JPWO2003069178A1 - 電磁クラッチ - Google Patents

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Abstract

アマチュア板がロータの摩擦面に吸着する際に発生する吸着音の低減を図ることを目的とした電磁クラッチである。弾性部材31のインナープレート26とアマチュア板12とに挟持されて圧縮された状態における突起部32の厚みを、弾性部材31のアウタープレート17とアマチュア板12とに挟持されて圧縮された状態における突起部33の厚みより大きくすることで、弾性部材31の突起部32の体積の相対的な増大を図ることができる。

Description

技術分野
この発明は、エンジン等の動力源からコンプレッサ等の従動機器に対し回転動力を断続的に供給するための電磁クラッチの構造の改良に関する。
背景技術
従来の電磁クラッチとして、例えば、実開平2−2537号公報に示されるものが公知となっている。この電磁クラッチは、フランジを有し回転軸に連結されるハブと、前記フランジに固着されたインナープレートと、フィールドコイルの励磁時にロータ部材に吸着されて一体的に回転するアマチュア板と、該アマチュア板に一体的に固着されたアウタープレートと、前記インナープレートとアウタープレートとの間に介在し両プレートに固着された環状のクッションゴムとを備えている。
更に、この電磁クラッチを上記公報の図面等に基づいて詳述すると、別体として構成されたハブとインナープレートとをリベットを介して連結している。また、アウタープレートとインナープレートとは、そのアマチュア板側面同士が径方向の同位置に配置されている。そして、ゴムのアマチュア板側面のうちアウタープレート側部位は、アマチュア板に非当接となっているのに対し、インナープレート側部位は、前記アウタープレート側部位よりも軸方向に突出した突起部を有し、この突起部はアマチュア板と接触している。インナープレートとアマチュア板との隙間は、クッションゴムのインナープレート側部位の突出寸法と略同じ軸方向寸法を有するワッシャーをリベットに挿通し、リベットでアマチュア板とアウタープレートとを固定する際に、アマチュア板とアウタープレートとの間にこのワッシャーを挟持することで解消している。
ところで、電磁クラッチは、アマチュア板とロータとが吸着する際に発生する吸着音について、可能な限り低減することが要請されている。この吸着音の低減を図る方策の1つとして、クッションゴムのインナープレート側部位の体積を増大することが考えられる。ところが、前記公報に示す電磁クラッチの構成では、例えばクッションゴムのアクチュエータ側への厚みを大きくすることによって体積の増大を図ろうとすると、アウタープレートとアマチュア板との間隔がより大きくなり、介在させるワッシャの数が増加したり、電磁クラッチ、ひいてはコンプレッサ等の従動機器のコンパクト化を測ることができない等の不具合を生ずる。
また、クッションゴムのアウタープレート側部位を圧縮された状態でアマチュア板に固着させることによって、吸着音を低減することができると予測されるが、上記公報の電磁クラッチでは、そもそもにおいてアウタープレート側部位はアマチュア板と接しておらず、クッションゴムのアウタープレート側部位を圧縮された状態でアマチュア板に固着させる構成を採用することができない。
その一方で、近年において、車両用空調装置の製造コストの低廉化が要請されるようになってきたもので、このコストダウンの要請は、電磁クラッチにおいても例外ではなく、電磁クラッチを構成する各部品について吟味し、可能な限り不要な部品を削除する必要がある。
更に、通常では、腐食防止のためクッションゴム全体にエポキシ系の塗料を吹き付けて塗装する関係で、クッションゴムの突起部のアマチュア板と接触する面にも、エポキシ系の塗料が付着した状態となるのが通常である。また、アマチュア板は、通常では、防錆のためカチオン塗装が施される。この場合に、主に高温下において、クッションゴムの突起部のうちアマチュア板との接触面にエポキシ系の塗料が付着したままだと、クッションゴムの突起部が通電時でもアマチュア板のカチオン塗装面と貼り付いて、アマチュア板とロータとの吸着不良を生ずる虞れがある。
そこで、この発明は、アマチュア板がロータに吸着する際に発生する吸着音の低減を図ると共に、部品点数の削減や、アマチュア板のロータとの吸着性の向上をも図ることができる電磁クラッチを提供することを目的とする。
発明の開示
本発明は、励磁コイルと、動力源の回転により駆動されるロータと、このロータの軸方向で対峙し前記励磁コイルへの通電により発生する電磁力によって前記ロータに吸着するアマチュア板と、このアマチュア板と軸心を同じくするハブと、前記アマチュア板に連結されたアウタープレートと、前記ハブに連結されたインナープレートと、これらアウタープレートとインナープレートとを組み合わせることで生ずる環状隙間に挟持され、前記アウタープレート及びインナープレートの双方に接着される弾性部材とを備えた電磁クラッチにおいて、この弾性部材のインナープレート側部位は、非通電時にアマチュア板に接触可能となるように軸方向に突出した突起部を有すると共に、前記アウタープレート及びインナープレートは、この弾性部材を保持するための保持部が前記環状隙間を挟んで対峙しており、前記アウタープレートの保持部の軸方向寸法は、前記インナープレートの保持部の軸方向寸法よりも相対的に大きいことを特徴とした電磁クラッチである。
このような電磁クラッチの構成によれば、組付けた状態では、インナープレートのアマチュア板側面がアウタープレートのアマチュア板側面よりもアマチュア板から離れた構成とすることができることから、インナープレートのアマチュア板側面とアウタープレートのアマチュア板側面とが組付け時に径方向の同位置にある構成よりも、弾性部材のインナープレート側部位に形成された突起部の突出寸法を相対的に大きく採ることが可能となるので、弾性部材の突起部の体積を増大させることができる。
また、本発明は、励磁コイルと、動力源の回転により駆動されるロータと、このロータの軸方向で対峙し前記励磁コイルへの通電により発生する電磁力によって前記ロータに吸着するアマチュア板と、このアマチュア板と軸心を同じくするハブと、前記アマチュア板に連結されたアウタープレートと、前記ハブに連結されたインナープレートと、これらアウタープレートとインナープレートとを組み合わせることで生ずる環状隙間に挟持され、前記アウタープレート及びインナープレートの双方に接着される弾性部材とを備えた電磁クラッチにおいて、この弾性部材のインナープレート側部位は、非通電時にアマチュア板に接触可能となるように軸方向に突出した第1の突起部を有し、前記弾性部材のアウタープレート側部位は、前記アマチュア板側に接触可能となるように軸方向に突出すると共に前記アマチュア板と前記アウタープレートとの間で挟持されるように径方向に延出した第2の突起部を有し、前記第1の突起部のインナープレートとアマチュア板とで挟持された状態の厚みは、前記第2の突起部のアウタープレートとアマチュア板とで挟持された状態の厚みよりも大きいことを特徴とした電磁クラッチである。
このような電磁クラッチの構成によれば、弾性部材は、インナープレートとアマチュア板とに挟持された状態の第1の突起部について、アウタープレートとアマチュア板とに挟持された状態の第2の突起部の厚みと同じとした場合に比較して、第1の突起部の厚みが大きくなるので、弾性部材は、従来の弾性部材よりも第1の突起部の体積を相対的に増大させることができる。
更に、この発明は、励磁コイルと、動力源の回転により駆動されるロータと、このロータの軸方向で対峙し前記励磁コイルへの通電により発生する電磁力によって前記ロータに吸着するアマチュア板と、このアマチュア板と軸心を同じくするハブと、前記アマチュア板に連結されたアウタープレートと、前記ハブに連結されたインナープレートと、これらアウタープレートとインナープレートとを組み合わせることで生ずる環状隙間に挟持され、前記アウタープレート及びインナープレートの双方に接着される弾性部材とを備えた電磁クラッチにおいて、この弾性部材のインナープレート側部位は、非通電時にアマチュア板に接触可能となるように軸方向に突出した第1の突起部を有し、前記弾性部材のアウタープレート側部位は、前記アマチュア板側に接触可能となるように軸方向に突出すると共に前記アマチュア板と前記アウタープレートとの間で挟持されるように径方向に延出した第2の突起部を有し、前記第1の突起部の非圧縮時の厚みは、前記第2の突出部の非圧縮時の厚みよりも大きいことを特徴とする電磁クラッチである。弾性部材は、インナープレート側部位のアマチュア接触面が少なくともアウタープレート側部位のアマチュア側面と径方向の同位置になるまで圧縮可能である。
このような電磁クラッチの弾性部材の構成によれば、弾性部材の第1の突起部と第2の突起部とが非圧縮状態において同じ厚みとした構成よりも、第1の突起部の厚みが大きくなるので、弾性部材は、従来の弾性部材よりも第1の突起部の体積を相対的に増大させることができる。
そして、前記アウタープレートは、前記アマチュア板と締結するための部材が挿通する通孔を有し、この通孔の周縁から前記アマチュア板側に突出した突起部を有するものとなっている。
このようなアウタープレートの構成によれば、弾性部材の第1の突起部と第2の突起部との厚みの差異により生ずるアマチュア板とアウタープレートとの隙間を解消するために、ワッシャ等の介在用部材を配置するのを不要とすることができる。
そしてまた、前記アウタープレートの突起部の突出寸法は、前記弾性部材の第2の突起部の突出寸法よりも小さいものとなっている。弾性部材は、第1の突起部のアマチュア板側面と第2の突起部のアマチュア側面とが共にアウタープレートの突起部の頂面と径方向の同位置になるまで圧縮可能である。
このような電磁クラッチの構成によれば、アウタープレートの突起部の突出寸法が弾性部材の第2の突起部の突出寸法よりも小さいため、アウタープレートとアマチュア板との間に第2の突起部を介在して連結した際に、この第2の突起部は圧縮された状態となるので、圧縮されない状態でアウタープレートとアマチュア板との間に弾性部材の第2の突起部が介在する場合よりもアマチュア板がロータに吸着する際の吸着音を低減することができる。
更にまた、本発明は、励磁コイルと、動力源の回転により駆動されるロータと、このロータの軸方向で対峙し前記励磁コイルへの通電により発生する電磁力によって前記ロータに吸着するアマチュア板と、このアマチュア板と軸心を同じくするハブと、前記アマチュア板に連結されたアウタープレートと、前記ハブに連結されたインナープレートと、これらアウタープレートとインナープレートとを組み合わせることで生ずる環状隙間に挟持され、前記アウタープレート及びインナープレートの双方に接着される弾性部材とを備えた電磁クラッチにおいて、前記アマチュア板は、前記ロータとの摩擦面に亜鉛メッキが付着されていることを特徴とする電磁クラッチである。
このような電磁クラッチのアマチュア板の構成によれば、亜鉛メッキを付着していない状態よりも、初期の静止伝達トルクが向上するので、アマチュア板がロータに吸着する際の吸着音を低減することができる。
一方、前記アマチュア板とアウタープレートとの連結は、前記アマチュア板から突起部を軸方向に突出させ、この突起部をアウタープレートの通孔に挿嵌させることで行うものとしても良い。このような電磁クラッチの構成によれば、アマチュア板とアウタープレートとを結合するためのリベット等の固定具を不要とすることができる。
前記ハブとインナープレートとの連結は、前記ハブから突起部を軸方向に突出させ、この突起部をインナープレートの通孔に挿嵌させることで行うものとしても良い。このような電磁クラッチの構成によれば、ハブとインナープレートとを結合するためのリベット等の固定具を不要とすることができる。
また、前記弾性部材の第1の突起部は、非通電時にアマチュア板と接触する面に塗装が施されていないことを特徴とする。このような電磁クラッチの弾性部材の構成によれば、アマチュア板の弾性部材側面にカチオン塗装が施されている場合に、弾性部材が通電時でも第1の突起部がアマチュア板の弾性部材側面に貼り付ついた状態となるのを防止することができるので、アマチュア板とロータとの吸着不良が回避される。
発明を実施するための最良の形態
以下、この発明の実施の形態を図面により説明する。
第1図においてその概略構成が示される電磁クラッチ1は、エンジンやモータ等の動力源からコンプレッサ等の従動機器に対して回転動力を断続的に供給できるようにするもので、励磁コイル2と、この励磁コイル2の周囲を回転するロータ5と、このロータ5に軸方向において対峙するアマチュア板12と、このアマチュア板12の回転に伴なって回転するハブ22と、アマチュア板12に連結されたアウタープレート17と、ハブ22に連結されたインナープレート26と、これらアウタープレート17とインナープレート26とを組み合わせることで生ずる環状隙間30に挟持された弾性部材31を有して構成されている。
このような構成において、この電磁クラッチ1の基本動作等を説明すると、励磁コイル2の非通電時には、アマチュア板12は、アウタープレート17を介して弾性部材31の弾性力によりロータ5とは離れる方向で付勢されており、これに伴ないロータ5は空転した状態にある。これに対し、励磁コイル2が通電されると起磁力が発生して、ロータ5及びアマチュア板12に磁束が発生することにより、アマチュア板12が、弾性部材31の弾性力に抗してロータ5側に吸着され、アウタープレート17、弾性部材31及びハブ22を介して従動機器が回動する。
励磁コイル2は、ステータハウジング3内に設けられた図示しないボビンに巻回され、図示しない取付板によって従動機器の本体側ハウジングに固定可能となっている。この励磁コイル2が収納されたステータハウジング3は、ロータ5の従動機の本体側と対峙する側面に環状溝4を形成し、この環状溝4に所定の隙間をあけて収納されている。
ロータ5は、環状に形成されて、その外周に動力源と連結する連結ベルトを取り付けるための溝6が形成され、内周にベアリング7を介して従動機器の駆動軸8を軸支する円筒部9の周囲に回転自在に外嵌されている。従動機の本体と反対側となるロータ5の側面は、軸心に対して垂直となる平面状に形成されて下記するアマチュア板12と対峙する摩擦面10を構成しており、この摩擦面10には、励磁コイル2への通電によって発生する磁束を迂回させるためのスリット11が形成されている。
アマチュア板12は、ロータ5の摩擦面10と対峙する平面状の摩擦面13を有したもので、このアマチュア板12の摩擦面13には、励磁コイル2への通電によって発生する磁束を迂回させるため、ロータ5の摩擦面10に形成されたスリット11からずれた位置に、第3図にも示されるスリット14が形成されている。そして、この実施形態では、アマチュア板12の摩擦面13に、例えば8ミクロンメートルの厚さで亜鉛メッキが付着されている。これにより、アマチュア板12の摩擦面13に全く亜鉛メッキが付着されていない状態に比し、初期の静止伝達トルクが従来では40から50ニュートンメートルであるのに対し、約20パーセントの割合で向上させることができる。これに対し、アマチュア板12の摩擦面13以外の面、例えば後述する弾性部材31の突起部32が接する面には、この実施形態では、防錆のためにカチオン塗装が施されている。
アウタープレート17は、第2図、第3図及び第5図にも示されるように、弾性部材31を保持するための軸方向に延びる筒状の保持部18と、この保持部18のアマチュア板側端からアマチュア板12の面に沿って延出したフランジ19とで構成されたものである。このアウタープレート17は、アマチュア板12に対し、特に第3図で示されるように、アマチュア板12から突出した突起部16をフランジ19に形成した通孔20に挿通した後その頭部をかしめることで固定されている。このような構成から、アウタープレート17とアマチュア板12とを固定するためのリベットを不要とするので、部品点数削減によるコスト低減を図ることができる。
ハブ22は、駆動軸8の端部にボルトによって固定されるもので、第3図に示される様に、このハブ22の駆動軸8と固定される本体23から径方向に延出したフランジ24には、インナープレート26が連結されている。即ち、インナープレート26は、ハブ22とは別体をなすもので、第2図及び第5図でも示される様に、略円盤状の基部27と、この基部27の外周縁から軸方向に沿って略筒状に立設した保持部28とで構成されている。インナープレート26は、第3図に示される様に、ハブ22のフランジ24から突出した突起部25を、基部27に形成した通孔29に挿通した後、突起部25の頭部をかしめることでハブ22と連結されている。
このようにハブ22とインナープレート26とを別体としたことから、駆動軸8の径や軸方向位置が機種毎に異なり、複数の種類のハブ22を用意する必要があるとしても、インナープレート26は共通のものを用いることが可能となるので、コスト低減を図ることができる。また、ハブ22とインナープレート26とを固定するためのリベットを不要とするので、部品点数削減によるコスト低減を図るここともできる。尚、アウタープレート17とインナープレート26とは、第2図に示される様に、インナープレート26の肉厚L2がアウタープレート17の肉厚L1よりも大きいことが望ましい。
そして、第2図、第3図及び第5図に示される様に、このアウタープレート17とインナープレート26とを組み合わせて生ずる保持部18、27間の環状隙間30には、以下に述べる弾性部材31が介在され、この弾性部材31がアウタープレート17とインナープレート26との双方に接着することで、アウタープレート17とインナープレート26とが連結されたものとなっている。
弾性部材31は、第5図で特に示される様に、アウタープレート17の保持部18とインナープレート26の保持部28との全周にわたって設けられた環状のもので、回転方向のトルク変動をねじりによって吸収し、トルク変動に伴なう駆動軸8等の破損の防止等を図っている。この弾性部材31の素材としては、例えばNBRや塩素化ブチル等のゴム材等が用いられており、その変形量は、変形後の体積が変形前の体積の約82%から88%となることが可能なものである。これにより、弾性部材31のねじりに対する信頼性の向上が図られている。
そして、弾性部材31は、第2図、第3図、及び第4図に示される様に、インナープレート側部位において、アマチュア板12側に突出し、アマチュア板12とロータ5とが最も離れた状態(即ち、非通電時)において、このアマチュア板12と当接する突起部32を有している。また、弾性部材31は、アウタープレート側部位において、アマチュア板12側に突出すると共に、径方向外縁側に延びて、アマチュア板12とアウタープレート17との間に挟持される突起部33を有している。そして、突起部32と突起部33との間の面34は内側に向けて湾曲して、特に第3図に示す様に、アマチュア板12との間に隙間を形成している。これにより、弾性部材31が圧縮した際の変形部分をこの隙間に逃がすことができ、弾性部材31の軸方向への圧縮を容易にしている。
更に、弾性部材31は、その略全周について、腐食防止のためエポキシ系の塗料を付着させているが、突起部32のアマチュア板12と接する面32Aには、マスキング等によりこのエポキシ系の塗料が付着されていない。このため、アマチュア板12の弾性部材側面に前述したようにカチオン塗装が施されていても、突起部32の面32Aが通電時にアマチュア板12の弾性部材側面に貼り付ついた状態となるのを回避することができる。
ところで、本発明において、第2図に示されるように、アウタープレート17の保持部18は、軸方向に沿った寸法L5が、インナープレート26の保持部28の軸方向に沿った寸法L6よりも大きい一方で、保持部18の先端と保持部28の先端とが同じ位置となるように組み付けられるので、第3図で示されるように、基部27のアマチュア板側面の方がフランジ19のアマチュア板側面よりアマチュア板12に対し離れて対峙している。すなわち、基部27のアマチュア板側面とアマチュア板12との間隔が従来のインナープレートのアマチュア板側面とアウタープレートのアマチュア板側面とが組み付け時に径方向の同位置にある構成より相対的に見て離れた状態にある。
そして、弾性部材31は、このように基部27のアマチュア板側面がフランジ19のアマチュア板側面よりアマチュア板12に対し離れても、圧縮された状態で挟持された状態となるのを確保するため、非圧縮状態において、第4図に示される様に、突起部32の厚みL3が突起部33の厚みL4よりも大きくなっている。
しかるに、弾性部材31の突起部32の厚みは、インナープレート26とアマチュア板12とで挟持されて圧縮された状態でも、基部27のアマチュア板側面とアマチュア板12との間隔が従来より離れているため、従来の弾性部材のインナープレート側部位の圧縮された状態の突起部の厚みに比較して大きくなっているので、弾性部材31の突起部32について、体積の相対的な増大化が図られている。
このため、アマチュア板12がロータ5に吸着する際の吸着音が低減する。また、弾性部材31の突起部32の体積を増大させたことにより、クラッチオフ時にアマチュア板12が振動しても、弾性部材31の突起部32を座屈、変形する比率が小さくなり、弾性部材31の突起部32が破損し難くなる。
また、アウタープレート17は、第2図、第3図及び第4図に示される様に、通孔20の周縁から環状の突起部21が突出している。これにより、組み付け時に、第3図で特にに示す様に、突起部21の頂面がアマチュア板12に突当して、弾性部材31の突起部33をアウタープレート17のフランジ19とアマチュア板12との間に介在させる隙間を形成可能としている。この突起部21の突出寸法(即ちフランジ19とアマチュア板12との隙間の寸法)L7は、この実施形態では、第4図に示される様に、弾性部材31の突起部33の非圧縮状態における厚みL4よりも小さくなっている。
このため、アウタープレート17のフランジ19とアマチュア板12との間に、弾性部材31の突起部33は圧縮された状態で挟持されるので、突起部21の突出寸法が弾性部材31の突起部33の厚さと略同じにして略圧縮されない状態で挟持された場合や、単にアマチュア板12に接している場合に比し、アマチュア板12の摩擦面13がロータ5の摩擦面10に吸着する際の吸着音を低減することができる。
産業上の利用可能性
以上のように、請求の範囲第1項の本発明によれば、組み付けた状態で、インナープレートのアマチュア板側面がアウタープレートのアマチュア板側面よりもアマチュア板から離れた構成にできることから、インナープレートのアマチュア板側面とアウタープレートのアマチュア板側面とが組み付け時に径方向の同位置にある構成よりも、弾性部材のインナープレート側部位に形成された突起部の突出寸法を相対的に大きく採ることが可能となる。 このため、弾性部材の突起部の体積を増大させることができるので、アマチュア板がプーリに吸着する際の吸着音を低減させることができる。
また、弾性部材の突起部の体積を増大させたことにより、クラッチオフ時にアマチュア板が振動しても、弾性部材の突起部を座屈、変形する比率が小さくなり、弾性部材の突起部が破損するのを防止することができる。
また、請求の範囲第2項の本発明によれば、弾性部材のインナープレートとアマチュア板とに挟持された第1の突起部の体積は、弾性部材のアウタープレートとアマチュア板とに挟持された第2の突起部の厚みと同じ場合に比較して、その厚みを大きくしたことにより、従来の弾性部材の第1の突起部に比し相対的に増大させることができるので、アマチュア板がロータに吸着する際の吸着音を低減させることができる。
また、弾性部材の第1の突起部の体積を増大させたことにより、クラッチオフ時にアマチュア板が振動しても、弾性部材の第1の突起部を座屈、変形する比率が小さくなり、弾性部材の第1の突起部が破損するのを防止することができる。
また、請求の範囲第3項の本発明によれば、弾性部材のインナープレート側部位の第1の突起部とアウタープレート側部位の第2の突起部とが圧縮時において径方向の同位置にある構成よりも、弾性部材の第1の突起部の突出寸法を相対的に大きく採ることで、従来の弾性部材の第1の突起部に比し、その体積を相対的に増大させることができるので、アマチュア板がロータに吸着する際の吸着音を低減させることができる。
また、弾性部材の第1の突起部の体積を増大させたことにより、クラッチオフ時にアマチュア板が振動しても、弾性部材の第1の突起部を座屈、変形する比率が小さくなり、弾性部材の第1の突起部が破損するのを防止することができる。
また、請求の範囲第4項の本発明によれば、アウタープレートから突出した突起部の頂部がアマチュア板に当接するので、アウタープレートとアマチュア板との隙間を解消するためのワッシャ等の介在用部材が不要となり、部品点数を削減することができ、電磁クラッチのコストダウンを図ることができる。
また、請求の範囲第5項の本発明によれば、アウタープレートの突起部の突出寸法が弾性部材の第2の突起部の突出寸法よりも小さいため、弾性部材の第2の突起部は圧縮された状態でアマチュア板とアウタープレートとの間に挟持されるので、圧縮されずにアマチュア板とアウタープレートとの間に挟持される場合よりもアマチュア板がロータに吸着する際の吸着音をより一層低減することができる。
また、請求の範囲第6項の本発明によれば、アマチュア板に亜鉛メッキを付着していない状態よりも、従来品と比較して初期の静止伝達トルクが向上するので、アマチュア板がロータに吸着する際の吸着音を低減することができる。
また、請求の範囲第7項の本発明によれば、アマチュア板から突出した突起部によりアウタープレートと結合することができるため、アマチュア板とアウタープレートとを結合するためのリベット等の固定具を不要とするので、部品点数を削減することができ、電磁クラッチのコストダウンを図ることができる。
また、請求の範囲第8項の本発明によれば、ハブから突出した突起部によりインナープレートと結合することができるため、ハブとインナープレートとの結合するためのリベット等の固定具を不要とするので、品点数を削減することができ、電磁クラッチのコストダウンを図ることができる。
そして、請求の範囲第9項の本発明によれば、アマチュア板の弾性部材側面にカチオン塗装が施されている場合でも、弾性部材の第1の突起部の面がこのアマチュア板の弾性部材側面に貼り付つくことがないので、ロータとの吸着不良を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の電磁クラッチの全体構成の概略を示す断面図であり、第2図は、同上の電磁クラッチのアマチュア板等の他の部材との非組み付け時におけるアウタープレート、インナープレート及び弾性部材の組付け体の構成を示す断面図であり、第3図は、同上の電磁クラッチの非組み付け時におけるアウタープレート、インナープレート及び弾性部材の組付け体の要部拡大断面図であり、第4図は、電磁クラッチのアウタープレート、インナープレート、弾性部材、ハブ、及びアマチュア板の組付け体の相対的な寸法差を説明するための拡大図であり、第5図は、アウタープレート、インナープレート及び弾性部材の組付け体をハブ、及びアマチュア板と組み付けた状態を示す説明図で、第5図(a)は反ロータ側から見た状態、第5図(b)は断面図、第5図(c)はロータ側から見た状態を示すものである。
図中の符号の説明は以下の通りである。すなわち、1は、電磁クラッチ、2は、励磁コイル、5は、ロータ、10は、ロータの摩擦面、12は、アマチュア板、13は、アマチュア板の摩擦面、16は、突起部、17は、アウタープレート、18は、保持部、19は、フランジ、20は、通孔、21は、突起部、22は、ハブ、25は、突起部、26は、インナープレート、27は、基部、28は、保持部、29は、通孔、30は、環状隙間、31は、弾性部材、32は、突起部、32Aは、面、33は、突起部である。
【0001】
明細書
電磁クラッチ
技術分野
この発明は、エンジン等の動力源からコンプレッサ等の従動機器に対し回転動力を断続的に供給するための電磁クラッチの構造の改良に関する。
背景技術
従来の電磁クラッチとして、例えば、実開平2−2537号公報に示されるものが公知となっている。この電磁クラッチは、フランジを有し回転軸に連結されるハブと、前記フランジに固着されたインナープレートと、フィールドコイルの励磁時にロータ部材に吸着されて一体的に回転するアマチュア板と、該アマチュア板に一体的に固着されたアウタープレートと、前記インナープレートとアウタープレートとの間に介在し両プレートに固着された環状のクッションゴムとを備えている。
更に、この電磁クラッチを上記公報の図面等に基づいて詳述すると、別体として構成されたハブとインナープレートとをリベットを介して連結している。また、アウタープレートとインナープレートとは、そのアマチュア板側面同士が軸方向の同位置に配置されている。そして、ゴムのアマチュア板側面のうちアウタープレート側部位は、アマチュア板に非当接となっているのに対し、インナープレート側部位は、前記アウタープレート側部位よりも軸方向に突出した突起部を有し、この突起部はアマチュア板と接触している。インナープレートとアマチュア板との隙間は、クッションゴムのインナープレート側部位の突出寸法と略同じ軸
【0003】
常である。また、アマチュア板は、通常では、防錆のためカチオン塗装が施される。この場合に、主に高温下において、クッションゴムの突起部のうちアマチュア板との接触面にエポキシ系の塗料が付着したままだと、クッションゴムの突起部が通電時でもアマチュア板のカチオン塗装面と貼り付いて、アマチュア板とロータとの吸着不良を生ずる虞れがある。
そこで、この発明は、アマチュア板がロータに吸着する際に発生する吸着音の低減を図ると共に、部品点数の削減や、アマチュア板のロータとの吸着性の向上をも図ることがでぎる電磁クラッチを提供することを目的とする。
発明の開示
本発明は、励磁コイルと、動力源の回転により駆動されるロータと、このロータの径方向で対峙し前記励磁コイルへの通電により発生する電磁力によって前記ロータに吸着するアマチュア板と、このアマチュア板と軸心を同じくするハブと、前記アマチュア板に連結されたアウタープレートと、前記ハブに連結されたインナープレートと、これらアウタープレートとインナープレートとを組み合わせることで生ずる環状隙間に挟持され、前記アウタープレート及びインナープレートの双方に接着される弾性部材とを備えた電磁クラッチにおいて、この弾性部材のインナープレート側部位は、非通電時にアマチュア板に接触可能となるように軸方向に突出すると共に非通電時にアマチュア板と接触する面には塗装が施されていない突起部を有し、前記アウタープレート及びインナープレートは、この弾性部材を保持するための保持部が前記環状隙間を挟んで対峙しており、前記アウタープレートの保持部の軸方向寸法は、前記インナープレートの保持部の軸方向寸法よりも相対的に大きいことを特徴とした電磁クラッチである。
【0004】
このような電磁クラッチの構成によれば、組付けた状態では、インナープレートのアマチュア板側面がアウタープレートのアマチュア板側面よりもアマチュア板から離れた構成とすることができることから、インナープレートのアマチュア板側面とアウタープレートのアマチュア板側面とが組付け時に軸方向の同位置にある構成よりも、弾性部材のインナープレート側部位に形成された突起部の突出寸法を相対的に大きく採ることが可能となるので、弾性部材の突起部の体積を増大させることができると共にアマチュア板の弾性部材側面にカチオン塗装が施されている場合に、弾性部材が通電時でも第1の突起部がアマチュア板の弾性部材側面に貼り付ついた状態となるのを防止することができるので、アマチュア板とロータとの吸着不良が回避される。
また、本発明は、励磁コイルと、動力源の回転により駆動されるロータと、このロータの軸方向で対峙し前記励磁コイルへの通電により発生する電磁力によって前記ロータに吸着するアマチュア板と、このアマチュア板と軸心を同じくするハブと、前記アマチュア板に連結されたアウタープレートと、前記ハブに連結されたインナープレートと、これらアウタープレートとインナープレートとを組み合わせることで生ずる環状隙間に挟持され、前記アウタープレート及びインナープレートの双方に接着される弾性部材とを備えた電磁クラッチにおいて、
この弾性部材のインナープレート側部位は、非通電時にアマチュア板に接触可能となるように軸方向に突出すると共に非通電時にアマチュア板と接触する面には塗装が施されていない第1の突起部を有し、前記弾性部材のアウタープレート側部位は、前記アマチュア板側に接触可能となるように軸方向に突出すると共に前記アマチュア板と前記アウタープレートとの間で挟持されるように軸方向に延出した第2の突起部を有し、前記第1の突起部のインナープレートとアマチュア板とで挟持された状態の厚みは、前記第2の突起部のアウタープレートとアマチュア板とで挟持された状態の厚みよりも大きいことを特徴とした電磁クラッチである。
このような電磁クラッチの構成によれば、弾性部材は、インナープレートとアマチュア板とに挟持された状態の第1の突起部について、アウ
【0005】
タープレートとアマチュア板とに挟持された状態の第2の突起部の厚みと同じとした場合に比較して、第1の突起部の厚みが大きくなるので、弾性部材は、従来の弾性部材よりも第1の突起部の体積を相対的に増大させることができると共にアマチュア板の弾性部材側面にカチオン塗装が施されている場合でも、弾性部材の第1の突起部の面がこのアマチュア板の弾性部材側面に貼り付つくことがないので、ロータとの吸着不良を回避することができる。
更に、この発明は、励磁コイルと、動力源の回転により駆動されるロータと、このロータの軸方向で対峙し前記励磁コイルへの通電により発生する電磁力によって前記ロータに吸着するアマチュア板と、このアマチュア板と軸心を同じくするハブと、前記アマチュア板に連結されたアウタープレートと、前記ハブに連結されたインナープレートと、これらアウタープレートとインナープレートとを組み合わせることで生ずる環状隙間に挟持され、前記アウタープレート及びインナープレートの双方に接着される弾性部材とを備えた電磁クラッチにおいて、この弾性部材のインナープレート側部位は、非通電時にアマチュア板に接触可能となるように軸方向に突出した第1の突起部を有し、前記弾性部材のアウタープレート側部位は、前記アマチュア板側に接触可能となるように軸方向に突出すると共に前記アマチュア板と前記アウタープレートとの間で挟持されるように径方向に延出した第2の突起部を有し、前記第1の突起部の非圧縮時の厚みは、前記第2の突出部の非圧縮時の厚みよりも大きいことを特徴とする電磁クラッチである。弾性部材は、インナープレート側部位のアマチュア接触面が少なくともアウタープレート側部位のアマチュア側面と軸方向の同位置になるまで圧縮可能である。
このような電磁クラッチの弾性部材の構成によれば、弾性部材の第1の突起部と第2の突起部とが非圧縮状態において同じ厚みとした構成よりも、第1の突起部の厚みが大きくなるので、弾性部材は、従来の弾性部材よりも第1の突起部の体積を相対的に増大させることができる。
そして、前記アウタープレートは、前記アマチュア板と締結するため
【0006】
の部材が挿通する通孔を有し、この通孔の周縁から前記アマチュア板側に突出した突起部を有するものとなっている。
このようなアウタープレートの構成によれば、弾性部材の第1の突起部と第2の突起部との厚みの差異により生ずるアマチュア板とアウタープレートとの隙間を解消するために、ワッシャ等の介在用部材を配置するのを不要とすることができる。
そしてまた、前記アウタープレートの突起部の突出寸法は、前記弾性部材の第2の突起部の突出寸法よりも小さいものとなっている。弾性部材は、第1の突起部のアマチュア板側面と第2の突起部のアマチュア側面とが共にアウタープレートの突起部の頂面と軸方向の同位置になるまで圧縮可能である。
このような電磁クラッチの構成によれば、アウタープレートの突起部の突出寸法が弾性部材の第2の突起部の突出寸法よりも小さいため、アウタープレートとアマチュア板との間に第2の突起部を介在して連結した際に、この第2の突起部は圧縮された状態となるので、圧縮されない状態でアウタープレートとアマチュア板との間に弾性部材の第2の突起部が介在する場合よりもアマチュア板がロータに吸着する際の吸着音を低減することができる。
更にまた、本発明は、励磁コイルと、動力源の回転により駆動されるロータと、このロータの径方向で対峙し前記励磁コイルへの通電により発生する電磁力によって前記ロータに吸着するアマチュア板と、このアマチュア板と軸心を同じくするハブと、前記アマチュア板に連結されたアウタープレートと、前記ハブに連結されたインナープレートと、これらアウタープレートとインナープレートとを組み合わせることで生ずる環状隙間に挟持され、前記アウタープレート及びインナープレートの双方に接着される弾性部材とを備えた電磁クラッチにおいて、この弾性部材のインナープレート側部位は、非通電時にアマチュア板に接触可能となるように軸方向に突出した突起部を有し、この突起部は、非通電時にアマチュア板と接触する面に塗装が施されていないと共に、前記アマチ
【0007】
ュア板は、前記ロータとの摩擦面に防錆処理が施されていることを特徴とする電磁クラッチである。
一方、前記アマチュア板とアウタープレートとの連結は、前記アマチュア板から突起部を軸方向に突出させ、この突起部をアウタープレートの通孔に挿嵌させることで行うものとしても良い。このような電磁クラッチの構成によれば、アマチュア板とアウタープレートとを結合するためのリベット等の固定具を不要とすることができる。
前記ハブとインナープレートとの連結は、前記ハブから突起部を軸方向に突出させ、この突起部をインナープレートの通孔に挿嵌させることで行うものとしても良い。このような電磁クラッチの構成によれば、ハブとインナープレートとを結合するためのリベット等の固定具を不要とすることができる。
また、前記弾性部材の第1の突起部は、非通電時にアマチュア板と接触する面に塗装が施されていないことを特徴とする。このような電磁クラッチの弾性部材の構成によれば、アマチュア板の弾性部材側面にカチオン塗装が施されている場合に、弾性部材が通電時でも第1の突起部がアマチュア板の弾性部材側面に貼り付ついた状態となるのを防止することができるので、アマチュア板とロータとの吸着不良が回避される。
図面の簡単な説明
第1図は、この発明の電磁クラッチの全体構成の概略を示す断面図であり、第2図は、同上の電磁クラッチのアマチュア板等の他の部材との非組み付け時におけるアウタープレート、インナープレート及び弾性部
【0013】
て対峙している。すなわち、基部27のアマチュア板側面とアマチュア板12との間隔が従来のインナープレートのアマチュア板側面とアウタープレートのアマチュア板側面とが組み付け時に軸方向の同位置にある構成より相対的に見て離れた状態にある。
そして、弾性部材31は、このように基部27のアマチュア板側面がフランジ19のアマチュア板側面よりアマチュア板12に対し離れても、圧縮された状態で挟持された状態となるのを確保するため、非圧縮状態において、第4図に示される様に、突起部32の厚みL3が突起部33の厚みL4よりも大きくなっている。
しかるに、弾性部材31の突起部32の厚みは、インナープレート26とアマチュア板12とで挟持されて圧縮された状態でも、基部27のアマチュア板側面とアマチュア板12との間隔が従来より離れているため、従来の弾性部材のインナープレート側部位の圧縮された状態の突起部の厚みに比較して大きくなっているので、弾性部材31の突起部32について、体積の相対的な増大化が図られている。
このため、アマチュア板12がロータ5に吸着する際の吸着音が低減する。また、弾性部材31の突起部32の体積を増大させたことにより、クラッチオフ時にアマチュア板12が振動しても、弾性部材31の突起部32を座屈、変形する比率が小さくなり、弾性部材31の突起部32が破損し難くなる。
また、アウタープレート17は、第2図、第3図及び第4図に示される様に、通孔20の周縁から環状の突起部21が突出している。これにより、組み付け時に、第3図で特に示す様に、突起部21の頂面がアマチュア板12に突当して、弾性部材31の突起部33をアウタープレート17のフランジ19とアマチュア板12との間に介在させる隙間を形成可能としている。この突起部21の突出寸法(即ちフランジ19とア
【0014】
マチュア板12との隙間の寸法)L7は、この実施形態では、第4図に示される様に、弾性部材31の突起部33の非圧縮状態における厚みL4よりも小さくなっている。
このため、アウタープレート17のフランジ19とアマチュア板12との間に、弾性部材31の突起部33は圧縮された状態で挟持されるので、突起部21の突出寸法が弾性部材31の突起部33の厚さと略同じにして略圧縮されない状態で挟持された場合や、単にアマチュア板12に接している場合に比し、アマチュア板12の摩擦面13がロータ5の摩擦面10に吸着する際の吸着音を低減することができる。
産業上の利用可能性
以上のように、請求の範囲第1項の本発明によれば、組み付けた状態で、インナープレートのアマチュア板側面がアウタープレートのアマチュア板側面よりもアマチュア板から離れた構成にできることから、インナープレートのアマチュア板側面とアウタープレートのアマチュア板側面とが組み付け時に軸方向の同位置にある構成よりも、弾性部材のインナープレート側部位に形成された突起部の突出寸法を相対的に大きく採ることが可能となる。 このため、弾性部材の突起部の体積を増大させることができるので、アマチュア板がプーリに吸着する際の吸着音を低減させることができる。
また、弾性部材の突起部の体積を増大させたことにより、クラッチオフ時にアマチュア板が振動しても、弾性部材の突起部を座屈、変形する比率が小さくなり、弾性部材の突起部が破損するのを防止することができる。
また、請求の範囲第2項の本発明によれば、弾性部材のインナープレートとアマチュア板とに挟持された第1の突起部の体積は、弾性部材の
【0015】
アウタープレートとアマチュア板とに挟持された第2の突起部の厚みと同じ場合に比較して、その厚みを大きくしたことにより、従来の弾性部材の第1の突起部に比し相対的に増大させることができるので、アマチュア板がロータに吸着する際の吸着音を低減させることができる。
また、弾性部材の第1の突起部の体積を増大させたことにより、クラッチオフ時にアマチュア板が振動しても、弾性部材の第1の突起部を座屈、変形する比率が小さくなり、弾性部材の第1の突起部が破損するのを防止することができる。
また、請求の範囲第3項の本発明によれば、弾性部材のインナープレート側部位の第1の突起部とアウタープレート側部位の第2の突起部とが圧縮時において軸方向の同位置にある構成よりも、弾性部材の第1の突起部の突出寸法を相対的に大きく採ることで、従来の弾性部材の第1の突起部に比し、その体積を相対的に増大させることができるので、アマチュア板がロータに吸着する際の吸着音を低減させることができる。
また、弾性部材の第1の突起部の体積を増大させたことにより、クラッチオフ時にアマチュア板が振動しても、弾性部材の第1の突起部を座屈、変形する比率が小さくなり、弾性部材の第1の突起部が破損するのを防止することができる。
また、請求の範囲第4項の本発明によれば、アウタープレートから突出した突起部の頂部がアマチュア板に当接するので、アウタープレートとアマチュア板との隙間を解消するためのワッシャ等の介在用部材が不要となり、部品点数を削減することができ、電磁クラッチのコストダウンを図ることができる。
また、請求の範囲第5項の本発明によれば、アウタープレートの突起部の突出寸法が弾性部材の第2の突起部の突出寸法よりも小さいため、弾性部材の第2の突起部は圧縮された状態でアマチュア板とアウタープ
【0016】
レートとの間に挟持されるので、圧縮されずにアマチュア板とアウタープレートとの間に挟持される場合よりもアマチュア板がロータに吸着する際の吸着音をより一層低減することができる。
また、請求の範囲第7項の本発明によれば、アマチュア板から突出した突起部によりアウタープレートと結合することができるため、アマチュア板とアウタープレートとを結合するためのリベット等の固定具を不要とするので、部品点数を削減することができ、電磁クラッチのコストダウンを図ることができる。
また、請求の範囲第8項の本発明によれば、ハブから突出した突起部によりインナープレートと結合することができるため、ハブとインナープレートとの結合するためのリベット等の固定具を不要とするので、品点数を削減することができ、電磁クラッチのコストダウンを図ることができる。
そして、請求の範囲第1項、第2項、第6項又は第9項の本発明によれば、アマチュア板の弾性部材側面にカチオン塗装が施されている場合でも、弾性部材の第1の突起部の面がこのアマチュア板の弾性部材側面に貼り付つくことがないので、ロータとの吸着不良を回避することができる。

Claims (9)

  1. 励磁コイルと、動力源の回転により駆動されるロータと、このロータの軸方向で対峙し前記励磁コイルへの通電により発生する電磁力によって前記ロータに吸着するアマチュア板と、このアマチュア板と軸心を同じくするハブと、前記アマチュア板に連結されたアウタープレートと、前記ハブに連結されたインナープレートと、これらアウタープレートとインナープレートとを組み合わせることで生ずる環状隙間に挟持され、前記アウタープレート及びインナープレートの双方に接着される弾性部材とを備えた電磁クラッチにおいて、
    この弾性部材のインナープレート側部位は、非通電時にアマチュア板に接触可能となるように軸方向に突出した突起部を有すると共に、前記アウタープレート及びインナープレートは、この弾性部材を保持するための保持部が前記環状隙間を挟んで対峙しており、前記アウタープレートの保持部の軸方向寸法は、前記インナープレートの保持部の軸方向寸法よりも相対的に大きいことを特徴とした電磁クラッチ。
  2. 励磁コイルと、動力源の回転により駆動されるロータと、このロータの軸方向で対峙し前記励磁コイルへの通電により発生する電磁力によって前記ロータに吸着するアマチュア板と、このアマチュア板と軸心を同じくするハブと、前記アマチュア板に連結されたアウタープレートと、前記ハブに連結されたインナープレートと、これらアウタープレートとインナープレートとを組み合わせることで生ずる環状隙間に挟持され、前記アウタープレート及びインナープレートの双方に接着される弾性部材とを備えた電磁クラッチにおいて、
    この弾性部材のインナープレート側部位は、非通電時にアマチュア板に接触可能となるように軸方向に突出した第1の突起部を有し、前記弾性部材のアウタープレート側部位は、前記アマチュア板側に接触可能となるように軸方向に突出すると共に前記アマチュア板と前記アウタープレートとの間で挟持されるように径方向に延出した第2の突起部を有し、前記第1の突起部のインナープレートとアマチュア板とで挟持された状態の厚みは、前記第2の突起部のアウタープレートとアマチュア板とで挟持された状態の厚みよりも大きいことを特徴とした電磁クラッチ。
  3. 励磁コイルと、動力源の回転により駆動されるロータと、このロータの軸方向で対峙し前記励磁コイルへの通電により発生する電磁力によって前記ロータに吸着するアマチュア板と、このアマチュア板と軸心を同じくするハブと、前記アマチュア板に連結されたアウタープレートと、前記ハブに連結されたインナープレートと、これらアウタープレートとインナープレートとを組み合わせることで生ずる環状隙間に挟持され、前記アウタープレート及びインナープレートの双方に接着される弾性部材とを備えた電磁クラッチにおいて、
    この弾性部材のインナープレート側部位は、非通電時にアマチュア板に接触可能となるように軸方向に突出した第1の突起部を有し、前記弾性部材のアウタープレート側部位は、前記アマチュア板側に接触可能となるように軸方向に突出すると共に前記アマチュア板と前記アウタープレートとの間で挟持されるように径方向に延出した第2の突起部を有し、前記第1の突起部の非圧縮時の厚みは、前記第2の突出部の非圧縮時の厚みよりも大きいことを特徴とする電磁クラッチ。
  4. 前記アウタープレートは、前記アマチュア板と締結するための部材が挿通する通孔を有し、この通孔の周縁から前記アマチュア板側に突出した突起部を有することを特徴とする請求の範囲第1項、第2項又は第3項に記載の電磁クラッチ。
  5. 前記アウタープレートの突起部の突出寸法は、前記弾性部材の第2の突起部の突出寸法よりも小さいことを特徴とする請求の範囲第4項に記載の電磁クラッチ。
  6. 励磁コイルと、動力源の回転により駆動されるロータと、このロータの軸方向で対峙し前記励磁コイルへの通電により発生する電磁力によって前記ロータに吸着するアマチュア板と、このアマチュア板と軸心を同じくするハブと、前記アマチュア板に連結されたアウタープレートと、前記ハブに連結されたインナープレートと、これらアウタープレートとインナープレートとを組み合わせることで生ずる環状隙間に挟持され、前記アウタープレート及びインナープレートの双方に接着される弾性部材とを備えた電磁クラッチにおいて、
    前記アマチュア板は、前記ロータとの摩擦面に亜鉛メッキが付着されていることを特徴とする電磁クラッチ。
  7. 前記アマチュア板とアウタープレートとの連結は、前記アマチュア板から突起部を軸方向に突出させ、この突起部をアウタープレートの通孔に挿嵌させることで行うことを特徴とした請求の範囲第1項、第2項、第3項又は第6項に記載の電磁クラッチ。
  8. 前記ハブとインナープレートとの連結は、前記ハブから突起部を軸方向に突出させ、この突起部をインナープレートの通孔に挿嵌させることで行うことを特徴とした請求の範囲第1項、第2項、第3項又は第5項に記載の電磁クラッチ。
  9. 前記弾性部材の第1の突起部は、非通電時にアマチュア板と接触する面に塗装が施されていないことを特徴とする請求の範囲第1項、第2項、第3項又は第6項に記載の電磁クラッチ。
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