JPS644443B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は調理機に係り、切削刃部と圧搾部とを
有する回転体を回転させて投入口から投入された
被調理材料を切削粉砕し、引続き圧搾部にて圧搾
して搾り液をジユース流出口から流出させるよう
にした調理機本体を前記回転体を回転させる駆動
軸を設けた基体に取着するクランプ機構に関す
る。

この種の調理機として調理機本体内にその投入
口から投入された被調理材料を切削粉砕する螺旋
状の切削刃部とこの切削刃部に連続する螺旋状の
凹部にて形成され切削粉砕された被調理材料を圧
搾して搾り液をジユース流出口から流出させる圧
搾部を形成した回転体を設けた調理機が開発され
たが、このような調理機では調理機本体を軸方向
に水平にして基体に取着し、この基体に設けた駆
動軸に前記回転体を連結しなくてはならない。

本発明は上記問題点に鑑みなされもので、調理
機本体の基端部に形成したクランプ鉤部が係脱自
在に係合する基体のクランプ体に係合したとき、
被調理材料を切削粉砕、圧搾する回転体の回転軸
の連結部が駆動軸の連結部に回転方向に結合され
るようにし、基体に本体が取着されたときに回転
体には駆動軸の回転が確実に伝達されるとともに
調理機本体の基端部と基体の被取付面とが接触状
態にあり、上面の投入口から被調理材料を投入し
て押付けるとき、下向きに加わる力などが調理機
本体に作用しても、調理中のがたつき、調理機本
体の遊動が防止される調理機を提供することを目
的としたものである。

本発明の調理機は、投入口を基端側上面に開口
するとともに先端側の下面にジユース流出口を形
成しかつこのジユース流出口の端部側にかす排出
口を形成し内面を略円筒状に形成し軸方向を水平
にして取着される調理機本体と、この調理機本体
内に回転自在に軸架され前記投入口から投入され
た被調理材料を切削粉削する螺旋状の切削刃部と
この切削刃部に連続され前記切削刃部にて切削さ
れた被調理材料を圧搾する螺旋状の圧搾部とを有
する回転体と、前記調理機本体を着脱自在に取着
し前記回転体の回転軸に結合する駆動軸を設けた
基体とを備え、前記本体の基端側に形成したクラ
ンプ鉤部を係脱自在に係合するクランプ体を前記
基体の側壁に前記本体の結合方向と直交方向に進
退自在に設けるとともに前記回転軸の連結部に回
転方向に結合される連結部を前記駆動軸に形成
し、前記調理機本体の基端部と基体の側壁との接
触時にクランプ鉤部にクランプ体が係合される位
置にこのクランプ鉤部とクランプ体とを設けると
ともにこのクランプ鉤部にクランプ体が係合した
ときに前記回転軸の連結部と駆動軸の連結部とが
互いに結合される位置に各連結部を配設したこと
を特徴とするものである。

本発明の調理機は、調理機本体のクランプ鉤部
を基体のクランプ体に取着するときに、調理機本
体のクランプ鉤部がクランプ体が係合されると、
この位置で、被調理材料を切削粉砕、圧搾する回
転体の回転軸の連結部と駆動軸の連結部とが互い
に結合され、この状態で本体の基端部と基体の側
壁とが接触されている。

次に本発明の一実施例の構成を図面について説
明する。

１は調理機基体で、内部には電動機収容部２
と、この電動機収容部２の上部に位置する伝導機
構収容部３が形成されている。またこの基体１の
伝導機構収容部３の一側段部にて調理機本体４の
支持台部５が形成され、さらに前記電導機収容部
２の一側段部の上面にてジユース容器およびかす
受容器載置台部６が形成されている。

前記基体１の電動機収容部２に固着された電動
機７の回転軸８は伝導機構収容部３に突出され、
この回転軸８の突出端にウオームギヤー９が取付
けられ、このウオームギヤー９に噛合するウオー
ムホイール１０が前記伝導機構収容部３に設けら
れた減速ギヤーケース１１に水平状に軸架されて
いる駆動軸１２に設けられている。この駆動軸１
２の一端部には連結部としてのカツプリング部１
３が形成され、このカツプリング部１３に対向し
て前記基体１の被取付面となる側壁１４には軸挿
通孔１５が形成され、この軸挿通孔１５の内側に
前記カツプリング部１３が位置され、カツプリン
グ部１３は基体１の外方に露出されないようにな
つている。

次に前記調理機本体４の内径は先端開口部１６
に向つて漸次拡径された略円筒形状に合成樹脂に
て成形され、この中体４は軸方向を水平状にして
基部は前記基体１の支持台部５に支持されるよう
になつている。この本体４の基端側の前記支持台
部５に支持される部分の上面には筒状の被調理材
料投入口１７が形成され、この投入口１７の上端
開口部１８から被調理材料を押圧する押棒１９が
進退自在に挿通されている。またこの本体４の前
記支持台部５から突出される他端側下面にはジユ
ース流出口２０が開口され、このジユース流出口
２０には多数の小孔を形成したフイルター２１が
本体４の内周面に沿つて内周面と同一面に円弧状
に設けられている。

さらにこの本体４の先端側の上部後側に内面に
対し略接線方向に突出したかす排出口２２が形成
され、このかす排出口２２は前記フイルター２１
を通過した搾りかすを排出するように前記ジユー
ス流出口２０から本体４の円周方向の略中間に位
置されている。

また本体４の先端開口部１６はパツキング２４
を介して本体４の先端に開閉自在に螺合された蓋
体２３にて閉塞され、この蓋体２３の内面中心部
には軸受凹部２５が形成され、この軸受凹部２５
には金属または合成樹脂にて成形した軸受２６が
嵌合固着されている。

また前記本体４の基端中心部には軸支孔２７が
形成され、この軸支孔２７の外側に筒状の軸受部
２８が一体に突出され、この軸受部２８に金属ま
たは合成樹脂にて成形された軸受２９が嵌合固着
されている。

次に３３は回転体で、この回転体３３に貫通し
て両端に突出した回転軸３４は前記軸受２６，２
９に回転自在に軸架され、この回転軸３４の基端
には前記本体４の軸受部２８から突出され前記駆
動軸１２のカツプリング部１３に係脱自在に係合
され回転方向に結合される連結部としてのカツプ
リング部３５が形成されている。そしてこの回転
体３３の中心は前記本体４の略円筒状の内面の中
心と略一致するようになつている。

この回転体３３の外周には螺旋状の切削刃部３
６と圧搾部３７とが形成されている。この切削刃
部３６は前記本体４の投入口１７に位置されてお
り、この切削刃部３６と投入口１７の本体４の開
口縁部３８とにて投入口１７から投入された被調
理材料が切削されるように刃面３９は先端側に向
つて形成されている。そして切削刃部３６間の凹
部４０の径は大きな径差をもつて先端側に向つて
径大となつている。またこの回転体３３の圧搾部
３７は前記螺旋状の切削刃部３６に連続する螺旋
状翼部４１を有し、一方方向の回転で被調理材料
は先端側に移送されるようになつており、この螺
旋状翼部４１間の凹部４２は先端側に向つて漸次
径差をもつて径大となつている。

またこの螺旋の切削刃部３６と翼部４１の外径
は前記本体４の内径に合せて漸次先端に向つて径
大となつている。

次に前記本体４を基体１に取着するクランプ機
構について説明する。

前記本体４の軸受部２８の外周部には端面側よ
り外方に向つて拡開する方向に傾斜された係合案
内面３０と、この案内面３に連続して係止面３１
を有するクランプ鉤部３２が形成されている。

また前記基体１の側壁１４の外面に形成した環
状枠部１４内に筒状のクランプ支持体５０が回転
自在に嵌合されている。この支持体５０内に複数
のクランプ体４５が中心に向つて進退自在に設け
られ、この各クランプ体４５に突設した突部４９
と前記支持体５０の周壁の内面との間にクランプ
体４５をそれぞれ中心に向つて附勢するばね片４
６の両端が係止されている。このクランプ体４５
は前記本体４のクランプ鉤部３２の案内面３０に
係合押圧さればね片４６の弾力に抗して外方に押
動されるように傾斜係合面４７と係止面３１に係
止される係合面４８が形成されている。また前記
支持体５０は前記基体１の側壁１４の内面に当接
し軸孔６２を有する保持板５２に側壁１４に形成
した弧状長溝５３に挿通したねじ５４にて連結さ
れている。また前記側壁１４の軸挿通孔１５の外
側に前記クランプ体４５の突部４９に係合する環
状の案内部５５が形成され、この案内部５５にク
ランプ体４５の突部４９をばね片４６に抗して外
方に押圧するクランプ解除部５６が外方に向つて
突出形成されている。

また本体４の基端側端面には前記支持体５０の
係合孔５７に係脱自在に係合する突起５８が形成
されている。またこの支持体５０には本体４の外
方に図示しない円周方向の案内溝から突出する摘
み６３が設けられている。

また５９は前記基体１の載置台部６上に前記本
体４のジユース流出口２０の下方に位置して載置
されるジユース容器である。

さらに６０は前記基体１の載置台部６上にジユ
ース容器５９に隣接して載置されるかす受容器
で、このかす受容器６０の上端は前記本体４のか
す排出口２２に臨ませて開口されている。

次にこの実施例の作用について説明する。

本体４の基端側を基体１の支持台部５上に摺動
すると、本体４のクランプ鉤部３２がクランプ体
４５を係合案内面３０と傾斜係合面４７との係合
でばね片４６に抗して押動し、このクランプ鉤部
３２の係止面３１がクランプ体４５の係合面４８
の位置より内方に挿入されると、クランプ体４５
はばね片４６によつて中心に向つて進出され係合
面４８が係止面３１に係合し、クランプ鉤部３２
はクランプ体４５に係止され、このとき回転軸３
４は駆動軸１２にカツプリング部１３，３５を介
して連結され回転方向に結合される。また突起５
８がクランプ支持体５０の係合孔５７に係合され
る。この状態で本体４は水平状に基体１の支持台
部５に支持されるとともに本体４の基端面は支持
体５０を介して基体１の側壁１４に当接されて遊
動することのないように本体４は基体１に取着さ
れる。

そしてスイツチ６４を閉成すると電動機７は駆
動され、ウオームギヤー９、ウオームホイール１
０を介して駆動軸１２は毎分200乃至300回転程度
に減速回転される。この駆動軸１２にカツプリン
グ部１３，３５の係合を介して回転される回転軸
３４が回転され、回転体３３は回動される。この
状態で被調理材料投入口１７から被調理材料を投
入し、押棒１９にて押動すると材料は回転体３３
の切削刃部３６と投入口１７の開口縁部３８にて
切削されながら螺旋状の切削刃部３６にて回転体
３３の先端側に移送される。そして切削された材
料は螺旋状の切削刃部３６に連続する螺旋状翼部
４１を有する圧搾部３７に送り込まれる。この圧
搾部３７は螺旋状翼部４１の凹部４２間は漸次径
大に形成され、本体４の内面と凹部４２との間で
順次粉砕圧搾され、抽出された液分は下部のジユ
ース流出口２０にフイルター２１の小孔を通過し
て流出され、ジユース容器５９に滴下される。そ
して繊維分の搾りかす分はかす排出２２からかす
受容器６０に排出される。

また調理加工後は摘み６３を操作して上方に押
し上げるとクランプ支持体５０が回動し、クラン
プ体４５は基体１の案内部５５に沿つて摺動さ
れ、案内部５５のクランプ解除部５６にてばね片
４６に抗して外方に押動され、クランプ鉤部３２
との係合が解かれる。この状態で本体４を基体１
から取外すことができる。

また本体４の取外しは本体４を回動させ、その
突起５８によつてクランプ支持体５０を回動させ
ることによつて行うこともできる。

そして基体１から取外した本体４の蓋体２３を
外すことにより回転体３３を開口部１６から引抜
くことができる。そして回転体３３の引抜きに際
しては回転体３３には螺旋状の切削刃部３６と圧
搾部３７とが一体に形成されているため取扱い操
作性がよく、しかも本体４の内径は開口部１６側
に向つて拡開され、回転体３３も切削刃部３６の
外周と圧搾部３７の外周とも先端側が径大となつ
ているため回転体３３の挿脱も容易で、本体４内
の洗浄、回転体３３の洗浄も容易にできる。

なお前記実施例では電動機７にウオームギヤー
９、ウオームホイール１０によつて減速駆動され
るようにした構造について説明したが、ベルト連
動によつて回転軸８と駆動軸１２とを連動させて
もよい。

また回転体３３の回転軸３４と駆動軸１２とは
基体１の伝導機構収容部３内にてカツプリング結
合するようにして駆動軸１２が基体１の外方で露
出して回転されることがなく、手を触れるなどの
危険性を防止しているが、基体１の外方で回転体
３３の回転軸３４と結合させてもよい。

また前記駆動軸１２の連結部および回転軸３４
の連結部をそれぞれ形成するカツプリング部１
３，３５はそれぞれ駆動軸１２および回転軸３４
と一体に形成したが、別体にて形成することもで
きる。

本発明によれば、水平方向に基体に取着される
調理機本体の基端部と基体の側壁の被取付面の接
触時に本体のクランプ鉤部に基体のクランプ体が
係着される位置にこのクランプ鉤部とクランプ体
とを設けるとともにこのクランプ鉤部にクランプ
体が係合したときに被調理材料を切削粉砕、圧搾
する回転軸の連結部と駆動軸の連結部とが互いに
結合される位置に各連結部を配設したので、調理
機本体は回転軸が水平状となつて基体に取付けら
れ、本体が基体に対してクランプ係合したとき、
回転軸と駆動軸とが連結され、本体が基体に対し
てクランプ結合したとき、本体の基端部と基体の
側壁とが接触状態となり、回転体に確実に駆動軸
の回転が伝達され、本体の取着操作が容易とな
り、また調理する際、調理機本体の上面投入口か
ら被調理材料を投入して押付けるときに下方向に
加わる力などが作用しても、クランプ体の係合の
他に、調理機本体と基端部と基体の被取符け面と
が接触状態となり、調理機本体はがたついたり、
遊動することが防止され、調理機本体が調理時に
回転体の回転で振動されることがないものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す調理機の平面
図、第２図は同上縦断正面図、第３図は同上クラ
ンプ機構部の断面図、第４図は同上クランプ機構
部の案内部の正面図である。 １……基体、４……調理機本体、１２……駆動
軸、１３……駆動軸１２の連結部としてのカツプ
リング部、１４……被取付面としての側壁、１７
……投入口、２０……ジユース流出口、２２……
かす排出口、３２……クランプ鉤部、３３……回
転体、３４……回転軸、３５……回転軸３４の連
結部としてのカツプリング部、３６……切削刃
部、３７……圧搾部、４２……凹部、４５……ク
ランプ体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 投入口を基端側上面に開口するとともに先端
   側の下面にジユース流出口を形成しかつこのジユ
   ース流出口の端部側にかす排出口を形成し内面を
   略円筒状に形成し軸方向を水平にして取着される
   調理機本体と、この調理機本体内に回転自在に軸
   架され前記投入口から投入された被調理材料を切
   削粉砕する螺旋状の切削刃部とこの切削刃部に連
   続され前記切削刃部にて切削された被調理材料を
   圧搾する螺旋状の圧搾部とを有する回転体と、前
   記調理機本体を着脱自在に取着し前記回転体の回
   転軸に結合する駆動軸を設けた基体とを備え、 前記本体の基端側に形成したクランプ鉤部を係
   脱自在に係合するクランプ体を前記基体の側壁に
   前記本体の結合方向と直交方向に進退自在に設け
   るとともに前記回転軸の連結部に回転方向に結合
   される連結部を前記駆動軸に形成し、 前記調理機本体の基端部と基体の側壁の被取付
   面との接触時にクランプ鉤部にクランプ体が係合
   される位置にこのクランプ鉤部とクランプ体とを
   設けるとともにこのクランプ鉤部にクランプ体が
   係合したときに前記回転軸の連結部と駆動軸の連
   結部とが互いに結合される位置に各連結部を配設
   したことを特徴とする調理機。