JPH0614520A - リニアインダクションモータ - Google Patents
リニアインダクションモータInfo
- Publication number
- JPH0614520A JPH0614520A JP18748492A JP18748492A JPH0614520A JP H0614520 A JPH0614520 A JP H0614520A JP 18748492 A JP18748492 A JP 18748492A JP 18748492 A JP18748492 A JP 18748492A JP H0614520 A JPH0614520 A JP H0614520A
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- JP
- Japan
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- comb
- lim
- space
- shaped
- magnetic field
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 空間磁界形成部分の近傍に不要な突出物を持
たず、他の装置に組込みの容易なリニアインダクション
モータを提供する。 【構成】 櫛の歯状のヨーク2を用いて、該櫛の歯状の
ヨーク間5に励磁コイル6を配設し、該櫛の歯状のヨー
ク頭部3より推進力となる空間移動磁界を形成するリニ
アインダクションモータ11において、前記励磁コイル
6は前記櫛の歯状のヨーク間5の底部Lに配設され、前
記櫛の歯状のヨーク頭部3と離隔して配設されているこ
とを特徴とする。
たず、他の装置に組込みの容易なリニアインダクション
モータを提供する。 【構成】 櫛の歯状のヨーク2を用いて、該櫛の歯状の
ヨーク間5に励磁コイル6を配設し、該櫛の歯状のヨー
ク頭部3より推進力となる空間移動磁界を形成するリニ
アインダクションモータ11において、前記励磁コイル
6は前記櫛の歯状のヨーク間5の底部Lに配設され、前
記櫛の歯状のヨーク頭部3と離隔して配設されているこ
とを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリニアインダクションモ
ータに係り、特に磁性体の櫛の歯状のヨークを用いて、
櫛の歯状のヨーク間にコイルを配設し、櫛の歯状のヨー
ク頭部より推進力となる空間移動磁界を形成するリニア
インダクションモータ(以下、LIMという)に関す
る。
ータに係り、特に磁性体の櫛の歯状のヨークを用いて、
櫛の歯状のヨーク間にコイルを配設し、櫛の歯状のヨー
ク頭部より推進力となる空間移動磁界を形成するリニア
インダクションモータ(以下、LIMという)に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のLIMの斜視図である。こ
こでLIM1は櫛の歯状のヨーク2が多数列設されたも
のであり、そのヨーク間5に励磁コイル6が配設され、
多数列設されたヨーク頭部3より、リニアモータの推進
力となる空間磁界がその上部空間に形成される。励磁コ
イル6は、それぞれがヨーク間の間隔5に配設されてお
り、励磁コイル6が巻回するヨークについて、起磁力を
発生させ、又、励磁コイル6はこの例においては3相で
あり、U相,V相,W相がスター状に結線されている。
従って、励磁コイル6のU相,V相,W相に3相交流電
流が印加されると、それぞれの励磁コイルが巻回するヨ
ークより磁束が生じ、ヨーク頭部3より空間に移動磁界
が形成される。その空間にアルミ導体等の良導体が置か
れた場合には、良導体に渦電流が生じ、フレミングの法
則に従って、良導体は空間において推進力を受ける。従
って、LIM1のヨーク頭部3の上部空間に負荷となる
良導体が空間的に離隔して置かれた場合には、その良導
体はLIM1の励磁コイル6によって発生する移動磁界
によって、LIM1のヨーク頭部3の上部空間に生じる
移動磁界の推進力を受けることによって、LIM1のヨ
ーク頭部3の上を空間的に移動する。
こでLIM1は櫛の歯状のヨーク2が多数列設されたも
のであり、そのヨーク間5に励磁コイル6が配設され、
多数列設されたヨーク頭部3より、リニアモータの推進
力となる空間磁界がその上部空間に形成される。励磁コ
イル6は、それぞれがヨーク間の間隔5に配設されてお
り、励磁コイル6が巻回するヨークについて、起磁力を
発生させ、又、励磁コイル6はこの例においては3相で
あり、U相,V相,W相がスター状に結線されている。
従って、励磁コイル6のU相,V相,W相に3相交流電
流が印加されると、それぞれの励磁コイルが巻回するヨ
ークより磁束が生じ、ヨーク頭部3より空間に移動磁界
が形成される。その空間にアルミ導体等の良導体が置か
れた場合には、良導体に渦電流が生じ、フレミングの法
則に従って、良導体は空間において推進力を受ける。従
って、LIM1のヨーク頭部3の上部空間に負荷となる
良導体が空間的に離隔して置かれた場合には、その良導
体はLIM1の励磁コイル6によって発生する移動磁界
によって、LIM1のヨーク頭部3の上部空間に生じる
移動磁界の推進力を受けることによって、LIM1のヨ
ーク頭部3の上を空間的に移動する。
【0003】係るLIM1は負荷となる良導体に対して
非接触で推進力を与えることができることから、例えば
磁気浮上搬送装置の搬送台の駆動装置として用いられて
いる。磁気浮上搬送装置は、電磁石の磁気的な吸引力に
より、磁性体ターゲットを有する搬送台を非接触状態に
支持して浮上させながら、搬送路に従って搬送台を移動
させるものである。LIM1を用いることによって、図
示しない搬送台の底面にアルミ等の良導体を配設し、こ
の良導体に空間移動磁界の推進力を作用させることによ
って、磁気浮上状態の搬送台を駆動することができる。
このように搬送台とその軌道となる搬送路とは非接触状
態を維持しているので、接触部での塵埃発生の恐れがな
く、そのため塵埃の発生を極端に嫌う半導体製造設備等
においてこのLIM駆動による磁気浮上搬送装置は利用
出来る。
非接触で推進力を与えることができることから、例えば
磁気浮上搬送装置の搬送台の駆動装置として用いられて
いる。磁気浮上搬送装置は、電磁石の磁気的な吸引力に
より、磁性体ターゲットを有する搬送台を非接触状態に
支持して浮上させながら、搬送路に従って搬送台を移動
させるものである。LIM1を用いることによって、図
示しない搬送台の底面にアルミ等の良導体を配設し、こ
の良導体に空間移動磁界の推進力を作用させることによ
って、磁気浮上状態の搬送台を駆動することができる。
このように搬送台とその軌道となる搬送路とは非接触状
態を維持しているので、接触部での塵埃発生の恐れがな
く、そのため塵埃の発生を極端に嫌う半導体製造設備等
においてこのLIM駆動による磁気浮上搬送装置は利用
出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係るL
IM1を磁気浮上搬送装置の駆動装置として用いようと
すると、以下のような問題がある。即ち、図6に示すよ
うに励磁コイル6は櫛の歯状のヨーク2から側面に突出
した突出部分12を有する。従って、空間移動磁界がヨ
ーク頭部3の上部に形成されるのに対して、列設された
ヨーク頭部3の側面に不要なスペースを必要とする。一
般に磁気浮上搬送装置はそのスペース上の制約が多いた
め、磁気浮上搬送装置の搬送台の通過する空間の下部に
駆動装置としてLIM1を挿入しようとすると、LIM
1の櫛の歯状ヨークの頭部側面の突出部分12が搬送装
置を構成している部品等とぶつかってしまい、スペース
の取り合いとなる場合が少なくない。
IM1を磁気浮上搬送装置の駆動装置として用いようと
すると、以下のような問題がある。即ち、図6に示すよ
うに励磁コイル6は櫛の歯状のヨーク2から側面に突出
した突出部分12を有する。従って、空間移動磁界がヨ
ーク頭部3の上部に形成されるのに対して、列設された
ヨーク頭部3の側面に不要なスペースを必要とする。一
般に磁気浮上搬送装置はそのスペース上の制約が多いた
め、磁気浮上搬送装置の搬送台の通過する空間の下部に
駆動装置としてLIM1を挿入しようとすると、LIM
1の櫛の歯状ヨークの頭部側面の突出部分12が搬送装
置を構成している部品等とぶつかってしまい、スペース
の取り合いとなる場合が少なくない。
【0005】また図6に示すような櫛の歯状のヨーク構
造においては、LIM1の中央部9においては、U相,
V相,W相の励磁コイルが複数回巻かれているのに対し
て、LIM1の両端部、即ち、前部8あるいは後部10
においては、励磁コイル6の巻線回数が中央部9に対し
て少なくなる。このためLIM1の空間移動磁界の推進
力は、その両端部において中央部より低下するという問
題がある。
造においては、LIM1の中央部9においては、U相,
V相,W相の励磁コイルが複数回巻かれているのに対し
て、LIM1の両端部、即ち、前部8あるいは後部10
においては、励磁コイル6の巻線回数が中央部9に対し
て少なくなる。このためLIM1の空間移動磁界の推進
力は、その両端部において中央部より低下するという問
題がある。
【0006】本発明は係る従来技術の問題点に鑑み、磁
気浮上搬送装置等に容易に適用可能なLIMのスペース
構成を改善し、更に空間磁界の推進力を効率良く、且つ
前部から後部に渡ってほぼ均等に発生させることのでき
るLIMを提供することを目的とする。
気浮上搬送装置等に容易に適用可能なLIMのスペース
構成を改善し、更に空間磁界の推進力を効率良く、且つ
前部から後部に渡ってほぼ均等に発生させることのでき
るLIMを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のLIMは、櫛の
歯状のヨークを用いて、該櫛の歯状のヨーク間に励磁コ
イルを配設し、該櫛の歯状のヨーク頭部より推進力とな
る空間移動磁界を形成するリニアインダクションモータ
において、前記励磁コイルは前記櫛の歯状のヨーク間の
底部分に配設され、コイルの上部面が前記櫛の歯状のヨ
ーク頭部と離隔して配設されていることを特徴とする。
又、櫛の歯状のヨーク間の間隔は、底部分に対して上部
が広い構造とし、更にLIMの両端部のヨークに補償巻
線を備える。
歯状のヨークを用いて、該櫛の歯状のヨーク間に励磁コ
イルを配設し、該櫛の歯状のヨーク頭部より推進力とな
る空間移動磁界を形成するリニアインダクションモータ
において、前記励磁コイルは前記櫛の歯状のヨーク間の
底部分に配設され、コイルの上部面が前記櫛の歯状のヨ
ーク頭部と離隔して配設されていることを特徴とする。
又、櫛の歯状のヨーク間の間隔は、底部分に対して上部
が広い構造とし、更にLIMの両端部のヨークに補償巻
線を備える。
【0008】
【作用】LIMの励磁コイルは、櫛の歯状のヨーク間の
底部分に配設され、櫛の歯状のヨーク頭部と離隔して配
設されているので、スペース面から不要な突出部分であ
る励磁コイルのヨークの側面にはみ出した突出部分を、
ヨークの底部分に配置することができる。櫛の歯状のヨ
ーク頭部の側面の不要の突出部分が除去されることか
ら、櫛の歯状のヨーク頭部の空間磁界を形成する部分が
ヨーク頭部のみのコンパクトな構造となり、磁気浮上搬
送装置等の他の装置の駆動装置として組込むのに好適な
スペース構造が得られる。
底部分に配設され、櫛の歯状のヨーク頭部と離隔して配
設されているので、スペース面から不要な突出部分であ
る励磁コイルのヨークの側面にはみ出した突出部分を、
ヨークの底部分に配置することができる。櫛の歯状のヨ
ーク頭部の側面の不要の突出部分が除去されることか
ら、櫛の歯状のヨーク頭部の空間磁界を形成する部分が
ヨーク頭部のみのコンパクトな構造となり、磁気浮上搬
送装置等の他の装置の駆動装置として組込むのに好適な
スペース構造が得られる。
【0009】また櫛の歯状のヨーク間の間隔は、前記励
磁コイルの配設された底部分に対して、コイルの配設さ
れていない上部の間隔が広いものであるので、励磁コイ
ルが配設されていないヨーク間隔において、磁束の漏洩
を減少することができ、LIMの推進力となる空間磁界
を効率よく発生させることができる。
磁コイルの配設された底部分に対して、コイルの配設さ
れていない上部の間隔が広いものであるので、励磁コイ
ルが配設されていないヨーク間隔において、磁束の漏洩
を減少することができ、LIMの推進力となる空間磁界
を効率よく発生させることができる。
【0010】さらに、櫛の歯状のヨークは、その両端部
に補償巻線を備えるので、補償巻線によりLIMの両端
部における空間磁界の発生が補強され、LIMの前部、
中央部、後部における空間移動磁界をほぼ均一にし、ほ
ぼ均一な推進力を発生させることが可能となる。
に補償巻線を備えるので、補償巻線によりLIMの両端
部における空間磁界の発生が補強され、LIMの前部、
中央部、後部における空間移動磁界をほぼ均一にし、ほ
ぼ均一な推進力を発生させることが可能となる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例のLIMの斜視図で
あり、図2はその断面図である。LIM11は、多数の
列設された櫛の歯状のヨーク2を備え、櫛の歯状のヨー
クの間の間隔5に励磁コイル6を配設し、櫛の歯状のヨ
ークの頭部3よりモータの推進力となる空間移動磁界を
形成する。図1に示す本発明のLIM11は、励磁コイ
ル6は櫛の歯状のヨーク2の間隔5の底部分Lに配設さ
れ、櫛の歯状のヨーク頭部3とは励磁コイルの上部面か
ら上部空間Hだけ離隔して配設されている。したがっ
て、励磁コイル6のヨーク側面の突出部分は、ヨークの
底部分Lの側面に配置されている。
あり、図2はその断面図である。LIM11は、多数の
列設された櫛の歯状のヨーク2を備え、櫛の歯状のヨー
クの間の間隔5に励磁コイル6を配設し、櫛の歯状のヨ
ークの頭部3よりモータの推進力となる空間移動磁界を
形成する。図1に示す本発明のLIM11は、励磁コイ
ル6は櫛の歯状のヨーク2の間隔5の底部分Lに配設さ
れ、櫛の歯状のヨーク頭部3とは励磁コイルの上部面か
ら上部空間Hだけ離隔して配設されている。したがっ
て、励磁コイル6のヨーク側面の突出部分は、ヨークの
底部分Lの側面に配置されている。
【0012】ヨーク頭部3より上部空間Hの部分に関し
ては、櫛の歯状のヨーク2の側面に突出した部分がなく
なるので、LIMを例えば磁気浮上搬送装置に組込む場
合に、LIMの推進力を与えるのに必要な空間磁界形成
部分であるヨーク頭部3付近には不要な突出部分が除去
されているので、その組込みが容易となる。
ては、櫛の歯状のヨーク2の側面に突出した部分がなく
なるので、LIMを例えば磁気浮上搬送装置に組込む場
合に、LIMの推進力を与えるのに必要な空間磁界形成
部分であるヨーク頭部3付近には不要な突出部分が除去
されているので、その組込みが容易となる。
【0013】図5は本発明の一実施例のLIMを、他の
装置である磁気浮上搬送装置に組込んだ説明図である。
(A)は平面図であり、図示しない電磁石によって磁気
的に浮上保持された搬送台35が本発明の一実施例であ
るLIM11によってX方向に駆動される状態を示す。
ここでLIM11によるX方向への駆動は、センサ37
によって搬送台の位置を検出することによって行われる
が、搬送台の制御に必要な、センサ37とLIM11と
のスペースの取合いの問題が以下のように解決される。
装置である磁気浮上搬送装置に組込んだ説明図である。
(A)は平面図であり、図示しない電磁石によって磁気
的に浮上保持された搬送台35が本発明の一実施例であ
るLIM11によってX方向に駆動される状態を示す。
ここでLIM11によるX方向への駆動は、センサ37
によって搬送台の位置を検出することによって行われる
が、搬送台の制御に必要な、センサ37とLIM11と
のスペースの取合いの問題が以下のように解決される。
【0014】(B)は、(A)のYY′線における断面
図である。搬送台35は、その下面にアルミ板等の良導
体36を備えており、LIM11によって形成される空
間移動磁界によって良導体36は紙面に垂直方向の推進
力を受け、搬送台35が駆動される。ここで位置検出の
ためのセンサ37は、なるべく近接して並列に配置され
た2台のLIM11の中間に置かれる必要があり、その
頭部であるセンサ検出面はLIMのヨークの頭部3と合
わせる必要がある。このような場合に、LIM11の励
磁コイルの突出部分12はLIM11の櫛の歯状のヨー
クの底部分に位置しているので、センサ37を必要なL
IM11の中間の空間に置くことが可能となる。このよ
うにLIM11の櫛の歯状ヨークはその上部において側
面に不要な突出部分を持たないため、磁気浮上搬送装置
その他のLIMの駆動対象の装置に、スペース面での制
約を受けることなく組込むのに好適な構造が提供され
る。
図である。搬送台35は、その下面にアルミ板等の良導
体36を備えており、LIM11によって形成される空
間移動磁界によって良導体36は紙面に垂直方向の推進
力を受け、搬送台35が駆動される。ここで位置検出の
ためのセンサ37は、なるべく近接して並列に配置され
た2台のLIM11の中間に置かれる必要があり、その
頭部であるセンサ検出面はLIMのヨークの頭部3と合
わせる必要がある。このような場合に、LIM11の励
磁コイルの突出部分12はLIM11の櫛の歯状のヨー
クの底部分に位置しているので、センサ37を必要なL
IM11の中間の空間に置くことが可能となる。このよ
うにLIM11の櫛の歯状ヨークはその上部において側
面に不要な突出部分を持たないため、磁気浮上搬送装置
その他のLIMの駆動対象の装置に、スペース面での制
約を受けることなく組込むのに好適な構造が提供され
る。
【0015】図3は本発明の第2の実施例のLIMの断
面図である。本実施例においては、櫛の歯状のヨーク間
の間隔5は励磁コイルの配設された底部分Lに対して励
磁コイルの配設されていない上部空間Hの間隔が広いも
のである。すなわち、励磁コイル6の配設されるヨーク
間の間隔5のうち、励磁コイル6の配設される底部分L
の間隔d2 と比較して、コイルの配設されていない上部
空間Hはその間隔がd1 であり広くなっている。この上
部空間Hのヨーク間の間隔5を広げることによって、こ
の上部空間Hにおける磁気抵抗が増大し、漏洩磁束が減
少し、空間磁界を効率よくヨーク頭部3より形成するこ
とが可能となる。
面図である。本実施例においては、櫛の歯状のヨーク間
の間隔5は励磁コイルの配設された底部分Lに対して励
磁コイルの配設されていない上部空間Hの間隔が広いも
のである。すなわち、励磁コイル6の配設されるヨーク
間の間隔5のうち、励磁コイル6の配設される底部分L
の間隔d2 と比較して、コイルの配設されていない上部
空間Hはその間隔がd1 であり広くなっている。この上
部空間Hのヨーク間の間隔5を広げることによって、こ
の上部空間Hにおける磁気抵抗が増大し、漏洩磁束が減
少し、空間磁界を効率よくヨーク頭部3より形成するこ
とが可能となる。
【0016】図4は本発明の第3の実施例のLIMの断
面図である。これは第2の実施例のLIMに対して、補
償巻線31,32,33,34を設けたものである。補
償巻線31はヨーク21,22を巻回するものである。
補償巻線32はヨーク21を巻回するものである。同様
に補償巻線33はヨーク29,30を巻回するものであ
り、補償巻線34はヨーク30を巻回するものである。
補償巻線31,32,33,34をLIM11の前部8
及び後部10に施すことによって、LIMの両端部にお
ける空間磁界の大きさを大きくすることができ、LIM
11の推進力を前部8、中央部9、後部10に渡ってほ
ぼ均一にすることが可能となる。
面図である。これは第2の実施例のLIMに対して、補
償巻線31,32,33,34を設けたものである。補
償巻線31はヨーク21,22を巻回するものである。
補償巻線32はヨーク21を巻回するものである。同様
に補償巻線33はヨーク29,30を巻回するものであ
り、補償巻線34はヨーク30を巻回するものである。
補償巻線31,32,33,34をLIM11の前部8
及び後部10に施すことによって、LIMの両端部にお
ける空間磁界の大きさを大きくすることができ、LIM
11の推進力を前部8、中央部9、後部10に渡ってほ
ぼ均一にすることが可能となる。
【0017】
【発明の効果】以上に説明したように本発明のLIMに
おいては、励磁コイルは櫛の歯状のヨーク間の底部分に
配設され、櫛の歯状のヨーク頭部と離隔して配設された
ものである。従って空間磁界を発生するLIMのヨーク
の頭部付近において不要なスペースである励磁巻線の側
面への突出部分がなくなり、磁気浮上搬送装置その他の
装置に組込む際に、その設計自由度が広がり、装置のコ
ンパクト化に寄与し、装置への適合性が向上する。更に
漏洩磁束の減少が可能であり、空間磁界が効率的に形成
でき、LIMの両端部に補償巻線を設けることから、そ
の推進力をほぼ均等にすることができる。
おいては、励磁コイルは櫛の歯状のヨーク間の底部分に
配設され、櫛の歯状のヨーク頭部と離隔して配設された
ものである。従って空間磁界を発生するLIMのヨーク
の頭部付近において不要なスペースである励磁巻線の側
面への突出部分がなくなり、磁気浮上搬送装置その他の
装置に組込む際に、その設計自由度が広がり、装置のコ
ンパクト化に寄与し、装置への適合性が向上する。更に
漏洩磁束の減少が可能であり、空間磁界が効率的に形成
でき、LIMの両端部に補償巻線を設けることから、そ
の推進力をほぼ均等にすることができる。
【図1】本発明の第1の実施例のLIMの斜視図。
【図2】本発明の第1の実施例のLIMの断面図。
【図3】本発明の第2の実施例のLIMの断面図。
【図4】本発明の第3の実施例のLIMの断面図。
【図5】本発明の一実施例のLIMの装置組込みの説明
図。
図。
【図6】従来のLIMの斜視図。
【符号の説明】 1,11 LIM 2 櫛の歯状のヨーク 3 ヨーク頭部 5 間隔 6 励磁コイル 8 前部 9 中央部 10 後部 12 励磁コイルの突出部分 35 搬送台 36 良導体 37 位置センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白尾 祐司 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 櫛の歯状のヨークを用いて、該櫛の歯状
のヨーク間に励磁コイルを配設し、該櫛の歯状のヨーク
頭部より推進力となる空間移動磁界を形成するリニアイ
ンダクションモータにおいて、前記励磁コイルは前記櫛
の歯状のヨーク間の底部分に配設され、前記励磁コイル
の上部面が櫛の歯状のヨーク頭部と離隔して配設されて
いることを特徴とするリニアインダクションモータ。 - 【請求項2】 前記櫛の歯状のヨーク間の間隔は、前記
励磁コイルの配設された底部分に対して、コイルの配設
されていない前記励磁コイル上部面より上部のヨーク間
の間隔が広いものであることを特徴とする請求項1記載
のリニアインダクションモータ。 - 【請求項3】 前記櫛の歯状のヨークは、その両端部に
補償巻線を備え、前記ヨーク頭部より形成される空間移
動磁界により発生する推進力に関して、その両端部にお
ける低下が防止されるものであることを特徴とする請求
項1、又は、請求項2記載のリニアインダクションモー
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18748492A JPH0614520A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | リニアインダクションモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18748492A JPH0614520A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | リニアインダクションモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0614520A true JPH0614520A (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=16206879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18748492A Pending JPH0614520A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | リニアインダクションモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0614520A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6160338A (en) * | 1996-06-11 | 2000-12-12 | Nikon Corporation | Transport apparatus |
US6290283B1 (en) * | 1998-12-22 | 2001-09-18 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Drive device for vehicular slide doors |
US6333572B1 (en) | 1997-03-17 | 2001-12-25 | Nikon Corporation | Article positioning apparatus and exposing apparatus having the article positioning apparatus |
US6759944B1 (en) | 1998-06-29 | 2004-07-06 | Nec Corporation | Radio selective-calling receiver with displaying function |
-
1992
- 1992-06-22 JP JP18748492A patent/JPH0614520A/ja active Pending
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