JPH1195867A - 取り外し可能なカード形の電子部品を有する携帯形情報機器 - Google Patents

取り外し可能なカード形の電子部品を有する携帯形情報機器

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JPH1195867A
JPH1195867A JP9253343A JP25334397A JPH1195867A JP H1195867 A JPH1195867 A JP H1195867A JP 9253343 A JP9253343 A JP 9253343A JP 25334397 A JP25334397 A JP 25334397A JP H1195867 A JPH1195867 A JP H1195867A
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JP
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housing
card
connector
connector housing
opening
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JP9253343A
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English (en)
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Hiroshi Ueda
弘 上田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、カード形電子部品の着脱作業を簡単
かつ確実に行なえるとともに、筐体のさらなる小型化を
実現できる携帯形情報機器を得ることにある。 【解決手段】携帯形情報機器は、底壁4 に開口部36が形
成された筐体2 と;開口部を覆う第1の位置と、筐体の
外方に突出される第2の位置とに亘って移動可能に筐体
に支持されたコネクタハウジング40と;コネクタハウジ
ングに支持され、このハウジングが第2の位置に移動さ
れた時に、筐体の外方に露出されてSSFDC51が取り
外し可能に接続されるカードコネクタ52と;筐体の内部
の回路基板11に接続されたスイッチ65と;を備えてい
る。スイッチは、コネクタハウジングが第1の位置に移
動された時に、SSFDCへの情報のアクセスを可能と
するON位置に操作され、コネクタハウジングが第2の
位置に移動された時に、SSFDCへの情報のアクセス
を禁止するOFF位置に操作される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏平な筐体を有す
る携帯形情報機器に係り、特にその筐体にカード形のメ
モリパッケージを取り外し可能に装着するための構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】電子手帳のような個人情報を管理する携
帯形情報機器は、携帯性が重要視されるために、スーツ
のポケットに収容し得るような大きさを目安として設計
されている。
【0003】この種の携帯形情報機器は、偏平な箱状の
筐体を備えており、この筐体の内部に液晶表示装置やタ
ブレットが収容されている。液晶表示装置は、アドレ
ス、スケジュールあるいはカレンダのような個人情報を
表示するための表示面を有している。タブレットは、液
晶表示装置の表示面上に重ねて配置されている。このタ
ブレットは、手書き入力用の入力面を有し、この入力面
上に電源のON・OFF機能および表示モードの切り換
え等を行なう各種のアイコンが配置されている。
【0004】そのため、入力面上の所望のアイコンをペ
ンで押圧したり、入力面上の所定のエリアに文字や図形
等の情報を手書き入力することにより、多彩な編集ある
いは入力操作を行なえるようになっている。
【0005】ところで、従来の携帯形情報機器は、記憶
容量を増加させるために、取り外し可能なカード形のメ
モリパッケージを装備している。このメモリパッケージ
として使用されるソリッドステートフロッピーディスク
カード(以下SSFDCと称する)は、合成樹脂製のベ
ースカードに一括消去型のEEPROM、いわゆるフラ
ッシュメモリを埋め込んだもので、従来一般的なメモリ
カードに比べて非常に薄く、かつ小型化されている。
【0006】このSSFDCを装着可能な携帯形情報機
器は、上記筐体の内部にカード収容部を有している。こ
のカード収容部は、SSFDCが取り外し可能に接続さ
れるカードコネクタと、筐体の側壁に開口されたカード
スロットとを有している。カードコネクタは、筐体の内
部に収容されたメインの回路基板に実装され、上記カー
ドスロットと向かい合っている。そして、このカードス
ロットは、開閉可能なカバーによって覆われている。
【0007】また、カード収容部には、SSFDCをカ
ードスロットを通じて取り出すためのイジェクタが配置
されている。イジェクタは、SSFDCをカードスロッ
トから押し出すイジェクト位置と、SSFDCの押し出
しを解除する解除位置とに亘ってスライド可能に筐体の
底壁に支持されており、このイジェクタは、筐体の底壁
に露出されるイジェクトレバーを有している。そのた
め、イジェクトレバーを介してイジェクタをイジェクト
位置にスライドさせると、SSFDCがカードスロット
から押し出されるようになっている。
【0008】さらに、この種の携帯形情報機器は、イジ
ェクタに連係するロックレバーを装備している。このロ
ックレバーは、イジェクタが解除位置にスライドされて
いる時に、このイジェクタに係合するロック位置と、こ
のイジェクタから離脱されるロック解除位置とに亘って
スライド可能に上記筐体の底壁に支持されており、この
ロックレバーは、筐体の底壁に露出される指掛け部を有
している。
【0009】このため、ロックレバーをロック位置にス
ライドさせれば、イジェクタが解除位置にロックされ、
SSFDCの使用中にユーザが誤ってSSFDCを取り
出すといった誤操作を防止し得るようになっている。
【0010】SSFDCをカードスロットから押し出す
場合に、このSSFDCと回路基板上の書き込み・読み
出し回路との電気的な接続が解除されていないと、SS
FDCに記憶された大切な情報が消去されたり、破壊さ
れることがあり得る。そのため、従来の携帯形情報機器
では、上記ロックレバーにSSFDCと回路基板との電
気的な接続をON・OFFするスイッチとしての機能が
付与されている。
【0011】すなわち、従来のロックレバーは、回路基
板上の接点に接離可能に接触する導通片を備えている。
この導通片は、ロックレバーがロック位置にスライドさ
れている時に上記接点に接触し、この接触により、SS
FDCと回路基板とが電気的に接続された状態に維持さ
れる。
【0012】したがって、ロックレバーをロック位置か
らロック解除位置に移動させると、SSFDCと回路基
板との電気的な接続が解除されてデータ保護回路が自動
的に作動し、SSFDCに記憶された情報の消去や破壊
が阻止されるようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の携帯形情報機器
は、SSFDCをカードスロットから押し出すためのイ
ジェクタやこのイジェクタの誤った操作を防止するため
のロックレバーを必要としている。このため、イジェク
タやロックレバーを収容するスペースを筐体の内部に確
保しなくてはならず、これが原因で筐体の小型軽量化が
妨げられるといった不具合がある。
【0014】しかも、SSFDCをカード収容部から取
り出すには、まずロックレバーをロック位置からロック
解除位置にスライドさせ、イジェクタのロックを解除し
た後に、このイジェクタを解除位置からイジェクト位置
にスライドさせる必要がある。このため、SSFDCを
取り出す際に、二段階に亘る意識的な操作を必要とし、
SSFDCの取り出し操作が繁雑となるといった問題が
ある。
【0015】それとともに、ロックレバーによるイジェ
クタのロック操作を怠ると、SSFDCをカードコネク
タに接続したにも拘わらず、SSFDCと回路基板との
電気的な接続が解除されたままとなる。このため、SS
FDCをカードコネクタに接続した後に必ずロックレバ
ーをロック位置にスライドさせる必要があるとともに、
このことを認識していないと、SSFDCを使用するこ
とができず、使い勝手の点において今一歩改善の余地が
残されている。
【0016】また、従来の携帯形情報機器によると、筐
体のカードスロットは、SSFDCの脱着時を除きカバ
ーで覆われている。そのため、SSFDCがカード収容
部に装着されているか否かを確認するためには、その都
度カバーを開放しなくてはならず、SSFDCの使用時
の取り扱いが面倒となるといった問題がある。
【0017】本発明の第1の目的は、カード形電子部品
の着脱作業を簡単かつ確実に行なえ、使い勝手が向上す
るとともに、筐体のさらなる小型化を実現できる携帯形
情報機器を得ることにある。
【0018】本発明の第2の目的は、カード収容部に装
着されたカード形電子部品を筐体の外方から視認するこ
とができ、カード形電子部品の有無を容易に確認できる
携帯形情報機器を得ることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載された携帯形情報機器は、外方
に露出される外壁を有し、この外壁に開口部が形成され
た筐体と;この筐体の内部に収容された回路基板と;上
記筐体に支持され、上記開口部を覆う第1の位置と、上
記開口部を通じて上記筐体の外方に突出される第2の位
置とに亘って移動可能なコネクタハウジングと;このコ
ネクタハウジングに支持され、上記回路基板に電気的に
接続されているとともに、上記コネクタハウジングが第
2の位置に移動された時に、上記筐体の外方に露出され
てカード形電子部品が取り外し可能に接続されるカード
コネクタと;上記回路基板に電気的に接続され、上記コ
ネクタハウジングが第1の位置に移動された時に、上記
カード形電子部品への情報のアクセスを可能とするON
位置に操作されるとともに、上記コネクタハウジングが
第2の位置に移動された時に、上記カード形電子部品へ
の情報のアクセスを禁止するOFF位置に操作されるス
イッチと;を備えていることを特徴としている。
【0020】このような構成において、カードコネクタ
からカード形電子部品を取り外すには、まず、コネクタ
ハウジングを第1の位置から第2の位置に移動させる。
このコネクタハウジングの移動によりスイッチがOFF
位置に操作され、カード形電子部品への情報のアクセス
が禁止されて、カード形電子部品に記憶された情報が保
護された状態となる。コネクタハウジングが第2の位置
に移動されると、カードコネクタと共にカード形電子部
品が筐体の外方に露出されるので、このカード形電子部
品を掴んでカードコネクタから引き抜く。これにより、
カード形電子部品を筐体から取り出すことができる。
【0021】したがって、コネクタハウジングを第1の
位置から第2の位置に移動させるといった行為でカード
形電子部品への情報のアクセスが禁止されるので、カー
ド形電子部品を取り出すに当って、従来の如きイジェク
タのロックを解除するといった意識的な操作は一切不要
となる。
【0022】また、カード形電子部品を筐体に装着する
には、上記と同様にコネクタハウジングを第1の位置か
ら第2の位置に移動させ、カードコネクタを筐体の外方
に露出させる。そして、このカードコネクタにカード形
電子部品を接続し、コネクタハウジングを第2の位置か
ら第1の位置に移動させる。この移動により、カード形
電子部品がカードコネクタを介して筐体に保持されると
ともに、スイッチがON位置に操作され、カード形電子
部品への情報のアクセスが可能な状態に移行する。
【0023】よって、コネクタハウジングを第1の位置
と第2の位置とに亘って移動させるだけの操作でカード
形電子部品の着脱が可能となり、このカード形電子部品
の着脱操作を簡単かつ確実に行なうことができる。
【0024】また、カード形電子部品は、手で掴んで引
き出すことでカードコネクタから離脱されるので、この
カード形電子部品を押し出すイジェクタやこのイジェク
タをロックするロックレバーが不要となる。そのため、
筐体の内部にイジェクタやロックレバーを配置するスペ
ースを確保する必要はなく、その分、筐体を小型化する
ことができる。
【0025】それとともに、カードコネクタにしてもコ
ネクタハウジングに支持されるので、回路基板上にカー
ドコネクタを実装するスペースを確保する必要はない。
そのため、回路基板上に回路部品を実装するスペースを
十分に得ることができ、回路部品の配置を無理なく行な
うことができる。
【0026】上記第1および第2の目的を達成するた
め、請求項9に記載された携帯形情報機器は、開口部が
形成された底壁を有する筐体と;この筐体の内部に収容
された回路基板と;上記筐体に支持され、上記開口部を
覆う第1の位置と、上記開口部から上記筐体の外方に突
出される第2の位置とに亘って回動可能なコネクタハウ
ジングと;このコネクタハウジングに支持され、上記回
路基板に電気的に接続されているとともに、上記コネク
タハウジングが第2の位置に回動された時に、上記筐体
の外方に露出されてカード形電子部品が取り外し可能に
接続されるカードコネクタと;上記回路基板に電気的に
接続され、上記コネクタハウジングが第1の位置に回動
された時に、上記カード形電子機器への情報のアクセス
を可能とするON位置に操作されるとともに、上記コネ
クタハウジングが第2の位置に回動された時に、上記カ
ード形電子機器への情報のアクセスを禁止するOFF位
置に操作されるスイッチと;を備えている。
【0027】上記コネクタハウジングは、上記第1の位
置に回動された時に上記開口部を覆う支持壁を有し、こ
の支持壁は、上記筐体内に臨む内面と、上記筐体の外方
に露出されてこの筐体の外壁に連なる外面とを含み、こ
の支持壁の内面に上記カードコネクタが支持されている
とともに、上記支持壁は、その回動支点とは反対側の端
部に、上記コネクタハウジングを第1の位置から第2の
位置に回動させる際に指先を引っ掛けるための切り欠き
を有し、上記コネクタハウジングが上記第1の位置に回
動されている状態では、上記カードコネクタに接続され
たカード形電子部品の一部が上記切り欠きを通じて上記
筐体の外方に露出されていることを特徴としている。
【0028】このような構成において、コネクタハウジ
ングの切り欠きに指先を引っ掛け、このコネクタハウジ
ングを第1の位置から第2の位置に回動させると、この
回動に追従してスイッチがOFF位置に操作され、カー
ド形電子部品への情報のアクセスが禁止された状態とな
る。それと同時に、カード形電子部品がカードコネクタ
と共に筐体の外方に露出されるので、このカード形電子
部品を掴んでカードコネクタから引き抜くことが可能と
なり、これによりカード形電子部品を筐体から取り出す
ことができる。
【0029】また、カード形電子部品を筐体に装着する
には、コネクタハウジングを第2の位置に回動させた状
態において、筐体の外方に露出されたカードコネクタに
カード形電子部品を接続し、コネクタハウジングを第2
の位置から第1の位置に回動させる。この回動により、
カード形電子部品がカードコネクタを介して筐体に保持
されるとともに、スイッチがON位置に操作され、カー
ド形電子部品への情報のアクセスが可能な状態に移行す
る。
【0030】よって、コネクタハウジングを単に第1の
位置と第2の位置とに亘って回動させるだけの操作でカ
ード形電子部品の着脱が可能となり、このカード形電子
部品の着脱操作を簡単かつ確実に行なうことができる。
【0031】しかも、上記請求項1の場合と同様に、カ
ード形電子部品を押し出すイジェクタやこのイジェクタ
をロックするロックレバーが不要となり、筐体の小型化
が可能となる。それとともに、回路基板上にカードコネ
クタを実装する必要がないので、この回路基板上に回路
部品を実装するスペースを十分に確保することができ
る。
【0032】加えて、上記構成によると、コネクタハウ
ジングの切り欠きは、このコネクタハウジングを回動さ
せる際に指先を引っ掛けるだけではなく、カードコネク
タに接続されたカード形電子部品の一部を筐体の外方に
露出させる機能を有している。そのため、コネクタハウ
ジングを第1の位置に回動させた状態においても、上記
切り欠きを通じてカード形電子部品の有無を確認するこ
とができ、この確認作業に手間を要しない。
【0033】上記第2の目的を達成するため、請求項1
0に記載された携帯形情報機器は、開口部が形成された
外壁を有する筐体と;上記開口部を覆う第1の位置と、
上記開口部から上記筐体の外方に突出される第2の位置
とに亘って移動可能に上記筐体に支持されたコネクタハ
ウジングと;このコネクタハウジングに支持され、上記
コネクタハウジングが第2の位置に移動された時に、上
記筐体の外方に露出されてカード形電子部品が取り外し
可能に接続されるカードコネクタと;を備えている。上
記コネクタハウジングは、上記第1の位置に移動された
時に上記開口部を覆う支持壁を有し、この支持壁の上記
筐体内に臨む内面に上記カードコネクタが支持されてい
るとともに、上記支持壁は、上記カード形電子部品と向
かい合う位置に窓部を有し、上記コネクタハウジングが
上記第1の位置に回動されている状態では、上記カード
コネクタに接続されたカード形電子部品の一部が上記窓
部を通じて上記筐体の外方に露出されていることを特徴
としている。
【0034】このような構成において、カードコネクタ
に接続されたカード形電子部品を取り外すには、まず、
コネクタハウジングを第1の位置から第2の位置に移動
させる。この移動により、カードコネクタと共にカード
形電子部品が筐体の外方に露出されるので、このカード
形電子部品を掴んでカードコネクタから引き抜く。これ
により、カード形電子部品を筐体から取り出すことがで
きる。
【0035】また、カード形電子部品を筐体に装着する
には、コネクタハウジングを第2の位置に移動させた状
態において、筐体の外方に露出されたカードコネクタに
カード形電子部品を接続し、コネクタハウジングを第2
の位置から第1の位置に移動させる。この移動により、
カード形電子部品がカードコネクタを介して筐体に保持
される。
【0036】この際、カードコネクタに接続されたカー
ド形電子部品は、コネクタハウジングの窓部を通じて筐
体の外方に露出されているので、コネクタハウジングを
第1の位置に回動させた状態においても、上記窓部を見
ればカード形電子部品が存在するか否かを確認すること
ができる。そのため、カード形電子部品の有無を確認す
る毎にコネクタハウジングを第2の位置に移動させる必
要はなく、機器の取り扱いが容易となる。
【0037】上記第1の目的を達成するため、請求項1
2に記載された携帯形情報機器は、開口部が形成された
外壁を有する筐体と;この筐体の内部に収容された回路
基板と;上記筐体に支持され、上記開口部を覆う第1の
位置と、上記開口部を通じて上記筐体の外方に突出され
る第2の位置とに亘って移動可能なコネクタハウジング
と:このコネクタハウジングに支持され、上記回路基板
に電気的に接続されているとともに、上記コネクタハウ
ジングが第2の位置に移動された時に、上記筐体の外方
に露出されてカード形電子部品が取り外し可能に接続さ
れるカードコネクタと;を備えていることを特徴として
いる。
【0038】このような構成において、カードコネクタ
からカード形電子部品を取り外すには、まず、コネクタ
ハウジングを第1の位置から第2の位置に移動させる。
この移動により、カードコネクタと共にカード形電子部
品が筐体の外方に露出されるので、このカード形電子部
品を掴んでカードコネクタから引き抜く。これにより、
カード形電子部品を筐体から取り出すことができる。
【0039】カード形電子部品を筐体に装着するには、
上記と同様にコネクタハウジングを第1の位置から第2
の位置に移動させ、カードコネクタを筐体の外方に露出
させる。そして、このカードコネクタにカード形電子部
品を接続し、コネクタハウジングを第2の位置から第1
の位置に移動させる。この移動により、カード形電子部
品がカードコネクタを介して筐体に保持される。
【0040】したがって、コネクタハウジングを第1の
位置と第2の位置とに亘って移動させるだけの操作でカ
ード形電子部品の着脱が可能となるので、従来の如きイ
ジェクタをロックしたり、このロックを解除するといっ
た意識的な操作は一切不要となり、カード形電子部品の
着脱操作を簡単に行なうことができる。
【0041】しかも、カード形電子部品を押し出すイジ
ェクタやこのイジェクタをロックするロックレバーが不
要となるので、筐体の内部にイジェクタやロックレバー
を配置するスペースを確保する必要はない。そのため、
筐体のより一層の小型化が可能となる。
【0042】また、上記第2の目的を達成するため、請
求項14に記載された携帯形情報機器は、外壁を有する
筐体と;この筐体に形成され、上記外壁に開口された開
口部を有するとともに、カード形電子部品が取り外し可
能に収容されるカード収容部と;このカード収容部の開
口部を開閉可能に覆うカバーと;を備えており、上記カ
バーは、上記カード収容部に収容されたカード形電子部
品の一部を上記筐体の外方に露出させる窓部を有してい
ることを特徴としている。
【0043】このような構成によると、カバーでカード
収容部の開口部を覆った状態においても、上記窓部を見
ればカード収容部にカード形電子部品が存在するか否か
を確認することができる。そのため、カード形電子部品
の有無を確認する毎にカバーを開閉操作する必要はな
く、機器の取り扱いが良好となる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を、個人
情報を管理する電子手帳に適用した図面にもとづいて説
明する。図1は、無線通信機能を装備した電子手帳1を
示している。この電子手帳1は、合成樹脂製の筐体2を
備えている。筐体2は、電子手帳1の幅方向に延びる長
軸Aと、奥行き方向に延びる短軸Bとを有する偏平な箱
状をなしている。この筐体2は、携帯性を高めることを
目的として、スーツのポケットに収容し得るような大き
さに形成されている。
【0045】図1、図2および図4に示すように、筐体
2は、外壁としての底壁3、上壁4、左右の側壁5a,
5b、前壁5cおよび後壁5dを有している。この筐体
2は、上記底壁3を有するベース6と、上壁4を有する
ベースカバー7とで構成され、このベースカバー7は、
ベース6に取り外し可能に連結されている。
【0046】筐体2の上壁4は、矩形状の開口部9を有
している。この開口部9は、上壁4の中央部に位置さ
れ、上記筐体2の長軸Aの方向に延びる長方形状をなし
ている。筐体2の上壁4は、開口部9の左側に位置され
た左端部4aと、開口部9の右側に位置された右端部4
bとを有している。
【0047】図5に示すように、筐体2の内部には、合
成樹脂製のフレーム10が収容されている。フレーム1
0は、ベースカバー7の内側にきっちりと嵌まり込むよ
うな大きさを有し、このフレーム10は、ベースカバー
7にねじ止めされている。
【0048】フレーム10の下面には、メインの回路基
板11が支持されている。回路基板11上には、半導体
パッケージのような多数の回路部品11aが実装されて
おり、この回路基板11は、筐体2の底壁3と向かい合
っている。
【0049】フレーム11の上面には、タッチパネル方
式の位置情報入力装置12が配置されている。この入力
装置12は、液晶表示装置(LCD)13と、感圧式の
タブレット14とを備えている。LCD13は、スケジ
ュール、アドレスおよびカレンダのような個人情報を表
示する表示面13aを有している。タブレット14は、
LCD13の表示面13aに重ねられている。このタブ
レット14は、位置情報を手書き入力するための透明な
入力面15を有している。この入力面15は、上記ベー
スカバー7の開口部9を通じて筐体2の外方に露出され
ている。
【0050】入力面15には、機能、表示モードの切り
換えを行なう各種のアイコン16が配置されている。そ
のため、入力面15上の所望のアイコン16をスタイラ
スペン17で押圧すると、アイコン16に対応したメニ
ューが起動され、多彩な編集あるいは入力操作を行なえ
るようになっている。
【0051】電子手帳1は、携帯電話および無線機とし
て機能する無線通信手段を装備している。無線通信手段
は、通信用のアンテナ20と、通話用のマイク21およ
びレシーバ22とを備えている。
【0052】アンテナ20は、筐体2の後壁5dに沿う
ようにしてこの筐体2に支持されている。マイク21
は、回路基板11の上面に支持され、筐体2の上壁4の
右端部4bと向かい合っている。この上壁4の右端部4
bには、マイク21に連なる複数の通孔23が開口され
ている。レシーバ22は、上壁4の左端部4aの裏面に
支持されている。この上壁4の左端部4aには、レシー
バ22に連なる複数の放音孔24が開口されている。
【0053】なお、筐体4の上壁4の右端部4bには、
電子手帳1の電源をON・OFFするための電源スイッ
チボタン25と、上記入力面15に表示された個人情報
をスクロールするためのカーソル操作子26と、電子手
帳1を携帯電話あるいは無線機として使用する際に操作
する電話スイッチボタン27と、通話を開始する際に操
作する通話スイッチボタン28と、通話を終了する際に
操作する終了スイッチボタン29とが配置されている。
【0054】上記筐体2は、入力面15の汚れや傷付き
を防ぐ透明な保護カバー31を備えている。保護カバー
31は、上記筐体2の入力面15を覆うような大きさを
有する平坦な板状をなしている。この保護カバー31
は、ヒンジ32を介して筐体2の後壁5dに支持されて
いる。そのため、保護カバー31は、上記入力面15を
覆う閉じ位置と、この入力面15を露出させる開き位置
とに亘って回動し得るようになっている。
【0055】ところで、上記筐体2は、図2および図5
に示すようなカード収容部35を備えている。カード収
容部35は、筐体2の底壁3に開口された凹所にて構成
され、上記回路基板11の下方に位置されている。この
カード収容部35は、底壁3に開口された矩形状の開口
部36と、この開口部36の開口周縁から立ち上がる四
つの仕切り壁37と、この仕切り壁37の上端に連なる
天井壁38とを備えている。天井壁38は、回路基板1
1と向かい合うとともに、この回路基板11と平行に配
置されている。
【0056】上記筐体2のカード収容部35には、合成
樹脂製のコネクタハウジング40が支持されている。コ
ネクタハウジング40は、コネクタ支持壁41と、この
コネクタ支持壁41の側縁に連なる一対の側壁42a,
42bとを有している。
【0057】コネクタ支持壁41は、上記開口部36の
開口形状に合致するような大きさを有する平坦な板状を
なしている。このコネクタ支持壁41は、カード収容部
35に臨む内面41aと、筐体2の外方に露出される外
面41bとを有している。側壁42a,42bは、筐体
2の短軸Bの方向に互いに離間して配置されており、こ
れら側壁42a,42bの一端部が夫々ピボット軸43
を介して上記カード収容部35の互いに向かい合う仕切
り壁37に支持されている。
【0058】そのため、コネクタハウジング40は、上
記ピボット軸43を支点として、上記コネクタ支持壁4
1が開口部36を覆う第1の位置(図3および図5の
(A)に示す)と、このコネクタ支持壁41が筐体2の
底壁3の下方に向けて突出される第2の位置(図2およ
び図5の(B)に示す)とに亘って回動可能に筐体2に
支持されている。コネクタハウジング40が第1の位置
に回動された状態では、その側壁42a,42bがカー
ド収容部35の内側に入り込み、上記コネクタ支持壁4
1の内面41aがカード収容部35の天井壁38と向か
い合うとともに、コネクタ支持壁41の外面41bが筐
体2の底壁3に面一に連続し、この底壁3の一部として
機能するようになっている。
【0059】コネクタハウジング40の側壁42a,4
2bは、夫々係止手段としての係止爪45を有してい
る。係止爪45は、上記ピボット軸43から遠ざかった
側壁42a,42bの他端部において、これら側壁42
a,42bの上方に向けて突出されている。係止爪45
は、コネクタハウジング40を第1の位置に回動させた
時に、カード収容部35の天井壁38に開けた係止孔4
6に取り外し可能に引っ掛かり、これにより、コネクタ
ハウジング40が第1の位置にロックされるようになっ
ている。
【0060】また、コネクタハウジング40の側壁42
a,42bは、一対のストッパ47a,47bを介して
カード収容部35に連結されている。ストッパ47a,
47bは、帯状をなす薄肉な板金材にて構成されてい
る。ストッパ47a,47bの一端部は、上記ピボット
軸43よりも上記係止爪45側に偏った位置において、
夫々第1の枢軸48を介して側壁42a,42bに回動
可能に連結されている。ストッパ47a,47bの他端
部は、上記ピボット軸43から遠ざかったカード収容部
35の端部において、その互いに向かい合う仕切り壁3
7に第2の枢軸49を介して回動可能に連結されてい
る。
【0061】そのため、コネクタハウジング40を第1
の位置から第2の位置に回動させると、ストッパ47
a,47bが第2の枢軸49を支点に下向きに回動さ
れ、このストッパ47a,47bは、コネクタ支持壁4
1が筐体2の下方に向けて約30°回動された時点で、
それ以上のコネクタハウジング40の回動を制限するよ
うになっている。
【0062】図1および図2に示すように、電子手帳1
は、メモリ用のソリッドステートフロッピーディスクシ
ステムを装備している。このシステムは、カード形電子
部品としてのソリッドステートフロッピーディスクカー
ド51(以下SSFDCと称する)と、このSSFDC
51が取り外し可能に接続されるカードコネクタ52と
を備えている。
【0063】図6に示すように、SSFDC51は、矩
形状をなす合成樹脂製のベースカード53を有してい
る。ベースカード53は、幅37mm、長さ45mm、
厚さ0.82mmの寸法を有する矩形状をなしており、
通常のPCMCIAカードよりも遥かに小型化されてい
る。
【0064】ベースカード53は、その前半部に凹部5
3aを有している。この凹部53aには、一括消去型の
EEPROM、いわゆるフラッシュメモリ54が収容さ
れている。フラッシュメモリ54は、情報の読み出しお
よび情報の書き込みを行なうための複数の接触端子55
を有している。接触端子55は、ベースカード53の表
面に露出されている。このベースカード53の表面に
は、書き込み禁止機能を有する円形のシール56が張り
付けられている。
【0065】SSFDC51が接続されるカードコネク
タ52は、上記コネクタ支持壁41の内面41aに固定
されている。カードコネクタ52は、コネクタ支持壁4
1よりも一回り小さな形状を有している。図5の(A)
に最も良く示されるように、カードコネクタ52は、上
記コネクタハウジング40が第1の位置に回動された時
に、上記カード収容部35に格納され、このカードコネ
クタ52の上面がカード収容部35の天井壁38に隣接
されるようになっている。
【0066】カードコネクタ52は、SSFDC51が
差し込まれる挿入溝58を有している。この挿入溝58
の内部には、SSFDC51の接触端子55に接する複
数の接触ピン(図示せず)と、SSFDC51のシール
56に接する短絡ピン(図示せず)とが配置されてい
る。これら接触ピンや短絡ピンは、コネクタハウジング
40の回動を許容するため、フレキシブルなケーブル5
9に電気的に接続されている。このケーブル59は、コ
ネクタ60を介して回路基板11に電気的に接続されて
いる。そのため、SSFDC51は、カードコネクタ5
2の挿入溝58に挿入することで、回路基板11に電気
的に接続されるようになっている。
【0067】図5に示すように、カードコネクタ52の
挿入溝58は、上記ピボット軸43とは反対側に向けて
開放されている。そして、SSFDC51は、挿入溝5
8に完全に差し込んだ状態においても、その挿入先端と
は反対側の端部51aが挿入溝58の外方に突出され、
上記コネクタ支持壁41の内面41aと向かい合ってい
る。
【0068】回路基板11の下面には、上記SSFDC
51と回路基板11との電気的な接続をON・OFFす
るスイッチ65が実装されている。スイッチ65は、カ
ード収容部35に対応する位置に設置されている。この
スイッチ65は、回路基板11の下方に向けて突出する
アクチュエータ66を有している。アクチュエータ66
は、カード収容部35の天井壁38を貫通してカード収
容部35に露出されているとともに、カードコネクタ5
2の上面と向かい合っている。アクチュエータ66は、
スイッチ65に向けて押し込まれるON位置と、スイッ
チ65の下方に向けて突出するOFF位置とに亘って直
線的に往復動されるようになっており、このアクチュエ
ータ66は、常にOFF位置に向けて付勢されている。
【0069】アクチュエータ66がON位置に移動され
ると、SSFDC51と上記回路基板11の書き込み・
読み出し回路とが電気的に導通され、SSFDC51へ
の情報のアクセスが可能となる。アクチュエータ66が
OFF位置に移動されると、SSFDC51と書き込み
・読み出し回路との電気的な導通が遮断され、SSFD
C51への情報のアクセスが禁止される。
【0070】コネクタハウジング35を第1の位置に回
動させると、スイッチ65のアクチュエータ66がカー
ドコネクタ52によって上向きに押圧され、ON位置に
操作される。また、コネクタハウジング35を第2の位
置に回動させると、カードコネクタ52がアクチュエー
タ66から離脱するので、このカードコネクタ52によ
るアクチュエータ66の押圧が解除され、アクチュエー
タ66は自動的にOFF位置に復帰する。
【0071】したがって、スイッチ65は、コネクタハ
ウジング35の回動操作に追従して自動的にON・OF
Fされるようになっている。図2および図3に示すよう
に、コネクタハウジング40のコネクタ支持壁41は、
円弧状に切り欠かれた指掛け用の窓部68を有してい
る。窓部68は、オペレータがコネクタハウジング40
を第1の位置から第2の位置に回動させる際に、指先を
引っ掛けるためのもので、このコネクタハウジング40
の回動支点とは反対側の端縁40aの中央部に位置され
ている。そして、カードコネクタ52にSSFDC51
を接続した状態においては、このSSFDC51の端部
51aが窓部68に臨んでいる。そのため、コネクタハ
ウジング40を第1の位置に回動させた状態において
も、SSFDC51がカードコネクタ52に接続されて
いる限り、このSSFDC51の端部51aは窓部68
を通じて筐体2の外方に露出されている。
【0072】なお、筐体2の底壁3は、カード収容部3
5の開口部36に臨む部分にガイド凹部69を有してい
る。ガイド凹部69は、コネクタハウジング40が第1
の位置に回動されている時に、そのコネクタ支持壁41
の窓部68に連なっており、この窓部41に指先を挿入
する際のガイドとして機能している。
【0073】このような構成の電子手帳1において、筐
体2のカード収容部35に収容されたSSFDC51を
取り出す手順について説明する。SSFDC51がカー
ド収容部35に収容されている状態においては、コネク
タハウジング40が第1の位置に回動され、そのコネク
タ支持壁41によって開口部36が閉じられている。そ
のため、オペレータは、指先をコネクタ支持壁41の窓
部68に引っ掛け、このコネクタ支持壁41を底壁3か
ら遠ざかる方向に引き出す。これにより、係止爪45が
係止孔46から外れ、コネクタハウジング40のロック
が解除されるとともに、このコネクタハウジング40が
第1の位置から第2の位置に向けて回動される。そし
て、このコネクタハウジング40の回動に追従してスト
ッパ47a,47bが引き出され、コネクタハウジング
40の角度が約30°に達した時点で、それ以上の回動
がストッパ47a,47bによって制限される。
【0074】図5の(B)に示すように、コネクタハウ
ジング40が第2の位置に回動されると、カード収容部
35の開口部36が開放されるとともに、カードコネク
タ52およびこれに接続されたSSFDC51が筐体2
の外方に露出される。また、このコネクタハウジング4
0の回動により、カードコネクタ52によるアクチュエ
ータ66の押圧が解除され、このアクチュエータ66が
OFF位置に自動的に復帰する。したがって、コネクタ
ハウジング40を第2の位置に回動させると同時に、ス
イッチ65を介して回路基板11の書き込み・読み出し
回路とSSFDC51との電気的な導通が遮断され、S
SFDC51への情報のアクセスが禁止される。
【0075】コネクタハウジング40を第2の位置に回
動させたならば、カードコネクタ52の挿入溝58から
突出されているSSFDC51の端部51aを指先で掴
み、このSSFDC51を挿入溝58から引き抜く。こ
れにより、カード収容部35からのSSFDC51の取
り出しが完了する。
【0076】一方、SSFDC51をカード収容部35
に装着するには、上記と同様にコネクタハウジング40
を第1の位置から第2の位置に回動させ、カードコネク
タ52を筐体2の外方に露出させる。この状態で、カー
ドコネクタ52の挿入溝58にSSFDC51を挿入
し、このSSFDC51の接触端子55やシール56を
カードコネクタ52の接触ピンや短絡ピンに接触させ
る。
【0077】次に、コネクタハウジング40を第2の位
置から第1の位置に向けて回動させ、そのコネクタ支持
壁41でカード収容部35の開口部36を閉じる。コネ
クタハウジング40が第1の位置に回動されると、その
係止爪45がカード収容部35の係止孔46に引っ掛か
り、コネクタハウジング40が第1の位置にロックされ
るとともに、カードコネクタ52やSSFDC51がカ
ード収容部35に格納される。
【0078】それと同時に、スイッチ65のアクチュエ
ータ66がカードコネクタ52によって上向きに押圧さ
れ、ON位置に操作される。これにより、SSFDC5
1と回路基板11の書き込み・読み出し回路とが電気的
に導通されるので、SSFDC51への情報のアクセス
が可能となり、カード収容部35へのSSFDC51の
装着が完了する。
【0079】このような電子手帳1によれば、コネクタ
ハウジング40を単に第1の位置から第2の位置に回動
させるだけの操作で、SSFDC51への情報のアクセ
スが禁止されるとともに、このコネクタハウジング40
からのSSFDC51の取り出しが可能となるので、従
来のようなイジェクタのロックを解除した後、このイジ
ェクタを操作するといった、二段階に亘る意識的な操作
が一切不要となる。
【0080】また、SSFDC51をカードコネクタ5
2の挿入溝58に挿入した後、コネクタハウジング40
を第2の位置から第1の位置に回動させると、SSFD
C51がカード収容部35に格納されるととともに、S
SFDC51への情報のアクセスが可能となるので、従
来のようなロックレバーを操作してイジェクタをロック
するといった意識的な操作が不要となる。
【0081】したがって、従来に比べてSSFDC51
の取り外しおよび装着作業を簡単に行なうことができ、
電子手帳1の取り扱いが容易となるとともに、SSFD
C51に記憶された情報の消去や破壊といったトラブル
も未然に回避することができる。
【0082】しかも、上記構成によると、SSFDC5
1は、オペレータが手で掴んで引き出すことでカードコ
ネクタ52から取り出されるので、このSSFDC51
をカード収容部35から押し出すイジェクタやこのイジ
ェクタをロックするロックレバーが不要となる。そのた
め、筐体2の内部にイジェクタやロックレバーを配置す
るスペースを確保する必要はなく、その分、筐体2を薄
くコンパクトに形成して携帯性をより高めることができ
る。
【0083】それとともに、筐体2の底壁3上にイジェ
クトレバーやロックレバーが露出されずに済むことか
ら、図3に示すように筐体2の底壁3がすっきりと纏ま
る。このため、筐体2の外観が向上し、意匠的な面でも
好都合となる。
【0084】また、カードコネクタ52は、コネクタハ
ウジング40に支持されているので、限られた大きさの
回路基板11上にカードコネクタ52を実装するスペー
スを確保する必要はない。そのため、回路基板11を大
型化することなく、この回路基板11上に回路部品11
aを実装するスペースを十分に得ることができ、回路部
品11aの配置を無理なく行なうことができる。
【0085】加えて、上記構成の電子手帳1によれば、
SSFDC51を装着したコネクタハウジング40が第
1の位置に回動されている状態においては、このコネク
タハウジング40の指掛け用の窓部68にSSFDC5
1の端部51aが臨んでいる。そのため、コネクタハウ
ジング40の窓部68は、このコネクタハウジング40
を回動させる際に指先を引っ掛けるだけではなくて、S
SFDC51の端部51aを筐体2の外方に露出させる
開口としての機能を兼ね備えている。
【0086】したがって、コネクタハウジング40が第
1の位置に回動されている状態においても、窓部68を
見ればカード収容部35にSSFDC51が存在するか
否か確認することができる。よって、SSFDC51の
有無を確認する際に、コネクタハウジング40を第2の
位置に回動させる必要はなく、取り扱いに手間を要しな
いといった利点がある。
【0087】なお、上記実施の形態においては、コネク
タハウジングを第1の位置と第2の位置とに亘って回動
させるようにしたが、本発明はこれに限らず、コネクタ
ハウジングをカード収容部に入り込む第1の位置と、筐
体の側方に引き出される第2の位置とに亘ってスライド
可能としても良い。
【0088】また、カード形電子部品にしてもSSFD
Cに特定されず、従来一般的なPCMCIAカードであ
っても良い。さらに、本発明に係る携帯形情報機器は、
無線通信機能を搭載した電子手帳に特定されるものでは
なく、例えばポータブルコンピュータや電子スチールカ
メラであっても同様に実施可能である。
【0089】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、カード形
電子部品を着脱するに当って、イジェクタやロックレバ
ーを意識的に操作するといった繁雑な作業が一切不要と
なる。このため、カード形電子部品の取り外しおよび装
着作業を簡単に行なえ、従来に比べて機器の取り扱いが
容易となるとともに、カード形電子部品に記憶された情
報の消去や破壊といったトラブルも未然に回避すること
ができる。
【0090】しかも、カード形電子部品は、オペレータ
が手で掴むことでカードコネクタから取り出されるの
で、このカード形電子部品を筐体から押し出すイジェク
タやこのイジェクタをロックするロックレバーが不要と
なる。そのため、筐体の内部にイジェクタやロックレバ
ーを配置するスペースを確保する必要はなく、その分、
筐体を薄くコンパクトに形成して携帯性をより高めるこ
とができる。
【0091】さらに、本発明によれば、コネクタハウジ
ングが第1の位置に回動されていても、切り欠き(窓
部)を見ればカード収容部にカード形電子部品が存在す
るか否か確認できるので、カード形電子部品の有無を確
認する際に、その都度コネクタハウジングを移動させる
必要はなく、機器の取り扱いに手間を要しないといった
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電子手帳の斜視図。
【図2】コネクタハウジングを第2の位置に回動させ、
SSFDCをカードコネクタに装着する状態を示す電子
手帳の斜視図。
【図3】コネクタハウジングを第1の位置に回動させた
状態を示す電子手帳の斜視図。
【図4】保護カバーを開き、筐体の入力面を露出させた
状態を示す電子手帳の平面図。
【図5】(A)は、コネクタハウジングを第1の位置に
回動させた状態を示す電子手帳の断面図。(B)は、コ
ネクタハウジングを第2の位置に回動させた状態を示す
電子手帳の断面図。
【図6】SSFDCの断面図。
【符号の説明】
2…筐体 4…外壁(底壁) 11…回路基板 35…カード収容部 36…開口部 40…コネクタハウジング 41…支持壁(コネクタ支持壁) 41a…内面 41b…外面 51…カード形電子部品(SSFDC) 52…カードコネクタ 65…スイッチ 68…切り欠き(窓部)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外方に露出される外壁を有し、この外壁
    に開口部が形成された筐体と;この筐体の内部に収容さ
    れた回路基板と;上記筐体に支持され、上記開口部を覆
    う第1の位置と、上記開口部を通じて上記筐体の外方に
    突出される第2の位置とに亘って移動可能なコネクタハ
    ウジングと;このコネクタハウジングに支持され、上記
    回路基板に電気的に接続されているとともに、上記コネ
    クタハウジングが第2の位置に移動された時に、上記筐
    体の外方に露出されてカード形電子部品が取り外し可能
    に接続されるカードコネクタと;上記回路基板に電気的
    に接続され、上記コネクタハウジングが第1の位置に移
    動された時に、上記カード形電子部品への情報のアクセ
    スを可能とするON位置に操作されるとともに、上記コ
    ネクタハウジングが第2の位置に移動された時に、上記
    カード形電子部品への情報のアクセスを禁止するOFF
    位置に操作されるスイッチと;を備えていることを特徴
    とする携帯形情報機器。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記コネクタ
    ハウジングは、上記第1の位置に移動された時に上記開
    口部を覆う支持壁を有し、この支持壁は、上記筐体内に
    臨む内面と、上記筐体の外方に露出されてこの筐体の外
    壁に連なる外面とを含み、この支持壁の内面に上記カー
    ドコネクタが支持されているとともに、このカードコネ
    クタは、上記コネクタハウジングの移動を許容するフレ
    キシブルなケーブルを介して上記回路基板に電気的に接
    続されていることを特徴とする携帯形情報機器。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、上記コネクタ
    ハウジングは、上記第1の位置に移動された時に、上記
    筐体に取り外し可能に係止される係止手段を備えている
    ことを特徴とする携帯形情報機器。
  4. 【請求項4】 請求項1の記載において、上記筐体は、
    上記開口部に連なるカード収容部を有し、上記カードコ
    ネクタは、上記コネクタハウジングが第1の位置に移動
    された時に、上記カード収容部に格納されることを特徴
    とする携帯形情報機器。
  5. 【請求項5】 請求項4の記載において、上記スイッチ
    は、上記回路基板に支持されているとともに、このスイ
    ッチは、上記カード収容部に臨むアクチュエータを有
    し、このアクチュエータは、上記カードコネクタによっ
    て上記ON位置又はOFF位置に操作されることを特徴
    とする携帯形情報機器。
  6. 【請求項6】 請求項1の記載において、上記コネクタ
    ハウジングは、上記第1の位置と第2の位置とに亘って
    回動可能に上記筐体に支持されていることを特徴とする
    携帯形情報機器。
  7. 【請求項7】 請求項6の記載において、上記スイッチ
    は、上記カードコネクタと向かい合うアクチュエータを
    有し、このアクチュエータは、上記コネクタハウジング
    を第1の位置に回動させた時に上記カードコネクタによ
    って上記ON位置に操作されるとともに、上記コネクタ
    ハウジングを第2の位置に回動させた時に上記カードコ
    ネクタによって上記OFF位置に操作されることを特徴
    とする携帯形情報機器。
  8. 【請求項8】 請求項6の記載において、上記筐体と上
    記コネクタハウジングとは、このコネクタハウジングを
    第2の位置に保持するストッパを介して互いに連結され
    ていることを特徴とする携帯形情報機器。
  9. 【請求項9】 開口部が形成された底壁を有する筐体
    と;この筐体の内部に収容された回路基板と;上記筐体
    に支持され、上記開口部を覆う第1の位置と、上記開口
    部から上記筐体の外方に突出される第2の位置とに亘っ
    て回動可能なコネクタハウジングと;このコネクタハウ
    ジングに支持され、上記回路基板に電気的に接続されて
    いるとともに、上記コネクタハウジングが第2の位置に
    回動された時に、上記筐体の外方に露出されてカード形
    電子部品が取り外し可能に接続されるカードコネクタ
    と;上記回路基板に電気的に接続され、上記コネクタハ
    ウジングが第1の位置に回動された時に、上記カード形
    電子機器への情報のアクセスを可能とするON位置に操
    作されるとともに、上記コネクタハウジングが第2の位
    置に回動された時に、上記カード形電子機器への情報の
    アクセスを禁止するOFF位置に操作されるスイッチ
    と;を備えており、 上記コネクタハウジングは、上記第1の位置に回動され
    た時に上記開口部を覆う支持壁を有し、この支持壁は、
    上記筐体内に臨む内面と、上記筐体の外方に露出されて
    この筐体の外壁に連なる外面とを含み、この支持壁の内
    面に上記カードコネクタが支持されているとともに、 上記支持壁は、その回動支点とは反対側の端部に、上記
    コネクタハウジングを第1の位置から第2の位置に回動
    させる際に指先を引っ掛けるための切り欠きを有し、上
    記コネクタハウジングが上記第1の位置に回動されてい
    る状態では、上記カードコネクタに接続されたカード形
    電子部品の一部が上記切り欠きを通じて上記筐体の外方
    に露出されていることを特徴とする携帯形情報機器。
  10. 【請求項10】 開口部が形成された外壁を有する筐体
    と;上記開口部を覆う第1の位置と、上記開口部から上
    記筐体の外方に突出される第2の位置とに亘って移動可
    能に上記筐体に支持されたコネクタハウジングと;この
    コネクタハウジングに支持され、上記コネクタハウジン
    グが第2の位置に移動された時に、上記筐体の外方に露
    出されてカード形電子部品が取り外し可能に接続される
    カードコネクタと;を備えており、 上記コネクタハウジングは、上記第1の位置に移動され
    た時に上記開口部を覆う支持壁を有し、この支持壁の上
    記筐体内に臨む内面に上記カードコネクタが支持されて
    いるとともに、 上記支持壁は、上記カード形電子部品と向かい合う位置
    に窓部を有し、上記コネクタハウジングが上記第1の位
    置に回動されている状態では、上記カードコネクタに接
    続されたカード形電子部品の一部が上記窓部を通じて上
    記筐体の外方に露出されていることを特徴とする携帯形
    情報機器。
  11. 【請求項11】 請求項10の記載において、上記窓部
    は、上記コネクタハウジングを第1の位置から第2の位
    置に移動させる際に、指先を引っ掛けるための切り欠き
    であることを特徴とする携帯形情報機器。
  12. 【請求項12】 外方に露出される外壁を有し、この外
    壁にに開口部が形成された筐体と;この筐体の内部に収
    容された回路基板と;上記筐体に支持され、上記開口部
    を覆う第1の位置と、上記開口部を通じて上記筐体の外
    方に突出される第2の位置とに亘って移動可能なコネク
    タハウジングと:このコネクタハウジングに支持され、
    上記回路基板に電気的に接続されているとともに、上記
    コネクタハウジングが第2の位置に移動された時に、上
    記筐体の外方に露出されてカード形電子部品が取り外し
    可能に接続されるカードコネクタと;を備えていること
    を特徴とする携帯形情報機器。
  13. 【請求項13】 請求項12の記載において、上記筐体
    は、上記開口部に連なるカード収容部を有し、上記カー
    ドコネクタは、上記コネクタハウジングが第1の位置に
    移動された時に、上記カード収容部に格納されるととも
    に、上記コネクタハウジングは、上記第1の位置に移動
    された時に上記開口部を覆う壁を有し、この壁は、上記
    筐体の外方に露出されてこの筐体の外壁に連なる外面を
    有することを特徴とする携帯形情報機器。
  14. 【請求項14】 外壁を有する筐体と;この筐体に形成
    され、上記外壁に開口された開口部を有するとともに、
    カード形電子部品が取り外し可能に収容されるカード収
    容部と;このカード収容部の開口部を開閉可能に覆うカ
    バーと;を備え、 上記カバーは、上記カード収容部に収容されたカード形
    電子部品の一部を上記筐体の外方に露出させる窓部を有
    していることを特徴とする携帯形情報機器。
  15. 【請求項15】 請求項14の記載において、上記カバ
    ーは、上記開口部を覆う第1の位置と、上記開口部を開
    放する第2の位置とに亘って移動可能に上記筐体に支持
    されていることを特徴とする携帯形情報機器。
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