JPS5935142Y2 - 調理機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は調理機に係り、螺旋状の回転により投入口から
投入された被調理材料を切削、圧搾しながら移送し、ジ
ュースを抽出する調理機のかす排出口の構造に関する。

投入口より投入された被調理材料を螺旋状の切削刃部に
て切削するとともにこの切削刃部に連続した圧搾部にて
圧搾しながら移送し、ジュースを抽出し、かす分をかす
排出口から排出する調理機が開発されているが、この構
造では排出口を大きく開口すると被調理材料の圧搾時の
送り抵抗が少く、充分にジュースが搾られないで被調理
材料が排出され、絞り効率が低くなる欠点を有している
。

そこでかす排出口を狭めると、内部に残溜しているかす
分の洗浄が容易にできず、また被調理材料の圧搾送りの
抵抗が大きく、内部圧力が急激に上昇すると調理機本体
を破損し或は回転体の回転部に無理な応力が作用する欠
点を有している。

本考案は上記欠点に鑑みなされたもので、調理機本体の
かず排出口の外側に突出した吐出口部に、かす排出口よ
り拡開したかす溜室を形成するとともにとの溜室の排出
開口をかす排出口より狭少に保持する開閉可能な閉塞部
を形成した開閉体を着脱自在に設け、かす排出口を大き
くして洗浄を容易にできるとともに絞り効率を向上でき
、内部圧力の急激な上昇が生じないようにした調理機を
提供するものである。

次に本考案の一実施例の構成を図面について説明する。

１は調理後基体で、内部には電動機収容部２とこの電動
機収容部２の上部に位置した伝導機構収容部３が形成さ
れている。

またこの基体１の前記電動機収容部２の一側段部の上面
にてジュース容器お・よびかす受容器載置台部５が形成
されている。

捷た前記基体１の電動機収容部２の土壁部に電動機７が
ゴムクッションを介在させて固着され、この電動機７の
上部に設けられこの電動機Ｔに連動する歯車伝動機構を
設けたギヤーケース８は前記伝導機構収容部３に位置さ
れ、このギヤケース８から水平状に突出されている駆動
軸９が設けられている。

この駆動軸９の一端にはカップリング部１０が形成され
、このカップリング部１０に対向する前記基体１の側壁
１１には嵌合孔１２が形成され、との嵌合孔１２の内側
に前記カップリング部１０が位置されている。

次に１３は調理機本体で、この本体１３の内径は先端に
向って漸次縮径された略円筒形状に合成樹脂にて成形さ
れ、この本体１３は軸方向を水平状にして基部側は開口
され前記基体１に取着されるようになっている。

この本体１３の基端側の上面には筒状の被調理材料投入
口１４が形成され、この投入口１４の上端開口部１５か
ら被調理材料を押圧する押棒（図示せず）が進退自在に
挿通されている。

筐た前記本体１３の下面にはジュース流出口１１が開口
されている。

このジュース流出口１７には本体１３の内面と略同−面
になるよう断面略円弧状の板状フィルター１８が着脱自
在に設けられており、このフィルター１８は金属板にて
成形され、多数の搾り小孔１８ａが穿設されている。

昔た前記本体１３の先端側の上部後側に内面に対し略接
線方向に向ってかす排出口１９が形成され、とのかず排
出口１９は前記フィルター１８部を通過した搾りかすを
排出するように前記ジュース流出口１７から本体１３の
円周方向の略中間に位置されている。

さらにこの本体１３の外面には前記かす排出口１９を囲
繞して筒状の吐出口部２０が一体に突出形成されている
。

また前記本体１３の先端中心部には軸受凹部２８が形成
され、この軸受凹部２８に金属捷たｊ−１合成樹脂にて
成形された軸受２９が嵌合固着されている。

また前記本体１３の基端開口部２１の外周にはねじ部２
２が形成されている。

そしてこの本体１３の開口部はねじ部２２に着脱可能に
螺合される蓋体２５にて開閉自在に閉塞され、この蓋体
２５の内面中心部には軸支孔２６が形成され、この軸支
孔２６には金属筐たは合成樹脂にて成形した軸受２１が
嵌合固着されている。

筐た前記蓋体２５の内周面にはねじ溝３０が形成され、
この蓋体２５の外端には同心円状に嵌合筒部３２が形成
され、との嵌合筒部３２には図示しないクランプ係止爪
を係脱自在に係合する係止孔３３が左右に対して形成さ
れている。

次に３６は回転体で、この回転体３６は先端側に向って
拡径された円柱状に形成され、この回転体３６を貫通し
た回転軸３８の両端は突出され、この回転軸３８の両端
は前記軸受２７，２９に回転自在に軸架され、この回転
軸３８の基端には前記本体１３の軸支孔２６から突出さ
れ前記駆動軸９０力ツプリング部１０に係脱自在に係合
されるカップリング部３９が形成されている。

そしてこの回転体３６の中心は前記本体１３の略円筒状
の内面の中心と略一致するようになっている。

この回転体３６の外周には螺旋状の切削刃部４０と圧搾
部４１とが形成されている。

この切削刃部４０は前記本体１３の投入口１４に位置さ
れており、この切削刃部４０と投入口１４の本体１３の
開口縁部４２とにて投入口１４から投入された被調理材
料は切削されるようになっている。

渣たこの回転体３６の圧搾部４１は前記螺旋状の切削刃
部４０に連続する螺旋状翼部４５を有し、−力方向の回
転で被調理材料は先端側に移送されるようになっており
、この螺旋状翼部４５間の谷部４６と山部４７との径差
は先端側に向って漸次小さくなっており、この切削刃部
４０と圧搾部４１の翼部４５のピッチ間隔は先端側に向
って漸次小さくなっている。

またこの螺旋状の切削刃部４０の山部４４と圧搾部４１
の山部４７の外径と本体１３の内周との間隙は一定の小
間隙に保持されている。

捷た前記本体１３の吐出口部２０の先端開口縁の上部に
は排出口１９に対向して案内縁４８が前記回転体３６の
軸方向と平行状に形成されている。

そしてこの吐出口部２０の一側はかす排出口１９の先端
開口縁と直線面に形成され、他側はかす排出口１９より
本体１３の基端側に位置され、この吐出口部２０の本体
１３の基端側の開口縁には係合凹部４９が形成されてい
る。

次に５０は開閉体で、この開閉体５０は合成樹脂にて成
形され、この開閉体５０は前記かす排出口１９に対向し
前記吐出口部２０の開口縁と平行に前記案内縁４８に沿
って摺動される閉塞部５１と、この閉塞部５１の本体１
３の先端側の−側面２０ａ側に対向する一端に折返した
縁５２から内方に向って前記吐出口部２００本体１３の
先端側の側面２０ａに対向して拡開方向に傾斜した第１
の被抑圧部５３と、この第１の被押圧部５３に連続して
さらに拡開方向に傾斜された第２の被押圧部５４と、こ
の第２の被押圧部５４に連続して略直角に折曲され本体
１３の外面に摺動可能に当接される当接部５５が形成さ
れている。

そして排出口部２０の側面２０ａと開閉体５０の閉塞部
５１と、被押圧部５３．５４とにて吐出口部２０内に前
記かす排出口１９に連続しかつかす排出口１９より拡開
されたかす溜室５６が形成されている。

ｔｌ−たこの開閉体５０の閉塞部５１の先端縁には前記
かす排出口１９より狭いかす排出開口５７が切欠き形成
されている。

さらに前記開閉体５０の本体１３の基端側の他端には薄
肉ヒンジ部５８を介して略Ｕ字状に彎曲したばね部５９
が一体に形成され、このばね部５９の先端には把持部６
０が形成され、との把持部６０には前記吐出口部２００
本体１３の基端側の側面２０ｂに形成した係合凹部４９
に係脱自在に係合される係止部６１が形成されている。

そして開閉体５０はヒンジ部５８からばね部５９を閉塞
部５１から外方に拡げた状態で吐出口部２０の案内縁４
８と他側面２０ｂとの間から閉塞部５１、被押圧部５３
，５４、当接部５５が挿入できるようになっている。

この開閉体５０の寸法関係をみると、排出開口５７の間
隙ｔ１よりかす排出口１９の開口幅ｔ２は広く、さらに
このかす排出口１９の開口幅ｔ２よりかす溜室５６の幅
１３が大きく、 １１〈ｔ２〈ｔ３ の関係で表される。

オた開閉体５０の閉塞部５１の幅１４より案内縁４８と
排出口部２０の他端面２０ｂとの間の開口１５が大きく ｔ４＜Ｉ５ の関係で表される。

次に６２はクランプケース体で、このクランプケース体
６２は前記基体１内に配設されたギヤーケース８の側壁
６３の外面に駆動軸９の外周に同心状に形成した環状枠
部６１に嵌合される嵌合筒部６５を有し、との嵌合筒部
６５内に前記駆動軸９のカップリング部１０が配設され
るようになっている。

そしてこのクランプケース体６２ばねじなどにて前記ギ
ヤーケース８の側壁６３に固着さされている。

筐たこのクランプケース体６２には前記蓋体２５の嵌合
筒部３２を本体１３の投入口１４が上方捷たは下方に位
置させて嵌合し得る筒状部６４が形成されている。

昔た７９はジュース容器で、前記基体１の載置台部５に
載置され、上端開口部は前記本体１３のジュース流出口
１７の下方に位置されるようになっている。

また前記本体１３のかず吐出口部２０に接続されるかす
受容器も前記基体１の載置台部５に載置されるようにな
っている。

次に実施例の作用について説明する。

調理機本体１３の吐出口部２０に開閉体５０を装着する
には、この開閉体５０の閉塞部５１からばね部５９をヒ
ンジ部５８を外方に折り曲げ、案内縁４８と排出口部２
０の他側面２０ｂとの間の間口１５から閉塞部５１．被
押圧部５３，５４および当接部５５を挿入し、閉塞部５
１を案内縁４８の内面に摺動自在に係合し、当接部５５
を本体１３の外面に当接し、次いでヒンジ部５８より折
曲してばね部５９を吐出口部２０に挿入すると、閉塞部
５１の一端は吐出口部２０の一方側面２０ａに接触し、
またばね部は他方の側面２０ｂに接触保持され、把持部
６０の係止部６１を係合凹部４９に係合する。

次いで本体１３の基端開口部２１から回転体３６を挿入
し、この基端開口部２１に蓋体２５を螺合し、回転軸３
８を軸受２７，２９に軸架し、この状態で蓋体２５の嵌
合筒部３２を基体１に取着されているクランプケース体
６２に本体１３の投入口１４を上方に向けた状態で嵌合
すると、嵌合筒部３２の係止孔３３にクランプ係止爪が
係止され、同時に回転軸３８のカップリング部３９は駆
動軸９のカップリング部１０に結合される。

そして電動機７を駆動すると、歯車伝導機構を介して駆
動軸９は減速回転され、カップリング部１０．３９の係
合を介して回転される回転軸３８が回転され、回転体３
６は回動される。

この状態で被調理材料投入口１４から被調理材料を投入
し、押棒（図示せず）にて押動すると材料は回転体３６
の切削刃部４０と投入口１４の開口縁部にて切削されな
がら螺旋状の切削刃部４０にて回転体３６の先端側に移
送される。

そして切削された材料は螺旋状の切削刃部４０に連続す
る螺旋状翼部４５を有する圧搾部４１に送り込１れる。

この圧搾部４トは螺旋状翼部４５の谷部４６と山部４７
との径差が先端側に向って漸次小さくなっているため本
体１３の内面と谷部４６との間で順次粉砕圧搾され、抽
出された液分は下部のジュース流出口１７にフィルター
１８の搾り小孔１８ａを通過して流出され、ジュース容
器γ９に滴下される。

また繊維分の搾りかす分は排出口１９から吐出口部２０
に吐出される。

このかす排出口１９は回転体３６の回転方向に対しシュ
ニス流出口１７より下手側に位置する上方に位置されて
いるためジュース流出口１１にて液分を抽出された後に
かす排出口１９から排出され、かす分は再び液分を吸収
することがない。

そしてかす排出口１９から吐出口部２０に排出されたか
す分はかす溜室５６に滞溜し、開閉体５０の閉塞部５１
のかす排出開口５７から順次吐出される。

調理時に本体１３内の圧力が増加すると、かす排出口１
９からの排出されるかす分が増大し、かす溜室５６内に
かすが溜ると、開閉体５０の被押圧部５３，５４を押圧
し、閉塞部５１がばね部５９を圧縮しながら案内縁４８
に沿って摺動し、閉塞部５１の先端と排出口部２０の側
面２０ａとの間に間隙が形成され、かす分は多量に排出
され、本体１３の異常圧力は低下する。

曾た本体１３内の圧力が低下するとかす分のかず排出口
１９から排出されるかす分も減少し、かす溜室５６の圧
力も低下し、ばね部５９のばね力で閉塞部５１も閉塞方
向に復帰する。

また調理加工後はクランプ１代を係止孔３３から解除し
て蓋体２５の嵌合筒部３２をクランプケース体６２の筒
状部６４から抜き外し、さらに本体１３の蓋体２５を外
して回転体３６を抜き、フィルター１８を外して洗浄す
る。

筐た開閉体５０も把持部６０の係止部６１を係合凹部４
９から外し、ばね部５９をヒンジ部５８から回動させて
吐出口部２０から外方に引出し、開閉体５０を取出すこ
とができる。

捷た調理機の不使用時は本体１３の投入口１４を下向き
にして蓋体２５をクランプケース体６２に装着すれば第
２図に示すように投入口１４は上方に突出されず、高さ
が近くなって収納に便利になる。

な′Ｊ＝−開閉体５０ばばね部５９を圧縮して案内縁４
８の先端と側面２０ｂとの間から抜き出すこともできる
。

本考案によれば調理機本体のかず排出口の外側に吐出し
た吐出口部にかす溜室とかず排出口より狭少の間閉酊能
にかす排出開口を形成する開閉体を着脱自在に設けたの
で、本体のかず排出口を洗浄が容易なように指が挿入で
きる程度の大きさに形成することができ、またがす排出
口を大きく形成してもかす溜室によってかす分は滞溜さ
れ、かす分が充分に搾られない状態で被調理材料が排出
されることがなく、また本体内の圧力が上昇するとかす
分によって排出開口が開口され、本体を破損したり、回
転体に無理な応力が作用することなく、安全性を高めて
搾り効率を向上できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す調理機の断面図、第２
図は同上不使用時の状態を示す一部を切欠いた側面図、
第３図は同上調理機本体の断面図、第４図は同上吐出口
部の背面図、第５図は同上開閉体の斜視図である。 １３・・・調理機本体、１４・・・投入口、１７・・・
ジュース流出口、１９・・・かす排出口、２０・・・吐
出口部、３６・・・回転体、４０・・・切削刃部、４１
・・・圧搾部、５０・・・開閉体、５１・・・閉塞部、
５６・・・かす溜室、５γ・・・かす排出開口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 投入口を基端側に形成するとともに下面にジュース流出
   口を形成しかつ先端側部にかす排出口を開口し内面を略
   円筒状に形成した調理機本体と、この調理機本体内に回
   転自在に軸架され前記投入口側から投入された被調理材
   料を切削する螺旋状の切削刃部とこの切削刃部に連続さ
   れ被調理材料を圧搾する圧搾部とを有し前記投入口から
   投入された被調理材料を切削、圧搾しながら先端側に移
   送させる回転体とを備え、前記本体のかす排出口の外側
   に突出した吐出口部に、前記かす排出口に連通されこの
   かず排出口より拡開したかす溜室を形成するとともにと
   のかす溜室の排出開口を常時は前記かす排出口より狭小
   に保持する開閉可能な閉塞部を形成した開閉体を着脱自
   在に設けたことを特徴とする調理機。