JPS5935135Y2 - 調理機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は調理機に係り、投入口から投入された被調理材
料を螺旋状の切削刃部と圧搾部を連続して形成した回転
体の回転で先端側に向って移送しながら切削、圧搾して
ジュースをフィルターにて抽出するようにした調理機の
ジュース流出部の構造に関する。

略円筒状に形成した調理機本体内に螺旋状の切削刃部と
圧搾部とを形成した回転体を回転させ、前記本体の投入
口から投入された被調理材料を切削、圧搾してジュース
を搾る構造の調理機が開発されているが、ジュースの搾
り効率を向上させるため本体に設けられるフィルター面
積を大きくするとこのフィルターを配設するジュース流
出口の開口部が大きくなり、このジュース流出口から流
出されるジュースを受ける容器を大きくしなくてはなら
ず、ジュース容器が大きくなるとこのジュース容器の載
置台部を大きくしなくてはならず、調理様全体が大きく
なり、特に調理機本体の投入口を形成した基端側までジ
ュース流出口を開口すると本体の強度が低下される欠点
を有している。

また本体の基端側はこの本体を着脱自在に取着する基体
に形成した支持台部に支持されるため本体の基端までジ
ュース流出口を開口することができなかった。

さらにジュース流出口を小さくするとフィルターの有効
面積が挟まり、搾り効率が低下する欠点があった。

本考案は上記欠点に鑑みなされたもので、ジュース流出
部は調理機本体の内面に開口に設けられたフィルターの
下方にジュース流路を形成し、このジュース流路の一部
にジュース流出口を開口し、ジュースを抽出するフィル
ター面積を大きくしてジュース搾り効率を向上し、かつ
ジュース容器を小型にでき、調理様全体を小型にでき、
しかも調理機本体の強度を保持できる調理機を提供する
ものである。

次に本考案の一実施例の構造を図面について説明する。

１は調理様基体で、内部には電動機収容部２とこの電動
機収容部２の上部に位置した伝導機構収容部３が形成さ
れている。

またこの基体１の前記電動機収容部２の一側段部の上面
にてジュース容器およびかす受容器載置台部５が形成さ
れている。

また前記基体１の電動機収容部２の土壁部に電動機７が
ゴムクッションを介在させて固着され、この電動機７の
上部に設けられこの電動機７に連動する歯車伝導機構を
設けたギヤーケース８は前記伝導機構収容部３に位置さ
れ、このギヤーケース８から水平状に突出されている駆
動軸９が設けられている。

この駆動軸９の一端にはカップリング部１０が形成され
、このカップリング部１０に対向する前記基体１の側壁
１１には嵌合孔１２が形成され、この嵌合孔１２の内側
に前記カップリング部１０が位置されている。

次に１３は調理機本体で、この本体１３の内径は先端に
向って漸次縮径された略円筒状に合成樹脂にて成形され
、この本体１３は軸方向を水平状にして基部側は開口さ
れ前記基体１に取着されるようになっている。

この本体１３の基端側の上面には筒状の被調理材料投入
口１４が形成され、この投入口１４の上端開口部１５か
ら被調理材料を押圧する押棒１６が嵌挿されている。

次に前記本体１３の内周下面に基端側から先端部にジュ
ース流出開口１７が形成され、このジュース流出開口１
７には多数の１Ｊ４Ｌ １８ ａを有する弧状の板状フ
ィルター１８が着脱自在に配設され、このフィルター１
８は本体１３の内面と略同−面を形成している。

また前記本体１３のジュース流出開口１Ｔの下方には本
体１３と一体的に設けた底壁１９にてジュース流路２０
が形成され、このジュース流路２０は前記底壁１９に開
口したジュース流出口２１に連通されている。

このジュース流路２０はフィルター１８の外形より小さ
く、ジュース流出口２１はジュース流路２０より小さく
形成され、このジュース流出口２１は本体１３の基端側
に形成されている。

そしてこのジュース流路２０の底部はジュース流出口２
１に向って下方に傾斜されている。

また本体１３の先端部側方に図示しないかす排出口が開
口されている。

また前記本体１３の先端中心部には軸受凹部２８が形成
され、この軸受凹部２８に金属または合成樹脂にて成形
された軸受２９が嵌合固着されている。

さらに前記本体１３の基端側聞口部は着脱自在に螺合さ
れる蓋体２５にて開閉自在に閉塞され、この蓋体２５の
内面中心部には軸支孔２６が形成され、この軸支孔２６
には金属または合成樹脂にて成形した軸受２７が嵌合固
着されている。

またこの蓋体２５の外端面にはクランプ係止孔（図示せ
ず）を形成した嵌合筒部３２が形成されている。

次に３６は回転体で、この回転体３６は先端側に向って
拡径した中空円筒状に形成され、この回転体３６の先端
開口部を閉塞する端面板３７と基端面とにこの回転体３
６を貫通した回転軸３８の両端が突出され、この回転軸
３８の両端は前記軸受２７．２９に回転自在に軸架され
、この回転軸３８の基端には前記本体１３の軸支孔２６
から突出され前記駆動軸９のカップリング部１０に係脱
自在に係合されるカップリング部３９が形成されている
。

この回転体３６の中心は前記本体１３の略円筒状の内面
の中心と略一致するようになっている。

この回転体３６の外周には螺旋状の切削刃部と圧搾部４
１とが形成されている。

この切削刃部４０は前記本体１３の投入口１４に位置さ
れており、この切削刃部４０と投入口１４の本体１３の
開口縁部４２とにて投入口１４から投入された被調理材
料は切削されるようになっている。

そして切削刃部４０間の谷部４３と山部４４の径差は先
端側に向って小さくなっている。

またこの回転体３６の圧搾部４１は前記螺旋状の切削刃
部４０に連続する螺旋状翼部４５を有し、−力方向の回
転で被調理材料は先端側に移送されるようになっており
、この螺旋状翼部４５間の谷部４６と山部４７との径差
は先端側に向って漸次小さくなっており、この切削刃部
１０と圧搾部４１の翼部４５のピッチ間隔は先端側に向
って漸次小さくなっている。

またこの螺旋状の切削刃部４０の山部４４と圧搾部４１
の山部４７の外径と本体１３の内周との間隙は一定の小
間隙に保持されている。

５４はクランプケース体で、このクランプケース体５４
は前記基体１内に配設されたギヤーケース８の側壁５５
の外面に駆動軸９の外周に同心状に形成した環状枠部５
６に嵌合される嵌合筒部５７を有し、この嵌合筒部５７
内に前記駆動軸９のカップリング部１０が配設されるよ
うになっている。

そしてこのクランプケース体５４はねじなどにて前記ギ
ヤーケース８の側面に固着されている。

またこのクランプケース体５４には前記本体１３の嵌合
筒部３２を嵌合する筒状部５９が前記嵌合筒部５７と同
心円状に形成されている。

またこのクランプケース体５４の先端下部には前記本体
１３の投入口１４の下部位置の下面を支持する支持台部
６４が形成されている。

また７９はジュース容器で、前記基体１の載置台部５に
載置され、上端開口部は前記本体１３のジュース流出口
２１の下方に位置されるようになっている。

また前記基体１の載置台部５には前記かす排出口から排
出されるかす分を収納するかす受容器（図示せず）が載
置されるようになっている。

次に前記調理機の作用について説明する。

調理機本体１３の基端開口部から回転体３６を挿入し、
蓋体２５を螺合して開口部を閉塞すると、回転体３６の
回転軸３８は軸受２７，２９に軸架されて蓋体２５から
突出され、この状態で蓋体２５の嵌合筒部３２を基体１
に取着されているクランプケース体５４の筒状部５９に
嵌合すると、蓋体２５の嵌合筒部３２に形成した係止孔
にクランプ爪が係止され、本体１３は水平状に基体１に
取付けられるとともに蓋体２５はクランプケース体５４
の支持台部６４に支持され、さらに同時に回転軸３８の
カップリング部３９は駆動軸９のカップリング部１０に
結合される。

そして電動機７を駆動すると歯車伝導機構を介して駆動
軸９は減速回転される。

この駆動軸９にカップリング部１０．３９の係合を介し
て回転される回転軸３８が回転され、回転体３６は回転
される。

この状態で被調理材料投入口１４から被調理材料を投入
し、押棒１６にて押動すると材料は回転体３６の切削刃
部４０と投入口１４の開口縁部にて切削されながら螺旋
状の切削刃部４０にて回転体３６の先端側に移送される
。

そして切削された材料は螺旋状の切削刃部４０に連続す
る螺旋状翼部４５を有する圧搾部４１に送り込まれる。

この圧搾部４１は螺旋状翼部４５の谷部４６と山部４７
との径差が先端側に向って漸次小さくなっているため本
体１３の内面と谷部４６との間で順次粉砕圧搾され、抽
出された液分は下部のジュース流出開口１７のフィルタ
ー１８の小孔１８ａを通過し、ジュース流路２０に滴下
され、このジュース流路２０１？−滴下したジュースは
ジュース流路２０の底部の傾斜によって流動し、ジュー
ス流出口２１からジュース容器７９上に流入される。

またかす分は本体１３の先端に向って移送されかす排出
口（図示せず）から排出される。

また調理後はクランプ爪を解除してクランプケース体５
４から蓋体２５を抜き外し、さらに蓋体２５を外して本
体１３から回転体３６およびフィルター１８を取外して
洗浄することができる。

本考案によれば、調理機本体のジュース流出部は本体の
内面下部の開口に設けられたフィルターの下方にジュー
ス流路を形成し、このジュース流路の一部にジュース流
出口を開口したので、投入口から投入した被調理材料を
回転体の回転によって切削、圧搾しながらフィルターに
てジュースを抽出する際にフィルター面積を大きくして
搾られたジュースを直ちにジュース流路に滴下させ、本
体内で抽出されたジュースを再びかす分に吸収すること
なく、ジュース搾り効率を向上でき、しかもフィルター
面に対しジュース流出口の開口面積は小さくなり、ジュ
ースを受けるジュース容器を小型にできるとともにこの
ジュース容器を載置する載置台部を小さくできるので調
理様全体を小型にでき、さらに本体のフィルターを配置
開口を基端側まで延出しても本体はジュース流路の底壁
などによって補強される。

またジュース流出口を本体の基端側に形成することによ
りジュース容器を本体に取着する基体側に位置させるこ
とができ、全体的に小型化ができる。

さらにフィルターを配設する開口を形成することにより
ジュースは抽出されて直ちにジュース流路に滴下され、
ジュース搾り効率を向上できる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す調理機の縦断面図である。 １３・・・・・・調理機本体、１４・・・・・・投入口
、１７・・・・・・ジュース流出開口、１８・・・・・
・フィルター、２０・・・・・・ジュース流出口、３６
・・・・・・回転体、４０・・・・・・切削刃部、４１
・・・・・・圧搾部。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）投入口を基端側に形成するとともに下面にジュー
   ス流出開口を形成し内面を略円筒状に形成した調理機本
   体と、この本体内に回転自在に軸架され前記投入口から
   投入された被調理材料を切削する螺旋状の切削刃部とこ
   の切削刃部に連続され被調理材料を圧搾する螺旋状の圧
   搾部とを有し前記投入口から投入された被調理材料を切
   削、圧搾しながら先端側に移送される回転体と、前記本
   体のジュース流出開口に設けられジュースを抽出するフ
   ィルターとを備え、前記本体のジュース流出開口に設け
   られたフィルターの下方にジュース流路を形成し、この
   ジュース流路の一部にジュース流出口を開口したことを
   特徴とする調理機。
2. （２）フィルターの下方に形成されるジュース流路に本
   体の基端側に位置してジュース流出口を開口したことを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の調理機
   。
3. （３）本体に形成したフィルターを配設する開口を本体
   の投入口位置より基端側に延在させ、このフィルターの
   下方にジュース流路を形成したことを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第１項または第２項記載の調理機。