JPH0771483A - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JPH0771483A
JPH0771483A JP5218709A JP21870993A JPH0771483A JP H0771483 A JPH0771483 A JP H0771483A JP 5218709 A JP5218709 A JP 5218709A JP 21870993 A JP21870993 A JP 21870993A JP H0771483 A JPH0771483 A JP H0771483A
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Japan
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armature
rotor
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friction
hub
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JP5218709A
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Junichi Oguchi
純一 大口
Shin Nishitani
伸 西谷
Yasuo Tabuchi
泰生 田渕
Akira Kishibuchi
昭 岸渕
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Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータの摩擦面とアーマチュアの摩擦面との
摩擦力の低下を防止して伝達トルクを向上することがで
き、且つ同一の低炭素鋼同士の接触を防止して面荒れ異
音の発生を防止することを可能にする。 【構成】 摩擦面26を研磨したアーマチュア9、アウ
ターハブ6、インナーハブ7およびゴムハブ8を組み付
けてハブサブアッシー5を組み立てた後に、化成被膜2
8を常温で摩擦面26に化学的に付着させるようにし
た。これにより、ロータ4の摩擦面15とアーマチュア
9の摩擦面26との間に化成被膜28が介在することに
なり、同一の低炭素鋼同士の接触が回避され、電磁クラ
ッチ1の使用初期において摩擦面15、26に局部的な
接触が生じても凝着を防げ、摩擦面15、26の面荒れ
を防げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転動力の伝達を断
続する電磁クラッチに関するもので、とくに内燃機関か
ら車両用空気調和装置の冷媒圧縮機への回転動力の伝達
を断続する電磁クラッチに係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、回転可能に設けられたロー
タ、このロータに対向して配され、ロータと同一磁性材
料製のアーマチュア、および通電されるとロータの摩擦
面にアーマチュアの摩擦面を吸着させる電磁コイル等を
備えた電磁クラッチが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の技術
においては、ロータとアーマチュアとの吸着時に同一磁
性材料同士の局部的な接触が生じると、凝着による面荒
れが生じる。これにより、ロータとアーマチュアとの間
の摩擦力が低下して伝達トルクが低下することにより、
ロータの摩擦面にアーマチュアが吸着する時、およびロ
ータの摩擦面からアーマチュアが離れる時の滑り時間が
長くなり異音(所謂面荒れ異音)が発生するという問題
があった。
【0004】また、従来より、ロータの摩擦面またはア
ーマチュアの摩擦面には、動力伝達における伝達トルク
の向上を図るためにロータとアーマチュアとの摩擦力を
高める種々の方法が採用されている。例えば、摩擦面に
リンとイオウを含んだ極圧潤滑剤を塗布してロータとア
ーマチュアとの摩擦力を高める方法が採用されている
が、摩擦面に物理的に極圧潤滑剤を塗布するだけであ
る。このため、極圧潤滑剤が被水や結露するなどの環境
変化により化学的に変化したり、温度上昇により摩擦面
から蒸発したり、回転により飛散したりする等により極
圧潤滑剤が摩擦面から消滅することによって伝達トルク
が低下するという問題があった。
【0005】また、ロータの摩擦面またはアーマチュア
の摩擦面のうちのいずれか一方の摩擦面の硬度を熱処理
等により向上させて凝着を防止する方法や、摩擦面に電
気反応による亜鉛鍍金や錫鍍金等の鍍金処理を施して直
接同一磁性材料同士が接触しないようにして凝着を防止
する方法も採用されているが、いずれも処理時間が必要
となったり、処理のための設備が必要となったりするの
で、電磁クラッチの製造コストを上昇させるという問題
があった。なお、各種処理においては、例えばアーマチ
ュア単体でしかできず、その後の加工工程が困難にな
る。例えば、ロータの摩擦面とアーマチュアの摩擦面と
が所定の空隙を維持するためのハブサブアッシー状態で
の研磨や切削加工が困難になるという問題もあった。
【0006】この発明は、第1摩擦板と第2摩擦板との
摩擦力の低下を防止して伝達トルクを向上することがで
き、且つ同一の磁性材料同士の接触を防止して面荒れ異
音の発生を防止することのできる電磁クラッチの提供を
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、回転可能に
設けられた磁性材料製の第1摩擦板と、この第1摩擦板
に対向して配され、前記第1摩擦板の摩擦面に摩擦係合
する摩擦面を有する前記第1摩擦板と同一の磁性材料製
の第2摩擦板と、通電されると前記第1摩擦板に前記第
2摩擦板を吸着する電磁コイルとを備え、少なくとも前
記第1摩擦板または前記第2摩擦板のいずれか一方の摩
擦面に、化学的に化成被膜を被着した技術手段を採用し
た。
【0008】
【作用】この発明によれば、第1摩擦板の摩擦面と第2
摩擦板の摩擦面との間に化成被膜が介在することになる
ので、電磁コイルの起磁力による第1摩擦板と第2摩擦
板との吸着時に同一の磁性材料同士が接触しなくなるの
で、第1摩擦板の摩擦面と第2摩擦板の摩擦面との凝着
を原因とする面荒れ異音を防げる。
【0009】また、少なくとも第1摩擦板または第2摩
擦板のいずれか一方の摩擦面に、化学的に化成被膜を形
成しているので、環境変化、温度上昇や回転によって、
化成被膜が化学的に変化したり、化成被膜が摩擦面から
剥がれたり、蒸発したり、飛散したりして消滅すること
はなく、第1摩擦板と第2摩擦板との摩擦力の低下を防
げる。
【0010】
【実施例】
〔実施例の構成〕次に、この発明の電磁クラッチを図に
示す一実施例に基づいて説明する。図1は電磁クラッチ
を示した図である。この実施例の電磁クラッチ1は、内
燃機関(図示せず)と車両用空気調和装置の冷媒圧縮機
(図示せず)とを断続するものである。
【0011】この電磁クラッチ1は、電磁コイル2、ス
テータハウジング3、ロータ4およびハブサブアッシー
5等から構成されている。この実施例のハブサブアッシ
ー5は、図2にも示したように、アウターハブ6、イン
ナーハブ7、ゴムハブ8およびアーマチュア9により構
成されている。
【0012】電磁コイル1は、ステータハウジング3内
に設けられた樹脂製のボビン10の外周に円環状に巻回
されている。この電磁コイル2は、バッテリ(図示せ
ず)に電気的に接続され、通電されると起磁力が発生す
る。すなわち、電磁コイル2は、通電されると、磁気回
路を構成するステータハウジング3、ロータ4およびア
ーマチュア9に磁束を発生させることによってゴムハブ
8の弾性力に抗してロータ4にアーマチュア9を吸着さ
せる。
【0013】ステータハウジング3は、例えば低炭素鋼
(S10C)等の磁性材料製で、略円筒状に形成されて
おり、内部に電磁コイル2を保持している。このステー
タハウジング3は、円環状の取付フランジ11を介して
冷媒圧縮機のハウジング12に固定されている。
【0014】ロータ4は、本発明の第1摩擦板であっ
て、例えば低炭素鋼(S10C)等の磁性材料製で、円
環板状に形成されており、断面形状がコの字状を呈す
る。このロータ4は、ボールベアリング13を介して冷
媒圧縮機のハウジング12の外周側に回転自在に嵌め合
わされている。
【0015】また、ロータ4の外周部には、内燃機関に
ベルト(図示せず)を介して連結されるVリブドプーリ
14が溶接等の手段により接合されている。さらに、ロ
ータ4の図示左側面には、アーマチュア9と摩擦係合す
る円環状の摩擦面15が形成されている。
【0016】そして、ロータ4には、電磁コイル2によ
り発生する磁束を迂回させる2列の円弧状空隙16が同
一円周上に形成されている。2列の円弧状空隙16のう
ち外周側の空隙の摩擦面15がわには、ロータ4とアー
マチュア9との摩擦力を高めるための円環状の摩擦材1
7が装着されている。
【0017】ロータ4の摩擦面15とアーマチュア9の
摩擦面26との内周側には、ロータ4とボールベアリン
グ13とで挟持されたリングシールド18が設けられて
いる。このリングシールド18は、軸方向にロータ4側
からアーマチュア9側まで延びて設けられ、ロータ4の
回転時に、オイルや潤滑剤等が飛散してロータ4の摩擦
面15とアーマチュア9の摩擦面26に付着するのを防
止している。
【0018】アウターハブ6は、例えば低炭素鋼(S1
0C)等の鉄鋼材料製で、インナーハブ7の外周と対向
する円筒状のフランジ19が軸方向に延びるように形成
されている。そして、フランジ19の図示右側端部に
は、リベット20を介してアーマチュア9の外周側部に
固着される円環状の取付壁21が一体的に形成されてい
る。
【0019】インナーハブ7は、例えば低炭素鋼(S1
0C)等の鉄鋼材料製で、アウターハブ6のフランジ1
9と対向する円筒状のフランジ22が軸方向に延びるよ
うに形成されている。そして、フランジ22の図示右側
端部には、内周側に向かって円環状壁23が形成されて
おり、その円環状壁23の内周側端部より軸方向に向か
って冷媒圧縮機の駆動軸24を固定するための円筒状の
取付壁25が一体的に形成されている。
【0020】ゴムハブ8は、例えば振動吸収性に優れた
塩素化ブチルゴム(IIR)等の剛性ゴムにより円環状
に成形されている。このゴムハブ8の外周側はアウター
ハブ6のフランジ19の内周面に接着剤等により接合さ
れ、ゴムハブ8の外周側はインナーハブ7のフランジ2
2の外周面に接着剤等により接合されている。
【0021】また、ゴムハブ8は、冷媒圧縮機の駆動軸
24へインナーハブ7を介して内燃機関の回転動力を伝
達する機能、冷媒圧縮機の駆動軸24よりインナーハブ
7へ伝わるトルク変動を吸収する回転方向の弾性機能、
および電磁コイル2の通電停止時にアーマチュア9をロ
ータ4から離脱させる離脱機能等を備えている。
【0022】アーマチュア9は、本発明の第2摩擦板で
あって、例えば低炭素鋼(S10C)等の磁性材料製
で、円環板状に形成されている。このアーマチュア9
は、ロータ4の摩擦面15との間に狭い間隙(例えば
0.5mm程度)を隔てて対向して配されている。また、
アーマチュア9の図示右側面には、ロータ4の摩擦面1
5と摩擦係合する円環状の摩擦面26が形成されてい
る。
【0023】そして、アーマチュア9には、電磁コイル
2により発生する磁束を迂回させる1列の円弧状空隙2
7が同一円周上に形成されている。摩擦面26の全体に
はリン酸塩からなる化成被膜28が形成されている。リ
ン酸塩を構成する金属材料は、亜鉛、鉄、ニッケルであ
り、これらの成分は単独または複合して用いられる。な
お、その金属材料にマンガン、カルシウム等を添加して
も良い。また、化成被膜28の膜厚としては1μm〜1
0μm程度が良い。
【0024】〔実施例の製造方法〕ここで、化成被膜2
8のコンバーションコーティング(化成処理)を図2な
いし図4を用いて詳細に説明する。
【0025】先ず、アーマチュア9の摩擦面26を表面
粗さが所定の面粗度となるように研磨する。そして、ア
ウターハブ6、インナーハブ7、ゴムハブ8およびアー
マチュア9を組み付けてハブサブアッシー5を製作した
後に、化成処理の反応を促進するために、表面調整を行
う。具体的には、ハブサブアッシー5をリン酸チタンを
含有するコロイド(0.1%〜0.2%)水溶液に、5
秒間〜10秒間浸漬するか、あるいは同じ水溶液をハブ
サブアッシー5に5秒間〜10秒間塗布する。
【0026】続いて、ハブサブアッシー5を常温、ゴム
ハブ8の性質を変化させないように、例えば40℃以下
に維持されたリン酸塩化成処理浴に約2分間浸漬する。
このリン酸塩化成処理浴の組成は、Zn2+=2(g/リ
ットル)、H2 PO4 - =6〜8(g/リットル)、N
i=0.5(g/リットル)、NO3 - =15〜20
(g/リットル)、F- =0.1(g/リットル)から
なる反応カス(スラッチ)を含まない透明浴である。そ
のリン酸塩化成処理浴は、水素イオン濃度PHが2.9
0〜3.60で、酸化還元電位ORPが250〜540
mV(AgCl電極電位)に調整されている。また、促
進剤(亜硝酸イオン)のポイントは、4〜15pt(ポ
イント:NO2 - として0.20〜0.75g/リット
ルに相当)に調整されている。
【0027】その後に、ハブサブアッシー5を水洗い
し、水切り乾燥を行うことにより、ハブサブアッシー5
の金属材料の研磨面、すなわち、図2ないし図4に示し
たように、アーマチュア9の摩擦面(Fe素地)26に
リン酸塩からなる化成被膜28が所定の厚み(例えば1
μm〜10μm)だけ化学的に被着される。なお、図3
に示したように、例えば切削や研磨により加工されたア
ーマチュア9の摩擦面(Fe素地)26上に化成被膜2
8を形成しているので、所定の面粗度の間に均一に付着
させることができ、電磁クラッチ1の断続による化成被
膜28の消滅を軽減することもできる。
【0028】〔実施例の作用〕次に、この実施例の電磁
クラッチ1の作用を図1ないし図4に基づいて簡単に説
明する。
【0029】電磁コイル2への通電によって発生した起
磁力により、アーマチュア9がゴムハブ8の弾性力に抗
してロータ4側へ吸引される。この結果、ロータ4の摩
擦面15とアーマチュア9の摩擦面26とが吸着して摩
擦係合することにより、図示しないベルトおよびVリブ
ドプーリ14を介して伝達された内燃機関の回転動力が
ハブサブアッシー5を介して冷媒圧縮機の駆動軸24に
伝達される。このとき、アーマチュア9の摩擦面26に
は化成被膜28が被着しているので、直接同一磁性材料
同士が接触しないので、凝着はなされない。
【0030】電磁コイル2への通電が停止されると、起
磁力が消失するため、ロータ4に吸着していたアーマチ
ュア9がゴムハブ8の弾性力によってロータ4の摩擦面
15より離脱して、図1に示した初期位置に復帰する。
この結果、ロータ4の摩擦面15とアーマチュア9の摩
擦面26との摩擦係合が解消されて、ロータ4へ伝達さ
れた内燃機関の回転動力は、冷媒圧縮機の駆動軸24へ
伝達されなくなり、ロータ4のみが回転する。
【0031】〔実施例の効果〕以上のように、電磁クラ
ッチ1は、ロータ4の摩擦面15とアーマチュア9の摩
擦面26との間に化成被膜28が介在することになるの
で、ロータ4の摩擦面15とアーマチュア9の摩擦面2
6との摩擦係合時に同一の磁性材料(低炭素鋼)同士が
接触しなくなる。この結果、摩擦面15、26が良く馴
染んでいない電磁クラッチ1の使用初期において摩擦面
15、26に局部的な接触が生じても、凝着を防止する
ことができる。
【0032】したがって、摩擦面15、26が荒れるこ
とが抑えられるため、ロータ4とアーマチュア9との摩
擦力の低下を防止することができるので、伝達トルクの
低下を防止することができる。また、ロータ4の摩擦面
15にアーマチュア9が吸着する時、およびロータ4の
摩擦面15からアーマチュア9が離れる時の滑り時間が
短くなり面荒れ異音の発生を抑制することができる。
【0033】さらに、ハブサブアッシー5組付後に、ア
ーマチュア9の摩擦面26に化成被膜28を常温で低コ
ストで化学的に付着している。この結果、環境、温度、
回転などによって、化成被膜28が化学的に変化した
り、あるいは化成被膜28が摩擦面26から剥がれた
り、蒸発したり、飛散したりする等により消滅すること
はない。これにより、ロータ4とアーマチュア9との摩
擦力の低下を防止することができるので、伝達トルクの
低下を防止することができる。
【0034】また、ロータ4の摩擦面15またはアーマ
チュア9の摩擦面26のうちのいずれか一方の摩擦面の
硬度を熱処理等を施す方法や、摩擦面に電気反応による
亜鉛鍍金や錫鍍金等の鍍金処理を施したりする方法も採
用していないため、熱処理や鍍金処理のための処理時間
や設備が不要となるので、電磁クラッチ1の製造コスト
を低下させることができる。
【0035】そして、アーマチュア9の摩擦面26に化
成被膜28を化学的に被着させる化成処理をハブサブア
ッシー5状態で行うことができるので、ロータ4の摩擦
面15とアーマチュア9の摩擦面26とが所定の空隙
(例えば0.5mm)を維持するためのハブサブアッシー
5状態での研磨や切削加工が容易となる。
【0036】〔変形例〕この実施例では、内燃機関と車
両用空気調和装置の冷媒圧縮機の駆動軸24との断続を
行う電磁クラッチ1に本発明を用いたが、内燃機関等の
動力源と変速機、過給機、ポンプ、送風機、発電機等の
従動装置との断続を行う電磁クラッチに本発明をても良
い。
【0037】この実施例では、ロータ4からアーマチュ
ア9へ回転動力が伝達されたが、アーマチュア9からロ
ータ4へ回転動力が伝達されても良い。この実施例で
は、化成被膜28をアーマチュア9の摩擦面26に設け
たが、化成被膜28をロータ4の摩擦面15に設けても
良く、また化成被膜28を両方の摩擦面15、26に設
けても良い。
【0038】
【発明の効果】この発明は、第1摩擦板と第2摩擦板と
の吸着時に同一の磁性材料同士が接触しなくなるので、
凝着を防止することができる。これにより、第1摩擦板
と第2摩擦板との摩擦力の低下を防止することができる
ので、伝達トルクを向上することができる。また、第1
摩擦板の摩擦面と第2摩擦板の摩擦面とが吸着する時、
および第1摩擦板の摩擦面と第2摩擦板の摩擦面とが離
れる時の滑り時間が短くなり面荒れ異音の発生を抑制す
ることができる。
【0039】さらに、環境変化、温度上昇や回転によっ
て、化成被膜が化学的に変化したり、化成被膜が摩擦面
から剥がれたり、蒸発したり、飛散したりして消滅する
ことはない。これにより、第1摩擦板と第2摩擦板との
摩擦力の低下を防止することができるので、伝達トルク
を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に用いた電磁クラッチを示
した断面図である。
【図2】図1の電磁クラッチのハブサブアッシーを示し
た断面図である。
【図3】図1の電磁クラッチのアーマチュアの摩擦面を
拡大した断面図である。
【図4】図3のA部を拡大した断面図である。
【符号の説明】
1 電磁クラッチ 2 電磁コイル 4 ロータ(第1摩擦板) 5 ハブサブアッシー 9 アーマチュア(第2摩擦板) 15 ロータの摩擦面 26 アーマチュアの摩擦面 28 化成被膜
フロントページの続き (72)発明者 岸渕 昭 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に設けられた磁性材料製の第1
    摩擦板と、この第1摩擦板に対向して配され、前記第1
    摩擦板の摩擦面に摩擦係合する摩擦面を有する前記第1
    摩擦板と同一の磁性材料製の第2摩擦板と、通電される
    と前記第1摩擦板に前記第2摩擦板を吸着する電磁コイ
    ルとを備え、 少なくとも前記第1摩擦板または前記第2摩擦板のいず
    れか一方の摩擦面に、化学的に化成被膜を被着したこと
    を特徴とする電磁クラッチ。
JP5218709A 1993-09-02 1993-09-02 電磁クラッチ Pending JPH0771483A (ja)

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