JPS6365547B2 - - Google Patents

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JPS6365547B2
JPS6365547B2 JP57189448A JP18944882A JPS6365547B2 JP S6365547 B2 JPS6365547 B2 JP S6365547B2 JP 57189448 A JP57189448 A JP 57189448A JP 18944882 A JP18944882 A JP 18944882A JP S6365547 B2 JPS6365547 B2 JP S6365547B2
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JP
Japan
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steering
steering angle
rear wheels
wheels
wheel steering
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JP57189448A
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English (en)
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JPS5977971A (ja
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Hirotaka Kanazawa
Teruhiko Takatani
Naoto Takada
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Priority to DE19833338702 priority patent/DE3338702A1/de
Publication of JPS5977971A publication Critical patent/JPS5977971A/ja
Priority to US06/821,875 priority patent/US4657102A/en
Publication of JPS6365547B2 publication Critical patent/JPS6365547B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D7/00Steering linkage; Stub axles or their mountings
    • B62D7/06Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins
    • B62D7/14Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering
    • B62D7/15Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels
    • B62D7/1518Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels comprising a mechanical interconnecting system between the steering control means of the different axles
    • B62D7/1545Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels comprising a mechanical interconnecting system between the steering control means of the different axles provided with electrical assistance

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動車等の4輪車において、前輪とと
もに後輪も転舵する装置、すなわち操舵輪である
前輪を操舵することによつて前輪とともに後輪も
転舵する4輪操舵装置に関するものである。
従来、4輪車における操舵装置は前輪のみを転
舵するものであり、後輪は前輪の操舵とは関係な
く走行状況によつて多少のトーイン、トーアウト
はするものの、積極的に転舵するようにはなつて
いない。しかし、最近前輪とともに後輪をも転舵
するようにした4輪操舵装置が提案され、(例え
ば特開昭55−91458号)この種の装置の研究がな
されている。
4輪操舵装置によれば、車両の種々の走行状態
に応じて従来不可能であつた便利な操縦や、より
操安性を向上させた走行が可能になる。例えば、
縦列駐車や車庫入れのような極低速における車両
の操縦において、前輪に対して後輪を逆向きに転
舵することにより(これを逆位相という)、車両
の向きを大きく変化させることが可能になり、従
来では不可能もしくは非常に困難であつた狭い場
所への駐車が可能、あるいは容易になる。また、
Uターンにおいても、最小回転半径を小さくする
ことができるので有利である。さらに、このよう
に後輪を前輪と逆位相に転舵することにより内輪
差をきわめて小さく、あるいはなくすることがで
き、狭い角を曲がるときなど有利である。また、
このような極低速における車両の操縦において前
輪に対して後輪を同じ向きに転舵すれば(これを
同位相という)、車両を全体的に平行移動させる
ことも可能になり、駐車や車庫入れのときに便利
なことも多い。
一方、中高速走行においてレーンチエンジをす
る場合、同位相の4輪操舵を行なえば前後輪に同
時に横方向の力が加わつて位相遅れのないスムー
ズなレーンチエンジが可能になり、このときヨー
イングを抑制することができるから、高速でのレ
ーンチエンジも恐怖感なく行なうことができる。
また、コーナリング時には、逆位相に後輪を転舵
することにより、効果的に車の向きを変えること
ができる。
さらに、直進走行時、横風等の外乱に対してこ
の外乱の作用に対抗する方向に後輪を転舵するよ
うにすれば、外乱に対して安定した走行を維持す
ることができ、安定した高速直進性を得ることも
できる。
また、旋回中、前輪の操舵角を一定にしたまま
加減速をしても、加減速に応じて後輪の舵角を変
化させることにより、コースを外れないようにし
て安定した旋回を行なうようにすることもでき
る。すなわち、従来の車両では直進安定性のため
に操従特性は多少アンダーステア傾向に調整され
ており、旋回中に加速するとコースから外方へ外
れる傾向があるが、このとき後輪を逆位相に転舵
することにより、その外れる分を修正することが
でき、安定した旋回を実現することができる。
居住性の面からも、同一のホイールベースで小
さい最小回転半径を得ることができるので、ホイ
ールベースを大きくすることができるし、この他
にも、前輪の実舵角を小さくすることができるこ
とからデザイン的にも新しい試みが可能となるな
ど数々の利点が挙げられる。
このように、4輪操舵は実用上有利な点が多
く、極めて有用性の高いものである。
これまで、この4輪操舵に関し、後輪の転舵を
有効に行なうため各種の具体的構成が提案されて
いる。例えば低速では逆位相、高速では同位相の
4輪操舵をするようにしたもの(特開昭55−
91457号)、前輪の操舵角が小さい範囲では同位
相、大きいときは逆位相にしたもの(特開昭56−
5270号)、前輪の操舵角が所定以下の範囲におい
てのみ後輪を前輪の転舵角に比例して転舵するよ
うにし、所定以上の範囲では前輪の転舵角に関係
なく後輪の転舵角を一定としたもの(特開昭56−
163969号)等が知られている。
これらの4輪操舵装置は、車速が小さいとき、
あるいは前輪操舵角が大きいときは、操舵は車両
の向きを大きく変えたい場合が多く、車速が大き
いときあるいは前輪操舵角が小さいときは僅かな
横移動がしたい場合が多いという経験則に基づい
て、後輪を常に望ましい方向に転舵するようにし
たものである。
しかしながら、単に車速あるいは前輪操舵角に
応じて後輪の転舵角を制御するようにしたもので
は、実際に走行する車両の種々の走行状況に十分
に対応することができず、場合によつては不都合
なことも多い。
例えば、壁等に近接して駐車していた車両を急
ハンドルを切つて始動させるとき、車速が零に近
いために後輪は逆位相に転舵され、車両の後部が
壁等に当つて車体を損傷するという問題もある。
また、中高速で走行している間に急制動して車速
が急に低下した場合、車速が低速になるために後
輪が逆位相に転舵され、いわゆる車のすくい込み
現象が生じるという問題も生じる。
そこで、低速のときには転舵比(前輪転舵角に
対する後輪転舵角の比)を零にして、すなわち後
輪は転舵させないで上記のような事故を防止する
ようにしたものも提案されている。(例えば特開
昭56−167562号)しかし、この場合は前輪の転舵
角に関係なく低速の場合は後輪の転舵角を零にす
るものであるから、低速でUターンをしたり、大
きく車両の向きを変えたりするときにも後輪の転
舵角は零となつて、従来の前輪のみ操舵する車両
と変わらなくなり、逆位相の4輪操舵による効果
的な小回りができないという難点がある。
本発明はこのような問題点に鑑み、高速時の同
位相によるスムーズなレーンチエンジや極低速時
の逆位相による旋回性を確保しつつ、上記のよう
な壁面への衝突や急制動時のすくい込みを防止し
た4輪操舵装置を提供することを目的とするもの
である。
本発明による4輪操舵装置は、前輪を転舵する
ステアリング装置、後輪を転舵する後輪転舵装
置、および後輪転舵装置を前輪の転舵角に応じて
制御するコントローラからなる4輪操舵装置にお
いて、前輪転舵角に対する後輪転舵角特性を車速
を応じて変えるとともに、極低車速域において、
前輪転舵角に対する後輪転舵角をステアリング操
舵角が所定値以下であるとき零位相とし、この所
定値より大きいとき逆位相とする一方、高車速域
においては、前輪の転舵操作に実質同期して後輪
の転舵角を前輪転舵角と同方向の同位相とするよ
うにしたことを特徴とするものである。すなわ
ち、車速が高速となつときには後輪転舵角を前輪
転舵角の大小に拘らず前輪転舵に実質同期して同
位相とする一方、車速が極低速となつたときに
は、後輪転舵角を前輪転舵角が小さいとき零位相
とし、大きいとき逆位相としたことを特徴とする
ものである。
このように構成した本発明の4輪操舵装置によ
れば、高車速域においては、後輪は前輪転舵角の
大小に拘らず常に前輪と実質同期して同時に同位
相に転舵されるから前輪と同時に後輪にも横方向
の力(グリツプ力)が発生し位相遅れのないスム
ーズなレーンチエンジが可能であり、一方極低車
速域においては、前輪転舵角が所定値より大であ
る場合後輪は逆位相に転舵されるからハンドルを
大きく切つた時の旋回性能が向上せしめられると
共に前輪転舵角が所定値以下の場合には後輪は全
く転舵されないから、壁等に車体をぶつけること
もないし、中高速で走行中にブレーキをかけても
すくい込み現象を起こすことがなく、運転者に不
安感を与えることがない。
なお、ここで極低速域あるいは極低車速域と
は、車速が0〜10Km/h程度の範囲を意味するも
のである。また、高速域とは80Km/h以上、中速
域とは30〜80Km/h程度、低速域とは10〜30Km/
h程度の範囲を意味するものである。
次に、図面により本発明の実施例を詳細に説明
する。
第1図は本発明の4輪操舵装置における前輪転
舵角(θF)に対する後輪転舵角(θR)の関係(特
性)を示すものであり、高速になるにしたがつて
θFに対するθRの大きさ(転舵比θR/θF)が大きく
なつて前輪の転舵に対する後輪の応答がよくなる
ようになし、これによつて高温時に横方向の力を
十分に作用させ、敏速なレーンチエンジができる
ようにするとともに、低速になるしたがつて転舵
比を小さくし、方向転換を容易にしている。ま
た、極低速域においては前輪転舵角θFが所定値
(図中にKで示す)より大きいときは大きく車の
向きを変えたいときであるとして方向転換が容易
になるように後輪を逆位相に転舵するようにして
いる。そして、本発明の特徴により、極低速域で
前輪転舵角θFが上記所定値Kより小さいときは後
輪転舵角θRを零にしている。この所定値Kとして
は、例えば5゜(すなわち前輪転舵角θF=5゜)程度が
好ましい。
次に第2図および第3図によつて、上記のよう
な特性を実現する4輪操舵装置の具体的構成を説
明する。第2図は油圧を利用した例、第3図はリ
ンクを利用した例を示すものである。
第2図に示す構成では、前輪1,1と後輪2,
2とは機械的に分離され、ステアリングホイール
3の操舵角θHを検出する前輪転舵角センサ4の出
力4aを、後輪転舵装置のコントローラ10に入
力し、この入力信号によつて後輪2,2を転舵す
るようにしている。前輪の転舵装置は、周知のよ
うにステアリングホイール3の軸3Aに固設した
ピニオン5によりラツク6を車両の幅方向(矢印
Aで示す)に移動し、このラツク6の両端に連結
したタイロツド7,7を介して左右の前輪1,1
のナツクルアーム8,8をその軸8a,8aのま
わりに回動して前輪1,1を左右転舵するように
構成されている。すなわち、図中ステアリングホ
イール3を矢印Lの方へ回転すると、ステアリン
グシヤフト3Aは矢印Lの方向に回転し、ピニオ
ン5を同じくL方向に回転し、ラツク6をL方向
に移動させる。これにより左右の前輪1,1のナ
ツクルアーム8,8はタイロツド7,7を介して
L方向に回動し、前輪1,1をナツクルアーム
8,8の軸8a,8aを中心にL方向へ回動さ
せ、左へ操舵する。このとき、操舵角センサ4は
ステアリング3がL方向へ角度θHだけ回転したこ
とを出力信号4aとして出力し、これを後輪転舵
装置のコントローラ10の前輪転舵角入力10A
に入力する。
コントローラ10は、電源11により電力を供
給され、上記前輪転舵角入力10Aの他に、車速
センサ12に接続された車速入力10Bと、後輪
転舵角センサ13に接続されたフイーバツク用入
力10Cを備え、さらに後輪の転舵方向を制御す
るソレノイド20に接続される転舵方向出力10
Dと後輪の転舵角θRを制御する油圧用メインポン
プ21のモータ21Aに接続される油圧ポンプモ
ータ出力10Eを備えている。
油圧用メインポンプ21はオイル(油圧作動
油)を吐出するポンプ21Bを備え、このポンプ
21Bは転舵方向切換バルブ22を介して油圧ア
クチユエータ23と接続されており、このバルブ
22とポンプ21Bの間にはオイル往路24Aと
オイル環路24Cを短絡し、途中にオリフイス2
4bを備えたオリフイス路24Bが設けられ、オ
イル環路24Cの途中にはオイルのリザーバ25
が配されている。
転舵方向切換バルブ22は、オイル往路24と
オイル還路24Cに接続される2つの入口とこれ
に連通した2つの出口からなるバルブ部分を、正
22A、逆22B、停止22Cの3個並列に切換
自在に有しており、前記ソレノイド20の操作に
より、これら3つのバルブ部分22A,22B,
22Cのいずれか1つが上記オイル往路24A、
還路24Cに接続されるようになつている。この
バルブ22の2つの出口は油圧アクチユエータ2
3の右側オイル通路23Rと、左側オイル通路2
3Lにそれぞれ接続され、これらの右側オイル通
路23Rと左側オイル通路23Lは、このバルブ
22を介して前記往路24Aと還路24Cに連通
されている。
油圧アクチユエータ23は、右と左のオイル通
路23R,23Lにかかる圧力差により、その出
力軸であるロツド26を車両の幅方向(矢印Bで
示す)に移動させ、タイロツド27,27を介し
て後輪2,2のナツクルアーム28,28をその
軸28a,28aのまわりに回転させ、これによ
り後輪2,2を左右に転舵する。
図示の例においては、前輪1,1を左方向Lに
転舵し、後輪2,2を前輪1,1と同位相に転舵
する場合、転舵方向切換バルブ22を正22Aの
位置にセツトし、オイルを往路24Aからオリフ
イス路24Bを介して還路24Cへ流し、リザー
バ25を経てポンプ21Bへ戻す。これにより、
オリフイス24bの手前すなわち往路24A側の
圧力が高くなり、オリフイス24bの後方すなわ
ち還路24C側の圧力が低くなつて、バルブ22
の正22A部分を通して右側オイル通路23Rの
圧力が左側オイル通路23Lの圧力に比して高く
なり、油圧アクチユエータ23の作動ロツド26
はL方向に駆動される。このときの駆動量はメイ
ンポンプモータ21Aに入力される電流量によつ
て決められる。これにより、後輪2,2はタイロ
ツド27,27を介して左方向Lに転舵され、後
輪2,2は前輪1,1と同位相に転舵される。
前輪1,1を右方向に転舵し、後輪2,2を前
輪1,1と同位相に転舵する場合には、転舵方向
切換バルブ22を逆22Bの位置にセツトし、右
側オイル通路23Rと左側オイル通路23Lの圧
力関係を前述とは逆にして作動ロツド26を右方
向に駆動する。
また後輪2,2を前輪1,1と逆位相に転舵す
る場合には、ステアリング方向と転舵方向切換バ
ルブ22の正22A、逆22Bの対応を上記同位
相の場合とは反対に、すなわち前輪1,1を左方
向に転舵する場合には逆22Bに、前輪1,1を
右方向に転舵する場合には正22Aにセツトす
る。
後輪2,2の転舵角θRを零にするときは、バル
ブ22の停止22Cの部分をオイル通路に接続し
て、ポンプ21Bと油圧アクチユエータ23との
連通を断ち、油圧アクチユエータ23の左右のオ
イル通路23L,23R間の圧力差をなくし、作
動ロツド26を中立の位置にセツトする。このと
き、作動ロツド26が中立の位置に必ずセツトさ
れるようにするため、作動ロツド26にはセツト
荷重をかけて、機械的に中立位置に付勢されるよ
うにしておくのが望ましい。
前輪1,1の転舵方向は、前輪転舵角センサ4
の出力4aによつてコントローラ10に入力さ
れ、また後輪2,2を前輪1,1に対して同位相
あるいは逆位相のどちらに設定するかは、車速セ
ンサ12が検出した車速に応じ、あらかじめ設定
された車速対応パターンにしたがつてコントロー
ラ10が決定する。
コントローラ10は、操舵角センサ4からの入
力θH(これは前輪1,1の転舵角θFに比例する)
と、車速センサ12からの入力Vに応じて、第1
図に示すような特性によつて制御信号を出力し、
後輪2,2を転舵する。
上記のような油圧アクチユエータを利用した4
輪操舵装置によれば、後輪の転舵がスムーズにし
かもステアリングに4輪操舵のための特別な負荷
をかけることなく行なわれ、実用上有利である。
しかしながら、油圧装置にはモータやポンプ、
また油圧アクチユエータやコントロール用のバル
ブなど重くてコストの高い部品が必要であり、車
両の重量を大きくし、製造上の組立ても複雑化し
てコスト高の原因となるので、比較的小型の車両
には不向きである。そこで、簡単なリンク機構を
利用した4輪操舵装置が実用上有利な場合もあ
る。
以下、この種のリンク式の機構の例を第3図に
より説明する。なお、第3図の構成中、第2図の
構成中の部材と同等の部材には同一の符号を付
し、その説明を省略する。
第3図に示すリンク式の構成では、ステアリン
グホイール3により車両の幅方向に移動されるラ
ツク6の一部に摺動係合用のスロツト6Aを設
け、このスロツト6Aから後輪2,2の操舵ロツ
ド41に設けられた摺動係合用のスロツト41A
までの間をリンク機構により連結し、前輪1,1
の転舵角θFに応じて後輪2,2を望ましい方向に
望ましい大きさの転舵角θRだけ転舵するようにし
ている。
このリンク機構は、前輪側の摺動係合用スロツ
ト6Aに摺動自在に係合した一端31Aを有し固
定軸31aに軸支された第1のL字形レバー3
1、この第1のL字形レバー31の他端31Bに
一端32Aを回動自在に連結した連結レバー3
2、この連結レバー32の他端32Bに一端33
Aを連結し、他端33Bを固定軸33aに軸支し
た揺動レバー33、この揺動レバー33の前記一
端33Aと前記中間レバー32の他端32Bとの
連結軸に一端34Aを回動自在に連結したコント
ロールレバー34、このコントロールレバー34
の遊端部近辺に摺動自在に係合し、スクリユーロ
ツド37に螺合した送りスリーブ36の上に回動
軸35Aをもつて軸支された受けスリーブ35、
このスクリユーロツド37を回転させるモータ3
8、上記コントロールレバー34の中間位置に設
けた軸支部に一端39Aを軸支された連結レバー
39、およびこの連結レバー39の他端39Bに
一端40Aを連結し、他端40Bを前記後輪側の
摺動係合用スロツト41Aに摺動係合された第2
のL字形レバー40からなつている。
モータ38はコントローラ50に接続され、こ
のコントローラ50の出力によつて駆動される。
このコントローラ50は電源51から電力を供給
され、車速センサ52の出力が入力される。ま
た、スクリユーロツド37の近辺には、このスク
リユーロツド37の螺合している送りスリーブ3
6の位置をモータ38の入力へフイードバツクす
るポテンシヨメータ53が配され、送りスリーブ
36の位置を制御するようになつている。なお、
コントローラ50にはステアリングホイールの操
舵角θHを検出する操舵角センサ54の出力が入力
される。
上記のようなリンク機構を備えた4輪操舵装置
によれば、ステアリングホイール3を左へ(矢印
L方向)回転させるとピニオン5、ラツク6、タ
イロツド7,7、ナツクルアーム8,8、前輪
1,1は全て矢印Lの方向へ回転もしくは移動
し、前輪1,1を左へ転舵すると同時に、第1の
L字形レバー31を固定軸31aのまわりにL方
向に回転し、中間レバー32を介して摺動レバー
33を固定軸33aのまわりにL方向に回動さ
せ、コントロールレバー34を受けスリーブ35
のまわりにL方向に揺動させ、連結レバー39を
L方向に移動すると同時にこれにより第2のL字
形レバー40をL方向に回動させて後輪2,2の
操舵ロツド41とL方向に移動させ、これによつ
て後輪2,2を同位相の左方へ転舵する。
コントローラ50によりモータ38が駆動され
て、図中送りスリーブ36が下方(車両の左方)
へ移動し、送りスリーブ36が連結レバー39の
一端39Aの位置に至ると、コントロールレバー
34が受けスリーブ35の回動軸35Aのまわり
に揺動しても連結レバー39は前後(図中左右方
向)に移動しないから、後輪2,2は転舵されな
い。
受けスリーブ35がモータ38の駆動によりさ
らに下方に移動されて上記連結レバー39の一端
39Aの位置を越えると、上記と同じ方向(L方
向)へのコントロールレバー34の揺動は連結レ
バー39を前述とは逆に前方へ移動させる。これ
は、コントロールレバー34が受けスリーブ35
の回動軸35Aを中心として揺動しているからで
ある。したがつて、この場合第2のL字形レバー
40は矢印Rの方へ回動し、後輪2,2の操舵ロ
ツド41は矢印Rの方に移動して後輪2,2は右
方へ転舵され、逆位相の4輪操舵が行われること
になる。
このように、コントローラ50の出力によりモ
ータ38を駆動、制御することによつて、送りス
リーブ36を介して受けスリーブ35を移動さ
せ、これによつてコントロールレバー34の揺動
の軸の位置を変え、その結果連結レバー39の移
動方向を変化させて後輪2,2の転舵の方向を変
えることができる。さらに、受けスリーブ35の
移動の距離の大きさをコントロールすることによ
つて、同位相、逆位相における後輪2,2の転舵
角θRの大きさも変化させることができ、したがつ
て、コントローラ50の出力によつて、前輪1,
1の転舵に応じた後輪2,2の転舵の方向および
大きさを任意に制御することが可能となる。
コントローラ50には車速センサ52、操舵角
センサ54からの出力が入力されているので、上
記リンクを介して前輪1,1の転舵角θFの大きさ
に応じた転舵が行なわれる。後輪2,2の転舵角
θRの大きさ(向きを含めて)を、前述の各実施例
で説明した転舵比の特性に応じて制御することが
可能である。
このように、第3図に示すリンク式の構成によ
つても、前述の実施例のような前輪転舵角に対す
る後輪転舵角特性を実現することができる。特
に、このリンク式の機構は油圧式のものに比べて
重量が小さく、構造が簡単で、組立ても容易であ
つて低コストで製造が可能であるため、小型の車
両に適している。
以上、詳細に説明したように、本発明の4輪操
舵装置は、高車速域においては後輪は前輪転舵角
の大小に拘らず常に前輪と実質同期して同時に同
位相に転舵されるからスムーズなレーンチエンジ
が可能であり、一方極低車速域においては前輪転
舵角が所定値より大である場合後輪は逆位相に転
舵されるからハンドルを大きく切つたときの旋回
性能が向上せしめられると共に前輪転舵角が所定
値以下の場合後輪は全く転舵されないから壁等に
車体をぶつけたり急制動時にすくい込みを起こし
たりすることがなく、従つて高車速時および極低
車速時の双方の状況において共に極めて望ましい
4輪操舵を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の4輪操舵装置における前輪転
舵角に対する後輪転舵角の関係を示す特性曲線の
一例を示すグラフ、第2図は油圧を利用した本発
明の4輪操舵装置の一例を示す概略図、第3図は
リンク機構を利用した本発明の4輪操舵装置の一
例を示す概略図である。 1……前輪、2……後輪、3……ステアリング
ホイール、4,54……操舵角センサ、5……ピ
ニオン、6……ラツク、7,27……タイロツ
ド、8,28……ナツクルアーム、10,50…
…コントローラ、12,52……車速センサ、2
0……ソレノイド、21……メインポンプ、22
……後輪転舵方向切換バルブ、23……油圧アク
チユエータ、25……リザーバ、26……後輪転
舵用ロツド、31……第1のL字形アーム、32
……中間レバー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 前輪を転舵するステアリング装置、後輪を転
    舵する後輪転舵装置、車速センサ、および前輪転
    舵角に対する後輪転舵角特性を車速に応じて変え
    るとともに、極低車速域において、前輪転舵角に
    対する後輪転舵角をステアリング操舵角が所定値
    以下であるとき零位相とし、この所定値より大き
    いとき逆位相とするように制御する一方、高車速
    域においては、前輪の転舵操作に実質同期して後
    輪の転舵角を前輪転舵角と同方向の同位相に制御
    するコントローラからなることを特徴とする車両
    の4輪操舵装置。
JP18944882A 1982-10-28 1982-10-28 車両の4輪操舵装置 Granted JPS5977971A (ja)

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