JP2814111B2 - 磁気吸着走行台車 - Google Patents

磁気吸着走行台車

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JP2814111B2
JP2814111B2 JP1185963A JP18596389A JP2814111B2 JP 2814111 B2 JP2814111 B2 JP 2814111B2 JP 1185963 A JP1185963 A JP 1185963A JP 18596389 A JP18596389 A JP 18596389A JP 2814111 B2 JP2814111 B2 JP 2814111B2
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泉 田村
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば簡易ロボットや、センサ、カメラ等
を搭載して、ビルの鉄骨やタンク、橋梁など鋼材製の構
造物の表面に磁気吸着しながら走行する台車に関するも
のである。
(従来の技術) 従来、構造物で高所作業を行う場合は、その都度足場
を作る必要があり、また作業は熟練を要するため多くの
時間と費用とを要するという問題点がある。
(発明が解決しようとする課題) 従って、本発明は、高所作業のような危険箇所での作
業に必要な、簡易ロボット、センサ、カメラ等を搭載し
て、容易に目的地まで移動することができる走行台車を
提供することを課題としている。
(課題を解決するための手段) 本発明においては、上記課題を解決するため、所要機
器を搭載するフレーム1に、無端連鎖状の多数の磁極板
3を回転自在に掛け回し、またフレーム1に、磁極板3
とは異なるピッチで互いに所定間隔を置いて複数の電磁
石4を取付け、これらの電磁石4の鉄心5の先端面は、
接地面側に位置する複数の磁極板3に夫々所定間隔を置
いて対向させ、かつ各鉄心5を磁極板3と反対側におい
て互いに磁気的に接続し、コントローラ8を介してこれ
らの電磁石4に交番する所定の励磁電流を供給すること
により、電磁石4列の磁極を順次変化させて磁極板3を
走行面Sに吸着させながら引き回すようにして磁気吸着
走行台車を構成した。
(作 用) 本発明の磁気吸着走行台車10においては、各電磁石4
の磁気回路Mが、「鉄心5−間隙G−磁極板3−走行面
S−磁極板3−間隙G−鉄心5」のように構成される。
鉄心5の先端と磁極板3との間の間隙Gは、最小の磁気
抵抗で、鉄心5と磁極板3との干渉を防止する。磁気回
路Mは、それ自体短くなろうとする性質があるので、磁
極板3と走行面Sとの間には吸引力が生じて間隙Gを作
らない。また、磁気回路M全体としても短くなろうとす
るので、鉄心5と走行面Sとの間にも吸引力が生じる。
従って、台車10は走行面Sに吸着される。走行面Sは磁
気回路Mの一部を成すことになる。各電磁石4の鉄心5
の先端には、N極、S極、無励磁の何れかの状態が作ら
れる。各電磁石4の励磁状態は、励磁電流によって変化
し、励磁電流はコントローラ8によって自在に変えら
れ、前進、後退、停止が制御される。励磁電流が連続し
て交番されるときは、各鉄心5の先端がN極、S極、無
励磁に入れ替わり変化して磁極板3を差動的に移動させ
る。即ち、無励磁となる鉄心5の位置が移動するにつ
れ、そのときどきに最も磁気抵抗の少ない磁気回路Mを
形成しようとして、磁極板3が鉄心5にたいして相対的
に連続移動する。しかし、磁極板3は走行面Sに吸着し
ているので、台車10は磁極板3を巻き上げたり、繰り出
したりして走行面S上を移動する。台車10が停止すると
きは、その時の励磁状態が維持でき、台車10は走行面S
に吸着したまま停止させることができる。
(実施例) 本発明の第1の実施例を第1図ないし第6図に示す。
第1図は走行台車の正面図、第2図は第1図II−II断面
図、第3図は第1図III−III断面図、第4図は走行台車
の使用状態図、第5図は磁気シーケンスの説明図、第6
図は作動原理の説明図である。
第1図ないし第3図の走行台車10において、フレーム
1の外周には、コンベアチェーン2を介して、無端連鎖
状の多数の磁極板3,3,…が相対移動自由に巻き回されて
いる。図示しないカメラやセンサ、ロボット等の必要な
機材はこのフレーム1上に固定される。磁極板3,3,…
は、互いに磁気的に絶縁され、可撓性を持って連結され
ている。フレーム1には、5つの電磁石4,4,…が固定さ
れている。各電磁石4の鉄心5,5,…の先端は、、接地面
側(第1図において下方)に位置する磁極板3,3…に夫
々所定間隔を置いて対向し、磁極板3,3,…とは異なるピ
ッチで、互いに所定間隔を置いてフレーム1に取付けら
れている。この実施例においては、鉄心5の5ピッチ分
が磁極板3の6ピッチ分に相当するように設定されてい
る。各鉄心5は、磁極板3と反対側(第1図において上
方)において、連結部6によって互いに磁気的に接続さ
れている。各電磁石4,4,…のコイル7には、電源からコ
ントローラ8を介して励磁電流が供給されるようになっ
ている。
しかして、この台車10は、例えば第4図に示すよう
に、水平に架設された鉄骨の下側走行面Sに吸着しなが
ら移動するように使用する。
次に、この実施例の走行台車10の作動原理を第5図、
第6図を参照して説明する。この実施例の走行台車10に
おいては、各電磁石4の磁気回路Mが、「鉄心5−間隙
G−磁極板3−走行面S−磁極板3−間隙G−鉄心5」
のように構成される。鉄心5の先端と磁極板3との間の
間隙Gは、最小の磁気抵抗で、鉄心5と磁極板3との干
渉を防止することができるように設定されている。磁気
回路Mは、それ自体短くなろうとする性質があるので、
磁極板3と走行面Sとの間には吸引力が生じて間隙Gを
作らない。また、磁気回路M全体としても短くなろうと
するので、鉄心5と走行面Sとの間にも吸引力が生じ
る。従って、台車10は走行面Sに吸着される。走行面S
は磁気回路Mの一部を成すことになる。各電磁石4の鉄
心5の先端には、N極、S極、無励磁の何れかの状態が
作られる。各電磁石4の励磁状態は、励磁電流によって
変化し、励磁電流はコントローラ8によって自在に変え
られ、前進、後退、停止が制御される。励磁電流が連続
して交番されるときは、各鉄心5の先端がN極、S極、
無励磁に入れ替わり変化して磁極板3を差動的に移動さ
せる。即ち、第5図、第6図において、5つの鉄心5a,5
b,5c,5d,5eの先端には、第5図に示す励磁シーケンスに
よっていつでもN極が2つ、S極が2つ、無励磁が1つ
作られる。従って、第6図に示すように、N極とS極と
を結ぶ磁気回路Mは2つ形成されることになる。励磁シ
ーケンスは、10個のパルス信号で1つのサイクルを構成
する。即ち、パルスが「0−1」のときには、鉄心5aが
無励磁になるので、鉄心5b→鉄心5c,鉄心5d→鉄心5e間
で磁気回路Mが形成される。パルスが「1−2」になる
と、鉄心5aが励磁され、鉄心5bが無励磁になるので、鉄
心5a→鉄心5c,鉄心5d→鉄心5e間で磁気回路Mが形成さ
れ、鉄心5bに対向していた磁極板3の磁気把束力がなく
なって、鉄心5aに対向する磁極板3は、最短の磁気回路
Mを形成しようとする磁力により鉄心5aに近づく。そし
て、順次鉄心5c→5d→5eの無励磁になるに従い、そのと
きどきに最も磁気抵抗の小さい磁気回路Mを形成しよう
として、磁極板3が鉄心5に対して相対的に連続移動す
る。このときの台車の移動速度は、10パルス(1周期)
当たりで磁極板3の2ピッチ分である。磁極板3が鉄心
5にたいして相対的に連続移動するのにかかわらず、磁
極板3は走行面Sに吸着しているので、台車10は磁極板
3を正逆何れかに巻き上げて走行面S上を移動すること
になる。台車10が停止するときは、その時の励磁状態が
維持でき、台車10は走行面Sに吸着したまま停止させる
ことができる。
第2の実施例を第7図ないし第10図に示す。第7図は
走行台車の正面図、第8図は第7図VIII−VIII断面図、
第9図は第8図IX−IX断面図、第10図は作動原理の説明
図である。
前記第1の実施例は、電磁石が5個で励磁電流が5相
のものであるが、この第2の実施例は、電磁石が3個で
励磁電流が3相のものである。装置の基本的構造は先の
実施例のものと同様であるから、同等部分に同一の符号
を付して具体的説明は省略する。この実施例では、電磁
石14が3個設けられ、電磁石14の3ピンチ分が磁極板3
の8ピッチ分に相当する。各電磁石14の鉄心15a,15b,15
cの先端は2つに分岐して、夫々磁極板3に対向してい
る。分岐した鉄心15の先端のピッチは、磁極板3のピッ
チと同じである。電磁石14には、第10図に示すような、
3相の励磁電流がコントローラから供給される。夫々の
励磁電流の位相は、120゜ずつずれている。励磁電流に
より、鉄心15a,15b,15cの先端がN極、S極、無励磁と
入れ替わり、これに伴って磁極板3が差動的に移動す
る。即ち、励磁電流の周期が0゜のとき、鉄心15c(N
極)と鉄心15b(S極)との間に磁気回路Mが形成さ
れ、鉄心15aが無励磁なので、鉄心15c、鉄心15bには、
磁気回路Mを短くしようとして磁極板3が対向するが、
鉄心15aには磁極板3が対向しない。励磁電流の周期が3
0゜まで進むと、鉄心15a、鉄心15cがN極になって、鉄
心15bがS極になるので、磁気回路Mが2つ形成され
る。このとき、全ての鉄心15a,15b,15cが励磁されてい
るので、全ての鉄心15a,15b,15cの先端に各磁極板3が
対向しようとしてわずかに移動する。このようにして、
周期が進むにつれ、そのときどきに最も磁気抵抗の小さ
い磁気回路Mを形成しようとして、磁極板3が鉄心15a,
15b,15cにたいして相対的に連続移動する。このとき台
車は、励磁電流1周期(360゜)あたり磁極板3の2ピ
ッチ分進む。これは第1の実施例と同様であるが、鉄心
15a,15b,15cの先端に、分岐した突起があり、しかも磁
極板3の間隔が比較的狭いので、停止位置と寸法精度を
向上させることができる。台車が停止するときは、コン
トローラによってそのときの励磁状態が維持でき、台車
を走行面に吸着させておくことができる。
以上のように、本発明は、電磁石の数、励磁電流の相
数や波形、鉄心先端の形状、磁極板のピッチ等につい
て、何ら、限定されるものではない。
(発明の効果) 以上のように、本発明においては、所要機器を搭載す
るフレーム1に、無端連鎖状の多数の磁極板3を回転自
在に掛け回し、またフレーム1に、磁極板3とは異なる
ピッチで互いに所定間隔を置いて複数の電磁石4を取付
け、これらの電磁石4の鉄心5の先端面は、接地面側に
位置する複数の磁極板3に夫々所定間隔を置いて対向さ
せ、かつ各鉄心5を磁極板3と反対側において互いに磁
気的に接続し、コントローラ8を介してこれらの電磁石
4に所定の励磁電流を交番することにより、電磁石4列
の電極を順次変化させて磁極板3を走行面Sに吸着させ
ながら引き回すようにして磁気吸着走行台車を構成した
ため、高所作業のような危険箇所での作業に必要な簡易
ロボット、センサ、カメラ等を搭載して、容易に目的地
まで移動する走行台車を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本発明の第1の実施例を示すもの
で、第1図は走行台車の正面図、第2図は第1図II−II
断面図、第3図は第1図III−III断面図、第4図は走行
台車の使用状態図、第5図は磁気シーケンスの説明図、
第6図は作動原理の説明図、第7図ないし第10図は本発
明の第2の実施例を示すもので、第7図は走行台車の正
面図、第8図は第7図VIII−VIII断面図、第9図は第8
図IX−IX断面図、第10図は励磁電流と鉄心の極性との関
係を示す説明図である。 1……フレーム 3……磁極板 4,14……電磁石 5,15……鉄心 8……コントローラ 10……台車 S……走行面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼材から成る走行面に磁気吸着しつつ走行
    する台車であって、 所要機器を搭載するフレームと、 互いに可撓性を持って無端連鎖状に連結され、 前記フレームに回転自在に掛け回された多数の磁極板
    と、 接地面側に位置する複数の前記磁極板に対向し、磁極板
    とは異なるピッチで互いに所定間隔を置いて前記フレー
    ムに取付けられ、かつ各鉄心の先端が前記磁極板に夫々
    所定間隔を置いて対向すると共に、磁極板と反対側にお
    いて互いに磁気的に接続された複数の電磁石と、 これらの電磁石に交番する所定の励磁電流を供給するコ
    ントローラとを具備したことを特徴とする磁気吸着走行
    台車。
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