JP2001233440A

JP2001233440A - 手荷物自動選別システム

Info

Publication number: JP2001233440A
Application number: JP2000042486A
Authority: JP
Inventors: Harumi Saito; 春美齊藤; Akira Fukuda; 朗福田; Masahiko Kaneko; 雅彦金子; Taijiro Toya; 泰次郎遠矢
Original assignee: New Tokyo International Airport Authority; Toyo Kanetsu KK
Current assignee: New Tokyo International Airport Authority; Toyo Kanetsu KK
Priority date: 2000-02-21
Filing date: 2000-02-21
Publication date: 2001-08-28

Abstract

(57)【要約】【課題】簡素な構成で、大きな仕分け能力が得られる手
荷物自動選別システムを提供する。【解決手段】本発明は、投入された多数の手荷物１０
を、当該手荷物１０の搬送路に設けたＸ線検査装置４２
を用いて検査し、このＸ線検査装置４２にて得られた結
果に基づいて手荷物１０を自動的に選別する手荷物自動
選別システムにおいて、Ｘ線検査装置４２にて不合格と
判断された手荷物１０２と合格と判断された手荷物１０
１とを所定の位置において分岐するように仕分ける仕分
けコンベヤ４１０を備える。仕分けコンベヤ４１０とし
ては、正逆転可能に構成されたベルトコンベヤが用いら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、多数の物品を仕分
けするシステムに関し、特に空港手荷物をＸ線を用いて
検査する機能を備えた空港手荷物の仕分けシステムに関
する。

【０００２】

【従来の技術】一般に空港のターミナルビルにおいて
は、ハイジャックやテロ及び麻薬の密輸等を防止するた
め、チェックインカウンタに預けた手荷物をＸ線検査装
置を用いて検査し、異常が検出された手荷物を仕分け選
別することによって旅客機内に危険物（不審物）を持ち
込ませないようにしている。

【０００３】また、到着した旅客機から積み出された手
荷物に対しても、同様の目的から、Ｘ線検査装置を用い
て検査を行うようにしている。

【０００４】従来、このような空港手荷物の仕分けシス
テムとしては、例えばベルトコンベヤによって搬送され
る手荷物をＸ線検査装置により検査し、このＸ線検査装
置において異常が認められた場合には、ベルトコンベヤ
の搬送方向を逆転させることによって当該手荷物を排除
するようにしたものが知られている（例えば、特表平１
０−５０３４５３号公報参照）。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たベルトコンベヤを逆転させる従来例の場合は、同じベ
ルトコンベヤを用いて手荷物を仕分けるようにしている
ため、不合格と判断された手荷物を仕分ける際に後続の
手荷物の搬送を一旦停止させなければならず、このため
仕分け能力を大きくすることができないという問題があ
る。

【０００６】さらに、従来、Ｘ線検査装置と手荷物搬送
システムの信号インターフェース方式は、シリアル通信
方式によって行われているが、このシリアル通信方式
は、接続のための仕様が比較的複雑で、システム構築及
び設置の確認に多くの時間を必要とするという問題もあ
る。

【０００７】本発明は、このような従来の技術の課題を
解決するためになされたもので、その目的とするところ
は、簡素な構成で、大きな仕分け能力が得られる手荷物
自動選別システムを提供することにある。

【０００８】また、本発明の他の目的は、システム構築
及び設置の確認を容易に行いうる手荷物自動選別システ
ムを提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項１記載の発明は、投入された多数の手
荷物（１０）を、当該手荷物（１０）の搬送路に設けた
Ｘ線検査装置（４２）を用いて検査し、該Ｘ線検査装置
（４２）にて得られた結果に基づいて前記手荷物（１
０）を自動的に選別する手荷物自動選別システムにおい
て、前記Ｘ線検査装置（４２）にて不合格と判断された
手荷物（１０２）と合格と判断された手荷物（１０１）
とを所定の位置において分岐するように仕分ける仕分け
装置（４１０）を備え、この仕分け装置（４１０）は、
前記合格と判断された手荷物（１０１）の仕分け先が当
該手荷物の搬送路に直結するように構成されていること
を特徴とする。

【００１０】本発明において、「合格」とは、Ｘ線検査
装置の検査結果において、手荷物（１０）内に危険物
（不審物）なしとの結果が得られたものをいい、また、
「不合格」とは、Ｘ線検査装置の検査結果において、手
荷物（１０）内に危険物（不審物）ありとの結果が得ら
れたものをいう。

【００１１】請求項１記載の発明の場合、Ｘ線検査装置
（４２）にて不合格と判断された手荷物（１０）と合格
と判断された手荷物（１０）とを所定の位置において分
岐するように仕分ける仕分け装置（４１０）を備え、こ
の仕分け装置（４１０）は、合格と判断された手荷物
（１０１）を仕分け先が当該手荷物の搬送路に直結する
ように構成されていることから、不合格と判断された手
荷物（１０）を仕分ける際に後続の手荷物（１０）の搬
送を一旦停止させる必要はなく、多数の手荷物（１０）
を連続的に仕分けることができるので、仕分け能力を飛
躍的に大きくすることが可能になる。

【００１２】この場合、請求項２記載の発明のように、
請求項１記載の発明において、前記Ｘ線検査装置（４
２）が、パラレル通信方式の信号インターフェース（４
５）を介して信号の送受信を行うように構成されている
ことも効果的である。

【００１３】請求項２記載の発明によれば、Ｘ線検査装
置（４２）の設置前に調整を行う必要がなく、Ｘ線検査
装置（４２）の通信接続仕様を簡素なものとすることが
できるため、短時間でシステムを構築することができ
る。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面を参照して詳細に説明する。図１は、本発明に
係る手荷物自動選別システムを備えた空港手荷物用仕分
けシステムの立体構成を示す概略斜視図である。

【００１５】図１に示すように、本実施の形態の空港手
荷物用仕分けシステム（以下「仕分けシステム」とい
う。）１は、搭乗手続を行うためのチェックインエリア
２と、チェックインエリア２から搬送された手荷物を仕
分ける仕分けエリア３と、仕分けられた手荷物を捌くた
めの荷捌きエリア４とから構成されている。

【００１６】図１に示すように、これらチェックインエ
リア２、仕分けエリア３及び荷捌きエリア４は、それぞ
れ異なる階に設けられ、また、図示しない滑走路に向っ
てこの順序で配置されている。そして、本実施の形態の
場合は、荷捌きエリア４に設けられた到着手荷物輸送ラ
イン４１に、本発明の手荷物自動選別システムが適用さ
れるようになっている。

【００１７】図２（ａ）は、本実施の形態における到着
手荷物輸送ラインの要部構成を示す正面図、図２（ｂ）
は、同到着手荷物輸送ラインの要部構成を示す平面図で
ある。図２（ａ）（ｂ）に示すように、本実施の形態の
到着手荷物輸送ライン４１においては、投入された手荷
物１０を矢印Ａ方向へ搬送するための例えばベルト方式
の第１の搬送コンベヤ４１１が配設され、この第１の搬
送コンベヤ４１１の搬送方向下流側に、内部に図示しな
いコンベヤ部を有する従来公知のＸ線検査装置４２が配
設されている。

【００１８】また、第１の搬送コンベヤ４１１の側方で
Ｘ線検査装置４２の搬送方向上流側近傍には、搬送され
る手荷物１０を検出するための例えば光電式センサから
なる第１の検出器４３が設けられている。

【００１９】一方、Ｘ線検査装置４２の搬送方向下流側
には、例えばベルト方式の第２及び第３の搬送コンベヤ
４１２、４１３が設けられ、この第３の搬送コンベヤ４
１３の搬送方向下流側には、仕分けコンベヤ４１０が配
設されている。

【００２０】また、第３の搬送コンベヤ４１３の側方で
Ｘ線検査装置４２の搬送方向下流側近傍には、上記第１
の検出器４３と同様の例えば光電式センサからなる第２
の検出器４４が設けられている。

【００２１】本実施の形態の仕分けコンベヤ４１０は、
例えば、クロスベルトを用いて構成されるもので、図示
しない駆動モータを備えた短尺で正逆転可能なベルトコ
ンベヤからなり、Ｘ線検査装置４２による検査が終了し
た手荷物１０を、第３の搬送コンベヤ４１３における搬
送方向Ａに対して直交する矢印Ｂ又はＣ方向へ仕分ける
ように構成されている。

【００２２】図２（ｂ）に示すように、本実施の形態に
おいては、仕分けコンベヤ４１０の一方の仕分け先とし
て、Ｘ線検査装置４２において不合格と認められた手荷
物１０を回収するための４４シュート部が設けられてい
る。

【００２３】また、仕分けコンベヤ４１０の他方の仕分
け先としては、図示しない手荷物受取場に接続されてい
る第４の搬送コンベヤ４１４が選ばれる。

【００２４】図３は、本仕分けシステムの制御系の要部
を示すブロック図である。

【００２５】図３に示すように、本実施の形態の場合、
Ｘ線検査装置４２の制御部４２０は、ＤＩ／Ｏ（データ
インプット／アウトプット）のパラレル通信方式の信号
インターフェース（以下「パラレルインターフェース」
という。）４５を介してシステム制御部１００に接続さ
れている。

【００２６】ここで、パラレルインターフェース４５
は、６つの信号線（〜）を有している。本実施の形
態の場合、信号線〜を介してＸ線検査装置４２から
システム制御部１００に対して所定の信号を送出する一
方、信号線を介してシステム制御部１００からＸ線検
査装置４２に対して所定の信号を送出するように構成さ
れている。

【００２７】図４は、本実施の形態における手荷物選別
方法の一例を示すフローチャートである。

【００２８】本実施の形態にあっては、ステップＳ１に
示すように、まず、システム制御部１００が、図３に示
すパラレルインターフェース４５の信号線を介して
送られた信号により、Ｘ線検査装置４２の運転状態を確
認し、Ｘ線検査装置４２が受け入れ可能かどうかを判断
する。

【００２９】そして、ステップＳ２において、例えば作
業者が図示しないコンベヤ起動ボタンを押すことによっ
て第１〜第４の搬送コンベヤ４１１〜４１４を起動し、
その後、ステップＳ３に移行する。

【００３０】なお、Ｘ線検査装置４２に異常が発生した
場合には、制御部４２０からパラレルインターフェース
４５の信号線を介してシステム制御部１００に停止信
号を送り、第１〜第４の搬送コンベヤ４１１〜４１４を
起動しないようにする。

【００３１】また、例えばＸ線検査装置４２の搬送方向
下流側の第２及び第３の搬送コンベヤ４１２、４１３に
異常が発生した場合等には、システム制御部１００から
パラレルインターフェース４５の信号線を介して停止
信号を送り、Ｘ線検査装置４２のコンベヤ部を停止させ
る。

【００３２】ステップＳ３では、当該空港に到着した手
荷物１０を作業者が第１の搬送コンベヤ４１１に投入
し、その後、ステップＳ４に移行する。

【００３３】ステップＳ４では、第１の検出器４３から
の信号に基づき、搬送の際、手荷物１０の間隔が所定の
値以上になるように第１の搬送コンベヤ４１１を一時停
止させその搬送を制御する。

【００３４】そして、次のステップＳ５では、Ｘ線検査
装置４２によって手荷物１０を検査し、当該手荷物１０
の合否を判断する。

【００３５】ステップＳ６では、手荷物１０が第２の検
出器４４の位置に到達した時点で、Ｘ線検査装置４２に
おける検査結果をパラレルインターフェース４５の信号
線を介してシステム制御部１００に送出し、その
後、ステップＳ７に移行する。

【００３６】ステップＳ７では、Ｘ線検査装置４２にお
いて当該手荷物１０が合格と判断された場合にはステッ
プＳ８に移行し、他方、Ｘ線検査装置４２において当該
手荷物１０が合格と判断された場合には、ステップＳ９
に移行する。

【００３７】ステップＳ８では、仕分けコンベヤ４１０
を矢印Ｂ方向に駆動させることにより当該手荷物１０を
第４の搬送コンベヤ４１４に受け渡す。これにより、合
格と判断された手荷物１０１は、第４の搬送コンベヤ４
１４によって手荷物受取場（図示せず）に搬送される。

【００３８】ステップＳ９では、仕分けコンベヤ４１０
を矢印Ｃ方向に駆動させることにより、当該手荷物１０
をシュート部４３に落とし込む。これにより、不合格と
判断された手荷物１０２は、シュート部４３を介して回
収箱（図示せず）に収容される。

【００３９】以上述べたように本実施の形態によれば、
正逆方向に反転可能な仕分けコンベヤ４１０を用い、Ｘ
線検査装置４２にて不合格と判断された手荷物１０２と
合格と判断された手荷物１０１とを分岐させて仕分け、
合格と判断された手荷物１０１を、手荷物受取場に接続
されている第４の搬送コンベヤ４１４に仕分けるように
したことから、不合格と判断された手荷物１０２を仕分
ける際に後続の手荷物１０の搬送を一旦停止させる必要
はなく、多数の手荷物１０を連続的に仕分けることがで
きるので、仕分け能力を飛躍的に大きくすることができ
る。

【００４０】また、本実施の形態によれば、例えば、プ
ッシャー等の押し出し機構によって手荷物１０を仕分け
る場合と比較して設置スペースを小さくすることができ
るとともに、システムの構成を簡素なものとすることが
できる。

【００４１】さらに、本実施の形態によれば、Ｘ線検査
装置４２とシステム制御部１００との間において、パラ
レルインターフェース４５を用いて信号の送受信を行う
ようにしたことから、Ｘ線検査装置４２を設置する前に
調整を行う必要がなく、Ｘ線検査装置４２の通信接続仕
様を簡素なものとすることができるため、短時間でシス
テムを構築することができる。

【００４２】さらにまた、本実施の形態にあっては、仕
分けコンベヤ４１０をクロスベルト方式のものを用いて
構成したことによって、仕分け機構が簡素になるため、
コンパクトな構成とすることができるものである。

【００４３】なお、本発明は上述の実施の形態に限られ
ることなく、種々の変更を行うことができる。例えば、
上述の実施の形態においては、Ｘ線検査装置によって検
査された手荷物を、その搬送方向に対して直交する方向
に分岐させて仕分けるようにしたが、本発明はこれに限
られず、システムの設置状況に応じて手荷物を分岐させ
る角度を適宜変更することができる。

【００４４】また、上述の実施の形態においては、到着
手荷物を仕分ける場合を例にとって説明したが、本発明
はこれに限られず、出発手荷物を仕分ける場合にも適用
しうることはもちろんである。

【００４５】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、多数
の手荷物を連続的に仕分けることができるので、仕分け
能力を飛躍的に大きくすることができる。さらに、本発
明によれば、Ｘ線検査装置の通信接続仕様を簡素なもの
とすることができるため、短時間でシステムを構築する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る手荷物自動選別システムを備えた
空港手荷物用仕分けシステムのの立体構成を示す概略斜
視図である。

【図２】（ａ）：本実施の形態における到着手荷物輸送
ラインの要部構成を示す正面図である。（ｂ）：同到着手荷物輸送ラインの要部構成を示す平面
図である。

【図３】本発明の手荷物自動選別システムの制御系の要
部を示すブロック図である。

【図４】本発明における手荷物選別方法の一例を示すフ
ローチャートである。

【符号の説明】

１仕分けシステム１０手荷物４２Ｘ線検査装置４５パラレル通信方式の信号インターフェース４１０仕分けコンベヤ（仕分け装置）４１１〜４１４搬送コンベヤ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者福田朗千葉県成田市木の根字神台24新東京国際空港公団内 (72)発明者金子雅彦東京都江東区東砂８丁目19番20号トーヨーカネツ株式会社内 (72)発明者遠矢泰次郎東京都江東区東砂８丁目19番20号トーヨーカネツ株式会社内Ｆターム(参考） 3F027 AA02 DA15 DA16 EA01 FA12 3F070 AA06 BA03 BA10 BC02 BC07 BD01 EA24 3F079 AD00 CA38 CA44 CC02 DA06 DA12 DA21

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】投入された多数の手荷物（１０）を、当該
手荷物（１０）の搬送路に設けたＸ線検査装置（４２）
を用いて検査し、該Ｘ線検査装置（４２）にて得られた
結果に基づいて前記手荷物（１０）を自動的に選別する
手荷物自動選別システムにおいて、前記Ｘ線検査装置（４２）にて不合格と判断された手荷
物（１０２）と合格と判断された手荷物（１０１）とを
所定の位置において分岐するように仕分ける仕分け装置
（４１０）を備え、該仕分け装置（４１０）は、前記合格と判断された手荷
物（１０１）の仕分け先が当該手荷物の搬送路に直結す
るように構成されていることを特徴とする手荷物自動選
別システム。
【請求項２】前記Ｘ線検査装置（４２）が、パラレル通
信方式の信号インターフェース（４５）を介して信号の
送受信を行うように構成されていることを特徴とする請
求項１記載の手荷物自動選別システム。