JPH0141371Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は、回転体の上端のカツターにて被調理
材料を切削、粉砕し、回転体の周面の搾り部にて
圧搾してジユーサを搾るようにしたジユーサに関
する。

（従来の技術） 従来このジユーサにおいて、垂直回転軸を中心
として回転する回転体の上面に設けたカツターに
て被調理材料を切削、粉砕し、この切削、粉砕さ
れた材料を回転体の周面に形成した螺旋状の搾り
部にて圧搾してジユーサを抽出分離するようにし
たジユーサが開発されている（特開昭59−194710
号公報）。

（考案が解決しようとする問題点） 従来の上記ジユーサは、調理ケースと一体的に
かす排出部が形成されているため、ジユース加工
後に調理室の洗浄が簡単にできず、特にかす排出
口に排出されるかす分にて開放される調整板を設
け、ジユースの搾り効率を高めるようにした構造
では、かす排出口に調整板を取付ける作業が面倒
であるばかりでなく、かす排出口部の洗浄が容易
でなく、洗浄作業性が悪い問題を有していた。

本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、器
体に着脱自在に嵌合される支持ケースに調理ケー
スを嵌合保持し、支持ケースおよび調理ケースを
器体から取出して洗浄ができるようにし、洗浄作
業性のよいジユーサを提供するものである。

（考案の構成〕 （問題点を解決するための手段） 本考案のジユーサは、切削刃を有する板状のカ
ツターを上面に有し周面に螺旋状の搾り部を形成
し垂直回転軸を中心として回転する回転体と、こ
の回転体の搾り部を小間隙をもつて囲繞して調理
室を形成するとともにこの調理室に開口したジユ
ース流出口とかす排出口とを有し下部に前記回転
体の回転軸を挿通する通孔を形成した調理ケース
と、この調理ケースのかす排出口の外側に設けら
れこのかす排出口から排出されるかす分によつて
開放される調整板と、前記調理ケースを着脱自在
に嵌合保持し底部に前記回転軸を挿通する挿通孔
を形成しかつ一側に前記調理ケースに形成したか
す排出口に連通するかす収納部を一体に形成した
支持ケースと、この支持ケースを着脱自在に嵌合
保持する器体と、この器体に着脱自在に取着され
前記調理ケースの上面開口部を覆いかつ前記カツ
ターに対向する被調理材料投入口を開口した蓋体
とを具備し、前記調理ケースの下端に前記回転体
を回転自在に支持する回転軸の通孔を形成した底
部の内径を回転体の底面より小径に形成し、前記
調理ケースのかす排出口の外側にこの調理ケース
の底部から前記調整板の下端縁の近傍まで延出し
た底板部を設けたことを特徴とするものである。

（作用） 本考案のジユーサは、器体の嵌合部に支持ケー
スを嵌合し、この支持ケースに調理ケースを嵌合
し、さらにこの調理ケースに回転体を嵌合し、次
いで蓋体にて器体の上面開口部を覆う。この状態
で調理ケースは支持ケースと蓋体との間に挟着保
持される。そして蓋体の被調理材料投入口から投
入された被調理材料は回転されている回転体のカ
ツターにて切削、粉砕される。このカツターにて
切削、粉砕された材料は、回転体の周面の搾り部
と調理ケースとの間に送り込まれ、この被調理材
料は順次圧搾されてジユース分が調理ケースのジ
ユース流出口から流出される。また被調理材料の
搾りかす分は調理ケースの調理室の底部まで送り
込まれ、調整板を開いてかす排出口より支持ケー
スのかす収納部に排出される。またジユース加工
後の洗浄に際しては、蓋体を器体から取り外し、
回転体と調理ケースおよび支持ケースを器体から
取外し、洗浄する。このとき調整板を設けた調理
ケースのかす排出口は支持ケースから分離されて
おり、かす排出口部の洗浄が容易にできる。

（実施例） 次に本考案の一実施例の構造を図面について説
明する。

１は調理器器体で、この器体１の一側には電動
機配設部２が形成され、この電動機配設部２に収
納固定した電動機３の駆動軸４の下端に設けた歯
車５が噛合連動する減速歯車機構６の出力側主軸
７が器体１の他側後部に設けられている。この主
軸７の上端にはカツプリング部８が形成されてい
る。

またこの主軸７の上部にはケース嵌合部９が上
面に開口して形成され、このケース嵌合部９の底
部１０には前記主軸７のカツプリング部８を挿通
する開口１４が形成されている。またこのケース
嵌合部９の上部は上面開口面に向つて拡開された
拡径部１２を有し、この拡径部１２の上端開口縁
の周縁に係合凹段部１３が形成されている。また
この嵌合部９の底部１０の開口１４の周縁には内
方に突出した嵌合突部１５が形成されている。

次に１６は支持ケースで、前記器体１の嵌合部
９に着脱自在に嵌合されるようになつている。こ
の支持ケース１６の下部には前記嵌合部９の底部
１０の嵌合突起１５に嵌合されて底部に当接支持
される円筒状の支持筒部１７が一体に突設されて
いる。またこの支持ケース１６の内底部には軸受
凹部１８が形成され、さらに内底部にはこの軸受
凹部１８の周縁に内ケース嵌合段部１９が形成さ
れている。

またこの支持ケース１６の一側には透明な搾り
かす収納部２０が一体形成され、このかす収納部
２０は前記器体１の前部の電動機配設部２の隣接
して前側上部に配置されるようになつている。ま
た支持ケース１６の一側にはかす収納部２０と仕
切壁２１にて仕切られたジユース流出室２２が形
成され、このジユース流出室２２の底部にはジユ
ース吐出口２３が開口されている。

そして前記器体１の電動機配設部２に隣接して
下部にジユース容器２４を載置する基台部２５が
形成され、この基台部２５と前記支持ケース１６
のジユース流出室２２とかす収納部２０の下部と
の間にジユース容器２４が配置されるようになつ
ている。

次に２６は前記支持ケース１６に挿脱自在に嵌
合される調理ケースで、このケース２６の底部は
前記支持ケース１６の嵌合段部１９に嵌合される
ようになつている。この調理ケース２６の上部は
拡開されたテーパー状の送り込み案内部２７が形
成され、この調理ケース２６の開口縁部は前記支
持ケース１６の嵌合段部６３に嵌合支持されるよ
うになつている。さらにこの調理ケース２６の開
口縁部には上面に開放したパツキング嵌合凹溝２
８が形成されている。

またこの調理ケース２６には前記支持ケース１
６のジユース流出室２２に連通するジユース流出
口２９が形成され、このジユース流出口２９には
フイルタ３０が調理ケース２６の内面と略同一面
となるように嵌合固定されている。さらにこの調
理ケース２６には前記支持ケース１６のかす収納
部２０に連通するかす排出口３１がこの調理ケー
ス２６に嵌合される回転体３２の回転方向に対し
ジユース流出口２９の下流側に開口されている。
このかす排出口３１は調理ケース２６の底部３４
と略同一面を含んで開口され、このかす排出口３
１の外面側の両側に位置して調理ケース２６の外
面にかす排出案内壁３５，３６が調理ケース２６
の外周に接線方向に向つて突出されている。この
両かす排出案内壁３５，３６間に軸支した支軸３
７に前記かす排出口３１を閉塞する調整板３８が
回動自在に設けられ、この調整板３８は支軸３７
に巻装したばね３９にてかす排出口３１を閉塞す
る方向に附勢されている。そしてこのかす排出口
３１の底部には調理ケース２６の底部３４と同一
面上に突出する底板部４０が外方に向つて延出さ
れている。

また前記調理ケース２６の内面にはジユース流
出口２９の上方に位置して送り込み案内部２７に
多数の小孔４１が形成され、この小孔４１によつ
て調理ケース２６の内側調理室４２は支持ケース
１６内に連通され、この小孔４１から流出したジ
ユース分は支持ケース１６からジユース流出室２
２に流入されるようになつている。

また前記調理ケース２６の内面には等角度位置
に上端から底部３４まで回転体３２の外周面との
間に少許の間隙を保持するリブ４３が突出され、
この各リブ４３の回転体３２の回転方向の上流側
における前記送り込み案内部２７は回転体３２の
回転方向に向つて漸次外方に膨出された拡径部４
４を形成し、この各拡径部４４は調理ケース２６
の内周面とは曲面状に連続されている。そして前
記リブ４３の一つはジユース流出口２９の回転体
３２の回転方向の上流側に位置されている。

またこの調理ケース２６の下端には中央に通孔
４５を形成した環状の底部３４が形成され、この
底部３４の内径は前記回転体３２の底面より径小
に形成されている。

さらにこの調理ケース２６のパツキング嵌合凹
溝２８にはパツキング４６が形成されている。

次に前記回転体３２の内側調理室４２に嵌合で
きるように下端側がやや径小の略円柱体にて構成
され、この回転体３２には上部回転軸４７が貫通
固定され、この回転軸４７の上端は回転体３２の
上面に突出され、またこの回転軸４７の下部は筒
状に形成した軸受部４９が形成され、この軸受部
４９に下部回転軸５０が挿通固定され、この下部
回転軸５０の回転体３２の下面から突出端に軸受
５１が回転自在に嵌合され、この軸受５１には前
記支持ケース１６の底部の軸受凹部１８に接触さ
れ液密に保持するパツキング５２が取付けられて
いる。下部回転軸５０には前記出力側主軸７のカ
ツプリング８に着脱自在に係合されるカツプリン
グ５３が設けられている。

また前記回転体３２の外周面上部は前記調理ケ
ース２６の上端に形成されている送り込み案内部
２７と少許の間隙を保持して対向されるように上
方に向つて拡径された送り込み部５４に形成さ
れ、この送り込み部５４の下部は螺旋状に搾り部
５５が形成され、この搾り部５５は調理ケース２
６の内壁によつて小間隙を保持して囲繞され、ま
た回転体３２の底部は調理ケース２６の内底面と
の間にこの回転体３２が調理ケース２６と摺擦し
ない程度の小間隙が保持されている。

また５６は円盤状のカツターで、中心部に前記
上部回転軸４７の突出端に嵌合される中心孔５７
が形成され、上面には切削刃５８が放射状に形成
されている。

次に５９は蓋体で、前記器体１の上面開口部と
支持ケース１６のかす収納部２０の上面を覆うよ
うに器体１に着脱自在に取着される。この蓋体５
９の内面には前記回転体３２の上部回転軸５７の
突出端を軸支する軸受６０が設けられている。こ
の蓋体５９には前記カツター５６に対向して被調
理材料投入口６１が筒状に形成され、この投入口
６１に被調理材料をカツター５６に押圧する押棒
６２が設けられている。

そしてこの蓋体５９を器体１に取着した状態で
は前記調理ケース２６に設けたパツキング４６が
蓋体５９の内面に密着され液密に保持される。

次にこの実施例の作用について説明する。電動
機３をスイツチ操作で駆動すると、減速歯車機構
６の出力側主軸７が毎分2000回乃至3000回に減速
回転される。

この状態で投入口６１から被調理材料を投入し
て押棒６２にて被調理材料をカツター５６に押付
ける。このとき回転体３２は主軸７にカツプリン
グ結合にて回転されており、被調理材料はカツタ
ー５６の切削刃５８にて切削、粉砕される。この
切削刃５８にて切削、粉砕された材料は、切削刃
５８の外周方向に送り出され、回転体３２の上面
周縁から調理ケース２６の送り込み案内部２７に
切削、粉砕されている被調理材料は順次送り込ま
れて搾り部５６と調理ケース２６との間の間隙に
導入される。そしてカツター５６にて切削、粉砕
された被調理材料から分離されたジユース分の一
部は送り込み案内部２７の小孔４１から調理ケー
ス２６の外側の支持ケース１６内に流出され、こ
の支持ケース１６に形成したジユース流出室２２
に形成したジユース流出室２２に流出され、ジユ
ース分が送り込み案内部２７に滞溜されることが
ないため、切削、粉砕された被調理材料のジユー
ス分による浮遊を少くでき、被調理材料は円滑に
回転体３２の搾り部５５に送り込まれる。

また調理ケース２６の送り込み案内部２７には
拡径部４４に連続してリブ４３が形成されている
ため、例えば草葉類などの被調理材料は拡径部４
４までは回転体３２の送り込み部５４と送り込み
案内部２７との間で圧搾され、拡径部４４で除々
に膨み、リブ４３による段差部にて被調理材料は
引掛り、回転体３２の送り込み部５４から遊離
し、下方の搾り部５５に送り込まれ、回転体３２
は被調理材料の付着による回転のアンバランスが
防止され、被調理材料の送り込みが円滑に行われ
る。そして回転体３２の搾り部５５と調理ケース
２６の内周面との間に送り込まれた被調理材料は
順次圧搾され、分離されたジユース分が、ジユー
ス流出口２９からフイルタ３０にて過されてジ
ユース流出室２２に流入され、このジユース流出
室２２のジユース吐出口２３がジユース容器２４
内に流入される。また被調理材料の搾りかす分は
調理室４２の下部まで送り込まれ、調理ケース２
６のかす排出口３１より排出される。このかす排
出口３１より排出されるかす分は調整板３８をば
ね３９の弾力に抗して押開き、支持ケース１６の
かす収納部２０に収容される。このかす排出時に
調整板３８の下縁は調理ケース２６の底部に当接
されているため、かす分が調整板３８を押開く反
作用で調理ケース２６の上方への持ち上りが防止
される。また調理ケース２６の底部の通孔４５よ
り回転体３２の底面の径が大きいため回転体３２
の底部に回り込んだかす分は調理ケース２６の底
部を下方に押付け、調理ケース２６の上方への持
ち上りが防止される。また調理ケース２６の通孔
４５より下方に入り込んだかす分はパツキング５
２によつて支持ケース１６の外方への流出される
ことが防止される。

そして調理ケース２６からかす収納部２０に排
出されたかす分は調整板３８にて調理ケース２６
内に逆流することがなく、調理ケース２６の底部
に対し支持ケース１６の底部を略同一高さまたは
高い位置に形成することができる。

〔考案の効果〕

本考案によれば、カツターを上面に設け周面に
搾り部を形成した回転体を囲繞して調理室を形成
する調理ケースを器体の嵌合部に嵌合保持した支
持ケースに嵌合保持することにより、調理ケース
と支持ケースとに分離され、調理ケースと支持ケ
ースとのジユース加工後の洗浄処理が容易とな
り、特に調理ケースの調整板を設けたかす排出口
が露出され、洗浄が容易となり、また調理ケース
のかす排出口が支持ケースと分離して露出される
ため、調整板の取付けも容易となり、組立て性が
向上される。さらにこの調整板によつて調理ケー
スから外方に排出されるかす分に含まれるジユー
ス分が調整板によつて搾られ、ジユースの搾り効
率を向上でき、さらに搾りかすの排出時に、調理
ケースのかす排出口の外側にこの調理ケースの底
部から調整板の下端縁の近傍まで延出した底板部
を設けたので、調整板の開放時にこの調整板を押
し開く反作用で調理ケースの上方への持ち上がり
が防止され、安定したジユースが加工できるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すジユーサの斜
視図、第２図は同上蓋体を取外した状態を示す斜
視図、第３図は同上縦断正面図、第４図は同上縦
断側面図、第５図は同上調理ケースの一部の縦断
面図、第６図は同上調理ケースの斜視図、第７図
は同上調整板を外した状態の調理ケースの一部の
斜視図、第８図は同上調理ケースの一部を切欠い
た斜視図である。 １……器体、９……嵌合部、１６……支持ケー
ス、２６……調理ケース、２９……ジユース流出
口、３１……かす排出口、３２……回転体、３４
……底部、３８……調整板、４２……調整室、５
０……回転軸、５５……搾り部、５６……カツタ
ー、５８……切削刃、５９……蓋体、６１……投
入口。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 切削刃を有する板状のカツターを上面に有し周
   面に螺旋状の搾り部を形成し垂直回転軸を中心と
   して回転する回転体と、 この回転体の搾り部を小間隙をもつて囲繞して
   調理室を形成するとともにこの調理室に開口した
   ジユース流出口とかす排出口とを有し下部に前記
   回転体の回転軸を挿通する通孔を形成した調理ケ
   ースと、 この調理ケースのかす排出口の外側に設けられ
   このかす排出口から排出されるかす分によつて開
   放される調整板と、 前記調理ケースを着脱自在に嵌合保持し底部に
   前記回転軸を挿通する挿通孔を形成しかつ一側に
   前記調理ケースに形成したかす排出口に連通する
   かす収納部を一体に形成した支持ケースと、 この支持ケースを着脱自在に嵌合保持する器体
   と、 この器体に着脱自在に取着され前記調理ケース
   の上面開口部を覆いかつ前記カツターに対向する
   被調理材料投入口を開口した蓋体とを具備し、 前記調理ケースの下端に前記回転体を回転自在
   に支持する回転軸の通孔を形成した底部の内径を
   回転体の底面より小径に形成し、 前記調理ケースのかす排出口の外側にこの調理
   ケースの底部から前記調整板の下端縁の近傍まで
   延出した底板部を設けたことを特徴とするジユー
   サ。