JP2000146869A - 物品検査方法及びその装置 - Google Patents

物品検査方法及びその装置

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JP2000146869A
JP2000146869A JP10325386A JP32538698A JP2000146869A JP 2000146869 A JP2000146869 A JP 2000146869A JP 10325386 A JP10325386 A JP 10325386A JP 32538698 A JP32538698 A JP 32538698A JP 2000146869 A JP2000146869 A JP 2000146869A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CT検査で最適に表示可能な物品を自動的に
選別し、検査の自動化を図ること。 【解決手段】 CT検査に際し、予め貨物6のサイズが
CT検査に適する大きさであるか否かを判定する工程
と、その判定結果、検査に適するサイズの貨物6であれ
ばX線CT装置2に搬送する工程と、検査に適さない大
きさの貨物であれば分岐搬送路5Aに振り分けて搬送す
る工程とを有して構成したので、搬送路1上に搬入され
た貨物6に大小があっても、X線CT装置2でCT検査
するのに適した貨物6を確実に選別することができ、そ
の結果、CT検査により最適に表示することが可能とな
り、それだけオペレータの労力を軽減することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は物品をCT検査する
物品検査装置に係り、特に外観からでは内部に存在して
いる物が確認し得ないような物品を、自動でCT検査す
るのに好適な物品検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】X線CT装置は、被検体のある部分の断
層面を透視撮影するための装置である。このような断層
撮影は、その撮影断面内のあらゆる方向からX線を照射
し、その断面を透過してくるX線を検出することでなさ
れる。
【0003】そして、この断層撮影は被検体の走査方式
の違いによって第一世代,第二世代,第三世代と分類さ
れている。何れの撮影方式においても、撮影可能な被検
体の大きさの最大値が決まっており、この最大値より大
きな被検体を撮影することができない。従って、被検体
の大きさが撮影可能な最大値を超える場合には、予め被
検体を切断したり分解したりして撮影可能な大きさにし
て撮影する必要があるものである。
【0004】また、このX線CT装置を梱包などされて
いる物品として、特に貨物に適用することにより貨物の
内部を検査する貨物検査装置がある。
【0005】従来の貨物検査装置は、検査時、検査時間
の短縮化と良好な画像を得ようとするため、装置のオペ
レータが貨物の大きさに応じ撮影条件を設定して行われ
る。この場合の撮影条件としてオペレータが設定するこ
とは、貨物の概略の大きさであり、目視した値ないしは
物差し等で測定した値となっている。そして、貨物の概
略の大きさが分かれば、X線CT装置による良好な撮影
を実行することかでき、その結果を最適に表示すること
ができるのである。なお、ここでの最適なと云う意味
は、表示された画像の解像度が高く、しかも検査時間が
短いということである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の如き
貨物を検査する貨物検査装置にあっては、検査の効率向
上及び作業員の労力低減を図るために自動化が要請され
ている。しかしながら、装置の自動化を達成しようとす
ると、以下に述べるような問題点が発生する。
【0007】即ち、貨物の大きさとして種々あり、中に
は装置の検査限界を越えるものまで存在する。そのた
め、検査限界を越える大きさの貨物を装置に入れると、
貨物が構成機器等に衝突し、機器が破損するおそれがあ
るので、限界を越える大きさの貨物を装置に入れないこ
とが肝要である。
【0008】また、上述の如く貨物の大きさが種々ある
と、その種々の大きさに応じた適切な撮影条件を設定す
る必要があるが、その設定をオペレータがそれぞれの貨
物の大きさ毎にやっていたのでは自動化を図る上での妨
げとなる問題がある。
【0009】さらに、オペレータが貨物の大きさを測定
せず、装置そのものが検査可能な最大の大きさに予め設
定しておけば、貨物を検査することができるものの、そ
のようにした場合、実際の貨物の大きさよりも、大きな
範囲で検査することになるので、必要以上のX線照射と
なってしまい、それだけX線源装置の寿命が短くなった
り、画像表示が小さくなって画像上で見にくく判定し難
い等の問題がある。
【0010】このような問題は、貨物のみに関わらず、
内部の存在が外観から見えないような物品を対象とした
全てのCT検査装置に当てはまるものである。
【0011】本発明の目的は、上記事情に鑑み、CT検
査で最適に表示可能な物品を自動的に選別し、以てCT
検査の自動化を図り得る物品検査方法を提供することに
あり、他の目的は、上記方法を的確に実施し得る物品検
査装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明方法では、物品の
搬送時、該物品のサイズがCT検査可能か否かを判定す
るチェック工程と、その判定結果に応じ、CT検査可能
な物品をX線CT装置に送り込むこととCT検査不可能
な物品をX線CT装置側と異なる方向に送り込むことと
の工程とを有している。
【0013】また本発明方法では、物品の搬送時、該物
品の高さ寸法がCT検査可能か否かを判定する一次チェ
ック工程と、その判定結果に応じ、CT検査可能な物品
を搬送路の下流方向に送り込むことと、CT検査不可能
な物品を搬送路と異なる方向に送り込むこととの第一弁
別工程と、該弁別工程により物品が搬送路の下流方向に
送り込まれとき、その物品のサイズがX線CT検査可能
か否かを判定する二次チェック工程と、その判定結果に
応じ、CT検査可能な物品をX線CT装置に送り込むこ
ととCT検査不可能な物品をX線CT装置と異なる方向
に送り込むこととの第二弁別工程とを有している。
【0014】そして、本発明装置では、物品の搬送路
と、搬送路の下流側に設置され、かつ所望サイズの物品
をCT検査し得るX線CT装置と、搬送路上におけるX
線CT装置より上流側に設置され、通過する物品のサイ
ズがCT検査可能な否かを判定するチェック手段と、搬
送路上のチェック手段とX線CT装置との間に設置さ
れ、チェック手段からの判定結果に応じ、物品を選択的
に弁別してX線CT装置側とこれと異なる方向との何れ
かに送り込む弁別手段とを有している。
【0015】そして、本発明装置では、物品の搬送路
と、搬送路の下流側に設置され、かつ所望サイズの物品
をCT検査し得るX線CT装置と、搬入された物品の高
さ寸法がCT検査可能か否かを判定する一次チェック手
段と、その判定結果、検査可能な物品を搬送路の下流側
に送り込むことと検査不可能な物品を搬送路と異なる方
向に送り込むこととに弁別する第一弁別手段と、第一弁
別手段により弁別された検査可能な物品のサイズが、検
査可能か否かを判定する二次チェック手段と、その判定
結果、サイズが検査可能な物品をX線CT装置に送り込
むことと検査不可能な物品をX線CT装置と異なる方向
に送り込むこととに弁別する第二弁別手段とを有してい
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1乃至
図8により説明する。図1乃至図5は本発明方法を物品
検査装置に適用した第一の実施例を示している。なお、
この実施例の検査装置でで取り扱う物品としては、オペ
レータが持ち運べる程度の比較的軽い貨物6からなって
いる。
【0017】そして、本実施例の物品検査装置は、図1
に示すように、搬送路1,X線CT装置2,サイズ判定
装置3,弁別装置4を備えて構成されている。
【0018】搬送路1は、ベルトコンベアで構成され、
貨物6が搬入されると、その貨物6を図1の左端から右
側方向に搬送する。X線CT装置2は、搬入された貨物
6をCT検査するものであって、最適な表示が可能とな
るように、予め大きさが図5に示す如く最大高さ(Hm
ax)及び最大径(Rmax)が特定された略円柱状か
らなる貨物6に対する放射線量が選定されており、搬送
路1の下流側(右側)に設置されている。また、搬送路
1に対する貨物6の搬入は、オペレータによって行うよ
うにしており、搬送路1より幅サイズの大きな貨物6は
搬入されることがないようにしている。
【0019】サイズ判定装置3は、搬送された貨物6が
通過することにより、その大きさをチェックする。さら
に詳しく述べると、このサイズ判定装置3は、図2に示
すように、搬送路1の搬入部寄りの位置において上方に
アレイ状に配列され、下方に向かって赤外線レーザ光を
照射する赤外線レーザ光源31と、その赤外線レーザ光
源31と対向する下部位置に同様にアレイ状に配列さ
れ、前記光源31からの赤外線レーザ光34を受光する
レーザ検出器32と、これら光源31,検出器32を制
御すると共に、このレーザ検出器32の検出結果に基づ
き、貨物6がX線CT装置2によって検査できる大きさ
か否かを判定するレーザ検出制御装置33とを具えてい
る。
【0020】そして、レーザ検出制御装置33は、搬送
路1上の貨物6がサイズ判定装置3を通過したとき、赤
外線レーザ光源31がレーザ光34を照射すると、図3
に示すように、貨物6の大きさによりレーザ光34が遮
ぎられ(図3の射影部分36)、貨物6に遮られていな
いレーザ光34のみがレーザ検出器32に検出され、レ
ーザ光の検出された部分37及び検出されていない部分
36をそれぞれプロットして演算することにより、貨物
6の水平断面の大きさを求め、次いで求めた水平断面の
大きさと、X線CT装置2が検査し得る最大範囲38と
を合わせて両者を比較することにより、貨物6のサイズ
が検査可能であるか否かを判定するようにしている。な
お、図3は、アレイ上に配列した赤外線レーザ光源31
の各間隔及びレーザ検出器32の各間隔がそれぞれ1c
mで、貨物6が搬送路1上を1cm/秒で移動し、レー
ザ検出器32がレーザ検出制御装置33からの1秒毎の
ゲート信号に基づいてレーザ光34を計測したときの説
明であり、縦軸をゲート信号の発生時間とコンベアの移
動速度から貨物の位置に換算して図示している。
【0021】なお、赤外線レーザ光源31は、図2
(b)に示すように、搬送路1の面から検査可能な最大
高さHmaxより高い位置に固定治具35によって設置
されている。レーザ検出器32は搬送路1に設けられた
凹部に埋設されている。
【0022】一方、弁別装置4は、サイズ判定装置3か
らの指令に基づき、搬送されてきた貨物6をX線CT装
置2方向と搬送路1から分岐した分岐搬送路5A方向と
の何れかに振るい分けるようにしている。即ち、この弁
別装置4は、図4に示すように、固定ベース41上に上
下方向に伸縮可能な伸縮軸42を介し昇降台43が取付
けられ、その昇降台43の上に旋回軸44を介し旋回台
45が設けられ、さらに旋回台45の上には搬送路1と
してのベルトコンベアと同様の弁別用ベルトコンベア1
Aが装着されると共に、このコンベア1A上に貨物が搭
載されているか否かを検出するリミットスイッチ46が
設けられている。
【0023】弁別用ベルトコンベア1Aは、搬送路1の
途中位置において図1に示す如くサイズ判定装置3とX
線CT装置2との間に設置され、通常では搬送路1と同
一面上にセットされ、貨物6を搬送路1の搬送方向に搬
送可能に駆動される。また昇降台43には弁別コントロ
ーラ47,駆動モータ48がそれぞれ設置されると共
に、駆動モータ48の出力軸に装着されたギヤと噛合す
る旋回ギヤ49が旋回軸44に固定されている。弁別コ
ントローラ47は、サイズ判定装置3により出力された
信号であってかつ貨物6の大きさが検査に適するもので
ある旨の検査可能信号を受信し、またリミットスイッチ
46から貨物6の搭載信号を受信すると、ベルトコンベ
ア1Aを搬送路1と同様の高さのままとして駆動し、搬
送されてきた貨物6を、さらに搬送路1の下流側に搬送
させるようにしている。また、弁別コントローラ47
は、サイズ判定装置3により貨物6の大きさが検査に適
さないものである旨の検査不可能信号を受信し、かつ貨
物6の搭載信号を受信すると、弁別用ベルトコンベア1
Aの駆動を停止させ、伸縮軸43の駆動によって昇降台
43が上昇し、その後、駆動モータ48の駆動により旋
回台45が図4(a)に示す如く90度の角度で回動
し、弁別用ベルトコンベア1Aを分岐搬送路5Aに対し
同一面として接続し、かつ駆動することにより、貨物6
を分岐搬送路5A上に送り出すようにている。そのた
め、分岐搬送路5Aは図1に示すように、搬送路1にお
ける弁別装置4側の位置に搬送路1と直交して配置さ
れ、弁別装置4により弁別された検査不可能な貨物6が
搬入されると、それを下流側に搬送するようにしてい
る。
【0024】なお、分岐搬送路5Aの下流側には図示し
ていないが、弁別装置4によって振るい分けられた大き
なサイズの貨物をCT検査するため、X線CT装置を設
置してもよい。但し、この場合のX線CT装置として
は、検査可能と判定された貨物6より大きな貨物を、良
好な解像度でCT検査するための放射線量に選定されて
いるのは当然である。あるいは、分岐搬送路5Aの下流
側には何も設置しておらず、振るい分けられた貨物を、
再度検査するためにオペレータが分割するようにしても
よい。
【0025】実施例の貨物用の検査装置は、上記の如き
構成よりなるので、次にその動作に関連して本発明方法
の一実施例を述べる。
【0026】搬送路1が駆動されているとき、その搬送
路1の搬入部(図1の左側)にオペレータが貨物6を搭
載すると、貨物6は次第にその下流側に搬送される。こ
こで、搬送される貨物6としては、搬送路1であるベル
トコンベアの幅サイズからはみ出さない大きさのものを
検査対象としている。
【0027】上記貨物6の搬送時、貨物6はまず、サイ
ズ判定装置3を経て弁別装置4に至る。サイズ判定装置
3は、貨物6が通過すると、その貨物6の大きさがX線
CT装置2によって検査し得る検査可能なものか否か
を、赤外線レーザ光34を利用してチェックし、その結
果を弁別装置4に出力する。
【0028】次いで、貨物6が弁別装置4に至り、図4
に示す如き弁別ベルトコントローラ1A上に搬送され、
その旨がリミットスイッチ46によって弁別装置4の弁
別コントローラ47に入力されると共に、サイズ判定装
置3からの測定結果も弁別コントローラ47に入力され
ると、弁別コントローラ47はその入力信号に基づいて
貨物6を振るい分ける。即ち、弁別装置4は、サイズ判
定装置3によって検査可能であることを受信すると、弁
別ベルトコンベア1Aを図4(a)に示す実線のままで
駆動することにより、貨物6を搬送路1のさらに下流側
のX線CT装置2方向に搬送することとなる一方、サイ
ズ判定装置3によって検査不可能であることを受信する
と、昇降台43が上昇し、弁別ベルトコンベア1Aを同
図に破線にて示す方向に回動して分岐搬送路5Aと接続
することにより、貨物を分岐搬送路5Aに送り込むこと
となる。
【0029】従って、本発明方法では、上述の如く、C
T検査に際し、予め貨物6のサイズがCT検査に適する
大きさであるか否かを判定する工程と、その判定結果、
検査に適するサイズの貨物6であればX線CT装置2に
搬送する工程と、検査に適さない大きさの貨物であれば
分岐搬送路5Aに振り分けて搬送する工程とを有して構
成したので、搬送路1上に搬入された貨物6に大小があ
っても、X線CT装置2でCT検査するのに適した貨物
6を確実に選別することができ、その結果、CT検査に
より最適に表示することが可能となり、それだけオペレ
ータの労力を軽減することができる。
【0030】また実施例の貨物用の検査装置は、貨物6
の搬送路1と、搬送路1の下流側に設置されたX線CT
装置2と、搬送路1の上流側に設置されて貨物6の大き
さが検査し得るものか否かを判定するサイズ判定装置3
と、その判定結果、検査可能な貨物6を搬送路1の下流
側に搬送することと検査不可能な貨物を分岐搬送路5A
に搬送することとを振るい分ける弁別装置4とを備えて
構成したので、上記方法を的確に実施し得る。また図示
していないが、分岐搬送路5Aの下流側に、その搬送路
5Bに搬送されてきた貨物をCT検査するためのX線C
T装置を設置すれば、前記X線CT装置2によって検査
すべき貨物6より大きな貨物であっても、それを最適な
状態でCT検査することが可能となり、種々の大きさの
貨物にも対処することができる。
【0031】次に、貨物用検査装置の第二の実施例を図
6及び図7に基づいて説明する。この実施例は図6に示
すように、搬送路1上に、サイズ判定装置3,X線CT
装置2,弁別装置4,分岐搬送路5Aが設置される他、
高さ判定装置7,前記弁別装置4と異なる弁別装置8,
第二の分岐搬送路5Bが設置されたものである。
【0032】即ち、この場合の高さ判定装置7は、サイ
ズ判定装置3に先駆けてチェックするものであって、貨
物6の高さがX線CT装置2によって検査可能なもので
あるか否かを判定するようにしている。具体的にはこの
高さ判定装置7は、図7に示すように、搬送路1におい
て弁別装置8より上流側に設置され、搬送路1の両側に
それぞれ設置された赤外線レーザ光源71と、そこから
照射されたレーザ光73を検出するレーザ検出器72
と、これら71,72を固定した治具74と、そレーザ
検出器72の検出結果に基づき貨物6の高さが検査可能
なものか否かを演算して求め、その旨を弁別装置8に出
力する制御部(図示せず)とからなっている。
【0033】一方、弁別装置8は、基本的には図4にて
前述した弁別装置4と同様の構成であるのでその詳細な
説明を省略するが、高さ判定装置7から検査可能な検出
信号が入力されると、上部にあるベルトコンベアにより
貨物6をそのままサイズ判定装置3方向に搬送し、また
高さ判定装置7から検査不可能な検出信号が入力される
と、ベルトコンベアが図4(a)に示す破線の如く回動
し、第二の分岐搬送路5Bに送り込むようにしている。
【0034】そのため、第二の分岐搬送路5Bは、搬送
路1において弁別装置8と対向する位置に設置され、検
査不可能と判定された貨物を弁別装置8を介し受け継い
で下流側に搬送するようにしている。そして、この第二
分岐搬送路5Bの下流側には図示していないが、前述し
た実施例の分岐搬送路5Aの場合と同様、検査不可能と
判定された高さの大きなサイズの貨物をCT検査するた
めのX線CT装置を設置してもよいが、再検査のために
オペレータが分割しようとして、分岐搬送路5Bの下流
側に何も設置しなくともよい。
【0035】従って、この実施例では、貨物6が搬送路
1上に載せられ、搬送路1によって搬送されると、まず
高さ判定装置7によって貨物6の高さが検査可能なもの
か否かチェックされ、その旨が弁別装置8に出力され
る。弁別装置8では高さ判定装置7からの検出可能信号
か否かに従い、即ち、検出可能信号であれば、貨物6の
高さが最高高さHmaxの範囲であるので、搬入された
貨物6をそのまま下流側のサイズ判定装置3方向に搬送
し、また検出不可能信号であれば、貨物6の高さがHm
axを越える高さであるので、弁別装置8が上昇・旋回
駆動することにより、貨物6が第二の分岐搬送路5B上
に送り込み、該分岐搬送路5Bにより搬送される。
【0036】次いで、検査可能と判定された貨物6は、
サイズ判定装置3,弁別装置4を順次通過し、その際、
サイズ判定装置3によって検出された検査可能か否かの
信号に従い、弁別装置4によってX線CT装置2方向と
分岐搬送路5A方向との何れかに送り込まれ、X線CT
装置2に送り込まれた貨物6がCT検査されることとな
る。
【0037】このように本発明方法では、まず、一次チ
ェックとして貨物6の高さ寸法を判定し、その判定結
果、検査可能か否かに応じ搬送路1の下流側に搬送する
ことと搬送路1から分岐した分岐搬送路5Bに搬送する
こととに振るい分け、次いで二次チェックとして検査可
能と判定された貨物6の横断面の大きさがサイズ判定装
置3によって判定され、その判定結果、検査可能か否か
に応じX線CT装置2に送ってCT検査することと分岐
搬送路5Aに搬送することとに振るい分けるように構成
する。これは、搬送路1に搬入できる大きさの貨物6で
あっても、種々の大きさのものがあり、上述の如く、貨
物6の検査としてまず高さを判定した後、横断面のサイ
ズの大きさを判定するので、貨物6がサイズ判定装置3
と干渉してこれを損傷するのを防止することができ、そ
れだけ信頼性を高めることができる。
【0038】また、実施例の検査装置は、上述の如く、
搬送路1と、X線CT装置2と、搬入された貨物6の高
さ寸法がCT検査可能か否かを判定する高さ判定装置7
と、その判定結果、検査可能な貨物6を搬送路1の下流
側に送り込むことと検査不可能な貨物6を搬送路1と異
なる分岐搬送路5Bに送り込むこととに弁別する弁別装
置8と、この弁別装置8により弁別された検査可能な貨
物6のサイズが、検査可能か否かを判定するサイズ判定
装置3と、その判定結果、サイズが検査可能な貨物6を
X線CT装置2に送り込むことと検査不可能な貨物6を
X線CT装置2と異なる分岐搬送路5Aに送り込むこと
とに弁別する弁別装置4とを有して構成したので、上記
方法を的確に実施し得る。
【0039】さらに図示していないが、二つの分岐搬送
5A,5Bの下流側にそれぞれの大きさに対応するX線
CT装置を設置すれば、それぞれの大きさに応じた貨物
をも自動的にかつ良好に検査することもできる。
【0040】図8は物品検査装置の他の実施例を示して
いる。これまでの実施例では、物品として貨物6を取り
扱うものに適用した例を示したが、手荷物や郵便物等の
ように軽量物60を取り扱うものに適用したものであ
る。
【0041】即ち、この場合は、搬送路1の搬入部に近
い位置にサイズ判定装置3が設置され、該サイズ判定装
置3が通過した軽量物60から、サイズを小形のものと
中形のものとの何れかに判定すると、中形と判定した軽
量物61を搬送路1の下流側に送り出し、小形と判定し
た軽量物62を搬送路1から分岐した分岐搬送路5に送
り出すようにしている。この場合のサイズ判定装置3は
前記実施例で述べたものと同様の構成であるのでここで
は説明を省略する。
【0042】また、搬送路1の下流側には、中形の軽量
物61を良好にCT検査し得る高速中形X線CT装置2
Aが設置され、分岐搬送路5の途中位置には、小形の軽
量物を良好にCT検査し得る高速小形X線CT装置2B
が設置されている。そのため、高速小形X線CT装置2
A及び高速中形X線CT装置2Bは、それぞれを通過す
る軽量物の大きさに合わせ最適なCT像を表示し得るよ
うに予め選定されているものである。
【0043】従って、この実施例によれば、搬送路1に
搬送された軽量物のサイズをサイズ判定装置3でチェッ
クすることにより、小形の軽量物62と中形の軽量物6
1とに振るい分け、それぞれ振るい分けた軽量物61,
62を、それに対応するX線CT装置2A,2Bにより
独立的にCT検査するように構成したので、軽量物の振
るい分けと振るい分けた軽量物の検査との自動化を実現
することができると共に、その軽量物のCT検査を最適
に行うことができ、しかもそれらを独立的に検査するこ
とによって高速にて仕分けしかつCT検査を実現するこ
とが可能となる。
【0044】なおこれまでの実施例では、検査対象物と
して二種類の大きさや三種類の大きさに振るい分けた例
を示したが、それ以上の種類の大きさに振るい分け、そ
れぞれ振り分けられた検査対象物をCT検査するように
することができるのは勿論である。また図示実施例で
は、重量物の類である貨物6をCT検査する検査装置に
適用し、また図に示す実施例では、比較的小形の軽量物
6′をCT検査する検査装置に適用した例を示したが、
これ以外の対象物でもよく、要は、外部からでは内部を
見通すことができないようなものをCT検査により所期
目的を実現できるものではあればよい。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明方法によれ
ば、物品の搬送時、該物品のサイズがCT検査可能か否
かを判定し、その判定結果に応じ、検査可能なものをC
T検査するように構成したので、搬送路上に搬入された
物品に大小があっても、CT検査するのに適した物品を
確実に選別することができる結果、CT検査により最適
に表示することが可能となり、それだけオペレータの労
力を軽減することができる効果がある。特に、請求項2
によれば、まず一次チェックとして物品の高さ寸法を判
定し、その後の二次チェックとして物品のサイズを判定
するので、物品が周囲のものと干渉するのを防止するこ
とができる効果もあり、また請求項3または4によれ
ば、それぞれの物品を振り分けられた大きさに応じ独立
的にCT検査できるので、効率的かつ効果的なCT検査
を行うことができる効果がある。
【0046】そして、本発明装置によれば、上記方法を
的確に実施し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を物品としての貨物用の検査装置に
適用した第一の実施例を示す説明用平面図。
【図2】貨物のサイズ判定装置を示す要部の説明用平面
図(a),正面図(b),側面図(c)。
【図3】同じくサイズ判定装置による判定の内容を示す
説明図。
【図4】弁別装置を示す説明用平面図(a),正面図
(b)。
【図5】検査対象物の大きさを示す説明図。
【図6】本発明方法を貨物用の検査装置に適用した第二
の実施例を示す説明用平面図。
【図7】高さ判定装置を示す説明用平面図(a),正面
図(b)。
【図8】本発明方法を比較的小形の軽量物の検査装置に
適用した他の実施例を示す説明用平面図。
【符号の説明】 1…搬送路、2,2A,2B…X線CT装置、3…サイ
ズ判定装置、4…弁別装置、5,5A,5B,…分岐搬
送路、6…物品としての貨物、60…物品としての軽量
物、61…中形の軽量物、62…小形の軽量物、7…高
さ判定装置、8…弁別装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 吉之 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 株式会 社日立エンジニアリングサービス内 Fターム(参考) 2G001 AA01 AA07 BA11 CA01 HA13 HA14 JA09 JA11 JA13 JA20 KA06 LA10 PA01 PA03 PA06 PA11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線CT装置により物品をCT検査する
    物品検査方法において、物品の搬送時、該物品のサイズ
    がCT検査可能か否かを判定するチェック工程と、その
    判定結果に応じ、CT検査可能な物品をX線CT装置に
    送り込み、かつCT検査不可能な物品をX線CT装置側
    と異なる方向にそれぞれ送り込む工程とを有することを
    特徴とする物品検査方法。
  2. 【請求項2】 X線CT装置により物品をCT検査する
    物品検査方法において、物品の搬送時、該物品の高さ寸
    法がCT検査可能か否かを判定する一次チェック工程
    と、その判定結果に応じ、CT検査可能な物品を搬送路
    の下流方向に送り込むこととCT検査不可能な物品を搬
    送路と異なる方向に送り込むこととの第一弁別工程と、
    該弁別工程により物品が搬送路の下流方向に送り込まれ
    とき、その物品のサイズがX線CT検査可能か否かを判
    定する二次チェック工程と、その判定結果に応じ、CT
    検査可能な物品をX線CT装置に送り込むこととCT検
    査不可能な物品をX線CT装置と異なる方向に送り込む
    こととの第二弁別工程とを有することを特徴とする物品
    検査方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記物品を
    異なる方向に送り込んだとき、その物品を、前記X線C
    T装置と異なるX線CT装置によりCT検査する工程を
    有することを特徴とする物品検査方法。
  4. 【請求項4】 X線CT装置により物品をCT検査する
    物品検査方法において、物品の搬送時、該物品のサイズ
    を少なくとも二種類の大きさに判定するチェック工程
    と、その判定結果、一方の種類のサイズの物品を搬送路
    下流側に設置したX線CT装置に送ってCT検査させる
    ことと、他方の種類のサイズの物品を搬送路と異なる方
    向に設置したX線CT装置に送ってCT検査させる弁別
    工程とを有することを特徴とする物品検査方法。
  5. 【請求項5】 X線CT装置により物品をCT検査する
    物品検査装置において、物品の搬送路と、搬送路の下流
    側に設置され、かつ所望サイズの物品をCT検査し得る
    X線CT装置と、搬送路上におけるX線CT装置より上
    流側に設置され、通過する物品のサイズがCT検査可能
    な否かを判定するチェック手段と、搬送路上のチェック
    手段とX線CT装置との間に設置され、チェック手段か
    らの判定結果に応じ、物品を選択的に弁別してX線CT
    装置側とこれと異なる方向との何れかに送り込む弁別手
    段とを有していることを特徴とする物品検査装置。
  6. 【請求項6】 X線CT装置により物品をCT検査する
    物品検査装置において、物品の搬送路と、搬送路の下流
    側に設置され、かつ所望サイズの物品をCT検査し得る
    X線CT装置と、搬入された物品の高さ寸法がCT検査
    可能か否かを判定する一次チェック手段と、その判定結
    果、検査可能な物品を搬送路の下流側に送り込むことと
    検査不可能な物品を搬送路と異なる方向に送り込むこと
    とに弁別する第一弁別手段と、第一弁別手段により弁別
    された検査可能な物品のサイズが、検査可能か否かを判
    定する二次チェック手段と、その判定結果、サイズが検
    査可能な物品をX線CT装置に送り込むことと検査不可
    能な物品をX線CT装置と異なる方向に送り込むことと
    に弁別する第二弁別手段とを有することを特徴とする物
    品検査装置。
  7. 【請求項7】 請求項5また6において、前記物品を異
    なる方向に送り込んだとき、その物品をCT検査するX
    線CT装置を有することを特徴とする物品検査装置。
  8. 【請求項8】 X線CT装置により物品をCT検査する
    物品検査装置において、物品の搬送時、該物品のサイズ
    を少なくとも二種類の大きさに判定するチェック手段
    と、その判定結果、一方の種類のサイズの物品を搬送路
    下流側に設置したX線CT装置に送ってCT検査させる
    ことと他方の種類のサイズの物品を搬送路と異なる方向
    に設置したX線CT装置に送ってCT検査させる弁別手
    段とを備えることを特徴とする物品検査装置。
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