JP2000283182A - 電磁クラッチ用ダンパゴム - Google Patents

電磁クラッチ用ダンパゴム

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JP2000283182A
JP2000283182A JP11087141A JP8714199A JP2000283182A JP 2000283182 A JP2000283182 A JP 2000283182A JP 11087141 A JP11087141 A JP 11087141A JP 8714199 A JP8714199 A JP 8714199A JP 2000283182 A JP2000283182 A JP 2000283182A
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damper rubber
rubber
damper
armature
electromagnetic clutch
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Yasutoku Kamimura
泰徳 上村
Kazunari Akaogi
和成 赤荻
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Fukoku Co Ltd
Ogura Clutch Co Ltd
Fukoku KK
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Fukoku Co Ltd
Ogura Clutch Co Ltd
Fukoku KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダンパゴムの被押圧面が擦られて削り取られ
ないようにする。 【解決手段】 ダンパゴム15のトルク伝達ピンによっ
て押圧される被押圧面15aにコーティング被膜40を
形成する。コーティング被膜40は、固体潤滑剤パフダ
としてのフッ素樹脂パウダをエポキシ樹脂やフェノール
樹脂、ウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂からなるバイン
ダに分散した状態で塗布、形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アーマチュアがロ
ータに磁気吸着するときの衝撃を緩和することにより吸
着音の発生を防止する電磁クラッチ用ダンパゴムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】カーエアコン用コンプレッサに装着され
る電磁クラッチには、アーマチュアがロータに磁気吸着
するときの吸着音の発生を防止するためにダンパゴムが
設けられている。以下、図3〜図10に基づいて従来の
電磁クラッチおよびダンパゴムの構成等を説明する。
【0003】図3は電磁クラッチの断面図であり、図4
は図3の右側面図である。図5と図6は図3の要部を拡
大した図であり、図5はアーマチュアがロータから離間
している状態の断面図、図6はアーマチュアがロータに
磁気吸着した状態の断面図である。図7はダンパゴムの
斜視図であり、図8は同ゴムの断面図である。図9はダ
ンパゴムの圧縮を説明するための図である。図10は他
の従来例を示す断面図である。
【0004】図3および図4において、電磁クラッチ1
はカーエアコン用コンプレッサ2の回転軸3に装着され
たアーマチュア組立体4と、コンプレッサ2のハウジン
グ5に形成した円筒部5aに軸受6を介して回転自在に
支持されたロータ7と、前記ハウジング5に固定された
励磁装置8を備えている。
【0005】前記アーマチュア組立体4は、コンプレッ
サ2の回転軸3の軸端にセレーション結合され、ボルト
9によってストッパプレート10とともに固定されたア
ーマチュアハブ11を有している。ストッパプレート1
0は、アーマチュアハブ11の円板部11aに複数個の
リベット12によって固定されることにより、アーマチ
ュアハブ11のフランジ部を構成している。また、スト
ッパプレート10は、図4に示すように正面視形状が略
正三角形に形成され、各角部に貫通穴13がそれぞれ形
成されている。なお、ストッパプレート10は、アーマ
チュアハブ11の円板部11aと一体に形成することも
できる。すなわち、アーマチュアハブ11のフランジ部
とは、径方向に延設されたアーマチュアハブ11の円板
部11aからなるフランジ部、またはアーマチュアハブ
11の円板部11aとこの円板部11aに固定された前
記ストッパプレート10とからなるフランジ部のいずれ
であってもよい。また、ストッパプレート10の内側面
と回転軸3の軸端面との間には、後述するエアギャップ
Gを調整するための図示しないシムが介在されている。
【0006】図3〜図6において、アーマチュアハブ1
1のフランジ部を構成する前記ストッパプレート10の
表面側には、ダンパゴム15のゴム収容部を形成するカ
ップ状のダンパカバー16が前記各貫通穴13に対応す
る位置に溶接等によって固定されている。このダンパカ
バー16は、底部16aに前記貫通穴13に連通する貫
通穴17を有し、この貫通穴17から有頭部材であるト
ルク伝達ピン18が挿入されるとともに前記ダンパゴム
15が圧入されている。前記トルク伝達ピン18の基端
部18aは、ストッパプレート10の貫通穴13を貫通
してアーマチュア22の段付き穴23内に挿入され、か
つかしめ加工によって固定されている。なお、ダンパカ
バー16は、アルミニウムや合成樹脂材料による一体成
形によりストッパプレート10と一体に形成することが
できる。
【0007】図5〜図8において、前記ダンパゴム15
は振動吸収性に優れた合成ゴムによって円筒状に形成さ
れることにより、中心に前記トルク伝達ピン18が挿通
される貫通穴24を有し、前記ダンパカバー16に圧入
されている。また、ダンパゴム15の表面、すなわちダ
ンパカバー16の前面側開口部に臨み前記トルク伝達ピ
ン18の頭部18bによって押圧される面(以下、被押
圧面という)15aには、前記貫通穴24の開口縁を取
り囲む環状の突出部25が一体に突設されている。な
お、ダンパゴム15はダンパカバー16内に固定された
状態において圧縮されており、その弾性復帰力によって
アーマチュア22をロータ7から離間する方向に付勢し
ている。すなわち、ダンパゴム15の突出部25はトル
ク伝達ピン18の頭部18bによりダンパカバー16の
底部16aに押付けられている。
【0008】図3および図4において、前記アーマチュ
ア22は、円板状で円周方向を3等分する位置に形成さ
れた前記段付き穴23および同一円上に間隔をおいて形
成された磁束を迂回させるための円弧状の長穴27を有
し、ロータ7と対向する面(摩擦面)22cがロータ7
の表面(摩擦面)7dと所定のエアギャップGを保って
対向するように前記ストッパプレート10にトルク伝達
ピン18を介して取付けられている。このようなアーマ
チュア22は、ストッパプレート10によってダンパゴ
ム15側への移動を規制されており、電磁クラッチ1の
励磁時に後述する励磁コイル39の磁束により磁気吸引
されることによりロータ7の摩擦面7dに吸着され、電
磁クラッチ1が無励磁状態に戻ると、ダンパゴム15の
弾性復帰力によってロータ7から離間され初期状態に復
帰するように構成されている。
【0009】前記ロータ7は、円筒状の外周壁7aおよ
び内周壁7bと、これら両壁の一端を連結する円板部7
cを一体に有して前記ハウジング5の円筒部5aに前記
軸受6を介して回転自在に取付けられている。前記外周
壁7aの外面にはV溝32が形成されており、このV溝
32に、自動車のクランププーリやコンプレッサ2以外
の自動車用補機のプーリに掛けられるVベルト33が掛
けられている。前記円板部7cの表面は前記摩擦面7d
を形成しており、磁束を迂回させるための円弧状の長穴
34を有している。
【0010】前記外周壁7a、内周壁7bおよび円板部
7cによって形成される環状溝35は、前記アーマチュ
ア22とは反対側に開口しており、前記励磁装置8が組
み込まれている。
【0011】前記励磁装置8は、前記ハウジング5に設
けた取付板36によって支持され前記環状溝35に非接
触で嵌挿されるヨーク37と、このヨーク37内に絶縁
樹脂38で固められた前記励磁コイル39等を備えてい
る。
【0012】このような構造からなる電磁クラッチ1
は、励磁コイル39に通電すると、磁束はロータ7から
アーマチュア22に迂回されダブルフラックス形の磁気
回路を流れるので、ダンパゴム15の弾性復帰力に抗し
てアーマチュア22の摩擦面22cはロータ7の摩擦面
7dに磁気吸着される。これによってロータ7の回転が
回転軸3に伝達され、コンプレッサ2を駆動する。ま
た、励磁コイル39への通電を断つと磁束が消滅するの
で、アーマチュア22はダンパゴム15の弾性復帰力に
よりロータ7から離間して回転軸3への動力の伝達が遮
断される。したがって、コンプレッサ2は停止する。な
お、ロータ7から離間したアーマチュア22は、ダンパ
ゴム15の弾性復帰力によりストッパプレート10に当
接して保持される。
【0013】前記アーマチュア22がロータ7に磁気吸
着されると、ダンパゴム15はダンパカバー16の底部
16aとトルク伝達ピン18の頭部18bとの間に挟ま
れて圧縮する。さらに、コンプレッサ2の回転軸3の負
荷によりダンパゴム15の回転方向T側(図9参照)
は、トルク伝達ピン18とダンパカバー16の内周面と
の間に挟まれ圧縮する。すなわち、トルク伝達ピン18
の中心がダンパカバー16の中心に対してアーマチュア
22の回転方向(T)へ変位する。なお、ダンパゴム1
5の外周面はダンパカバー16の内周面に接合されてい
ないので、ダンパゴム15の反回転方向側が強く引張ら
れることはない。
【0014】このようなダンパゴム15を備えた電磁ク
ラッチ1は、アーマチュア22の摩擦面22cがロータ
7の摩擦面7dに磁気吸着した際の振動がダンパゴム1
5によって吸収されるので、アーマチュア22の吸着音
の発生を防止することができる。なお、この電磁クラッ
チ1は、ダンパゴム15の表面に突出部25を設けてア
ーマチュア22がロータ7に磁気吸着される直前になっ
てトルク伝達ピン18の頭部18bの下面全体でダンパ
ゴム15の被押圧面15aを押圧する構造を採用してい
るので、アーマチュア22がロータ7に磁気吸着される
ときの衝撃は小さくアーマチュア22の吸着音の発生を
抑制している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電磁クラッチ1において、ダンパゴム15は
トルク伝達ピン18の頭部18bとダンパカバー16の
底部16aに挟まれて圧縮され、またこのように圧縮さ
れた状態でトルク伝達ピン18とダンパカバー16の内
周面に挟まれて回転方向側が圧縮されるので、ロータ7
の回転変動やコンプレッサ2の負荷変動に伴い、トルク
伝達ピン18の頭部18bによりダンパゴム15の突出
部25の表面を含む被押圧面15aが擦られて削り取ら
れ、その結果として、ダンパゴム15に亀裂が発生した
り、トルク伝達ピン18の頭部18bによるダンパゴム
15の軸線方向の圧縮量が変化し電磁クラッチ1の性能
が低下するという問題があった。
【0016】そこで、このような問題を解決するため
に、例えば図10に示すようにトルク伝達ピン18の頭
部18bの下面を円錐状に形成することによりダンパゴ
ム15の被押圧面15aの削り取りを少なくするように
している(特開平9−210095号公報)。しかしな
がら、このような構造においては、アーマチュア22が
ロータ7に磁気吸着される直前になってトルク伝達ピン
18の頭部18bの下面全体でダンパゴム15の被押圧
面15aを押圧することができず、アーマチュア22が
ロータ7に磁気吸着されるときの衝撃が大きくアーマチ
ュア22の吸着音の発生を抑制することができないとい
う問題があった。
【0017】また、別の対策としてダンパゴム15の被
押圧面15aにオイルなどの液体潤滑剤を塗布してトル
ク伝達ピン18の頭部18bの下面とダンパゴム15の
被押圧面15aとの滑りを良くすることも提案されてい
る。しかし、このような構造においては、液体潤滑剤の
ためにダンパゴム15の物性が低下したり、飛び散った
液体潤滑剤がエアギャップG内に侵入すると動力伝達時
におけるアーマチュア22の摩擦面22cとロータ7の
摩擦面7dとの相対滑りが大きくなり、電磁クラッチ1
の性能を低下させるという問題があった。
【0018】さらに、別の対策としてダンパゴム15の
被押圧面15aを塩素ガスで処理して滑り易くすること
も提案されている。しかし、塩素ガスで処理するとダン
パゴム15の被押圧面15aが固くなり亀裂が発生し易
くなるとともに、圧縮量に対する弾性復帰力の特性が変
化し、電磁クラッチ1の性能を低下させるという問題が
あった。
【0019】本発明は、上記した従来の問題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、ダン
パゴムの被押圧面が擦られて削り取られることがなく、
電磁クラッチの性能低下を防止するようにした電磁クラ
ッチ用ダンパゴムを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、有頭部材が貫通する貫通穴を有して
アーマチュアハブのフランジ部に設けられたゴム収容部
に収容されるゴムであって、アーマチュアとロータの磁
気吸着時に前記有頭部材の頭部によって圧縮される電磁
クラッチ用ダンパゴムにおいて、前記ダンパゴムの前記
有頭部材によって押圧される被押圧面に固体潤滑剤パウ
ダを分散させた樹脂のコーティング被膜を形成したこと
を特徴とする。
【0021】第2の発明は、上記第1の発明において、
ダンパゴムはゴム収容部に圧入嵌合されていることを特
徴とする。
【0022】第3の発明は、上記第1または第2の発明
において、前記固体潤滑剤パウダがフッ素樹脂パウダ
で、コーティングするバインダとして熱硬化性エポキシ
樹脂を用いたことを特徴とする。
【0023】第1の発明において、ダンパゴムの被押圧
面はコーティング被膜が形成されているので、有頭部材
の頭部の下面によりゴム収容部の底部側へ押圧された状
態で前記有頭部材が回転方向に変位しても擦られて削り
取られることがない。第2の発明において、アーマチュ
アの回転方向とは反対側となるダンパゴムの部位が強く
引張られることがなく、ダンパゴムの弾性変形を容易に
する。したがって、ダンパゴムの被押圧面は削り取られ
ない。第3の発明において、フッ素樹脂は強靱で柔軟性
があるので、耐摩耗性や耐久性を向上させる。バインダ
としてのエポキシ樹脂は柔軟性に富んでいるため、ダン
パゴムに対するコーティング被膜の密着性を良くする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施
の形態を示すダンパゴムの斜視図、図2は同ゴムの断面
図である。なお、従来技術の欄で示した構成部材と同一
のものについては同一の符号をもって示し、その説明を
適宜省略する。これらの図において、ダンパゴム15
は、図5〜図8に示した従来のダンパゴムと同様に、振
動吸収性に優れた合成ゴムによって円筒状に形成される
ことにより、中心に有頭部材であるトルク伝達ピン18
が挿通される貫通穴24を有し、前記トルク伝達ピン1
8の頭部18bによって押圧される被押圧面15aに
は、前記貫通穴24の開口縁を取り囲む環状の突出部2
5が一体に突設されている。また、前記被押圧面25a
および突出部25の表面(外周面を除く)には、フッ素
樹脂パウダ(固体潤滑剤パウダ)を分散させた樹脂のコ
ーティング被膜40が形成されている。
【0025】前記コーティング被膜40は、固体潤滑剤
パフダとしてのフッ素樹脂パウダをエポキシ樹脂やフェ
ノール樹脂、ウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂からなる
バインダに分散した状態でダンパゴム15の被押圧面1
5aおよび突出部25の表面に塗布することにより形成
されている。ここで、本実施の形態においては、フッ素
樹脂パウダとエポキシ樹脂の混合物に有機溶剤を添加し
て塗料にした後、その塗料をダンパゴム15の被押圧面
15aおよび突出部25の表面に吹き付け塗装し、しか
る後熱により溶剤を除去して樹脂硬化温度で加熱するこ
とによりコーティング被膜40を形成した。なお、ダン
パゴム15の貫通穴24と外周面にコーティング被膜を
設けると、ダンパゴム15の受圧面の抵抗が低下して変
形が増加し、耐久寿命に影響することが考えられるの
で、上述した部位への付着は極力避けることが望まし
い。
【0026】このようなダンパゴム15が組込まれる電
磁クラッチは、従来技術の説明において示した電磁クラ
ッチ1と同様に、コンプレッサ2の回転軸3への動力伝
達およびその動力伝達の遮断をすることができる。ま
た、このような動作の繰り返しによりダンパゴム15の
被押圧面15aがトルク伝達ピン18の頭部18bによ
ってダンパカバー16の底部16aに押付けられた状態
でトルク伝達ピン18の頭部18bが回転方向に変位す
るが、ダンパゴム15の被押圧面15aに樹脂のコーテ
ィング被膜40を施しているので、擦れによる抵抗が軽
減され被押圧面15aが大きく削り取られるおそれがな
く、電磁クラッチの性能低下を防止することができる。
また、固体潤滑剤パウダとして用いたフッ素樹脂は強靱
で柔軟性があるので、耐摩耗性や耐久性に優れたコーテ
ィング被膜40が設けられたダンパゴム15とすること
ができる。またさらに、アーマチュアがアーマチュアハ
ブに板ばねで支持された電磁クラッチに使用されるダン
パゴム(実開平1−136727号公報参照)にも、本
発明を適用することができる。
【0027】なお、上記した実施の形態においては、フ
ッ素樹脂パウダが分散された熱硬化性樹脂によりコーテ
ィング被膜40を形成したが、二硫化モリブデンなどの
他の固体潤滑剤パウダが分散された樹脂のコーティング
被膜を設けてもよい。また、電磁クラッチ用ダンパゴム
として、被押圧面15aに突出部25が形成されたダン
パゴム15を例示したが、突出部25のない平らな被押
圧面としたダンパゴムにも本発明を適用し得ることはい
うまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係る電
磁クラッチ用ダンパゴムは、被押圧面にコーティング被
膜を形成したので、被押圧面が大きく削り取られること
がなく、耐久性を向上させるとともに緩衝性能の変化を
低減できる。また、ダンパゴムの外観の異常をなくすこ
とができる。しかも、このようなダンパゴムを使用する
ことにより、長期使用しても性能が低下することがなく
品質面で優れた電磁クラッチを提供することができる。
【0029】また、第2の発明においては、ダンパゴム
を接着することなくゴム収容部に圧入嵌合した構造とし
ているので、アーマチュアの回転方向とは反対側となる
ダンパゴムの部位が強く引張られることがなく、ダンパ
ゴムの弾性変形を容易にする。したがって、ダンパゴム
の被押圧面が大きく削り取られることがなく、電磁クラ
ッチの性能低下を防止することができる。
【0030】さらに、第3の発明においては、固体潤滑
剤パウダをフッ素樹脂パウダとするとともに、コーティ
ングするバインダとして柔軟性に富む熱硬化性エポキシ
樹脂を用いたので、ダンパゴムに対するコーティング被
膜の密着性がよく耐久性に優れたダンパゴムを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示すダンパゴムの斜
視図である。
【図2】 同ゴムの断面図である。
【図3】 電磁クラッチの断面図である。
【図4】 図3の右側面図である。
【図5】 図3の要部を拡大して示す断面図である。
【図6】 アーマチュアがロータに磁気吸着された状態
を示す断面図である。
【図7】 従来のダンパゴムの斜視図である。
【図8】 同ゴムの断面図である。
【図9】 ダンパゴムの圧縮を説明するための図であ
る。
【図10】 他の従来例であり、電磁クラッチの要部を
拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1…電磁クラッチ、2…コンプレッサ、3…回転軸、4
…アーマチュア組立体、5…ハウジング、7…ロータ、
8…励磁装置、10…ストッパプレート、11…アーマ
チュアハブ、15…ダンパゴム、16…ダンパカバー、
18…トルク伝達ピン、18b…頭部、22…アーマチ
ュア、24…貫通穴、40…コーティング被膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤荻 和成 埼玉県上尾市菅谷3丁目105番地 株式会 社フコク内 Fターム(参考) 3J059 AB12 BA52 BD01 DA25 GA14 3J066 AA27 BA01 BB01 BC01 BD05 BE01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有頭部材が貫通する貫通穴を有してアー
    マチュアハブのフランジ部に設けられたゴム収容部に収
    容されるゴムであって、アーマチュアとロータの磁気吸
    着時に前記有頭部材の頭部によって圧縮される電磁クラ
    ッチ用ダンパゴムにおいて、 前記ダンパゴムの前記有頭部材によって押圧される被押
    圧面に固体潤滑剤パウダを分散させた樹脂のコーティン
    グ被膜を形成したことを特徴とする電磁クラッチ用ダン
    パゴム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電磁クラッチ用ダンパゴ
    ムにおいて、 ダンパゴムはゴム収容部に圧入嵌合されていることを特
    徴とする電磁クラッチ用ダンパゴム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の電磁クラッチ用
    ダンパゴムにおいて、 前記固体潤滑剤パウダがフッ素樹脂パウダで、コーティ
    ングするバインダとして熱硬化性エポキシ樹脂を用いた
    ことを特徴とする電磁クラッチ用ダンパゴム。
JP11087141A 1999-03-29 1999-03-29 電磁クラッチ用ダンパゴム Pending JP2000283182A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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