JP5210852B2 - 軸流送風機 - Google Patents

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Description

本発明は、軸流送風機に関するものである。
実用新案登録第3089140号(米国公開2003/0123988)公報の図1乃至図3には、ブレードの翼先端部に、ブレード32の上面に夾角θを形成するように曲がった凸縁322を設けた軸流送風機のインペラが開示されている。
実用新案登録第3089140号公報
実用新案登録第3089140号(米国公開2003/0123988)公報には、凸縁322を設けない場合には、該公報の図5に示すように、ブレードの先端13において渦流23が発生すると記載されている。そしてこの公報には、この渦流23が、静圧を低くし、風量を少なく、騒音を大きくしていると記載されている。また該公報には、凸縁322を設けると、設けない場合と比べて、静圧を高め、風量を多くすることができ、また騒音を低減できることができると記載されている。該公報に記載されている効果が、得られることを本願発明者も確認した。しかしながら実用上の観点から考えると、従来の構造では、軸流送風機における静圧−風量特性に表れる変曲点における落ち込み量即ちドロップ量を小さくすることはできない。
本発明の目的は、従来よりも風量−静圧特性に表れる変曲点における落ち込み量を小さくして、しかも騒音を低減することができる軸流送風機を提供することにある。
本発明の軸流送風機は、インペラと、ハウジングと、モータとを備えている。インペラは、環状の周壁部を有するハブと、複数枚のブレードとを備えている。複数枚のブレードは、ハブの周壁部の外壁に基部が一体に固定され、基部が周壁部の外壁から周壁部の径方向外側に延び且つ周壁部の周方向に間隔をあけて設けられている。ハウジングは、筒状の風洞を有して、インペラが風洞内で回転する。モータは、前方端部と後方端部とを備えて、前方端部にインペラが固定された回転軸を有し且つハウジングに固定されている。
本発明で用いるブレードは、以下の特徴を有する。まずブレードを特定するにあたって、回転軸の後方端部側に位置するブレードの基部の一端を通り、回転軸の軸線と平行に延び且つ周壁部の外周面に沿って延びる仮想線を想定する。ブレードの基部は、該基部の一端から基部の他端に向かうに従って仮想線からインペラの回転方向に徐々に離れるように傾き且つ回転方向とは逆の方向に向かって凸となるように湾曲した形状を有している。そしてブレードは、基部とハブの周壁部の径方向に対向する位置にある先端部近傍の領域に、回転方向に向かって凸となり、回転方向とは逆の方向に向かって凹となり且つブレードの先端部に沿って延びる逆湾曲部を備えている。この逆湾曲部は、ブレードの基部の一端が位置する側にあって径方向に延びるブレードの後端縁から、ブレードの基部の他端が位置する側にあって径方向に延びるブレードの前端縁の近傍まで先端部に沿って延びている。逆湾曲部の径方向に測った幅寸法及び逆湾曲部内に形成される凹部の深さは、ブレードの後端縁から前端縁に向かうに従って徐々に小さくなるように定められている。
このような構成を採用すると、従来のようにブレードの先端部全体に凸縁を形成する場合と比べて、風量−静圧特性に表れる変曲点における落ち込み量を小さくすることができて、騒音を低減することができる。本発明により得られる効果は、実験により確認されたものである。
なおブレードは、逆湾曲部の径方向両側に位置する2つの部分の外表面部分が、同じ湾曲面内に位置するように形状を定めるのが好ましい。すなわち逆湾曲部の径方向両側に位置する2つの部分の一方の外表面部分の延長線上に他方の外表面部分が存在しているのが好ましい。このような形状を採用すると、従来のように凸縁を設ける場合と比べて、風量−静圧特性の変曲点の増加と、騒音の低減に寄与する。
回転軸の前方端部から後方端部に向かって前記インペラを見たときに、ブレードの後端縁の輪郭形状が、逆湾曲部に対応する位置において、回転方向に向かって凸となるように湾曲しているのが好ましい。このような形状にすると、風量−静圧特性の変曲点の落込み改善と、騒音の発生を低減することができる。
逆湾曲部は、インペラの外径寸法をRとしたときに、0.8R〜0.95Rの範囲内に凹部の頂点が位置するように形成するのが好ましい。0.8Rより基部寄りの位置に凹部の頂点が位置すると、風量−静圧特性の変曲点が低下する。
また複数枚のブレードの枚数をN枚とした場合には、ハブの周壁部の周方向に測った湾曲部の長さ寸法Lを、2πR/(2.8N)〜2πR/(1.5N)とするのが好ましい。湾曲部の周方向に測った長さ寸法Lが、2πR/(2.8N)よりも短くなると、風量が低下し、風量−静圧特性の変曲点の落ち込み量が大きくなる。また長さ寸法Lが、2πR/(1.5N)よりも長くなると、風量−静圧特性の変曲点が全体的に低下し、騒音が大きくなる。
また逆湾曲部の幅寸法の最大値は、0.15R〜0.20Rであるのが好ましい。逆湾曲部の幅寸法の最大が、0.15Rよりも小さくなると、風量が低下し、風量−静圧特性の変曲点の落込み量が大きくなり、騒音が増大する。幅寸法の最大値が0.20Rより大きくなると、風量−静圧特性の変曲点が低下し、騒音が大きくなる。
さらに逆湾曲部の凹部の深さ寸法Dの最大値は、0.02R〜0.05Rであるのが好ましい。逆湾曲部の凹部の深さ寸法Dの最大値が、0.02Rよりも小さくすると、風量−静圧特性の変曲点の落込み量が大きくなり、騒音が増大する。凹部の深さ寸法Dの最大値が、0.05Rよりも大きくなると、風量−静圧特性の変曲点が大きく低下し、騒音が増大する。
本発明によれば、従来のようにブレードの先端部全体に凸縁を形成する場合と比べて、静圧−風量特性に表れる変曲点における落ち込み量を小さくすることができて、しかも騒音を低減することができる。
以下、図面を参照して本発明の軸流送風機の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1(A)及び(B)は、本発明の実施の形態の一例の軸流送風機1の正面側斜視図及び背面側斜視図である。この軸流送風機1は、ファンハウジング3と、ファンハウジング3内に配置されて回転する7枚のブレード5を備えたインペラ7と、インペラ7を回転駆動するモータ9を有している。モータ9は、前方端部と後方端部とを備えて、前方端部にインペラが固定された回転軸8(破線で示す)を有し且つハウジング3にモータケース10がウエブ11を介して固定されている。ハウジング3は、回転軸8の軸線が延びる方向(軸線方向)の一方側に環状の吸い込み側フランジ13を有し、軸線方向の他方側に環状の吐き出し側フランジ15を有している。またハウジング3は、両フランジ13,15の間に筒部17を有している。フランジ13及び15と筒部17のそれぞれの内部空間により、風洞19が構成されている。インペラ7は、風洞19内で回転する。インペラ7は、環状の周壁部6Aを有するハブ6と、7枚のブレード5とを備えている。ハブ6の周壁部6Aの内側には、モータ9の回転子の一部を構成する複数の永久磁石が固定されている。
図2は、本実施の形態で用いるインペラ7の拡大斜視図である。また図3(A)は、一枚のブレード5がハブ6に取り付けられている状態の平面図であり、図3(B)は1枚のブレード5の基部5Aがハブ6の周壁部6Aに取り付けられている状態を説明するために作成した略図である。さらに図4(A)〜(D)は図2のA−A線〜D−D線断面図である。7枚のブレード5は、ハブ6の周壁部6Aの外壁に基部5Aが一体に固定されている。7枚のブレード5は、ハブ6の周壁部6Aの外壁から周壁部6Aの径方向外側に延び且つ周壁部6Aの周方向に間隔をあけて設けられている。
ブレード5は、以下の特徴を有する。ブレード5の形状を特定するにあたって、回転軸8の後方端部側に位置するブレード5の基部5Aの一端5Aaを通り、回転軸8の軸線Xと平行に延び且つ周壁部6Aの外周面に沿って延びる仮想線PLを想定する。図3(B)に示されるように、ブレード5の基部5Aは、該基部5Aの一端5Aaから基部5Aの他端5Abに向かうに従って仮想線PLからインペラ7の回転方向RDに徐々に離れるように傾き且つ回転方向RDとは逆の方向に向かって凸となるように湾曲した形状を有している。別の見方をすると、ブレード5は、図4(D)に示すように、基部5Aの一端5Aaがハブ6の周壁部6Aの開口部近傍に位置し、図3及び図4(A)に示すように、基部5Aの他端5Abが一端5Aaよりも回転方向RD側にあって周壁部6Aの開口部とは反対側に位置するように、ハブ6の周壁部6Aに沿って傾斜した状態で、ハブ6に固定されている。
本実施の形態で用いるブレード5は、図4(B)〜(D)に見られるように、逆湾曲部4を備えている。逆湾曲部4は、基部5Aとハブ6の周壁部6Aの径方向に対向する位置にある先端部5B近傍の領域に設けられている。そして逆湾曲部4は、回転方向RDに向かって凸となり、回転方向RDとは逆の方向に向かって凹となり且つブレード5の先端部5Bに沿って延びている。図3に示すように、逆湾曲部4は、ブレード5の基部5Aの一端5Aaが位置する側にあってハブ6の径方向に延びるブレード5の後端縁5Cから、ブレード5の基部5Aの他端5Abが位置する側にあって径方向に延びるブレード5の前端縁5Dの近傍まで先端部5Bに沿って延びている。
またブレード5は、逆湾曲部4の径方向両側に位置する2つの部分の外表面部分5Ea及び5Ebが、同じ湾曲面内に位置するように形状が定められている。すなわち逆湾曲部の径方向両側に位置する2つの部分5Ea及び5Ebの一方の外表面部分5Eaの延長線上に他方の外表面部分5Ebが存在している。このような形状を採用すると、従来のように凸縁を設ける場合と比べて、風量−静圧特性の変曲点の落ち込み量が小さくなり、騒音の低減に寄与する。
また回転軸8の前方端部から後方端部に向かってインペラを見たときに[図3(A)の状態において]、ブレード5の後端縁5Cの輪郭形状は、逆湾曲部4に対応する位置において、回転方向RDに向かって凸となるように湾曲している。図3(A)に破線で示したライン5C′は、逆湾曲部4を形成しない場合の後端縁5Cの輪郭形状を示している。図3(A)で見ると、ブレード5の後端縁5Cの輪郭形状は、大きなS字状に湾曲している。
図3及び図4(D)に示すように、逆湾曲部4の径方向に測った幅寸法W及び逆湾曲部4内に形成される凹部4Aの深さDは、ブレード5の後端縁5Cから前端縁5Dに向かうに従って徐々に小さくなるように定められている。特に図3に示すように、凹部の深さ寸法は、最大(MAX.)1〜2mmである。
図3(A)に示すように、逆湾曲部4は、インペラ7の外径寸法をRとしたときに、0.8R〜0.95Rの範囲内に凹部4Aの頂点が位置するように形成するのが好ましい。図3(A)には凹部4Aの頂点の軌跡を破線Tで示してある。0.8Rより基部5A寄りの位置に凹部4Aの頂点が位置すると、風量−静圧特性の変曲点が全体的に大きく低下し、騒音が増大する。
また逆湾曲部4の幅寸法Wの最大値は、0.15R〜0.20Rであるのが好ましい。逆湾曲部4の幅寸法Wの最大が、0.15Rよりも小さくなると、風量が低下し、風量−静圧特性の変曲点の落込み量が増大し、騒音が増大する。幅寸法の最大値が0.20Rより大きくなると、風量−静圧特性の変曲点が全体的に低下し、騒音が大きくなる。
さらに逆湾曲部4の凹部4Aの深さ寸法Dの最大値は、0.02R〜0.05Rであるのが好ましい。逆湾曲部4の凹部4Aの深さ寸法Dの最大値を、0.02Rよりも小さくすると、風量が低下し、風量−静圧特性の変曲点の落込み量が大きくなり、騒音が増大する。凹部の深さ寸法Dの最大値を、0.05Rよりも大きくすると、風量−静圧特性の変曲点が全体的に低下し、騒音が増大する。
また複数枚のブレードの枚数をN枚とした場合には、ハブの周壁部の周方向に測った湾曲部の長さ寸法Lを、2πR/(2.8N)〜2πR/(1.5N)とするのが好ましい。湾曲部の周方向に測った長さ寸法Lが、2πR/(2.8N)よりも短くなると、風量が低下し、風量−静圧特性の変曲点の落込みが大きくなり、騒音が増大する。また長さ寸法Lが、2πR/(1.5N)よりも長くなると、風量−静圧特性の変曲点が低下し、騒音が大きくなる。
本実施の形態によれば、従来のようにブレードの先端部全体に凸縁を形成する場合と比べて、実用可能な動作領域における静圧及び風量を大きくすることができて、騒音を低減することができる。
次に、本実施の形態の軸流送風機の効果を確認するための試験結果について説明する。図5は比較例1の軸流送風機で用いたインペラの斜視図であり、図6(A)及び(B)は、図5のA−A線断面図及びB−B線断面図である。この比較例1の軸流送風機のインペラは、本実施の形態のインペラと異なって、逆湾曲部4′がブレード5′の後端縁5′Cから前端縁5′Dまでの全長にわたって形成されている。図7は比較例2の軸流送風機で用いたインペラの斜視図であり、図8(A)及び(B)は、図7のA−A線断面図及びB−B線断面図である。この比較例2の軸流送風機のインペラは、本実施の形態のインペラと異なって、逆湾曲部を備えていない。
試験に用いた各軸流送風機のインペラの半径Rは43mmであり、回転速度は4400[min-1]であった。そして本実施の形態の軸流送風機では、インペラ7の外径寸法をRとしたときに、0.9Rの位置に逆湾曲部4の凹部4Aの頂点を位置決めした。そして逆湾曲部4の長さLは、2πR/(1.5N)であり、湾曲部の幅Wを0.19Rとし、凹部4Aの深さ寸法Dの最大値を、0.03Rに固定した。図9は、この条件における、本実施の形態(本実施例)、比較例1及び比較例2の軸流送風機の静圧−風量特性を示している。図9において、破線で囲んだ領域が、変曲点が現れる動作範囲である。この動作範囲には、変曲点(特性の変化率の極性が変化する点)が現れている。この変曲点における落ち込み量(特性の低下量)が大きいほど、ファンとしての冷却性能が悪くなる。図9から判るように、本実施の形態の軸流送風機が、比較例1及び2のいずれの軸流送風機よりも、変曲点における落ち込み量(特性の低下量)が小さくなっている。
図10は、同じ環境において測定した、本実施の形態(本実施例)、比較例1及び比較例2の軸流送風機の音圧レベルと周波数成分の関係を示している。送風機における騒音は、いわゆる乱流騒音と呼ばれるものが主たるもので、この騒音は比較的高い周波数成分(図10において破線で囲んだ範囲:1.2kHz以上〜16kHz)が原因となって発生する。図10を見ると判るように、本実施の形態の軸流送風機によれば、比較例1及び2のいずれの軸流送風機よりも、騒音の発生源となる周波数成分の音圧レベルが低減している。
図9及び図10の結果から判るように、比較例1のように、ブレードの先端部に沿って全体的に逆湾曲部を設ける場合よりも、本実施の形態の軸流送風機のように、ブレードの先端部の近傍に所定形状の逆湾曲部を部分的に形成すると、風量を増大させ、風量−静圧特性の変曲点を増大させて、特性を改善することができ、しかも騒音を低減できる。実験結果を相対的な比で比較すると、下記の表1のようになる。
Figure 0005210852
図11は、インペラ7の外径寸法をRとしたときに、0.8R〜0.95Rの適正範囲内に逆湾曲部4の凹部4Aの頂点が位置するように形成した場合の平均的な風量−静圧特性と、凹部4Aの頂点の位置が0.8Rより小さくなった場合の平均的な風量−静圧特性を示している。なお凹部4Aの頂点の位置が0.95Rより大きくなった場合も、0.8Rよりも小さくなった場合と同様の特性の変化が見られる。なお図11の特性は、逆湾曲部4の長さLは、2πR/(1.5N)であり、湾曲部の幅Wを0.19Rとし、凹部4Aの深さ寸法Dの最大値を、0.03Rに固定した。図11から、風量−静圧特性の落ち込みを防ぐためには、逆湾曲部4の位置を適正範囲にするのが好ましいことが判る。
また図12は、逆湾曲部4の位置を0.9Rに固定し、逆湾曲部の長さを2πR/(1.4N)、逆湾曲部4の幅寸法を0.21R、凹部4Aの最大深さ寸法Dを0.051Rとしたものを「逆湾曲部−大」とし、逆湾曲部4の位置を0.9Rに固定し、逆湾曲部の長さを2πR/(2.9N)、逆湾曲部4の幅寸法を0.14R、凹部4Aの最大深さ寸法Dを0.019Rとしたものを「逆湾曲部−小」としたときの、風量−静圧特性と上記本実施の形態の風量−静圧特性とを一緒に表示したグラフである。図12のグラフから、逆湾曲部4の大きさに、前述の適正範囲にすることが好ましいことが判る。
上記結果は、ブレードの枚数が異なる場合、インペラの外径が異なる場合、インペラの回転数が異なる場合、ウエブの本数及び形状が異なる場合であっても、同様に得られることは、試験により確認されている。
(A)及び(B)は、本発明の実施の形態の一例の軸流送風機の正面側斜視図及び背面側斜視図である。 本実施の形態で用いるインペラの拡大斜視図である。 (A)は一枚のブレードがハブに取り付けられている状態の平面図であり、(B)は1枚のブレードの基部がハブの周壁部に取り付けられている状態を説明するために用いる図である。 (A)〜(D)は、図2のA−A線〜D−D線断面図である。 比較例1の軸流送風機で用いたインペラの斜視図である。 (A)及び(B)は、図5のA−A線断面図及びB−B線断面図である。 比較例2の軸流送風機で用いたインペラの斜視図である。 (A)及び(B)は、図7のA−A線断面図及びB−B線断面図である。 本実施の形態、比較例1及び比較例2の軸流送風機の風量−静圧特性を示す図である。 本実施の形態、比較例1及び比較例2の軸流送風機の音圧レベルと周波数成分の関係を示す図である。 逆湾曲部の適正位置範囲を裏付ける風量−静圧特性を示す図である。 逆湾曲部の大きさの適正範囲を裏付ける風量−静圧特性を示す図である。
符号の説明
1 軸流送風機
3 ファンハウジング
4 逆湾曲部
4A 凹部
5 ブレード
5A 基部
5B 先端部
5C 後縁部
5D 前縁部
6 ハブ
6A 周壁部
7 インペラ
9 モータ
10 モータケース
11 ウエブ
13,15 フランジ
17 筒部
19 風洞

Claims (8)

  1. 環状の周壁部を有するハブと、前記ハブの周壁部の外壁に基部が一体に固定され、前記基部が前記周壁部の前記外壁から前記周壁部の径方向外側に延び且つ前記周壁部の周方向に間隔をあけて設けられた複数枚のブレードとを備えたインペラと、
    筒状の風洞を有して、前記インペラが前記風洞内で回転するハウジングと、
    前方端部と後方端部とを備えて前記前方端部に前記インペラが固定された回転軸を有し且つ前記ハウジングに固定されたモータとを備え、
    前記回転軸の後方端部側に位置する前記ブレードの前記基部の一端を通り、前記回転軸の軸線と平行に延び且つ前記周壁部の外周面に沿って延びる仮想線を想定したときに、前記ブレードの前記基部は、前記基部の前記一端から前記基部の他端に向かうに従って前記仮想線から前記インペラの回転方向に徐々に離れるように傾き且つ前記回転方向とは逆の方向に向かって凸となるように湾曲した形状を有しており、
    前記ブレードは、前記基部と前記径方向に対向する位置にある先端部近傍の領域に、前記回転方向に向かって凸となり、前記回転方向とは逆の方向に向かって凹となり且つ前記先端部に沿って延びる逆湾曲部を備えており、
    前記逆湾曲部は、前記基部の前記一端が位置する側にあって前記径方向に延びる前記ブレードの後端縁から前記他端が位置する側にあって前記径方向に延びる前記ブレードの前端縁の近傍まで前記先端部に沿って延びており、
    前記逆湾曲部の前記径方向に測った幅寸法及び前記逆湾曲部内に形成される凹部の深さは、前記ブレードの前記後端縁から前記前端縁に向かうに従って徐々に小さくなることを特徴とする軸流送風機。
  2. 前記ブレードは、前記逆湾曲部の前記径方向両側に位置する2つの部分の外表面部分が、同じ湾曲面内に位置する請求項1に記載の軸流送風機。
  3. 前記回転軸の前記前方端部から後方端部に向かって前記インペラを見たときに、前記ブレードの前記後端縁の輪郭形状が、前記逆湾曲部に対応する位置において、前記回転方向に向かって凸となるように湾曲している請求項1または2に記載の軸流送風機。
  4. 前記逆湾曲部は、前記インペラの外径寸法をRとしたときに、0.8R〜0.95Rの範囲内に前記凹部の頂点が位置するように形成されている請求項1,2または3に記載の軸流送風機。
  5. 前記複数枚のブレードの枚数がN枚のときに、前記周方向に測った前記湾曲部の長さ寸法Lが、2πR/(2.8N)〜2πR/(1.5N)である請求項4に記載の軸流送風機。
  6. 前記逆湾曲部の前記幅寸法の最大値は、0.15R〜0.20Rである請求項4または5に記載の軸流送風機。
  7. 前記逆湾曲部の前記凹部の深さ寸法Dの最大値は、0.02R〜0.05Rである請求項4,5または6に記載の軸流送風機。
  8. 前記凹部の最大深さ寸法Dが、1〜2mmである請求項7に記載の軸流送風機
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