JPH0355121B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明はジユーサに係り、切削刃にて被調理材
料を切削、粉砕し、搾り部にて圧搾してジユース
を搾るようにしたものに関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

先に垂直回転軸を中心として回転する回転体の
上面に設けたカツターにて被調理材料を切削、粉
砕された材料を回転体の周面に形成した螺旋状の
搾り部にて圧搾し、ジユースを抽出分離し、ジユ
ース内に気泡が混入することがなく、振動音の小
さいジユーサが開発されている（特願昭58−
69575号）。

このような構成のジユーサでは、被調理材料の
搾りかす分の排出口を調理室の下端部に形成し、
この調理室の下部に配設したかす受容器内にかす
排出口から排出されたかす分を収納するようにし
ているため、調理されたジユースを受けるジユー
ス容器とかす受容器とを並設しなくてはならず、
ジユース容器の容量を大きくできず、ジユース容
器とかす受容器との上部に無駄な空間ができる欠
点を有していた。

〔発明の目的〕 本発明は上記欠点に鑑みなされたもので、かす
分のかす収納部の占有部分を任意の位置に設定
し、ジユース容器の容量を大きくでき、無駄な空
間を減少できるジユーサを提供するものである。

〔発明の概要〕

本発明は切削刃を有する板状のカツターを上面
に有し周面に螺旋状の搾り部を形成し垂直軸を中
心として回転する回転体と、この回転体の搾り部
を小間隙をもつて囲繞し調理室を形成しかつこの
調理室の前記回転体の下端面と小間隙を保持する
底部と略同一平面を含んで開口したかす排出口と
フイルタを有するジユース流出口とを開口した調
理ケースと、この調理ケースを装着する器体と、
前記調理ケースの上面開口部を覆い前記板状カツ
ターに対向して被調理材料投入口を形成した蓋体
と、前記器体に配設され前記調理ケースのかす排
出口から排出されたかす分を収納するかす収納部
と、このかす収納部の下方に位置して配設される
ジユース容器とを具備し、前記調理ケースのかす
排出口を閉塞し排出されるかす分にて開放される
調整板を設け、前記かす収納部の底部を前記調理
ケースの底部と略同一または高い位置としてな
り、かす収納部の下方にジユース容器を配置する
ことができるようにしたものである。

〔発明の実施例〕

次に本発明の一実施例の構成を図面について説
明する。

１は調理器器体で、この器体１の一側には電動
機配設部２が形成され、この電動機配設部２に収
納固定した電動機３の駆動軸４の下端に設けた歯
車５に噛合連動する減速歯車機構６の出力側主軸
７が器体１の他側後部に設けられている。この主
軸７の上端にはカツプリング部８が形成されてい
る。

またこの主軸７の上部にはケース嵌合部９が上
面に開口して形成され、このケース嵌合部９の底
部１０には前記主軸７のカツプリング部８を挿通
する開口１４が形成されている。またこのケース
嵌合部９の上部は上面開口面に向つて拡開された
拡径部１２を有し、この拡径部１２の上端開口縁
の周縁に係合凹段部１３が形成されている。また
この嵌合部９の底部１０の開口１４の周縁には内
方に突出した嵌合突部１５が形成されている。

次に１６は支持ケースで、前記器体１の嵌合部
９に着脱自在に嵌合されるようになつている。こ
の支持ケース１６の下部には前記嵌合部９の底部
１０の嵌合突部１５に嵌合されて底部に当接支持
される円筒状の支持筒部１７が一体に突設されて
いる。またこの支持ケース１６の内底部には軸受
凹部１８が形成され、さらに内底部にはこの軸受
凹部１８の周縁に内ケース嵌合段部１９が形成さ
れている。

またこの支持ケース１６の一側には透明な搾り
かす収納部２０が一体に形成され、このかす収納
部２０は前記器体１の前部の電動機配設部２の隣
接して前側上部に配置されるようになつている。
また支持ケース１６の一側にはかす収納部２０の
仕切壁２１にて仕切られたジユース流出室２２が
形成され、このジユース流出室２２の底部にはジ
ユース吐出口２３が開口されている。

そして前記器体１の電動機配設部２に隣接して
下部にジユース容器２４を載置する基台部２５が
形成され、この基台部２５と前記支持ケース１６
のジユース流出室２２とかす収納部２０の下部と
の間にジユース容器２４が配置されるようになつ
ている。

次に２６は前記支持ケース１６に挿脱自在に嵌
合される調理ケースで、このケース２６の底部は
前記支持ケース１６の嵌合段部１９に嵌合される
ようになつている。この調理ケース２６の上部は
拡開され開口縁部には前記支持ケース１６のケー
ス嵌合凹部１３に嵌合支持されるようになつてい
る。さらにこの調理ケース２６の開口縁部には上
面に開放したパツキング２７、嵌合凹溝２８が形
成されている。

またこの調理ケース２６には前記支持ケース１
６のジユース流出室２２に連通するジユース流出
口２９が形成され、このジユース流出口２９には
フイルタ３０が嵌合されている。さらにこの調理
ケース２６には支持ケース１６の搾りかす収納部
２０に連通するかす排出口３１が調理ケース２６
の底部と略同一平面を含んで開口されている。こ
のかす排出口３１の外側両側に位置して調理ケー
ス２６の外面にかす排出案内壁３２，３３が調理
ケース２６の外周に接続方向に向つて突設されて
いる。この両かす排出案内壁３２，３３間に軸支
した支軸３４に前記かす排出口３１を閉塞する調
整板３５が回動自在に設けられ、この調理板３５
は支軸３４に巻装したばね３６にてかす排出口３
１を閉塞する方向に附勢されている。そしてこの
かす排出口３１によつて連通される調理ケース２
６の底部とかす収納部２０の底面とは略同一面ま
たはかす収納部２０の底部が高く形成されてい
る。

またこの調理ケース２６の底部中央には通口３
７が開口されている。

次に３８は回転体で、前記調理ケース２６の内
側調理室３９に嵌合できるように下端側がやや径
小の略円筒体にて構成され、この回転体３８には
上部回転軸４０が貫通固定され、この回転軸４０
の上端は回転体３８の上面に突出され、またこの
回転軸４０の下部は筒状に形成した軸受部４１が
形成され、この軸受部４１に下部回転軸４２が挿
通固定され、この下部回転軸４２の回転体３８の
下面からの突出端に軸受５３が回転自在に嵌合さ
れ、この軸受５３には前記支持ケース１６の底部
の軸受凹部１８に接触され液密に保持するパツキ
ング４４が取付けられている。下部回転軸４２に
は前記出力側主軸７のカツプリング８に着脱在自
在に係合されるカツプリング４５が設けられてい
る。

また前記回転体３８の外周面には螺旋状の搾り
部４３が形成され、この搾り部４３は調理ケース
２６の内壁によつて小間隙を保持して囲繞され、
また回転体３８の底部も調理ケース２６の内底面
と小間隙を保持されるようになつている。

また４６は円盤状のカツターで、中心部に前記
上部回転軸４０の突出端に嵌合される中心孔４７
が形成され、上面には切削刃４８が放射状に形成
されている。

次に４９は蓋体で、前記器体１の上面開口部と
支持ケース１６のかす収納部２０の上面を覆うよ
うに器体１に着脱自在に取着される。この蓋体４
９の内面には前記回転体３８の上部回転軸４７の
突出端を軸支する軸受５０が設けられている。こ
の蓋体４９には前記カツター４６に対向して被調
理材料投入口５１が筒状に形成され、この投入口
５１に被調理材料をカツター４６に押圧する押棒
５２が設けられている。

次にこの実施例の作用について説明する。電動
機６をスイツチ操作で駆動すると、減速歯車機構
６の出力側主軸７が毎分2000回乃至3000回に減速
回転される。

この状態で投入口５１から被調理材料を投入し
て押棒５２にて被調理材料をカツター４６に押付
ける。このとき回転体３８は主軸７にカツプリン
グ結合にて回転されており、被調理材料はカツタ
ー４６の切削刃４８にて切削、粉砕される。この
切削刃４８にて切削、粉砕された材料は、切削刃
４８の外周方向に送り込まれ、回転体３８の搾り
部４３と調理ケース２６の内壁との間に導入され
る。この回転体３８の搾り部４３で被調理材料は
順次圧搾されてジユース分が抽出され、ジユース
分はジユース流出口２９からフイルタ３０にて
過されてジユース流出室２２に流入され、このジ
ユース流出室２２のジユース吐出口２３からジユ
ース容器２４内に流入される。また被調理材料の
搾りかす分は調理室３９の下部まで送り込まれ、
調理ケース２６のかす排出口３１より排出され
る。このかす排出口３１より排出されるかす分は
調理板３５をばね３６の弾力に抗して押し開き、
支持ケース１６のかす収納部２０に収容される。
このかす排出時に調整板３５の下縁は調理ケース
２６の底部に当接されているため、かす分が調整
板３５を押し開く反作用で調理ケース２６の上方
への持ち上りが防止される。また調理ケース２６
の底部の通孔３７より回転体３８の底部の径が大
きいため回転体３８の底部に回り込んだかす分は
調理ケース２６の底部を下方に押し付け、調理ケ
ース２６の上方への持ち上りが防止される。また
調理ケース２６の通孔３７より下方に入り込んだ
かす分はパツキング４４によつて支持ケース１６
の外方への流出されることが防止される。

そして調理ケース２６からかす収納部２０に排
出されたかす分は調整板３５にて調理ケース２６
内に逆流することがなく、調理ケース２６の底部
に対し支持ケース１６の底部を略同一高さまたは
高い位置に形成することができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、板状カツターを上面に設け周
面に螺旋状の搾り部を形成した回転体を囲繞し調
理室を形成する調理ケースに、底部と略同一平面
を含んでかす排出口を開口し、このかす排出口か
ら排出されたかす分を収納する収納部の底部を調
理ケースの底部と同一高さまたは高さ位置とし、
また調理ケースのかす排出口を閉塞する調整板を
設けたので、かす収納部の位置を高くでき、器体
の大きさを大きくせずにジユース容器の容量を大
きくすることができ、器体の無駄な空間を少くす
ることができ、またかす分は調整板を押し開いて
かす収納部に収納するためかすは圧搾されてかす
収納効率を上げ、かす収容部を小さくでき、器体
を小形化することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すジユーサの斜
視図、第２図は同上蓋体を外した状態の斜視図、
第３図は同上縦断側面図、第４図は同上縦断正面
図、第５図は同上調理ケースのかす排出口部の断
面図、第６図は同上調理ケースの斜視図である。 １……器体、２０……かす収納部、２４……ジ
ユース容器、２６……調理ケース、２９……ジユ
ース流出口、３１……かす排出口、３５……調整
板、４９……蓋体、５１……投入口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 切削刃を有する板状のカツターを上面に有し
   周面に螺旋状の搾り部を形成し垂直軸を中心とし
   て回転する回転体と、この回転体の搾り部を小間
   隙をもつて囲繞し調理室を形成しかつこの調理室
   の前記回転体の下端面と小間隙を保持する底部と
   略同一平面を含んで開口したかす排出口とフイル
   タを有するジユース流出口とを開口した調理ケー
   スと、この調理ケースを装着する器体と、前記調
   理ケースの上面開口部を覆い前記板状カツターに
   対向して被調理材料投入口を形成した蓋体と、前
   記器体に配設され前記調理ケースのかす排出口か
   ら排出されたかす分を収納するかす収納部と、こ
   のかす収納部の下方に位置して配設されるジユー
   ス容器とを具備し、前記調理ケースのかす排出口
   を閉塞し排出されるかす分にて開放される調整板
   を設け、前記かす収納部の底部を前記調理ケース
   の底部と略同一または高い位置としたことを特徴
   とするジユーサ。