JP6654393B2 - 異物検査装置 - Google Patents

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本発明は、異物検査装置に関する。
特許文献1には、X線の透過性を利用して被検査物に含まれる異物を検出するX線検査と、磁界と金属との相互作用を利用して被検査物に含まれる異物を検出する金属検出との両方を行うことができる異物検査装置が記載されている。
特開2015−28465号公報
X線検査部に設けられたX線発生器は、X線を発生させる際に高温となることがある。上述した異物検査装置においては、X線検査部と金属検出部とが一つの筐体内に収容されている。このため、X線発生器で生じた熱が、X線検査部に設けられた制御部(制御基板)及び金属検出部に設けられた制御部(制御基板)に影響を与えることがある。このため、本技術分野では、X線発生器で生じた熱が、X線検査部に設けられた制御部及び金属検出部に設けられた制御部に影響を与えることを抑制可能な異物検査装置が望まれている。
本発明に係る異物検査装置は、被検査物を搬送する搬送部と、X線の透過性を利用して、搬送部で搬送されている被検査物に含まれる異物を検出するX線検査部と、磁界と金属との相互作用を利用して、搬送部で搬送されている被検査物に含まれる異物を検出する金属検出部と、搬送部の少なくとも一部、X線検査部、及び金属検出部を内部に収容する筐体と、筐体内に冷気を送るクーラーと、を備え、X線検査部は、X線を発生させるX線発生器と、X線発生器で発生したX線を検出するX線検出器と、X線発生器を制御すると共に、X線検出器の検出結果を取得して異物を検出するX線検査制御部と、を備え、金属検出部は、磁界を発生させる磁界発生器と、磁界発生器で生じた磁界の変動を検出する磁界変動検出器と、磁界発生器を制御すると共に、磁界変動検出器の検出結果を取得して異物を検出する金属検出制御部と、を備え、クーラーは、少なくとも、X線発生器、X線検査制御部、及び金属検出制御部に冷気を送り、冷気の流れ方向の上流側から下流側に向かって順に、X線発生器、X線検査制御部、及び金属検出制御部が配置されている。
クーラーは、筐体内に備えられたX線発生器、X線検査制御部、及び金属検出制御部に冷気を送る。これにより、X線発生器、X線検査制御部、及び金属検出制御部が冷気によって冷却される。従って、X線検査部と金属検出部とを一つの筐体内に収容した場合であっても、X線発生器で生じた熱が、X線検査部のX線検査制御部及び金属検出部の金属検出制御部に影響を与えることを抑制できる。
また、高温となるX線発生器を、最も冷えた冷気によって効率よく冷却することができる。
本発明に係る異物検査装置は、被検査物を搬送する搬送部と、X線の透過性を利用して、搬送部で搬送されている被検査物に含まれる異物を検出するX線検査部と、磁界と金属との相互作用を利用して、搬送部で搬送されている被検査物に含まれる異物を検出する金属検出部と、搬送部の少なくとも一部、X線検査部、及び金属検出部を内部に収容する筐体と、筐体内に冷気を送るクーラーと、を備え、X線検査部は、X線を発生させるX線発生器と、X線発生器で発生したX線を検出するX線検出器と、X線発生器を制御すると共に、X線検出器の検出結果を取得して異物を検出するX線検査制御部と、を備え、金属検出部は、磁界を発生させる磁界発生器と、磁界発生器で生じた磁界の変動を検出する磁界変動検出器と、磁界発生器を制御すると共に、磁界変動検出器の検出結果を取得して異物を検出する金属検出制御部と、を備え、クーラーは、少なくとも、X線発生器、X線検査制御部、及び金属検出制御部に冷気を送り、筐体内において、X線発生器及びX線検査制御部が設けられた側の領域と、金属検出制御部が設けられた側の領域とを仕切る仕切り板を更に備え、仕切り板は、仕切り板の端部と筐体の内壁との間に隙間が設けられるように筐体内に配置され、隙間を、X線検査制御部から金属検出制御部へ向かって流れる冷気が通る。クーラーは、筐体内に備えられたX線発生器、X線検査制御部、及び金属検出制御部に冷気を送る。これにより、X線発生器、X線検査制御部、及び金属検出制御部が冷気によって冷却される。従って、X線検査部と金属検出部とを一つの筐体内に収容した場合であっても、X線発生器で生じた熱が、X線検査部のX線検査制御部及び金属検出部の金属検出制御部に影響を与えることを抑制できる。また、仕切り板を設けることによって、X線発生器で生じた熱が金属検出制御部に直接影響を及ぼすことを抑制しつつ、隙間を介して金属検出制御部に冷気を導くことができる。
クーラーは、筐体内から空気を取り込むと共に、取り込んだ空気を冷却して筐体内に送る冷気を生成してもよい。このように、クーラーは、筐体内で空気を循環させる。これにより、筐体外から筐体内に異物が入り込むことを抑制しつつ、冷気によってX線発生器などを冷却することができる。
本発明によれば、X線発生器で生じた熱が、X線検査部に設けられたX線検査制御部及び金属検出部に設けられた金属検出制御部に影響を与えることを抑制できる。
実施形態に係る異物検査装置の正面図である。 図1に示される異物検査装置の内部構成及び制御系を説明する概念図である。 図2のX線検査部及び金属検出部の主要構成の説明図である。 図2のX線検査部及び金属検出部の主要構成の斜視図である。 図2の基板室内部の構成を示す正面図である。 図5におけるVI−VI線に沿った断面図である。 図5におけるVII−VII線に沿った断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は実施形態に係る異物検査装置1の正面図である。図1に示される異物検査装置1は、被検査物に含まれる異物を検出する装置である。被検査物は例えば食品である。異物検査装置1は、その内部において被検査物を搬送しつつX線検査及び金属検出を行い、被検査物に異物が含まれるか否かを検査する。
X線検査は、X線の透過性を利用して被検査物に含まれる異物を検出する手法であり、X線検査部2(図2参照)によって実現される。X線検査では、被検査物とは異なるX線透過性を有する異物を検出することができる。一方、金属検出は、磁界と金属との相互作用を利用して被検査物に含まれる異物を検出する手法であり、金属検出部3(図2参照)によって実現される。金属検出では金属異物を検出することができる。X線検査部2及び金属検出部3の詳細については後述する。
異物検査装置1は、その内部に空間が画成された筐体4を有する。筐体4は、X線検査部2及び金属検出部3を内部に収容する。筐体4は、X線検査部2により発生されるX線を遮蔽し、X線の外部漏洩を抑制する。筐体4は、例えばステンレスなどで形成される。
筐体4は、本実施形態では箱状を呈している。筐体4の左側面には、筐体4の内部に連通する開口部4aが形成されている。同様に、筐体4の右側面には、筐体4の内部に連通する開口部4bが形成されている。本実施形態では、被検査物は、開口部4aから筐体4の内部へ搬入されて検査が行われ、開口部4bから筐体4の外部へ搬出される。つまり、開口部4aが被検査物の搬入口、開口部4bが被検査物の搬出口となる。
筐体4の前面には、筐体4を開閉する上部扉40及び下部扉41が設けられている。上部扉40及び下部扉41は、例えば開き戸構造である。上部扉40又は下部扉41が開閉されることで、後述するX線検査部2及び金属検出部3の少なくとも一部が外部に露出される。上部扉40及び下部扉41は、例えばステンレスなどで形成される。
上部扉40の前面には、ディスプレイ5及び操作スイッチ6が設けられている。ディスプレイ5は、表示機能と入力機能を兼ね備えた表示装置であり、例えばタッチパネルである。ディスプレイ5は、X線検査及び金属検出の結果などを表示するとともに、金属検出及びX線検査に関する各種パラメータの設定を行う操作画面を表示する。操作スイッチ6は、X線検査部2及び金属検出部3の電源スイッチなどである。
筐体4は、支持台7によって支持されている。筐体4の上面には、報知部8及びクーラー9が設けられている。報知部8は、異物混入や機器の作動状態を報知する。報知部8は、X線検査部2に対応する第1報知器81、及び金属検出部3に対応する第2報知器82を備えている。クーラー9は、筐体4の内部に冷気を送り、筐体4の内部に配置された機器の温度を調整する。
図2は、図1に示される異物検査装置1の内部構成及び制御系を説明する概念図である。図2に示されるように、筐体4の内部は、後述するX線発生器の一部や構成要素の制御基板などが配置される基板室T1と、被検査物Sが搬入されて検査が行われる検査室T2とに区画されている。基板室T1は、上述したクーラー9によって温度調整されている。
検査室T2には、被検査物Sを搬送するコンベヤ(搬送部)10が配置されている。コンベヤ10は、本実施形態ではローラ式のベルトコンベヤであり、一端部が開口部4aに位置し且つ他端部が開口部4bに位置した状態で、筐体4の内部を水平方向に延在している。つまり、筐体4は、コンベヤ10のうち一端部及び他端部を除く部分を内部に収容している。本実施形態のコンベヤ10は、開口部4aを介して被検査物Sを筐体4の内部に搬入し、開口部4bを介して被検査物Sを筐体4の外部に搬出する。
開口部4aには、X線遮蔽カーテン42が配置されている。同様に、開口部4bには、X線遮蔽カーテン43が配置されている。X線遮蔽カーテン42,43は、上端が筐体4に対する固定端であり且つ下端が自由端である。X線遮蔽カーテン42,43は、X線検査部2が発生したX線を遮蔽し、X線の外部漏洩を抑制する。X線遮蔽カーテン42,43は、例えばタングステンを含有する可撓性材料などにより形成される。なお、被検査物Sの搬入及び搬出を自動化すべく、コンベヤ10の右側に搬入用コンベヤ11を配置し、コンベヤ10の左側に搬出用コンベヤ12を配置してもよい。また、搬出用コンベヤ12が、被検査物Sの振分機能を備えていてもよい。
検査室T2には、被検査物Sを通過させるための貫通穴31aが形成された筒状のケース31が配置されている。コンベヤ10は、貫通穴31aを介してケース31を貫通している。被検査物Sは、コンベヤ10によってケース31の貫通穴31aを通過し、ケース31においてX線検査及び金属検出が順次実行される。ケース31は、例えばステンレスなどで形成される。
最初に、X線検査を行うX線検査部2について説明する。X線検査部2は、X線検査制御部20、X線発生器21、及びX線検出器22を備える。X線発生器21は、X線を発生するX線源、及びスリット機構を含む。X線検出器22は、X線発生器21で発生したX線を検出する。X線発生器21及びX線検出器22は、コンベヤ10及びケース31を上下方向から挟むように対向配置されている。なお、X線発生器21のうち、X線源などは基板室T1に配置され、X線を照射する機構が検査室T2に配置されている。X線検出器22としては、例えば複数のX線検出センサを前後方向に沿って並設したラインセンサが用いられる。X線検出器22は、X線漏洩を低減させるために、基板ケース23に収容されている。基板ケース23には、X線検出器22へX線を到達させるために、スリット23a(図4参照)が設けられている。
X線検査制御部20は、外部との信号の入出力などを行う入出力インターフェースI/O、処理を行うためのプログラムおよび情報などが記憶されたROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(RandomAccess Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶媒体、CPU(Central Processing Unit)、及び通信回路などを有する。X線検査制御部20は、CPUが出力する信号に基づいて、入力データをRAMに記憶し、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムを実行することで、後述する機能を実現する。
X線検査制御部20は、基板室T1に配置され、X線発生器21及びX線検出器22に接続されている。X線検査制御部20は、ディスプレイ5に接続され、操作画面を介して作業員から操作情報を受け付ける。X線検査制御部20は、操作情報に基づいてX線発生器21及びX線検出器22の動作プロファイルを設定するとともに、X線発生器21及びX線検出器22の動作を制御する。X線検査制御部20は、X線発生器21及びX線検出器22よりも上流側に配置されたレーザセンサ24を用いて被検査物Sを検出した場合、当該被検査物Sの検査を開始する。X線検査制御部20は、X線発生器21を制御して、コンベヤ10によって搬送されている被検査物SにX線を照射させる。X線検出器22は、被検査物Sを透過したX線のX線透過量を計測し、計測したX線透過量(検出結果)をX線検査制御部20へ出力する。
X線検査制御部20は、時系列で取得したX線透過量を画素値に反映させたX線透過画像を生成する。そして、X線検査制御部20は、画像処理技術によりX線透過画像を解析して、異物を検出する。例えば、X線検査制御部20は、X線透過画像の画素値に基づいて、被検査物Sの基準透過率との差が所定値以上となる画像領域が存在するか否かを判定する。そして、X線検査制御部20は、被検査物Sの基準透過率との差が所定値以上となる画像領域が存在する場合には、異物を検出したと判定する。
X線検査制御部20は、作業員からの要求に応じて、X線検査の結果データをディスプレイ5に表示させたり、記憶部に結果データを記憶したりする。また、X線検査制御部20は、X線発生器21及びX線検出器22が正常に作動している場合、第1報知器81を用いてX線検査に係る機器が作動中である旨を作業員に報知する。さらに、X線検査制御部20は、異物を検出したと判定した場合、第1報知器81を用いて異物を検知した旨を作業員に報知する。
図3は、図2のX線検査部2及び金属検出部3の主要構成の説明図である。図4は、図2のX線検査部2及び金属検出部3の主要構成の斜視図である。図3及び図4に示されるように、ケース31は、本体部32、第1フード部33、及び第2フード部34を有する。第1フード部33は、本体部32に対して開口部4a側(搬入口側)に設けられている。第2フード部34は、本体部32に対して開口部4b側(搬出口側)に設けられている。上述したケース31の貫通穴31aは、本体部32、第1フード部33、及び第2フード部34それぞれの内壁によって画成されている。
第1フード部33の上面には、X線を通過させるX線通過スリット33aがX線発生器21の下方に位置するように形成されている。第1フード部33の下面には、X線を通過させるX線通過スリット33bがX線通過スリット33aと対向するように形成されている。X線通過スリット33bの下方には、X線検出器22が配置される。このように構成することで、X線発生器21が発生したX線21aは、X線通過スリット33a,33bを通過し、ケース31の内部を搬送されている被検査物Sに照射される。なお、第1フード部33の側面において、X線通過スリット33a,33bよりも下流側(本体部32側)にはスリット33cが設けられている。スリット33cには、レーザセンサ38が配置される。レーザセンサ38は、スリット33cを介してコンベヤ10上の被検査物Sにレーザを照射する。
次に、金属検出を行う金属検出部3について説明する。金属検出部3は、金属検出制御部30、サーチコイルである環状の送信コイル(磁界発生器)35、及びサーチコイルである環状の受信コイル(磁界変動検出器)36,37を備える。送信コイル35及び受信コイル36,37は、金属などの導電性材料で形成され、ケース31の本体部32の内部に配置されている。送信コイル35及び受信コイル36,37は、貫通穴31aの延在方向と同軸に配置されている。つまり、送信コイル35及び受信コイル36,37は、貫通穴31aを囲むように配置されている。これにより、被検査物Sは、コンベヤ10によって送信コイル35及び受信コイル36,37を通過する。
送信コイル35は、受信コイル36,37間に配置されている。受信コイル36,37は、互いに差動接続されるとともに送信コイル35に対して対称に配置されている。2つの受信コイル36,37は、同一の鎖交磁束を有する。送信コイル35は、通電可能に構成されており、磁束を発生する。受信コイル36,37それぞれには、送信コイル35が発生した磁界の電磁誘導によって電圧が励起する。なお、第1フード部33及び第2フード部34は、送信コイル35が発生した磁界の外部漏洩と外来磁界の進入を遮蔽する。
金属検出制御部30は、外部との信号の入出力などを行う入出力インターフェースI/O、処理を行うためのプログラムおよび情報などが記憶されたROM、データを一時的に記憶するRAM、HDDなどの記憶媒体、CPU、及び通信回路などを有する。金属検出制御部30は、CPUが出力する信号に基づいて、入力データをRAMに記憶し、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムを実行することで、後述する機能を実現する。
金属検出制御部30は、基板室T1に配置されるとともにX線検査制御部20に接続され、X線検査制御部20を介してディスプレイ5の操作画面に入力された作業員からの操作情報を受け付ける。金属検出制御部30は、操作情報に基づいて送信コイル35及び受信コイル36,37の動作プロファイルを設定する。金属検出制御部30は、送信コイル35及び受信コイル36,37よりも上流側に配置されたレーザセンサ38を用いて被検査物Sを検出した場合、当該被検査物Sの金属検出を開始する。
金属検出制御部30は、送信コイル35へ交番励磁電流を供給し、磁束を発生させる。送信コイル35によって発生された磁束は、2つの受信コイル36,37を貫通し、電磁誘導によって受信コイル36,37それぞれに電圧が励起される。金属検出制御部30は、受信コイル36,37の差動接続の出力電圧(検出結果)を取得して、金属検出の判定を行う。金属検出制御部30は、差動接続の出力電圧が0のときは、金属異物を検出していないと判定する。一方、金属検出制御部30は、差動接続の出力電圧が0でないときは、金属異物を検出したと判定する。
金属検出制御部30は、作業員からの要求に応じて、金属検出の結果データをディスプレイ5に表示させたり、記憶部に結果データを記憶したりする。また、金属検出制御部30は、送信コイル35及び受信コイル36,37が正常に作動している場合、第2報知器82を用いて金属検出に係る機器が作動中である旨を作業員に報知する。さらに、金属検出制御部30は、異物を検出したと判定した場合、第2報知器82を用いて異物を検知した旨を作業員に報知する。なお、ケース31は、耐振特性向上の目的で防振台39(防振台39a,39b)により保持されていてもよい。
上述したX線検査部2及び金属検出部3は、それぞれ独立に作動可能に構成されている。つまり、異物検査装置1は、X線検査及び金属検出の両方を行うだけでなく、X線検査及び金属検出の何れか一方を実行することもできる。上述のとおり、本実施形態では、X線検査部2がディスプレイ5の表示制御を行うため、X線検査部2が停止している場合には、ディスプレイ5に金属検出部3の操作画面が表示されない。このため、筐体4の内部には、金属検出部3に接続されたサブディスプレイ(不図示)が配置されている。金属検出部3は、X線検査部2が停止している場合には、サブディスプレイを介して操作情報を受け付け、サブディスプレイに結果データなどを表示する。
次に、クーラー9によって基板室T1内の機器の温度が調整される構成について説明する。本実施形態においてクーラー9は、基板室T1内の機器の温度の調整として、機器の冷却を行う。図5〜図7に示すように、基板室T1は、上部扉40、背面扉44、左側板45、右側板46、天板47、及び上下仕切り板48によって囲まれている。なお、図5は、上部扉40を開けた状態における筐体4の内部構成を示している。背面扉44は、異物検査装置1の背面(後面)に設けられた扉である。背面扉44は、例えば開き戸構造である。上下仕切り板48は、基板室T1と検査室T2とを仕切っている。背面扉44、左側板45、右側板46、天板47、及び上下仕切り板48は、上部扉40と同様に、例えばステンレスなどで形成される。
基板室T1内には、少なくとも、X線検査制御部20、X線発生器21、及び金属検出制御部30が配置されている。また、基板室T1内には、第1仕切り板(仕切り板)51、及び第2仕切り板52が配置されている。第1仕切り板51は、基板室T1を、X線検査制御部20及びX線発生器21が配置されるX線検査基板室Aと、金属検出制御部30が配置される金属検出基板室Bとに仕切る。第1仕切り板51は、天板47と上下仕切り板48とに亘って設けられている。第1仕切り板51の前側の端部と上部扉40の内側の面(内壁)との間には、前側隙間(隙間)S1が形成されている。第1仕切り板51の後ろ側の端部と背面扉44の内側の面(内壁)との間には後側隙間S2が形成されている。
第2仕切り板52は、X線検査基板室Aを、前側(上部扉40側)の空間であるX線前側基板室A1と、後ろ側(背面扉44側)の空間であるX線後側基板室A2とに仕切る。第2仕切り板52は、第1仕切り板51と左側板45とに亘って設けられている(図5参照)。第2仕切り板52の上端は、天板47の下面まで延びている。第2仕切り板52の下端と上下仕切り板48との間には下部隙間S3が形成されている。
クーラー9は、天板47の上部に設置されている。クーラー9は、基板室T1内に冷気を送る。すなわち、クーラー9は、少なくとも、X線検査制御部20、X線発生器21、及び金属検出制御部30に冷気を送り、これらを冷却する。なお、クーラー9は、基板室T1内から空気を取り込むと共に、取り込んだ空気を冷却して基板室T1内に送る冷気を生成する。このように、クーラー9は、基板室T1内で空気を循環させる、内気循環型のクーラーである。具体的には、クーラー9は、X線後側基板室A2内から空気を取り込み、取り込んだ空気を冷却して冷気を生成する。そして、クーラー9は、生成した冷気をX線後側基板室A2内に送る(図6参照)。なお、クーラー9は、天板47に設けられた図示しない開口部を介して、X線後側基板室A2内から空気を取り込む、及びX線後側基板室A2内へ冷気を送る。
X線発生器21は、上下仕切り板48の上面において、X線後側基板室A2から下部隙間S3を通ってX線前側基板室A1へ向かう冷気の通り道に設置されている。X線検査制御部20は、X線前側基板室A1内に配置されている。また、X線検査制御部20は、第1仕切り板51におけるX線前側基板室A1側の側面に設置されている。金属検出制御部30は、第1仕切り板51における金属検出基板室B側の側面に設置されている。
クーラー9は、X線発生器21に向けてX線後側基板室A2内に冷気を送る。X線後側基板室A2から下部隙間S3を介してX線前側基板室A1へ向かう冷気によって、X線発生器21が冷却される。X線発生器21は、クーラー9から送られた冷気を取り込むファン、及びファンによって取り込まれた冷気をX線発生器21の発熱部に導くと共に発熱部を通過した冷気をX線前側基板室A1内に導く流路部を有していてもよい。
X線前側基板室A1内に送られた冷気によって、X線検査制御部20が冷却される。X線後側基板室A2内に送られた冷気は、第1仕切り板51の前側から前側隙間S1を通って金属検出基板室B内に送られる。金属検出基板室B内に送られた冷気によって、金属検出制御部30が冷却される。すなわち、前側隙間S1は、X線検査制御部20から金属検出制御部30へ向かって流れる冷気が通る。金属検出基板室B内に送られた冷気は、第1仕切り板51の後ろ側から後側隙間S2を通ってX線後側基板室A2に戻る。X線後側基板室A2に戻った冷気(空気)は、クーラー9によって取り込まれて冷却される。
このように、クーラー9からX線後側基板室A2内に送られた冷気は、X線前側基板室A1、及び金属検出基板室Bの順でこれらの基板室を通った後、金属検出基板室Bから再びX線後側基板室A2内に戻る。X線発生器21、X線検査制御部20、及び金属検出制御部30は、冷気の流れ方向の上流側から下流側に向かって、X線発生器21、X線検査制御部20、及び金属検出制御部30の順に配置されている。
本実施形態は以上のように構成され、クーラー9は、筐体4の基板室T1内に備えられたX線発生器21、X線検査制御部20、及び金属検出制御部30に冷気を送る。これにより、X線発生器21、X線検査制御部20、及び金属検出制御部30が冷気によって冷却される。従って、X線検査部2と金属検出部3とを一つの筐体4内に収容した場合であっても、X線発生器21で生じた熱が、X線検査部2のX線検査制御部20及び金属検出部3の金属検出制御部30に影響を与えることを抑制できる。
異物検査装置1には、クーラー9から送り出された冷気の流れ方向の上流側から下流側に向かって順に、X線発生器21、X線検査制御部20、及び金属検出制御部30が配置されている。これにより、高温となるX線発生器21を、最も冷えた冷気によって効率よく冷却することができる。
基板室T1内には、X線発生器21及びX線検査制御部20が設けられた側のX線検査基板室Aと、金属検出制御部30が設けられた側の金属検出基板室Bとを仕切る第1仕切り板51が設けられている。第1仕切り板51の前側の端部と上部扉40との間には前側隙間S1が設けられている。このように、第1仕切り板51を設けることによって、X線発生器21で生じた熱が金属検出制御部30に直接影響を及ぼすことを抑制しつつ、前側隙間S1を介して金属検出制御部30に冷気を導くことができる。
クーラー9は、内気循環型のクーラーである。これにより、基板室T1外から基板室T1内に異物が入り込むことを抑制しつつ、冷気によってX線発生器21などを冷却することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
基板室T1内には、X線発生器21、X線検査制御部20、及び金属検出制御部30以外の他の基板又は機器などが収容されていてもよい。クーラー9は、基板室T1内に収容された他の基板又は機器なども、X線発生器21、X線検査制御部20、及び金属検出制御部30と共に冷却してもよい。
クーラー9からの冷気の流れ方向の上流側から下流側に向かって順に、X線発生器21、X線検査制御部20、及び金属検出制御部30が配置されていることに限定されない。第1仕切り板51の前側の端部と上部扉40との間の前側隙間S1は、設けられていなくてもよい。前側隙間S1を設けない場合、例えば、第1仕切り板51に開口部を設け、開口部を介してX線前側基板室A1側から金属検出基板室B側に冷気を送ってもよい。
第2仕切り板52を設けることは必須ではない。また、第1仕切り板51を設けることも必須ではない。
また、上述した実施形態では、被検査物Sを開口部4aから開口部4bへ搬送する例を示したが、搬送方向を逆にしてもよい。この場合、レーザセンサ24を開口部4bと第2フード部34との間に配置し、第2フード部34の側面にスリットを設けてレーザセンサ38を配置すればよい。
また、上述した実施形態では、筐体4の内部にコンベヤ10の一部を配置する例を説明したが、コンベヤ10はその全てが筐体4の内部に収容されていてもよい。
1…異物検査装置、2…X線検査部、3…金属検出部、4…筐体、9…クーラー、10…コンベヤ(搬送部)、20…X線検査制御部、21…X線発生器、22…X線検出器、30…金属検出制御部、35…送信コイル(磁界発生器)、36,37…受信コイル(磁界変動検出器)、51…第1仕切り板(仕切り板)、S1…前側隙間(隙間)、S…被検査物。

Claims (3)

  1. 被検査物を搬送する搬送部と、
    X線の透過性を利用して、前記搬送部で搬送されている前記被検査物に含まれる異物を検出するX線検査部と、
    磁界と金属との相互作用を利用して、前記搬送部で搬送されている前記被検査物に含まれる異物を検出する金属検出部と、
    前記搬送部の少なくとも一部、前記X線検査部、及び前記金属検出部を内部に収容する筐体と、
    前記筐体内に冷気を送るクーラーと、
    を備え、
    前記X線検査部は、
    前記X線を発生させるX線発生器と、
    前記X線発生器で発生した前記X線を検出するX線検出器と、
    前記X線発生器を制御すると共に、前記X線検出器の検出結果を取得して前記異物を検出するX線検査制御部と、
    を備え、
    前記金属検出部は、
    磁界を発生させる磁界発生器と、
    前記磁界発生器で生じた前記磁界の変動を検出する磁界変動検出器と、
    前記磁界発生器を制御すると共に、前記磁界変動検出器の検出結果を取得して前記異物を検出する金属検出制御部と、
    を備え、
    前記クーラーは、少なくとも、前記X線発生器、前記X線検査制御部、及び前記金属検出制御部に前記冷気を送り、
    前記冷気の流れ方向の上流側から下流側に向かって順に、前記X線発生器、前記X線検査制御部、及び前記金属検出制御部が配置されている、異物検査装置。
  2. 被検査物を搬送する搬送部と、
    X線の透過性を利用して、前記搬送部で搬送されている前記被検査物に含まれる異物を検出するX線検査部と、
    磁界と金属との相互作用を利用して、前記搬送部で搬送されている前記被検査物に含まれる異物を検出する金属検出部と、
    前記搬送部の少なくとも一部、前記X線検査部、及び前記金属検出部を内部に収容する筐体と、
    前記筐体内に冷気を送るクーラーと、
    を備え、
    前記X線検査部は、
    前記X線を発生させるX線発生器と、
    前記X線発生器で発生した前記X線を検出するX線検出器と、
    前記X線発生器を制御すると共に、前記X線検出器の検出結果を取得して前記異物を検出するX線検査制御部と、
    を備え、
    前記金属検出部は、
    磁界を発生させる磁界発生器と、
    前記磁界発生器で生じた前記磁界の変動を検出する磁界変動検出器と、
    前記磁界発生器を制御すると共に、前記磁界変動検出器の検出結果を取得して前記異物を検出する金属検出制御部と、
    を備え、
    前記クーラーは、少なくとも、前記X線発生器、前記X線検査制御部、及び前記金属検出制御部に前記冷気を送り、
    前記筐体内において、前記X線発生器及び前記X線検査制御部が設けられた側の領域と、前記金属検出制御部が設けられた側の領域とを仕切る仕切り板を更に備え、
    前記仕切り板は、前記仕切り板の端部と前記筐体の内壁との間に隙間が設けられるように前記筐体内に配置され、
    前記隙間を、前記X線検査制御部から前記金属検出制御部へ向かって流れる前記冷気が通る、異物検査装置。
  3. 前記クーラーは、前記筐体内から空気を取り込むと共に、取り込んだ空気を冷却して前記筐体内に送る前記冷気を生成する、請求項1又は2に記載の異物検査装置。
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