JP2006221266A - 記録媒体用開閉扉機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 カード型記録媒体を差し込むための挿入口に開閉扉を設けて常閉とし、該挿入口の奥に配置されたカードホルダに該記録媒体を装着するに際して、該挿入口から該記録媒体が差し込まれる際に該開閉扉を開くカード型記録媒体用開閉機構であって、小スペースで、挿入口からの異物などの侵入を防止しつつ、カード型記録媒体を円滑に装着できるカード型記録媒体用開閉機構を提供する。
【解決手段】 前記挿入口9を覆う大きさの前記開閉扉1と、前記開閉扉1の軸5を内開き形式で支持する揺動支持手段と、前記挿入口9から前記カードホルダ6間で前記カード型記録媒体4を案内する案内手段を具備した。
【選択図】 図2

Description

この発明は、記録媒体用開閉機構特に、カードなどの平板状記録媒体を挿脱するのに用いる記録媒体用開閉機構に関する。
従来、車載用の記録装置、再生装置等において、これに用いる記録媒体は、比較的大きさが大きくて、大きいが故に取り扱い操作も容易な、カセットテープ、CD、MDなどであった。これらの記録媒体は本体の挿入口から挿入して使用されるが形状が大きいので、比較的挿入方向を規制するのが容易である。一方、近年、これらの記録媒体に代えて、各種の平板型などの薄くて小型の記録媒体が使用されつつある。
平板型記録媒体(以下、単に記録媒体という)は、よく知られるように、音楽情報、文字情報、画像情報などを記録するカード型をした小さな記録媒体であり、半導体素子の高集積化により大容量で携帯性に優れている。しかし、かかる記録媒体は形状が小さく、また、薄くなっているので本体への出し入れが容易でない。この点の改良を課題とした技術として、例えば、扉の閉塞面に記録媒体が脱着可能な収納部を設け、この収納部に収納した記録情報を本体に供給可能にした技術がある(例えば、特許文献1参照)。
しかし、かかる特許文献に開示された挿入口の防塵扉や、記録媒体を収容する扉などは本体の前面に外開きで構成された比較的大型の扉であり、外開きであることから相当のスペースを必要とするし、回動量も大きいので装着可能な状態になるまで相当の時間も費やす。
一方、記録媒体を車載用の記録、再生装置に使用する場合、防塵、静電気、液体混入等について特に留意しなければならず、挿入口を介して脱着する場合には、該挿入口に開閉扉は欠かせない。
特開2002−108398号公報
記録媒体を使用する従来の記録、再生装置では、開閉する扉そのものに記録媒体を収納する構成であり、この扉が本体の前面側に外開きする構成であり、設置スペース、操作時間などを費やすおそれがあるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、小スペースで、挿入口からの異物などの侵入を防止しつつ、カード型をした薄くて小型の平板記録媒体を円滑に装着できる記録媒体用開閉機構を提供することを目的とする。
この発明に係る記録媒体用開閉機構は、平板型記録媒体を差し込むための挿入口に開閉扉を設けて常閉とし、前記挿入口の奥に配置されたホルダに前記記録媒体を装着するに際して、前記挿入口から前記記録媒体が差し込まれる際に該開閉扉を開く記録媒体用開閉機構であって、前記開閉扉を内開き形式で支持する揺動支持手段と、前記挿入口から前記ホルダ間で前記記録媒体を案内する案内手段を具備するものである。
この発明によれば、小スペースで、挿入口からの異物などの侵入を防止しつつ、平板型記録媒体を円滑に装着できる記録媒体用開閉機構を提供することができる。
実施の形態1.
図1において、車載用機器の一例としてオーディオ装置20を示す。このオーディオ装置20の前面には平板型記録媒体の一例としてカード型記録媒体4を差し込むための挿入口9が形成されている。
挿入口9の内部を示した図2及び図3、図4において、矢印21で示すカード型記録媒体4の挿入方向上、挿入口9の奥側には、プリント基板7上に記録媒体ホルダ(以下、カードホルダという)6が設けられている。カードホルダ6はカード型記録媒体4を装着するためのホルダであり、基板7と一体的にオーディオ装置20の本体内部に固定されている。
挿入口9は意匠パネル3に横長に形成された開口であり、意匠パネル3の内側であって、この挿入口9の横長の下縁にその長手方向を揃えて、矩形板状をした開閉扉1が位置している。開閉扉1は長手方向に軸5を有し、この軸5は挿入口9の下縁の下方近傍に位置している。軸5の長手方向の両端部は挿入口9の外方に位置し、意匠パネル3と一体的に構成された図示しない軸受部材に回転可能に支持されている。この軸受部材は開閉扉の揺動支持手段であり、意匠パネル3の内側に構成されているので、開閉扉1は内開きの構成となる。後述するように、開閉扉1は挿入口9を覆う大きさがあれば十分であり、内開きにしたので開いたときに、意匠パネル3の外方にスペースを占めることがなく、また、小型のカード型記録媒体に合わせた小さな挿入口9を覆う最小限の大きさとすることで、小さな開閉扉で足り、コンパクトな構成とすることができる。
図5に示すように、軸5には開脚性の捩りコイルばね22が装着されていて、該捩りコイルばね22の一端部は折曲されて開閉扉1の内側に掛けられ、他の一端部は意匠パネル3の内側面に当接している。かかる構成において、捩りコイルばね22の弾性により、開閉扉1は矢印23で示す向き、つまり、軸5を中心として反時計まわりの向きの回転力を受けるように回動し、この回動は開閉扉1の自由端部が意匠パネル3の内側面に当接することで停止する。図3はこうして、開閉扉1が回動を停止している状態を示す。こうして、開閉扉1は、外力が作用しない限り閉状態を保持する所謂常閉の構成となっている。
開閉扉1は前記したように、矩形板からなり、その大きさは挿入口9を覆うことができ、閉状態のもとで、挿入口9の全周で重なり合うことで挿入口9を密閉している。かかる密閉状態により、挿入口9は防塵状態となり、静電気、液体混入等についてもこれを防止できる構成となっている。
図3に示したように、開閉扉1は常閉であり、カード型記録媒体4の挿入時に該カード型記録媒体の先端部により自由端側が捩りコイルばね22の弾性に抗して押し動かされて開く。カードホルダ6は前記したように、挿入口9の奥側に位置しており、その位置はたとえば、カード型記録媒体4の挿入を終えた時点で後端部が意匠パネル3の外側に出る突出量をなるべく少なくするように定める。
開閉扉1の回動範囲を確保すべく挿入口9とカードホルダ6の間に空間ができるが、この空間におけるカード型記録媒体4の挿入方向を規制するための案内手段として、開閉扉1の外側の面(挿入口9と対向する側の面)に矢印21と平行に、一対のガイド部材2を設けた。ガイド部材2は2つの角柱状の部材をカード型記録媒体4の横幅に合わせて配置した構成である。カード型記録媒体4は一対のガイド部材2に横方向を規制されて、カードホルダ6に導かれる。なお、図2ではカード型記録媒体4は開閉扉1に接触していないが、説明の便宜上、開閉扉1がカード型記録媒体4により押し動かされたものとして、これを想定して示している。
捩りコイルばね22は開閉扉1を常閉するために機能するが、その弾性を強くするなど適度に設定することにより、カード型記録媒体4を挿入口9から差し込む際にカード型記録媒体4の先端部に当接して進路を規制し、カードホルダ6への装着を容易にすることができる。よって、開閉扉1自体の外側の面も、カード型記録媒体4の挿入方向を規制するための案内手段を構成し、該案内手段が開閉扉1と一体的に形成されていることになる。同時に捩りコイルばね22の弾性で、カード型記録媒体4は押圧された状態であることから、カードを挿入完了した状態でビビリ振動が生じることはない。
こうして、カードホルダに装着されたカード型記録媒体4は、別途構成された手段により装着状態が保持される。カード型記録媒体4は記録、再生など所定の目的を果たした後、保持が解除されて、図示しないイジェクト機能により、駆動力を与えられて、挿入口9から押し出される。押し出されると、開閉扉1は捩りコイルばね22の弾性により閉じ状態となる。
実施の形態2.
本実施の形態も、図1における、車載用機器の一例としてオーディオ装置20と外観は共通である。よって、カード型記録媒体4と挿入口9は実施の形態2と同じ符号で説明する。また、意匠パネル3、カードホルダ6、基板7についても同様とする。
図6、図8、図9において、開閉扉11は実施の形態1と同様、挿入口9を覆う大きさであり、意匠パネル3の内側であって、この挿入口9の横長の上縁にその長手方向を揃えて、矩形板状をした開閉扉11が位置している。開閉扉11は長手方向に軸50を有し、この軸50は挿入口9の上縁の上方近傍に位置している。軸50の長手方向の両端部は挿入口9の外方に位置し、意匠パネル3と一体的に構成された図示しない軸受部材に回転可能に支持されている。この軸受部材は開閉扉の揺動支持手段であり、意匠パネル3の内側に構成されているので、開閉扉1は内開きの構成となる。
図10に示すように、軸50には開脚性の捩りコイルばね220が装着されていて、該捩りコイルばね220の一端部は折曲されて開閉扉11の外側に掛けられ、他の一端部は意匠パネル3の内側面に当接している。かかる構成において、捩りコイルばね220の弾性により、開閉扉11は矢印230で示す向き、つまり、軸50を中心として時計まわりの向きの回転力を受けるように回動し、この回動は開閉扉11の自由端部が意匠パネル3の内側面に当接することで停止する。図8はこうして、開閉扉11が回動を停止している状態を示す。こうして、開閉扉11は、外力が作用しない限り閉状態を保持する所謂常閉の構成となっている。
仮に、図7に示すように開閉扉11が単なる矩形板だったとすると、開閉扉110は挿入口9を覆う大きさをしているので、閉じた状態では該開閉扉11の下端は挿入口9の下縁との間でΔの寸法差ができる。この寸法差Δは挿入口9からカード型記録媒体4を差し込む際の段差となり、挿入操作の円滑を欠き、カード型記録媒体4を損傷かねない。
そこで、本例では、図6、図8、図9に示したように、挿入口9が横長の形状であるとき、開閉扉11の揺動支持手段が挿入口9の上方に位置すると共に、該挿入口9の下縁に案内手段としての導光管8の一端側を埋め込む形で構成し、該導光管8の上面が挿入口9とつながる平坦面H4で構成した。そして、開閉扉11の下端部であって、導光管8と干渉する部位を凹状に切り欠いて切り欠き溝15構成とした。導光管8は、意匠パネル3に固定し挿入口9とカードホルダ6間に配置した。こうして、開閉扉11は導光管8と干渉することなく、閉じることができる。
導光管8を設けたことで、図7で説明した寸法差(段差)Δによるカード型記録媒体4の先端部が該寸法差Δ部に入り込む障害は解消されて、カード型記録媒体4は開閉扉11を押し開きながら挿入され、その際にカード型記録媒体4の挿入方向が導光管8で規制されて円滑にカードホルダ6に導かれる。案内手段は導光管8に限ることなく、適宜の柱状の部材で構成できることは勿論である。
図8、図9に示すように導光管8で構成し、導光管8の奥側に発光体10を設けた場合には、発光体10を発光させることで、夜間など挿入口9の位置を容易に視認して円滑に挿入することが可能となる。
カード型記録媒体を用いる機器の外観斜視図である。 挿入口からカード型記録媒体を挿入する状態を説明した斜視図である。 開閉扉が閉じた状態を説明した断面図である。 カード型記録媒体により開閉扉が押し動かされた状態を示した断面図である。 開閉扉を付勢する捩りコイルばねの装着態様を説明した斜視図である。 挿入口からカード型記録媒体を挿入する状態を説明した斜視図である。 挿入口の奥側にできる段差を説明した図である。 開閉扉が閉じた状態を説明した断面図である。 カード型記録媒体により開閉扉が押し動かされた状態を示した断面図である。 開閉扉の回動軸の一部を示す斜視図である。
符号の説明
1,11 開閉扉、2 案内手段、4 カード型記録媒体。

Claims (5)

  1. 平板型記録媒体を差し込むための挿入口に開閉扉を設けて常閉とし、前記挿入口の奥に配置された記録媒体ホルダに前記記録媒体を装着するに際して、前記挿入口から前記記録媒体が差し込まれるのに応じて前記開閉扉を開く記録媒体用開閉機構であって、
    前記開閉扉を内開き形式で支持する揺動支持手段と、
    前記挿入口から前記記録媒体ホルダ間で前記記録媒体を案内する案内手段を具備したことを特徴とする記録媒体用開閉扉機構。
  2. 前記案内手段が前記開閉扉と一体的に構成されたことを特徴とする請求項1記載の記録媒体用開閉扉機構。
  3. 前記挿入口が横長の形状であるとき、前記揺動支持手段が前記開口の下方にあることを特徴とする請求項1記載の記録媒体用開閉扉機構。
  4. 前記挿入口が横長の形状であるとき、前記揺動支持手段が前記挿入口の上方に位置すると共に、前記案内手段が前記挿入口とつながる平坦面で構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の記録媒体用開閉扉機構。
  5. 前記案内手段が導光管で構成されたことを特徴とする請求項4記載の記録媒体用開閉扉機構。
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