JPS5936162Y2 - 調理機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は調理機に係り、切削、搾りによるジュース加工
を行う螺旋状の回転体を設けた調理機本体に被調理材料
から搾られたジュースをジュース流出口から流出させる
フィルターの目詰りを除去する構造に関する。

投入口側を螺旋状の切削刃部としこの切削刃部に連続さ
れた螺旋状の圧搾部とを形成した回転体を回転自在に配
設する調理機本体の下面にジュース流出口を形成し、投
入口から投入された被調理材料を回転体によって切削す
るとともに圧搾しながら先端側に移送してジュースをジ
ュース流出口から流出させるようにした調理機が開発さ
れているが、この種の調理機では切削、圧搾された被調
理材料の液汁をジュース流出口に設けたフィルターから
抽出するためフィルターに圧搾力が加わり、フィルター
の搾り小孔に被調理材料が詰まり、或はフィルターの搾
り小孔が液汁の表面張力で塞がれ、搾り効率が悪い欠点
を有している。

本考案は上記欠点に鑑みなされたもので本体のジュース
流出口の下方に位置して移動可能に設けられた刷子保持
体にフィルターの外面を摺擦する刷毛体を着脱自在に設
け、刷毛体にてフィルターの搾り小孔に詰った被調理材
料の除去、フィルターの搾り小孔を表面張力で塞いだ液
汁の除去が容易にできるようにして搾り効率を高めた調
理機を提供するものである。

次に本考案の一実施例の構造を図面について説明する。

１は調理機基体で、内部には電動機収容部２とこの電動
機収容部２の上部に位置した伝導機構収容部３が形成さ
れている。

またこの基体１の前記電動機収容部２の一側段部の上面
にてジュース容器およびかす受容器載置台部５が形成さ
れている。

前記基体１の電動機収容部２の土壁部に電動機７がゴム
クッション６を介して固着され、この電動機７の上部に
設けられこの電動機７の出力軸に連動する歯車伝導機構
を設けたギヤーケース８は前記伝導機構収容部３に位置
され、このギヤーケース８から水平状に突出されている
駆動軸９が設けられている。

この駆動軸９の一端にはカップリング部１０が形成され
、このカップリング部１０に対向する前記基体１の側壁
１１には嵌合孔１２が形成され、この嵌合孔１２の内側
に前記カップリング部１０が位置されている。

次に１３は調理機本体で、この本体１３の内径は先端に
向って漸次縮径された略円筒形状に合成樹脂にて成形さ
れ、この本体１３は軸方向を水平状にして基部側は開口
され前記基体１に取着されるようになっている。

この本体１３の基端側の上面には筒状の被調理材料投入
口１４が形成され、この投入口１４の上端開口部１５か
ら被調理材料を押圧する押棒が進退自在に嵌挿されるよ
うになっている。

またこの本体１３の下面にはジュース流出口１７が開口
され、この本体１３の内面にはジュース流出口１７の周
縁に凹段部１８が形成され、さらに本体１３のジュース
流出口１７の周縁には下方に向って下面を開口した覆い
枠部１９が形成されている。

そしてこの覆い枠部１９の本体１３の基端側にはフィル
ター２０を配設したジュース流出口１７を外れた位置に
退避部２１が形成されている。

またこの覆い枠部１９の両側には本体１３の軸方向の案
内長孔２２がそれぞれ形成されている。

また前記フィルター２０は金属板にて成型され多数の小
孔２０ ａが形成され、このフィルター２０は前記凹段
部１８に嵌合されて前記ジュース流出口１７に配設され
ている。

また前記本体１３の先端側の上部後側に内面に対し略接
線方向に突出したかず排出口（図示せず）が形成され、
このかす排出口は前記フィルター２０部を通過した搾り
かすを排出するように前記ジュース流出口１７から本体
１３の円周方向の略中間に位置されている。

また前記本体１３の先端中心部には軸受凹部２８が形成
され、この軸受凹部２８に金属または合成樹脂にて成形
された軸受２９が嵌合固着されている。

また前記本体１３の基端開口部側の外周には蓋体２５を
螺合するねじ部２５ ａが形成され、この開口部は蓋体
２５にて開閉自在に閉塞される。

蓋体２５の内面中心部には軸支孔２６が形成され、この
軸支孔２６には金属または合成樹脂にて成形した軸受２
７が嵌合固着されている。

この蓋体２５の内面には前記ねじ部２５ ａに螺合され
るねじ溝３０が形成されている。

またこの蓋体２５の外端面には同心円状に嵌合筒部３２
が形成されている。

この嵌合筒部３２には図示しないクランプ係止孔が形成
されている。

次に３６は回転体で、この回転体３６は先端側に向って
拡径した略円柱状に形成され、この回転体３６を貫通し
て両端面中央に突出した回転軸３８の両端は前記軸受２
７に向って拡径した中空円筒状に形成され、この回転体
３６の先端開口部を閉塞する端面板３７と基端面とにこ
の回転体３６を貫通した回転軸３８の両端が突出され、
この回転軸３８の両端は前記軸受２７．２９に回転自在
に軸架され、この回転軸３８の基端には前記本体１３の
軸支孔２６から突出され前記駆動軸９のカップリング部
１０に係脱自在に係合されるカップリング部３９が形成
される。

そしてこの回転体３６の中心は、前記本体１３の略円筒
状の内面の中心と略一致するようになっている。

この回転体３６の外周には螺旋状の切削刃部４０と圧搾
部４１とが形成されている。

この切削刃部４０は前記本体１３の投入口１４に位置さ
れており、この切削刃部４０と投入口１４の本体１３の
開口縁部４２とにて投入口１４から投入された被調理材
料は切削されるようになっている。

そして切削刃部４０間の谷部４３と山部４４の径差は先
端側に向って小さくなっている。

またこの回転体３６の圧搾部４１は前記螺旋状の切削刃
部４０に連続する螺旋状翼部４５を有し、−前方向の回
転で被調理材料は先端側に移送されるようになっており
、この螺旋状翼部４５間の谷部４６と山部４７との径差
は先端側に向って漸次小さくなっており、この切削刃部
４０と圧搾部４１の翼部４５のピッチ間隔は先端側に向
って漸次小さくなっている。

またこの螺旋状の切削刃部４０の山部４４と圧搾部４１
の山部４７の外径と本体１３の内周との間隙は一定に保
持されている。

次に４８は合成樹脂にて成形した刷子保持体で前記覆い
枠部１９に嵌合されて本体１３の軸方向に摺動できる大
きさに形成されている。

この保持体４８は上面に開口した胞状に形成され、−側
には前記覆い枠部１つの一側に形成した案内長孔２２に
摺動可能に係合される係合案内部４９が突出されている
。

またこの保持体４８の他側には係合孔５０が前記係合案
内部４９に対向して形成されている。

さらにこの保持体４８の両側内面の中央部には上下方向
の案内突条４８ ａが形成されている。

次に５１は合成樹脂にて成形した刷毛体で、前記保持体
４８の上面開口部から挿脱自在に嵌挿されるようになっ
ており、この刷毛体５１の上面は前記フィルター２０の
外面形状と一致するように凹弧面５１ ａに形成され、
この凹弧面５１ ａには前記フィルター２０の外面を摺
擦する刷毛５２が植設されている。

またこの刷毛体５１の端部には前記保持体４８の係合孔
５０に対向する係合凹部５３が形成され、この係合凹部
５３の上下面には係合突条５３ ａが幅方向に形成され
ている。

さらにこの刷毛体５１の両側には前記案内突条４８ ａ
が係合する案内溝５１ ｂが形成されている。

次に５８は摘み体でこの摘み体５８には前記本体１３の
覆い枠部１９の案内長孔２２に摺動自在に挿通される案
内部５９が突設され、この案内部５９は前記覆い枠部１
９の外側がら案内長孔２２に挿通され、前記保持体４８
の保合孔５０を挿通し、さらに刷毛体５１の係合凹部５
３に係合されるようになっている。

そしてこの案内部５９の上下面には前記刷毛体５１の係
合突条５３ ａに係合する係合溝５９ ａが形成されて
いる。

さらに前記本体１３の退避部２１の両側にはゴム板など
の弾性材にて成形した保持材６０が止着され、この保持
材６０に突設した突部６１に前記退避部２１に位置され
ている刷子保持体４８の両側面が圧接されて刷子保持体
４８は所定位置に保持されるようになっている。

５４はクランプケース体で、このクランプケース体５４
は前記基体１内に配設されたギヤーケース８の側壁５５
の外面に駆動軸９の外周に同心状に形成した環状枠部５
６に嵌合される嵌合筒部５７を有し、この嵌合筒部５７
内に前記駆動軸９のカップリング部１０が配設されるよ
うになっている。

そしてこのクランプケース体５４はねじなどにて前記ギ
ヤーケース８の側面に固着されている。

またこのクランプケース本体５４には前記本体１３の嵌
合筒部３２を嵌合する筒状部５９が前記嵌合筒部５７と
同心円状に形成されている。

また７９はジュース容器で、前記基体１の載置台部５に
載置され、上端開口部は前記本体１３のジュース流出口
１７の下方に位置されるようになっている。

さらに前記本体１３のかず排出口に前記載置台部５に載
置したかす受容器が接続されるようになっている。

次にこの調理機の使用方法について説明する。

本体１３の基端開口部からフィルター２０を挿入して凹
段部１８に嵌合し、フィルター２０をジュース流出口１
７に配設する。

また本体１３の基端開口部から回転体３６を挿入し、回
転軸３８を軸受２９に嵌挿し、本体１３の基端開口部に
蓋体２５を螺合締着して回転軸３８を軸受２７に挿通し
、カップリング部３９を突出させる。

また刷子保持体４８に刷毛体５１を案内突条４８ａと案
内溝５１ ｂとの保合案内で嵌合し、この刷子保持体４
８の一方の保合案内部４９を覆い枠部１９の一方側の案
内長孔２２に挿通係合し、他方側の案内長孔２２の外側
から摘み体５８の案内部５９を挿通し、さらにこの案内
部５９を刷子保持枠４８の保合孔５０を通して刷毛体５
１の係合凹部５３に係合し、その係合突条５３ ａに係
合溝５９ ａが係合される。

この状態で刷子保持体４８は両側の案内部４９゜５０と
案内長孔２２．２２の保合案内でジュース流出口１７に
沿って摺動自在に保持される。

そしてこの刷子保持体４８に保持された刷毛体５１の刷
毛５２はフィルター２０の外面を刷子保持体４８の移動
で摺擦できるようになる。

この刷子保持体４８を覆い枠部１９の退避部２１に位置
させると刷子保持体４８はジュース流出口１７の位置を
外れ、保持体４８は保持材６０の突部６１によって退避
位置に保持される。

この状態で蓋体２５の嵌合筒部３２を基体１に取付けら
れているクランプケース体５４の筒状部５９に嵌合し、
このとき嵌合筒部３２の図示しない係止孔にクランプ爪
が係脱可能に係合されて抜は止めされる。

またこのとき回転軸３８のカップリング部３９は駆動軸
９のカップリング部１０に係合される。

電動機７が駆動されると、歯車伝導機構を介して駆動軸
９は減速回転される。

この駆動軸９にカップリング部１０．３９の保合を介し
て回転される回転軸３８が回転され、回転体３６は回動
される。

この状態で被調理材料投入口１４から被調理材料を投入
し、押棒１６にて押動すると材料は回転体３６の切削刃
部４０と投入口１４の開口縁部にて切削されながら螺旋
状の切削刃部４０にて回転体３６の先端側に移送される
。

そして切削された材料は螺旋状の切削刃部４０に連続す
る螺旋状翼部４５を有する圧搾部４１に送り込まれる。

この圧搾部４１は螺旋状翼部４５の谷部４６と山部４７
との径差が先端側に向って漸次小さくなっているため本
体１３の内面と谷部４６との間で順次粉砕圧搾され、抽
出された液分は下部のジュース流出口１７にフィルター
１８の小孔を通過して流出され、ジュース容器に滴下さ
れ、また被調理材料の繊維分の搾りかす分はかす排出口
から排出されてかす受容器（図示せず）に収納される。

そしてフィルター２０の搾り小孔２０ ａがジュースの
液汁の表面張力或は被調理材料の果肉などで塞がれたと
きに刷子保持体４８を摘み体５８の操作で摺動させると
刷毛体５１の刷毛５２がフィルター２０の外面を摺擦し
、搾り小孔２０ ａを開口させる。

また調理加工後はクランプの解除操作によって基体１の
クランプケース体５４から蓋体２５を外し、さらに本体
１３から蓋体２５を外し、回転体３６を本体１３の開口
部から抜き出し、フィルター２０の補強部材２４の突縁
２３を把持してフィルター２０を本体１３から抜き出す
。

また刷毛体５１の洗浄或は交換に際しては摘み体５８を
引くと摘み体５８と刷毛体５１の合成樹脂による弾力で
係合突条５３ ａと係合溝５９ ａとの係合が解は摘み
体５８の案内部５９は刷毛体５１の係合凹部５３、刷子
保持体４８の係合孔５０、案内長孔２２から抜は外れ、
刷子保持体４８の案内部４９を案内長孔２２から抜き外
し、刷毛体５１を取外すことができる。

本考案によれば本体のジュース流出口の下方に位置して
移動可能に設けられた刷子保持体に、ジュース流出口に
配設したフィルターの外面を摺擦する刷毛体を着脱自在
に設けたので、本体の投入口から投入した被調理材料を
回転体の切削刃部にて切削粉砕し圧搾部にて本体の内面
に圧搾してジュースを抽出する際、フィルターにジュー
ス液汁の表面張力によって搾り小孔が閉塞され、或は被
調理材料の果肉などが詰ったような場合刷子保持体を移
動させると刷毛体がフィルターを摺擦し、フィルターの
搾り小孔を開口し、抽出されたジュースを直ちにジュー
ス流出口がら搾られたジュースを流出させることかで゛
き、抽出されたジュースが再び被調理材料のがす分に含
浸されることがなく、搾り効率を向上でき、また刷毛体
のみを着脱交換でき、刷毛体の洗浄も容易にできるもの
である。

また刷毛体は調理時にはジュース流出口を外れた位置の
退避部に保持させるようにすることによってジュースが
刷毛体に耐着して汚損することを防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す調理機の断面図、第２
図は同上調理機本体の斜視図、第３図は刷子保持体と刷
毛体の分解斜視図である。 １３・・・・・・調理機本体、１４・・・・・・投入口
、１７・・・・・・ジュース流出口、２０・・・・・・
フィルター、２０ ａ・・・・・・搾り小孔、２１・・
・・・・退避部、３６・・・・・・回転体、４０・・・
・・・切削刃部、４１・・・・・・圧搾部、４８・・・
・・・刷子保持体。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）投入口を基端側に開口するとともに下面にジュー
   ス流出口を形成し内面を略円筒状に形成した調理機本体
   と、この本体内に回転自在に軸架され前記投入口から投
   入された被調理材料を切削する螺旋状の切削刃部とこの
   切削刃部に連続して形成され被調理材料を圧搾する螺旋
   状の圧搾部を形成し前記投入口から投入された被調理材
   料を切削、圧搾しながら先端側に移送させる回転体と、
   前記本体のジュース流出口に設けられジュースを抽出す
   る搾り小孔を形成したフィルターとを具備し、前記本体
   のジュース流出口の下方に位置してジュース流出口に沿
   って移動可能に設けられた刷子保持体に、前記フィルタ
   ーの外面を摺擦する刷毛体を着脱自在に設けたことを特
   徴とする調理機。
2. （２）調理機本体のジュース流出口の端部に位置して前
   記刷子保持体をジュース流出口から外れた位置に保持す
   る退避部を形成したことを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第（１）項記載の調理機。