JP5246006B2 - 電動送風機及びこれを用いた電気掃除機 - Google Patents

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本発明は送風効率を高めた電動送風機及びそれを用いた電気掃除機に関するものである。
近年、電動送風機を用いた電気掃除機は、じゅうたん掃除などを効果的に行うため高出力化の傾向にある。
以下に従来の電動送風機について、図7、図8及び図9に基づいて説明する。図7は、従来の電動送風機の半断面図、図8は電動送風機のインペラとエアガイドのみを抽出して描いた斜視図であり、矢視により、流れ変更部の翼10の一部拡大図を示している。図9は同平面図を表している。
図7に示すように、電動機部1は金属製のブラケット2によって覆われ、回転軸3にインペラ4を取付けている。インペラ4の周囲には樹脂製のエアガイド5が配置されており、インペラ4とエアガイド5は主に板金製であるファンケース6によって覆われている。ファンケース6は中央部に吸気口7を有しており、ブラケット2に圧入固定されている。ブラケット2には、排気口8が備えられている。
エアガイド5は吸気口7側に複数の静翼9、静翼9の外周端に流れ変更部の翼10、電動機1側に複数の戻り通路の翼11、これらの翼が形成される基板12から構成される。
また、エアガイド5を覆うファンケース6壁面と静翼9及び基板12によって徐々に流路面積が拡大していくディフューザ通路部13が形成されている。
また、ファンケース6壁面と流れ変更部の翼10によって流れ変更部14が形成されている。
また、ブラケット2の平面部と戻り通路の翼11及び基板12によって戻り流路部15が形成されている。
また、流れ変更部14に位置するファンケース6壁面には開口部16が設けられている。
以上のように構成された電動送風機について、以下その動作、作用を、図7,8,9を用いて説明する。
電動送風機に電力が供給されると、電動機部1が動作し回転軸3が高速で回転し、それに伴って回転軸3に固定されたインペラ4が高速で回転する。その結果、吸気口7からインペラ4へと空気が吸引され、エアガイド5のディフューザ通路部13へ排出される(矢印B)。このとき、空気はインペラ4の回転により回転軸3を中心として回転する速度成分が与えられる。空気は静翼9と基板12、及びファンケース6壁面に沿って徐々に流路面積が拡大していくディフューザ通路部13を通過し、圧力回復をしながら流れ変更部14へと導かれる。
流れ変更部14で、空気の大部分はファンケース6の壁面に衝突しながら、かつ流れ変更部の翼10に沿って流れ方向を略外周方向から略軸方向排気口8側(矢印C)へ流れる
が、気流の一部はファンケース6壁面に設けられた開口部16より電動送風機外部へ排出される(矢印D)。また、略軸方向排気口8側(矢印C)へ流れた風は、ブラケット2壁面及び、戻り通路の翼11に沿って略内周方向へと変える(矢印E)。すなわちエアガイド5内での空気の流れは、外周方向(矢印B)から側軸方向排気口(矢印C)、そして内周方向(矢印E)へと電動機部1へ向かう流れとなる。
電動機部1へ流れ込んだ空気(矢印F)は、電動機部1を冷却した後、電動送風機の排気口8から外気へ排出される(矢印G)。
流れ変更部11近傍で急減速や剥離による流れの乱れを抑えることにより、高い吸い込み効率が得られる技術として、例えば特許文献1等がある。
しかしながら、近年の更なる高効率化の要求により、エアガイドの通路形態も進化が進んでおり、ディフューザ通路部13→流れ変更部14→戻り通路部15にかけて、流れのスムーズ化を図る手段として、通路を螺旋状に配置した螺旋エアガイドも登場している。
このような螺旋エアガイドにおいては、流れ変更部14を通過した気流は、戻り通路15へと向きを変える際、図8の矢視図イで示す鋭角の空間で流れがせき止められ、よどみが生じ、損失となる課題があった。
特許第3697849号公報
前記螺旋エアガイドにおいては、流れ変更部の翼が、ブラケットの平面と交わる翼終端において、流れのよどみが発生し、それが流体損失となって、少なからずエアガイドの圧力回復効率に影響を及ぼし、電動送風機の送風効率低下の原因となっていた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、送風効率を高めた電動送風機及びそれを用いた電気掃除機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、一端が開放され、排気口を備えた略円筒状の第1のブラケットにロータおよびステータを内包し、ロータを軸支するよう開放端を第2のブラケットで閉塞して電動機を構成し、前記電動機の回転軸に取付けて回転駆動する吸気口を設けたインペラと、前記インペラの外周に配設される複数の静翼を有するエアガイドと、前記インペラ、エアガイドを覆い、前記第1または、第2のブラケットに圧入固定されるファンケースを備え、前記エアガイドは、複数の静翼によって形成されるディフューザ通路と、エアガイド裏面に備えられた複数の戻り通路と、静翼から戻り通路の間で流れの方向を転換する流れ変更部によって、複数の連続した独立通路が形成されるとともに、前記流れ変更部は、エアガイドの側面にて略螺旋状の通路となり、前記通路を構成する流れ変更部の翼と、エアガイドを取付ける前記第1または第2のブラケットの軸と直交する平面部とでつくられる傾斜角が、流れ変更部の翼の終端部のみ、より大きな傾斜角となるよう設定したので、流れ変更部通路終端での風のよどみがなくなり、流れがスムーズになり、エアガイドの圧力回復効率を改善し、送風効率を高めることができる。
本発明の電動送風機は、送風効率を高めることができ、それを用いた電気掃除機は、吸引性能が高く、快適な掃除を行うことができる。
第1の発明は、一端が開放され、排気口を備えた略円筒状の第1のブラケットにロータおよびステータを内包し、ロータを軸支するよう開放端を第2のブラケットで閉塞して電動機を構成し、前記電動機の回転軸に取付けて回転駆動する吸気口を設けたインペラと、前記インペラの外周に配設される複数の静翼を有するエアガイドと、前記インペラ、エアガイドを覆い、前記第1または、第2のブラケットに圧入固定されるファンケースを備え、前記エアガイドは、複数の静翼によって形成されるディフューザ通路と、エアガイド裏面に備えられた複数の戻り通路と、静翼から戻り通路の間で流れの方向を転換する流れ変更部によって、複数の連続した独立通路が形成されるとともに、前記流れ変更部は、エアガイドの側面にて略螺旋状の通路となり、前記通路を構成する流れ変更部の翼と、エアガイドを取付ける前記第1または第2のブラケットの軸と直交する平面部とでつくられる傾斜角が、流れ変更部の翼の終端部のみ、より大きな傾斜角となるよう設定したので、流れ変更部通路終端での風のよどみがなくなり、流れがスムーズになり、エアガイドの圧力回復効率を改善し、送風効率を高めることができる。
第2の発明は、エアガイドの流れ変更部の翼の傾斜角と、流れ変更部の翼の終端部のより大きな傾斜角の間に滑らかなR形状を設けたので、流れがよりスムーズになり、エアガイドの圧力回復効率を高めることができる。
第3の発明は、エアガイドの流れ変更部の翼の終端部と、第1または第2のブラケットの平面部との交わりによって形成される仮想線が、前記平面部上で、流れ変更部の終端からエアガイドの中心に向かう仮想線を基準にしたとき、前記流れ変更部に連なるディフューザ通路が存在しない方の領域に存在するようにしたので、流れの方向を急激に変化させることがないため、流体の曲がり損失を抑えることが出来、結果、エアガイドの圧力回復効率を高めることができる。
第4の発明は、エアガイドの流れ変更部の翼の傾斜角と、流れ変更部の翼の終端部のより大きな傾斜角の間に設けた滑らかなR形状は、流れ変更部の翼の最も外周側から、エアガイド中心部に向かって徐々にR寸法が大きくなるよう設定したので、流体の曲がり損失を低減するとともに、風のよどみがなくなり、損失を抑えることができ、エアガイドの圧力回復効率を高めることができる。
第5の発明は、第1〜第4のいずれか1つの発明の電動送風機を備えた電気掃除機としたもので、吸引性能が高く、快適な掃除を行うことができる電気掃除機を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態を図1から図3を用いて説明する。なお、従来例と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
図1は、本実施の形態の電動送風機の半断面図、図2は電動送風機のエアガイドのみを抽出して描いた斜視図、図3は同側面図と流れ変更部の翼10の一部拡大図を表している。
図1に示すように、電動機部1は金属製のブラケット2によって覆われ、回転軸3にインペラ4を取付けている。インペラ4の周囲には樹脂製のエアガイド5が配置されており、インペラ4とエアガイド5は主に板金製であるファンケース6によって覆われている。ファンケース6は中央部に吸気口7を有しており、ブラケット2に圧入固定されている。ブラケット2には、排気口8が備えられている。
エアガイド5は吸気口7側に複数の静翼9、静翼9の外周端に流れ変更部の翼10、電動機1側に複数の戻り通路の翼11、これらの翼が形成される基板12から構成される。
また、エアガイド5を覆うファンケース6壁面と静翼9及び基板12によって徐々に流路面積が拡大していくディフューザ通路部13が形成されている。
また、ファンケース6壁面と流れ変更部の翼10によって流れ変更部14が形成されている。
また、ブラケット2の平面部と戻り通路の翼11及び基板12によって戻り流路部15が形成されている。
また、流れ変更部14に位置するファンケース6壁面には開口部16が設けられている。
図3において、流れ変更部の翼終端を拡大図を見ると、流れ変更部の翼10の傾斜に対して、その終端部17は、より急峻な角度となっている。
以上のように構成された電動送風機について、以下その動作、作用を、図1、2、3を用いて説明する。
電動送風機に電力が供給されると、電動機部1が動作し回転軸3が高速で回転し、それに伴って回転軸3に固定されたインペラ4が高速で回転する。その結果、吸気口7からインペラ4へと空気が吸引され、エアガイド5のディフューザ流路部13へ排出される(矢印B)。このとき、空気はインペラ4の回転により回転軸3を中心として回転する速度成分が与えられる。空気は静翼9と基板12、及びファンケース6壁面に沿って徐々に流路面積が拡大していくディフューザ通路部13を通過し、圧力回復をしながら流れ変更部14へと導かれる。
流れ変更部14で、空気の大部分はファンケース6の壁面に衝突しながら、かつ流れ変更部の翼10に沿って流れ方向を略外周方向から略軸方向排気口8側(矢印C)へ流れるが、気流の一部はファンケース6壁面に設けられた開口部16より電動送風機外部へ排出される(矢印D)。また、略軸方向排気口8側(矢印C)へ流れた風は、ブラケット2壁面及び、戻り通路の翼11に沿って略内周方向へと変える(矢印E)。すなわちエアガイド5内での空気の流れは、外周方向(矢印B)から側軸方向排気口(矢印C)、そして内周方向(矢印E)へと電動機部1へ向かう流れとなる。電動機部1へ流れ込んだ空気(矢印F)は、電動機部1を冷却した後、電動送風機の排気口8から外気へ排出される(矢印G)。
流れは、側軸方向排気口(矢印C)、そして内周方向(矢印E)へと向きを変える際、戻り通路の翼10の終端部17の傾斜がより急峻となっているため、ブラケット2の平面との間で気流がせき止められにくくなり、よどみの発生が少なくなる。その結果、流体損失が低減され、エアガイド5での圧力回復効率が向上する。
以上のように、本実施の形態においては、エアガイド5の流れ変更部14から戻り通路へかけての流体の流れを改善したので、流れがスムーズとなり、エアガイドの圧力回復効率が向上し、電装送風機の送風効率を高めることができるものである。
(実施の形態2)
次に本発明の第2の実施の形態を図1、2、4を用いて説明する。なお、上記の実施の形態と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
図4において、流れ変更部の翼10終端の拡大図を見ると、流れ変更部の翼10の傾斜に対して、その終端部17は、より急峻な角度となっている。さらに、その急峻な傾斜面との間に、両者をなめらかにつなぐ、Rが形成されている。
以上のように構成された電動送風機について、以下その動作、作用を説明する。
電動送風機に電力が供給されると、電動機部1が動作し回転軸3が高速で回転し、それに伴って回転軸3に固定されたインペラ4が高速で回転する。その結果、吸気口7からインペラ4へと空気が吸引され、エアガイド5のディフューザ流路部13へ排出される(矢印B)。このとき、空気はインペラ4の回転により回転軸3を中心として回転する速度成分が与えられる。空気は静翼9と基板12、及びファンケース6壁面に沿って徐々に流路面積が拡大していくディフューザ通路部13を通過し、圧力回復をしながら流れ変更部14へと導かれる。
流れ変更部14で、空気の大部分はファンケース6の壁面に衝突しながら、かつ流れ変更部の翼10に沿って流れ方向を略外周方向から略軸方向排気口8側(矢印C)へ流れるが、気流の一部はファンケース6壁面に設けられた開口部16より電動送風機外部へ排出される(矢印D)。また、略軸方向排気口8側(矢印C)へ流れた風は、ブラケット2壁面及び、戻り通路の翼11に沿って略内周方向へと変える(矢印E)。すなわちエアガイド5内での空気の流れは、外周方向(矢印B)から側軸方向排気口(矢印C)、そして内周方向(矢印E)へと電動機部1へ向かう流れとなる。
流れは、側軸方向排気口(矢印C)、そして内周方向(矢印E)へと向きを変える際、戻り通路の翼10の終端部17の傾斜がより急峻となっており、さらになめらかなRが形成されているため、ブラケット2の平面との間で気流がせき止められにくくなり、よどみの発生が少なくなる。その結果、流体損失が低減され、エアガイド5での圧力回復効率が向上する。
以上のように、本実施の形態においては、エアガイド5の流れ変更部14から戻り通路へかけての流体の流れを改善したので、流れがスムーズとなり、エアガイドの圧力回復効率が向上し、電装送風機の送風効率を高めることができるものである。
(実施の形態3)
次に本発明の第3の実施の形態を図1、2、4、5を用いて説明する。なお、上記の実施の形態と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
図5は、図4のエアガイド5の戻り通路部の断面S−Sを全周の1/4のみ描いたものである。図5において、今、流れ変更部14‘を取り上げると、流れ変更部の翼10’の終端と、ブラケット2の平面部との交わりによって形成される仮想線(II)が描かれる。また、流れ変更部の翼10‘の終端からエアガイド5の中心に向かう仮想線(I)を描き、それを基準にしたとき、前記流れ変更部14’に連なるディフューザ通路13‘(斜線部)が存在する側とは逆の領域に仮想線(II)が存在している。
以上のように構成された電動送風機について、以下その動作、作用を説明する。
電動送風機に電力が供給されると、電動機部1が動作し回転軸3が高速で回転し、それに伴って回転軸3に固定されたインペラ4が高速で回転する。その結果、吸気口7からイ
ンペラ4へと空気が吸引され、エアガイド5のディフューザ流路部13へ排出される(矢印B)。このとき、空気はインペラ4の回転により回転軸3を中心として回転する速度成分が与えられる。空気は静翼9と基板12、及びファンケース6壁面に沿って徐々に流路面積が拡大していくディフューザ通路部13を通過し、圧力回復をしながら流れ変更部14へと導かれる。
流れ変更部14で、空気の大部分はファンケース6の壁面に衝突しながら、かつ流れ変更部の翼10に沿って流れ方向を略外周方向から略軸方向排気口8側(矢印C)へ流れるが、気流の一部はファンケース6壁面に設けられた開口部16より電動送風機外部へ排出される(矢印D)。また、略軸方向排気口8側(矢印C)へ流れた風は、ブラケット2壁面及び、戻り通路の翼11に沿って略内周方向へと変える(矢印E)。すなわちエアガイド5内での空気の流れは、外周方向(矢印B)から側軸方向排気口(矢印C)、そして内周方向(矢印E)へと電動機部1へ向かう流れとなる。
流れは、側軸方向排気口(矢印C)、そして内周方向(矢印E)へと向きを変える際、図5のような位置関係となるように、すべての戻り通路の翼10の終端のラインが定義されているので、流れは急激に曲げられることなく、戻り通路15へと導かれる。その結果、流体損失が低減され、エアガイド5での圧力回復効率が向上する。
以上のように、本実施の形態においては、エアガイド5の流れ変更部14から戻り通路へかけての流体の流れを改善したので、流れがスムーズとなり、エアガイドの圧力回復効率が向上し、電装送風機の送風効率を高めることができるものである。
(実施の形態4)
次に本発明の第4の実施の形態を図1、2、4、5、6を用いて説明する。なお、上記の実施の形態と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
図6は、図5のエアガイド5の流れ変更部の翼10の断面を2カ所描いたものである。断面T−Tで描かれた戻り通路の翼の終端の形状と、断面U−Uで描かれたそれとを比較すると、断面T−Tの方が、Rが大きく形成されている。すなわち、図5の戻り通路の翼終端部において、最外周に近い部分では、Rが小さく、中心に近づくにつれて、Rが大きくなるように構成されている。
以上のように構成された電動送風機について、以下その動作、作用を説明する。
電動送風機に電力が供給されると、電動機部1が動作し回転軸3が高速で回転し、それに伴って回転軸3に固定されたインペラ4が高速で回転する。その結果、吸気口7からインペラ4へと空気が吸引され、エアガイド5のディフューザ流路部13へ排出される(矢印B)。このとき、空気はインペラ4の回転により回転軸3を中心として回転する速度成分が与えられる。空気は静翼9と基板12、及びファンケース6壁面に沿って徐々に流路面積が拡大していくディフューザ通路部13を通過し、圧力回復をしながら流れ変更部14へと導かれる。
流れ変更部14で、空気の大部分はファンケース6の壁面に衝突しながら、かつ流れ変更部の翼10に沿って流れ方向を略外周方向から略軸方向排気口8側(矢印C)へ流れるが、気流の一部はファンケース6壁面に設けられた開口部16より電動送風機外部へ排出される(矢印D)。また、略軸方向排気口8側(矢印C)へ流れた風は、ブラケット2壁面及び、戻り通路の翼11に沿って略内周方向へと変える(矢印E)。すなわちエアガイド5内での空気の流れは、外周方向(矢印B)から側軸方向排気口(矢印C)、そして内周方向(矢印E)へと電動機部1へ向かう流れとなる。
流れは、側軸方向排気口(矢印C)、そして内周方向(矢印E)へと向きを変え、戻り通路15を流れる際、流れ変更部の翼10の裏面に沿って流れるが、同部のR形状が、最外周から、中心に向かうにつれて大きくなるように設定されているので、流れの速度を徐々に低減させることが出来、戻り通路部15での圧力回復効率を向上させることができる。
以上のように、本実施の形態においては、エアガイド5の戻り通路の入口から、中心部へかけての流体の流れを改善したので、流れがスムーズとなり、エアガイドの圧力回復効率が向上し、電装送風機の送風効率を高めることができるものである。
以上のように、本発明にかかる電動送風機は、送風効率を高めることができるので、電動送風機を用いた各種家庭用電化機器、産業機器などの用途にも幅広く適用できるものである。また、この電動送風機を用いた電気掃除機は、吸引性能が高く、快適な掃除ができるので、家庭用はもちろんのこと、業務用としても適用できる。
本発明の実施の形態1における電動送風機の半断面図 本発明の実施の形態1におけるエアガイドの斜視図 本発明の実施の形態1におけるエアガイドの側面図 本発明の実施の形態2におけるエアガイドの側面図 本発明の実施の形態3におけるエアガイドの部分断面図 本発明の実施の形態4におけるエアガイドの部分拡大図 従来の電動送風機の半断面図 従来の電動送風機におけるインペラとエアガイドの斜視図 従来の電動送風機のおけるインペラとエアガイドの平面図
1 電動機部
2 ブラケット
3 回転軸
4 インペラ
5 エアガイド
6 ファンケース
7 吸気口
8 排気口
9 静翼
10 流れ変更部の翼
11 戻り通路の翼
12 基板
13 ディフューザ通路部
14 流れ変更部
15 戻り通路部
16 開口部
17 終端部

Claims (5)

  1. 一端が開放され、排気口を備えた略円筒状の第1のブラケットにロータおよびステータを内包し、ロータを軸支するよう開放端を第2のブラケットで閉塞して電動機を構成し、前記電動機の回転軸に取付けて回転駆動する吸気口を設けたインペラと、前記インペラの外周に配設される複数の静翼を有するエアガイドと、前記インペラ、エアガイドを覆い、前記第1または第2のブラケットに圧入固定されるファンケースを備え、前記エアガイドは、複数の静翼によって形成されるディフューザ通路と、エアガイド裏面に備えられた複数の戻り通路と、静翼から戻り通路の間で流れの方向を転換する流れ変更部によって、複数の連続した独立通路が形成されるとともに、前記流れ変更部は、エアガイドの側面にて略螺旋状の通路となり、前記通路を構成する流れ変更部の翼と、エアガイドを取付ける前記第1または第2のブラケットの軸と直交する平面部とでつくられる傾斜角が、流れ変更部の翼の終端部のみ、より大きな傾斜角となるよう設定し、流れ変更部通路終端での風の流れをスムーズ化したことを特徴とする電動送風機。
  2. エアガイドの流れ変更部の翼の傾斜角と、流れ変更部の翼の終端部のより大きな傾斜角の間に滑らかなR形状を設けた請求項1記載の電動送風機。
  3. エアガイドの流れ変更部の翼の終端部と、第1または第2のブラケットの平面部との交わりによって形成される仮想線が、前記平面部上で、流れ変更部の終端からエアガイドの中心に向かう仮想線を基準にしたとき、前記流れ変更部に連なるディフューザ通路が存在しない方の領域に存在するようにした請求項2記載の電動送風機
  4. エアガイドの流れ変更部の翼の傾斜角と、流れ変更部の翼の終端部のより大きな傾斜角の間に設けた滑らかなR形状は、流れ変更部の翼の最も外周側から、エアガイド中心部に向かって徐々にR寸法が大きくなるよう設定した請求項3記載の電動送風機。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動送風機を備えた電気掃除機。
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