JP4779224B2 - 記録媒体着脱装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ等などに使用するメモリーカードを挿入/取り出しするための記録媒体着脱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ビデオカメラやデジタルスチルカメラなどにおいては、小型のメモリーカードを搭載して静止画や動画などを記録/再生する機能が付加されてきている。このような趣味に多く使用する機器については、特に操作性や、小型化と品格・デザインに対する要求が高く、メモリーカードを挿入/取り出しする記録媒体着脱装置についても操作性や小型化、品格・デザインの向上が重要な課題となっている。また、不用意に破損しにくいことも重要な課題である。
【0003】
以下に従来の記録媒体着脱装置について説明する。
【0004】
図16および図17は従来の記録媒体着脱装置を示したものである。図16は記録媒体であるメモリーカードの挿入時、図17はメモリーカードの排出時の動作を、それぞれ示した模式図である。図16に示すように、筐体2には、カード扉3が開く方向(点線矢印)に弾性的に付勢されつつ、回動可能に保持されている。記録媒体であるメモリーカード1を挿入して電気的接続を行うカードコネクタ4は、筐体2に固定されている(固定方法は図示せず。)。カード扉3は操作つまみ5と連動したロック機構(図示せず)により、閉じた状態に保持されている。カード扉3の開閉の状態を検知するための検出SW6はカードコネクタ4に固定されているが、このときはカード扉3に押されて、カード扉3が閉じていることを検出している。
【0005】
以上のように構成された従来の記録媒体着脱装置について、その動作を説明する。
【0006】
図16の▲1▼に示すように、操作つまみ5をスライドさせると、ロック機構が解除され、点線矢印Aのようにカード扉3が開く。このとき、カード扉3は検出SW6から離れるので、カード扉3が開いていることを検出できる。この検出SW6の信号により、カード扉3が開いている間は、メモリーカード1への信号の授受を電子回路(図示せず)で禁止することができるので、メモリーカード1の挿入途中において接触不良となり、メモリーカード1に記録されたデータを破壊してしまうことを回避できる。なお、カード扉3と連動したロック機構により、操作つまみ5の位置もスライド後の位置に保持される。
【0007】
この状態で、次に図16の▲2▼に示すように、メモリーカード1を矢印B方向へ挿入する。
【0008】
図16の▲3▼に示すように、メモリーカード1を正規の位置まで挿入した後、カード扉3を矢印C方向へ回動させて閉じる。このとき、カード扉3に連動したロック機構が動作して操作つまみ5を初期の位置まで復帰させる(図16の▲4▼)。
【0009】
カード扉3を閉じた時点では検出SW6を押しているが、メモリーカード1を挿入/抜去できないので、前記のような接触不良の危険が無い。このため、メモリーカード1への信号授受を許可できる。
【0010】
次に、メモリーカード1の取り出し時は、図17の▲1▼に示すように、操作つまみ5をスライドさせると、ロック機構が解除され、点線矢印A方向へカード扉3が開く。このとき、カード扉3は検出SW6から離れるので、カード扉3が開いていることを検出できる。この検出SW6の信号により、カード扉3が開いている間は、メモリーカード1への信号の授受を電子回路(図示せず)で禁止することができるので、メモリーカード1の抜去途中において接触不良となり、メモリーカード1に記録されたデータを破壊してしまうことを回避できる。なお、かード扉3と連動したロック機構により、操作つまみ5の位置もスライド後の位置に保持される。この状態で、図17の▲2▼に示すようにメモリーカード1を矢印D方向へ抜き取る。
【0011】
図17の▲3▼に示すようにメモリーカード1を抜き取った後、カード扉3を矢印C方向へ回動し閉じる(図17の▲4▼)。このとき、カード扉3に連動したロック機構が動作して操作つまみ5を初期の位置まで復帰させる。カード扉3を閉じた時点では検出SW6を押しているが、メモリーカード1は入っていないのでメモリーカード1に記録されたデータを破壊する危険はない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、図16に示すメモリーカード1の挿入時には、先ずカード扉3を開けてからメモリーカード1を挿入する必要があり、操作性が良くなかった。
【0013】
また、カード扉3が大きくて機器全体の小型化の障害となり、カード扉3を開いたときの見栄えなど、デザイン的にも制約の有るものとなっていた。
【0014】
更に、メモリーカード1を確実に正規の位置まで挿入しないとカード扉3を閉じることができず、また、メモリーカード1が正規の位置まで挿入されていない状態で、無理に閉じようとするとメモリーカード1や記録媒体着脱装置を破損する恐れがあった。
【0015】
またカード扉3を開いたときに、カード扉3が使用者の体などに不用意に引っ掛けてしまう恐れがあり、カード扉3を破損してしまう恐れがあった。
【0016】
本発明は前記課題を解決するもので、操作性が良く、小型で品格・デザイン性にも優れ、また不用意な破損も防止できる記録媒体着脱装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の記録媒体着脱装置は、記録媒体を挿入および抜去が可能な記録媒体着脱装置であって、前記記録媒体の挿入を可能にする開口部と挿入を禁止する遮蔽部とを有する開閉部材と、前記開閉部材を移動可能に保持するガイド機構と、前記ガイド機構には前記記録媒体が装着された際に前記開閉部材の前記開口部を前記遮蔽部の位置に移動する移動手段とを有している。
【0018】
この構成によって、操作性が良く、小型で品格・デザイン性に優れ、また不用意な破損も防止できる記録媒体着脱装置を提供することを目的とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、記録媒体を挿入および抜去が可能な記録媒体着脱装置であって、前記記録媒体の挿入を可能にする開口部と挿入を禁止する遮蔽部とを有する開閉部材と、前記開閉部材を移動可能に保持するガイド機構と、前記ガイド機構には前記記録媒体が装着された際に前記開閉部材の前記開口部を前記遮蔽部の位置に移動する移動手段とを具備したものであり、操作性が良く、小型で品格・デザイン性に優れ、また不用意な破損も防止できる記録媒体着脱装置を提供することができるという作用を有する。
【0020】
本発明の請求項2に記載の発明は、上記の構成に係る記録媒体着脱装置であって、前記開口部には、前記記録媒体の挿入時に前記記録媒体に押圧されて開放する遮蔽部材を備えたものであり、操作性が良く、小型で品格・デザイン性に優れ、また不用意な破損も防止できる記録媒体着脱装置を提供することができるという作用を有する。
【0021】
本発明の請求項3に記載の発明は、記録媒体を挿入および抜去が可能な記録媒体着脱装置であって、前記記録媒体の挿入を可能にする開口部と挿入を禁止する遮蔽部とを有する開閉部材と、前記記録媒体が着脱自在で、前記記録媒体に対して信号の授受を行う信号授受手段と、前記信号授受手段を前記記録媒体の挿入位置と排出位置との間で移動可能に保持するとともに、前記開閉部材を移動可能に保持するガイド機構と、前記記録媒体が前記信号授受手段の所定の位置に配置されるまで前記記録媒体の挿入に対して所定の負荷にて前記信号授受手段の移動を規制し、前記記録媒体が前記信号授受手段の所定の位置に配置された時に前記規制を解除する挿入規制機構と、前記ガイド機構には前記記録媒体が前記信号授受手段の所定の位置に配置された時に前記開閉部材の前記開口部を前記遮蔽部の位置に移動する移動手段とを具備したものであり、操作性が良く、小型で品格・デザイン性に優れ、また不用意な破損も防止できる記録媒体着脱装置を提供することができるという作用を有する。
【0022】
本発明の請求項4に記載の発明は、上記の構成に係る記録媒体着脱装置であって、前記開口部には、前記記録媒体の挿入時に前記記録媒体に押圧されて開放する遮蔽部材を備えたものであり、操作性が良く、小型で品格・デザイン性に優れ、また不用意な破損も防止できる記録媒体着脱装置を提供することができるという作用を有する。
【0023】
本発明の請求項5に記載の発明は、上記の構成に係る記録媒体着脱装置であって、前記開閉部材は、透明な部材であるものであり、操作性が良く、小型で品格・デザイン性に優れ、また不用意な破損も防止できる記録媒体着脱装置を提供することができるという作用を有する。
【0024】
本発明の請求項6に記載の発明は、上記の構成に係る記録媒体着脱装置であって、前記開閉部材の近傍に配された発光手段を具備したものであり、操作性が良く、小型で品格・デザイン性に優れ、また不用意な破損も防止できる記録媒体着脱装置を提供することができるという作用を有する。
【0025】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0026】
(実施の形態1)
図1および図2は実施の形態1の記録媒体着脱装置の全体斜視図を示したものであり、101は記録媒体であるメモリーカード、100は記録媒体着脱装置で、メモリーカード101は記録媒体着脱装置100に対して図1の矢印Eのように挿入され、取り出すときは図2の矢印Fのように排出される。なお、メモリーカード101は、カードFPC116に実装した信号授受手段であるカードコネクタ116aに挿着される。
【0027】
次に、詳しい構成について説明する。
【0028】
図3から図11は各部の詳細な構成を示す斜視図である。図3(b)のようにガイド機構の土台となるベースフレーム102には、円筒形状の開閉部材を回動させるドラム駆動金具103を、そのガイド溝103aに挿入して固定したガイド軸104により、スライド可能に保持している。メモリーカード101を挿入し、本体内の電子回路(図示せず)と電気的に接続し、信号の授受を行う記録媒体コネクタであるカードコネクタ116aを実装したカードFPC116を保持するホルダー金具105には、ベースフレーム102に設けた案内溝102aによって移動方向を規制され、案内されるホルダーガイド軸106を固定している。また、ベースフレーム102には、カード101の挿入時に所定の付加でホルダー金具105の移動を規制する規制面102bを設けている。また、メモリーカード101の挿入時におけるホルダー金具105の移動を所定の位置に規制するためのストッパー部102lを設けている。
【0029】
次に図4のように、ストッパーレバー107には、規制面102bに当接する規制ピン108と、挿入されたカード101に押されて規制を解除する規制解除ピン109を固定し、これをレバー回動軸111にてストッパーアングル110に回動可能に保持している。そして、ストッパーレバー107を規制面102bの方向に付勢するストッパーレバーバネ112を、レバーフック107aとアングルフック110aに掛け渡している。このようにして挿入規制機構を構成している。
【0030】
なお、ストッパーアングル110には、メモリーカード101の挿入時において、ベースフレーム102に設けたストッパー部102lに当接してホルダー金具105の移動を所定の位置に規制するためのストッパー面110cを設けている。
【0031】
次に図5のように、メモリーカード101を挿入する開口部113aと挿入したメモリーカード101を隠す遮蔽部113bとを有する円筒形状の開閉部材であるドラム113には、1対の回動軸孔113cを設けている。本実施の形態では、ドラム113の材料として、透明でかつ青色(クリアブルー)に着色したポリカーボネート樹脂を使用したが、他の色であってもよい。このドラム113は、開口部113aが外部から目視可能な第1の位置と、遮蔽部113bが外部から目視可能な第2の位置とに移行可能なように設けられている。
【0032】
メモリーカード101を挿入する開口部113aを遮蔽/開放する遮蔽部材であるブラインダー114には、1対のブラインダー回動軸114aを設けている。ブラインダー114の材料には、青色に着色されたABS樹脂を使用し、メモリーカード101の挿入口であることを示す印刷を施している。
【0033】
ブラインダー114は、これを遮蔽方向に付勢するブラインダーバネ115をそのブラインダー回動軸114aに挿入し、ブラインダー回動軸114aを回動軸孔113cに嵌合させて、ドラム113に回動可能に組み付ける。
【0034】
次に図6のように、カードFPC116に設けた爪(図示せず)をホルダー金具105に設けた嵌合孔105aに挿入し、嵌合爪部105bおよび規制爪部105cに側面を嵌合させて固定する。そして、このホルダー金具105を移動させるホルダー駆動金具117をあらかじめベースフレーム102に置いた後、このホルダー駆動金具117をホルダー金具105との間に挟むように取り付けている。取り付けは、案内溝102aの一端に設けた挿入部102cにてホルダーガイド軸106を挿入して行う。ホルダー駆動金具117には、操作つまみ(図示せず)に固定した操作爪(図示せず)に嵌合する操作爪嵌合孔117aを設けている。
【0035】
また、メモリーカード101の排出操作時には、ホルダー金具105に設けた取り出し当接部105dと当り、メモリーカード101の排出位置においては同じくホルダー金具105に設けたつまみ位置規制部105eと当接して操作つまみ位置をメモリーカード101の排出位置に保持するためのホルダー係合部117bを、ホルダー駆動金具117に設けている。
【0036】
更に、ホルダー駆動金具117には、メモリーカード101の挿入操作時にドラム駆動金具103の当接部103bに当接することにより、これを確実に移動させるためのドラム駆動金具係合爪117cを設けている。
【0037】
次に図7のように、ホルダー金具105をメモリーカード101の挿入位置あるいは排出位置に反転付勢する反転付勢部材であるトグルバネ118は、その一端118aをホルダー金具105に設けたトグルバネ孔105fに挿入し、他方の環状部118bをベースフレーム102に設けたバネ掛け部102dに引っ掛けて取り付けている。このようにして、カードコネクタ116aをメモリーカード101の挿入位置と排出位置の間で移動可能に保持するとともに、それぞれの位置に反転付勢するトグルバネ118を有するガイド機構が構成される。
【0038】
次に図8のように、前記のごとく挿入規制機構を成すストッパーアングル110を、アングル固定ビス119にてホルダー金具105に固定している。このとき、挿入規制機構とカードコネクタ116aとの位置精度を確保するために、位置決め孔116bと位置決め凸部110bを嵌合させて固定している。
【0039】
メモリーカード101の挿入状態を検出する検出SW116cは、SW固定ビス120によりベースフレーム102に固定している。
【0040】
ホルダー金具105には、記録媒体着脱装置100へのメモリーカード101の挿入完了状態において検出SW116cを押すためのSW操作部105gを設けている。
【0041】
ベースフレーム102には、1対のドラム軸孔102eを設けている。これに、ドラム113に設けた1対のドラム回動軸113dをそれぞれ挿入することにより、ドラム113をベースフレーム102に回動可能に保持している。
【0042】
なお、メモリーカード101を挿入する際、メモリーカード101をカードコネクタ116aに正しく導くため、ベースフレーム102には規制壁102kを、ドラム113には規制斜面113hを、それぞれ設けている。
【0043】
次に図9のように、ドラム113を回転付勢するドラムリターンバネ121のコイル部をドラム回動軸113dに挿入し、その一端をドラム113に設けたドラムバネ孔113eに引っ掛け、他端をフレームバネ孔102fに引っ掛けている。このとき、ドラム113はドラム駆動金具103のピン当接面103cとドラム駆動ピン113gが当接するように回転方向に付勢されている。
【0044】
なお、ドラム113には回転ストッパー部113fを設け、これに対してベースフレーム102にはストッパー面102gを設けている。これはメモリーカード101の排出操作時に、ドラム駆動金具103によりドラム113がドラムリターンバネ121の付勢方向と逆に回動するとき、開口部113aを正規の位置に保持するための位置規制である。
【0045】
カバー122は、その係合爪122aをベースフレーム102のカバー係合孔102hに、同様に係合孔122bを係合爪102iに、それぞれ係合させ、カバー固定ビス123にてベースフレーム102に固定される。
【0046】
次に図10のように、ドラム駆動金具103を駆動するためのドラム駆動金具バネ124を、その一端をドラム駆動金具103のドラム駆動バネフック103dに、他端をホルダー駆動金具117のホルダーバネフックA117dにそれぞれ掛けて保持している。また、メモリーカード101の挿入時にホルダー駆動金具117を正規の位置に移動させるためのホルダー駆動金具バネ125を、その一端をホルダー駆動金具117のホルダーバネフックB117eに、他端をベースフレームに設けたフレームバネフック102jにそれぞれ掛けて弾性保持している。
【0047】
以上のように構成された本実施の形態の記録媒体着脱装置について、図11から図16を用いて、その動作を説明する。
【0048】
図11はメモリーカード101の挿入操作を説明したもの、図12はメモリーカード101の排出操作を説明した模式図である。
【0049】
先ず、メモリーカード101の挿入操作について説明する。図11の▲1▼のように、外部から目視可能な状態となっている開口部113aに、メモリーカード101を矢印G方向へ挿入する。このとき、ブラインダー114はメモリーカード101に押されて矢印P方向へ回動する。また、カードコネクタ116aは、既に述べたようにトグルバネ118の反力により、メモリーカード101の排出方向に付勢されている。
【0050】
図11の▲1▼の状態からメモリーカード101を更に押し込むと、図11の▲2▼に示すように電気的接続が可能な正規の位置までカードコネクタ116aに挿入される。そして、図11の▲3▼に示すように、更にトグルバネ118の反力に逆らってメモリーカード101を矢印H方向へ押し込むと、トグルバネ118の負荷が反転し、カードコネクタ116aと共にメモリーカード101が装置内へ引きこまれる。このとき、ホルダー駆動金具117と連結されている操作つまみ126も、矢印Mのようにメモリーカード101の挿入位置に対応した位置まで復帰移動する。
【0051】
引きこまれた状態では、ホルダー金具105のSW操作部105gがSW116cを押しており、メモリーカード101が挿入されていることを検知する。またドラム113は、図11の▲3▼の矢印Iに示すようにドラムリターンバネ121によって回動し、図11の▲4▼のように遮蔽部113bがメモリーカード101を、外部から目視できないように覆い隠す。
【0052】
次に、メモリーカード101の排出操作について説明する。
【0053】
図12の▲1▼のように、操作つまみ126をメモリーカード101の排出方向(矢印N方向)にスライドさせると、これに連結されたホルダー駆動金具117が移動し、これにドラム駆動金具バネ124で弾性的に連結されたドラム駆動金具103が、開口部113aからメモリーカード101が排出可能な位置までドラム113を回動させ(矢印J)、図12の▲2▼のようになる。開口部113aの位置は、既に説明したように、回転ストッパー部113fとストッパー面102gの当接にて、正規の位置以上に回動しないように規制されている。
【0054】
図12の▲2▼の状態から更に操作つまみ126をスライドさせると(矢印O)、矢印K方向へホルダー駆動金具117のホルダー係合部117bがホルダー金具105をメモリーカード101の排出方向に移動させる。
【0055】
トグルバネ118の反力に逆らって更に操作つまみ126をスライドさせると、トグルバネ118の負荷が反転し、図12の▲3▼のようにカードコネクタ116aと共にメモリーカード101が排出方向に押し出される。この状態では、ホルダー金具105のSW操作部105gがSW116cから離れるので、メモリーカード101が排出されていることを検知できる。
【0056】
この状態で、図12の▲4▼に示すようにメモリーカード101をつかみ、矢印L方向へ引きぬくと、ブラインダー114が矢印Qのように回動し、開口部113aを塞ぐ。
【0057】
このように、メモリーカード101の挿入時は、従来のようにカード扉を開く必要がなく、ただメモリーカード101を差し込むだけで済む。また、メモリーカード101を挿入すると、途中から自動的に引き込み、ドラム113が自動的に回動して遮蔽されるので、従来のようにカード扉を閉じる必要も無いので、従来よりも格段に操作性が良い。また、このように引き込まれて確実に挿入されるので、従来のようにカード扉や記録媒体着脱機構を破損する恐れも無い。また、円筒形の部材が回動する構成のため、メモリーカード101の挿入/抜去時に、従来のようにカード扉が大きく張り出すことが無いので、不用意に破損することも無いし、機器の小型化にも貢献できる。
【0058】
なお、実施の形態1では、開口部113aを遮蔽してメモリーカード101や内部の機構が見える事を防止するためにブラインダー114を設けたが、これが無くても操作性が良好であることに変わりはない。
【0059】
図13から図15は、挿入規制機構の動作を説明したものである。図13はメモリーカード101の排出状態を示しており、同図(a)は上面図、同図(b)は側面図を示している。
【0060】
メモリーカード101を挿入する際、メモリーカード101の端子と電気的に接続するカードコネクタ116aの端子との嵌合負荷により、メモリーカード101がカードコネクタ116aの正規の位置まで挿入される前にトグルバネ118の反力に逆らって挿入方向に移動してしまう恐れがある。しかし、メモリーカード101が正規の位置まで挿入されていない間は、規制ピン108と規制面102bが当接するため、カードコネクタ116aは移動できない。
【0061】
メモリーカード101がカードコネクタ116aに対して正規の位置まで挿入されると、図14のようにメモリーカード101で規制解除ピンが押され、ストッパーレバー107が回動する。この結果、規制ピン108と規制面102bの当接が回避され、カードコネクタ116aは移動可能となる。
【0062】
メモリーカード101を更に押すことにより、前記のごとくトグルバネ118の負荷が反転し、メモリーカード101を引きこんで、図15のように挿入が完了する。
【0063】
このような挿入規制機構を設けたことにより、たとえメモリーカード101とカードコネクタ116aの嵌合負荷がばらついても、メモリーカード101の挿入が確実となり、より高品質な記録媒体着脱装置となる。
【0064】
以上が本発明の実施の形態1であるが、本実施の形態1において、メモリーカード101は記録媒体であれば、必ずしもメモリーカードである必要はなく、信号の記録または読み出しができれば、必ずしも電気的接続で無くてもよい。例えば、磁気信号でも、光信号であってもよい。また、検出SW116cは必ずしも必要無い。
【0065】
ドラム113の材料はデザイン的な目的から透明青のポリカーボネート樹脂としたが、必ずしも青である必要は無く、また透明である必要も無いし、ポリアセタールなど、他の材料でもかまわない。
【0066】
同様にブラインダー114も色、材料は異なってもかまわないし、印刷の代わりに刻印であっても、また表示が無くても、本発明の効果は得られる。
【0067】
また、ホルダー駆動金具バネ125は、スライド時の摩擦ロスなどの負荷に逆らって、ホルダー金具117を確実に移動させるために設けたものであり、ロスとなる負荷が軽ければ、必ずしも必要は無い。
【0068】
さらに、ドラム113を着色/無色いずれでもかまわないが透明樹脂材料に限定し、その近傍に発光手段である発光ダイオード(LED)を配置し、このLEDを発光/消灯させることにより、暗いところでの使用において、メモリーカード101の挿入/排出状態をより明確に示したり、デザイン的に装飾したりすることが出来る。もちろん、発光装置は必ずしもLEDである必要はなく、その方法は問わない。
【0069】
【発明の効果】
以上のように本発明は、記録媒体を挿入する開口部と挿入した記録媒体を隠す遮蔽部とを形成した円筒部材を有し、前記記録媒体を装着して信号の授受を行う記録媒体コネクタが記録媒体の挿入位置または排出位置何れかに付勢される反転付勢部材を設け、記録媒体コネクタの動きに連動して前記円筒部材を回動させることにより、記録媒体を挿入する動作のみで記録媒体を引き込み、円筒部材が自動的に回動して遮蔽されるので、操作性が良く、小型で品格・デザイン性に優れ、また不用意な破損も防止できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の記録媒体着脱装置の全体斜視図(カード挿入時)
【図2】本発明の実施の形態1の記録媒体着脱装置の全体斜視図(カード排出時)
【図3】本発明の実施の形態1の部分斜視図(ベースフレーム組み立て)
【図4】本発明の実施の形態1の部分斜視図(収納規制機構組み立て)
【図5】本発明の実施の形態1の部分斜視図(ドラムユニット組み立て)
【図6】本発明の実施の形態1の部分斜視図(カードFPC他組み立て)
【図7】本発明の実施の形態1の部分斜視図(トグルバネ取り付け)
【図8】本発明の実施の形態1の部分斜視図(ドラムユニット他取り付け)
【図9】本発明の実施の形態1の部分斜視図(カバー他取り付け)
【図10】本発明の実施の形態1の部分斜視図(バネ類取り付け)
【図11】本発明の実施の形態1の動作説明模式図(カード挿入時)
【図12】本発明の実施の形態1の動作説明模式図(カード排出時)
【図13】本発明の実施の形態1の挿入規制機構の動作説明図(カード挿入前)
【図14】本発明の実施の形態1の挿入規制機構の動作説明図(カード挿入途中)
【図15】本発明の実施の形態1の挿入規制機構の動作説明図(挿入完了)
【図16】従来の記録媒体着脱装置の動作説明模式図(カード挿入時)
【図17】従来の記録媒体着脱装置の動作説明模式図(カード排出時)
【符号の説明】
101 メモリーカード
102 ベースフレーム
103 ドラム駆動金具
104 ガイド軸
105 ホルダー金具
106 ホルダーガイド軸
107 ストッパーレバー
108 規制ピン
109 規制解除ピン
110 ストッパーアングル
111 レバー回動軸
112 ストッパーレバーバネ
113 ドラム
114 ブラインダー
115 ブラインダーバネ
116 カードFPC
117 ホルダー駆動金具
118 トグルバネ
119 アングル固定ビス
120 SW固定ビス
121 ドラムリターンバネ
122 カバー
123 カバー固定ビス
124 ドラム駆動金具バネ
125 ホルダー駆動金具バネ
126 操作つまみ
Claims (1)
- 記録媒体の挿入および抜去が可能な記録媒体着脱装置であって、
前記記録媒体の挿入を可能にする開口部と挿入を禁止する遮蔽部とが一体的に設けられた開閉部材と、
前記開閉部材を回動可能に保持するガイド機構と、
前記開閉部材を前記ガイド機構に沿って回動させることで、前記開口部を前記遮蔽部の位置に移動させる移動手段と、
挿入された前記記録媒体と電気的に接続可能であって、該接続された記録媒体に対して信号の授受が可能であり、挿入された方向に移動することで該接続された記録媒体を自装置の内部に取り込む信号授受手段と、
前記信号授受手段上に回動可能に設けられた規制ピンと、
前記規制ピンと係合可能であり、自装置に固定されている規制面と、を備え、
前記信号授受手段は、前記開閉部材の可動範囲の外の範囲で移動可能であり、
前記記録媒体が前記信号授受手段の所定の位置に配置されるまで、前記規制ピンと前記規制面とが係合することにより、前記記録媒体の挿入に対して所定の負荷にて前記信号授受手段の移動を規制し、前記記録媒体が前記信号授受手段の所定の位置に配置された時に、前記規制ピンと前記規制面との係合が解除されることで、前記規制を解除する、
記録媒体着脱装置。
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