JPS5935129Y2 - 調理機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は調理機に係り、投入口から投入された被調理材
料を回転体の螺旋状の切削刃部にて切削するとともにこ
の切削された被調理材料を切削刃部に連続する螺旋状の
圧搾部で圧搾してジュース流出口のフィルターにてジュ
ースを抽出する調理機のフィルターに関する。

回転体の外周に形成した螺旋状の切削刃部と圧搾部とで
投入口から投入された被調理材料を切削、圧搾してジュ
ース流出口のフィルターから抽出する調理機が開発され
ているが、フィルターの搾り小孔を径小に形成するとフ
ィルターに目詰りが生じ、またフィルターの搾り小孔を
径大に形成するとかす分が分離されない。

本考案は上記点に鑑みなされたもので、投入口を形成し
た基端側より先端側において被調理材料が圧縮される点
に着目し、フィルターの搾り小孔を基端側から先端側に
向って少なくとも中央部から先端側の一部を他の部分よ
り太きく形成し、フィルターの目詰りを防止するととも
にジュースをネクター化し、かす分との分離が良好に行
われ、搾り効率のよい調理機を提供するものである。

次に本考案の一実施例の構造を図面について説明する。

１は調理機基体で、内部には電動機収容部２とこの電動
機収容部２の上部に位置した伝導機構収容部３が形成さ
れている。

またこの基体１の前記電動機収容部２の一側段部の上面
にてジュース容器およびかす受容器載置台部５が形成さ
れている。

また前記基体１の電動機収容部２の土壁部に電動機１が
ゴムクッションを介在させて固着され、この電動機７の
上部に設けられこの電動機７に連動する歯車伝導機構を
設けたギヤーケース８は前記伝動機構収容部３に位置さ
れ、このギヤーケース８から水平状に突出されている駆
動軸９が設けられている。

この駆動軸９の一端にはカップリング部１０が形成され
、このカップリング部１０に対向する前記基体１の側壁
１１には嵌合孔１２が形成され、この嵌合孔１２の内側
に前記カップリング部１０が位置されている。

次に１３は調理機本体で、この本体１３の内径は先端に
向って漸次縮径された略円筒形状に合成樹脂にて成形さ
れ、この本体１３は軸方向を水平状にして基部側は開口
され前記基体１に取着されるようになっている。

この本体１３の基端側の上面には筒状の被調理材料投入
口１４が形成され、この投入口１４の上端開口部１５か
ら被調理材料を押圧する押棒１６が進退自在に挿通され
ている。

また前記本体１３の下面にはジュース流出口１７が開口
されている。

このジュース流出口１７には本体１３の内面と略同−面
になるよう断面略円弧状の板状フィルター１８が着脱自
在に設けられている。

このフィルター１８は第２図に示すように基端側より先
端側に向って中央部より先端側に他の部分の搾り小孔１
９ａに比して径大の搾り小孔１９ｂが形成されている。

さらに前記本体１３の先端側の上部後側に内面に対し略
接線方向に向ってかす排出口（図示せず）が形成され、
このかす排出口は前記フィルター１８部を通過した搾り
かすを排出するように前記ジュース流出口１７から本体
１３の円周方向の略中間に位置されている。

また前記本体１３の基端開口部２１の外周にはねじ部２
２が形成されている。

そしてこの本体１３の開口部はねじ部２２に着脱可能に
螺合される蓋体２５にて開閉自在に閉塞され、この蓋体
２５の内面中心部には軸支孔２６が形成され、この軸支
孔２６には金属または合成樹脂にて成形した軸受２γが
嵌合固着されている。

また前記本体１３の先端中心部には軸受凹部２８が形成
され、この軸受凹部２８に金属または合成樹脂にて成形
された軸受２９が嵌合固着されている。

また前記蓋体２５の内周面にはねじ溝３０が形成され、
この蓋体２５の外端には同心円状に嵌合筒部３２が形成
され、この嵌合筒部３２には図示しないクランプ係止爪
を係脱自在に係合する係止孔が形成されている。

次に３６は回転体で、この回転体３６は先端側に向って
拡径した中空円筒状に形成され、この回転体３６の先端
開口部を閉塞する端面板３７と基端面とにこの回転体３
６を貫通した回転軸３８の両端が突出され、この回転軸
３８の両端は前記軸受２７，２９に回転自在に軸架され
、この回転軸３８の基端には前記本体１３の軸支孔２６
から突出され前記駆動軸９のカップリング部１０に係脱
自在に係合されるカップリング部３９が形成されされて
いる。

そしてこの回転体３６の中心は前記本体１３の略円筒状
の内面の中心と略一致するようになっている。

この回転体３６の外周には螺旋状の切削刃部４０と圧搾
部４１とが形成されている。

この切削刃部４０は前記本体１３の投入口１４に位置さ
れており、この切削刃部１０と投入口１４の本体１３の
開口縁部４２とにて投入口１４から投入された被調理材
料は切削されるようになっている。

そして切削刃部４０間の谷部４３と山部４４の径差は先
端側に向って小さくなっている。

またこの回転体３６の圧搾部４１は前記螺旋状の切削刃
部４０に連続する螺旋状翼部４５を有し、−力方向の回
転で被調理材料は先端側に移送されるようになっており
、この螺旋状翼部４５間の谷部４６と山部４γとの径差
は先端側に向って漸次小さくなっており、この切削刃部
４０と圧搾部４１の翼部４５のピッチ間隔は先端側に向
って漸次小さくなっている。

またこの螺旋状の切削刃部４０の山部４４と圧搾部４１
の山部４１の外径と本体１３の内周との間隙は一定の小
間隙に保持されている。

５４はクランプケース体で、このクランプケース体５４
は前記基体１内に配設されたギヤーケース８の側壁５５
の外面に駆動軸９の外周に同心状に形成した環状枠部５
６に嵌合される嵌合筒部５Ｔを有し、この嵌合筒部５γ
内に前記駆動軸９のカップリング部１０が配設されるよ
うになっている。

そしてこのクランプケース体５４はねじなどにて前記ギ
ヤーケース８の側面に固着されている。

またこのクランプケース体５４には前記蓋体２５の嵌合
筒部３２を嵌合する筒状部５９が前記嵌合筒部５Ｔと同
心円状に形成されている。

また前記本体１３のかず排出口に接続されるかす受容器
７１は前記基体１の載置台部５に載置される。

また７９はジュース容器で、前記基体１の載置台部５に
載置され、上端開口部は前記本体１３のジュース流出口
１γの下方に位置されるようになっている。

そしてこの本体１３のジュース流出口１Ｔの周縁に位置
して本体１３の下部には覆い枠部８０が一体に設けられ
ている。

次にこの調理機の作用について説明する。

本体１３の基端開口部２１から回転体３６を挿入し、こ
の基端開口部２１に蓋体２５を螺合し、回転軸３８を軸
受２７，２９に軸架し、この状態で蓋体２５の嵌合筒部
３２を基体１に取着されているクランプケース体５４に
嵌合すると、嵌合筒部３２の係止孔にクランプ係止爪が
係止され、同時に回転軸３８のカップリング部３９は駆
動軸９のカップリング部１０に結合される。

そして電動機７を駆動すると、歯車伝導機構を介して駆
動軸９は減速回転され、カップリング部１０．３９の保
合を介して回転される回転軸３８が回転され、回転体３
６は回動される。

この状態で被調理材料投入口１４から被調理材料を投入
し、押棒１６にて押動すると材料は回転体３６の切削刃
部４０と投入口１４の開口縁部にて切削されながら螺旋
状の切削刃部４０にて回転体３６の先端側に移送される
。

そして切削された材料は螺旋状の切削刃部４０に連続す
る螺旋状翼部４５を有する圧搾部４１に送り込まれる。

この圧搾部４１は螺旋状翼部４５の谷部４６と山部４１
との径差が先端側に向って漸次小さくなっているため本
体１３の内面と谷部４６との間で順次粉砕圧搾され、抽
出された液分は下部のジュース流出口１７にフィルター
１８の搾り小孔１９ａを通過して流出され、ジュース容
器１９に滴下される。

このとき被調理材料は本体１３の先端側は最も圧縮され
、フィルター１８に加わる搾りかすの接触圧力が大きく
なるが、先端側の搾ち小孔１９ｂは他の搾り小孔１９ａ
より径大に形成され、しかも基端側の切削刃部４０で切
削されて中央部付近で最も液分と分離し易く、フィルタ
ー１８は目詰りすることなくジュースはジュース流出口
１１から流出される。

そして繊維分の搾りかす分はかす排出口からかす受容器
７７に排出される。

また調理加工後はクランプを解除し、蓋体２５をクラン
プケース体５４から抜き外し、本体１３から蓋体２５を
外し、回転体３６およびフィルター１８を本体１３から
取外して洗浄する。

なお前記フィルター１８は中央部より先端側に径大の搾
り小孔１９ｂを形成したが、第３図に示すように中央部
分のみに径大の搾り小孔１９ｂを形成してもよい。

本考案によれば、調理機本体のジュース流出口に設けら
れるフィルターの搾り小孔は基端側から先端側に向って
少なくとも中央部から先端側の一部を他の部分より大き
く形成したので、投入口から投入された被調理材料を回
転体の切削刃部にて切削するとともに圧搾部にて圧搾し
、ジュースをフィルターの搾り小孔からジュース流出口
に流出させる際に被調理材料は切削刃部にて切削されて
切削されながら先端側に移送される際中央部付近で最も
液分が分離され易く、しかも先端側が最も圧縮されてい
ることからジュースの流出が円滑でフィルターの目詰り
がなく、被調理材料の繊維状のかす分を除いた果肉外も
ジュースとして抽出され、ジュースのネクター化ができ
、圧搾効率を向上でき、さらにフィルターの洗浄も容易
にできるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す調理機の断面図、第２
図は同上フィルターの平面図、第３図は他の実施例を示
すフィルターの平面図である。 １３・・・・・・調理機本体、１４・・・・・・投入口
、１Ｔ・・・・・・ジュース流出口、１Ｂ・・・・・・
フィルター、１９ａ。 １９ｂ・・・・・・搾り小孔、３６・・・・・・回転体
、４０・・・・・・切削刃部、４１・・・・・・圧搾部
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 投入口を基端側に形成するとともに下面にジュース流出
   口を形成し内面を略円筒状に形成した調理機本体と、こ
   の本体内に回転自在に軸架され前記投入口から投入され
   た被調理材料を切削する螺旋状の切削刃部とこの切削刃
   部に連続して形成され被調理材料を圧搾する螺旋状の圧
   搾部とを有し被調理材料を切削、圧搾しながら先端側に
   移送させる回転体と、前記本体のジュース流出口に設け
   られ搾り小孔を形成した板状のフィルターとを具備し、
   前記フィルターの搾り小孔は基端側から先端側に向って
   少なくとも中央部から先端側の一部を他の部分より大き
   く形成したことを特徴とする調理機。