JPH11196502A - 角型リニアチューブのベンド部構造 - Google Patents

角型リニアチューブのベンド部構造

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JPH11196502A
JPH11196502A JP9359875A JP35987597A JPH11196502A JP H11196502 A JPH11196502 A JP H11196502A JP 9359875 A JP9359875 A JP 9359875A JP 35987597 A JP35987597 A JP 35987597A JP H11196502 A JPH11196502 A JP H11196502A
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coil
capsule
bend portion
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bend
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JP9359875A
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Inventor
Tomoji Fujisawa
友二 藤沢
Hitoshi Ishizuka
仁司 石塚
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 カプセルが安定して走行できる角型リニアチ
ューブのベンド部構造。 【解決手段】 ベンド部チューブ本体41は、上面41
aと下面41dの扇形状のプレートと、内回り側の面4
1bと外回り側の面41cの湾曲形状のプレートで構成
される。上面と下面には、扇形状に沿って長手方向にあ
けられた孔内に複数のコイルケース9が長手方向に並
設、嵌め込み固定され、コイルケース内には励磁コイル
2を設け、励磁コイルの位置毎に磁気センサを取り付け
る。内回り側の面と外回り側の面には、長手方向にあけ
られた孔内に複数のコイルケースが長手方向に並設、嵌
め込み固定され、コイルケース内には励磁コイルを設
け、励磁コイルの位置毎に磁気センサを取り付ける。カ
プセル4と接触しないようにコイルケースの突出量を調
整して固定し、励磁コイルと永久磁石5との隙間を常に
一定に維持して所定の推力を確保でき、カプセルの安定
した走行が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、取り回しや荷物
移載の点で有利な箱型のカプセルを用い、該カプセルに
永久磁石を取り付け、角型のリニアチューブ内をリニア
モータで駆動する方式を採用したリニアモータ式(以
下、「リニア式」という)カプセル型走行装置の角型リ
ニアチューブのベンド部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、励磁コイルが並列されたリニ
アチューブと、カプセルに取り付けられた永久磁石とに
よって構成されるリニアモータによって、カプセルがリ
ニアチューブ内を走行自在のリニア式カプセル型走行装
置が開発されている。
【0003】従来のリニア式カプセル型走行装置のリニ
アチューブは、例えば、特開平3−103004号公報
に開示されるように、チューブ本体の外側に励磁コイル
(電磁石)を巻装する構成となっている(以下、「先行
技術1」という)。
【0004】先行技術1の外巻き方式では、リニアチュ
ーブの曲線状部であるベンド部(以下、「ベンド部」と
いう)において、ベンドが低曲率半径の場合、カプセル
に取り付けた永久磁石とコイル方向に大きな位置ずれが
生じ、推力が出なくなる場合があるといった問題があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、発明者らは、取
り回しや荷物移載の点で有利な箱型のカプセルに取り付
けた永久磁石と、横断面長方形または正方形の角型のチ
ューブ本体の面に励磁コイルを並列したリニアチューブ
とによって構成されるリニアモータにより該カプセルを
走行させるリニア式カプセル型走行装置を開発した。
【0006】このようなリニア式カプセル型走行装置に
おいては、角型リニアチューブのベンド部で励磁コイル
と永久磁石(カプセル)との距離(ギャップ)が外回り
側(背側)は走行中に一定とならず両者のギャップが離
れすぎて推力低下につながる。ベンドの内回り側(腹
側)はギャップが狭まり接する。この様に直線状部のよ
うに安定した走行が得られないといった問題がある。
【0007】従って、この発明の目的は、ベンド部にお
いても直線状部と同様にカプセルを安定して走行させる
推力を得ることができる角型リニアチューブのベンド部
構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
内回り側の面および外回り側の面を構成する湾曲形状の
プレートと、前記内回り側の面と前記外回り側の面との
間を構成する2面の平坦な略扇形状のプレートとからな
る、横断面長方形または正方形の、角型のベンド部チュ
ーブ本体と、前記ベンド部チューブ本体の内回り側の
面、外回り側の面および2面の略扇形状の面のうちの少
なくとも1つの面に設けられた、前記ベンド部チューブ
本体の形状に沿って長手方向にわたり、あけられた孔
と、前記孔内に嵌め込まれ固定されて前記ベンド部チュ
ーブ本体の形状に沿って長手方向にわたり、並設された
複数のコイルケースと、前記コイルケースの各々内に配
され前記ベンド部チューブ本体の長手方向にわたり所定
間隔毎に設けられた励磁コイルと、前記コイルケース内
の前記励磁コイルの位置毎に取り付けられた磁気センサ
とからなり、カプセルに取り付けた複数極の永久磁石と
の隙間が一定になるように前記励磁コイルを取り付けて
突き出し固定することにより一定推力が得られることに
特徴を有するものである。
【0009】請求項2記載の発明は、内回り側の面およ
び外回り側の面を構成する湾曲形状のプレートと、前記
内回り側の面と前記外回り側の面との間を構成する2面
の平坦な略扇形状のプレートとからなる、横断面長方形
または正方形の、角型のベンド部チューブ本体と、前記
ベンド部チューブ本体の内回り側の面、外回り側の面お
よび2面の略扇形状の面のうちの少なくとも1つの面に
設けられた、前記ベンド部チューブ本体の形状に沿って
長手方向にわたり、あけられた孔と、前記孔内に嵌め込
まれ固定されて前記ベンド部チューブ本体の形状に沿っ
て長手方向にわたり、設けられたコイルケースと、前記
コイルケース内に前記ベンド部チューブ本体の形状に沿
って長手方向にわたり所定間隔毎に設けられた励磁コイ
ルと、前記コイルケース内の前記励磁コイルの位置毎に
取り付けられた磁気センサとからなることに特徴を有す
るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、この発明の角型リニアチュ
ーブのベンド部構造の実施の形態を図面を参照しながら
説明する。
【0011】図1は、この発明の角型リニアチューブの
ベンド部構造の実施の形態に係る切り欠き平面図、図2
は、角型リニアチューブの励磁コイルの取り付け部の第
1の実施例を示す斜視図、図3は、励磁コイルの取り付
け部の第2の実施例を示す斜視図、図4は、励磁コイル
の取り付け部の第3の実施例を示す斜視図、図5は、励
磁コイルの取り付け部の第3の実施例を示す斜視図、図
6は角型リニアチューブ本体のベンド部を説明する概略
斜視図、図7は、リニア式カプセル型走行装置の角型リ
ニアチューブおよびカプセルを示す斜視図、図8は、リ
ニア式カプセル型走行装置による搬送全体設備を示す斜
視図、図9は、カプセル型走行体の荷物ケースを示す斜
視図、図10は、リニアモータの1セクションを示す配
線図、図11はリニアモータの動作原理を示す斜視図、
図12は電流の流し方を説明するグラフである。図1に
おいては、リニアチューブ本体の上面が切り欠かれて示
されている。図2〜4において、チューブ本体、コイル
ケース、磁性材は透視した状態で示されている。
【0012】まず、リニア式カプセル型走行装置につい
て説明する。図7に示すように、リニア式カプセル型走
行装置は、横断面が長方形または正方形の角型のチュー
ブ本体1および励磁コイル2からなるリニアチューブ3
と、車輪8を有し、チューブ本体1(リニアチューブ
3)内を走行自在の箱型のカプセル4と、カプセル4の
外側に取り付けられた複数極の永久磁石5と、励磁コイ
ル2の位置に取り付けられた永久磁石5(カプセル4)
の位置センサ(磁気センサ)6と、励磁コイルの極性変
換機構とからなっている。
【0013】カプセル4は、角型のチューブ本体1内に
挿入可能な箱型の形状を有しており、その中に図7、図
9に示すような箱型の荷物ケース7が収容されるように
なっている。カプセル4の外側(外周面)には、複数極
の永久磁石5が取り付けられている。永久磁石5は、励
磁コイル2とにより磁石式の同期型リニアーモータを構
成するので、リニアチューブ3(チューブ本体1)の励
磁コイル2が設けられている面側に取り付ける。カプセ
ル4には、衝撃吸収用ダンパ31が設けられている。
【0014】チューブ本体1の面には孔が開けられてお
り、前記孔内にはコイルケース9が嵌め込まれて固定さ
れている。コイルケース9は非磁性材(例えば、エンジ
ニアリングプラスチックやSUS304等)からなって
いる。コイルケース9内には励磁コイル2が複数並列し
て収納されている。コイルケース9および励磁コイル2
は、チューブ本体1の1つまたは複数の面に設けられて
いる。励磁コイル2はコイルケース9と共にチューブ本
体1の内側に向けて突出して固定されている。コイルケ
ース9内において、励磁コイル2の位置ごとに磁気セン
サ6が設けられている。
【0015】図2に示す励磁コイルの取り付け部の第1
の実施例では、複数の励磁コイル2がコイルケース9内
に収納されて並列して所定間隔毎に設けられている。こ
こでいう、「所定間隔毎に設けられた」というのは、完
全に等間隔に設けられた場合以外に、カプセルの永久磁
石の長さ、コイルの巻数と電流との関係で推進力が得ら
れる範囲で、等間隔に設けられたものから一部を間引い
た場合も含むものである。
【0016】このようにコイルケース9に収納された励
磁コイル2は、コイルケース9と共にチューブ本体1の
内側に向けて突出している。更に、コイルケース9内に
おいて、励磁コイル2の外側には磁性材(珪素鋼板等)
16からなるプレートがバックコアとして配されてい
る。この磁性材16によって励磁コイル2の外側の面2
aを外側からコイルケース9ごと内側に向けて押し付け
る。これにより磁路を確保すると共に、励磁コイル2と
カプセル4の永久磁石5との間の隙間17を調整するこ
とができる。上記のように励磁コイル2を設けることに
より、チューブ本体1として鉄等の強磁性材を用いるこ
とができる。
【0017】図3に示す励磁コイルの取り付け部の第2
の実施例では、複数の励磁コイル2をコイルケース9内
に並列して収納し、磁性材16によって励磁コイル2の
外側の面2aを外側からコイルケース9ごと内側に向け
て押し付ける点は図2に示す第1の実施例と同じである
が、磁性材16を更にチューブ本体1の内側に凹状に折
り曲げて形成した突出部16aを励磁コイル2の内孔2
c内に挿入し、励磁コイル2の内側の面2bと突出部1
6aの底面(内側の面)との位置を合わせて配置する構
造となっている点が異なっている。磁性材16と励磁コ
イル2との横ずれを防止する効果がある。永久磁石5と
磁性材16とが近づき磁路の改善ができる。
【0018】図4、5に示す励磁コイルの取り付け部の
第3の実施例では、コイルケース9内に、励磁コイル2
が単一で収納されている。磁性材16は凹状に折り曲げ
られ、この磁性材16の底面(内側の面)によって励磁
コイル2は外側の面2aを外側(後側)からコイルケー
ス9ごと内側に押し付けられている。磁性材16の外側
端の縁部には、フランジ16bが形成されており、フラ
ンジ16bはコイルケース9の縁部9aに係止されてい
る。このような励磁コイル2およびコイルケース9をチ
ューブ本体1の長手方向にわたり複数並列することによ
り、励磁コイル2を所定間隔毎に設けることができる。
ベンド部チューブ本体41のベンドが低曲率半径の場合
においては、本第3の実施例の構成が特に有効である。
【0019】次に、リニアモータについて説明する。図
11、図12に示すように、リニアで駆動する搬送シス
テムで駆動用の同期型のリニアモータは、楕円型のコイ
ル(励磁コイル)2を搬送路に取り付け、コイルごとに
位置検知センサ6が取り付けてある。この位置検知セン
サ6は、1方向性の磁気センサを用いている。コイルの
所定幅(3/5P)は、所定ピッチ(P)で取り付け、
電流が交互に正方向と反対方向になるように順次変え
て、複数相ごとにシリーズ配線している。センサ6は1
方向のみ検知する磁気センサで、検知方向を順次替えて
取り付け、複数相(例えば3相)ごとに配線している。
搬送体(カプセル)4には、コイル幅と同じで、極を順
次替え、コイル方向に磁界が出るように複数極の永久磁
石5を取り付けている。推力は磁石5から出た磁束が電
流が流れているコイル2を通過する際、「フレミングの
左手の法則」に従い、磁束方向に垂直方向に磁力が発生
する。このように、電流の流し方で進行方向が正方向に
も、逆方向にも容易に発生でき、磁石5を付けた搬送体
4はこの反力で走行できる。図11はリニアモータの構
成を示している。永久磁石5や励磁コイル2のバックに
磁束が飽和しない程度の磁性材のコアを取り付けること
で、磁束が増大し、効率アップが出来る。駆動方法は、
5極の磁石5に対してセンサ6の検知の仕方で1周期
(F)の1/8おきにパターン化できる。これは、セン
サ6を増やすことで更にパターン数を増やすことがで
き、微細な制御ができる。このパターンが切り替える位
置によって、複数相(例えば3相)のコイル2に対して
センサ6で検知したパターンに対応した電流の流し方を
設定できる。電流の流し方は、正に1/4区間、停止1
/8区間、逆側に1/4区間、停止1/8区間の順で動
作する。図12は、駆動方法の1例として、3相の電源
に対する5極の磁石を使用した例として、このセンサ6
のパターンに対する電流の流し方を示している。
【0020】電源装置は、3相の場合、6個のIGBT
等の素子を制御して、センサで検知したパターンに沿っ
てON・OFFを制御することで、コイルに流す電流を
パターン化できる。図12は、5極の永久磁石位置、コ
イル位置とセンサ位置とセンサの検知パターンおよびコ
イルへの電流方向を示している。
【0021】図10に示すように、複数個の励磁コイル
2は、複数のセクションに分かれており、各セクション
は、多相電力ケーブルの電源ケーブル18に並列に配線
されている。励磁コイル2および磁気センサ6は、切替
器23を介して各セクションおよび相毎にシリーズに配
線されている。磁気センサ6からの信号がOR回路20
を経て制御装置にデジタル信号で送られることによって
カプセル4の所在セクション位置が検知される。このよ
うにして、カプセル4が磁気センサ6によって検知され
ると、切替器23に信号が送られて、カプセル4が走行
しているセクションの励磁コイル2のみに通電される。
従って、カプセル4が走行していない他のセクションの
励磁コイル2には通電されない。
【0022】カプセル4の走行は、永久磁石5に対し
「フレミングの左手の法則」に従った励磁パターンを付
与することにより行なわれる。即ち、カプセル4に取り
付けられた永久磁石5が磁気センサ6を通過すると該セ
ンサ6がこれを検知し、その直後から電流の停止および
カプセル4の進行方向前方の励磁コイル2がコイルのピ
ッチの3/5の幅の永久磁石5と異なる極性となるよう
に電流が流れる。これにより、永久磁石5は前記励磁コ
イル2に所定方向に推力が働き反力として、カプセル4
は走行方向へ移動する。次いで、永久磁石5が次の走行
方向前方の磁気センサ6を通過すると該センサ6がこれ
を検知し、その直後から前記励磁コイル2に流れる電流
が停止および逆転し、反対極の永久磁石5と前記励磁コ
イル2に進行方向と逆の推力が生じる。カプセル4には
反力が働き走行方向へ押し出される。これを、各励磁コ
イル2毎に順次繰り返して行うことにより、カプセル4
は走行方向へ連続して走行する。このように、励磁コイ
ル2と複数極の永久磁石5との位置を磁気センサ6によ
り検知し、一定方向(走行方向)にリニアモータによる
推力を付与できるように電流を制御できる。
【0023】リニア式カプセル型走行装置は、例えば、
図8に示すようなビル内搬送設備において使用される。
図8に示すように、ビル11の各階に移載装置12が配
設され、リニアチューブ3内をカプセル4が走行する。
階下のステーション13において、搬送コンベア15を
備える移載装置14によりトラック29により運ばれた
荷物ケース7(荷物30)がカプセル4に積載される。
本発明の角型リニアチューブのベンド部構造は、ベンド
部10のような箇所に設けて使用される。
【0024】次に、この発明の角型リニアチューブのベ
ンド部構造について説明する。図6に示すように、ベン
ド部の角型リニアチューブ本体(以下、「ベンド部チュ
ーブ本体」という)41は、内回り側(腹側)の面41
bおよび外回り側(背側)の面41cを構成する、矩形
の鉄板を湾曲状に形成してなる2枚のプレートと、内回
り側の面41bと外回り側の面41cとの間を構成す
る、平坦な略扇形状の鉄板からなる上面41aおよび下
面41dの2枚のプレートとの計4枚からなっており、
前記の鉄板41a〜dの4隅を溶接接合して、横断面長
方形または正方形の角型に形成されている。
【0025】まず、ベンド部チューブ本体の内回り側の
面および外回り側の面について説明する。図1に示すよ
うに、ベンド部チューブ本体41の内回り側の面41b
および外回り側の面41cの励磁コイル2は、図4、5
に示す励磁コイルの取り付け部の第3の実施例からなる
構造により取り付けられている。湾曲形状の面41b、
41cの長手方向にベンド形状に沿って孔をあけ、図
4、図5に示す複数のコイルケース9を孔内に1つづつ
嵌め込み固定し、コイルケース9の各々内に励磁コイル
2を収納しベンド部チューブ本体41の内面に突出さ
せ、励磁コイル2とカプセル4の複数極の永久磁石5と
の隙間が一定になるように取り付ける。
【0026】また、ベンド部が低曲率半径でない場合
(以下、「曲がりが小さい」という、には、特に、ベン
ドの出入口付近のカプセルの姿勢が複雑となるため不均
一となる)、図2、3に示す励磁コイルの取り付け部と
第1、2の実施例からなる構造とする。湾曲形状の面4
1b、41cの長手方向にベンド形状に沿って孔をあ
け、図2または図3に示すコイルケース9を孔内に嵌め
込み固定し、コイルケース9内に複数の励磁コイル2を
並列して収納し、ベンド部チューブ本体41の内面に突
出させ、励磁コイル2とカプセル4の複数極の永久磁石
5との隙間が一定になるように取り付ける。
【0027】次に、内回り側の面と外回り側の面との間
を構成する平坦な略扇形状の面について説明する。図1
に示すように、ベンド部チューブ本体41の内回り側
(腹側)の面41bと外回り側(背側)の面41cとの
間を構成する上下の略扇形状の面41a、41dの励磁
コイル2は、図4、5に示す励磁コイルの取り付け部の
第3の実施例からなる構造により取り付けられている。
上下の略扇形状の面41a、41dに沿って略扇形状の
孔をあけ、図4、図5に示す複数のコイルケース9を孔
内に1つづつ嵌め込み固定する。コイルケース9は、略
扇形状の孔に嵌め込み可能な形状に形成されている(図
1参照)。そして、コイルケース9の各々内に励磁コイ
ル2を収納しベンド部チューブ本体41の内面に突出さ
せ、励磁コイル2とカプセル4の複数極の永久磁石5と
の隙間が一定になるように取り付ける。
【0028】また、ベンド部の曲がりが小さい場合に
は、図2、3に示す励磁コイルの取り付け部の第1、2
の実施例からなる構造としてもよい。略扇形状の面41
a、41dに沿って略扇形状の孔をあけ、図2、図3に
示すコイルケース9を略扇形状の孔内に嵌め込み固定す
る。コイルケース9は、略扇形状の孔に長手方向にわた
り嵌め込み可能なように、略扇形状に成形する。略扇形
状に成形したコイルケース9内に複数の励磁コイル2を
並列して収納し、ベンド部チューブ本体41の内面に突
出させ、励磁コイル2とカプセル4の複数極の永久磁石
5との隙間が一定になるように取り付ける。
【0029】以上の本発明ベンド部構造に係る励磁コイ
ル2は、ベンド部チューブ本体41の4面41a〜cの
少なくとも1つの面に構成すればよい。励磁コイル2
を、チューブ本体1の4つの面のうちのどの面に、また
はいくつの面に設けるかは、設計上の問題であり、変更
可能である。
【0030】また、励磁コイル2(コイルケース9)を
ベンド部チューブ本体41の1つの面にのみ取り付けた
場合には、ベンド部の内回り側の面41bまたは外回り
側の面41cのみにしか励磁コイル2が設置されないと
いった状況が生じてくる。この場合には、カプセル4に
取り付けた永久磁石5と接触しないようにコイルケース
9(励磁コイル2)の突出量を調整して固定することに
より、励磁コイル2と永久磁石5との隙間をほぼ一定に
して、推力を確保することができる。
【0031】また、励磁コイル2(コイルケース9)を
ベンド部の内回り側の面41bおよび外回り側の面41
cの両面に取り付けた場合には、図1に示すように、外
回り側の面41cのコイルケース9(励磁コイル2)の
内側への突出量を、内回り側の面41bのコイルケース
9(励磁コイル2)のそれよりも大きくすることによ
り、励磁コイル2と永久磁石5との隙間をほぼ一定にで
き、推力を確保することができる。更に、このような構
成により、箱型のカプセル4が湾曲形状のベンド部リニ
アチューブ本体41を通過しても、カプセル4とコイル
ケース9(励磁コイル2)との接触を避けることができ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、下記に示す有用な効果がもたらされる。
【0033】 ベンド部の内回り側および外回り側の
面において、ベンド部チューブ本体のベンド形状に沿っ
て孔をあけ、孔内に各励磁コイル毎にコイルケースを1
つづつ嵌め込み固定し、各々内に励磁コイルを設けて複
数並列することで、コイルケースとカプセルとが接触し
ないように突出量を調整して固定することができ、励磁
コイルとカプセルの永久磁石との隙間を常に一定に維持
して所定の推力を確保することができ、カプセルの安定
した走行を得ることができる。
【0034】 また、ベンド部の曲がりが小さい場合
には、孔内にコイルケースを嵌め込み固定し、複数の励
磁コイルをコイルケース内に設けることで、同様にカプ
セルの安定した走行を得ることができる。
【0035】 ベンド部の内回り側の面と外回り側の
面との間を構成する2面の平坦な略扇形状の2面におい
て、ベンド部チューブ本体のベンド形状に沿って略扇形
状の孔をあけ、孔内に各励磁コイル毎にコイルケースを
1つづつ嵌め込み固定し、各々内に励磁コイルを設けて
複数並列することで、コイルケースとカプセルとが接触
しないように突出量を調整して固定することができ、励
磁コイルとカプセルの複数極の永久磁石との隙間を常に
一定に維持して所定の推力を確保することができ、カプ
セルの安定した走行を得ることができる。
【0036】 また、ベンド部の曲率半径が大きい場
合には、孔の略扇形状に合わせて形成された略扇形状の
コイルケースを嵌め込み固定し、複数の励磁コイルをコ
イルケース内に設けることで、同様にカプセルの安定し
た走行を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の角型リニアチューブのベンド部構造
の実施の形態に係る切り欠き平面図である。
【図2】この発明の実施の形態に係る励磁コイルの取り
付け部の第1の実施例を示す斜視図である。
【図3】この発明の実施の形態に係る励磁コイルの取り
付け部の第2の実施例を示す斜視図である。
【図4】この発明の実施の形態に係る励磁コイルの取り
付け部の第3の実施例を示す斜視図である。
【図5】この発明の実施の形態に係る励磁コイルの取り
付け部の第3の実施例を示す斜視図である。
【図6】角型ニリアチューブ本体のベンド部を説明する
概略斜視図である。
【図7】リニア式カプセル型走行装置の角型リニアチュ
ーブおよびカプセルを示す斜視図である。
【図8】リニア式カプセル型走行装置による搬送全体設
備を示す斜視図である。
【図9】カプセル型走行体の荷物ケースを示す斜視図で
ある。
【図10】リニアモータの1セクションを示す配線図で
ある。
【図11】リニアモータの動作原理を示す斜視図であ
る。
【図12】リニアモータの電流の流し方を説明するグラ
フである。
【符号の説明】
1:チューブ本体 2:励磁コイル 2a:励磁コイルの外側の面 2b:励磁コイルの内側の面 2c:励磁コイルの内孔 3:リニアチューブ 4:カプセル 5:永久磁石 6:磁気センサ 7:荷物ケース 8:車輪 9:コイルケース 9a:縁部 10:ベンド部 11:ビル 12:ビルの移載装置 13:ステーション 14:ステーションの移載装置 15:コンベア 16:磁性材 16a:突出部 16b:フランジ 17:隙間 18:電源ケーブル 20:OR回路 23:切替器 29:トラック 30:荷物 31:ダンパ 41:ベンド部チューブ本体 41a:上面 41b:内回り側の面 41c:外回り側の面 41d:下面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内回り側の面および外回り側の面を構成
    する湾曲形状のプレートと、前記内回り側の面と前記外
    回り側の面との間を構成する2面の平坦な略扇形状のプ
    レートとからなる、横断面長方形または正方形の、角型
    のベンド部チューブ本体と、前記ベンド部チューブ本体
    の内回り側の面、外回り側の面および2面の略扇形状の
    面のうちの少なくとも1つの面に設けられた、前記ベン
    ド部チューブ本体の形状に沿って長手方向にわたり、あ
    けられた孔と、前記孔内に嵌め込まれ固定されて前記ベ
    ンド部チューブ本体の形状に沿って長手方向にわたり、
    並設された複数のコイルケースと、前記コイルケースの
    各々内に配され前記ベンド部チューブ本体の長手方向に
    わたり所定間隔毎に設けられた励磁コイルと、前記コイ
    ルケース内の前記励磁コイルの位置毎に取り付けられた
    磁気センサとからなり、カプセルに取り付けた複数極の
    永久磁石との隙間が一定になるように前記励磁コイルを
    取り付けて突き出し固定することにより一定推力が得ら
    れることを特徴とする角型リニアチューブのベンド部構
    造。
  2. 【請求項2】 内回り側の面および外回り側の面を構成
    する湾曲形状のプレートと、前記内回り側の面と前記外
    回り側の面との間を構成する2面の平坦な略扇形状のプ
    レートとからなる、横断面長方形または正方形の、角型
    のベンド部チューブ本体と、前記ベンド部チューブ本体
    の内回り側の面、外回り側の面および2面の略扇形状の
    面のうちの少なくとも1つの面に設けられた、前記ベン
    ド部チューブ本体の形状に沿って長手方向にわたり、あ
    けられた孔と、前記孔内に嵌め込まれ固定されて前記ベ
    ンド部チューブ本体の形状に沿って長手方向にわたり、
    設けられたコイルケースと、前記コイルケース内に前記
    ベンド部チューブ本体の形状に沿って長手方向にわたり
    所定間隔毎に設けられた励磁コイルと、前記コイルケー
    ス内の前記励磁コイルの位置毎に取り付けられた磁気セ
    ンサとからなることを特徴とする角型リニアチューブの
    ベンド部構造。
JP9359875A 1997-12-26 1997-12-26 角型リニアチューブのベンド部構造 Pending JPH11196502A (ja)

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