JPWO2004088977A1 - カード装着装置 - Google Patents
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Abstract
Description
以下に従来のカード装着装置について説明する。
FIG.6およびFIG.7は従来のカード装着装置を示す。FIG.6はカード状記録媒体であるメモリーカードの挿入時、FIG.7はカード装着装置の一部である開閉蓋が閉じられた状態を、それぞれ示す。なお、同じ箇所には同じ符号を付与した。
まず、FIG.6に示すように、機器であるビデオカメラ1には、その操作釦2が配置されている。メモリーカード3を挿入して電気的接続を行うカードコネクタ(図示せず)は、ビデオカメラ1の内部に固定されている(固定方法は図示せず)。
開閉蓋4は、メモリーカード3を挿入または取り出ししないときにカードコネクタの開口部5を覆い隠すために、ビデオカメラ1上に設けられている。
開閉蓋4には支軸を設けてあり、回動によりカード状記録媒体を挿入または抜去する開口部が開放された第1の位置(FIG.6)と、機器に収納することにより開口部が閉鎖される第2の位置(FIG.7)とを選択的に移動できる。
開閉蓋4には、それを開くときに指を入れるための蓋切欠き部4aを設けている。
また機器1には、メモリーカード3を取り出すとき、メモリーカード3をつまむために指を入れる機器切欠き部6を設けている。
以上のように構成された従来のカード装着装置について、その動作を説明する。
FIG.6に示すように、メモリーカード3の挿入または取り出し時には開閉蓋4を開き、メモリーカード3を開口部5から挿入あるいは取り出し、その後、FIG.7に示すように開閉蓋4を矢印Tの方向に押し上げて閉じる。開閉蓋4は図示しないロック機構により、閉じた状態に保持される。
なお、この種の技術に関しては、たとえば、日本特許公開公報、特開2002−42059号公報に紹介されている。
しかしながら上記従来の構成では、FIG.6に示すように大きな機器切欠き部6が必要であり、操作釦2の配置スペースと互いに干渉するため、広い面積が必要となり小型化の妨げとなっていた。
この目的を達成するために本発明のカード装着装置は、機器本体に対して所定の角度回動して機器本体より突出することによりカード状記録媒体を挿入または抜去する開口部が開放される第1の位置と、機器本体に収納することにより開口部が閉鎖される第2の位置とを選択的に移動する装着ユニットを有し、装着ユニットは、カード記録媒体を着脱するカードコネクタを覆う天面蓋と、天面蓋に配置され機器を操作するための操作釦とを備える。
この構成によって、機器を小型化できるカード装着装置を提供することができる。
また、本発明は、機器本体に対して所定の角度回動して機器本体より突出することによりカード状記録媒体を挿入または抜去する開口部が開放される第1の位置と、機器本体に収納することにより開口部が閉鎖される第2の位置とを選択的に移動する装着ユニットを有し、装着ユニットは、カード記録媒体を着脱するカードコネクタを覆う天面蓋と、天面蓋に配置され機器を操作するための操作釦とを備えたものである。これにより、カード状記録媒体の挿抜機構と操作釦とを個別に機器表面に設ける必要がなくなり、機器を小型化できるという効果を有する。
また、本発明は、天面蓋は、第1の位置でカード状記録媒体の挿入または抜去をするためにカード状記録媒体の一部が露出するように、その一端に切欠き部を形成したものである。
また本発明は、天面蓋は、第2の位置で切欠き部を遮蔽する遮蔽蓋を有するものである。
これらにより、メモリカード記録媒体の挿入または抜去が行いやすく、異物侵入も防止でき、操作性と品格・デザイン性を保ちながら機器を小型化できるという効果を有する。
また、本発明において、遮蔽蓋は、光透過性の材料で形成したものであり、特に高い品格・デザイン性を有しながら機器を小型化できるという効果を有する。
また本発明は、第1の位置から第2の位置への移動を検知する検知スイッチと、検知スイッチの検知結果に基づき、操作釦を第2の位置への移動から所定の時間無効とする制御部とを備えるものである。
また本発明は、操作釦は、装着ユニットを移動させる際に押下する空間を有するものである。
これらにより、装着ユニットを第2の位置に移動する際の操作部の誤操作を防止しながら、操作性と品格・デザイン性を保ちながら機器を小型化できるという効果を有する。
(実施の形態)
以下、FIG.1を主体に説明するが、FIG.2、FIG.3、FIG.4およびFIG.5も参照されたい。
FIG.1は本発明の実施の形態に係るカード装着装置の構成を示す分解斜視図である。機器の操作釦102は、パターンを形成したフレキシブルプリント基板(以下FPCと記す)上にダイヤフラム状の接点を配置し、表面を絶縁シートで覆いかぶせて構成されている(図示せず)。また、操作釦102は天面蓋104に両面接着テープにて固定されている。
天面蓋104には天面蓋切欠き部104cを設ける。天面蓋切欠き部104cは、後記のカード状記録媒体であるメモリーカード103を開口部104から取り出すとき、指でつまむために、メモリーカード103の一部が露出するように形成された切欠き部である。
カードコネクタ111はメモリーカード103が開口部105に挿入されたときに、カメラ101に内蔵された電子回路(図示せず)との間で電気信号の授受を行うためのものである。カードコネクタ111は、カードプリント基板111a上に実装され、コネクタホルダー110に収納、固定される。
カードプリント基板111aは、カードコネクタ111と機器であるビデオカメラ101の電子回路を電気的に接続するフレキシブルコネクタ111bも実装している。これにビデオカメラ101との信号伝送経路であるカードFPC112を接続する。
遮蔽蓋107は異物侵入防止と品格向上のために設けられ、ガイドリブ107bが設けられている。また、遮蔽蓋107は、ガイドリブ107bとコネクタホルダー110に形成したガイドリブ110bとが緩やかに嵌合するように、コネクタホルダー110に収納される。なお遮蔽蓋107には、導体であるステンレス板で構成した蓋アース板123をあらかじめ固定している。
補強板108は導体であるステンレス板で構成されている。補強版108はメモリーカード103を開口部105から取り出すときに指でつまむために、メモリーカード103の一部が露出するよう形成された、補強板切欠き部108eを備えている。また、補強板108は、カードコネクタ111と遮蔽蓋107を挟み込むように、コネクタホルダー110の上からスライドさせながら被せ、4箇所の補強板嵌合部108aと、相対するホルダー嵌合部110aを嵌合させて仮固定する。この状態で、蓋アース板123に一体的に形成したバネ接点部123aと補強板108は所定の荷重をもって付勢され、電気的に導通状態を保つ。なお、補強板108に形成している軸孔108bには、導体であるステンレス材で構成した回動軸109をカシメ固定している。
回動軸109は、補強板108を介して装着ユニットを開くためのねじりコイルバネ115を装着している。軸孔108bの対面上であって、この回動軸109と同軸上には、バーリング加工にて形成した軸受け部108cを設けている。
このようにして組み立てられたユニットは、後記するように天面蓋104を固定されて装着ユニットを構成する。
なお本発明の実施の形態では、遮蔽蓋107はメモリーカード103の存在が確認できるように、光透過性のポリカーボネート樹脂で形成している。また、遮蔽蓋107をメモリーカード103の存在が確認できる程度の青色に着色することにより、デザイン性も高めている。
ホルダーベース114は、天面蓋104が閉じた状態を検出するための収納検知スイッチ(図示せず。以下検知SWと記す)を押すための検知SWバネ120を固定する。また、天面蓋104には、検知SWバネ120を押すための検知SWカム部104dを形成している。検知SWで、天面蓋104が閉じた状態を検出すると、機器内の制御部(図示せず)によって、所定の時間、例えば2秒間、操作釦102からの信号を無効にする。これは、天番蓋104を閉じる際に誤って意図しない操作釦102を押してしまい、機器が意図しない動作状態に陥るのを防ぐためである。
また、ホルダーベース114には、天面蓋104を収納状態で保持するためのロック機構を次に説明するように組み付ける。
まず、ホルダーベース114に形成したツマミ取り付け孔114fに、その一方よりロック解除ツマミ116を挿入し、他方よりロックピース117を挿入してロック解除ツマミ116の嵌合爪(図示せず)に嵌合させてスライドすることが可能な状態に固定している。
ロックピース117とホルダーベース114との間には、ロック解除ツマミ116をロック状態位置に戻すためのロックピースバネ118を取り付けている。
ロックピース117にはロックカム部117aを、天面蓋104にはこれに係合または解除するカムフォロワー部104bをそれぞれ形成している。
このように組み立てられた各ユニットは、その回動軸109および軸受け部108cを、ホルダーベース114に形成したベース軸孔114dおよびベース軸114cに、それぞれ挿入して取り付ける。
更に、その両端に軸孔を形成した一対のリンク113についても、一方の軸穴をホルダーベース114に形成したベースリンク軸114bに、他方の軸穴を遮蔽蓋107に一体的に形成した蓋軸107aに、それぞれ挿入することにより取り付ける。
ここまで組み立てられたユニットについて、あらかじめ操作釦102を固定していた天面蓋104を、その蓋嵌合部104aと補強板の先端108dを嵌合させながら補強板108に被せ、蓋固定ビス119にて固定している。
FIG.2は、完成した装着ユニットを示す。装着ユニットは、ビデオカメラ101の一部をなすサイドケース121に挿入され、ホルダーベース114に形成した4箇所のベース嵌合爪114aとサイドケース121の嵌合穴121aが嵌合して仮固定される。その後、機構固定ビス122をベースボス部114eに締結することで完全に固定される。
この状態で、ねじりコイルバネ115の一端の腕は補強板108に、もう一方の腕はビデオカメラ101の一部であるサイドケース121に固定した機器アース板(図示せず)に、所定の荷重をもって付勢される。
その結果、補強板108と機器アース板は、互いに開く方向に付勢され、遮蔽蓋107と補強板108とに設けたストッパー部(図示せず)が当接することにより、装着ユニットが所定の角度ビデオカメラ101より突出した位置(カード状記録媒体を挿入または抜去する開口部が開放される第1の位置)に保持される。
また以上の構成により、機器アース板(図示せず)からねじりコイルバネ115、補強板108および蓋アース板123までの導通を確保しており、メモリーカード103の挿抜時に人体の静電気が接地されて、メモリーカード103に記録されたデータが静電気により破壊されることを防止している。
以上のように構成された本発明の実施の形態のカード装着装置について、FIG.3FIG.4およびFIG.5を用いて、その動作を説明する。
FIG.3、FIG.4およびFIG.5はメモリーカード103の挿入操作を説明したものである。
FIG.3はカード装着装置の装着ユニットが収納された状態を示す。この状態ではロックカム部117aとカムフォロワー部104bが係合しているため、カード装着装置は収納状態で保持されている。この状態を第1の状態とする。
まずロック解除ツマミ116を矢印Pの方向に移動させると、ロックカム部117aとカムフォロワー部104bの係合が解除される。補強板108と機器アース板は、互いに開く方向に常に付勢される。
FIG.4は装着ユニットが開いた状態を示す。すなわち、FIG.3に示した、遮蔽蓋107と補強板108とに設けたストッパー部(図示せず)が当接する角度(カード状記録媒体を挿入または抜去する開口部が開放される第1の位置)まで、矢印Qに示すように装着ユニットが開く。この状態を第2の状態とする。
この状態で、遮蔽蓋107とコネクタホルダー110とで囲まれて形成された開口部105にメモリーカード103を矢印Rに示すように着脱可能となる。メモリーカード103を挿入し、カードコネクタ111に差し込まれると、メモリーカード103とビデオカメラ101に内蔵された電子回路(図示せず)との間で電気的信号の授受が可能となる。
なおこの位置では、FIG.1に示したリンク113によって遮蔽蓋107が引き寄せられて補強板108の下に収納されるため、補強板切欠き部108eと天面蓋切欠き部104cを通してメモリーカード103が一部露出しており、これを確実に押し込んだり、あるいは指でつまむことができるようになっている。
メモリーカード103を挿入した後は、FIG.5に示すように天面蓋104の一端を矢印Sのように押して装着ユニットを収納すると、ロックカム部117aとカムフォロワー部104bが係合し、装着ユニットは収納状態で保持される。
なお、天面蓋104に取り付けられた操作釦102に設けられた釦類は、一面に配置しても良いが、天面蓋104を押下しやすいように、釦のない空間を設けると良い。
メモリーカード103を取り出すときは、挿入時と同様に装着ユニットを開き、補強板切欠き部108eと天面蓋切欠き部104cを通して露出しているメモリーカード103を指でつまんで抜けば良い。
以上のように本発明の実施の形態によれば、装着ユニットの天面蓋104上に操作釦102を配置することにより、従来技術のように機器本体上に開閉蓋を配置する必要がなくなるので、機器の品格を向上させることができ、また開閉蓋を配置するスペースが必要なくなるので、機器本体を小型化することができる。
なお、本発明の実施の形態において、メモリーカード103は記録媒体であれば、必ずしもメモリーカードである必要はなく、信号の記録または読み出しができれば、必ずしも電気的接続で無くても良い。例えば、電磁波信号、磁気信号や光信号によるものであっても良い。
また、天面蓋104が閉じた状態を検出し、検出後の所定時間、操作釦102による操作を無効にするとしたが、天面蓋104がFIG.4に示すように開いている間、操作釦102による操作を無効にするように構成しても良い。なお、これらを制御する制御部は、例えば、システム制御用のマイクロコンピュータなどにより実現すれば良い。また、これらの機能を必要としない場合は、天面蓋104が閉じた状態を検出するための収納検知SWや、これを押すための検知SWバネ120は必須の構成要件では無い。
なお本発明の実施の形態では、遮蔽蓋107はメモリーカード103の存在が確認できるように光透過性のポリカーボネート樹脂で形成し、カードの存在が確認できる程度の青色に着色したが、遮蔽蓋107の色は必ずしも青である必要は無い。たとえば、緑色であっても良い。
また、小型化のためには透明である必要も無く、ポリアセタールなど、他の材料でもかまわない。
また、遮蔽蓋107に導体であるステンレス板で構成した蓋アース板108を固定したが、これが無くても目的を達成することができる。
更に、一対のリンク113にて遮蔽蓋107とホルダーベース114を結合させることにより遮蔽蓋107を移動させ、第1の位置ではメモリーカード103の一部を露出、第2の位置ではこれを覆う構成としたが、必ずしもこの構成でなくても良い。たとえばカムとカムフォロワーの組み合わせや、歯車を使った構成で遮蔽蓋107を移動させるなど、他の構成であっても得られる効果は同じである。
図面の参照符号の一覧表
101 ビデオカメラ
102 操作釦
103 メモリーカード
104 天面蓋
105 開口部
107 遮蔽蓋
108 補強板
109 回動軸
110 コネクタホルダー
111 カードコネクタ
112 カードFPC
113 リンク
114 ホルダーベース
115 ねじりコイルバネ
116 ロック解除ツマミ
117 ロックピース
118 ロックピースバネ
119 蓋固定ビス
120 検知SWバネ
121 サイドケース
122 機構固定ビス
123 蓋アース板
以下、図1を主体に説明するが、図2、図3、図4および図5も参照されたい。
102 操作釦
103 メモリーカード
104 天面蓋
105 開口部
107 遮蔽蓋
108 補強板
109 回動軸
110 コネクタホルダー
111 カードコネクタ
112 カードFPC
113 リンク
114 ホルダーベース
115 ねじりコイルバネ
116 ロック解除ツマミ
117 ロックピース
118 ロックピースバネ
119 蓋固定ビス
120 検知SWバネ
121 サイドケース
122 機構固定ビス
123 蓋アース板
以下、図1を主体に説明するが、図2、図3、図4および図5も参照されたい。
102 操作釦
103 メモリーカード
104 天面蓋
105 開口部
107 遮蔽蓋
108 補強板
109 回動軸
110 コネクタホルダー
111 カードコネクタ
112 カードFPC
113 リンク
114 ホルダーベース
115 ねじりコイルバネ
116 ロック解除ツマミ
117 ロックピース
118 ロックピースバネ
119 蓋固定ビス
120 検知SWバネ
121 サイドケース
122 機構固定ビス
123 蓋アース板
Claims (6)
- 機器本体に対して所定の角度回動して前記機器本体より突出することによりカード状記録媒体を挿入または抜去する開口部が開放される第1の位置と、機器本体に収納することにより前記開口部が閉鎖される第2の位置とを選択的に移動する装着ユニットを有し、
前記装着ユニットは、カード記録媒体を着脱するカードコネクタを覆う天面蓋と、前記天面蓋に配置され機器を操作するための操作釦とを備えたカード装着装置。 - 前記天面蓋は、前記第1の位置でカード状記録媒体の挿入または抜去をするためにカード状記録媒体の一部が露出するべく、その一端に切欠き部を形成した、請求項1記載のカード装着装置。
- 前記天面蓋は、前記第2の位置で前記切欠き部を遮蔽する遮蔽蓋を有する、請求項2記載のカード装着装置。
- 前記遮蔽蓋は、光透過性の材料で形成した、請求項3記載のカード装着装置。
- 前記第1の位置から前記第2の位置への移動を検知する検知スイッチと、前記検知スイッチの検知結果に基づき、前記操作釦を第2の位置への移動から所定の時間無効とする制御部とを備える、請求項1記載のカード装着装置。
- 前記操作釦は、前記装着ユニットを移動させる際に押下する空間を有する、請求項1記載のカード装着装置。
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