JPS5935128Y2 - 調理機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は調理機に係り、被調理材料を切削、圧搾する螺
旋状の回転体を設けた調理機本体のジュース流出口に設
けられるフィルターに関する。

投入口から投入された被調理材料を略円筒状に形成した
本体内に配設されている回転体の螺旋状の切削刃部にて
切削するとともに切削された被調理材料を切削刃部に連
続した螺旋状の圧搾部にて圧搾し、本体のジュース流出
口に設けたフィルターによってジュースを抽出する調理
機が開発されているが、この調理機ではジュース流出口
に設けたフィルターは本体の内面と同一面を形成してい
るため、回転体の回転によって粉砕、圧搾された被調理
材料が回転体に付着して被調理材料の送り効率が悪く、
またフィルターに被調理材料のかす分が付着し、フィル
ターに目詰りが生じる欠点を有している。

本考案は上記欠点に鑑みなされたもので、フィルターの
少くとも切削刃部と圧搾部とを螺旋状に連続して形成し
た回転体の回転方向の上流側の縁部に、本体の内面に突
出され回転体の外周との間に微少空間を形成する枠体を
設け、被調理材料が円滑に行われ、フィルターの目詰り
を防止した調理機を提供するものである。

次に本考案の一実施例の構造を図面について説明する。

１は調理様基体で、内部には電動機収容部２とこの電動
機収容部２の上部に位置した伝導機構収容部３が形成さ
れている。

またこの基体１の前記電動機収容部２の一側段部の上面
にてジュース容器およびかす受器載置台部５が形成され
ている。

前記基体１の電動機収容部２の土壁部に正逆回転可能な
電動機７が取着され、この電動機７の上部に設けられこ
の電動機Ｔに連動する歯車伝導機構を設けたギヤーケー
スＢは前記伝導機構収容部３内に位置され、このギヤー
ケース８から水平状に突出されている駆動軸９が設けら
れている。

この駆動軸９の一端にはカップリング部１０が形成され
、このカップリング部１０に対向する前記基体１の側壁
１１には嵌合孔１２が形成され、との嵌合孔１２の内側
に前記カップリング部１０が位置されている。

次に１３は調理機本体で、この本体１３の内径は先端に
向って漸次縮径された略円筒形状に合成樹脂にて成形さ
れ、この本体１３は軸方向を水平状にして基部側は開口
され前記基体１に取着されるようになっている。

この本体１３の基端側の上面には筒状の被調理材料投入
口１４が形成され、この投入口１４の上端開口部１５か
ら被調理材料を押圧する押棒１６が進退自在に挿通され
ている。

またこの本体１３の下面にはジュース流出口１７が開口
され、この本体１３の内面にはジュース流出口１７の周
縁に凹溝部１８が形成され、さらに本体１３の先端内面
には凹溝部１８に連続して凹部１９が形成されている。

次に２０は金属板にて成型され多数の小孔２０ａを形成
したフィルターで、このフィルター２０は周縁部には合
成樹脂にて成型した枠体２１が一体的に取付けられ、こ
の枠体２１の一端には前記凹部１９に嵌合される突縁２
１ａが垂直状に内側に形成され、このフィルター２０の
枠体２１は前記凹溝部１８に嵌合され、フィルター２０
は本体１３の内面と略同−面となる。

また前記枠体２１の他端には突縁２１ｂが垂直状に内側
に形成されている。

また前記本体１３の先端側の上部後側に内面に対し略接
線方向に突出したかず排出口（図示せず）が形成され、
このかす排出口は前記フィルター２０部を通過した搾り
かすを排出するように前記ジュース流出口１７から本体
１３の円周方向の略中間に位置されている。

また前記本体１３の基端開口部側の外周には蓋体２５を
螺合するねじ部２２が形成され、この開口部は蓋体２５
にて開閉自在に閉塞される。

この蓋体２５の内面中心部には軸支孔２６が形成され、
この軸支孔２６には金属または合成樹脂にて成形した軸
受２７が嵌合固着されている。

また前記本体１３の先端中心部には軸受凹部２８が形成
され、この軸受凹部２８に金属または合成樹脂にて成形
された軸受２９が嵌合固着されている。

この蓋体２５の内面には前記ねじ部２２に螺合されるね
じ溝３０が形成されている。

またこの蓋体２５の外端面には同心円状に嵌合筒部３２
が形成されている。

この嵌合筒部３２には図示しないクランプ係止孔が形成
されている。

次に３６は回転体で、この回転体３６は先端側に向って
拡径した中空円筒状に形成され、この回転体３６の先端
開口部を閉塞する端面板３７と基端面とにこの回転体３
６を貫通した回転軸３８の両端が突出され、この回転軸
３８の両端は前記軸受２７．２９に回転自在に軸架され
、この回転軸３８の基端には前記本体１３の軸支孔２６
から突出され前記駆動軸９のカップリング軸１０に係脱
自在に係合されるカップリング部３９が形成される。

そしてこの回転体３６の中心は前記本体１３の略円筒状
の内面の中心と略一致するようになっている。

この回転体３６の外周には螺旋状の切削刃部４０と圧搾
部４１とが形成されている。

この切削刃部４０は前記本体１３の投入口１４に位置さ
れており、この切削刃部４０と投入口１４の本体１３の
開口縁部４２とにて投入口１４から投入された被調理材
料は切削されるようになっている。

そして切削刃部４０間の谷部４３と山部４４の径差は先
端側に向って小さくなっている。

またこの回転体３６の圧搾部４１は前記螺旋状の切削刃
部４０に連続する螺旋状翼部４５を有し、−力方向の回
転で被調理材料は先端側に移送されるようになっており
、この螺旋状翼部４５間の谷部４６と山部４１との径差
は先端側に向って漸次小さくなっており、この切削刃部
４０と圧搾部４１の翼部４５のピッチ間隔は先端側に向
って漸次小さくなっている。

またこの螺旋状の切削刃部４０の山部４４と圧搾部４１
の山部４７の外径と本体１３の内周との間隙は一定の小
間隙に保持されている。

５４はクランプケース体で、このクランプケース体５４
は前記基体１内に配設されたギヤーケース８の側壁５５
の外面に駆動軸９の外周に同心状に形成した環状枠部５
６に嵌合される嵌合筒部５Ｔを有し、この嵌合筒部５７
内に前記駆動軸９のカップリング部１０が配設されるよ
うになっている。

そしてこのクランプケース体５４はねじなどにて前記ギ
ヤーケース８の側面に固着されている。

またこのクランプケース体５４には前記本体１３の嵌合
筒部３２を嵌合する筒状部５９が前記嵌合筒部５７と同
心円状に形成されている。

また７９はジュース容器で、前記基体１の載置台部５に
載置され、上端開口部は前記本体１３のジュース流出口
１７の下方に位置されるようになっている。

そしてこの本体１３のジュース流出口１７の周縁に位置
して本体１３の下部には覆い枠部８０が一体に設けられ
ている。

さらに前記本体１３のかず排出口に前記載置台５に載置
したかす受容器７７が接続されるようになっている。

次にこの調理機の使用方法について説明する。

本体１３の基端開口部からフィルター２０を挿入して枠
体２１を凹溝部１８に嵌合し、一方の突縁２１ａを本体
１３の先端内面に形成した凹部１９に嵌合する。

次いで本体１３の基端開口部から回転体３６を挿入し、
回転軸３８を軸受２９に嵌挿し、本体１３の基端開口部
に蓋体２５を螺合締着すると、蓋体２５の内面がフィル
ター２０の枠体２１の他端に突設した突縁２１ｂに当接
され、回転軸３８は軸受２７に挿通されてカップリング
部３９が突出される。

この状態でフィルター２０は本体１３の内面と略同−面
になり、枠体２１は凹溝部１８に係合されるとともに凹
部１９に突縁２１ａが係合され、フィルター２０は回り
止めされ、またフィルター２０の枠体２１の一方の突縁
２１ａは凹部１９に係合され、他方の突縁２１ｂは蓋体
２５の内面に当接されフィルター２０は軸方向の移動が
阻止される。

そして枠体２１の内面と回転体３６の切削刃部４０の山
部４４と圧搾部４１の山部４７との間には本体１３の内
面との間より少ない微少空間４８が形成される。

この状態で蓋体２５の嵌合筒部３２を基体１に取付けら
れているクランプケース本体５４の筒状部５９に嵌合し
、このとき図示しない嵌合筒部３２の係止孔にクランプ
爪が係脱可能に係合され、抜は止めされる。

またこのとき回転軸３８のカップリング部３９は駆動軸
９のカップリング部１０に係合される。

そして電動機７が駆動されると、歯車伝導機構を介して
駆動軸９は減速回転される。

この駆動軸９にカップリング部１０，３９の係合を介し
て回転される回転軸３８が回転され、回転体３６は回動
される。

この状態で被調理材料投入口１゛４から被調理材料を投
入し、押棒１６にて押動すると材料は回転体３６の切削
刃部４０と投入口１４の開口縁部にて切削されながら螺
旋状の切削刃部４０にて回転体３６の先端側に移送され
る。

そして切削された材料は螺旋状の切削刃部４０に連続す
る螺旋状翼部４５を有する圧搾部４１に送り込まれる。

この圧搾部４１は螺旋状翼部４５の谷部４６と山部４７
との径差が先端側に向って漸次小さくなっているため本
体１３の内面と谷部４６との間で順次粉砕圧搾され、抽
出された液分は下部のジュース流出口１７にフィルター
１８の小孔を通過して流出され、ジュース容器７９に滴
下される。

また回転体３６の回転で被調理材料が切削、圧搾されな
がら本体１３の先端側に移送されるとき、本体１３の内
面に突出されているフィルター２０の枠体２１によって
回転体３６の外周に付着した被調理材料が取り除かれ、
被調理材料は効率よく本体１３の先端側に移送される。

また被調理材料の繊維分の搾りかす分はかす排出口から
排出されてかす受容器７７に収納される。

また調理加工後は、クランプの解除操作によって基体１
のクランプケース体５４から蓋体２５を外し、さらに本
体１３から蓋体２５を外し、回転体３６を本体１３の開
口部から抜き出し、フィルター２０の枠体２１の突縁２
１ｂを把持して枠体２１を本体１３から抜き外す。

なお前記実施例ではフィルター２０の枠体２１はフィル
ター２０の全周縁に取付けたが少くとも回転体３６の回
転方向の上流側の縁部にのみ形成してもよい。

本考案によればフィルターの少くとも回転体の回転方向
の上流側の縁部に本体の内面から突出し本体の内面と回
転体の外周との間の空間より回転体の外周との間に微少
な空間を形成する枠体を設けたので、投入口から投入さ
れて回転体の切削刃部で切削粉砕され圧搾部で圧搾され
ながら移送される被調理材料は本体の内面に突出されて
いるフィルターの枠体によって回転体への付着が阻止さ
れ、円滑に本体の先端側に移送され、効率よくジュース
加工ができ、またフィルターの前位置にて被調理材料は
粉砕によってフィルター面に移送される量が規制され、
フィルターの目詰りを減少でき、フィルターに過大な圧
搾力が作用されず、フィルターが変形するおそれもなく
、シかもフィルターは枠体によって補強されているため
、ジュース流出口から変形によって外れることもなく、
さらに洗浄時等にはフィルターには枠体が取付けられて
いるため着脱が円滑にできるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す調理機の断面図、第２
図は同上調理機本体の断面図、第３図は同上フィルタの
斜視図である。 １・・・・・・基体、７・・・・・・電動機、９・・・
・・・駆動軸、１３・・・・・・調理機本体、１４・・
・・・・投入口、１７・・・・・・ジュース流出口、２
０・・・・・・フィルター、２１・・・・・・枠体、３
６・・・・・・回転体、４０・・・・・・切削刃部、４
１・・・・・・圧搾部、４８・・・・・・微少空間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 投入口を基端側に形成するとともに下面側にジュース流
   出口を形成し内面を略円筒状に形成した調理機本体と、
   この本体内に回転自在に軸架され前記投入口から投入さ
   れた被調理材料を切削する螺旋状の切削刃部とこの切削
   刃部に連続され調理材料を圧搾する螺旋状の圧搾部とを
   有し調理材料を切削、圧搾しながら先端側に移送させる
   回転体と前記本体の内面と略同−面に位置され前記ジュ
   ース流出口に着脱自在に取着されたフィルターと、前記
   本体を着脱自在に取着しこの本体の取着によって前記回
   転体と着脱自在に結合される駆動軸とこの駆動軸を回転
   させる電動機を設けた基体とを備え、前記フィルターの
   少くとも前記回転体の回転方向の上流側の縁部に前記本
   体の内面から突出し前記本体の内面と回転体の外周との
   間の空間より回転体の外周との間に微少な空間を形成す
   る枠体を設けたことを特徴とする調理機。