JP4713293B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機に係り、詳しくは、CO冷媒を使用した冷凍システムの圧縮機に関する。
この種の圧縮機のハウジング内には、冷媒の吸入、圧縮及び吐出の一連のプロセスを実施する圧縮ユニットが備えられている。圧縮ユニットは回転軸によって駆動され、この回転軸は、その両端部分が軸受を介してハウジング内に回転自在に支持されており、電磁クラッチ等の外部からの動力を伝達する手段を介して回転される。
この圧縮ユニットの駆動に伴い、ハウジング内は高圧になる。そこで、回転軸には、圧縮ユニット側からハウジング外への冷媒の漏れを防止する軸封止ユニットが配設されている。詳しくは、軸封止ユニットは、ハウジング内に生ずる圧力を受容するシール面を備えており、上記軸受の近傍位置にてハウジングに対して回転軸を気密にシールしている。
このシール面の効果は上記圧力及び回転軸の摺動速度によって決定される(PV値)。つまり、仮にシール面の損傷を避けたい場合には、回転軸の角速度一定においてはシール面の径を小さくすれば良く、これに併せて回転軸の径が小さくなる。
一方、上記外部からの動力を伝達する手段もまた、この軸封止ユニットの如く回転軸の径に依存するものがある。例えば電磁クラッチにおけるクラッチプレートの回転軸方向の位置、すなわち、アーマチュアとロータとの間のギャップ量を調整するシムである(例えば、特許文献1参照)。より具体的には、このシムは中空円板状をなしており、上記回転軸に形成された小径の段差部分に配設され、電磁クラッチのハブと回転軸とによって狭持されている。このシムの厚さを変更すれば、上記ギャップ量を所定のクリアランスに調整可能となる。
特開平8−74885号公報
ところで、近年、地球環境への配慮から、地球温暖化係数の小さな値の冷媒を用いた冷凍サイクルの開発が進められている。この種の冷媒の一例としては自然系のCO(炭酸)ガスがある。一方、CO冷媒の作動領域は高圧側にて超臨界領域で使用されており、この使用圧力はフロン冷媒に比して約7〜10倍程度高くなる。換言すれば、回転軸の回転時には、上記シール面に生ずる圧力も当該フロン冷媒に比して約10倍程度高くなり、これでは、シール面が短時間で損傷してハウジング外への冷媒の漏れが発生し易くなるとの問題がある。
この問題を解決する手段としては回転軸の小径化が考えられる。上述の如くシール面のPV値が下がるからである。
しかしながら、回転軸の小径化を行うには、上記シムの配設位置に留意しなければならない。すなわち、シール面のPV値を下げるために回転軸の小径化を単に行えば、上記段差部分の径を更に小径にする必要があり、これでは、回転軸の強度が不足してトルク伝達を行えないという問題が別途生ずることになる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、CO冷媒を用いた場合であっても、回転軸の強度不足を招くことなく、軸封止ユニットの耐久性を確保することができる圧縮機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成すべく、請求項1記載の圧縮機は、ハウジングと、ハウジング内を延び、ハウジング内にて回転自在に支持された回転軸と、ハウジング内に収容され、回転軸により駆動されて冷媒の吸入、圧縮及び吐出の一連のプロセスを実施する圧縮ユニットと、回転軸を囲繞し、ハウジング内を気密に区画する軸封止ユニットと、ハウジング外にて回転自在に支持されたロータを有し、外部からの動力を受けて回転軸を回転させる動力伝達手段とを具備し、動力伝達手段は、ロータに対向配置されたロータ対向部、及びロータ対向部の内周側に配置された伝達本体部を有する動力伝達部と、回転軸に一体結合されたハブと、ハブと伝達本体部との間に介装され、ロータ対向部の回転軸方向の位置を調整するシムとを含むことを特徴としている。
また、請求項7記載の動力伝達装置は、ハウジング内を延び、ハウジング内にて回転自在に支持された回転軸と、回転軸を囲繞し、ハウジング内を気密に区画する軸封止ユニットと、ハウジング外にて回転自在に支持されたロータを有し、外部からの動力を受けて回転軸を回転させる動力伝達手段とを具備し、動力伝達手段は、ロータに対向配置されたロータ対向部、及びロータ対向部の内周側に配置された伝達本体部を有する動力伝達部と、回転軸に一体結合されたハブと、ハブと伝達本体部との間に介装され、ロータ対向部の回転軸方向の位置を調整するシムとを含むことを特徴としている。
また、請求項2,8記載の発明では、動力伝達手段は、ロータ対向部がクラッチプレートを含み、伝達本体部がアーマチュア本体を有し、通電によってクラッチプレートをロータに吸引する電磁クラッチであり、シムは、クラッチプレートの回転軸方向の位置を調整していることを特徴としている。
更に、請求項3,9記載の発明では、動力伝達手段は、ロータ対向部がスプリング部材を含み、伝達本体部がリミッター本体を有し、回転軸のロック状態が生じた場合に、スプリング部材とリミッター本体とを分離させて動力の伝達を遮断するトルクリミッターであり、シムは、スプリング部材の回転軸方向の位置を調整していることを特徴としている。
更にまた、請求項4,10記載の発明では、シムには、伝達本体部とハブとを固定させるボルト用の孔が形成されていることを特徴としている。
また、請求項5,11記載の発明では、伝達本体部及びハブは、伝達本体部とハブとを係合させるインロー部或いはピン係合部を有し、シムには、インロー部用或いはピン係合部用の孔が形成されていることを特徴としている。更に、請求項6記載の発明では、冷媒がCO 冷媒であることを特徴としている。
従って、請求項1記載の本発明の圧縮機や、請求項7記載の動力伝達装置によれば、シムはロータ対向部の回転軸方向の位置を調整し、このシムが、ハブと回転軸との間ではなく、伝達本体部とハブとの間に介装されている。よって、使用圧力の高い冷媒、例えば請求項6に記載の如くCO冷媒を用いた場合であっても、回転軸の強度不足を招くことなく、軸封止ユニットの耐久性が確保可能となる。この結果、圧縮機や動力伝達装置の信頼性向上に寄与する。
また、請求項2,8記載の発明によれば、アーマチュア本体とハブとの間に介装されたシムがクラッチプレートの回転軸方向の位置を調整しているので、ハブと回転軸との間に介装される場合に比してシムの受圧面積を大きくすることが可能となり、クラッチプレートの振れ等に伴うシムの摩耗も防止される。
更に、請求項3,9記載の発明によれば、リミッター本体とハブとの間に介装されたシムがスプリング部材の回転軸方向の位置を調整していることから、ハブと回転軸との間に介装される場合に比してシムの受圧面積を大きくでき、スプリング部材の振れ等に伴うシムの摩耗も防止される。
更にまた、請求項4,10記載の発明によれば、伝達本体部とハブとはボルトを用いて強固、且つ、容易に固定され、また、シムの受圧面積が大きい故に、動力伝達部の位置調整の機能を果たしつつ上記固定が可能となる。
また、請求項5,11記載の発明によれば、インロー部或いはピン係合部によって、伝達本体部とハブとの径方向位置が容易に決定可能となり、圧縮機の生産性の向上に寄与する。更に、動力伝達手段から回転軸に伝達される動力も伝達可能となって、ボルトに対する負荷の軽減も図られる。
以下、本発明の実施形態につき図面を参照して説明する。
図1は、車両用空調装置に組込まれる圧縮機の一部を示す。
第1実施例の圧縮機はハウジング2を備え、このハウジング2内には回転軸4が配置されている。回転軸4は図示しない軸受を介してハウジング2内に回転自在に支持されており、また、この回転軸4はハウジング2からメカニカルシール(軸封止ユニット)6を介して突出した一端10を有している。なお、このメカニカルシール6は環状のシール面8を有し、ハウジング2内を気密に区画している。また、上記軸封止ユニットとしてはリップと回転軸との間に円筒状のシール面を有するリップシールであっても良い。
一方、回転軸4の図示しない他端は圧縮ユニット12に接続されており、この圧縮ユニット12は、例えばピストン往復動型又はスクロール型のいずれのタイプであっても、回転軸4の回転により駆動され、空調装置のためのCO冷媒の吸入、圧縮及び吐出プロセスを実行する。
同図に示されるように、回転軸4の一端10には電磁クラッチ(動力伝達手段)14が配置されている。詳しくは、電磁クラッチ14はロータ16を備え、このロータ16は軸受18を介してハウジング2外に回転自在に支持されている。また、ロータ16の外周側には駆動プーリ20が配置されている。この駆動プーリ20は図示しない駆動ベルトを介して車両のエンジン側或いはモータ側の出力プーリに接続され、この動力を受けて回転される。
更に、ロータ16内には電磁ソレノイド22が備えられ、この電磁ソレノイド22は環状のブラケット21を介してハウジング2に固定されている。一方、ロータ16の一端側には動力伝達部24が配設されている。
具体的には、動力伝達部24は、所定のギャップ量Lを存してロータ16に対峙されたクラッチプレート(ロータ対向部)26、このクラッチプレート26に結合されるスプリング部材(ロータ対向部)28を含み、更に、スプリング部材28の内周側に配設されたアーマチュア本体(伝達本体部)36を含んで構成されている。
クラッチプレート26は中空円板状に形成され、その中央部分にはフランジ係合孔27が形成されている(図2)。また、スプリング部材28は、金属製のアウタリング30と、このアウタリング30の内周側に設けられたスプリング32とから構成され、アウタリング30がクラッチプレート26にリベット34で結合され、また、スプリング32がアーマチュア本体36に結合されている。
アーマチュア本体36は、図2及び図4に示されるように、基板37の中央部分に凹部42が穿設されている。この凹部42の外周側には、ボルト46を受容するボルト係合孔40が等間隔に3つ穿設されている。また、基板37の背面側には、アーマチュア本体36とは別体のハブ48と協働してシム62を狭持するアーマチュア側平面部38が設けられている。
このシム62は中空円板状に形成されており、図2や図3(b)に示される如く、その正面及び背面が受圧面64,64に構成され、その中央部分には凸部係合孔66が形成されている。また、凸部係合孔66の周囲には、上記ボルト係合孔40に対峙するボルト貫通孔68が3つ穿設されている。
次に、ハブ48は図2や図3(a)に示されている。詳しくは、このハブ48の内部にはスプライン部50が形成されており、回転軸4のスプライン部5に嵌合されることにより、ハブ48は回転軸4とともに回転する。また、ハブ48は回転軸4の周方向に向けて延出されたフランジ52を備えている。このフランジ52には上記ボルト貫通孔68に対峙するボルト係合孔56が3つ穿設されている。更に、ハブ48は、回転軸4の軸方向に向けて突出された筒状の凸部58を有し、この凸部58が上記凸部係合孔66を介して上記凹部42に係合する。
ここで、フランジ52の正面側には、アーマチュア本体36と協働してシム62を狭持するハブ側平面部54が設けられている。本実施例においては、アーマチュア本体36とハブ48との間にシム62を介装し、ボルト46でアーマチュア本体36とハブ48とを固定することにより、クラッチプレート26の回転軸方向の位置を調整して所定のギャップ量Lを得ている。
このように、まず、ナット11を用いて回転軸4にハブ48を固定し、次いで、シム62をアーマチュア本体36とハブ48とで狭持してギャップ量Lが調整された後、ボルト46を用いてこれらアーマチュア本体36とハブ48とが固定される。
そして、電磁ソレノイド22を通電して電磁クラッチ14がオン作動されると、クラッチプレート26がロータ16に吸引されて摩擦係合する。これにより、ロータ16の回転がクラッチプレート26及びスプリング部材28を介してアーマチュア本体36に伝達され、アーマチュア本体36は駆動プーリ20と一体的に回転する。すなわち、アーマチュア本体36は外部からの動力を受け、ハブ48を介して回転軸4を回転させる。一方、電磁ソレノイド22への通電を解除すれば、そのクラッチプレート26がロータ16から間隙を存して離間し、回転軸4の回転が停止される。
本発明は上述した第1実施例に制約されるものではなく、種々の変形が可能であり、図5や図6、7を参照して第2実施例や第3実施例の圧縮機について以下に説明する。なお、この第2実施例や第3実施例を説明するあたり、第1実施例と同様な部材及び部位には同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
図5に示されるように、回転軸4の一端10にはトルクリミッター(動力伝達手段)14Aが配置されており、ロータ16の一端側には動力伝達部24が配設されている。この動力伝達部24は、ロータ16に対峙されたスプリング部材(ロータ対向部)28を含み、所定のギャップ量Lを存したスプリング部材28の内周側に配設されるリミッター本体(伝達本体部)36Aを含んで構成されている。
スプリング部材28は、アウタリング30がロータ16に対してボルト34Aで結合されている。一方、ハブ48Aの中央部分には筒状の凸部58Aが形成されており、この凸部58Aの外周側にはリミッター本体36Aのうち、回転軸4の周方向に向けて延出された基板37Aが係合され、この基板37Aにはプレート72が上記一端10側から係合されている。プレート72はワッシャ46Bを介してナット46Aで基板37Aに固定される。
また、この基板37Aの背面側にはリミッター側平面部38Aが設けられており、シム62Aはリミッター側平面部38Aとフランジ52Aの正面側に設けられたハブ側平面部54Aとの間に狭持される。本実施例のシム62Aは、スプリング32とロータ16との接触を避けるべく、スプリング部材28の回転軸方向の位置を調整し、リミッター本体36Aとハブ48Aとをボルト46で固定することによって所定のギャップ量Lを得ている。
更に、プレート72と基板37Aとの間には、表面処理が施された複数個の球面部材70を受容する空間が形成されている。そして、動力伝達時における球面部材70は、プレート72の背面側、スプリング32の内周側に設けられたボール係合部78、及び基板37Aの外周端側に形成されたボール係合部76にそれぞれ係合され、スプリング部材28とリミッター本体36Aとを連結させる。つまり、外部から動力は駆動プーリ20、ロータ16、スプリング部材28のボール係合部78、球面部材70、基板37Aのボール係合部76及びハブ48Aを経て回転軸4に伝達される。
これに対し、回転軸4のかじりやロック状態が生じた場合にはスプリング部材28とリミッター本体36Aとを境にして完全に分離される。具体的には、基板37Aにおいて、ボール係合部76の内周側にはプレート72から離間する方向に向けて凹所をなす環状の退避溝74が形成されている。そして、動力伝達の遮断時における球面部材70はこの退避溝74内に入り、スプリング部材28とリミッター本体36Aとの連結が解除される。
つまり、回転軸4のかじりやロック状態が生じた場合には、回転軸4側の回転速度と駆動プーリ20側の回転速度とに大きな差異が生じ、駆動プーリ20側には大きなトルクが作用することから、球面部材70が退避溝74内に入ってトルクリミッター14Aが機能する。
一方、図6に示される如くの電磁クラッチ(動力伝達手段)14Bにおいては、第1実施例のボルト46に代えてピン46Bが用いられている。具体的には、アーマチュア本体36Bは、基板37の中央部分に穿設された凹部42の外周側に、ピン46Bを受容すべく等間隔に穿設された3つのピン係合孔44を有している(図7(b))。更に、シム62Bの中央部分には凸部係合孔66が形成されており、この凸部係合孔66の周囲には、上記ピン係合孔44に対峙するピン貫通孔70Bが3つ穿設されている(図7(a))。
そして、ハブ48のフランジ52に穿設された3つのピン係合孔60は上記ピン貫通孔70Bに対峙しており、ピン46Bがピン係合孔44からピン貫通孔70Bを介してピン係合孔60に向けて挿入されることにより、アーマチュア本体36Bとハブ48との径方向の位置決めや、回転軸4への動力伝達が行われる。
以上のように、本実施例1〜3によれば、シム62、62B(62A)はクラッチプレート26(スプリング部材28)の回転軸方向の位置を調整し、このシム62、62B(62A)が、ハブ48(48A)と回転軸4との間ではなく、アーマチュア本体36、36B(リミッター本体36A)とハブ48(48A)との間に介装されている。従って、CO冷媒を用いた場合であっても、回転軸4の強度が低下することなく、メカニカルシール6やリップシール等の軸封止ユニットの耐久性が確保可能となり、圧縮機の信頼性向上に寄与する。
換言すれば、シム62、62B(62A)がアーマチュア本体36、36B(リミッター本体36A)とハブ48(48A)との間に介装されているので、回転軸4に対するシムの配設位置について格別に配慮することなく、CO冷媒を用いた圧縮機の回転軸4の小径化が可能となる。
また、シム62、62B(62A)は、ハブと回転軸との間に介装される場合に比して受圧面積を大きくでき、クラッチプレート26(スプリング部材28)の振れ等に伴うシムの摩耗も防止される。
更に、アーマチュア本体36(リミッター本体36A)とハブ48(48A)とはボルト46を用いて強固、且つ、容易に固定されるし、また、シム62(62A)の受圧面積が大きい故に、クラッチプレート26(スプリング部材28)の位置調整の機能を果たしつつ、当該固定が可能となる。
更にまた、ピン係合孔44,60によって、アーマチュア本体36Bとハブ48との径方向位置が容易に決定可能となって、圧縮機の生産性の向上に寄与するし、また、電磁クラッチ14Bから回転軸4に伝達される動力も伝達可能となって、ボルト11に対する負荷、特に、せん弾力の軽減も図られる。
以上で本発明の一実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
例えば、上記実施形態では、ピン46Bを用いてアーマチュア本体36Bとハブ48との径方向の位置決めや、回転軸4への動力伝達が行われているが、これらは凹凸によるインロー部を用いて行われていても良く、この場合にも上記と同様に、径方向位置が容易に決定できるし、ボルト11に対する負荷も軽減されるとの効果を奏する。
また、トルクリミッターは、上述の如く球面部材70を有するタイプの他、ノッチを有し、このノッチの破断によってスプリング部材とリミッター本体との連結を解除するタイプであっても良い。
本発明の一実施例に係る圧縮機の一部を示した断面図である。 図1の要部の展開図である。 図1及び図2のハブ及びシムの正面図である。 図1及び図2のアーマチュア本体の正面図である。 第2実施例の圧縮機の一部を示した断面図である。 第3実施例の圧縮機の一部を示した断面図である。 図6のシム及びアーマチュア本体の正面図である。
符号の説明
2 ハウジング
4 回転軸
6 メカニカルシール(軸封止ユニット)
12 圧縮ユニット
14 電磁クラッチ(動力伝達手段)
14A トルクリミッター(動力伝達手段)
16 ロータ
24 動力伝達部
26 クラッチプレート(ロータ対向部)
28 スプリング部材(ロータ対向部)
36 アーマチュア本体(伝達本体部)
36A,36B リミッター本体(伝達本体部)
48,48A ハブ
62,62A,62B シム
68 ボルト貫通孔
70B ピン貫通孔

Claims (11)

  1. ハウジングと、
    該ハウジング内を延び、該ハウジング内にて回転自在に支持された回転軸と、
    前記ハウジング内に収容され、前記回転軸により駆動されて冷媒の吸入、圧縮及び吐出の一連のプロセスを実施する圧縮ユニットと、
    前記回転軸を囲繞し、前記ハウジング内を気密に区画する軸封止ユニットと、
    前記ハウジング外にて回転自在に支持されたロータを有し、外部からの動力を受けて前記回転軸を回転させる動力伝達手段とを具備し、
    該動力伝達手段は、
    前記ロータに対向配置されたロータ対向部、及び該ロータ対向部の内周側に配置された伝達本体部を有する動力伝達部と、
    前記回転軸に一体結合されたハブと、
    該ハブと前記伝達本体部との間に介装され、前記ロータ対向部の回転軸方向の位置を調整するシムとを含む
    ことを特徴とする圧縮機。
  2. 前記動力伝達手段は、前記ロータ対向部がクラッチプレートを含み、前記伝達本体部がアーマチュア本体を有し、通電によって前記クラッチプレートを前記ロータに吸引する電磁クラッチであり、
    前記シムは、前記クラッチプレートの回転軸方向の位置を調整していることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記動力伝達手段は、前記ロータ対向部がスプリング部材を含み、前記伝達本体部がリミッター本体を有し、前記回転軸のロック状態が生じた場合に、前記スプリング部材と前記リミッター本体とを分離させて前記動力の伝達を遮断するトルクリミッターであり、
    前記シムは、前記スプリング部材の回転軸方向の位置を調整していることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  4. 前記シムには、前記伝達本体部と前記ハブとを固定させるボルト用の孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  5. 前記伝達本体部及び前記ハブは、該伝達本体部と該ハブとを係合させるインロー部或いはピン係合部を有し、
    前記シムには、前記インロー部用或いは前記ピン係合部用の孔が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の圧縮機。
  6. 前記冷媒は、CO 冷媒であることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  7. ハウジング内を延び、該ハウジング内にて回転自在に支持された回転軸と、
    該回転軸を囲繞し、前記ハウジング内を気密に区画する軸封止ユニットと、
    前記ハウジング外にて回転自在に支持されたロータを有し、外部からの動力を受けて前記回転軸を回転させる動力伝達手段とを具備し、
    該動力伝達手段は、
    前記ロータに対向配置されたロータ対向部、及び該ロータ対向部の内周側に配置された伝達本体部を有する動力伝達部と、
    前記回転軸に一体結合されたハブと、
    該ハブと前記伝達本体部との間に介装され、前記ロータ対向部の回転軸方向の位置を調整するシムとを含む
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  8. 前記動力伝達手段は、前記ロータ対向部がクラッチプレートを含み、前記伝達本体部がアーマチュア本体を有し、通電によって前記クラッチプレートを前記ロータに吸引する電磁クラッチであり、
    前記シムは、前記クラッチプレートの回転軸方向の位置を調整していることを特徴とする請求項7に記載の動力伝達装置。
  9. 前記動力伝達手段は、前記ロータ対向部がスプリング部材を含み、前記伝達本体部がリミッター本体を有し、前記回転軸のロック状態が生じた場合に、前記スプリング部材と前記リミッター本体とを分離させて前記動力の伝達を遮断するトルクリミッターであり、
    前記シムは、前記スプリング部材の回転軸方向の位置を調整していることを特徴とする請求項7に記載の動力伝達装置。
  10. 前記シムには、前記伝達本体部と前記ハブとを固定させるボルト用の孔が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の動力伝達装置。
  11. 前記伝達本体部及び前記ハブは、該伝達本体部と該ハブとを係合させるインロー部或いはピン係合部を有し、
    前記シムには、前記インロー部用或いは前記ピン係合部用の孔が形成されていることを特徴とする請求項10に記載の動力伝達装置。
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