JPWO2003072948A1 - 送風機 - Google Patents
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Abstract
Description
本願発明は、プロペラファン等の送風機の構造に関するものである。
背景技術
例えばプロペラファン等の軸流型送風機は、空気調和機用室外機ユニットの送風機として一般に使用されている。このようなプロペラファン等の送風機を送風機として採用した空気調和機用室外機ユニットの構成を、図16〜図18に示す。
これら各図に示すように、上記空気調和機用室外機ユニットは、本体ケーシング(1)内における背面空気吸込口(10a)側熱交換器(2)の空気流下流側に、送風ユニット(3)を配設して構成されている。この送風ユニット(3)は、軸流型送風機としてのプロペラファン(4)と、該プロペラファン(4)の外周側に位置して該プロペラファン(4)の後方側吸込領域(X)と前方側吹出領域(Y)とを仕切るベルマウス(5)と、上記プロペラファン(4)の吹出側(前方側)に位置するファンガード(6)とから構成されている。
上記本体ケーシング(1)は、その背面に背面空気吸込口(10a)が形成され、その何れか一方の側面に側面空気吸込口(10b)が形成されている。また、上記本体ケーシング(1)内は、仕切板(7)によって熱交換室(8)と機械室(9)との2室に区画されている。上記熱交換室(8)には、横断面形状がL字状で背面空気吸込口(10a)及び側面空気吸込口(10b)に対向する熱交換器(2)と、該熱交換器(2)の下流側に位置する上記送風ユニット(3)とが配設されている。一方、上記機械室(9)には、圧縮機(11)その他の部品が配設されている。上記プロペラファン(4)を回転駆動するファンモータ(12)は、上記熱交換器(2)の下流側に位置して設けられた図示しないファンモータ取付ブラケットに支持固定されている。
そして、上記プロペラファン(4)は、例えば図19に示すように、上記ファンモータ(12)の駆動軸(12a)に連結固定され、当該プロペラファン(4)の回転中心となるハブ(14)と、該ハブ(14)の外周面に一体に設けられた複数枚の羽根(13,13,13)とから構成されている。該羽根(13,13,13)は、それぞれ当該羽根(13)の前縁(13a)と後縁(13b)部分において、その外周端(R)の位置が同部分におけるハブ側基端(S)(即ち内周端)の位置よりも回転方向Fにおける前方に位置した送風性能の高い前進翼に形成されている。
ところで、上記のような構造の室外機ユニットの場合、上記プロペラファン(4)単体からの騒音に加え、上記プロペラファン(4)からの吹出気流がファンガード(6)等の下流側構造物に衝突して発生する騒音が原因となって、運転時の騒音が高くなるという不具合がある。
そこで、以上のようにプロペラファン等の送風機を空気調和機用室外機ユニットの送風機として構成した時のトータルの騒音を低減するために、これまで例えばプロペラファン羽根部の翼面形状の最適化や空力性能に優れた厚翼化等の対策、検討が行われてきた。しかし、これらの静音化手法のみでは、次のような問題を解決することはできない。
すなわち、例えば図20のような羽根構造のプロペラファン(4)において、該羽根(13)が回転すると、該羽根(13)の外周部(13c)側では、圧力の高い圧力面(13d)側から圧力の低い負圧面(13e)側へ回り込む空気流(α)が発生し、該空気流(α)によって、図示のような翼端渦(β)が形成される。そして、このような翼端渦(β)による吐き出し気流の乱れは、例えば図21および図22に示すように、下流側に行くに従って積層されて次第に成長増大するとともに、やがて羽根(13)の負圧面(13e)から離れ、隣接する羽根(13,13)の圧力面(13d,13d)や上記ベルマウス(5)の内周面、あるいは送風機下流側の構造物であるファンガード(6)などと干渉し、これによって騒音が更に増大する。特に、図22に示すように、上記羽根(13)の負圧面(13e)から離れた翼端渦(β)は、上記のように隣接する羽根(13,13)と干渉することによって更に乱れが大きくなり、その結果、送風機下流側に放出される。これによって、さらに一層大きな騒音が発生することになる。
このような現象は、例えば送風機の軽量化や廉価化のために上記羽根(13,13,13)の翼弦長を短かくすると、特に顕著となる。これは、当該羽根(13,13,13)本来の翼列効果が小さくなるため、例えば図23に示すように、より翼端渦(β)が負圧面(13e)から遠のきやすくなり、上記の場合よりも隣接する羽根(13,13)と早期に干渉するようになるからである。
そこで、上記のような翼端渦を抑制するための手法として、本願発明者等は、プロペラファン等送風機の騒音を有効に低減するようにした送風機を先に提案した(特願2001−388966)。この送風機は、例えば図24〜図26に示すように、当該送風機の羽根(13)の外周部(13c)に、その前縁付近から後縁付近にかけて次第に半径方向の幅が大きくなる反り返し部を設けることによって、羽根(13)全体の形状を変えることなく翼端渦を確実に抑制している。
すなわち、同発明の送風機では、図示のように回転中心となるハブ(14)と、該ハブ(14)の外周面に設けられた、前縁(13a)および後縁(13b)の外周端が回転方向前方に位置する複数枚の羽根(13,13,13)とを備えてなる送風機において、上記各羽根(13,13,13)は、それぞれその外周部(13c)が吸い込み側に反り返り、かつ同反り返り部の半径方向の幅Wが、前縁(13a)付近から後縁(13b)付近にかけて次第に大きくなるように形成されていることを特徴としている。
以上のように、羽根(13)の前縁(13a)と後縁(13b)において、その外周端が内周端よりも回転方向前方に位置した所謂前進翼よりなるプロペラファン等送風機の羽根(13)において、その外周部(13c)部分が吸い込み側に反り返っていると、例えば図24に示すように、当該羽根(13)の外周端(R)側では、気流が凸円弧面状の圧力面(13d)に沿って滑らかに凹円弧面状の負圧面(13e)内に回り込むようになる。そして、翼端渦(β)の渦径が小さく安定したものとなり、負圧面(13e)側における羽根外周方向への気流の流れが当該翼端渦(β)と干渉しなくなる。
そして、この作用は、上記のように羽根(13)の前縁(13a)付近から後縁(13b)付近にかけて上記羽根外周部(13c)の反り返り部の幅Wが次第に大きくなっていると、例えば図25に示されるように、羽根(13)の前縁(13a)側から後縁(13b)側にかけて次第に積層増大されて渦径が拡大される翼端渦(β)の渦径に対応して、同前縁(13a)側から後縁(13b)側までスムーズに効果を発揮するようになり、また発生した翼端渦(β)が羽根負圧面(13e)から離れにくくなる。
そのため、例えば図26のように、羽根を軽量化するために翼弦長を短かくしたような場合にも、翼端渦(β)が隣接する羽根(13,13,13)間で相互に干渉しなくなり、送風機下流側に放出されるようになる。その結果、送風機単体としての騒音は有効に低減されることになる。
−解決課題−
確かに、上記先願例の構成によると、翼端渦の低減と該翼端渦が隣接翼間で干渉することは避けることができた。
しかし、同構成の場合、発生した翼端渦が成長して送風機下流側に放出される点で、未だ改良の余地が残されていることが判明した。
すなわち、同送風機は、一般に上述のような空気調和機用室外機の送風機として使用されるものであることを考えると、当該送風機直下流には、当然にファンガード等グリル構造の構造物がある。したがって、室外機への組み込み状態においては、上記隣接翼間からの放出渦がグリル構造の構造物と干渉し、それによって騒音が発生する。
本願発明は、このような問題を解決するためになされたもので、当該送風機の羽根の外周部に、圧力面側から負圧面側への気流の漏れの起点となるように、その前縁付近から後縁付近にかけて次第に半径方向の幅が大きくなる折り曲げ部を設けることによって、羽根全体の形状を変えることなく翼端渦の低減とともに、送風機下流側への放出渦を確実に抑制することができ、例えば空気調和機用室外機に組み込んだ場合においても、騒音を有効に低減することができるようにした送風機を提供することを目的とするものである。
発明の開示
本願発明は、同目的を達成するために、次のような有効な課題解決手段を備えて構成されている。
〈1〉 第1の解決手段
この解決手段の送風機(4)は、回転中心となるハブ(14)と、該ハブ(14)の外周面に設けられると共に前縁(13a)および後縁(13b)の外周端(R)が回転方向前方に位置する複数枚の羽根(13,13,13)とを備えてなる送風機(4)であって、上記各羽根(13,13,13)は、それぞれその外周部(13c)が、気流の漏れ始める起点を形成するように吸い込み側に折り曲げられ、かつ該折り曲げ部の半径方向の幅Wが、上記前縁(13a)付近から後縁(13b)付近にかけて次第に大きくなるように形成されていることを特徴としている。
このように、各羽根(13,13,13)の外周部(13c)が、圧力面側から負圧面側への気流が漏れ始める起点となるように吸い込み側に折り曲げられ、かつ該折り曲げ部の半径方向の幅Wが、前縁(13a)付近から後縁(13b)付近にかけて次第に大きくなるように形成されていると、前述の反り返り部の場合と同様に、当該羽根(13)の圧力面(13d)側の気流は、羽根外周部側のテーパ面状の圧力面(13d)に沿って同じくテーパ面状の負圧面(13e)内へ滑らかに回り込むようになる。そして、羽根(13)の圧力面(13d)側から負圧面(13e)側に回り込む気流により生じる翼端渦(β)は、その渦径が小さく安定したものとなり、負圧面(13e)側における羽根外周方向への気流の流れ(γ)が当該翼端渦(β)と干渉しなくなる。
そして、この作用は、上記のように羽根(13)の前縁(13a)付近から後縁(13b)付近にかけて上記羽根外周部(13c)の折り曲げ部の幅Wが次第に大きくなっていると、羽根(13)の前縁(13a)側から後縁(13b)側にかけて次第に積層増大されて渦径が拡大される翼端渦(β)の渦径に対応して、同前縁(13a)側から後縁(13b)側までスムーズに効果を発揮するようになり、また発生した翼端渦(β)が羽根負圧面(13e)から離れにくくなる。
そのため、例えば羽根(13)を軽量化するために翼弦長を短かくしたような場合にも、翼端渦(β)が隣接する羽根(13,13,13)間で相互に干渉しなくなくなる。
一方、この構成では、前述の先願例の反り返り部の場合と異なり、上記羽根外周部(13c)の縁部が半径方向における所定の位置Qを起点として吸い込み側に折り曲げられている。このため、圧力面(13d)側から負圧面(13e)側への気流(α)の漏れの起点Qが決定されることになり、同起点Q以降の気流の漏れ量が一定となって、上記翼端渦(β)が安定するようになる。
また、それと同時に、上記羽根外周部(13c)の圧力面(13d)側には、上記起点Q以降で生じた剥離によって縦渦(δ)が生成される。ある羽根(13)で生じた縦渦(δ)と、当該羽根(13)に隣接する羽根(13)のうち送風機(4)の回転方向の前方側に位置するもので生じた翼端渦(β)とは、各羽根(13)の後縁(13b)部付近でそれぞれ羽根面から離れて相互に打ち消し合うようになる。そして、このように縦渦(δ)と翼端渦(β)とが互いに打ち消し合うことで、先願例で問題となっていた下流方向への放出渦が効果的に消滅するようになる。
したがって、送風機(4)の羽根車から下流側への放出渦が有効に削減される。その結果、空気調和機用室外機ユニットに組み込んだ時のファンガード等と送風機(4)からの放出渦との干渉による騒音も有効に低減されることになる。
〈2〉 第2の解決手段
この解決手段の送風機(4)では、上記第1の解決手段の構成において、上記折り曲げ部の半径方向の幅Wは、当該羽根(13)のハブ側基端(S)から半径方向外周端(R)までの長さLaの25%以下であることを特徴としている。
このように、折り曲げ部の半径方向の幅Wが、後縁付近の最大幅部分で、当該羽根(13)のハブ側基端(S)から外周端(R)までの長さLaの25%以下となるようにすると、当該送風機(4)の送風性能を低下させない範囲で、最も有効に上述の翼端渦(β)および放出渦抑制効果を発揮させることができる。
すなわち、上記折り曲げ部は、翼端渦(β)および放出渦の抑制には有効であるが、送風性能には寄与しない。したがって、上記折り曲げ部の幅Wを必要以上に大きくすることは無駄である。そこで、この折り曲げ部の幅Wについては、少なくとも後縁(13b)付近の最大幅部分で、当該羽根(13)のハブ側基端(S)から外周端(R)までの長さLaの25%以下の範囲で、当該羽根外周端(R)の前後長さに応じた変化幅(0≦W≦0.25La)とすることが好ましい。つまり、この折り曲げ部の幅Wについては、後縁(13b)付近の最も幅が広くなる部分でも、羽根(13)のハブ側基端(S)から外周端(R)までの長さLaの25%以下となっており、しかも羽根外周端(R)の前後方向に0≦W≦0.25Laの範囲で変化しているのが好ましい。
〈3〉 第3の解決手段
この解決手段の送風機(4)では、上記第1又は第2の解決手段の構成において、任意の羽根半径rにおける翼弦線Cにおいて、該翼弦線Cの長さをLo、該翼弦線C上の任意の点をP、羽根前縁(13a)から同任意の点Pまでの長さをLとする一方、羽根(13)のハブ側基端(S)から外周端(R)に亘って上記長さLと長さLoとの比L/Loが一定となるような上記任意の点Pを通る半径方向の曲線をKとし、さらに該曲線Kを回転中心軸Oを含む平面に対して回転投影した曲線K′において、羽根(13)の外周部(13c)が吸い込み側に折れ曲がり始める点Qと羽根(13)の外周端(R)とを結ぶ直線Q−Rと、上記の点Qよりも羽根(13)の内周側における曲線K′の上記点Qにおける接線A−A′とのなす角度を折れ曲げ角度θとしたときに、該折れ曲げ角度θを、羽根(13)外周端(R)の前縁(13a)付近から後縁(13b)付近にかけて次第に変化させたことを特徴としている。
第1又は第2の解決手段の構成における当該折り曲げ部の折り曲げ角度θを、上記のように定義し、かつ上記の条件下で羽根外周端(R)の前縁(13a)付近から後縁(13b)付近にかけて次第に大きく、又は小さくなるように、当該羽根(13)の形態に応じて変化させるようにすると、上記第1又は第2の解決手段における翼端渦(β)および放出渦の抑制効果が可及的に有効に発揮される。
すなわち、一般に、圧力面(13d)と負圧面(13e)の圧力差は、羽根(13)の前縁(13a)から後縁(13b)にかけて次第に増大し、それに伴って、圧力面(13d)側から負圧面(13e)側への気流の回り込み(気流方向の変化)の強さは、後縁に近づくにつれて次第に大きくなる。
これに対し、上記羽根(13)の外周部(13c)における折り曲げ角度θが前縁(13a)から後縁(13b)にかけて例えば次第に大きく(折り曲げ部の傾斜角がきつく)なる構造とし、羽根(13)の外周部(13c)に形成された折り曲げ部の負圧面(13e)側に上述のような翼端渦(β)を安定的に生成せしめるようにすると、発生する翼端渦(β)のスケールを可及的に小さくすることができ、放出渦も小さくすることができる。
一方、これとは逆に、折り曲げ角度θが前縁(13a)側から後縁(13b)側にかけて次第に小さく(折り曲げ部の傾斜角が緩やかに)なる構造とすると、後縁(13b)側方向に次第に大きくなる翼端渦(β)の成長に応じて折り曲げ角度θが減少してゆくことになる。したがって、このような構造とした場合には、羽根(13)の外周部(13c)に形成された折り曲げ部の負圧面(13e)側に翼端渦(β)が確実に保持されるようになり、隣接する羽根(13)と翼端渦(β)の干渉が効果的に抑制される。
これらの結果、前縁(13a)側から後縁(13b)側まで羽根外周部(13c)における折り曲げ角度θを次第に変化させることによって、翼端渦(β)および放出渦に起因する空気調和機組込時の騒音の抑制をも効果的に行なうことができるようになる。
〈4〉 第4の解決手段
この解決手段の送風機(4)は、上記第3の解決手段の構成において、上記曲線K′が、ハブ側基端(S)から外周端(R)までの間において、直線状である内周部と、吸い込み側に凸状である中央部と、吸い込み側に折り曲げられた外周部とを有し、全体として鉤形をなすように形成されていることを特徴としている。
上記曲線K′が上述した形状となるように羽根(13)が形成されていると、上記内周部の形状が直線状となっていることにより、回転時の遠心力によって当該羽根(13)の負圧面(13e)側で生じる羽根外周端(R)方向への気流は、同負圧面(13e)から剥離することなく、同負圧面(13e)に沿って(付着して)安定して流れるようになる。したがって、同気流が翼端渦(β)と干渉しにくくなる。
また、上記中央部の形状が吸い込み側に凸状となっていることにより、羽根圧力面(13d)側において圧力面(13d)側から負圧面(13e)側へ流れようとする気流の流速は、事前に抑制されるようになる。その結果、同気流によって形成される翼端渦(β)自体のスケールを小さなものに抑制することができるようになる。
さらに、この解決手段では、その外周端部が吸い込み側に折り曲げられている。このため、当該羽根(13)の圧力面(13d)側の気流は、羽根外周部(13c)におけるテーパ面状の圧力面(13d)に沿って同じくテーパ面状の負圧面(13e)内へ滑らかに回り込むようになる。そして、翼端渦(β)の渦径が一層小さく安定したものとなり、負圧面(13e)側における羽根外周端(R)方向への気流の流れが当該翼端渦(β)と干渉しにくくなる。
〈5〉 第5の解決手段
この解決手段の送風機(4)は、上記第3の解決手段の構成において、上記曲線K′が、ハブ側基端(S)から外周端(R)までの間において、吸い込み側に凹状である内周部と、吸い込み側に凸状である中央部と、吸い込み側に折り曲げられた外周部とを有し、全体として鉤形をなすように形成されていることを特徴としている。
上記曲線K′が上述した形状となるように羽根(13)が形成されていると、上記内周部の形状が吸い込み側に凹状となっていることにより、回転時の遠心力によって当該羽根(13)の負圧面(13e)側で生じる羽根外周端(R)方向への気流は、同負圧面(13e)から剥離することなく、同負圧面(13e)に沿って(付着して)安定して流れるようになる。したがって、同気流が翼端渦(β)と干渉しにくくなる。
また、上記中央部の形状が吸い込み側に凸状となっていることにより、羽根圧力面(13d)側において同圧力面(13d)側から負圧面(13e)側へ流れようとする気流の流速は、事前に抑制されるようになる。その結果、同気流によって形成される翼端渦(β)自体のスケールを小さなものに抑制することができるようになる。
さらに、この解決手段では、羽根(13)の外周部(13c)が吸い込み側に折り曲げられている。このため、当該羽根(13)の圧力面(13d)側の気流は、羽根外周部(13c)におけるテーパ面状の圧力面(13d)に沿って滑らかに同じくテーパ面状の負圧面(13e)内に回り込むようになる。そして、翼端渦(β)の渦径が一層小さく安定したものとなるので、負圧面(13e)側における羽根外周端(R)方向への気流の流れが当該翼端渦(β)と干渉しにくくなる。
そして、この羽根外周端部の作用は、上述のように、羽根(13)の前縁(13a)付近から後縁(13b)付近にかけて上記羽根外周部(13c)の折り曲げ部の幅Wが次第に大きくなっていると、当該羽根(13)の前縁(13a)側から後縁(13b)側にかけて次第に積層増大されて渦径が拡大される翼端渦(β)の渦径に対応して、同前縁(13a)側から後縁(13b)側まで一層スムーズに気流ガイド効果を発揮するようになり、また発生した翼端渦(β)が、より羽根負圧面(13e)から離れにくくなる。
そのため、上述のように、例えば羽根(13)を軽量化するために翼弦長を短かくしたような場合にも、生じた翼端渦(β)が隣接する羽根(13,13,13)間で相互に干渉しにくくなり、送風機(4)下流側への放出渦も少なくなる。
これらの結果、この解決手段の構成では、以上の各作用が効果的に組合わされて、空気調和機用室外機ユニットに組み込んだ時の騒音が、特に有効に低減されることになる。
〈6〉 第6の解決手段
この解決手段の送風機(4)では、上記第3,第4又は第5の解決手段の構成において、曲線K′上における羽根外周部(13c)の折り曲げ部と回転中心軸Oに直交する平面とのなす角度θ2が、90度以下であることを特徴としている。
上述のような前傾角が大きい羽根(13)を合成樹脂の成形により製造する場合、型抜きが困難となり、成形効率が悪化する。
ところが、以上のように、上記第3,第4又は第5の解決手段の構成において、上述の曲線K′上における羽根外周部(13c)の折り曲げ部と回転中心軸Oに直交する平面とのなす角度θ2が90度以下となるようにすると、適切な抜き勾配を実現することができ、成形作業が容易となり、成形効率も向上する。
〈7〉 第7の解決手段
この解決手段の送風機(4)では、上記第1,第2,第3,第4,第5又は第6の解決手段の構成において、羽根外周端(R)の羽根圧力面(13d)側にのみアール面が形成されていることを特徴としている。
このように、上記羽根外周端(R)の羽根圧力面(13d)側にのみアール面を設けると、エッジ部による流れの乱れがなくなり、より羽根外周部(13c)の圧力面(13d)側から負圧面(13e)側にスムーズに気流が回り込むようになる。
〈8〉 第8の解決手段
この解決手段の送風機(4)では、上記第7の解決手段の構成において、羽根車の外周付近における羽根(13)の厚さをtとした時に、羽根外周端(R)の羽根圧力面(13d)側に形成されたアール面の大きさが、t以上3t以下となっていることを特徴としている。
このように、上記送風機(4)の羽根車の外周付近における各羽根(13,13,13)の厚さをtとした時に、各羽根外周端(R)の圧力面(13d)側に形成されたアール面の大きさがt以上3t以下であると、上記第7の解決手段の作用が、前縁(13a)付近から後縁(13b)付近の全域にかけて、より有効に発揮されるようになる。
つまり、各羽根(13)の外周端(R)において、その圧力面(13d)側から負圧面(13e)側へ気流が回り込む時の当該気流方向の変化に応じて、その圧力面(13d)側に形成されたアール面の曲率半径r′を上記のようにt〜3tの範囲で変化させるようにすると、より滑らかに圧力面(13d)側から負圧面(13e)側へ気流が回り込むようになり、効果的に翼端渦(β)が抑制されて、より騒音が低減される。
〈9〉 第9の解決手段
この解決手段の送風機(4)は、上記第1,第2,第3,第4,第5,第6,第7又は第8の解決手段の構成において、当該送風機(4)が空気調和機用室外機に組み込まれるように構成されていることを特徴としている。
上述のように、上記第1〜第8の各解決手段では、送風機(4)自体からの放出渦の発生が大きく低減される。したがって、これら各解決手段の送風機(4)は、吹出口の下流側に放出渦と干渉するファンガード等の障害物が配置される空気調和機用室外機の場合の低騒音化に最適となる。
−効果−
以上の結果、本願発明の送風機(4)によると、次のような有益な効果を得ることができる。
〈1〉 送風機(4)それ自体の騒音を低減することができ、さらに該送風機(4)を空気調和機用室外機に組み込んだ時の騒音をも有効に低減することができるようになる。
〈2〉 羽根(13)の軽量化や廉価化のために当該羽根(13)の翼弦長を短かくしたような場合においても、翼端渦(β)が負圧面から離れず、隣接翼と干渉しない。そのため、高い騒音低減効果が得られると同時に、送風性能の劣化も抑制できる。
〈3〉 送風性能を決定する羽根(13)全体の形状に影響を与えることなく、当該羽根(13)の一部である外周端部分に折り曲げ部を形成するのみで足りるから、成形も容易で、低コストに実現することができる。
〈4〉 また、折り曲げ部がリブ作用を発揮するので、羽根(13)の剛性が高くなる。そのため、羽根(13)を薄翼化することができ、これによって羽根(13)の更なる低コスト化が可能となる。同時に羽根(13)の耐振性も向上し、振動による異音の発生も低減される。
〈5〉 以上の効果が得られた上で、送風能力の低下も抑制あるいは防止することができる。
発明を実施するための最良の形態
以下、本願発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
−実施形態1−
図1〜図15は、本願発明の実施形態1に係る送風機(4)の構成および作用を示している。この送風機(4)は、空気調和機用室外機ユニットに適したプロペラファンである。
図1〜図11は、同送風機(4)の羽根部の基本的な構成と作用を、また、図12〜図15は、その幾つかの変形例による羽根(13)の形状を、それぞれ示している。
《羽根部の基本構成》
図1〜図11に示すように、当該送風機(4)(プロペラファン)は、合成樹脂製のハブ(14)を備えている。該ハブ(14)は、送風機(4)の回転中心となるものであり、その外周面には複数枚(3枚)の羽根(13,13,13)が一体に形成されている。
該羽根(13,13,13)は、その前縁(13a)の外周端(R)と後縁(13b)の外周端(R)が、それぞれハブ(14)側の内周端(S)よりも当該羽根(13)の回転方向Fにおける前方に位置している。また、羽根(13,13,13)の外周部(13c)部分は、図示のように上記前縁(13a)付近から後縁(13b)付近にかけて所定の幅で、圧力面(13d)側から負圧面(13e)側への気流の漏れ始める起点Qを形成するように吸い込み側へ折り曲げられている。該折り曲げ部の半径方向の幅(吸込側への折り曲げ縁部の投影面の幅)Wは、上記前縁(13a)付近から後縁(13b)付近にかけて次第に所定の比率で拡大されたものとなっている(前縁(13a)部ではW=0、後縁(13b)部でW=最大:図3参照)。
この折り曲げ部の半径方向の幅Wは、当該羽根(13)の送風性能を低下させることなく有効に前述の翼端渦(β)を抑制するためには、例えば上記後縁(13b)部における最大幅部分で、当該当該羽根(13)のハブ(14)側基端(付け根)から上記羽根(13)の外周端(R)までの半径方向の長さLaの25%以下の寸法であることが望ましい。
つまり、例えばハブ比0.3、ファン外径400mmの羽根において、折り曲げ部における後縁(13b)側の最大幅部分は、その幅Wが35mm以下であるのが望ましい。これは送風性能を低下させない範囲にするとともに、圧力面(13d)での後述する相殺渦(δ)を十分に発生させ得る範囲とするためである。
ここで、例えば図3および図7に示すように、任意の羽根半径Rにおける翼弦線Cにおいて、該翼弦線Cの長さをLo、該翼弦線C上の任意の点をP、羽根前縁(13a)から同任意の点Pまでの長さをLとする。また、羽根(13)のハブ側基端(S)から外周端(R)に亘って上記長さLと長さLoとの比L/Loが一定となるような上記任意の点Pを通る半径方向の曲線をKとする。さらに、該曲線Kを回転中心軸Oを含む平面に対して回転投影した曲線K′において、羽根(13)の外周部(13c)が吸い込み側に曲がり始める点Qと羽根(13)の外周端(R)とを結ぶ直線Q−Rと、上記の点Qよりも羽根内周側における曲線K′の上記点Qにおける接線A−A′とのなす角を折り曲げ角度θとする。この場合において、本実施形態1の羽根(13,13,13)では、該折り曲げ角度θが羽根(13)外周端(R)の前縁(13a)付近から後縁(13b)付近にかけて次第に変化している。
また、上記曲線K′上における上記羽根(13)の外周部(13c)が吸い込み側に折れ曲がり始める点Qと上記羽根(13)の外周端(R)とを結ぶ直線Q−Rと、上記羽根(13)の回転中心軸Oに直交する平面とのなす角度をθ2とする。本実施形態1の羽根(13)、即ち当該羽根(13)の前傾角が前縁(13a)側で正、後縁(13b)側で負となる前進翼では、上記角度θ2の値が一定となっている(図4参照)。また、この角度θ2の値は、羽根(13)の成形が容易となるように、90度以下となっている。
また、当該羽根(13)の回転中心軸Oを通る平面に対して上記曲線Kを回転投影した当該羽根(13)の断面形状は、例えば図5に詳細に示されるように、ハブ側基端(S)から羽根外周端(R)までの間において、吸い込み側に凹状(又は略直線状)をなす内周部と、吸い込み側に凸状をなす中央部と、吸い込み側への折り曲げ部を有する外周端部との3つの形状領域からなるように構成されている。
さらに上記羽根(13)の外周部(13c)には、例えば図6に示す如く、その圧力面(13d)側のエッジ部をカットすることにより、当該圧力面(13d)側にだけアール面(即ち曲面)が形成されている。
当該送風機(4)の羽根車の外周付近における羽根(13)の厚さ(肉厚)を基準厚tとした場合、上記外周部(13c)の圧力面(13d)側に形成された当該アール面は、その大きさ(即ちその曲率半径r′)がt以上3t以下の範囲で変化している。
《羽根部の作用》
以上のように、この発明の実施形態1におけるプロペラファン等の送風機(4)は、回転中心となるハブ(14)と、該ハブ(14)の外周面に設けられた、前縁(13a)および後縁(13b)の外周端(R)が回転方向F前方に位置する複数枚の羽根(13,13,13)とを備えてなる送風機(4)であって、上記各羽根(13,13,13)は、それぞれその外周部(13c)が、気流(α)の漏れ始める起点Qを形成するように、吸い込み側に略V字状に折り曲げられ、かつ同折り曲げ部の半径方向の幅Wが、前縁(13a)付近から後縁(13b)付近にかけて次第に大きくなるように形成されていることを特徴としている(図1〜図6参照)。
このように、本実施形態1では、羽根(13)の前縁(13a)と後縁(13b)の両方で外周端(R)が内周端(S)よりも回転方向Fにおける前方に位置した所謂前進翼よりなる送風機(4)の羽根(13)において、その外周部(13c)部分が気流(α)の漏れ始める起点Qを形成するように吸い込み側に略V字状に折り曲げられている。このため、例えば図9に示すように、すでに述べた先願例の反り返り部の場合とほぼ同じように、当該羽根(13)の圧力面(13d)側の気流(α)は、外周端(R)側のテーパ面状の圧力面(13d)に沿って同じくテーパ面状の負圧面(13e)内へ滑らかに回り込むようになる。その結果、発生する翼端渦(β)の渦径が小さく安定したものとなって、負圧面(13e)側における羽根外周方向への気流の流れ(γ)が当該翼端渦(β)と干渉しなくなる。
しかも、この作用は、上記のように羽根(13)の前縁(13a)付近から後縁(13b)付近にかけて、上記羽根外周部(13c)の折り曲げ部の幅Wが次第に大きくなっていることから、例えば図10に示すように、前縁(13a)側から後縁(13b)側の全域にかけて次第に積層増大されて渦径が拡大される翼端渦(β)の渦径に対応して、後縁(13b)側下流までスムーズに効果を発揮するようになる。従って、例えば図11に示すように、発生した翼端渦(β)が羽根負圧面(13e)から離れにくくなる。
ここで、例えば羽根(13)を軽量化するために、羽根(13)の翼弦長を短かくしたような場合には、図11に示されるように、発生した翼端渦(β)の渦中心が隣接する羽根(13,13,13)の間をそのまま通過するようになる。これに対し、本実施形態1の場合には、前述した先願例の反り返り部の場合と異なり、上記羽根外周部(13c)の縁部が所定半径方向位置Qを起点として吸い込み側に略V字状に折り曲げられている。このため、例えば図8に示すように、圧力面(13d)側から負圧面(13e)側への気流(α)の漏れ始めの起点Qが確実に決定されることになり、以降の気流漏れ量が一定となって、生じる翼端渦(β)が安定する。
また、それと同時に、上記羽根外周部(13c)の圧力面(13d)側には、上記起点Q以降で生じた剥離によって縦渦(δ)が生成される。その結果、例えば図10および図11に示すように、ある羽根(13)で生じた縦渦(相殺渦)(δ)と、当該羽根(13)に隣接する羽根(13)のうち送風機(4)の回転方向Fの前方側に位置するもので生じた翼端渦(β)とは、各羽根(13)の後縁(13b)部付近でそれぞれ羽根面から離れ、例えば図10に示すように向流状態で衝突し、相互に打ち消し合うようになる。そして、このように縦渦(δ)と翼端渦(β)とが互いに打ち消し合うことで、先願例で問題となっていた下流方向への放出渦が効果的に消滅するようになる。
その結果、送風機(4)の羽根車の下流側における気流の乱れも少なくなり、図17に示すようなグリル構造のファンガード(6)等と送風機(4)からの放出渦との干渉も発生しなくなる。したがって、当該送風機(4)を前述の図16〜図18のような空気調和機用室外機ユニットに組み込んだ場合にも、騒音が有効に低減されることになる。
また、同送風機(4)では、上述のように、上記折り曲げ部の半径方向の幅Wが、当該羽根(13)のハブ側基端(S)から外周端(R)までの長さLaの25%以下となっている。
このように、折り曲げ部の半径方向の幅Wが、後縁(13b)付近の最大幅部分で、当該羽根(13)のハブ側基端(S)から外周端(R)までの長さLaの25%以下となるようにすると、上述のようにハブ比に対応して、当該送風機(4)の送風性能を低下させない範囲で最も有効に上述の相殺渦を発生させ、効果的に上述の翼端渦(β)および放出渦の抑制効果を発揮させることができる。
すなわち、上記折り曲げ部は、翼端渦(β)および放出渦自体の抑制には有効であるが、送風性能には寄与しない。したがって、上記折り曲げ部の幅Wを必要以上に大きくすることは無駄である。そこで、この折り曲げ部の幅Wについては、少なくとも後縁(13b)付近の最大幅部分で、当該羽根(13)のハブ側基端(S)から外周端(R)までの長さLaの25%以下の範囲で、当該羽根外周端(R)の前後長さに応じた変化幅(0≦W≦0.25La)とすることが、送風性能の維持と放出渦等の抑制作用との両立を図る点で好ましい。つまり、この折り曲げ部の幅Wについては、後縁(13b)付近の最も幅が広くなる部分でも、羽根(13)のハブ側基端(S)から外周端(R)までの長さLaの25%以下となっており、しかも羽根外周端(R)の前後方向に0≦W≦0.25Laの範囲で変化しているのが好ましい。
また、本実施形態1の送風機(4)において、上記折り曲げ部の折り曲げ角度θは、羽根(13)外周端(R)の前縁(13a)付近から後縁(13b)付近にかけて次第に変化している。そして、当該折り曲げ部の折り曲げ角度θを、羽根外周端(R)の前縁(13a)付近から後縁(13b)付近にかけて次第に大きくなるように、当該羽根(13)の形態に応じて変化させるようにすると、上記翼端渦(β)の抑制効果が可及的に有効に発揮される。
すなわち、一般に、圧力面(13d)と負圧面(13e)の圧力差は、羽根(13)の前縁(13a)から後縁(13b)にかけて増大し、それに伴って、圧力面(13d)側から負圧面(13e)側への気流の回り込み(気流方向の変化)の強さは、後縁に近づくにつれて次第に大きくなる。これに対し、上記羽根(13)の外周部(13c)における折り曲げ角度θが前縁(13a)から後縁(13b)にかけて次第に変化、例えば次第に大きくなる構造とすることにより、羽根(13)の外周部(13c)における負圧面(13e)側に翼端渦(β)を安定的に生成せしめるようにすると、発生する翼端渦(β)のスケールを可及的に小さくすることができる。
このように、前縁(13a)側から後縁(13b)側まで羽根外周部(13c)における折り曲げ角度θを次第に変化させることによって、翼端渦(β)に起因する空気調和機組込時の騒音の抑制をも効果的に行なうことができるようになる。
また、本実施形態1の送風機(4)では、図7に示す角度θ2が90度以下になっている。
例えば前傾角が大きい羽根(13)を合成樹脂の成形により製造する場合、型抜きが困難となり、成形効率が悪化する。これに対し、上記の角度θ2が90度以下となるようにすると、適切な抜き勾配を実現することができ、送風機(4)の成形作業が容易となって成形効率も向上する。
また、本実施形態1の送風機(4)では、例えば図5に示されるように、上述の曲線Kを当該羽根(13)の回転中心Oを通る平面に対して回転投影した当該羽根(13)の断面形状が、ハブ(14)側から羽根外周端(R)までの間において、吸い込み側に凹状(又は直線状)をなす内周部と、吸い込み側に凸状をなす中央部と、吸い込み側への折り曲げ部を有する外周部との3つの形状領域からなっている。
羽根(13)における上記の断面形状が、吸い込み側に凹状(又は直線状)をなす内周部と、同吸い込み側に凸状をなす中央部と、同吸い込み側への折り曲げ部を有する外周端部との3つの形状領域から形成されていると、同図5に示されるように、内周部の形状が吸い込み側に凹状(又は直線状)となっていることにより、回転時の遠心力によって当該羽根(13)の負圧面(13e)側で生じる羽根外周端(R)方向への気流は、同負圧面(13e)から剥離することなく、同負圧面(13e)に沿って(付着して)安定して流れるようになる。したがって、同気流が翼端渦(β)と干渉しにくくなる。
また、上記中央部の形状が吸い込み側に凸状となっていることにより、羽根圧力面(13d)側において同圧力面(13d)側から負圧面(13e)側へ流れようとする気流の流速は、事前に抑制されるようになる。その結果、同気流によって形成される翼端渦(β)自体のスケールを小さなものに抑制することができるようになる。
さらに、本実施形態1では、上述の如く、その外周部(13c)が吸い込み側に折り曲げられている。このため、当該羽根(13)の圧力面(13d)側の気流は、羽根外周部(13c)におけるテーパ面状の圧力面(13d)に沿って同じくテーパ面状の負圧面(13e)内へ滑らかに回り込むようになる。そして、翼端渦(β)の渦径が一層小さく安定したものとなり、負圧面(13e)側における羽根外周端(R)方向への気流の流れが当該翼端渦(β)と干渉しにくくなる。
そして、この羽根外周部(13c)の作用は、上述のように、羽根(13)の前縁(13a)付近から後縁(13b)付近にかけて上記羽根外周部(13c)の折り曲げ部の幅Wが次第に大きくなっていると、当該羽根(13)の前縁(13a)側から後縁(13b)側にかけて次第に積層増大されて渦径が拡大される翼端渦(β)の渦径に対応して、同前縁(13a)側から後縁(13b)側まで一層スムーズに気流ガイド効果を発揮するようになり、また発生した翼端渦(β)が、より羽根負圧面(13e)から離れにくくなる。
そのため、上述のように、例えば羽根(13)を軽量化するために翼弦長を短かくしたような場合にも、生じた翼端渦(β)が隣接する羽根(13,13,13)間で相互に干渉しにくくなり、送風機(4)下流側での吐き出し気流の乱れも少なくなる。
これらの結果、本実施形態1では、以上の各作用が効果的に組合わされて、空気調和機用室外機ユニットに組み込んだ時の騒音が、特に有効に低減されることになる。
これらの作用効果は、上記羽根(13)の内周部が直線状である場合にも、上記凹状の場合と略同様に得ることができる。
また、本実施形態1の送風機(4)では、上記羽根外周端(R)の圧力面(13d)側にのみアール面を設けている。
このように、上記羽根外周端(R)の圧力面(13d)側にのみアール面を設けると、エッジ部による流れの乱れがなくなり、羽根外周部(13c)の圧力面(13d)側から負圧面(13e)側へ一層スムーズに気流が回り込むようになる。
さらに、本実施形態1の送風機(4)では、例えば図6に示すように、上記送風機(4)の羽根車の外周付近における羽根(13)の厚さをtとした時に、羽根外周端(R)の羽根圧力面(13d)側のアールの大きさ(即ちアール面の曲率半径r′)が、t以上3t以下の範囲で変化するようにしている。
このように、上記送風機(4)の羽根車の外周付近における各羽根(13,13,13)の厚さをtとした時に、各羽根外周端(R)の圧力面(13d)側のアールの大きさ(即ちアール面の曲率半径r′)をt以上3t以下にすると、上記気流ガイド作用が、前縁(13a)付近から後縁(13b)付近の全域にかけて、より有効に発揮されるようになる。
つまり、各羽根(13)の外周端(R)において、その圧力面(13d)側から負圧面(13e)側へ気流が回り込む時の当該気流方向の変化に応じて、その圧力面(13d)側に形成されたアール面の曲率半径r′を上記のようにt〜3tの範囲で変化させるようにすると、より滑らかに圧力面(13d)側から負圧面(13e)側へ気流が回り込むようになり、効果的に翼端渦(β)が抑制されて、より騒音が低減される。
《第1の変形例》
上記羽根(13)の外周部(13c)の折り曲げ部の形状は、上述のような全体が直線的な形状のものに限定されない。例えば、図12および図13に示すように、概ね直線状に形成された折り曲げ部の先端付近、即ち外周端(R)付近のみを部分的に吸い込み側にカールさせて曲面形状とすることもできる。このようにすると、圧力面(13d)側から負圧面(13e)側への気流の回り込みが良くなり、より翼端渦(β)の径が小さくなる。
《第2の変形例》
また、同羽根外周部(13c)の折り曲げ部の形状は、例えば図14および図15に示すような略S字形状のものであってもよい。この変形例では、一旦吸い込み側に直線的に折り曲げられた部分(a)から先を再び圧力面(13d)側に戻して羽根延長面(b)を形成し、さらに、その外周端(c)を吸い込み側に曲げることにより、折り曲げ部を全体として略S字形状に形成している。このような構成の場合にも、有効に翼端渦(β)を小さくし、かつ有効に隣接翼間からの放出渦を消滅させることができる。
《実施形態1の効果》
以上の結果、同送風機(4)によると、次のような有益な効果を得ることができる。
〈1〉 送風機(4)それ自体の騒音を低減することができ、さらに該送風機(4)を空気調和機に組み込んだ時の騒音をも有効に低減することができる。
〈2〉 羽根(13)の軽量化や廉価化のために当該羽根(13)の翼弦長を短かくしたような場合においても、翼端渦(β)が負圧面から離れず、翼端渦(β)が隣接翼と干渉することもなく、隣接する羽根(13)の間からの放出渦が有効に低減される。そのため、ファンガードやグリル等外部障害物と翼端渦(β)との干渉も低減されるので、高い騒音低減効果が得られると同時に、送風性能の劣化も抑制できる。
〈3〉 送風性能を決定する羽根(13)全体の形状に影響を与えることなく、当該羽根(13)の一部である外周部分に折り曲げ部を形成するのみで足りるから、成形も容易で、低コストに実現することができる。
〈4〉 また、折り曲げ部がリブ作用を発揮するので、羽根(13)の剛性が高くなる。そのため、羽根(13)を薄翼化することができ、これによって羽根(13)の更なる低コスト化が可能となる。同時に羽根(13)の耐振性も向上し、振動による異音の発生も低減される。
〈5〉 以上の効果が得られた上で、送風能力の低下も抑制あるいは防止することができる。
−その他の実施形態−
〈1〉 折り曲げ部の折り曲げ角度θについて
上記実施形態1の折り曲げ部は、例えば図2〜図4の各々に示すように、その半径方向の幅Wが羽根(13)の前縁(13a)側から後縁(13b)側にかけて次第に大きくなる一方、その折り曲げ角度θ(図7参照)が変化することなく一定となっている。
これに対し、折り曲げ部の折り曲げ角度θが羽根(13)の前縁(13a)側から後縁(13b)側にかけて次第に大きく(きつく)なるようにしてもよい。そのようにした場合にも、上記実施形態1の場合と全く同様の作用効果を得ることができる。
すなわち、一般に、圧力面(13d)と負圧面(13e)の圧力差は、羽根(13)の前縁(13a)から後縁(13b)にかけて次第に増大し、それに伴って、圧力面(13d)側から負圧面(13e)側への気流の回り込み(気流方向の変化)の強さは、後縁に近づくにつれて次第に大きくなる。これに対し、上記羽根(13)の外周部(13c)における折り曲げ角度θが前縁(13a)から後縁(13b)にかけて次第に大きく(折り曲げ部の傾斜角がきつく)なる構造とし、羽根(13)の外周部(13c)に形成された折り曲げ部の負圧面(13e)側に上述のような翼端渦(β)を安定的に生成せしめるようにすると、発生する翼端渦(β)のスケールを可及的に小さくすることができる。
さらに、上記のように折り曲げ角度θを変えるようにした場合において、例えば上記の場合とは逆に、当該折り曲げ角度θを前縁(13a)側から後縁(13b)側にかけて次第に小さく(折り曲げ部の傾斜角を緩やかに)することも可能である。
先にも述べたように、羽根(13)の外周部(13c)での圧力面(13d)側と負圧面(13e)側との圧力差は、前縁(13a)側から後縁(13b)側に行くほど大きくなり、それに伴って翼端渦(β)が成長し、その渦径も拡大する。
そこで、それに対応して上記折り曲げ部の折り曲げ角度θも次第に緩やかなものにするようにすると、後縁(13b)側方向に次第に大きくなる翼端渦(β)の成長に応じて折り曲げ角度θが減少してゆくことになる。したがって、このような構造とした場合には、羽根(13)の外周部(13c)に形成された折り曲げ部の負圧面(13e)側に翼端渦(β)が確実に保持されるようになり、隣接する羽根(13)との干渉が抑制される。また、次第に大きくなる翼端渦(β)を、羽根(13)の圧力面(13d)側から負圧面(13e)側にへ効果的に回り込ませることができるようになる。
〈2〉 羽根の種類について
以上の各実施形態では、その何れにあっても薄翼構造の羽根の場合について説明した。しかし、本願発明の適用対象は、そのような薄翼構造のものの場合に限らず、例えば一般的な厚肉翼、あるいは厚肉翼であって、その空力性能を一層向上させた各種の厚翼その他の羽根の場合にも全く同様に採用できるものであることは言うまでもない。
産業上の利用可能性
以上のように、本発明は、空気調和機用室外機ユニット等で利用される送風機に対して有用である。
【図面の簡単な説明】
図1は、実施形態1に係る送風機の羽根車部の斜視図である。
図2は、同送風機の羽根部の一部切欠斜視図である。
図3は、同送風機のハブおよび羽根部の説明用背面図である。
図4は、同送風機の羽根の3ケ所の半径方向の断面構造を示す断面図である。
図5は、同送風機の羽根の基本となる形状を示す断面図である。
図6は、同送風機の羽根の要部の形状を示す拡大断面図である。
図7は、同送風機の羽根の折り曲げ角θを示す説明図である。
図8は、同送風機の羽根の要部の気流の漏れ起点の決定作用を示す説明図である。
図9は、同送風機の羽根の要部の翼端渦および放出渦低減作用を示す説明図である。
図10は、同送風機の羽根の放出渦相殺作用を示す説明用斜視図である。
図11は、同送風機の羽根の放出渦相殺作用を示す説明用展開図である。
図12は、同送風機の羽根の第1の変形例の構成を示す概略図である。
図13は、同送風機の羽根の第1の変形例の構成を示す拡大概略図である。
図14は、同送風機の羽根の第2の変形例の構成を示す概略図である。
図15は、同送風機の羽根の第2の変形例の構成を示す拡大概略図である。
図16は、従来一般の送風機を採用した空気調和機用室外機ユニットの構成を示す正面図である。
図17は、同室外機ユニットの縦方向の断面図である。
図18は、同室外機ユニットの水平方向の断面図である。
図19は、同室外機ユニットで採用されている従来一般の送風機(プロペラファン)の背面図である。
図20は、同従来の送風機の羽根部の断面構造と要部の作用(問題点)を示す断面図である。
図21は、同従来の送風機の室外機ユニット対応部の構造との関係における問題点(翼端渦発生メカニズム)を示す概略説明図である。
図22は、同従来の送風機の羽根の隣接翼間の翼端渦干渉現象を示す概略図である。
図23は、同従来の送風機の羽根の図22の場合の翼弦長を短かくした場合における隣接翼間の翼端渦干渉状態を示す概略図である。
図24は、同従来の問題の一部を改善した先願例の羽根車の羽根の形状を示す断面図である。
図25は、同送風機の羽根部の翼端渦低減作用を示す概略図である。
図26は、同送風機の翼端渦低減作用を示す羽根部の説明用展開図である。
Claims (9)
- 回転中心となるハブ(14)と、該ハブ(14)の外周面に設けられると共に前縁(13a)および後縁(13b)の外周端が回転方向前方に位置する複数枚の羽根(13,13,13)とを備えてなる送風機であって、
上記各羽根(13,13,13)は、それぞれその外周部(13c)が、気流の漏れ始める起点を形成するように吸い込み側に折り曲げられ、かつ該折り曲げ部の半径方向の幅Wが、上記前縁(13a)付近から後縁(13b)付近にかけて次第に大きくなるように形成されている
ことを特徴とする送風機。 - 折り曲げ部の半径方向の幅Wは、当該羽根(13)のハブ側基端から半径方向外周端(R)までの長さLaの25%以下である
ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の送風機。 - 任意の羽根半径rにおける翼弦線Cにおいて、該翼弦線Cの長さをLo、該翼弦線C上の任意の点をP、羽根前縁(13a)から同任意の点Pまでの長さをLとする一方、羽根(13)のハブ側基端(S)から外周端(R)に亘って上記長さLと長さLoとの比L/Loが一定となるような上記任意の点Pを通る半径方向の曲線をKとし、さらに該曲線Kを回転中心軸Oを含む平面に対して回転投影した曲線K′において、羽根(13)の外周部(13c)が吸い込み側に折れ曲がり始める点Qと羽根(13)の外周端とを結ぶ直線Q−Rと、上記の点Qよりも羽根(13)内周側における曲線K′の上記点Qにおける接線A−A′とのなす角度を折り曲げ角度θとしたときに、
該折り曲げ角度θを、羽根(13)外周端の前縁(13a)付近から後縁(13b)付近にかけて次第に変化させた
ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の送風機。 - 曲線K′が、ハブ側基端(S)から外周端(R)までの間において、直線状である内周部と、吸い込み側に凸状である中央部と、吸い込み側に折り曲げられた外周部とを有し、全体として鉤形をなすように形成されている
ことを特徴とする請求の範囲第3項に記載の送風機。 - 曲線K′が、ハブ側基端(S)から外周端(R)までの間において、吸い込み側に凹状である内周部と、吸い込み側に凸状である中央部と、吸い込み側に折り曲げられた外周部とを有し、全体として鉤形をなすように形成されている
ことを特徴とする請求の範囲第3項に記載の送風機。 - 曲線K′上における羽根外周部(13c)の折り曲げ部と回転中心軸Oに直交する平面とのなす角度θ2が、90度以下である
ことを特徴とする請求の範囲第3項、第4項又は第5項に記載の送風機。 - 羽根外周端(R)の羽根圧力面(13d)側にのみアール面が形成されている
ことを特徴とする請求の範囲第1項乃至第6項の何れか1つに記載の送風機。 - 羽根車外径付近における羽根(13)の厚さをtとした時に、羽根外周端の羽根圧力面(13d)側に形成されたアール面の大きさが、t以上3t以下となっている
ことを特徴とする請求の範囲第7項に記載の送風機。 - 空気調和機用室外機に組み込まれるように構成されている
ことを特徴とする請求の範囲第1項乃至第8項の何れか1つに記載の送風機。
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