JPH0874885A - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JPH0874885A
JPH0874885A JP6213788A JP21378894A JPH0874885A JP H0874885 A JPH0874885 A JP H0874885A JP 6213788 A JP6213788 A JP 6213788A JP 21378894 A JP21378894 A JP 21378894A JP H0874885 A JPH0874885 A JP H0874885A
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JP
Japan
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armature
shaft
boss
adjusting screw
axial direction
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6213788A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Uchida
吉彦 内田
Jiro Iizuka
二郎 飯塚
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Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Publication date
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Publication of JPH0874885A publication Critical patent/JPH0874885A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアーギャップ量の調整を簡単に行うことが
でき、しかも、エアーギャップ量の微調整も行うことが
でき、更に、アーマチュア摩擦面とロータ摩擦面との間
の平行度を高精度にすることが可能な電磁クラッチを提
供すること。 【構成】 アーマチュアボス2と、アーマチュアボス2
に弾性的に支持されたアーマチュア3と、アーマチュア
ボス2を固定するナット4と、アーマチュア3との間に
エアーギャップを生じるようにアーマチュア3に対向配
置されたロータ5とを含む電磁クラッチ1において、シ
ャフト102に形成された雄ネジ部104と螺合するア
ジャスティングスクリュ6を有し、アーマチュアボス2
が、シャフト102の軸方向でアジャスティングスクリ
ュ6と係合してアジャスティングスクリュ6と共に前記
軸方向に移動自在であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車空調装
置用の冷媒圧縮機に装着され、エンジンの駆動力を断続
自在に冷媒圧縮機のシャフトに伝達する電磁クラッチに
関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の電磁クラッチの一例の縦断
面図である。
【0003】図2を参照して、従来の電磁クラッチ1
は、シャフト102の軸方向に移動自在にこのシャフト
102に装着され、且つこのシャフト102からトルク
を受けるアーマチュアボス2と、このアーマチュアボス
2に弾性的に支持されて前記軸方向に移動自在なアーマ
チュア3と、シャフト102に形成された雄ネジ部10
4に螺合してアーマチュアボス2をシャフト102に固
定するナット4と、シャフト102と同軸に回転自在に
備えられ、且つアーマチュア3との間にエアーギャップ
を生じるようにこのアーマチュア3に対向配置されたロ
ータ5とを含んでいる。
【0004】そして、従来の電磁クラッチ1の場合、シ
ャフト102の先端部近傍に形成された段差面105上
に、シム106を介在させてアーマチュアボス2を配置
し、この状態でナット4を締め込むことにより、ナット
4でアーマチュアボス2をシム106に押し付け、これ
によりアーマチュアボス2をシャフト102に固定する
ように成っている。
【0005】このシム106は、アーマチュア3の摩擦
面30とロータ5の摩擦面50との間にエアーギャップ
を生じさせるものであり、シム106を厚みの異なるも
のと交換することにより、エアーギャップ量aを調整す
るように成っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、エアーギャップ量の調整を行う際に、一度、シム、
アーマチュアボス、及びナットを実際にシャフトに組み
付けた後でないと、適切なエアーギャップ量を得るため
のシム厚の設定が困難であった。
【0007】また、シムを配置するためにシャフトに形
成された段差面の面積は、構造上、広くすることができ
ず、シムを受け止める面としては十分な広さではなかっ
た。このため、ナットによりアーマチュアボスを締め付
けた時に、ナットの締付け力の不均一により、アーマチ
ュアボスがシャフトに対して傾いてしまい、この結果、
アーマチュアの摩擦面と、ロータの摩擦面との間の平行
度が低下してしまうと言う問題が生じた。
【0008】また、厚みの異なるシムによってエアーギ
ャップ量を調整するように成っているので、エアーギャ
ップ量の調整のためには、少なくとも数種類の厚みの異
なるシムが必要である。しかしながら、このように数種
類のシムを用意しても、エアーギャップ量を細かく調整
することはできないので、最適なエアーギャップ量を得
ることができなかった。
【0009】更に、シムの厚さ寸法のバラツキ等によ
り、エアーギャップ量にバラツキが生じ易く、各電磁ク
ラッチにおいて、適切なエアーギャップ量を設定するこ
とが困難であった。
【0010】それ故に、本発明の課題は、エアーギャッ
プ量の調整を簡単に行うことができ、しかも、エアーギ
ャップ量の微調整も行うことができ、更に、アーマチュ
ア摩擦面とロータ摩擦面との間の平行度を高精度にする
ことが可能な電磁クラッチを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、シャフ
トの軸方向に移動自在に該シャフトに装着され、且つ該
シャフトからトルクを受けるアーマチュアボスと、該ア
ーマチュアボスに弾性的に支持されて前記軸方向に移動
自在なアーマチュアと、前記シャフトに形成された雄ネ
ジ部に螺合して前記アーマチュアボスを前記シャフトに
固定するナットと、前記シャフトと同軸に回転自在に備
えられ、且つ前記アーマチュアとの間にエアーギャップ
を生じるように該アーマチュアに対向配置されたロータ
とを含む電磁クラッチにおいて、前記雄ネジ部と螺合す
るアジャスティングスクリュを有し、前記アーマチュア
ボスが、前記軸方向で前記アジャスティングスクリュと
係合して該アジャスティングスクリュと共に前記軸方向
に移動自在であることを特徴とする電磁クラッチが得ら
れる。
【0012】
【作用】本発明の場合、シャフトに形成された雄ネジ部
にアジャスティングスクリュが螺合している。従って、
このアジャスティングスクリュを一方向に回転させる
と、この回転に伴って、アジャスティングスクリュは、
シャフト上をこの軸方向に沿ってシャフトの一端側へと
移動する。また、アジャスティングスクリュを逆方向に
回転させると、アジャスティングスクリュは、軸方向に
沿ってシャフトの他端側へと移動する。このようにアジ
ャスティングスクリュは、これを正転、或いは逆転させ
ることにより、シャフト上をその軸線方向に沿って移動
するように成っている。
【0013】一方、アーマチュアボスは、シャフトの軸
方向でアジャスティングスクリュと係合するように成っ
ており、これにより、アジャスティングスクリュが軸方
向に沿って移動すると、アーマチュアボスは、このアジ
ャスティングスクリュと共に移動する。従って、アジャ
スティングスクリュを正転或いは逆転させることによ
り、アーマチュアボスは、シャフトの軸方向に沿って移
動する。アーマチュアボスが、シャフトの軸方向に沿っ
て移動すると、アーマチュアボスに弾性的に支持された
アーマチュアもシャフトの軸方向に沿って移動する。従
って、アジャスティングスクリュを正転或いは逆転させ
ることにより、アーマチュアの摩擦面とロータの摩擦面
との間にエアーギャップ量を調整できる。
【0014】また、アジャスティングスクリュにアーマ
チュアボスをシャフトの軸方向で係合させるように成っ
ているので、構造上、アジャスティングスクリュにアー
マチュアボスを受ける面を大きく取ることが容易であ
り、従って、アーマチュアの摩擦面とロータの摩擦面と
の間の平行度を高精度にすることが可能である。
【0015】アーマチュアボスの固定は、従来通りにシ
ャフトの雄ネジ部に螺合したナットにより行われるが、
この際、アーマチュアボスは、アジャスティングスクリ
ュとナットにより挟み込まれる形になり、また、アジャ
スティングスクリュとナットでダブルナットの効果を発
揮するので、アーマチュアボスは、強固に固定される。
【0016】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る電磁クラッチ
の縦断面図である。
【0017】図1を参照して、本実施例の電磁クラッチ
1は、車両空調装置用圧縮機100のフロントハウジン
グ101に装着され、エンジン(図示せず)からの駆動
力を、圧縮機100のシャフト102に断続自在に伝達
するものである。
【0018】この電磁クラッチ1は、アーマチュアボス
2と、アーマチュア3と、ナット4と、ロータ5と、ア
ジャスティングスクリュ6とを有している。
【0019】アーマチュアボス2は、筒状部20と、フ
ランジ部21とを有している。筒状部20の内壁面に
は、セレーション22が形成されている。アーマチュア
ボス2は、シャフト102の外周面上に装着され、この
状態で、シャフト102の軸方向に移動自在と成ってい
る。また、アーマチュアボス2がシャフト102に装着
された状態の時、アーマチュアボス2に形成されたセレ
ーション22は、シャフト102に形成されたセレーシ
ョン103と嵌合する様に成っている。従って、アーマ
チュアボス2は、シャフト102の軸方向に移動自在で
あるが、セレーション22,103によって、シャフト
102からのトルクを受けるように成っており、シャフ
ト102と共に回転するように成っている。また、アー
マチュアボス2の一面中央部には、凹部23が形成され
ている。更に、アーマチュアボス2の一面には、板バネ
7の一端部、ストッパープレート8、及びプレート9が
一体的に固定されている。ストッパープレート8には、
貫通孔80が形成されている。プレート9は、その中心
側縁部で凹部23の外周縁部を覆っている。
【0020】アーマチュア3は、略リング状を呈し、板
バネ7の他端部にリベット10によって固定され、これ
により、アーマチュア3は、板バネ7を介在させてアー
マチュアボス2に連結されると共に、板バネ7を介在さ
せてアーマチュアボス2に弾性的に支持され、シャフト
102の軸方向に移動自在と成っている。アーマチュア
3の外周縁近傍には、支柱11が固定されており、この
支柱11には、ゴム製のブッシュ12が装着されてい
る。このブッシュ12には、溝120が形成されてい
る。このブッシュ12は、その一端部をストッパープレ
ート8の貫通孔80に挿通され、ブッシュ12の溝12
0に貫通孔80の周縁部が嵌入するように成っている。
この構成により、アーマチュア3の軸方向の移動距離が
制限されている。
【0021】ナット4は、シャフト102の先端部に形
成された雄ネジ部104に螺合している。
【0022】ロータ5は、ボールベアリング13を介在
させて、フロントハウジング101の先端部外周面上に
に回転自在に装着されている。ロータ5は、シャフト1
02と同軸に成っており、また、ロータ5の摩擦面50
がアーマチュア3の摩擦面30との間にエアーギャップ
を生じるように、アーマチュア3に対向させて配置され
ている。ロータ5には、収納溝51が形成されており、
この収納溝51内に励磁コイル14が収納されている。
この励磁コイル14の磁力によって、アーマチュア3が
ロータ5に吸着するように成ってる。ロータ5の外周部
には、V溝52が形成されている。このロータ5とエン
ジンに装着されたプーリ(図示せず)との間にVベルト
(図示せず)を掛け渡すことにより、ロータ5は、エン
ジンの運転時に、常時回転するように成っている。
【0023】アジャスティングスクリュ6は、ナット部
60と、フランジ部61とを有している。ナット部60
は、シャフト102の雄ネジ部104に螺合しており、
アジャスティングスクリュ6を右回り或いは左回りに回
転させることにより、その位置がシャフト102の軸方
向に沿って移動するように成っている。フランジ部61
は、アーマチュアボス2の一面に形成された凹部23内
に配置され、その一面が、アーマチュアボス2とアーマ
チュアボス2の一面に固定されたプレート9と当接する
ように成っている。フランジ部61は、丁度、アーマチ
ュアボス2とプレート9との間に差し挟まれた格好に成
っているが、フランジ部61とアーマチュアボス2との
間、或いはフランジ部61とプレート9との間には、僅
かの隙間が生じるように成っているので、アジャスティ
ングスクリュ6のフランジ部61は、アーマチュアボス
2の凹部23内で回動自在と成っている。一方、上述の
ように、フランジ部61の一面は、プレート9と当接す
るように成っているので、アジャスティングスクリュ6
を右回り或いは左回りに回転させて、その位置をシャフ
ト102の軸方向に沿って移動させれば、このアジャス
ティングスクリュ6の動きに伴って、アーマチュアボス
2も軸方向に沿って移動し、更に、アーマチュア3も軸
方向に沿って移動する。従って、アジャスティングスク
リュ6を回動させば、アーマチュア3を軸方向に移動さ
せることができ、この結果、アーマチュア3とロータ5
との間にエアーギャップ量aを調整できることになる。
この様に、エアーギャップ量aの調整をした後の、アー
マチュアボス2及びアジャスティングスクリュ6の固定
は、プレート9とナット4との間にスペーサ15を介在
させ、そして、ナット4を締め込めば良い。このナット
4の締め込みにより、アジャスティングスクリュ6は、
ロータ5の方へ強く押圧されて雄ネジ部104と強く当
接し、その場に固定され、また、このアジャスティング
スクリュ6のフランジ部61とナット4との間に、スペ
ーサ15と共にプレート9が挟持され、その場に固定さ
れ、このプレート9の固定により、アーマチュアボス2
が固定される。
【0024】
【発明の効果】本発明の電磁クラッチは、アジャスティ
ングスクリュを右回り或いは左回りに回転させることに
より、エアーギャップ量の調整を簡単に行うことがで
き、しかも、エアーギャップ量を無段階に微調整するこ
とができる。
【0025】更に、本発明の電磁クラッチは、構造上、
アジャスティングスクリュにアーマチュアボスを軸方向
で受ける面を大きく取ることができるので、アーマチュ
アの摩擦面とロータの摩擦面との間の平行度を高精度に
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電磁クラッチの縦断面
図である。
【図2】従来の電磁クラッチの一例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 電磁クラッチ 2 アーマチュアボス 3 アーマチュア 4 ナット 5 ロータ 6 アジャスティングスクリュ 102 シャフト 104 雄ネジ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトの軸方向に移動自在に該シャフ
    トに装着され、且つ該シャフトからトルクを受けるアー
    マチュアボスと、該アーマチュアボスに弾性的に支持さ
    れて前記軸方向に移動自在なアーマチュアと、前記シャ
    フトに形成された雄ネジ部に螺合して前記アーマチュア
    ボスを前記シャフトに固定するナットと、前記シャフト
    と同軸に回転自在に備えられ、且つ前記アーマチュアと
    の間にエアーギャップを生じるように該アーマチュアに
    対向配置されたロータとを含む電磁クラッチにおいて、
    前記雄ネジ部と螺合するアジャスティングスクリュを有
    し、前記アーマチュアボスが、前記軸方向で前記アジャ
    スティングスクリュと係合して該アジャスティングスク
    リュと共に前記軸方向に移動自在であることを特徴とす
    る電磁クラッチ。
JP6213788A 1994-09-07 1994-09-07 電磁クラッチ Withdrawn JPH0874885A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011120