JPH08332295A - ミシンの減速装置 - Google Patents

ミシンの減速装置

Info

Publication number
JPH08332295A
JPH08332295A JP7142866A JP14286695A JPH08332295A JP H08332295 A JPH08332295 A JP H08332295A JP 7142866 A JP7142866 A JP 7142866A JP 14286695 A JP14286695 A JP 14286695A JP H08332295 A JPH08332295 A JP H08332295A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive shaft
main drive
sewing machine
brake
brake member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7142866A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3505853B2 (ja
Inventor
Akira Nishio
章 西尾
Hiroyuki Suzuki
裕之 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP14286695A priority Critical patent/JP3505853B2/ja
Publication of JPH08332295A publication Critical patent/JPH08332295A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3505853B2 publication Critical patent/JP3505853B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立誤差や、ブレーキシューの摩耗や、ミシ
ントルクの変動等が発生しても、主駆動軸の回転板に対
してブレーキを常に適切に付与することができるミシン
の減速装置を提供することである。 【構成】 停止レバー11を反時計方向に回動すること
によって、その停止レバー11に固定された偏心カム3
1が下降すると共に、ブレーキ部材26が付勢ばね29
の弾発作用によって下方に回動し、そのブレーキシュー
27がクラッチ板6のリング6Aの周面に当接してクラ
ッチ板6にブレーキ作用を付与する。なお、前記ブレー
キシュー27が摩耗したとき等に、前記偏心カム31を
マイナスドライバ等の工具によって適宜調整回動すれ
ば、前記ブレーキシュー27をクラッチ板6のリング6
Aの周面に接触させるタイミング並びにその押圧力を任
意に調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンの主駆動軸の回
転を減速させるミシンの減速装置に関するものある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のミシンの減速装置とし
て、例えば、図8及び図9に示される構成のものが見受
けられる。
【0003】以下に、この減速装置について説明する
と、ミシンのフレームに回動可能に支持された主駆動軸
50には、偏心した停止円盤51が固定される。その停
止円盤51には、間隔を置いて起立対向する主係止片5
2及び補助係止片53が設けられると共に、その手前側
面に前記主駆動軸50の軸線を中心とする真円のクラッ
チ板54が固定される。そして、前記停止円盤51の手
前の前記主駆動軸50には、プーリ(図示せず)が回転
可能並びに軸線方向に摺動可能に支持される。そのプー
リは、図示しないベルトによってミシンモータに連結さ
れ、そのモータによって回転されるようになっている。
そのプーリと前記停止円盤51との間にはクラッチ機構
(図示せず)が設けられており、従って、縫製に際し、
前記プーリが前記停止円盤51側に摺動されてそのクラ
ッチ板54の側面に押し付けられたとき、その両者が連
結されてプーリの回転が前記主駆動軸50に伝達され、
また、前記プーリの押し付けを解除すれば、そのプーリ
が前記停止円盤51のクラッチ板54の側面から離隔し
て回転動力の伝達が遮断されるようになっている。
【0004】一方、前記停止円盤51の近傍には、その
停止円盤51の回転を停止させるための停止レバー55
が設けられる。その停止レバー55は、前記主駆動軸5
0と平行な軸線の回りに回動可能に前記フレームに支持
された支持軸56の回りに揺動可能に支持され、常に
は、前記フレームとの間に張設されたコイル状の引っ張
りばね57によって図示の反時計方向に揺動するように
付勢される。その停止レバー55の上部には、前記主駆
動軸50の軸線と直交する方向に摺動可能な一個の摺動
軸58が一対の支持部55A,55Bによって支持され
る。前記停止円盤51の上方に対応させて、前記摺動軸
58の一端部には、前記主係止片52及び補助係止片5
3に対して係合、解離可能な係合片59が嵌合支持され
る。また、前記一対の支持片55A,55Bの間におけ
る前記摺動軸58上には、フランジ付きスリーブ60を
介して前記摺動軸58を常には前記係合片59側に弾発
付勢するコイル状の圧縮ばね61が圧入配置される。さ
らに、前記摺動軸58の他端部には、複数個のゴムリン
グ62が挿通支持されると共に、摺動軸58の抜け止め
用のナット63が螺合される。
【0005】前記停止レバー55の一側部には、前記ク
ラッチ板54にブレーキを付与するためのブレーキ部材
64が一対のねじ65,66によって固定され、その一
方のねじ65を挿通する挿通孔64Aが僅か上下方向に
長く形成されていることにより、その一側の自由端部側
が上下方向に位置調節可能とされる。そのブレーキ部材
64の一側部において前記クラッチ板54に対応する下
面には、そのクラッチ板54の外周面に接合してそのク
ラッチ板54にブレーキを付与するための革製のブレー
キシュー67が固定される。
【0006】前記停止レバー55の他側下部には下方に
突出する突片68が設けられる。その突片68に対応す
る下側には、図示しない足踏みペダルに連かんを介して
連結された作動レバー69が前記フレーム支持台70に
回動可能に支持される。その作動レバー69には、図9
に示されるように、足踏みペダルによって回動されたと
き、前記突片68を作動して停止レバー55を前記引っ
張りばね57の作用に抗する時計方向に回動させる作動
ピン71が設けられる。従って、前記足踏みペダルによ
って前記作動レバー69を時計方向に回動することによ
り、前記ブレーキ部材64のブレーキシュー67がクラ
ッチ板54から上方に離隔する。
【0007】前記停止レバー55から手前に突出するア
ーム部55Cには、クラッチレバー72の基端部が固定
される。そのクラッチレバー72の解放端部には、前記
停止レバー55が図8から図9に示されるように時計方
向に回動されたとき、その停止レバー55と一体的に同
方向に回動して、前記プーリを前記停止円盤51のクラ
ッチ板54に接合連結させる作動カム部が設けられてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のミシンの減速装置によれば、前記ブレーキ部材64
が停止レバー55に対して一体的に固定されており、所
定の縫製を終了して停止レバー55の係合片59を停止
円盤51の主係止片52に当接させることによりその停
止円盤51の回転を停止させると共に、停止レバー55
に固定された前記ブレーキ部材64のブレーキシュー6
7をクラッチ板54の外周面に接触させてそのクラッチ
板54にブレーキを付与するタイミングが常に一定の固
定された関係になっているので、その減速装置の各部材
間に組立誤差が発生した場合、前記ブレーキシュー67
が摩耗した場合、あるいは、ミシンの工場出荷時の設定
回転数が実際の使用時に狂ったりミシンの使用環境温度
が大きく変化してミシントルクが変動した場合等に、前
記クラッチ板54のブレーキが効かなくなったり、逆に
効きすぎたりする不具合があった。
【0009】このため、このような現象が発生したとき
には、前記一対のねじ65、66を工具により弛緩し
て、ブレーキ部材64の配置位置を微調節し、再び前記
一対のねじ65、66を工具で締め付ける操作をしなけ
ればならず、その調整作業に手間がかかり煩わしかった
と共に、適切な調整に熟練を要した。
【0010】然るに、本発明は、前記した従来の課題を
解決するためになされたものであり、組立誤差や、ブレ
ーキシューの摩耗や、ミシントルクの変動等が発生して
も、主駆動軸の回転板に対してブレーキを常に適切に付
与することができるミシンの減速装置を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1のミシンの減速装置は、ミシンの
フレームに回動可能に支持された主駆動軸と、その主駆
動軸に固定され、かつその主駆動軸と一体的に回動する
回転板と、基端部が前記主駆動軸と間隔を置いた位置に
おいてその主駆動軸と平行な軸線の回りに回動可能に前
記フレームに支持され、かつミシンの停止に際し前記主
駆動軸に向かう方向に回動して前記主駆動軸を停止させ
るための停止部材と、その停止部材の前記主駆動軸側へ
の回動に連動して前記回転板の周面に接触するブレーキ
シューを有するブレーキ部材とを備えたものを対象とし
て、前記ブレーキ部材を、前記停止部材に連動可能に連
結すると共に、その連結状態において前記主駆動軸の軸
線と平行な軸線の回りに僅かな一定範囲内で回動可能に
構成し、前記停止部材が前記主駆動軸側に回動されたと
き、前記ブレーキ部材のブレーキシューが前記回転板の
周面に接触するタイミングをそのブレーキ部材の回動の
前記一定範囲内で調整するための調整手段を備えてい
る。
【0012】また、請求項2のミシンの減速装置は、前
記ブレーキ部材を常には前記回転板側に回動するように
付勢するばね手段を備えている。
【0013】また、請求項3のミシンの減速装置は、前
記調整手段を、前記停止部材とブレーキ部材とのいずれ
か一方の部材に対して前記主駆動軸の軸線と平行な軸線
の回りに調整回動可能に支持された偏心カムと、他方の
部材に設けられ、かつ前記偏心カムに対して少なくとも
前記ブレーキ部材の回動方向の一側及び他側から対向す
るカムフォロワとによって構成している。
【0014】さらに、請求項4のミシンの減速装置は、
前記偏心カムと前記カムフォロワとによって前記ブレー
キ部材の回動を前記一定範囲内で規制するように構成し
てもよい。
【0015】
【作用】前記の構成を有する本発明の請求項1のミシン
の減速装置によれば、ミシンの停止に際して、停止部材
の自由端部を主駆動軸に向かう方向に回動させることに
より、その停止部材に連動するブレーキ部材のブレーキ
シューが主駆動軸と一体化された回転板の周面に接触し
て、その回転板にブレーキを付与し、その回転板及び主
駆動軸を停止させることができる。この場合、前記ブレ
ーキ部材は、前記僅かな一定範囲内で回動することがで
きるので、組立誤差や、ブレーキシューの摩耗や、ミシ
ントルクの変動に拘らず、前記回転板にブレーキを確実
に付与することができる。しかも、前記調整手段によっ
て、前記ブレーキ部材のブレーキシューが前記回転板の
周面に接触するタイミングをそのブレーキ部材の回動の
前記一定範囲内で任意に調整することができる。
【0016】また、請求項2のミシンの減速装置によれ
ば、前記ブレーキ部材を常には前記回転板側に回動する
ように付勢するばね手段を備えているので、前記回転板
にブレーキを付与する際に、ブレーキ部材のブレーキシ
ューを回転板の周面に直ちに確実に接触させてブレーキ
をかけることができる。
【0017】また、請求項3のミシンの減速装置によれ
ば、前記調整手段を、前記停止部材とブレーキ部材との
いずれか一方の部材に対して前記主駆動軸の軸線と平行
な軸線の回りに調整回動可能に支持された偏心カムと、
他方の部材に設けられ、かつ前記偏心カムに対して少な
くとも前記ブレーキ部材の回動方向の一側及び他側から
対向するカムフォロワとによって構成したので、前記偏
心カムを調整回動する簡単な操作によって、前記ブレー
キ部材のブレーキシューが前記回転板の周面に接触する
タイミングを極めて容易かつ正確に微調節することがで
きる。
【0018】さらに、請求項4のミシンの減速装置によ
れば、前記偏心カムと前記カムフォロワとによって前記
ブレーキ部材の回動を前記一定範囲内で規制するように
構成しているので、前記ブレーキ部材の回動の規制を調
整手段の構成の利用によって達成することができ、外に
特別な規制手段を設ける必要がなく、その構成を極めて
簡略化することができる。
【0019】
【実施例】以下に、本発明を具体化した一実施例を図1
乃至図7に基づいて詳細に説明する。なお、従来のミシ
ンの減速装置と同一の部分については、従来と同一の名
称を引用する。
【0020】ミシンのフレーム1に回動可能に支持され
た主駆動軸2には、偏心した停止円盤3が固定される。
その停止円盤3には、間隔を置いて起立対向する主係止
片4及び補助係止片5が設けられると共に、その手前側
面に前記主駆動軸2の軸線を中心とする真円のクラッチ
板6が固定される。そのクラッチ板6は、本発明の回転
板を構成するものであって、硬質のコルク等の材料によ
って構成され、その周面には鉄板製のリング6Aが固定
されている。
【0021】そして、前記停止円盤3の手前の前記主駆
動軸2には、プーリ7がベアリングを介して回転可能並
びに軸線方向に摺動可能に支持される。そのプーリ7の
外側面にはそのベアリング室を閉鎖する蓋8が固定さ
れ、その蓋8と前記主駆動軸2との間には、プーリ7を
常には前記クラッチ板6から離隔する方向に弾発する弾
発ばね9が介装される。前記プーリ7とクラッチ板6と
の接続部分は図示のように傾斜面に形成される。前記蓋
8の外側面に凹部が形成され、この凹部には後記クラッ
チレバーとの間に保持されるボール10が設けられる。
前記プーリ7は、図示しないベルトによってミシンモー
タに連結され、そのモータによって回転されるようにな
っている。従って、縫製に際し、前記プーリ7が前記停
止円盤3側に摺動されてそのクラッチ板6の傾斜面に押
し付けられたとき、その両者が連結されてプーリ7の回
転が前記主駆動軸2に伝達され、また、前記プーリ7の
押し付けを解除すれば、そのプーリ7が前記停止円盤3
のクラッチ板6の側面から離隔して回転動力が遮断され
るようになっている。
【0022】一方、前記停止円盤3の近傍には、その停
止円盤3の回転を停止させるための停止レバー11が設
けられる。その停止レバー11は、前記主駆動軸2と平
行な軸線の回りに回動可能に前記フレーム1に支持され
た支持軸12の回りに揺動可能に支持され、常には、前
記フレーム1との間に張設されたコイル状の引っ張りば
ね13によって図示の反時計方向に揺動するように付勢
される。その停止レバー11の上部には、前記主駆動軸
2の軸線と直交する方向に摺動可能な一個の摺動軸14
が一対の支持部11A,11Bによって支持される。前
記停止円盤3の上方に対応させて、前記摺動軸14の一
端部には、前記主係止片4及び補助係止片5に対して係
合、解離可能な係合片15が固定支持される。また、前
記一対の支持部11A,11Bの間における前記摺動軸
14上には、フランジ付きスリーブ16を介して前記摺
動軸14を常には前記係合片15側に弾発付勢するコイ
ル状の圧縮ばね17が圧入配置される。さらに、前記摺
動軸14の他端部には、複数個のゴムリング18が挿通
支持されると共に、摺動軸14の抜け止め用のナット1
9が螺合される。
【0023】前記停止レバー11から手前に突出するア
ーム部11Cには、クラッチレバー20の基端部が固定
される。そのクラッチレバー20の解放端部には、前記
停止レバー11が図1から図2に示されるように時計方
向に回動されたとき、その停止レバー11と一体的に同
方向に回動して、前記ボール10を前記弾発ばね9の作
用に抗して押圧することにより前記プーリ7を前記停止
円盤3のクラッチ板6に接合連結させる作動カム部20
Aが設けられている。
【0024】前記停止レバー11の他側の下側部には下
方に突出する突片11Dが設けられる。その突片11D
に対応する下側には、図示しない足踏みペダルに連かん
21を介して連結された作動レバー22が前記フレーム
1に固定された支持台23に回動可能に支持される。そ
の作動レバー22には、図2に示されるように、足踏み
ペダルによって回動されたとき、前記突片11Dを作動
して停止レバー11を前記引っ張りばね13の作用に抗
する時計方向に回動させる作動ピン24が設けられる。
【0025】前記停止円盤3の上方近傍のフレーム1に
は、前記主駆動軸2の軸線と平行な支持軸25が固定さ
れている。前記支持軸25の解放端部には、前記クラッ
チ板6のリング6Aにブレーキを付与するためのブレー
キ部材26の基端部が回動可能かつ抜け止め状態に支持
される。そのブレーキ部材26の下面には、前記クラッ
チ板6のリング6Aの周面の曲率半径と略等しい曲率半
径を有し、かつ水平方向に折曲された取付片26Aが設
けられる。前記取付片26Aの下面には、革等の材料に
よって構成されたブレーキシュー27が固定される。前
記ブレーキ部材26の解放端部には、カムフォロアを構
成するための小判形状の開孔28が設けられる。前記支
持軸25には、本発明のばね手段を構成するための付勢
ばね29の中間のコイル部分が挿通支持され、その一端
部が前記支持軸25に固定された止めピン30に係止さ
れると共に、他端部がその弾力に抗して前記ブレーキ部
材26の上面部分に係止される。従って、前記ブレーキ
部材26は、常には前記付勢ばね29の作用によってそ
のブレーキシュー27がクラッチ板6のリング6Aの周
面に接触する方向に付勢されている。
【0026】一方、前記ブレーキ部材26の開孔28に
対応する部分には、図7に示されるような形状に構成さ
れかつ前記ブレーキ部材26の開孔28に遊嵌される偏
心カム31の軸部31Aが回動可能に挿通支持され、そ
の外側面にはマイナスドライバ等の調整工具を嵌合させ
て自身を調整回動させるための嵌合溝31Bが形成され
る。また、前記偏心カム31の軸部31Aに対応させて
前記ブレーキ部材26には、螺合、弛緩することによっ
て前記軸部31Aを固定したり、その軸部31Aの回動
を許容させる止めねじ32が支持される。従って、前記
ブレーキ部材26は、図1に示されるように、その回動
方向における前記開孔28の内側寸法と前記偏心カム3
1の直径との寸法差Tの範囲を一定範囲として、この範
囲内で自由回動可能とされる。
【0027】次に、以上のように構成された本実施例の
作用について説明する。
【0028】先ず、所定の縫製を行う場合、図2に示さ
れるように、前記足踏みペダルを踏み込むことにより、
作動レバー22が反時計方向に回動され、その作動ピン
24が停止レバー11の突片11Dを押動して停止レバ
ー11を引っ張りばね13の作用に抗して時計方向に回
動させる。これによって、その停止レバー11に支持し
た係合片15が停止円盤3の主係止片4及び補助係止片
5から上方に解離すると共に、その停止レバー11に固
定された偏心カム31がブレーキ部材26の開孔28の
上部内面に当接してそのブレーキ部材26を上方に回動
させ、そのブレーキシュー27がクラッチ板6のリング
6Aから上方に解離し、ブレーキ解除状態となる。一
方、このブレーキ解除作用の直後に、クラッチレバー2
0の作動カム部20Aがボール10を弾発ばね9の作用
に抗してプーリ70を押動し、そのプーリ7を停止円盤
3のクラッチ板6に接合連結させて、そのプーリ7の回
転を主駆動軸2に伝達して所定の縫製が行われる。
【0029】そして、所定の縫製を終了して足踏みペダ
ルを解除すると、図1に示されるように、作動レバー2
2が時計方向に復帰回動され、その作動ピン24が停止
レバー11の突片11Dの押動を解除する。このため、
停止レバー11は、引っ張りばね13のばね作用によっ
て反時計方向に回動する。これによって、その停止レバ
ー11に支持した係合片15が停止円盤3の主係止片4
に当接してその停止円盤3を停止させると共に、その停
止レバー11に固定された偏心カム31が下降する。そ
の偏心カム31の下降によって、ブレーキ部材26が付
勢ばね29の弾発作用によって下方に回動し、そのブレ
ーキシュー27がクラッチ板6のリング6Aの周面に当
接してクラッチ板6にブレーキ作用を付与する。このブ
レーキ作用については、最終的に前記偏心カム31がブ
レーキ部材26の開孔28の下方内面を下方に押圧して
前記ブレーキシュー27をクラッチ板6のリング6Aの
周面に強く押し付け、ブレーキ作用を確実に付与するよ
うになっている。
【0030】なお、前記ブレーキシュー27が摩耗した
とき等に、止めねじ32を弛緩して前記偏心カム31を
マイナスドライバ等の工具によって適宜調整回動し、再
び止めねじ32を締め付けることにより、前記ブレーキ
シュー27をクラッチ板6のリング6Aの周面に接触さ
せるタイミング並びにその押圧力を任意に調整すること
ができる。この場合、その調整操作は前記偏心カム31
を回動させるだけの簡単な操作によって行うことがで
き、しかも、微細な調整を極めて容易、かつ確実に行う
ことができる。
【0031】処で、本実施例では、前記ブレーキシュー
27を革によって構成したが、その外の構成材料とし
て、ゴム、コルク、金属、合成樹脂等を使用してもよ
い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のミシンの減速装置によれば、ミシンの停止に際し
て、停止部材の自由端部を主駆動軸に向かう方向に回動
させることにより、その停止部材に連動するブレーキ部
材のブレーキシューが主駆動軸と一体化された回転板の
周面に接触して、その回転板にブレーキを付与し、その
回転板及び主駆動軸を停止させることができる。この場
合、前記ブレーキ部材は、前記僅かな一定範囲内で回動
することができるので、組立誤差や、ブレーキシューの
摩耗や、ミシントルクの変動に拘らず、前記回転板にブ
レーキを確実に付与することができる。しかも、前記調
整手段によって、前記ブレーキ部材のブレーキシューが
前記回転板の周面に接触するタイミングをそのブレーキ
部材の回動の前記一定範囲内で任意に調整することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブレーキ付与状態を示すミシンの減速装置の概
略構成図である。
【図2】ブレーキ解除状態を示すミシンの減速装置の概
略構成図である。
【図3】動力解除状態を示すクラッチ機構の断面図であ
る。
【図4】動力伝達状態を示すクラッチ機構の断面図であ
る。
【図5】ブレーキ部材の上面図である。
【図6】ブレーキ部材の腰部断面図である。
【図7】偏心カムの斜視図である。
【図8】従来のミシンの減速装置についてブレーキ付与
状態を示す図である。
【図9】従来のミシンの減速装置についてブレーキ解除
状態を示す図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 主駆動軸 6 クラッチ板 11 停止レバー 26 ブレーキ部材 27 ブレーキシュー 28 開孔 29 付勢ばね 31 偏心カム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンのフレームに回動可能に支持され
    た主駆動軸と、 その主駆動軸に固定され、かつその主駆動軸と一体的に
    回動する回転板と、 基端部が前記主駆動軸と間隔を置いた位置においてその
    主駆動軸と平行な軸線の回りに回動可能に前記フレーム
    に支持され、かつミシンの停止に際し前記主駆動軸に向
    かう方向に回動して前記主駆動軸を停止させるための停
    止部材と、 その停止部材の前記主駆動軸側への回動に連動して前記
    回転板の周面に接触するブレーキシューを有するブレー
    キ部材とを備えたミシンの減速装置において、 前記ブレーキ部材を、前記停止部材に連動可能に連結す
    ると共に、その連結状態において前記主駆動軸の軸線と
    平行な軸線の回りに僅かな一定範囲内で回動可能に構成
    し、 前記停止部材が前記主駆動軸側に回動されたとき、前記
    ブレーキ部材のブレーキシューが前記回転板の周面に接
    触するタイミングをそのブレーキ部材の回動の前記一定
    範囲内で調整するための調整手段を備えたことを特徴と
    するミシンの減速装置。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキ部材を常には前記回転板側
    に回動するように付勢するばね手段を備えたことを特徴
    とする請求項1に記載のミシンの減速装置。
  3. 【請求項3】 前記調整手段は、前記停止部材とブレー
    キ部材とのいずれか一方の部材に対して前記主駆動軸の
    軸線と平行な軸線の回りに調整回動可能に支持された偏
    心カムと、他方の部材に設けられ、かつ前記偏心カムに
    対して少なくとも前記ブレーキ部材の回動方向の一側及
    び他側から対向するカムフォロワとによって構成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載のミシンの減速装置。
  4. 【請求項4】 前記偏心カムと前記カムフォロワとによ
    って前記ブレーキ部材の回動を前記一定範囲内で規制す
    るように構成したことを特徴とする請求項3に記載のミ
    シンの減速装置。
JP14286695A 1995-06-09 1995-06-09 ミシンの減速装置 Expired - Fee Related JP3505853B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14286695A JP3505853B2 (ja) 1995-06-09 1995-06-09 ミシンの減速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14286695A JP3505853B2 (ja) 1995-06-09 1995-06-09 ミシンの減速装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08332295A true JPH08332295A (ja) 1996-12-17
JP3505853B2 JP3505853B2 (ja) 2004-03-15

Family

ID=15325432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14286695A Expired - Fee Related JP3505853B2 (ja) 1995-06-09 1995-06-09 ミシンの減速装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3505853B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100988998B1 (ko) * 2007-10-30 2010-10-20 치 시앙 인더스트리얼 컴퍼니 리미티드 재봉기의 클러치 구조

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008022959A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Juki Corp ミシンの駆動遮断機構

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5845669Y2 (ja) * 1979-09-25 1983-10-17 ブラザー工業株式会社 サイクルミシンの針数変換装置
JPS5967180U (ja) * 1982-10-27 1984-05-07 ジューキ株式会社 ミシンの釜装置
JPS612534Y2 (ja) * 1979-10-11 1986-01-27
JPH0556082U (ja) * 1991-12-27 1993-07-27 ジューキ株式会社 ジグザグミシン
JP2522618Y2 (ja) * 1987-05-02 1997-01-16 ブラザー工業株式会社 サイクルミシンの停止装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5845669Y2 (ja) * 1979-09-25 1983-10-17 ブラザー工業株式会社 サイクルミシンの針数変換装置
JPS612534Y2 (ja) * 1979-10-11 1986-01-27
JPS5967180U (ja) * 1982-10-27 1984-05-07 ジューキ株式会社 ミシンの釜装置
JP2522618Y2 (ja) * 1987-05-02 1997-01-16 ブラザー工業株式会社 サイクルミシンの停止装置
JPH0556082U (ja) * 1991-12-27 1993-07-27 ジューキ株式会社 ジグザグミシン

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100988998B1 (ko) * 2007-10-30 2010-10-20 치 시앙 인더스트리얼 컴퍼니 리미티드 재봉기의 클러치 구조

Also Published As

Publication number Publication date
JP3505853B2 (ja) 2004-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0122194B2 (ja)
JP3505853B2 (ja) ミシンの減速装置
US4429776A (en) Friction clutch
US7926629B2 (en) Handle of electromagnetic brake
US4909359A (en) Brake device
JPH1122762A (ja) ディスクブレーキ装置
JPH0874885A (ja) 電磁クラッチ
US3738462A (en) Automatic adjuster for clutch and brake
JP3641236B2 (ja) ブレーキ装置
US2727162A (en) Multiple drive clutch-brake motors
JPS6130427Y2 (ja)
JPH09155713A (ja) ベルトサンダ
CN111218735B (zh) 纺纱机的锭子装置
JPH0624756Y2 (ja) ホイ−ルバランサ−のタイヤ回転駆動装置
US2187968A (en) Transmission mechanism
JPH0746831Y2 (ja) ベルト張力調整装置
US2739680A (en) Electric power transmitters
US1820991A (en) Clutch mechanism
JPS5918905Y2 (ja) ケ−ブル式クラッチレリ−ズ機構
JPS6020616B2 (ja) 作業機のクラツチ・ブレ−キ装置
JPS6114379Y2 (ja)
JPS6115819Y2 (ja)
JPS5823036A (ja) 複写機の感光ドラム制動装置
JPH11344058A (ja) ディスクブレ―キ
JP4832638B2 (ja) アクセルペダル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031208

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071226

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081226

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081226

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091226

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091226

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101226

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees