JPS5935139Y2 - 調理機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は調理機に係り、螺旋状の翼体を有する回転体を
用いて切削と搾りによるジュース加工を行う構成に関す
る。

従来のジューサとして基端上面に投入口を突出形成し、
先端−側にかす排出口を有する絞りケース体を調理様基
体の一側に水平状に取付けこの絞りケース体内に螺旋状
の翼体を有する回転体を軸架して前記投入口から投入さ
れた材料をこの投入口に臨ませた螺旋状の翼体の切削刃
部によって切削し切削された材料を絞りケース体と翼体
の谷部における圧搾によってジュースを得るものが開発
されている。

このような構成においては絞りケース体の上方に突出し
た投入口が調理様基体よりも上方に突出し収納時に邪魔
になるという欠点があった。

本考案は上記問題に鑑み、調理様基体の一側に水平方向
に突設された内部に切削並に圧搾用の回転体が収納され
上方に投入口を直立突出させた絞りケース体を前記調理
様基体内に設けたクランプケースに着脱自在に取付ける
構成において、クランプケースの相対する位置にと絞り
ケース体の後端から突出させた嵌合筒部の相対位置の何
れか一方に出没自在の係合突体と、他方に係合孔を形成
しクランプケースと嵌合筒部との嵌合は絞りケース体の
投入口を直立させた状態又は１８０°変位させて投入口
を倒立させた状態の倒れの場合も可能とし、不使用時に
は投入口を倒立させて邪魔にならないようにしたもので
ある。

次に本考案の実施例の構成を添附図面第１図ないし第４
図について説明する。

１は調理様基体で高さを有する中空部よりなる駆動機構
収納部２と、この下部を一側に延長した扁平中空の支台
部３とより成る。

駆動機構収納部２にはケース体４に収納された電動機５
ａとこれに連結された減速ギヤ装置５ｂよりなる駆動機
構５が収容され、ケース体４はゴムクッションを介して
ねじで駆動機構収納部２に固定されている。

更に前記ケース体４の上部の減速ギヤ装置５ｂより前方
に水平方向に突出された出力軸６にカップリング７が嵌
着されている。

更に８は一端を開口した円筒状のクランプケースで端面
部９の中心に形成された円筒形取付部１０が前記カップ
リング７の外周を囲繞するとともに外端はケース体５よ
り環状に突出した嵌合部１１に嵌合され、ねじでケース
体５に固定されている。

更にクランプケース８の開口側は前記駆動機構収納部２
の上部−側に開口した開口部１２より稍外方に突出させ
、開口縁１３より外側に屈曲した屈曲縁１４の外周が駆
動機構収納部２の開口部１２に内接嵌着され、この開口
部１２の下部に位置する屈曲縁１４は開口部１２の下部
に形成された受台１５に支受されるとともにこの受台１
５で支持された屈曲縁１３の一部は開口部１２より前方
に水平に延長されて受部１６が形成されている。

又前記クランプケース８の内周相対位置には回り止め用
平面部１７，１７が形成され、クランプケース８にはこ
の平面部１７．１７より内方に向って図示しないスプリ
ングで附勢されまた解除つまみの操作でスプリングに抗
して内面から後退する出没自在の係止突体１８，１８が
備えられている。

１９は調理機本体で、円筒形絞りケース体２０とこの絞
りケース体２０内に軸架される中空回転体４２とよりな
り、円筒形絞りケース体２０は内径が先端に向って漸次
縮小された略円筒形状に合成樹脂で成形され、この絞り
ケース体２０の後端開口部の外周に形成された螺糸部２
１にはケース用蓋２２が螺着されこのケース用蓋２２の
端面板２３は中心に軸受２４が嵌着固定されるとともに
前記クランプケース８の開口縁１３に当接され、更に端
面板２３より後方に突出された嵌合筒部２５が前記クラ
ンプケース８に嵌合されて絞りケース体２０が軸方向を
水平にして前記駆動機構収納部２より前方に突出される
ようになっている。

即ち前記嵌合筒部２５の外周面の相対位置には前記クラ
ンプケース８の平面部１７，１７に内接して当着される
平面部２６．２６が形成され、この平面部２６，２６に
前記係合突体１Ｂ、１８が嵌合される係止孔２７．２７
が形成されている。

そしてケース用蓋２２の下部周面ば前記クランプケース
８より突設した受部１６内に支受されるようになってい
る。

但し受部１６はケース用蓋２２よりも前方に突出しない
ようになっている。

又絞りケース体１９の上面の前記螺糸部２１の内側には
筒状の被調理材料投入口２８が形成され、この投入口２
８の上端開口部から、被調理材料を押圧する押棒２９が
進退自在に挿通されている。

尚使用時に絞りケース体２０をケース用蓋体２２に螺着
したとき投入口２８が絞りケース体２０の上面に垂直に
位置するように絞りケース体２０の開口端面３０と蓋体
２２の螺糸部３１の末端にストッパー３２，３３を形成
しておく。

更に絞りケース体１９の下面にはジュース流出口３４が
開口あれ、このジュース流出口３４には多数の小孔３５
を形成したフィルタ３６が絞りケース体２０の内周面に
沿ってこの内周面と同一の円弧状に張設され、このフィ
ルタ３６の両側縁は前記絞りケース体２０の内面に突設
された軸方向に長さを有するリブ（図示せず）で弾性的
に挾持されている。

又ジュース流出口３４の下方に臨ませて前記支持部３上
にジュース容器３７が支持されている。

更に絞りケース体１９の先端の一側上部に内面円周に対
して略接線方向でかつ水平方向にかす排出口３８が突設
開口されている。

又絞りケース体１９の先端面は端面板３９で密閉され、
この端面板３９の内面中心部には軸受凹部４０が形成さ
れ、この軸受凹部４０には金属又は合成樹脂よりなる軸
受４１が嵌着固定されている。

次に４２は回転体でこれを貫通した回転軸４３の両端が
夫々軸受２４，４１に回転自在に軸架され一方の軸受２
４から突出した回転軸４３の基端のカップリング部４４
は前記出力軸６に固定されたカップリング７に係脱自在
に嵌合されている。

回転体４２の外周には螺旋状の翼体４５が一体に形成さ
れ、この翼体４５は投入口２８の下方位置では山部が切
削刃部４６となり、先方ではこの翼体４５間の谷部が圧
搾部４７を構成するようになっている。

そして翼体４５のピッチは基部から先方に向って漸次小
さも形成され、更に翼体４５の山部の径と谷部の径の差
は先方に向って漸次小さくなり、かつ翼体４５の外径は
前記絞りケース体２０の内周とわずかな一定の間隙が介
在するように回転体４２の基端より先方に向って小径に
なっている。

したがって前述の絞りケース体２０のフィルタ３６係止
用のリブの高さは翼体４５の外径と絞りケース体２０の
内径内の間よりも内方に突出しないように形成され、フ
ィルタ３６の厚さはリブの高さよりも薄くなっている。

次に以上の実施例の作用を説明する。

調理機本体１９のケース用蓋２２より突出した回転軸４
３のカップリング部４４をカップリング７に嵌合すると
、ケース用蓋２２より後方に突出した嵌合筒部２５がク
ランプケース８に内接接合され、一対の回り止め平面部
１７，２６，１７゜２６とこの平面部１７，２６の係合
突起１８と係合孔２７により絞りケース体２０の回り止
めと係合がなされる。

次に電動機５ａを駆動させ減速ギヤ装置５ｂを介して出
力軸６を回転させることによりカップリング７を介して
連結された回転軸４３とこれと一体の回転体４２が回転
する。

この状態で被調理材料投入口２８から被調理材料を投入
し押棒２９によって押動すると、材料は回転体４２の切
削刃部４６と投入口２８の下端開口縁のエツジ部分ｅに
よって切削されながら螺旋状の翼体４５によって回転体
４２の先端側に移送される。

切削刃部４５で切削された材料は螺旋状の翼体４５によ
り前方へ移送され、切削刃部４６に連続する翼体４５を
有する圧搾部４７に送り込まれ、絞りケース体２０の内
面と回転体４２の谷部間で順次圧搾粉砕され、抽出され
た液分は下部のジュース流出口３４にフィルタ３６の小
孔３５を介して流出され、ジュース容器３７に滴下され
絞りかすは絞りケース体２０の前方−側に開口したかず
排出口３８から排除される。

この際圧搾部４７においては翼体４５のピッチは漸次小
さく形成されているとともに翼体４５の山径と谷径の差
も漸次小さくなっているから圧搾部４７の容積は先方に
向って漸次小さくなり切削粉砕されて漸次容積が少なく
なってゆく材料が先方に移行するにつれて進行速度が低
下し、絞りの時間が長くなるとともに圧搾力が強くなり
、繊維質と果肉を含む液との分離が有効になされる。

更に絞りケース体２０の内面と螺旋状の翼体４５の外径
との間隙は一定の微小間隙であるため材料は可及的に細
かく細砕される。

次に不使用時には調理機本体１９を調理様基体１から脱
出させ上方に突出した投入口２８を逆さにしてこれがジ
ュース容器３７中に挿入されるようにする。

このために絞りケース体２０のケース用蓋２２から突出
した嵌合筒部２５の係合孔２７に係合された係合突体１
８を図示しない解除つまみの操作で押戻して係合孔２７
から脱出させて次に嵌合筒部２５をクランプケース８か
ら引抜く。

次に投入口２８を逆さにして（調理機本体１９を１８０
°回転させて）再び平面部１８，２６゜１８．２６が合
致した位置で嵌合筒部２５をクランプケース８にさし込
み係合孔２７に係合突体１８を突出させて係合させる。

このときクランプケース８から前方に突出させた受片１
６は絞りケース体２０の綿糸部２１よりも前方に突出し
ていないから、この綿糸部２１よりも内側に突出した投
入口２８の邪魔になることはない。

又使用時及び不使用時にクランプケース８と嵌合筒部２
５は相対する一対の平面部１７，２６゜１７．２６で回
り止めがなされかつ相対する２ケ所の平面部１７，２６
が夫々係合突体１８と係合孔２７で係合されているから
係合が確実になされる。

更に洗浄時に絞りケース体２０から回転体４２を分離す
る場合は絞りケース体２０からケース用蓋体２２を螺脱
した後回転体４２を回転軸とともに絞りケース体２０よ
り引抜く。

尚以上の実施例ではクランプケース８に係合突体１８を
、嵌合筒部２５に係合孔２７を形成したが逆にクランプ
ケース８に係合孔２７嵌合筒部２５に係合突体１８を形
成する場合もある。

本考案によれば調理様基体の一側に水平方向に突設され
内部に切削並に圧搾用回転体が収納され上方に投入口を
直立突出させた絞りケース体を、前記調理様基体内に設
けたクランプケースに着脱自在にかつ１８０°変位可能
に取付けるために、前記クランプケースの内面相対位置
に出没自在に設けた係合突体に係合する係合孔を前記嵌
合突部の相対する位置に設けたから、絞りケース体の使
用時には投入口を絞りケース体上に直立させた状態で絞
りケース体をクランプケースで支持させ不使用時には絞
りケース体を逆さにして投入口を倒立させた状態で絞り
ケース体をクランプケースに支持させれば投入口は絞り
ケース体の下部の空間（ジュース容器中）に位置するか
ら投入口が調理様基体より上方に突出して邪魔になるこ
とがなく全体の占める容積を小型化することが出来、ま
た投入口の倒立時にも係合突体と係合孔の係合で本体が
遊動せず包装時にもバッキングを余分に使用したり包装
が複雑化したりすることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施の一例を示すジューサの縦断側面
図、第２図は同上調理機本体を倒立した状態を示す側面
図、第３図はクランプ部分の分解斜視図、第４図は絞り
ケース体の開口部の斜視図である。 １・・・・・・調理様基体、５・・・・・・駆動機構、
８・・・・・・クランプケース、１８・・・・・・係合
突体、２０・・・・・・絞りケース体、２５・・・・・
・嵌合筒部、２７・・・・・・係合孔、２８・・・・・
・投入口、３４゛・・・・・・ジュース流出口、４２・
・・・・・回転体、４５・・・・・・翼体、４６・・・
・・・切削刃部、４７・・・・・・圧搾部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 駆動機構が内装された調理様基体と、基端側上面に投入
   口を直立突出させて開口するとともに下面にジュース流
   出口を形成しかつ先端部−側にかす排出口を形成し内面
   を略円筒状に形成し軸方向を水平状にして前記調理様基
   体の一側より突出した絞りケース体と、この絞りケース
   体内に回転自在に軸架され前記投入口部に配設される切
   削刃部と前記ジュース流出口に臨ませた圧搾部とを構成
   する螺旋状の翼体とを備え前記駆動機構に着脱自在に連
   結された回転体とよりなる調理機において、前記駆動機
   構のケース体の一側より突設されたクランプケースの相
   対位置と、前記絞りケース体の後端より突設され前記ク
   ランプケースに内接嵌合される嵌合筒部の相対位置の何
   れか一方に出没自在の係合突体を形成し他方にこの係合
   突体が係合する係合孔を形成したことを特徴とする調理
   機。