JP4569073B2 - 遠心ファン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
【0002】
本願発明は、遠心ファン、特に偏平な遠心ファンの構造に関するものである。
【従来の技術】
【0003】
一般に、遠心ファンでは、例えば図9および図10に示すように、その羽根車3は、ハブ(主板)31とシュラウド(側板)32との間に複数枚の羽根33,33・・・を配設して構成されており、羽根33,33・・・両側からの空気流の洩れをなくすために、羽根33,33・・・の両側は、上記シュラウド32およびハブ31によって完全に閉塞されている。そして、このような構成の羽根車3が、図示のような空気吸込口5を形成する空気吸込口形成プレート6および空気吹出口41を有するスクロール構造のファンハウジング4内に羽根車駆動モータ2のモータ軸を介して収納され、羽根車駆動モータ2によって回転駆動されると、例えば図10の矢印のように上記空気吸込口5から吸込んだ空気を翼通路を介してファンハウジング4内の渦室内に吹出し、その後、空気吹出口41から外部に吹き出す。
【0004】
このようなファン構成の場合、上記ハブ31内面部では境界層が発達する一方、上記シュラウド32の空気吸込口5側内面部では剥離が生じる。中でも、上記シュラウド32とファンハウジング4の空気吸込口形成プレート6との間隔を所定値以下に狭くするとともに、上記羽根車3の羽根33,33・・・の羽根外径φに対する羽根幅Aの比が所定値以下となるような偏平な構造に形成して、高静圧運転を可能にしたものでは、特にその流路幅の減少に及ぼす影響が顕著であり、例えば図10に示すように、羽根33の出口部における吹出気流の相対速度が大きくなって、空力騒音が大きくなる問題がある。
【0005】
ところで、図11〜図14は、以上のような構成の遠心ファンのいくつかの羽根形態において、空力音が生じる原因を説明するための羽根33出口部の速度三角形(速度線図)を示している。
【0006】
(1) 図11・・・・ラジアルファンの場合
図11中、U2は周速度、W2は相対速度、C2は実際の流速(絶対速度)、W2′は理想的な気流状態における相対速度、C2′は理想的な気流状態における流速(絶対速度)、Cm2は実際の流速(絶対速度)の径方向成分、Cu2は実際の流速(絶対速度)の周方向成分、Cm2′は理想的な気流状態における流速(絶対速度)の径方向成分、Cu2′は理想的な気流状態における流速(絶対速度)の周方向成分、β2は羽根33の出口角である。
【0007】
この場合、空力騒音は相対速度W2の6乗(W26)に比例して増大し、実際に生じる騒音に関与する相対速度W2は、該ラジアルファンの場合、理想的な気流状態の場合に生じる騒音に関与する相対速度W2′に比べて図示の如く略2倍程度に大きくなる。
【0008】
つまり、上記羽根33出口部の吹出気流の相対速度W2が大きいと、空力騒音は著しく大きくなる。したがって、騒音対策上からは相対速度W2を大きくする上記ハブ31内面部での境界層の発達およびシュラウド32内面部の剥離を可能な限り有効に抑制することが求められる。
【0009】
また、この場合には、上記羽根車3の実際の流速(絶対速度)の周方向成分Cu2に基づく理論圧力上昇Pth,理想的な気流状態における流速(絶対速度)の周方向成分Cu2′に基づく理論圧力上昇Pth′相互の関係は、γ/g・U2・Cu2=γ/g・U2・Cu′2となる。
【0010】
(2) 図12・・・・前向き羽根の場合
図12中、やはりU2は周速度、W2は相対速度、C2は実際の流速(絶対速度)、W2′は理想的な気流状態における相対速度、C2′は理想的な気流状態における流速(絶対速度)、Cm2は実際の流速(絶対速度)の径方向成分、Cu2は実際の流速(絶対速度)の周方向成分、Cm2′は理想的な気流状態における流速(絶対速度)の径方向成分、Cu2′は理想的な気流状態における流速(絶対速度)の周方向成分、β2は羽根33の出口角である。
【0011】
この場合にも、空力騒音は相対速度W2の6乗(W26)に比例して増大し、実際に生じる騒音に関与する相対速度W2は、該前向き羽根の場合、理想的な気流状態の場合に生じる騒音にに関与する相対速度W2′に比べて図示の如く略2倍程度に大きくなる。
【0012】
つまり、上記羽根33出口部の吹出気流の相対速度W2が大きいと、空力騒音は著しく大きくなる。したがって、この前向き羽根の場合にも、上記の場合と同様に、騒音対策上からは相対速度W2を大きくする上記ハブ31内面部での境界層の発達およびシュラウド32内面部の剥離を可能な限り有効に抑制することが求められる。
【0013】
また、この場合には、羽根車3の実際の流速(絶対速度)の周方向成分Cu2に基づく理論圧力上昇Pth,理想的な気流状態における流速(絶対速度)の周方向成分Cu2′に基づく理論圧力上昇Pth′相互の関係は、γ/g・U2・Cu2>γ/g・U2・Cu′2となる。
【0014】
そして、この前向き羽根の場合には、特に羽根33の出口角β2が問題となり、β2>120°の範囲では理論圧力の上昇値γ/g・U2・Cu2が過大となる。その結果、羽根33の負圧面側で剥離が生じ、例えば図13に示すように、その風量−静圧特性が、特に少風量域で不安定な右上がり曲線となる
(3) 図14・・・・後向き羽根の場合
図14中、やはりU2は周速度、W2は相対速度、C2は実際の流速(絶対速度)、W2′は理想的な気流状態における相対速度、C2′は理想的な気流状態における流速(絶対速度)、Cm2は実際の流速(絶対速度)の径方向成分、Cu2は実際の流速(絶対速度)の周方向成分、Cm2′は理想的な気流状態における流速(絶対速度)の径方向成分、Cu2′は理想的な気流状態における流速(絶対速度)の周方向成分、β2は羽根33の出口角である。
【0015】
この場合にも、やはり空力騒音は相対速度W2の6乗(W26)に比例して増大し、実際に生じる騒音に関与する相対速度W2は、該後向き羽根の場合にも、理想的な気流状態の場合に生じる騒音にに関与する相対速度W2′に比べて図示の如く略2倍程度に大きくなる。
【0016】
つまり、この場合にも上記羽根33出口部の吹出気流の相対速度W2が大きいと、空力騒音は著しく大きくなる。したがって、騒音対策上からは相対速度W2を大きくする上記ハブ31内面部での境界層の発達およびシュラウド32内面部の剥離を可能な限り有効に抑制することが求められる。
【0017】
しかし、この場合、羽根車3の実際の流速(絶対速度)の周方向成分Cu2に基づく理論圧力上昇Pth,理想的な気流状態における流速(絶対速度)の周方向成分Cu2′に基づく理論圧力上昇Pth′相互の関係は、γ/g・U2・Cu2<γ/g・U2・Cu′2となる。
【0018】
したがって、この場合には、所要回転数をアップする必要が生じる。
【0019】
以上のような各種形態の遠心ファンにおいて、上述のような空力騒音の原因となるハブ内面部の境界層の発達を抑制するためには、羽根のハブ対応部を開放することが有効であり、例えば大風量・低静圧で使用される羽根幅/羽根外径比(図9および図10中のA/φ)の大きな遠心ファンの場合には、製作性の見地から羽根のハブ対応部がハウジング側に開放されたものが提案されている(例えば特許文献1,2参照)。
【0020】
【特許文献1】
特開2001−32792号公報(第1−5頁、図1)
【特許文献2】
実開昭59−182698号公報(第2−6頁、第1図−5図)
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
しかし、該従来例に示されたものでは、あくまでもシュラウドおよび空気吸込口形成プレート間の間隔が所定値よりも大きく形成され、羽根幅/羽根外径比(A/φ)も大きな、一般に低静圧で運転される遠心送風機を対象として空力騒音を改善するようにしているにすぎず、シュラウドとファンハウジングの空気吸込口形成プレートとの間隔を所定値以下に狭くすることによって、羽根車の羽根の羽根外径に対する羽根幅の比が所定値以下となるように偏平化し、高静圧運転を可能にしたものは全く対象とされていない。
【0022】
また、同従来例では、上記空力騒音の原因の中でもシュラウド内面部の剥離低減策や該シュラウドとベルマウス板等空気吸込口形成プレートとの間の隙間からの逆流制御策については全く開示されていない。
【0023】
本願発明は、このような課題を解決するためになされたもので、上述のような従来例とは異なるタイプの遠心ファンにおいて、特に羽根車の羽根に対応するハブ(主板)部分の全体を開放し、同部分では羽根車外周から空気を吹き出す一方、羽根車の側面から空気を吸い込むようにすることによって、上述したハブ内面部分の境界層の発生をなくし、さらには、シュラウド内面部の剥離、シュラウドと空気吸込口形成プレートとの間の隙間における逆流等を有効に制御するようにすることによって、上述の問題を解決し、可及的に運転音を低減するようにした遠心ファンを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本願発明は、上記の目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0025】
(1) 第1の課題解決手段
この発明の第1の課題解決手段は、羽根車駆動モータ2と、ハブ31、羽根33,33・・・、シュラウド32よりなり、上記羽根車駆動モータ2により回転駆動される羽根車3と、この羽根車3を回転可能に収納したファンハウジング4と、このファンハウジング4の上記シュラウド32面側にあって、空気吸込口5を形成している空気吸込口形成プレート6とからなり、上記シュラウド32と空気吸込口形成プレート6との間隔を所定値以下に狭く形成してなる遠心ファンにおいて、上記羽根車3の羽根33,33・・・に対応するハブ31部分を、上記羽根33,33・・・の内径部分から外径部分の全体に亘って開放するとともに、上記シュラウド32の内径を上記羽根33,33・・・の内径と等しくし、かつ上記羽根33,33・・・の上記ハブ31側外周に環状の補強部材7を嵌合したことを特徴としている。
【0026】
上記のように、シュラウド32と空気吸込口形成プレート6との間隔を所定値以下に狭く形成すると、同部分における空気のリークが少なくなり、高静圧での運転が可能となる。
【0027】
そして、その場合において、上記のように羽根車3の羽根33,33・・・に対応するハブ31部分を、上記羽根33,33・・・の内径部分から外径部分の全体に亘って開放し、それによって当該羽根車3の羽根33,33・・・の外周から空気流を吹き出す一方、同羽根33,33・・・の側面から空気を吸い込むようにすると、同側面全体からの吸込気流により前述したハブ31内面側の境界層の発達が確実に解消され、羽根33,33・・・の出口部における流速分布が均一になり、上述の相対速度が低下する。その結果、従来のような空力騒音が大きく低減される。
【0028】
もちろん、ハブ31の羽根33,33・・・の内径部分から外径部分までの全体に対応した部分のハブ31がなくなることにより、若干の洩れ流れが生じるが、それは極くわずかであり、ファン効率はほとんど低下しない。
【0029】
さらにその場合おいて、上記シュラウド32の内径が上記羽根33,33・・・の内径と等しくなるように構成されている。
【0030】
したがって、このような構成によると、シュラウド32の内周端32a側空気吸込口内面側で生じる剥離流が小さくなり、その下流側吹出口部分に生じる不安定な流れが小さくなる。
【0031】
しかも、同構成では、それらに加えて、さらに上記羽根33,33・・・のハブ31側外周に環状の補強部材7を嵌合することによって、上記羽根33,33・・・の外周を補強している。
【0032】
このような構成にすると、該環状部材7がない場合に比べて静圧性能、空力性能は若干ダウンするが、当該環状部材7の存在によって、羽根33,33・・・が補強されることは素より、羽根33,33・・・の外周からハブ31側にサーキュレーションする吹出気流が減少するので、その分、さらなる静音効果の向上を期待することができる。
【0033】
その結果、より一層吹出気流の流速分布が均一化され、より一層上記空力騒音の低減効果が向上する。
【0034】
(2) 第2の課題解決手段
この発明の第2の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段の構成において、羽根車3の羽根33,33・・・の羽根外径φに対する羽根幅Aの比が所定値以下の偏平な構造であることを特徴としている。
【0035】
このように遠心ファンを、羽根車3の羽根33,33・・・の羽根外径φに対する羽根幅Aの比が所定値以下の偏平な構造に形成し、高静圧運転を可能にすると、特にその流路幅の減少に及ぼす影響が顕著になり、羽根33,33・・・の出口部における吹出気流の相対速度が大きくなって、空力騒音が大きくなりやすい。
【0036】
したがって、該構成の場合に、上記のように羽根車3の羽根33,33・・・に対応するハブ31部分を開放し、それによって当該羽根車3の羽根33,33・・・の外周から空気流を吹き出す一方、羽根33,33・・・の側面から空気を吸い込むようにすると、前述したハブ31内面での境界層の発達が効果的に解消され、羽根33,33・・・の出口部における流速分布が均一になり、上述の相対速度が低下する。その結果、従来の空力騒音が有効に低減される。
【0037】
(3) 第3の課題解決手段
この発明の第3の課題解決手段は、上記第2の課題解決手段の構成において、羽根33,33・・・の羽根外径φに対する羽根幅Aの比が、0.2以下であることを特徴としている。
【0038】
このように、遠心ファンの中でも、特に羽根33,33・・・の羽根外径に対する羽根幅の比が、0.2以下である偏平な構造のファンは、特に偏平度が高く、流路が狭まる影響が顕著になり、羽根出口部の相対速度が大きくなる。そして、その場合、吹出気流の相対速度の6乗に比例して空力騒音が増加する。中でも特に前向き羽根などでは、前述したように絶対速度の周方向成分が増加するので、翼面負荷が増加する。その結果、翼負圧面側での剥離が発生し、不安定な性能曲線となる。
【0039】
したがって、上記第2の課題解決手段の構成の採用が特に有効となる。
【0040】
(4) 第4の課題解決手段
この発明の第4の課題解決手段は、上記第1,2又は第3の課題解決手段の構成において、シュラウド32の外径を拡大し、その外周を羽根33,33・・・の外周よりも半径方向外方に延設したことを特徴としている。
【0041】
シュラウド32の外周が各羽根33,33・・・の外周と一致したものとなっていると、シュラウド32の内周で生じた剥離流の影響によって、その下流側吹出口部分に大きな不安定流れが生じ、同部分の吹出気流の流速が極部的に低下して上述の相対速度が高くなる。
【0042】
その結果、その分だけ騒音の減少度が小さくなる。
【0043】
ところが、上記のようにシュラウド32の外径を拡大し、その外周を羽根33,33・・・の外周よりも半径方向外方に延設すると、吹出流れの界面で生じる上記不安定流れを隔絶することができ、また吹出時に同延設面へのコアンダ効果が生じて、同部分の吹出気流の流速分布が緩和され、羽根出口部の相対速度が低下して、騒音が有効に低減され、効率がアップする。
【0044】
(5) 第5の課題解決手段
この発明の第5の課題解決手段は、上記第1,2,3又は第4の課題解決手段の構成において、シュラウド32の内周を空気吸込口5方向に延設する一方、空気吸込口形成プレート6の空気吸込口5側開口縁部6aに凹状溝6bを形成し、上記シュラウド32内周の空気吸込口5方向への延設部先端を相対回転可能に遊嵌したことを特徴としている。
【0045】
上記シュラウド32と空気吸込口形成プレート6との間隔が所定値以下に狭くしたとしても、ファンハウジング4の空気吸込口形成プレート6とシュラウド32との間には、最低限必要な所定の寸法の隙間が残されており、吹き出された気流が同隙間を介して再びシュラウド32の空気吸込口側に逆流する問題がある。そして、この逆流が、やはり羽根車3外周の流速分布を不均一にする。
【0046】
ところが、上記のように空気吸込口形成プレート6の空気吸込口5側開口縁部6a部分に上述のようなU状溝6bを形成し、これにシュラウド32の空気吸込口側端部32aを適切な間隔で相対回転可能に遊嵌させると、同部分で上記逆流通路が効果的に制御されて、吸込流れへの悪影響を緩和することができる。
【0047】
その結果、羽根車3外周の吹出気流の流速分布が、より均一になり、一層有効に騒音が低減される。
【0048】
(6) 第6の課題解決手段
この発明の第6の課題解決手段は、上記第5の課題解決手段の構成において、上記シュラウド32を、外周側から内周側に漏斗状に傾斜させて構成したことを特徴としている。
【0049】
このような構成によると、上記シュラウド32の空気吸込口5側の空気の導入がスムーズになり、その内面での吸込空気の剥離が生じにくくなる。その結果、より騒音が低減される。
【0050】
(7) 第7の課題解決手段
この発明の第7の課題解決手段は、上記第1,2,3,4,5又は第6の課題解決手段の構成において、羽根33,33・・・の吹出部出口角が、60度〜120度であることを特徴としている。
【0051】
羽根出口角が120度以上になると、前向き羽根の場合、羽根出口部の絶対速度の周方向成分が大きくなって翼面負荷が過大となり、翼負圧面側で剥離し右上りの風量−静圧特性を示し、不安定性能を呈する。一方、後ろ向き羽根で羽根出口角が60度以下になると、風量−静圧特性が低下し、その分、所要回転数が増加し、結果的に羽根出口部の相対速度が大きくなって、空力騒音が大きくなる。
【0052】
したがって、羽根33,33・・・の吹出部出口角は、各種羽根形態を考慮して60度〜120度の場合が適当である。
【発明の効果】
【0053】
以上の結果、本願発明の遠心ファンによると、ファン効率を低下させることなく、運転音を有効に低減することができるようになる。
【発明の実施の形態】
【0054】
<参考例1>
図1および図2は、本願発明の参考例1に係る遠心ファンの構成を示している。
【0055】
この参考例1は、シュラウドと空気吸込口形成プレートとの間隔を所定値以下に小さくし、高静圧運転を可能にするとともに、羽根車の羽根幅/羽根外径比を小さく(例えば0.2以下程度まで)できるようにした遠心ファンにおいて、羽根車の羽根に対応するハブ(主板)部分を羽根33,33・・・の内径部分から外径部分の全体に亘って開放し、羽根車の外周から空気を吹き出す一方、羽根33,33・・・の内径部分から外径部分の全体に亘る側面からも空気を吸い込むようにすることによってハブ(主板)内面部の境界層の発達を解消するとともに、上記シュラウド32の内径を羽根33,33・・・の内径と等しくすることによって、上記シュラウド32の内周端32a側の空気吸込口内面側で生じる剥離流を小さくし、その下流側吹出口部分に生じる不安定な流れを小さくして、運転音を低減したことを特徴とするものである。
【0056】
すなわち、この参考例1の遠心ファン1は、例えば図1および図2に示されるように、羽根車駆動モータ2、この羽根車駆動モータ2により回転駆動される羽根車3、この羽根車3を回転可能に収納したファンハウジング4、このファンハウジング4の下面部に設けられ、上記羽根車3の中心軸部分への空気吸込口5を形成している空気吸込口形成プレート6等からなり、上記ファンハウジング4は、例えば空気調和機用室外機の上部に一体化される換気ユニットの本体ケーシング内に所定の支持部材を介して収納設置されるようになっている。
【0057】
上記羽根車3は、例えば羽根幅/羽根外径比(図1および図2におけるA/φ)が0.2程度以下に小さい可及的に扁平な構造の遠心ファンよりなり、円板状のハブ(主板)31とドーナツ板状のシュラウド(側板)32との間に多数枚の羽根33,33・・・を回転方向に応じた所定の翼角、所定の翼間隔で周方向に並設して構成された多翼構造のものとなっている。
【0058】
さらに、ファンハウジング4は、例えば図1から明らかなように、スクロール形状をなし、各々半径を異にする複数個の円弧部の連続面からなり、その空気吹出口41部分の通路形状は、スクロール部の最下流側に位置する円弧部の円弧面から所定の空気吹出し方向に接線を延ばした略等径のものに構成されている。
【0059】
そして、上記シュラウド32とファンハウジング4の空気吸込口形成プレート6との間の間隔G1を所定値以下(例えば0.2以下)に狭く形成することによって、上記のように羽根車3を、同羽根車3の羽根33,33・・・の羽根外径φに対する羽根幅Aの比が所定値以下の偏平な構造とし、高静圧で運転することができるように構成している。
【0060】
なお、以上の構成における各部の寸法関係は、例えば次のようになっている(図1,図2参照)。
【0061】
羽根33の幅A=15mm、羽根33の外形φ=112〜120mm、シュラウド32と空気吸込口形成プレート6との間の間隔G1=1〜5mm、ハブ31とファンハウジング4の天板との間の間隔G2=1〜5mm、A/φ=15/112〜15/120=0.13〜0.12。
【0062】
また、羽根33の材質は例えばABS,PPなどの合成樹脂で、羽根車3は例えば4000〜8000rpmの回転数で回転駆動される。
【0063】
そして、この参考例1の遠心ファンでは、上記羽根車3の羽根33,33・・・に対応するハブ31部分を、上記羽根33,33・・・の内径部分から外径部分の全体に亘って開放するとともに、上記シュラウド32の内径を羽根33,33・・・の内径と等しくしている。
【0064】
上記のように、シュラウド32と空気吸込口形成プレート6との間隔G1を所定値以下に狭く形成すると、同部分における空気のリークが少なくなり、高静圧での運転が可能となる。
【0065】
そして、その場合において、上記のように羽根車3の羽根33,33・・・に対応するハブ31部分を羽根33,33・・・の内径部分から外径部分の全体に亘って開放し、それによって当該羽根車3の羽根33,33・・・の外周から空気流を吹き出す一方、同羽根33,33・・・の内径部分から外径部分の全体に亘る側面から空気を吸い込むようにすると、同側面全体からの吸込気流により前述したハブ31内面側での境界層の発達が確実に解消され、羽根33,33・・・の出口部における流速分布が均一になり、上述の相対速度が低下する。その結果、従来の空力騒音が大きく低減される。
【0066】
もちろん、羽根33,33・・・の内径部分から外径部分の全体に対応した部分のハブ31がなくなることにより、若干の洩れ流れが生じるが、それは極くわずかであり、ファン効率はほとんど低下しない。
【0067】
しかも、この参考例1の遠心ファンでは、図2に示されるように、その場合おいて、上記シュラウド32の内径が羽根33,33・・・の内径と等しく構成されている。
【0068】
このような構成によると、シュラウド32の内周端32a側の空気吸込口内面側で生じる剥離流も小さくなり、その下流側吹出口部分に生じる不安定な流れが小さくなる。その結果、より一層吹出気流の流速分布が均一化され、上記空力騒音の低減効果が向上する。
【0069】
また、この参考例1の遠心ファンは、上記羽根車3の羽根33,33・・・の羽根外径φに対する羽根幅Aの比が所定値以下の偏平な構造であることを特徴としている。
【0070】
このように遠心ファンを、羽根車3の羽根33,33・・・の羽根外径φに対する羽根幅Aの比が所定値以下の偏平な構造に形成し、高静圧運転を可能にすると、特にその流路幅の減少に及ぼす影響が顕著になり、羽根33,33・・・の出口部における吹出気流の相対速度が大きくなって、空力騒音が大きくなりやすい。
【0071】
したがって、該構成の場合において、上記のように羽根車3の羽根33,33・・・に対応するハブ31部分を羽根33,33・・・の内径部分から外径部分の全体に亘って開放し、それによって当該羽根車3の羽根33,33・・・の外周から空気流を吹き出す一方、羽根33,33・・・の内径部分から外径部分の全体に亘る側面から空気を吸い込むようにすると、同側面からの吸込気流により、前述したハブ31内面での境界層の発達が効果的に解消され、羽根33,33・・・の出口部における流速分布が均一になり、上述の相対速度が低下する。その結果、従来の空力騒音が有効に低減されることになる。
【0072】
しかも、その場合おいて、上記シュラウド32の内径が羽根33,33・・・の内径と等しく構成されていると、上記のようにシュラウド32の内周端32a側の空気吸込口内面側で生じる剥離流も小さくなり、その下流側吹出口部分に生じる不安定な流れが小さくなるので、より一層有効に吹出気流の流速分布が均一化され、上記空力騒音の低減効果が向上する。
【0073】
さらに、この参考例1では、その場合における羽根33,33・・・の羽根外径φに対する羽根幅Aの比が、例えば0.2以下であることを特徴としている。
【0074】
このように、遠心ファンの中でも、特に羽根33,33・・・の羽根外径に対する羽根幅の比が、0.2以下である偏平な構造のファンは、特に偏平度が高く、流路が狭まる影響が顕著になり、羽根出口部の相対速度が大きくなる。そして、その場合、吹出気流の相対速度の6乗に比例して空力騒音が増加する。中でも特に前向き羽根などでは、前述したように絶対速度の周方向成分が増加するので、翼面負荷が増加する。その結果、翼負圧面側での剥離が発生し、不安定な性能曲線となる。
【0075】
したがって、上記の構成の採用が特に有効となる。
【0076】
<実施の形態>
次に図3は、本願発明の実施の形態に係る遠心ファンの構成を示すもので、上記図1,図2の参考例1の遠心ファンの構成において、羽根33,33・・・のハブ31側外周に環状の補強部材7を嵌合して羽根33,33・・・の外周を補強したことを特徴とするものである。
【0077】
このような構成にすると、該環状部材7がない場合に比べて静圧性能、空力性能は若干ダウンするが、当該環状部材7の存在によって羽根33,33・・・の外周からハブ31側にサーキュレーションする吹出気流が減少するので、その分静音効果の向上を期待することができる。
【0078】
<参考例2>
図4は、本願発明の参考例2に係る遠心ファンの構成を示している。
【0079】
この参考例2は、上記参考例1の遠心ファンの構成において、特にシュラウド32の外径を所定幅だけ大きく拡大することによって吹き出し流れ(吹き出し噴流)の界面で生じる不安定流れを隔絶するとともに、当該シュラウド32側の吹出気流に対するコアンダ効果を発揮させるようにし、同部分における流速分布を緩和し、羽根出口での相対速度を小さくして、空力騒音の発生を小さくするとともに、ファン効率の向上を図るようにしたことを特徴とするものである。
【0080】
上記参考例1のものでは、シュラウド32の外周側端部32bが各羽根33,33・・・の外周側端部33b,33b・・・と一致したものとなっている。そのため、例えば図2および図3に示すように、シュラウド32の内周端32a側空気吸込口内面側で生じた剥離流の影響によって、その下流側吹出口部分に大きな不安定な流れが生じる。
【0081】
その結果、その分だけ騒音の減少度が小さい。
【0082】
ところが、以上のように、シュラウド32の外径を所定寸法幅だけ大きくして各羽根33,33・・・の外周側端部33b,33b・・・よりも吹出方向に延設して所定幅の縁部を形成すると、吹き出し流れ(吹き出し噴流)の界面で生じる不安定流れを隔絶することができるとともに、当該シュラウド32側の吹出気流に対するコアンダ効果を発揮させることができ、同部分における流速分布を緩和して、羽根出口での相対速度を小さくすることができる。その結果、より空力騒音の発生を小さくすることが可能になるとともに、ファン効率の向上を図ることができる。
【0083】
<参考例3>
図5は、本願発明の参考例3に係る遠心ファンの構成を示している。
【0084】
この参考例3は、上記参考例2の遠心ファンの構成において、特に空気吸込口形成プレート6の空気吸込口5側開口縁部6aを断面U状に曲げてU状溝6bを形成し、該空気吸込口形成プレート6のU状溝6b内に上記シュラウド32内周端側の空気吸込口側開口端部32aをアール面状に曲成延設することによって所定の隙間を保って相対回転可能に遊嵌し、その適切な流れの制御作用によって上記羽根33,33・・・外周側からの吹出気流がシュラウド32の空気吸込口側端部32a側に逆流するのを適切に制御、コントロールするようにしたことを特徴とするものである。
【0085】
上記参考例2のように構成すれば、シュラウド32外周端32b側縁部の存在によるコアンダ効果により羽根車外周のシュラウド32側付近の吹出気流をシュラウド32側に寄せて、不安定な流れを抑制することができる。
【0086】
しかし、一方同構成では、ファンハウジング4の空気吸込口形成プレート6とシュラウド32との間に所定の隙間が形成されており、吹き出された気流が、同隙間を介して再びシュラウド32の空気吸込口側に逆流する問題が残されている。そして、この逆流が、やはり羽根車3外周の流速分布を不均一にしている。そのため、未だ騒音の低減の余地がある。
【0087】
ところが、上記のように空気吸込口形成プレート6の空気吸込口5側開口縁部6a部分に上述のようなU状溝6bを形成し、これにアール面形状に変形したシュラウド32の空気吸込口側端部32aを適切な隙間間隔で相対回転可能に遊嵌させると、同部分で上記逆流通路が効果的に制御されて、吸込流れへの悪影響を緩和することができる。
【0088】
その結果、同構成によれば、羽根車3外周の吹出気流の流速分布が、より均一になり、上記実施の形態1および3の構成による作用とも相乗して、例えば図6に示すように、前述した従来の構成に比べて、特に羽根幅/羽根外径比(A/φ)が0.2以下の領域で一層有効に騒音が低減される。
【0089】
なお、図6の測定データは、それぞれ例えば風量が0.39m3/min、機内抵抗が90mmAqの状態において、使用される羽根車3の羽根33の直径φが120mmで、羽根33の出口角β2が図7に示す低騒音領域内(後述)にある90°の遠心ファン(ラジアルファン)の場合で比較している。
【0090】
<参考例4>
さらに図8は、本願発明の参考例4に係る遠心ファンの構成を示している。
【0091】
この参考例4は、上記参考例3の遠心ファンの構成において、さらにシュラウド32の全体を外周側端部32b側から空気吸込口側端部32a側まで、大きく漏斗状に傾斜させたことを特徴とするものである。
【0092】
このような構成によると、全体としての羽根幅が若干狭くなるが、シュラウド32の空気吸込口側の空気の導入がスムーズになり、その内面の剥離が有効に低減されるようになる。その結果、外周側空気吹出端部32b付近での不安定流れもほとんど生じなくなる。
【0093】
したがって、騒音低減効果が一層向上する。
【0094】
<参考例5>
この参考例5は、上記参考例1〜4および実施の形態各々の構成において、それらの羽根車3の羽根33,33・・・の吹出部出口角が、60度〜120度であることを特徴としている。
【0095】
本願発明は、図11のラジアルファン、図12の前向き羽根、図14の後向き羽根の何れにも有効であるが、羽根出口角が120度以上になると、例えば前向き羽根の場合、羽根出口部の絶対速度の周方向成分が大きくなって翼面負荷が過大となり、翼負圧面側で剥離し右上りの風量−静圧特性を示し、不安定性能を呈する。
【0096】
一方、後ろ向き羽根で羽根出口角が60度以下になると、風量−静圧特性が低下し、その分、所要回転数が増加し、結果的に羽根出口部の相対速度が大きくなって、空力騒音が大きくなる。
【0097】
したがって、羽根33,33・・・の吹出部出口角β2は、ラジアルファンを含む上記各種の羽根形態を考慮すると、例えば図7に示すように、60度〜120度の場合が適当であり、騒音低減効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の参考例1に係る遠心ファンの構成を示す水平断面図である。
【図2】 同遠心ファンの構成を示す縦断面図である。
【図3】 本願発明の実施の形態に係る遠心ファンの構成を示す縦断面図である。
【図4】 本願発明の参考例2に係る遠心ファンの構成を示す縦断面図である。
【図5】 本願発明の参考例3に係る遠心ファンの構成を示す縦断面図である。
【図6】 同遠心ファンの羽根幅/羽根外径比の関係から見た騒音低減効果を従来例と対比して示すグラフである。
【図7】 同遠心ファンの羽根出口角から見た騒音低減効果を示すグラフである。
【図8】 本願発明の参考例4に係る遠心ファンの構成を示す縦断面図である。
【図9】 従来の遠心ファンの構成を示す水平断面図である。
【図10】 同従来の遠心ファンの構成を示す縦断面図である。
【図11】 同従来の遠心ファンにおける羽根出口部の速度三角形を示す説明図(ラジアルファンの場合)である。
【図12】 同従来の遠心ファンにおける羽根出口部の速度三角形を示す説明図(前向き羽根ファンの場合)である。
【図13】 同図11の場合の風量−静圧特性を示すグラフである。
【図14】 同従来の遠心ファンにおける羽根出口部の速度三角形を示す説明図(後向き羽根ファンの場合)である。
【符号の説明】
1は遠心ファン、3は羽根車、4はファンハウジング、5は空気吸込口、6はベルマウス、6aは開口縁部、6bはU状溝、31はハブ、32はシュラウド、32aは空気吹出口側端部、33は羽根である。
Claims (7)
- 羽根車駆動モータ(2)と、ハブ(31)、羽根(33),(33)・・・、シュラウド(32)よりなり、上記羽根車駆動モータ(2)により回転駆動される羽根車(3)と、この羽根車(3)を回転可能に収納したファンハウジング(4)と、このファンハウジング(4)の上記シュラウド(32)面側にあって、空気吸込口(5)を形成している空気吸込口形成プレート(6)とからなり、上記シュラウド(32)と空気吸込口形成プレート(6)との間隔を所定値以下に狭く形成してなる遠心ファンにおいて、上記羽根車(3)の羽根(33),(33)・・・に対応するハブ(31)部分を、上記羽根(33),(33)・・・の内径部分から外径部分の全体に亘って開放するとともに、上記シュラウド(32)の内径を上記羽根(33),(33)・・・の内径と等しくし、かつ上記羽根(33),(33)・・・の上記ハブ(31)側外周に環状の補強部材(7)を嵌合したことを特徴とする遠心ファン。
- 羽根車(3)の羽根(33),(33)・・・の羽根外径(φ)に対する羽根幅(A)の比が所定値以下の偏平な構造であることを特徴とする請求項1記載の遠心ファン。
- 羽根(33),(33)・・・の羽根外径(φ)に対する羽根幅(A)の比が、0.2以下であることを特徴とする請求項2記載の遠心ファン。
- シュラウド(32)の外径を拡大し、その外周を羽根(33),(33)・・・の外周よりも半径方向外方に延設したことを特徴とする請求項1,2又は3記載の遠心ファン。
- シュラウド(32)の内周を空気吸込口(5)方向に延設する一方、空気吸込口形成プレート(6)の空気吸込口(5)側開口縁部(6a)に凹状溝(6b)を形成し、上記シュラウド(32)内周の空気吸込口(5)方向への延設部先端を相対回転可能に遊嵌したことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の遠心ファン。
- シュラウド(32)を、外周側から内周側に漏斗状に傾斜させて構成したことを特徴とする請求項5記載の遠心ファン。
- 羽根(33),(33)・・・の吹出部出口角が、60度〜120度であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記載の遠心ファン。
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