JP2859448B2 - 多翼ファン - Google Patents

多翼ファン

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JP2859448B2
JP2859448B2 JP41694790A JP41694790A JP2859448B2 JP 2859448 B2 JP2859448 B2 JP 2859448B2 JP 41694790 A JP41694790 A JP 41694790A JP 41694790 A JP41694790 A JP 41694790A JP 2859448 B2 JP2859448 B2 JP 2859448B2
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寛二 坂田
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔発明の目的〕
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は例えば空気調和機用ファ
ン等に適用される多翼ファンに関する。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の多翼ファンとして、例え
ば図5および図6に示す構成のものが知られている。す
なわち、多翼ファン1は図5に示すように渦巻形ケーシ
ング2内に回転自在に収容される。多層ファン1は、デ
ィスク状の主板3を設け、この主板2の側面部に、軸心
と平行な方向に長い多数の翼4を、周方向に間隔をおい
て配設したものである。なお、各翼4の主板3と反対側
部分はリング5によって保持されている。このような多
翼ファン1では、図示しないモータの回転軸に例えば図
5に示すように主板3のボス部3aが連結されて、反時
計方向(図の矢印方向)Aに回転される。なお、符号7
は吹出口である。
【0004】ところで、前記多翼ファン1として、図
5、図6および、図5のB部を拡大した図7に示すよう
に、各翼4が、吸込側である翼列内周側で回転方向Aの
後側に、また吐出側である翼列外周側で回転方向Aの前
側にそれぞれ傾斜する前向き傾斜とされているものがあ
る。
【0005】従来、このような前向き傾斜の多翼ファン
については、軸流ファンやターボファンのような後向き
傾斜のファンと異なり、実用的な研究が殆どなされてい
ない。
【0006】但し、一般論として、前進翼であることか
ら、軸流ファンやターボファンよりも翼表面の流れの剥
離を恐れる必要がないため、次のような条件にあてはま
る羽根がよいとされている。
【0007】すなわち、(a)図8に示すように、翼4
の厚みtは、軸流羽根のように、吸込み側(前縁部)4
aで厚くなり、吐出側(後縁部)4bで薄くなる形状が
よい。
【0008】(b)翼4の表面の曲率半径Rは、軸流羽
根と同じく、吸込み側(前縁部)4aで小さく、吐出側
(後縁部)4bに向って徐々に大きくなる形状がよい。
【0009】(c)翼4の反りhは、軸流羽根よりも大
きめにとる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、多翼ファン
の公知の翼形状としては、次のものが知られている。
【0011】図7に示すように、翼外形線を単一円弧
(半径R1)で形成し、形状は左右対称となるもの。
【0012】図9に示すシロッコファンに用いられる翼
のように、翼4の肉厚tを前縁から後縁に向って小さく
し、例えば曲率半径がR1 〜R3等と異なる円弧を滑か
に合成たもの(特開昭62−225799号等)。
【0013】図10に示すターボ送風機に用いられる翼
のように、翼4の前縁側曲率半径R1を後縁側曲率半径
R2よりも小さくしたもの(特開昭61−65095号
等)。
【0014】しかしながら、このような翼形状を有する
従来の多翼ファンでは、それぞれ次のような欠点があ
る。
【0015】図7に示した単一円弧翼では、翼4は、必
然的に対称形状となるために、前記(a)〜(c)の理
想翼形の要件を満さず、性能が悪化する。
【0016】また、図9に示したものでは、(a)の要
件は満たすが、(b)の要件には触れられていない。ま
た、複数の曲率半径の異なる円弧の合成であるため、翼
面に段差がつき、流れの剥離等が起きやすく、性能が低
下しやすい。
【0017】さらに図10に示したものでは、(b)の
要件は満たすが、(a)の要件には触れられていない。
また2つの円弧の合成であるため、翼面に段差が付き、
流れの剥離等が起きやすく、性能が低下しやすい。
【0018】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、前進翼におけるファン効率が単一円弧翼や2円
弧翼等に対して向上できるとともに、同一流量において
圧力係数が向上し高静圧の抵抗に耐えることが可能で、
かつ従来に比して小形の多翼ファンでも、十分な性能が
確保でき、翼に対する剥離等がなく、騒音低下も友好的
に図れる多翼ファンを提供することを目的とする。 〔発明の構成〕
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸心周りに回
転する主板と、この主板に対し周方向に間隔をおいて配
設された多数の翼とを備え、前記各翼は、吸込側である
翼列内周側で回転方向後側に、また吐出側である翼列外
周側で回転方向前側にそれぞれ配置するよう前向きに傾
斜されている多翼ファンにおいて、前記各翼の吸込側縁
部の背部および腹部を、長軸半径と短軸半径との比が
1.4以上となる楕円状の円弧形状としたことを特徴と
する。
【0020】
【作用】本発明によると、 1 ファン効率が単一円弧翼に対して5〜10%、また
2円弧翼に対して5%程度向上する。
【0021】2 同一流量に対して、圧力係数が0.2
〜0.3ポイント向上するため、より高静圧の抵抗に耐
える。
【0022】3 2の作用効果から、従来に比して小形
の多翼ファンでも、性能的には十分である。
【0023】4 翼に対する剥離等がないため、騒音が
低下する。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図4を参照し
て説明する。
【0025】なお、概略形状については図5および図6
に示した従来のものと略同様であるから、その説明は省
略する。
【0026】図1は、本実施例における多翼ファンの構
成を詳細に示している。
【0027】本実施例の多翼ファンでは、翼10の負圧
側である背側表面(回転に対して前側)の全体を11と
し、その前縁側(吸込み側)を11a、後縁側(吐出
側)を11bとして説明する。
【0028】また、翼10の正圧側である腹側表面(回
転に対して後側)の全体を12とし、その後縁側(吸込
み側)を12aとし、後縁側(吐出側)を12bとす
る。
【0029】翼列は、回転方向に対して前傾して多数翼
10を設置した形態(図6、図7等参照)である。
【0030】図1に示すように、翼10の背側表面11
の前縁部11aは、一つの点(Pa点)を中心とする楕
円13で形成されている。また、後縁部11bは直線と
されている。
【0031】一方、翼10の正圧側表面12の内前縁部
12aは、B点から離れた他の点(Pa点)を中心とす
る楕円14で形成されている。また、後縁部12bは直
線とされている。
【0032】さらに、11aと12aの各楕円13,1
4は、前縁部のPc点を中心とする円弧15で滑らかに
連結されている。
【0033】また、11bの直線は、11aの楕円13
の短軸側頂点における接線とされ、同様に、12bの直
線は、12aの楕円14の短軸側頂点における接線とさ
れている。
【0034】そして、各楕円13,14の長軸半径(R
a)と短軸半径(Rb)との比は、1.4以上、例えば
1.43とされている。
【0035】以上の本実施例について、図2および図3
に示すように、一定の仕様のもとで従来例と比較したと
ころ、図4に示す結果が得られた。
【0036】すなわち、図2において、仕様A、Bは従
来の単一円弧(R1)翼、2円弧(R1 ,R2 )翼の例
を、仕様Cは本実施例の楕円弧翼を示している。この図
2に示す翼形状および寸法に基づいて、図3に示す数式
から全圧係数ψt および効率φを求めたところ、図4に
示す結果が得られた。
【0037】すなわち、 1 ファン効率が曲線16aで示すように従来の単一円
弧翼のファン効率曲線17aに対して5〜10%、また
従来の2円弧翼のファン効率曲線18aに対して5%程
度向上する。
【0038】2 同一流量に対して、全圧係数16bが
従来翼の全圧係数17b,18bより0.2〜0.3ポ
イント向上するため、より高静圧の抵抗に耐える。
【0039】3 2の効果から、従来に比して小形の多
翼ファンでも、性能的には十分である。
【0040】4 翼に対する剥離等がないため、騒音が
低下する。
【0041】なお、本発明の一実施例では、翼の吐出側
縁部の背面および腹側部側を直線状とした例を説明した
が、必ずしも直線状に限定されず、曲率半径の大きな円
弧形状としてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明に係る多翼
ファンにおいては、前進翼におけるファン効率が単一円
弧翼や2円弧翼等に対して向上できるとともに、同一流
量において圧力係数も向上し高静圧の抵抗に耐えること
が可能で、かつ従来に比して小形の多翼ファンでも、十
分なファン性能が確保でき、翼に対する剥離等がなく、
騒音低下も友好的に図れる等の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多翼ファンの一実施例を示す翼形状
図。
【図2】上記実施例の作用を示すデータグラフ。
【図3】上記実施例の作用を示す数式説明図。
【図4】上記実施例の作用を示す特性図。
【図5】従来の多翼ファンを示す全体図。
【図6】従来の多翼ファンを示す斜視図。
【図7】従来の多翼ファンに組み込まれる翼列の部分的
を示す翼拡大図。
【図8】他の従来例を示す翼拡大図。
【図9】さらに他の従来例を示す翼拡大図。
【図10】さらに異なる他の従来例を示す翼拡大図。
【符号の説明】
10 翼 11 背側表面(負圧側表面) 11a 背側表面の前縁部 11b 背側表面の後縁部 12 腹側表面(正圧側表面) 12a 腹側表面の前縁部 12b 腹側表面の後縁部 13,14 楕円 Ra 長軸半径 Rb 短軸半径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−193099(JP,A) 特開 昭53−31206(JP,A) 特開 昭62−225799(JP,A) 実開 昭64−19100(JP,U) 実開 昭63−160400(JP,U) 特公 昭36−5589(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04D 29/18 - 29/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸心周りに回転する主板と、この主板に
    対し周方向に間隔をおいて配設された多数の翼とを備
    え、前記各翼は、吸込側である翼列内周側が回転方向後
    側に、また吐出側である翼列外周側が回転方向前側にそ
    れぞれ配置するよう前向きに傾斜されている多翼ファン
    において、前記各翼の吸込側縁部の背部および腹部を、
    長軸半径と短軸半径との比が1.4以上となる楕円状の
    円弧形状としたことを特徴とする多翼ファン。
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