JPS5936173Y2 - 調理機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は調理機に絞り、絞りケース体中で切削刃部と圧
搾部とを有する回転体を回転させて投入された被調理材
料を、切削粉砕し、引続き圧搾部にて圧搾して絞り液を
ジュース流出口がら流出させるようにした絞りケース体
の絞りがす排出機構に関する。

この種の調理機として、絞りケース体内にその投入口か
ら投入された被調理材料を回転円筒体の切削刃部と圧搾
部で切削、圧搾し絞り液をジュース流出口から流出させ
るものにおいて、絞りケース体の周面の先端−側に形成
されたがす排出口がら排出される絞りかすにジュース分
が伴って排出される傾向があった。

本考案は上述の問題に鑑みなされたもので、切削刃部と
圧搾部を形成した回転体を軸架した絞りケース体の、先
端の前記回転体がジュース流出口側より上向きに回転す
る側に下端が前記絞りケース体の軸芯より上方で、上端
が絞りケース体の上端内面の接線よりも下方になるかす
排出口を開口させ、絞りかすに含まれるジュース分が絞
りケース体に沿って流下され易いようにしたものである
。

次に本考案の一実施例の構成を添附図面のジューサにつ
いて説明する。

１は調理機基体で、内部には電動機を収納した電動機ケ
ース体２と、電動機に連結された変速ギヤ機構を収納し
たギヤケース体３とが内装されている。

４は合或樹脂製絞りケース体で、基端開口部５に向って
漸次拡径された内径を有する略円筒状に形成され、軸方
向を水平状にして、基端開口部５に螺着された蓋体６が
、前記調理機基体１の一側上部に開口した開口縁７に嵌
着されて基体１に支持されている。

更に絞りケース体４の基端に近い上面には、筒状の被調
理材料投入口８が形成され、この投入口８の上端開口部
から被調理材料を押圧する押棒９が進退自在に挿通され
ている。

また絞りケース体４の下面にはジュース流出口１０が開
口され、このジュース流出口１０には、多数の小孔を有
するフィルタ１１が内周面に沿ってこれと同一面となる
ように円弧状に設けられている。

さらに絞りケース体４周壁の先端部−側に、一端を端面
部１２に接してかす排出口１３が開口され、このかず排
出口１３の下端縁１４は、絞りケース体４の軸芯の水平
線よりも上方に位置し、上端縁１５は内面の上端接線よ
りも下方に位置するように形成されている。

また、前記下端縁１４が軸芯よりも立ち上る高さａは限
界があり、あまり高くすると絞りかすが外に出にくくな
り、絞りケース体４内に材料がたまりすぎ投入口８より
逆流するようなことがある。

実験の結果、絞り効果を上げ、しかも絞りかすの排出を
容易にするにはａ＝１ｍｍ〜５ｍｍが最適である。

但し絞りケース体４のかず排出口１３の位置における内
径は、第３図においてｒｒ１＝５２ｍｍ、 ｒ２ ＝
４７ ｍｍ、 ｒ３ ＝ ４３ ｍｍである。

またこの高さａは、フィルタ１１の上端内周の接線と絞
りケース体４の外周面との交点である。

さらにこの絞りかず排出口１３を囲繞してかす排出筒１
６が絞りケース体４周壁より水平方向に突設され、この
かず排出筒１６の下端壁は、絞りケース体４の軸芯と略
同高であり上端壁は絞りケース体４の上端壁より接線方
向に突設されている。

また絞りケース体４の先端を密閉した端面部１２には中
心の凹所１８に一方の軸受１９が嵌着され、基端開口部
５に螺着された蓋体６の中心に他方の軸受２０が嵌着さ
れている。

次に２１は合成樹脂製中空回転体で、この回転体２１を
貫通して両端に突出した回転軸２２は前記軸受１９．２
０に回転自在に軸架され、この回転軸２２の基端は一方
の軸受２０を貫通して蓋体６より突出され、前記ギヤケ
ース体３のギヤ機構の出力軸とカップリング１７を介し
て連結されている。

そしてこの回転体２１の中心は、前記絞りケース体４の
内周の中心と略一致し、回転体２１の回転方向は、前記
かす排出口１３側で上向きに回転するようになっている
。

さらに回転体２１の外周には螺旋状の切削刃部２３とこ
れに連続する螺旋状翼部２４とが形成され、これらのピ
ッチは一連に先方に向って小さくなり、かつ外径は前記
絞りケース体４の内径に合せて先方に向って径小となっ
ている。

さらに切削刃部２３間の凹所よりなる移送部２５と、こ
れに連続する螺旋状翼部２４間の凹所よりなる圧搾部２
６は一連に大きな径差をもって先方に向って径大になっ
ている。

また前記切削刃部２３は前記絞りケース体４の投入口８
の下方に位置し、この切削刃部２３の外周面には軸方向
に多数の歯２７が歯車状に形成されている。

また前記基体１の下部−側より前記絞りケース体４の下
方位置に突設された受台２８上に、前記絞すケース体４
のジュース流出口１０に臨ませてジュース容器２９が載
置されている。

さらに前記受台２８上のジュース容器２９の一側に位置
させて、かす受容器３０を設け、このかす受容器３０の
一側上部に前記かす排出筒１６が嵌合される開口部３１
が形成されている。

次に上述の実施例の作用を説明する。

図示されない電動機とこれと連動するギヤ減速機構を介
して回転軸２２を回転させ回転体２１を回転させる。

この状態で投入口８から被調理材料を投入し、押棒９で
押動すると材料は回転体２１の切削刃部２３と投入口８
の下端関口縁部とによって切削されながら、螺旋状の切
削刃部２３によって漸次細かく切削されつつ回転体２１
の先端側に移送される。

そして切削された材料は、螺旋状の切削刃部２３に連続
する螺旋状翼部２４を有する圧搾部２６に送り込まれる
。

この螺旋状翼部２４の圧搾部２６は先方に向って漸次径
大に形成されているから、絞りケース体４の内面と圧搾
部２６との間隔は漸次狭くなりかつピッチも小さくなる
ため材料は次第に強く圧搾されながら先方に移送されて
ジュース分が抽出され、抽出されたジュース分は下面の
フィルタ１１の小孔を通過して流出され、ジュース容器
２９に滴下される。

そして絞りケース体４の先端迄押し出された絞りかす分
は最終的にフィルタ１１でジュース分を絞り出された後
回転体２１の回転に伴って絞りケース体４の内壁に沿っ
て押し上げられ、この際絞りかす中に残存する液分は、
遠心力によって絞りかすと分離し、絞りケース体４の漸
次垂直方向に立ち上っている内壁に沿って流下する。

さらにかす排出口１３の下端縁１４は、絞りケース体４
の軸芯位置により上方にあるため、垂直方向に立ち上っ
た絞りケース体４の内壁が延長され絞り効果と液の流下
効果を増大させる。

さらにかす排出口１３より排出された絞りかすは、かす
排出筒１６よりかす受容器３０中に排出される。

本考案によれば、基部上面に被調理材料投入口を開口し
、下面にジュース流出口を開口させ、内装した回転体の
回転により被調理材料が切削圧搾されて前記ジュース流
出口よりジュースを流出する略円筒形の絞りケース体の
、前記回転体が上向きに回転する側の先端に接してかす
排出口を開口させ、このかず排出口の下端縁を絞りケー
ス体の軸芯の高さよりも上方に位置させ、上端縁を絞り
ケース体の上端内面の接線より下方に位置させたため、
ジュース流出口でジュースを絞り出した後の絞りかすは
回転体の回転に伴って絞りケース体の内壁を上方へ押し
上げられるとき、残りの液分を絞りケース体の内壁に沿
って流下させさらに軸芯位置よりも上方に突出させた下
端縁によって絞りかすの滞溜時間を長くし圧搾効果をあ
げて残りの液分を充分に紋り出すことが出来る。

またかす排出口の上端縁は絞りケース体の上端内面の接
線よりも下方にしたから絞りかすの排出を円滑にするこ
とが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施の一例を示すジューサの縦断側面
図、第２図は同上かす排出口部の縦断正面図、第３図は
絞りケース体のかず排出口部の内径を示す説明図である
。 ４・・・・・・絞りケース体、８・・・・・・投入口、
１０・・・・・・流出口、１３・・・・・・かす排出口
、１４・・・・・・下端縁、１５・・・・・・上端縁、
２１・・・・・・回転体、２３・・・・・・切削刃部、
２４・・・・・・圧搾部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 投入口を基端側上面に開口するとともに下面にジュース
   流出口を形成し先端−側面にがす排出口を形成し内面を
   略円筒状に形成して軸方向を水平状とした絞りケース体
   と、この絞りケース体内に回転自在に軸架され、前記投
   入口から投入された被調理材料を切削粉砕する螺旋状の
   切削刃部とこの切削刃部に連続する螺旋状の凹部にて形
   成され前記切削刃部にて切削された材料を圧搾する圧搾
   部とを有する回転体とより構成され、前記がす排出口の
   位置が前記回転体が前記ジュース流出口より上向に回転
   する方向で下端縁が前記絞りケース体の軸芯より上方で
   上端縁が前記絞りケース体の上端内面の接線よりも下方
   になるように開口させたことを特徴とする調理機。