JPS5926905Y2 - 調理機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えばジューサの如き調理機の改良に関する。

従来、ジューサとして、内部を略円筒状に形成した調理
機本体を水平に設置し、この本体内部に螺旋状のスパイ
ラル突部な設けてなる圧搾部およびこのスパイラル突部
に切削刃を設けてなる切削部を有する回転体を装着し、
回転体を回転させながら本体の投入口から投入された被
調理材料を回転体のスパイラル突部の切削刃をもって順
次細かく粉砕し、これを回転体の回転により更に細かく
粉砕しつつ圧搾部にて本体内壁との間に圧搾して果汁と
絞りカスとを分離して先方に移送し、果汁を抽出するも
のが提案されている。

しかしこのような装置にあっては、材料の粉砕は主とし
て回転体の切削刃をもって行なわれるため負荷が投入口
付近に集中し投入口から材料を投入すると投入口付近で
負荷が急増し動作が不安定になり好ましくないとともに
、材料の粉砕度が十分でなく果汁を必しも十分に抽出す
ることができない欠点があった。

本考案はこのような点に鑑みなされたものであり、回転
体の投入口側に位置するスパイラル突部に挾まれた溝面
にスパイラル突部より低く位置してなる切削突部を形成
し、投入口において切削刃をもって粉砕された材料をこ
の切削突部をもって更に細く粉砕することにより、材料
の粉砕に係る負荷を分散させ安定した動作を行なうこと
ができるとともに果汁の抽出を効果的に行うことを可能
とする調理機を提供するものである。

次に本考案の一実施例の構成を図面について説明する。

１は調理様基体で、内部には電動機収容部２と、この電
動機収容部２の上部に位置する伝導機構収容部３が形成
されている。

またこの基体１の伝導□機構収容部３の一側段部にて調
理機本体４の支持台部５が形成され、さらに前記電動機
収容部２の一側段部の上面にてジュース容器およびかす
受容器載置台部６が形成されている。

前記基体１の電動機収納部２ｖｃ固着された電動機７０
回転軸は伝導機構収容部３に突出され、この回転軸の突
出端にウオームギヤーが取付けられ、こＯウオームギヤ
ーに噛合するホイールギヤーが前記伝導機構収容部３に
設けられた減速ギヤーケース１１に水平状に軸架されて
いる駆動軸１２に設けられている。

この駆動軸１２の一端にはカンプリング部１３が形成さ
れ、このカンプリンク部１３に対向して前記基体１の側
壁１４には軸挿通孔１５が形成されている。

次に前記調理機本体４の内径は先端部１６に向って漸次
径小となる略円筒形状に合成樹脂にて成形され、この本
体４は軸方向を水平状にして基部は前記本体４の支持台
部５に支持されるようになっている。

この本体４０基端側の前記支持台部５に支持される部分
の上面には筒状の被調理材料投入口１７が形成され、こ
の投入口１Ｔの上端開口部１８から被調理材料を押圧す
る押棒１９が進退自在に挿通されている。

またこの本体４の前記支持台部５から突出される他端側
下面にはジュース流出口２０が開口され、このジュース
流出口２０には多数の小孔を形成した板状のフィルター
２１が着脱自在に本体４の内周面に沿って内周面と同一
面に円弧状に設けられている。

さらにこの本体４の先端側の上部後側に内面に対し略接
線方向に突出したかず排出口２２が形成され、このかす
排出口２２は前記フィルター２１を通過した搾りかすを
排出するように前記ジュース流出口２０から本体４０円
周方向の略中間に位置されている。

また本体４の先端部１６の内面中心部には軸受凹部２５
が形成され、この軸受凹部２５には金属または合成樹脂
にて成形した軸受２６が嵌合固着されている。

また前記基体１の側壁１４の軸挿通孔１５には筒状の軸
受部２８が一体に突出され、この軸受部２８に金属また
は合成樹脂にて成形された軸受２９が嵌合固着されてい
る。

次に３３は回転体で、この回転体３３に貫通して両端に
突出した回転軸３４は前記軸受２６゜２９に回転自在に
軸架され、この回転軸３４０基端ｖｃは前記本体４の軸
受部２８から突出され前記駆動軸１２０力ンプリング部
１３に係脱自在に係合されるカンプリング部３５が形成
されている。

そしてこの回転体３３の中心は前記本体４の略円筒状の
内面の中心と略一致するようになっている。

この回転体３３の外周には上記投入口１７に面する部分
が切削刃３６ａをもってなるスパイラル突部３６が基端
側から先端側に螺旋状に配設され、上記ジュース流出口
２０に面する部分に圧搾部３７が形成されている。

そして上記切削刃３６ａと投入口１７０本体４の開口縁
部３８とにて投入口１７から投入された被調理材料は切
削されるように刃面３９をスパイラル突部３６の接線先
端側に向って揃えて形成されている。

またこの山転体３３の圧搾部３７においては刃面３９を
有しないスパイラル突部３６が連続し、−力方向の回転
で被調理材料は先端側に移送されるようになっている。

そして、このスパイラル突部３６間の溝面４０は先端側
に向って漸次径差をもって径太となっており、この溝面
４０と本体４の内面およびフィルター２１の内面との間
隙ｔは徐々に小さくなっている。

また、スパイラル突部３６の外径は前記本体４の内径に
合せて漸次先端に向って径小となっている。

そのピンチは先端に向けて漸次狭くなっている。

そして、上記投入口１７側に位置するスパイラル突部３
６に狭まれた溝面４０、すなわち本実施例にあっては投
入口１７からジュース抽出口２０にかけて位置する溝面
４０にはそのスパイラル方向に沿い部分的に切削突部４
４が複数個突設されている。

この切削突部４４は各々スパイラル突部３６より低く形
成されている。

また５９は前記基体１の載置台部６上に前記本体４のシ
ュス流出口２０の下方に位置して載置されるジュース容
器である。

さらに６０は前記基体１の載置台部６上にジュース容器
５９に隣接して載置されるかす受容器で、このかす受容
器６０の上端は前記本体４のかず排出口２２に臨ませて
開口されている。

また前記本体４の下面にはゴムなどの複数の支持脚６１
が形成され、この少くとも一つの支持脚６１は前記支持
台部５より外側に位置している。

次にこの調理器の使用方法について説明する。

まず、図示しないスイッチをオンし電動機７を駆動する
と、ウオームギヤ、ウオームホイールを介して駆動軸１
２は大略毎分２００乃至３００回転に減速回転される。

この駆動軸１２にカンプリング部１３．３５の係合を介
して回転される回転軸３４が回転され、回転体３３は回
動される。

この状態で被調理材料投入口１７から被調理材料を投入
し、押棒１９にて押動すると、材料は回転体３３の切削
刃３６ａと投入口１７の開口縁部３８にて切削刃３６ａ
の刃高に合わせて順次切削されながら螺旋状のスパイラ
ル突部３６により溝面４０に沿ってｂ転体３３の先端側
に移送される。

そして切削された材料は溝面４０に沿って移送される際
、果汁の抽出が容易となるよう切削突部４４により更に
細かく粉砕されていく。

そして、この切削突部４４による材料の粉砕作業により
投入口１７の切削刃３６ａに集中する負荷が分散し、投
入口１７に材料を投入した際における投入口１７付近の
負荷の急激な増加が緩和され、回転体３３の駆動も安定
化される。

このようにして細かく粉砕された材料は、圧搾部３７Ｉ
Ｆ−送り込まれ果汁が圧搾抽出されるとともに、ここに
おいて抽出された果汁は下部のジュース流出口２０から
フィルター２１の小孔な通過して流出され、ジュース容
器５９に滴下される。

そして繊維分の絞りかす分はかす排出口２２かもかす受
容器６０ｒｃ排出される。

とのかず排出口２２は回転体３３０回転方向に対しジュ
ース流出口２０より下手側に位置する上方に位置される
ため、ジュース流出口２０にて液分を抽出された後にか
す排出口２２から排出され、かす分には再び液分が吸収
されることなく集中的に排出され、搾り効率が向上され
る。

以上の如く本考案によれば、自転体の投入口側に位置す
るスパイラル突部に挾まれた溝面ニスパイラル突部より
低く位置してなる切削突部な形威し、投入口において切
削刃をもって粉砕された材料なとの切砕突部をもって更
に細かく粉砕することにより、投入口から投入される材
料を粉砕するに要する負荷を投入口から分散させ急激な
負荷の増加を緩和して安定した動作を可能とするととも
に、切削刃のみなもって粉砕される材料の粒に比して切
削突部も加えて粉砕される材料の粒は更に小さくなるた
め果汁の抽出をより効果的に行うことを可能とする調理
機が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る調理機の一実施例を示す側断面図
、第２図はその正面図、第３図はその要部の側面図であ
る。 ４・・・調理機本体、１７・・・投入口、２０・・・ジ
ュース流出口、２２・・・排出口、３６・・・スパイラ
ル突部、３６ａ・・・切削刃、３７・・・圧搾部、４０
・・・溝面、４４・・・切削突部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 投入口を基端側に開口するとともにジュース流出口を先
   端側下面に形成しかつ先端部にかす排出口を形成し内面
   を略円筒状に形成して軸方向を水平面内に設けた調理機
   本体と、との本体の内部に回動自在に取付けられ、上記
   投入口に面する部分が切削刃をもってなるスパイラル突
   部を基端側から先端側にかけて螺旋状に配設するととも
   に上記投入口側に位置するスパイラル突部に挾まれた溝
   面にスパイラル突部より低く突出してなる切削突部を形
   成し更に上記ジュース流出口に面する部分を圧搾部とし
   た回転体とを備えたことを特徴とする調理機。