JPS6361011B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は調理機に係り、被調理材料を切削、圧
搾してジユース加工を行う螺旋状の切削刃部と圧
搾部とを形成した回転体に関する。

投入口側を螺旋状の切削刃部としこの切削刃部
に連続された螺旋状の圧搾部とを形成した回転体
を回転自在に配設する調理機本体の下面にジユー
ス流出口を形成し、投入口から投入された被調理
材料を回転体によつて切削するとともに圧搾しな
がら先端側に移送してジユースをジユース流出口
から流出させるようにした調理機が開発されてい
るが、この構成の調理機では、投入口に投入され
押棒にて回転体の切削刃部に押付けられた被調理
材料は大きな塊状となつて送り込まれ、回転体の
回転に大きな負荷がかかり、また調理機本体内に
加わる圧力も増大し、本体を破損するおそれがあ
り、さらに回転体に必要以上の応力が作用し、送
り込み量も少く搾り効率が低い欠点を有してい
る。

本発明は上記欠点に鑑みなされたもので、回転
体の投入口部に位置する螺旋部の切削刃部を凹凸
歯状の刃部に形成し、回転体に多量の被調理材料
が供給されることがなく、回転体の切削、圧搾荷
重を低減し、回転体の回転負荷が増加することな
く、調理機本体が破損するおそれがなく、回転体
が必要以上の応力を受けることもなく、圧搾効率
のよい調理機を提供するものである。

次に本発明の一実施例の構成を図面について説
明する。

１は調理機基体で、内部には電動機収容部２と
この電動機収容部２の上部に位置した伝導機構収
容部３が形成されている。またこの基体１の前記
電動機収容部２の一側段部の上面にてジユース容
器およびかす受容器載置台部５が形成されてい
る。

また前記基体１の電動機収容部２の上壁部に電
動機７がゴムクツシヨン６を介して固着されてい
る。この電動機７の上部に設けられこの電動機７
に連動する歯車伝導機構を設けたギヤーケース８
は前記伝導機構収容部３に位置され、このギヤー
ケース８から水平状に突出されている駆動軸９が
設けられている。この駆動軸９の一端にはカツプ
リング部１０が形成され、このカツプリング部１
０に対向する前記基体１の側壁１１には嵌合孔１
２が形成され、この嵌合孔１２の内側に前記カツ
プリング部１０が位置されている。

次に１３は調理機本体で、この本体１３の内径
は先端に向つて漸次縮径された略円筒形状に合成
樹脂にて成形され、この本体１３は軸方向を水平
状にして基部側は開口され前記基体１に取着され
ようになつている。この本体１３の基端側の上面
には筒状の被調理材料投入口１４が形成され、こ
の投入口１４の上端開口部１５から被調理材料を
押圧する押棒１６が進退自在に挿通されている。

またこの本体１３の下面にはジユース流出口１
７が開口され、この本体１３の内面にはジユース
流出口１７に位置してフイルター２０が本体１３
の内面と同一面になるよう着脱自在に取着され、
このフイルター２０は金属板にて成形され多数の
小孔２０_aが形成されている。

また前記本体１３の先端側の上部後側に内面に
対し略接線方向に突出したかす排出口（図示せ
ず）が形成され、このかす排出口は前記フイルタ
ー２０部を通過した搾りかすを排出するように前
記ジユース流出口１７から本体１３の円周方向の
略中間に位置されている。

また前記本体１３の先端中心部には軸受凹部２
８が形成され、この軸受凹部２８に金属または合
成樹脂にて成形された軸受２９が嵌合固着されて
いる。

また前記本体１３の基端開口部側の外周には蓋
体２５を螺合するねじ部２５_aが形成され、この
開口部は蓋体２５にて開閉自在に閉塞される。蓋
体２５の内面中心部には軸支孔２６が形成され、
この軸支孔２６には金属または合成樹脂にて成形
した軸受２７が嵌合固着されている。

またこの蓋体２５の内面には前記ねじ部２５_a
に螺合されるねじ溝３０が形成されている。

またこの蓋体２５の外端面には同心円状に嵌合
筒部３２が形成されている。この嵌合筒部３２に
は図示しないクランプ係止孔が形成されている。

次に３６は回転体で、この回転体３６は先端側
に向つて拡径した中空円筒状に形成され、この回
転体３６を貫通した回転軸３８の両端は回転体３
６の両端から突出され、この回転軸３８の両端は
前記軸受２７，２９に回転自在に軸架され、この
回転軸３８の基端には前記本体１３の軸支孔２６
から突出され前記駆動軸９のカツプリング部１０
に係脱自在に係合されるカツプリング部３９が形
成される。

そしてこの回転体３６の中心は、前記本体１３
の略円筒状の内面の中心と略一致するようになつ
ている。この回転体３６の外周には螺旋状の切削
刃部４０と圧搾部４１とが形成されている。この
切削刃部４０は前記本体１３の投入口１４に位置
されており、この切削刃部４０と投入口１４の本
体１３の開口縁部４２とにて投入口１４から投入
された被調理材料は切削されるように形成されて
いる。そしてこの螺旋状の切削刃部４０は螺旋状
に沿つて回転方向側に凹凸歯状に連続した刃部４
２で形成され、この各刃部４２は、螺旋状切削刃
部４０の進行方向と平行すなわち回転体３６の軸
方向に平行でかつ回転体３６の回転方向に対向す
る面を回転体３６の外周面に対して略垂直面部４
３に形成され、この各刃部４２の略垂直面部４３
と隣接する被調理材料の移送方向側の側面部４４
を前記垂直面部４３と略直角に形成し、この垂直
面部４３と側面部４４に隣接する刃部４２の外径
部４５は回転体３６の軸方向と略平行な平面状に
形成され、この垂直面部４３、側面部４４および
外径部４５とそれぞれの交叉する縁部は刃縁４６
_ａ，４６_bに形成され、この両刃縁４６_a，４６_bの
交点はエツヂ部４６_cに形成されている。

またこの回転体３６の圧搾部４１は前記切削刃
部４０に連続して螺旋状に形成され、この回転体
３６の一方方向（図示矢指ａ方向）の回転で被調
理材料が先端側に移送されるようになつており、
この圧搾部４１の谷部４７_aと山部４７_bとの径差
は先端側に向つて漸次小さくなつており、またこ
の圧搾部４１の螺旋部のピツチ間隔は先端側に向
つて漸次小さくなつている。

またこの切削刃部４０と圧搾部４１の外径と本
体１３の内周との間隙は一定の小間隙に保持され
ている。

５４はクランプケース体で、このクランプケー
ス体５４は前記基体１内に配設されたギヤーケー
ス８の側壁５５の外面に駆動軸９の外周に同心状
を形成した環状枠部５６に嵌合される嵌合筒部５
７を有し、この嵌合筒部５７内に前記駆動軸９の
カツプリング部１０が配設されるようになつてい
る。そしてこのクランプケース体５４はねじなど
にて前記ギヤーケース８の側面に固着されてい
る。またこのクランプケース体５４には前記本体
１３の嵌合筒部３２を嵌合する筒状部５９が前記
嵌合筒部５７と同心円状に形成されている。

さらに前記本体１３のかす排出口に前記載置台
部５に載置したかす受容器が着脱自在に接続され
るようになつている。

また７９はジユース容器で、前記基体１の載置
台部５に載置され、上端開口部は前記本体１３の
ジユース流出口１７の下方に位置されるようにな
つている。

次にこの調理機の使用方法について説明する。

本体１３の基端開口部からフイルター２０を挿
入し、ジユース流出口１７に配設し、次いで本体
１３の基端開口部から回転体３６を挿入し、回転
軸３８を軸受２９に嵌挿し、本体１３の基端開口
部に蓋体２５を螺合締着すると、蓋体２５の軸受
２７に回転軸３８は挿通されてカツプリング部３
９が突出される。この状態でフイルター２０は本
体１３の内面と略同一面となり、この状態で蓋体
２５の嵌合筒部３２を基体１に取付けられている
クランプケース体５４の筒状部５９に嵌合し、こ
のとき嵌合筒部３２の図示しない係止孔にクラン
プ爪が係脱可能に係合されて抜け止めされる。ま
たこのとき回転軸３８のカツプリング部３９は駆
動軸９のカツプリング部１０に係合される。電動
機７が駆動されると、歯車伝動機構を介して駆動
軸９は減速回転される。この駆動軸９にカツプリ
ング部１０，３９の係合を介して回転される回転
軸３８が回転され、回転体３６は回動される。こ
の状態で被調理材料投入口１４から被調理材料を
投入し、押棒１６にて押動すると材料は回転体３
６の切削刃部４０に押付けられ、被調理材料は刃
部４２の略垂直面部４３と外径部４６との刃縁４
６_bで切削されてこの切削された被調理材料は切
削刃部４０の谷部５８に落ち込みさらに略垂直面
部４３と側面部４４との刃縁４６_aにて切削され、
続いて次の螺旋状の圧搾部４１に送り込まれ、大
きな塊状となつて被調理材料が本体１３内に送り
込まれることがなく、しかも細かく切削されて送
り込まれるため、多量に送り込まれる。

そして圧搾部４１に送り込まれた被調理材料は
谷部４７_aと山部４７_bとの径差が先端側に向つて
漸次小さくなつているため本体１３の内面と谷部
４７_aとの間で順次粉砕、圧搾され、抽出された
液分は下部のジユース流出口１７にフイルター１
８の小孔を通過して流出され、ジユース容器７９
に滴下され、また被調理材料の繊維分の搾りかす
分はかす排出口から排出されてかす受容器内に収
納される。

また調理加工後はクランプの解除操作によつて
基体１のクランプケース体５４から蓋体２５を外
し、さらに本体１３から蓋体２５を外し、回転体
３６を本体１３の開口部から抜き出し、フイルタ
ー２０を本体１３から抜き出し、洗浄する。

なお前記実施例では回転体３６の切削刃部４０
に形成した凹凸状刃部４２の外径部４５は平面状
部４５に形成したが、必ずしも平面状に形成する
必要はない。

本発明によれば回転体の投入口部に位置する螺
旋状の切削刃部は、螺旋状に沿つて回転方向側に
凹凸歯状に連続した刃部で形成したので、本体の
投入口から投入した被調理材料を回転体の切削刃
部にて切削粉砕し圧搾部にて本体の内面に圧搾し
てジユースを抽出する調理機において、投入口か
ら投入された被調理材料は切削刃部の連続した凹
凸状の刃部で順次限定された大きさに切削され、
大きな塊状となつて本体内に送り込まれることが
なく、また切削された被調理材料は切削刃部の谷
部に落ち込み、送り込み量が一定となり、この切
削された被調理材料は圧搾部に送り込まれて順次
圧搾され、回転体の圧搾部と本体内面との間隙に
おける圧搾のための圧搾荷重が極端に増大するこ
となく、連続して一定量に被調理材料が切削され
て送り込まれるため回転体の回転部に必要以上の
応力が作用されず、回転体の回転力を圧搾力に充
分に転換でき、絞り効率を向上でき、さらに被調
理材料は大きな塊状となつて送り込まれることが
ないので、本体内の圧力を低減でき、本体の破損
のおそれがないものである。

さらに螺旋状の切削刃部に形成した凹凸歯状の
刃部は回転体の回転方向に対向する面を略垂直面
とすることにより、送り込み量がこの垂直面部で
切削される量となり、送り込み量をより均一にで
き、さらに凹凸状刃部の被調理材料の移送方向に
対向する縁部を刃縁に形成することにより切削効
率を向上でき、本体内における圧搾負荷を低減で
きより搾り効果を向上できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す調理機の断面
図、第２図は同上回転体の切削刃部の一部を切欠
いた拡大側面図、第３図は回転体の背面図、第４
図は同上切削刃部の断面図である。 １３……調理機本体、１４……投入口、１７…
…ジユース流出口、３６……回転体、４０……切
削刃部、４１……圧搾部、４２……凹凸歯状刃
部、４３……垂直面部、４６_a……刃縁。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 投入口を基端側に形成するとともに周面にジ
   ユース流出口を形成し内面を略円筒形状に形成し
   た調理機本体と、この調理機本体内に回転自在に
   軸架され前記投入口部に位置する螺旋状の切削刃
   部およびこの切削刃部に連続され被調理材料を圧
   搾する螺旋状の圧搾部を有し前記投入口から投入
   された被調理材料を切削、圧搾しながら先端側に
   移送させる回転体とを具備し、 前記回転体の前記投入口部に位置する螺旋状の
   切削刃部は、螺旋状に沿つて回転方向側に凹凸歯
   状に連続した刃部で形成したことを特徴とする調
   理機。 ２ 回転体の投入口部に位置する螺旋状の切削刃
   部の凹凸歯状の刃部は、回転体の軸方向に平行で
   かつこの回転体の回転方向に対向する面を回転体
   の外周面と略垂直面部に形成したことを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載の調理機。 ３ 回転体の投入口部に位置する螺旋状の切削刃
   部の凹凸歯状の刃部に形成した略垂直面部の被調
   理材料の移送方向に対向する縁部を刃部としたこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第２項記載の調理
   機。