JPS5935140Y2 - 調理機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は調理機に係り、翼体を有する回転体を用いて切
削と搾りによるジュース加工を行う構成に関する。

従来のジューサとして基端に投入口を形成し、先端−側
にかす排出口を有し下面にジュース流出口を有する水平
状の円筒形絞りケース体内に螺線状の翼体を有する回転
体を軸架して前記投入口から投入された材料をこの投入
口に臨ませた螺旋状の翼体の切削刃部によって切削し切
削された材料を絞りケース体と翼体の谷部における圧搾
によって搾り、ジュース流出口よりジュースを流下させ
、かす排出口より絞りかすを排出するものが開発されて
いる。

そして排出されたかすは絞りケース体の一側に並設され
て調理様基体上に支持されたかす受容器に収納されるよ
うになっているが、絞りケース体のかず排出口は調理根
基体の前面から離間した位置にあるため調理根基体にか
す受容器を支持するためのスペースを要し、調理根基体
が大型化するという問題がある。

更にかす排出口から連続的に排出されるかすはかす受容
器のかず排出口からの排出面位置部分にだけ溜り、他の
部分に充分な空間があるにもかかわらずかす受容器が局
部的に満杯になるという欠点があった。

本考案は上記問題に鑑み、かす受容器を調理様基体上に
載置せず、絞りケース体に懸架して支持させることによ
り、調理根基体を小型化し全体の容積の小型化をはかり
、かす受容器の前後をかす排出口と調理根基体で支持し
て確実に支持させ、更にかす受容器に、絞りかすを絞り
ケース体の基端側へ案内する彎曲案内面を形成して絞り
かすかかす排出口の附近に滞溜しないようにしたもので
ある。

次に本考案の実施例の構成を添付図面第１図ないし第５
図について説明する。

１は調理様基体で高さを有する中空部よりなる駆動機構
収納部２とこの下部を一側に延長した扁平中空の支台部
３とより成る。

駆動機構収納部２にはケース体４に収納された電動機５
ａとこれに連結された減速ギヤ装置５ｂよりなる駆動機
構５が収容され、ケース体４はゴムクッションを介して
ねじで駆動機構収納部２に固定されている。

更に前記ケース体４の上部の減速ギヤ装置５ｂより前方
に水平方向に突出された出力軸６にカップリング７が嵌
着されている。

更に８は一端を開口した円筒状のクランプケースで端面
部９の中心に形成された円筒形取付部１０が前記カップ
リング７の外周を囲繞するとともに外端はケース体５よ
り環状に突出した嵌合部１１に嵌合され、ねじでケース
体５に固定されている。

更にクランプケース８の開口側は前記駆動機構収納部２
の上部−側に開口した開口部１２より稍外方に突出させ
開口縁１３より外側に屈曲した屈曲縁１４の外周が駆動
機構収納部２の開口部１２に内装嵌着されこの開口部１
２の下部に位置する屈曲縁１４は開口部１２の下部に形
成された受台１５に支受されるとともにこの受台１５で
支持された屈曲線１３の一部は開口部１２より前方に水
平に延長されて受部１６が形成されている。

１９は調理機本体で、円筒形絞りケース体２０とこの絞
りケース体２０内に軸架される中空回転体４２とよりな
り、円筒形絞りケース体２０は内径が先端に向って漸次
縮小された略円筒形状に合成樹脂で成形され、この絞り
ケース体１９の後端開口部の外周に形成された綿糸部２
１にはケース用蓋２２が螺着されこのケース用蓋２２の
端面板２３は中心に軸受２４が嵌着固定されるとともに
前記クランプケース８の開口縁１３に当接され、更に端
面板２３より後方に突出された嵌合筒部２２５が前記ク
ランプケース８に内接嵌合されて絞りケース体１９が軸
方向を水平にして前記駆動機構収納部２より前方に突出
されるようになっており、クランプケース８と嵌合筒部
２５は互の当接面には図示されていないが回り止めの平
面部と互に係合される係合突体と係合孔が形成されて着
脱自在に係合されるようになっている。

又絞りケース体２０の上面の前記綿糸部２１の附近に垂
直に上方に直立させて開口した筒状の被調理材料を投入
口２８が形成され、この投入口２８の上端開口部から被
調理材料を押圧する押棒２９が進退自在に挿通されてい
る。

更に絞りケース体２０の下面にはジュース流出口３４が
開口され、このジュース流出口３４には多数の小孔３５
を形成したフィルタ３６が絞りケース体２０の内周面に
沿ってこの内周面と同一の円弧状に張設され、このフィ
ルタ３６の両側縁は前記絞りケース体２０の内面に突設
された軸方向に長さを有するリブ（図示せず）で弾性的
に挾持されている。

又ジュース流出口３４の下方に臨ませて前記支台部３上
にジュース容器３７が支持されている。

この支台部３はジュース容器３７の底面を支承するだけ
の面積があればよい。

更に絞りケース体２０の先端の一側上部に内面円周に対
して略接線方向でかつ水平方向にかす排出口３８が筒状
に突設開口されている。

又絞りケース体２０の先端面は端面板３９で密閉され、
この端面板３９の内面中心部には軸受凹部４０が形成さ
れ、この軸受凹部４０には金属又は合成樹脂よりなる軸
受４１が嵌着固定されている。

次に４２は密閉蓋で密閉された中空の回転体でこれを軸
向力に貫通した回転軸４３の両端が夫々軸受２４，４１
に回転自在に軸架され一方の軸受２４から突出した回転
軸４３の基端のカップリング部４４は前記出力軸６に固
定されたカップリング７に係脱自在に嵌合されている。

回転体４２の外周には螺旋状の翼体４５が一体に形成さ
れ、この翼体４５は投入口２８の下方位置では山部が切
削刃部４６となり、先方ではこの翼体４５間の谷部が圧
搾部４７を構成けるようになっている。

そして翼体４５のピッチは基部から先方に向って漸次小
さく形成され、更に翼体４５の山部の径と谷部の径の差
は先方に向って漸次小さくなり、かつ翼体４５の外径は
前記絞りケース体２０の内周とわずかな一定の間隙が介
在するように回転体４２の基端より先方に向って小径に
なっている。

したがって前述の絞りケース体２０のフィルタ３６係止
用のリブの高さは翼体４５の外径り絞すケース体２０の
内径内の間よりも内方に突出しないように形成され、フ
ィルタ３６の厚さはリブの高さよりも薄くなっている。

又５０はかす受容器で前記絞りケース体２０のかず排出
口３８側の長さ方向に沿って前後に細長く形成され、絞
りケース体２０側の前側の上部に開口した嵌合口５１に
絞りケース体２０のかず排出口３８が密接にかつ挿脱自
在に挿入されでかす排出口３８にかす受容器５０が懸架
され下方に空間部を残した状態で支持され、更に絞りケ
ース体２０のかず排出口３８の一側に突設された突片５
２上にかす受容器５０の嵌合孔５１の一側に突設された
係合片５３が係合され、又かす受容器５０の基端面ば駆
動機構収納部２の前面部５４に接近させ、かす受容器５
０の後端面に突設された下向鉤形片５５が１駆動機構収
納部２の前面部５４に突設された上向鉤形片５６に係合
され、更にかす受容器５０の後端面から突設したリブ５
７が駆動機構収納部２の前面部５４と前記上向鉤形片５
６の下面に当接されるようになっている。

又かす受容器５０の前面板とかす排出口３８に対向した
側面板との角部を絞りケース体２０の基端方向に向って
彎曲させ更に上面板と前面板の角部を下方に向ってゆる
やかに彎曲させてかす受容器５０のかず排出口３８に近
い角部に絞りかすを後方と下方に向って案内する彎曲案
内面５８が形成されている。

更にかす受容器５０は容体部５０ａと蓋部５０ｂに分割
され、両者はヒンジ部材５９で一側を軸着されクランプ
片６０で結合されるようになっている。

次に以上の実施例の作用を説明する。

調理機本体１９のケース用蓋２２より突出した回転軸４
３のカップリング部４４をカップリング７に嵌合すると
、ケース用蓋２２より後方に突出した嵌合筒部２５がク
ランプケース８に内接嵌合され同時に回り止めと係合が
なされる。

次に電動機５ａを駆動させ減速ギヤ装置５ｂを介して出
力軸６を回転させることによりカップリング７を介して
連結された回転軸４３とこれと一体の回転体４２が回転
する。

この状態で被調理材料を投入し押棒２９によって押動す
ると、材料は回転体４２の切削刃部４６と投入口２８の
下端開口縁のエツジ部分ｅによって切削されながら螺旋
状の翼体４５によって回転体４２の先端側に移送される
。

切削刃部４５で切削された材料は螺旋状の翼体４５によ
り前方へ移送され、切削刃部４６に連続する翼体４５を
有する圧搾部４７に送り込まれ、絞りケース体２０の内
面と回転体４２の谷部間で順次圧搾粉砕され、抽出され
た液分は下部のジュース流出口３４にフィルタ３６の小
孔３５を介して流出され、ジュース容器３７に滴下され
絞りかすは絞りケース体２０の前方−側に開口したかず
排出口３８からかす受容器５０に排除される。

この際圧搾部４７においては翼体４５のピッチは漸次小
さく形成されているとともに翼体４５の山径と谷径の差
も漸次小さくなっているから圧搾部４７の容積は先方に
向って漸次小さくなり切削粉砕されて漸次容積が少なく
なってゆく材料が先方に移行するにつれて進行速度が低
下し、絞りの時間が長くなるとともに圧搾力が強くなり
、繊維質と果肉る含む液との分離が有効になされる。

更に絞りケース体２０の内面と螺旋状の翼体４５の外径
との間隙は一定の微小間隙であるため材料は可及的に細
かく細砕される。

又かす排出口３８からかす受容器５０中に排出された絞
りかすは、かす排出口３８の前方に臨ませたかす受容器
５０の彎曲案内面５８に案内されて前後に細長い形状の
かす受容器５０内の絞りケース体２０の基端方向の空間
へ押し出されかす排出口３８の附近に滞溜することがな
く絞りかすはかす受容器５０の後部から順次詰込まれる
ため、かす受容器５０の内容積を有効に用いかす受容器
５０を小型化することが出来る。

又かす受容器５０の支持はかす排出口３８とこの一側の
突片５２及び基端の上向鉤形片５６とリブ５７とで前後
が支持されているから支持が確実に出来かす排出口３８
からのずれを防止出来、絞りかすを確実に回収すること
が出来る。

更にかす受容器５０中に溜った絞りかすを排除する場合
は、クランプ片６０を解除して蓋部５０ｂを取除き容体
部５０ａより内容物を排除し洗浄を行う。

本考案によれば調理根基体より絞りケース体を突設し、
この絞りケース体に形成したかず排出口に連通させて絞
りケース体にかす受容器を支持したから、調理根基体に
絞りケース体を載置するスペースが不要となり調理根基
体は小型化し全体の容積を小型化することが出来、又か
す受容器の形状も任意に変化させることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施の一例を示すジューサの縦断側面
図、第２図は同上側面図、第３図は同上平面図、第４図
は同上正面図、第５図は同上かす受容器の斜視図である
。 １・・・・・・調理様基体、２０・・・・・・絞りケー
ス体、２８・・・・・・投入口、３４・・・・・・ジュ
ース流出口、３８・・・・・・かす排出口、４２・・・
・・・回転体、４５・・・・・・翼体、４６・・・・・
・切削刃部、４７・・・・・・圧搾部、５０・・・・・
・かす受容器、５８・・・・・・彎曲案内面。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）調理根基体と、基端側上面に投入口を開口すると
   ともに下面にジュース流出口を形成しかつ先端部−側に
   かす排出口を形成し内面を略円筒状に形成して前記調理
   根基体の前面より前方に軸方向を水平状にして設けられ
   た絞りケース体と、この絞りケース体内に回転自在に軸
   架され前記投入口部に配設される切削刃部と前記ジュー
   ス流出口に臨ませた圧搾部とを構成する螺旋状の翼体と
   を備えた回転体とよりなる調理機において、前記かす排
   出口に連通させて前記絞りケース体にかす受容器を支持
   させたことを特徴とする調理機。
2. （２）かす受容器が前記絞りケース体のかず排出口と、
   前記調理根基体の前面とで支持されていることを特徴と
   する実用新案登録請求の範囲第１項に記載の調理機。
3. （３）かす受容器に、かす排出口から排出された絞りか
   すを前記かす受容器内で前記絞りケース体の基端方向へ
   案内する彎曲案内面を形成したことを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第１項に記載の調理機。