JP2006077954A - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ Download PDF

Info

Publication number
JP2006077954A
JP2006077954A JP2004265613A JP2004265613A JP2006077954A JP 2006077954 A JP2006077954 A JP 2006077954A JP 2004265613 A JP2004265613 A JP 2004265613A JP 2004265613 A JP2004265613 A JP 2004265613A JP 2006077954 A JP2006077954 A JP 2006077954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
armature
electromagnetic clutch
friction surface
friction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004265613A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Hishinuma
孝行 菱沼
Motoaki Yoshida
元昭 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanden Corp filed Critical Sanden Corp
Priority to JP2004265613A priority Critical patent/JP2006077954A/ja
Publication of JP2006077954A publication Critical patent/JP2006077954A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

【課題】 電磁クラッチの使用初期の問題を解決し、且つ、圧縮機のコスト低減を達成することができる電磁クラッチを提供する。
【解決手段】 車両のエンジンから動力を受けて車両用空調装置における圧縮機の前記回転軸の周囲で回転されるロータ(20)と、ロータの回転軸方向の一端面側に対向配置されたアーマチュア(24)と、アーマチュアを通電によってロータに吸引し、エンジンの動力を回転軸に伝達させる電磁ソレノイド(22)とを具備し、ロータ及びアーマチュアは、各対向配置部分にそれぞれ摩擦面(34,36)を備え、各摩擦面のうち、いずれかの摩擦面には、熱可塑性樹脂を主成分とするコーティングによって形成された介在部(38)を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電磁クラッチに係り、詳しくは、車両のエンジンの動力を車両用空調装置に使用される圧縮機の回転軸に伝達するための電磁クラッチに関する。
この種の圧縮機はエンジンの動力を受けて駆動されるため、エンジンと圧縮機の回転軸との間は動力伝達経路を介して接続されている。この動力伝達経路は、エンジンの駆動力を駆動ベルトからプーリに伝達し、このプーリから電磁クラッチを介して圧縮機の回転軸に至る。
より詳しくは、電磁クラッチは回転軸の周囲で回転されるロータを備え、このロータにはアーマチュア、すなわち、クラッチプレートが対向配置されている。そして、クラッチプレートは電磁ソレノイドへの通電によってロータに吸引される。これにより、エンジンの駆動力は回転軸に伝達される。
これらロータ及びアーマチュアは各対向配置部分にそれぞれ摩擦面を備えているが、ロータの摩擦面は切削加工が、アーマチュアの摩擦面は研摩加工が行われ、それぞれ金属素地が露出されている。このため、電磁クラッチの使用初期段階では摩擦係合面が馴染まず、初期伝達トルクが小さくなるとの課題の解決を図った電磁クラッチが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−114241号公報
ところで、電磁クラッチの使用初期段階において、特に高負荷となる場合の作動時には同種金属間の接触によって局部的な凝着が発生し、電磁ソレノイドへの通電を停止しても、アーマチュアがロータから離脱し難くなる。この凝着現象は、ロータ及びアーマチュアの各摩擦面上にムシレを引き起こし、吸着時及び離脱時の異音発生の原因となる。そこで、上記特許文献1に記載の電磁クラッチによれば、上記凝着による不具合の解決を図ることは可能である。
しかしながら、当該電磁クラッチでは、熱硬化性樹脂を主成分とするコーティング材が用いられている。つまり、このコーティング材を用いる場合には、硬化させるための焼き付け工程が別途必要になり、電磁クラッチの製造工数が増加するとの懸念がある。
また、上記凝着現象は電磁クラッチの使用初期段階のみの問題であり、しかも、コーティングされた部分は摩擦によっていずれ無くなる点にも留意しなければならない。すなわち、同種金属の全面接触の観点からみると、使用初期段階を経過すれば、コーティング部分がいつまでも保持されない方が望ましいのである。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、電磁クラッチの使用初期の問題を解決し、且つ、圧縮機のコスト低減を達成することができる電磁クラッチを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するべく、請求項1記載の電磁クラッチは、車両用空調装置における圧縮機の回転軸と、車両のエンジンから動力を受けて回転軸の周囲で回転されるロータと、ロータの回転軸方向の一端面側に対向配置されたアーマチュアと、アーマチュアを通電によってロータに吸引し、エンジンの動力を回転軸に伝達させる電磁ソレノイドとを具備し、ロータ及びアーマチュアは、各対向配置部分にそれぞれ摩擦面を備え、各摩擦面のうち、いずれかの摩擦面には、熱可塑性樹脂を主成分とするコーティングによって形成された介在部を備えることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明では、ロータ又はアーマチュアは、介在部を有する摩擦面に摩擦板を備え、摩擦板は、介在部よりも突出する摺動面を有することを特徴としている。
更に、請求項3記載の発明では、ロータ又はアーマチュアは、介在部を有しない摩擦面に摩擦板を備え、介在部を有する摩擦面が摩擦板を摺接させる摺動面を有することを特徴としている。
更にまた、請求項4記載の発明では、介在部は、摩擦面の外周側にのみ備えられることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明では、介在部は、アーマチュアの摩擦面の外周側にのみ備えられ、ロータは、介在部の対向配置部分以外の摩擦面部分に、ロータとアーマチュアとの距離を拡げた段差部を有することを特徴としている。
更に、請求項6記載の発明では、介在部は、アーマチュアの摩擦面の外周側にのみ備えられ、アーマチュアは、介在部以外の摩擦面部分に、ロータとアーマチュアとの距離を拡げた段差部を有することを特徴としている。
更にまた、請求項7記載の発明では、介在部は、スプレー若しくはローラ、又はディッピングによって設けられることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明では、介在部は、5×10-3ミリメートルから30×10-3ミリメートルの範囲内の膜厚に設定されていることを特徴としている。
従って、請求項1記載の本発明の電磁クラッチによれば、ロータの摩擦面及びアーマチュアの摩擦面のいずれかの摩擦面にはコーティングが施され、金属素地が露出している各摩擦面との間に介在部が設けられており、同種金属間の直接的な接触が回避されている。また、このコーティング材は熱可塑性樹脂を主成分とするので、摩擦面同士の被着性は向上する。この結果、電磁クラッチの使用初期段階に高負荷となる場合においても、通電時にはアーマチュアがロータに確実に吸着し、通電停止時にはアーマチュアがロータから確実に離脱する。
更に、この介在部を設けることによって局部的な凝着が発生しないので、各摩擦面にはムシレが発生しない。よって、吸着時や離脱時の異音の発生も防止できる。
しかも、コーティング材が熱可塑性樹脂を主成分とすることから、従来の如く熱硬化性樹脂を主成分とする場合に比して焼き付け工程が不要になり、電磁クラッチの製造工数を抑え、圧縮機のコスト低減に寄与する。
また、コーティング材はロータとアーマチュアとの摩擦によってやがては磨り減るものである。熱可塑性樹脂を主成分とする場合の減り具合は、従来の如く熱硬化性樹脂を主成分とする場合に比して早い。しかしながら、ロータとアーマチュアとの凝着の問題は電磁クラッチの使用初期段階のみの問題であることを鑑みれば、介在部は長期に亘って保持されなくて良く、逆に保持され続ければ、却って同種金属の全面接触の妨げとなり得る。よって、上記介在部には、熱可塑性樹脂を主成分とするコーティング材の方がより適している。
また、請求項2記載の発明によれば、コーティングが施されたロータ或いはアーマチュアに摩擦板を備え、その摺動面にはコーティングが施されていない。よって、摩擦板の機能は損なわれず、ロータとアーマチュアとの摩擦係合が確実に行われる。
更に、請求項3記載の発明の場合にも、摩擦板の機能が損なわれず、ロータとアーマチュアとの摩擦係合が確実に行われる。
更にまた、請求項4記載の発明によれば、摩擦面の外周側、換言すれば、ロータとアーマチュアとが接触し易く、且つ、高温になり得る箇所にのみコーティングを施した介在部が備えられているので、電磁クラッチの使用初期段階の如く凝着が発生し易い場合には特に好適となる。また、同種金属による全面接触も妨げられない。
更に、請求項6記載の発明によれば、ロータとアーマチュアとは、まずはコーティングが施された介在部で積極的に接触されることになり、電磁クラッチの使用初期段階における凝着を極力回避可能となる。しかも、ロータは必ず切削加工が行われることを鑑みれば、この加工時に上記段差部を設けることが可能であり、電磁クラッチの製造工数を増やすことなく、通電時の確実な吸着と通電停止時の確実な離脱とを達成できる。
また、請求項5記載の発明の場合にも、介在部での積極的に接触によって電磁クラッチの使用初期段階における凝着を極力回避可能となる。
更にまた、請求項7記載の発明によれば、製造設備の大幅な変更を伴うことなく、上述の電磁クラッチが製造可能となる。
また、請求項8記載の発明の如くの数値範囲には臨界的意義がある。すなわち、膜厚が5×10-3ミリメートル未満であると、コーティング部分の摩耗が早くなって凝着防止の効果が薄れる一方、膜厚が30×10-3ミリメートルを超えると、目標の伝達トルクを確保できなくなるからである。よって、介在部の膜厚が上記範囲内に設定されると、より一層確実な吸着及び離脱が維持できる。
以下、本発明の実施形態につき図面を参照して説明する。
図1は、車両用空調装置に組込まれる圧縮機の一部を示す。
圧縮機はハウジング2を備え、このハウジング2内に回転軸4が配置されている。この回転軸4はその一端部が軸受6を介してハウジング2に回転自在に支持されており、また、この回転軸4はハウジング2からリップシール8を介して突出した一端10を有する。
一方、回転軸4の他端は圧縮ユニット12に接続されており、この圧縮ユニット12は例えば、ピストン往復動型又はスクロール型のいずれのタイプであっても、回転軸4の回転により駆動され、空調装置のための冷媒の吸入、圧縮及び吐出プロセスを実行する。
回転軸4の一端部側には、ハウジング2の外側に電磁クラッチ14を内蔵した駆動プーリ16が配置されており、この駆動プーリ16はハウジング2に軸受18を介して回転自在に支持されている。駆動プーリ16は駆動ベルト(図示しない)を介して車両のエンジン側の出力プーリに接続され、エンジンの動力を受けて回転される。
電磁クラッチ14はロータ20を備え、このロータ20内には電磁ソレノイド22が備えられている。この電磁ソレノイド22への通電が制御されることで、そのクラッチプレート(アーマチュア)24がロータ20側の摩擦ライナー(摩擦板)40に摩擦係合し、又は摩擦ライナー40から離間する。クラッチプレート24はスプリング部材28を介してクラッチ30に連結され、このクラッチ30は回転軸4の一端10にてボルト32を介して締結されている。なお、スプリング部材28は、金属製のアウタリング34と、このアウタリング34の内周に設けられたスプリング36とから構成され、アウタリング34がクラッチプレート24にリベット26で結合され、そして、スプリング36がクラッチ30に結合されている。
電磁ソレノイド22を通電して電磁クラッチ14がオン作動されると、そのクラッチプレート24がロータ20に吸引されて摩擦係合する。そして、ロータ20の回転がクラッチプレート24及びスプリング部材28を介してクラッチ30に伝達され、クラッチ30は駆動プーリ16と一体的に回転する。すなわち、クラッチ30はエンジンの動力を受け、圧縮機の回転軸4を回転させる。
以下、第1実施例の電磁クラッチ14について説明する。
図2は電磁クラッチ14の部分拡大図であり、ロータ20とクラッチプレート24とは摩擦面を介して対向配置されている。具体的には、ロータ20はその一端にロータ摩擦面(摩擦面)34を備え、クラッチプレート24は、ロータ摩擦面34に対峙するアーマチュア摩擦面(摩擦面)36を備えている。これらロータ摩擦面34及びアーマチュア摩擦面36は中空円形状に形成される。
ロータ摩擦面34には外周側の適宜位置に摩擦ライナー40が配設され、この摩擦ライナー40はアーマチュア摩擦面36に対峙するライナー摺動面(摺動面)42を有している。このライナー40は加熱及び加圧されてロータ20に接着される。次いで、ロータ摩擦面34及びライナー摺動面42には切削加工が施される。詳しくは、ライナー摺動面42をロータ摩擦面34よりも突出させる如くの工具送りを行い、ロータ20の一端側が切削される。なお、アーマチュア摩擦面36には研磨加工が施される。
そして、ライナー摺動面42にマスキングを施した後、このロータ20の一端側には、熱可塑性樹脂(例えばアクリル或いはナイロン)を主成分とするコーティング材をスプレーで吹き付け、常温での乾燥によって揮発成分を揮発させて初期介在部(介在部)38を形成させる。この初期介在部38はロータ摩擦面34上にて中空円板状に形成されているが、ライナー摺動面42を超えない高さに設定されている。より具体的に述べれば、初期介在部38の膜厚は、約5から30μm(1μm=1×10-3mm)の範囲内に設定される。
また、初期介在部38は、電磁クラッチ14の使用開始から所定回数の着脱後には摩耗し、その後は、ライナー摺動面42を備えたロータ摩擦面34とアーマチュア摩擦面36とがなじみ、理想的な面接触となって全面的に接触する。
上述した一実施例の電磁クラッチ14によれば、ロータ摩擦面34にはコーティングが施され、金属素地が露出しているアーマチュア摩擦面36との間に初期介在部38が設けられており、電磁クラッチ14の使用初期段階における同種金属間の直接的な接触が回避されている。更に、このコーティング材は熱可塑性樹脂が主成分とされ、摩擦面34,36同士の被着性の向上が図られている。この結果、高負荷となる場合においても、通電時にはクラッチプレート24がロータ20に確実に吸着し、通電停止時にはクラッチプレート24がロータ20から確実に離脱する。
また、初期介在部38を設けることにより局部的な凝着が発生しないので、各摩擦面34,36にはムシレが発生しない。よって、吸着時や離脱時の異音の発生も防止できる。
しかも、コーティング材が熱可塑性樹脂を主成分とすることから、従来の如く熱硬化性樹脂を主成分とする場合に比して焼き付け工程が不要になり、電磁クラッチ14の製造工数を抑え、圧縮機のコスト低減に寄与する。なお、熱可塑性樹脂を主成分とする場合には乾燥工程が必要であるものの、その乾燥させる温度は高くないので、工数の増加には繋がり難い。
更に、コーティング材は、ロータ20とクラッチプレート24との摩擦によってやがては磨り減るものである。本実施形態の如く熱可塑性樹脂を主成分とする場合の減り具合は、従来の如く熱硬化性樹脂を主成分とする場合に比して早いが、ロータ20とクラッチプレート24との凝着の問題は電磁クラッチ14の使用初期段階のみの問題であることを鑑みれば、初期介在部38は長期に亘って保持される必要はなく、逆に保持され続ければ、却って同種金属による全面的な接触の妨げとなり得る。従って、本実施形態の熱可塑性樹脂を主成分とするコーティング材の方が従来のコーティング材に比して適している。
また、ロータ摩擦面34にはコーティングが施されているものの、そのうち、摩擦ライナー40のライナー摺動面42にはコーティングが施されていない。よって、摩擦ライナー40の機能は損なわれず、ロータ20とクラッチプレート24との摩擦係合は確実に行われる。
更に、初期介在部38の膜厚が5μm未満であると、コーティング部分の摩耗が早くなって凝着防止の効果が薄れるのに対し、この膜厚が30μmを超えると、目標の伝達トルクを確保できなくなる。このように、膜厚の数値範囲には臨界的意義があり、これにより、より一層確実な吸着及び離脱が維持可能となる。
本発明は上述した第1実施例に制約されるものではなく、種々の変形が可能であり、図3〜図6を参照して第2〜第5実施例の電磁クラッチについて以下に説明する。なお、これら第2〜第5実施例を説明するあたり、第1実施例と同様な部材及び部位には同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
図3に示す第2実施例の電磁クラッチ14Aは、ロータ摩擦面34にコーティングを施す代わりに、アーマチュア摩擦面36にコーティングを施して初期介在部(介在部)44が形成されている。しかし、ロータ摩擦面34には摩擦ライナー40が配設されている一方、この摩擦ライナー40のライナー摺動面42は初期介在部44に摺接されない。換言すれば、アーマチュア摩擦面36には、このライナー摺動面42をアーマチュア摩擦面36に摺接させるライナー対峙面(摺動面)が形成されている。そして、第2実施例の電磁クラッチ14Aは第1実施例の電磁クラッチ14と同様な作用効果を奏する。
図4に示す第3実施例の電磁クラッチ14Bもまた、アーマチュア摩擦面36にコーティングが施され、アーマチュア摩擦面36の保護が図られているが、このコーティングによる初期介在部(介在部)46は、アーマチュア摩擦面36の外周側にだけ設けられている。なお、第3実施例の電磁クラッチ14Bには摩擦ライナー40が配設されていない。この第3実施例の電磁クラッチ14Bによれば、ロータ20とクラッチプレート24とが接触し易く、且つ、周速が早くて高温になり得る箇所にのみ初期介在部46が備えられていることから、電磁クラッチ14Bの使用初期段階の如く凝着が発生し易い場合にも好適に対応可能となるし、初期介在部46は従来に比して磨り減り易いので、同種金属による全面的な接触も妨げられることもない。
図5に示す第4実施例の電磁クラッチ14Cは、第3実施例の電磁クラッチ14Bと同様に摩擦ライナー40が配設されていないが、ロータ摩擦面(摩擦面)48のうち、アーマチュア摩擦面36の初期介在部46に対峙する以外の部分には、段差部50が設けられている。この段差部50はロータ20とクラッチプレート24との距離を拡げる方向に配設され、吸着を確保できる大きさに設定される。この第4実施例の電磁クラッチ14Cは、前述の第3実施例の電磁クラッチ14Bと同様な作用効果を奏することは勿論のこと、ロータ摩擦面48の切削加工と同時に段差部50の加工も行えることから、電磁クラッチの製造工数を増やすことなく、通電時の確実な吸着と通電停止時の確実な離脱とを達成できる。
図6に示す第5実施例の電磁クラッチ14Dでは、クラッチプレート24のアーマチュア摩擦面(摩擦面)52のうち、初期介在部46以外の部分に、段差部54が設けられており、この場合にも、第4実施例の電磁クラッチ14Cと同様な効果を奏する。
最後に、本実施形態の電磁クラッチの各初期介在部38,44,46は、ローラやディッピングによって施されても良く、また、コーティングの他、表面処理にて形成させても良い。
更に、前述の第1及び第2実施例の電磁クラッチ14,14Aにおいては、摩擦ライナー40はクラッチプレート24に設けられていても良い。更にまた、第3、第4及び第5実施例の電磁クラッチ14B、14C、14Dでは、各初期介在部46をロータ20の外周側に設けても良い。
第1実施例の電磁クラッチを示した断面図である。 図1の要部の拡大図である。 第2実施例の電磁クラッチを示した断面図である。 第3実施例の電磁クラッチを示した断面図である。 第4実施例の電磁クラッチを示した断面図である。 第5実施例の電磁クラッチを示した断面図である。
符号の説明
4 回転軸
14、14A、14B、14C、14D 電磁クラッチ
20 ロータ
22 電磁ソレノイド
24 クラッチプレート(アーマチュア)
34、48 ロータ摩擦面(摩擦面)
36、52 アーマチュア摩擦面(摩擦面)
36a ライナー対峙面(摺動面)
38、44、46 初期介在部(介在部)
40 摩擦ライナー(摩擦板)
42 ライナー摺動面(摺動面)
50、54 段差部

Claims (8)

  1. 車両用空調装置における圧縮機の回転軸と、
    車両のエンジンから動力を受けて前記回転軸の周囲で回転されるロータと、
    該ロータの回転軸方向の一端面側に対向配置されたアーマチュアと、
    該アーマチュアを通電によって前記ロータに吸引し、前記エンジンの動力を前記回転軸に伝達させる電磁ソレノイドとを具備し、
    前記ロータ及び前記アーマチュアは、各対向配置部分にそれぞれ摩擦面を備え、該各摩擦面のうち、いずれかの摩擦面には、熱可塑性樹脂を主成分とするコーティングによって形成された介在部を備えることを特徴とする電磁クラッチ。
  2. 前記ロータ又は前記アーマチュアは、前記介在部を有する摩擦面に摩擦板を備え、該摩擦板は、前記介在部よりも突出する摺動面を有することを特徴とする請求項1に記載の電磁クラッチ。
  3. 前記ロータ又は前記アーマチュアは、前記介在部を有しない摩擦面に摩擦板を備え、前記介在部を有する摩擦面が前記摩擦板を摺接させる摺動面を有することを特徴とする請求項1に記載の電磁クラッチ。
  4. 前記介在部は、前記摩擦面の外周側にのみ備えられることを特徴とする請求項1に記載の電磁クラッチ。
  5. 前記介在部は、前記アーマチュアの摩擦面の外周側にのみ備えられ、前記ロータは、前記介在部の対向配置部分以外の摩擦面部分に、該ロータと前記アーマチュアとの距離を拡げた段差部を有することを特徴とする請求項1に記載の電磁クラッチ。
  6. 前記介在部は、前記アーマチュアの摩擦面の外周側にのみ備えられ、該アーマチュアは、前記介在部以外の摩擦面部分に、前記ロータと前記アーマチュアとの距離を拡げた段差部を有することを特徴とする請求項1に記載の電磁クラッチ。
  7. 前記介在部は、スプレー若しくはローラ、又はディッピングによって設けられることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電磁クラッチ。
  8. 前記介在部は、5×10-3ミリメートルから30×10-3ミリメートルの範囲内の膜厚に設定されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の電磁クラッチ。
JP2004265613A 2004-09-13 2004-09-13 電磁クラッチ Pending JP2006077954A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004265613A JP2006077954A (ja) 2004-09-13 2004-09-13 電磁クラッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004265613A JP2006077954A (ja) 2004-09-13 2004-09-13 電磁クラッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006077954A true JP2006077954A (ja) 2006-03-23

Family

ID=36157573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004265613A Pending JP2006077954A (ja) 2004-09-13 2004-09-13 電磁クラッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006077954A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011144834A (ja) * 2010-01-12 2011-07-28 Jtekt Corp 電磁クラッチ
CN107477106A (zh) * 2017-10-09 2017-12-15 郑州创佳机电设备制造有限公司 双驱动汽车空调压缩机电磁离合器
JP2019002516A (ja) * 2017-06-16 2019-01-10 シンフォニアテクノロジー株式会社 動力制御機構
JP2019002517A (ja) * 2017-06-16 2019-01-10 シンフォニアテクノロジー株式会社 電磁ブレーキ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011144834A (ja) * 2010-01-12 2011-07-28 Jtekt Corp 電磁クラッチ
JP2019002516A (ja) * 2017-06-16 2019-01-10 シンフォニアテクノロジー株式会社 動力制御機構
JP2019002517A (ja) * 2017-06-16 2019-01-10 シンフォニアテクノロジー株式会社 電磁ブレーキ
CN107477106A (zh) * 2017-10-09 2017-12-15 郑州创佳机电设备制造有限公司 双驱动汽车空调压缩机电磁离合器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4713293B2 (ja) 圧縮機
JP2006064142A (ja) 動力伝達装置
KR102590950B1 (ko) 클러치 및 이를 포함하는 압축기
JP2006077954A (ja) 電磁クラッチ
US4632236A (en) Electromagnetic clutch having high torque transfer
JP5913889B2 (ja) 電磁クラッチ及び電磁クラッチを備えた圧縮機
JP2008095704A (ja) 電磁連結装置
KR101371629B1 (ko) 압축기용 전자클러치
JP6645415B2 (ja) 動力伝達装置
JP2013113382A (ja) 電磁クラッチ用カップリング
JPH08114241A (ja) 電磁クラッチ
JP6645414B2 (ja) 動力伝達装置
KR20070031020A (ko) 압축기용 전자클러치
JP3838312B2 (ja) 電磁クラッチ用ダンパ装置
JPH09329157A (ja) 電磁クラッチ
JP6569600B2 (ja) クラッチおよびその製造方法
KR20150102257A (ko) 전자클러치
KR20100082637A (ko) 압축기용 디스크 및 허브조립체
JPH11325120A (ja) 電磁クラッチ
JP2020118183A (ja) クラッチの製造方法
JP2005155699A (ja) 電磁クラッチ
EP0175016B1 (en) Electromagnetic clutch having high torque transfer
JP6747399B2 (ja) 動力伝達装置
JPH0666330A (ja) 電磁クラッチ
US20150292574A1 (en) Clutch mechanism