JPS6339682A - 廃液処理方法 - Google Patents

廃液処理方法

Info

Publication number
JPS6339682A
JPS6339682A JP18186786A JP18186786A JPS6339682A JP S6339682 A JPS6339682 A JP S6339682A JP 18186786 A JP18186786 A JP 18186786A JP 18186786 A JP18186786 A JP 18186786A JP S6339682 A JPS6339682 A JP S6339682A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste liquid
condensate
hydrogen peroxide
liquid
activated carbon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18186786A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruhiko Iwano
岩野 治彦
Atsuya Nakajima
中島 淳哉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP18186786A priority Critical patent/JPS6339682A/ja
Publication of JPS6339682A publication Critical patent/JPS6339682A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 未発明は液状廃棄物(廃液)の処理方法に関する。より
詳しく言えば写真処理廃液のような廃液の環境汚染要因
を無害なレベル及び/又は形態にする処理方法に関する
(従来の技術) 液状廃棄物(廃液)の投棄に当っては、右害重金屈、p
H,酸素消費量等種々の環境汚染要因について一定基準
を満たして安全であることが確認されていなければなら
ない。
従来、大規模な(たとえば1 +1当り数トン以上の排
出j^)液状産業廃棄物に関しては、効果的な種ノ?の
無害化手段か実施されており、余り問題はないか、小規
模の廃液に関しては、大かがりな設備化は困難を伴う一
方、下水へ投棄するには、下水道法の許容する波性を満
たしていない場合か多い。例えば、中小の印刷製版、写
真処理、金属加工メツキ、食品加工などの工場から排出
される廃液には、これに相当するものか多い。これら小
規模廃液の無害化に関しては、種々の方法か提案あるい
は実施されている。例えばCOD (酸素消費量をCO
D (化学的酸素消費量)て代表させる)を低減させる
ためには電解酸化法、塩素、次IIF1′!!素酩n1
、オゾンなどによる化学的耐化法、活性炭、無機吸着剤
、有機品分イ材料による吸着除去法、廃液を加熱蒸発さ
せる蒸発法、散水ろ床法をはしめ、活性汚泥処理を簡易
化した種々の小型生分解法、廃液を再利用可能な濃厚液
と廃棄可濠の希薄液に分ける逆浸透法や透析法などか実
施されている。
(発明が解決しようとする問題点) これらの諸方法は、CODの低減には有効なもの、有害
金属の除去には有効なもの、濃厚液には適しているか希
薄液には適さないもの、あるいはその逆のものなどがあ
る。しかし、廃液中の環境汚染要因か複数であって複雑
な場合(これか通常一般の姿である)には、いずれの方
法も上方満足なレベルまて廃液を無害化することが困難
である。このような廃液の一例としてはハロゲン化銀写
真感光材料処理廃液が挙げられる。この廃液は写真処理
工程て排出される現像廃液、定着廃液。
原註廃液又は漂白定着廃液あるいは他の液浴からの廃液
を含んており、有機、無機のCOD寄与成分、銀、鉄な
どの重金属化合物、高濃度の塩類を含んており、環境汚
染要因には、COD、BOD、il金属、場合によりp
H、フェノール類などかある。したがってその無書化処
理はそれぞれの面から有効な手段てなければならないの
て困難な問題である。
それに対する一つの解としては蒸発法が挙げられる。す
なわち廃液を蒸発させて処理し易い濃厚廃液とが固型ス
ラッジ残渣の形にしてしまうと環境中へ液状て排出する
ものかなくなるので前記した種々の水質汚染要因の問題
は解消する。しかし新たな問題として空気汚染の問題か
生しる。廃液中に低沸点の有害成分たとえばアンモニウ
ムイオン、亜硫酸イオン、低分子量有機アミン、有機醜
、ホルマリン、低沸点有機溶剤か含まれているとこれら
か悪臭、有111等の空気汚染をもたらす。
したかって蒸発気体を再凝縮させて、液体として回収さ
せるという対策も考えられるか、この凝縮液のCODか
新たな環境汚染因子となる。
また廃液の蒸発凝縮液を活性炭で処理する方法か知られ
ているか、多くの写真廃液の場合、蒸発凝縮液でもなお
数千mgl立程度のCODを持っていることが汀通てあ
り、活性炭カラムの寿命か短いこと、交換頻度か高くな
り交換の手間かかかること、活性炭消耗のコストかかか
ることなどが問題となっていた。
したかって本発明は第1に前記したような廃液の水質及
び空気の1−+4面にわたって環境汚染のない有効な無
害化手段を確立することを目的とする。
また本発明は第2に中小規模の濃厚廃液に適した安価、
簡易、確実な除害手段を提供することを目的とする。
さらに本発明は第3に低沸点と高沸点の環境汚染因子を
併せ有する濃厚廃液に対して有効な除害手段を提供する
ことを目的とする。
さらに本発明は第4にCODか高く1重金属を含む廃液
に有効な除害手段を提供することを目的とする。
さらに本発明は第5に上記のような廃液の無害化処理時
間を短縮するとともに処理を完全に行わせる方法を提供
することを[]的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明の上記目的は廃液を加熱してその蒸発気体を冷却
・凝縮させて得られた凝縮液を%、a過酸化物て処理し
、非蒸発部分はCM液又はスラッジとする方法において
、上記凝縮液の無機過酸化物による処理を粘上鍼物の存
在下て行った後、凝縮液を吸着剤と接触させることを特
徴とする廃液処理方法により達成された。
未発明において蒸発C縮自体は公知の方法であり、これ
は例えば岩野著[カラー写真の進歩と処理の動向]第3
章、51頁(Jl [(1ラボ社昭和49年flJ行)
、H本写真学会編「写真工学の基礎(銀塩写真編)」第
4.4章、369頁(コロナ社昭和54年刊行)などに
記載されている。
この/’A発処理を写真処理廃液を例にとって説明する
と蒸発するものは、水、アンモニア、ベンジルアルコー
ル(若干)、酢酸、亜硫酸ガス、アミン類、ホルマリン
、アルコール類などである。
e脳液又は残渣に残るものは現像主薬、その酸化物、燐
酸塩、炭酸塩、鉄・アミノポリカルボン酸錯塩、亜硫#
塩、銀塩、アルカリハライド、チオ硫酩塩又はその変性
物である。
また本発明において凝縮は蒸発気体を水冷又は空冷して
行う。例えば蒸気を蒸気管に導いて、その外側を空冷す
る(フィンをつけたり、ファンで強制送風する)と有効
である。また蒸気管に導き、その外側を冷却水で冷却す
る方法、蒸発塔の外壁を水を1漠状に流下させて冷却す
る方法、その他既知の任意の方法を採用てきる。
次に凝縮液を粘土鉱物の存在下に無機過酸化物て処理す
る。
例えば、過酸化水素処理の場合、凝縮液に過酸化水素水
を混合、放置して分解を行わせる。
温度は常温てよい。加温すれば反応が速くなるが常温で
時間をおけば十分である。
過酸化水素の添加量は凝縮液中のCOD寄与成分量に応
じて変わるかほぼ化学量論量加えてやればよい。一般に
30%過酸化水素水てl〜400遣、好ましくは5〜8
0輔である、添加濃度は石版の3%過酸化水素(オキシ
トール、オキシフル)30〜35%過酸化水素水、その
他いずれの濃度でもよい。しかし、90%のような高濃
度のときは安全上とくに注意が必要である。30〜35
%は液量が少なくて済むのて好適である。
カラー現像処理廃液の実験例では6000 mgl立の
CODなので廃液1Mにつき40m1の石版30%過酸
化水素水を加えるとよい。
処理時間は十分放置か好ましい、多くの場合反応ははじ
めの30分で大半か進行する。しかし、過酸化水素の消
費と共に反応か遅くなるので、作業性か許せば十分の時
間をとる。成分によっては反応に時間かかかるものかあ
る。しかしながら、いずれにせよ粘」:鉱物の存在によ
って処理時間は短縮される。そのためにも時間を十分に
置くことが望ましい。
過酸化水素と凝縮液の接触時間は1分以上、好ましくは
1分〜数日、さらにはIO分〜l 1jか好ましい。好
ましい実施態様は混合したまま容憲中に1晩放置して翌
朝排出する方法である。この場合は粘土鉱物の反応促進
作用よりは反応率の向1−を利用できる長所かある。
本発明において、この酸化処理を粘土鉱物の存在下て行
うことにより次の効果を奏する。
i)反応の迅速化;短時間てCODを低減する。
ii)反応率の増加、CODの低減(イを増大させる。
未反応残存過酸化水素か減り、有効利用される。
1ii)適用回部廃液の増加;分解可能の廃液成分の種
類が増える。
iv)連続処理に特に有効;連続的に凝集してくる液へ
過酸化水素水を反応管人口て連続注油して行くフロータ
イブの態様では、接触時間が装置の管長と流速で制約さ
れてしまうか、管中に粘土鉱物を充填して効率を増加で
きる。
本発明において使用てきる粘土鉱物とはシリカとアルミ
ナを必須成分とし、必要に応して他の成分を含む無機物
質てあり、例えばぶつ石類(ゼオライト)、ベントナイ
ト、活性白土、酸性白土、カオリンなどを包含する。ベ
ントナイト(Colloidal C1ay)はモンモ
リロナイトを主要鉱石とする含水ケイ酸アルミニウムを
基本体とする粘土酸である。活性白土(Activat
ed C1ay)はモンモリロナイト、へロサイトを主
要鉱石とする粘土物質である。酸性白土(Japane
se 八cid C1ay)も同様な粘土物質である。
カオリン(Kaolin)は天然含水ケイ酸アルミニウ
ムからなる粘土物質である。これらの粘土物質は無bt
a集剤として知られているかも知れないか、有機化合物
である芳香族第一級アミン化合物のような難分解性(C
OD的見地から)化合物も効果的に分解されることは全
く予想できないことである。
本発明の方法にはあらゆる種類の粘土物質か使用てきる
。水と親和性を持つ粘土物質は優れた凝集効果を示すの
て、このような粘土物質を選択することは有利である。
さらに、粘土物質の中ても、ぶつ石ベントナイト、活性
白土、酩性白には実用的てあり、特にふり石ベントナイ
トやモンモリロナイトか好ましい。
この粘土鉱物の使用量は特に制限はないが、通常容積交
換率30以下、好ましくは15以下てあり、使用法によ
っては、例えば次に述べる(2)、’(3)の場合なと
ては1[]に1回交換という場合もとることがてきる。
また、粘」二物質の粒子サイズは、他の1−1的の場合
と異なり、本発明の方法においては特に制限されない。
一般的には、1〜1oooメツシユてあり、lO〜50
0メツシュか実用的である。
また合成粘土鉱物つまり合成上オライドも本発明の粘土
鉱物に含まれる。
以下にこの粘土鉱物の使用の態様をぶつ石を用いる場合
を例に説明する。
(1)イオン交換樹脂用カラムにぶつ石を充jhし、凝
縮水をカラム内を貫流させると共に過酸化水素水を適当
比率連続的あるいは間けっ的に注油する。混合比はほぼ
化学量論比とするのかよい。
カラム内滞留時間は凝縮液の性質によって変化させる必
要がある。
COD寄与成分が亜硫酸ガスの場合は、滞留時1ifl
 2分ても十分であるか、アンモニアの場合はもっと長
時間を要し、酢酸の場合はさらに長く、30分が望まし
い。
(2)ぶつ石を充填した容器に廃液を導き、さらに廃液
に対して適当量比の過酸化水素水を加えて所定時間放置
する。順序を逆にして過酸化水素を先に導入してもよい
。所定時間放置出する。
(3)ぶつ石と適当量の過酸化水素水を容器中に予め入
れておき、蒸発気体からの凝縮液か生しるのを順次この
容器へ導入してやり、容器が一杯になったら排出する。
接触時間は既述のように液の性質に応して適当に設定で
きる。
(4)ぶつ石を充填したカラムに過酸化水素を貫流させ
たのち、凝縮液を貫流させるという操作を反覆させる。
ふり石は再刊用てきる。
本発明において無機過酸化物としては、過酸化水素のj
亀、過硫酸塩、次亜塩素酸塩、オゾンなどを用いること
ができる。これらを用いる場合も上記過酸化水素を用い
る場合に準じて実施することができる。本発明のこの′
li縮液脳液理はハツチ式として無機過酸化物を添加し
てもよいし、凝縮液管又は反応器へ該過酸化物を連続的
に添加してもよい。
本発明方法では、凝縮液を酸化処理したのち。
活性炭及びケイソウ上などから選ばれた少なくとも1種
の吸着剤と接触させる。
この方法によれば酸化反応の途中て活性炭に導いてよい
ので時間を短縮てきる。無機過酸化物で酸化されにくい
成分を活性炭などの吸着剤か処理するのて無害化が効果
的に行われる。一方、活性炭などの吸着剤は負荷か減少
するのて消耗か少なくなる。また、吸着剤の捕集除去作
用のため未反応過酸化物が排出され、環境汚染する恐れ
かない。
酸化凝縮液と吸着剤との接触は、従来良く知られている
方法、例えば吸着剤のベツドを通す方法、充填塔を用い
る方法、簡単な吸着剤カラムなどを通す方法などを用い
ればよい。
活性炭はいかなる活性炭でもよい。活性炭の原料には木
材、のこぎりくず、やしの実の殻、リグニン、牛の骨、
血液、亜炭、褐炭、泥炭、石炭などが使用されている。
製品の形態からは粉末活性炭と粒状活性炭の二種類かあ
る。粉末活性炭を製造するには原料を粉砕したのち高熱
下て炭化させて活性化を行う。場合により高熱下て水蒸
気を通して活性化したり塩化亜鉛、リン酸、硫酸、アル
カリなどの溶液に浸してから焼成し炭化して活性化を行
うこともある。その他派圧下て強熱したリ、空気、二酸
化炭素、塩素ガス中で加熱し木炭の一部を酸化し活性化
する方法もある。活性化を行ったものは通常灰分や薬品
を除去するために洗浄し粉砕し乾燥させて粉末活性炭を
作る。
粉状活性炭は粉砕した木炭粉をタールピッチなどを粘結
剤として一定粒度に成型し乾燥し焼結し活性化を行う。
又、やしの実の殻や石炭類を使用する時は粉砕し、ふる
い分けを行ってから、高熱下て炭化させ、活性化させ粒
状活性炭を得ることができる。
本発明においては、原料および活性化の方法の如何を問
わず、また粉末、粒状のいずれの活性炭でも使用できる
。そのうち取り扱いの点からとくに好ましいのは粒状活
性炭てあり、そのうち、とくにやしから活性炭は好都合
である。
廃液の蒸発濃縮は熱エネルギーを要する方法てはあるか
、処理容積が中小規模てあれば種々の水質汚染要因を一
挙に解決できるというメリットの方かまさる。蒸発気体
は、凝縮させることで空気汚染を防止するか、凝縮水は
CODに寄与する低梯点有機物、無機物か含まれるので
無機過酸化物て酸化させたのち、吸着剤て処理してCO
Dを低減させることができ、下水道などへ祷出可ス七に
できる。
一方、非蒸発残留物としての、濃縮液又はスラッジはさ
らに廃液の種類により、適当な処理にまわされるが、写
真処理廃液の場合、蒸発残渣は銀を含んており、有価物
として銀回収業者に渡すことができる。
本発明方法の適用対象を列挙すれば次の通りであるか、
これに制限されるものてはないことはもちろんである。
i)印刷製版工場:黒白・カラー現像液、定着液、漂白
液、エツチング液、減力液、絵の共角、インク類、有機
溶剤類、タンククリーニング液など種々の排出液。
これらを一括処理できる。
ii)カラー現像所;黒白・カラー現像液、定着液、漂
白液、漂白定着液、画像安定浴、その他の処理浴の排出
液 とりわけ、いわゆるミニラボとがサテライトラボといわ
れる小規模ラボには好適である。
好ましい実施ya様は■上記の6浴からの排出液を集め
て処理し、水洗水はそのまま流す。■向流多段の節水型
水洗や安定化浴に水洗を兼ねさせる方式をとっている場
合は各排出液を全部混合して処理てきる。
1ii)事務所1店頭:マイクル1200 (商品名、
富士写真フィルム社製)のようなマイクロフィルム用プ
リンタープロセッサーやリーダープリンターを使用して
ドキュメンテーションを行っている事務所、製図等から
図面コピーをプリンタプロセッサーで行っている設計事
務所、カラーコピーを作成したり、即席プリントの店頭
写真撮影を行っている店頭のプロセッサー等々からの排
出液。
iv)そのほか、食品加工、金属メツキ、その他廃液量
か比較的少なくその内容物か種々の環境汚染因−fを含
んているか、及び/又は濃厚で、かつ、低沸点のCOD
’にゲ成分を含んでいる排出液。
(発明の効果) 本発明方法によれば水質及び空気の両面にわたって環境
汚染を生起することなく、濃厚廃液を処理てきる。
また本発明方法は中小規模の廃液を安価、簡易、確実に
処理できる方法として極めて優れる。
さらに本発明方法によれば低沸点と高清点の環境汚染因
子を併せ有する濃厚廃液を効率的に処理でき、またCO
Dか高く、重金属を含む廃液を効率よく処理できる。
本発明によれば凝縮液酸化速度を速くして反応を短時間
に行わせるとともに反応か不完全に終るようなことをな
くすことがてきる。
本発明方法によれば濃厚廃液を効率的に無害化し、同時
に減容化できるという優れた効果を奏する。
(実施例) 次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明する。
なお実施例におけるC0D(〆1の測定に際しては、過
酸化水素は環境化学的にはCODは0と考えるべきであ
るのに、測定方法上、C0D(〆iがプラスに出て来る
という問題かある。そのため、COD測定においてまず
ヨードメトリーて残存する過酸化水素4″Eを求め、そ
れに見合う亜硫酸ソーダを加えて過酸化水素を除いてか
らCODを求めた。
また別法としてはCOD 44を求める代りにヨウ素消
費量を求めた。実施例においては実験内容に応してこの
両方又はいずれかを用いた。
実施例1 重版の撮影済み多層カラーネガフィルム スーパーHR
−100,HR−100、HR−200、スーパーHR
−400、HR−400、HR−1600(以上商品名
、富士写真フィルム社製)、VR−100,VR−40
0、VR−1000(以上商品名、イーストマンコダッ
ク社製)。
5R−100,5R−400,5R−1600,5RG
−100(以上商品名、小西六写真丁業社製)をとくに
区分することなく、各種取り混ぜて、順次フジミニラボ
23Sのカラーネガフィルムプロセッサーて処理した。
処理工程と処理の温度、時間、補充量を第1表に示した
第1表 各工程に使用した処理液は次の通りである。
(カラー現像液) タンク液  補充液 ジエチレントリ アミン五酢酸    3.0g   3.0g亜硫酸ナ
トリウム   4.0g   4.4g炭酸カリウム 
   30.0g  32.0g臭化カリウム    
  1.4g   O,7g沃化カリウム      
1.3mg   −ヒドロキシルアミン 硫醜塩       2.4g   2.6g4−(N
−エチル− N−β−ヒドロキシ エチルアミノ)− 2−メチルアニリン 硫醜塩       4.5g   5.0g水を加え
て      i、o文  1.0文pH1O,oo 
 10.20 (漂白液) タンク液  補充液 エチレンジアミン 四酪酸第二鉄 アンモニウム塩 100.0g  llO,0gエチレ
ンジアミン 四酢醒二ナトリ ラム塩        8.Og  IO,0g臭化ア
ンモニウム 150.0g  175.0g硝酸アンモ
ニウム   8.0g 10.0gアンモニア水(28
$)   7.0榴  4.0摺水を加えて     
 1.0立  1.0文pH6,05,7 (定着液) タンク液  補充液 エチレンジアミン 四酢酸二ナトリウム 2.0g   4.4g亜硫酸ナ
トリウム  16.0g   7.0gチオ硫硫酸アン
ユ ニム水溶液(70%)200.0m   240m重亜
硫酸ナトリウム  4.0g  12.2gアンモニア
水     □  10.0摺水を加えて      
1.0M   1.0立pH7,37,5 (安定液) タンク液  補充液 ホルマリン    0.01101 0.015101
富士ドライウェル   5.0溜  5.01エチレン
シアミン 四酢醜二ナトリウム 250!1g   250Il1
g水を加えて      i、o文  1.0文このフ
ィルムプロセッサーの各タンクのオーバーフロー液はプ
ロセッサー下部の廃液溜めに集められた。
この廃液を回転ドラム型蒸発装置(蒸発面積lゴ、電熱
IKW)て蒸発させ蒸発凝縮液をぶつ石を充填したカラ
ムに導き、酸化処理を行ったのち、活性炭による吸着処
理を行わせた。ぶつ石のカラム内を凝縮液の空間速度(
SV)8て通過させた。凝縮液中には容積比て4%の3
0%過酸化水素水を注油した。また活性炭による処理は
粒状骨炭を充填したカラムを空間速度8て液を通過させ
て行った。このように処理した凝縮液のCOD及び銀量
を測定した。結果を下記表に示した。
第2表  (’It(<x ; tag/ l )上記
表の結果から、酸化処理に活性炭を用いる吸着処理を組
合わせることにより、CODを顕著に低下し得ることが
わかる。
次に第1カラム(活性炭のないもの)を小型化して5V
16として上記と同様凝縮液のCODを測定した。この
結果を下記表に示す。
上記表の結果より容積速度を速めても活性炭の併用によ
り除害性上には殆ど影響はないことが分る。
また蒸発残渣は銀を含んているのて有価物として銀回収
業者に渡すことがてきるものである。
実施例2 型取のカラーベーパー(フジカラーベーパー02タイプ
、富士写真フィルム社製)にカラーネガからプリント焼
き付けを行ってフジミニラボ23Sのベーパープロセッ
サーで処理を行った。
処理工程、時間は第4表の通りである。
第4表 リンス浴はリンス3からリンスlへの31文向流水洗と
した。
カラー現像工程及び漂白定着工程て使用した処理液の詳
細は次の通りである。
(カラー現像液) タンク液  補充液 水              800d    80
0dジエチレントリ アミン五酢酸    3.0g   3.0gベンジル
アルコール   15輔   19摺ジエチレンクリコ
ール  10摘   10d亜硫酸ナトリウム   2
.0g   2.3g臭化カリウム     0.3g
   −炭酸カリウム    30.0g  25.0
gN−エチル−N− (β−メタンスル ホンアミドエチル) −3−メチル−4− アミノアニリン 硫酸塩       5.5g   7.5gヒドロキ
シルアミン 硫酸塩       4.0g   4.5g蛍光増白
剤 (スチルベン系)     l、Og   1.5g木
を加えて      1.0文  1.0文KOHにて
pH調整 pH10,8011,20 (178自定着液) タンク液  補充液 水               400m1li  
  400稽チオ硫酸アンモ ニウム(70%)     150輔  300稽亜硫
酸ナトリウム    18g    36gエチレンジ
アミン 四酢酸鉄(m) アンモニウム     55g   110gエチレン
ジアミン 四酢酸         5g    10g木を加え
て      1.0見  1.o文pH6,756,
30 (リンス液) タンク液  補充液 l−ヒドロキシ エチリデン−1,1− ジホスホン酩(60$)  2.5摺  2.5摺アン
モニア水(28%)    1.8輔  1,8摺水を
加えて      1.0愛  1.0文KO)I”r
      pH7,07,0カラー現像液、漂白定着
液及びリンス液の各補充量は印画紙lゴ当り各々160
摺、60摺、200m1であった。
この処理によって生したオーバーフロー液は、プロセッ
サー下部の廃液タンクに集められるのでこれを実施例1
に用いたのと同様の回転ドラム蒸発装置て蒸気と固型残
渣に分離し、前者は凝縮させてぶつ石を充填したカラム
と粒状活性炭を充填したカラムを直列につなぎ、容積速
度15で流したぶつ石カラム入口にて、過酸化水素水(
30%)を容積比3%て注入した。このように処理した
凝縮液のCOD及び銀量を測定した。この結果を次表に
示した。
上記表から醸化処理と吸着処理の組合わせにより十分に
低いCODに低下しうることがわかる。
活性炭カラムを用いない場合には過酸化水素水を4%に
増量する必要かあった。また、過酸化水素を注油しない
場合には、CODは1000以下に下げることはできな
かった。
実施例3 実施例1と2のネガプロセッサー、プリンター、ベーパ
ープロセッサーを組み合せて成るフジミニラボ23の継
続的な運転を行って重版の各種カラーネガを現像し、フ
ジカラーペーパー02タイプへプリントした。生じたオ
ーバーフロー液をECP−8型蒸発装置(商品名、En
vironmenLalTechnology Inc
、製)てlO倍efd液とam液に分離し、後者に過酸
化水素水(30%)容積比で4%添加しながら連続的に
ぶつ石を充填したカラムに送り込み、次いでその流出液
を活性炭カラムに送り込み処理した。ふっ石カラムのS
vは12、活性炭カラムのSvを15とした。このよう
にして処理した液を分析した結果を次表に示した。
この場合、活性炭は3週問おきに更新したか、過酸化水
素を用いないと毎週更新か必要であった。
実施例4 オフィスや図書室の文書管理に使用するマイクロフィル
ムのプリンタープロセッサー、マイクル■(商品名、富
士写真フィルム社製)を使用し、文書のマイクロフィル
ムへの記録を!1続的に行った。この処理液タンクは次
の組成になっている。
[処理工程] 現像 10秒 定着 10秒 リンス(1)   10秒 リンス(2)   10秒 乾燥 10秒 [現像液コ 亜硫酸ナトリウム         80g1−フェニ
ル−3−ピラゾリドン o、5gハイドロキノン   
        30g炭酸ナトリウム・−水塩   
   47g水酸化ナトリウム          1
2gベンゾトリアゾール       0.4g水を加
えて             1文[定着液] チオ硫酸アンモニウム      135gホウ酸  
            7g酢酸ナトリウム    
      log0gメツ硫酸ナトリウム     
  5g亜硫酸ナトリウム          6g水
を加えて             1文1ケ月の継続
使用後この現像及び定着タンク液を更新し、重液を蒸発
分離後凝縮し、これに30%過酸化水素水を廃液lfL
当り30m1添加し、ゼオライト充填カラムと活性炭充
填カラムを直列にそれぞれ5V15で通過させた。この
ように処理した凝縮液のヨウ素消費量及び銀量を測定し
て↑。
記表の結果を得た。
第 7  表  く栄位; sg/交)特許出願人 富
士写真フィルム株式会社代理人 弁理士 飯 1)敏 
三。
手h′へネ山正−讐12(自発) 昭和61年lO月30目 特許庁長官 黒 1)明 雄 殿 1、事件の表示 昭和61年特許願第181867号 2、発明の名称 廃液処理方法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所  神奈川県南足柄市中沼210番地名称 (52
0)富士写真フィルム株式会社代表者大西 實 4、代理人 住所 〒105東京都港区新橋3丁目7番3号ミドリヤ
第2ビル 7階 電話 東京(03)591−7387 氏名 (7643)弁理上 飯 1)敏 三  □5、
補正命令の日付  自発 :’、7)、−。
6、補正により増加する発明の数     07、補正
の対象 明細書の「特許請求の範囲」および「発明の詳
細な説明」の欄 8、補正の内容 (1)明細どの「特許請求の範囲」の欄を別紙の通り補
正します。
(2)同書第8ページ第7行の「混合、放置」を「混合
し、粘土鉱物と共に放置」に補正します。
(3)同書第9ページ第8〜9行の「そのためにも・・
・望ましい。」を削除します。
(4)同書同ページ第12行の「混合したまま」の次に
「粘土置物を充填した」を挿入します。
(5)同書第23ページ第8行の「蒸発させ蒸発凝縮液
」を「蒸発させ、その蒸発凝縮液」に補正します。
(6)同JS第29ベージ下から第2行のrECP−8
JをrFETS−2oJに補正します。
(7)同書同ページ下から第2〜1行のr Envir
onmentalTechnology Inc、 J
を「富士写真フィルム■」に補正  ′します。
(以−に) 特許請求の範囲 1、廃液を加熱してその蒸発気体を冷却・凝縮させて得
られた凝縮液を無機過酸化物で処理し、非蒸発部分は濃
縮液又はスラッジとする方法において、上記凝縮液の無
機過酸化物による処理を粘土鉱物の存在下て行った後、
凝縮液を吸着剤と接触させることを特徴とする廃液処理
方法。
2、粘土鉱物かぶつ石類である特許請求の範囲第1項記
載の廃液処理方法。
3、吸着剤か活性炭及びケイソウ土から選ばれた少なく
とも1種である特許請求の範囲第1項記載の廃液処理方
法。
4、廃液かハロゲン化銀写真感光材料処理廃液である特
許請求の範囲第1項記載の廃液処理方法。
5、廃液かハロゲン化銀カラー写真感光材料処理廃液で
ある特許請求の範囲第1項記載の廃液処理方法。
6、廃液か低沸点のC0D−髭!j−成分と品灯点の環
境汚染成分とが実質的に併存する組成の廃液である特許
請求の範囲第1項記載の廃液処理方法・」

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、廃液を加熱してその蒸発気体を冷却・凝縮させて得
    られた凝縮液を無機過酸化物で処理し、非蒸発部分は濃
    縮液又はスラッジとする方法において、上記凝縮液の無
    機過酸化物による処理を粘土鉱物の存在下で行った後、
    凝縮液を吸着剤と接触させることを特徴とする廃液処理
    方法。 2、粘土鉱物がふっ石類である特許請求の範囲第1項記
    載の廃液処理方法。 3、吸着剤が活性炭及びケイソウ土から選ばれた少なく
    とも1種である特許請求の範囲第1項記載の廃液処理方
    法。 4、廃液がハロゲン化銀写真感光材料処理廃液である特
    許請求の範囲第1項記載の廃液処理方法。 5、廃液がハロゲン化銀カラー写真感光材料処理廃液で
    ある特許請求の範囲第1項記載の廃液処理方法。 6、処理廃液が低沸点のCOD寄与成分と高沸点の環境
    汚染成分とが実質的に併存する組成の廃液である特許請
    求の範囲第1項記載の廃液処理方法。
JP18186786A 1986-08-04 1986-08-04 廃液処理方法 Pending JPS6339682A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18186786A JPS6339682A (ja) 1986-08-04 1986-08-04 廃液処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18186786A JPS6339682A (ja) 1986-08-04 1986-08-04 廃液処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6339682A true JPS6339682A (ja) 1988-02-20

Family

ID=16108230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18186786A Pending JPS6339682A (ja) 1986-08-04 1986-08-04 廃液処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6339682A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2688777A1 (fr) * 1992-03-19 1993-09-24 Kodak Pathe Procede de traitement d'effluents liquides contenant des composes organiques.

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2688777A1 (fr) * 1992-03-19 1993-09-24 Kodak Pathe Procede de traitement d'effluents liquides contenant des composes organiques.
US5451324A (en) * 1992-03-19 1995-09-19 Eastman Kodak Company Method of treating liquid effluents containing organic compounds

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3733994A (en) Apparatus for washing of photographic material
JPH04505886A (ja) 液状写真処理廃液の処理方法及び処理装置
JPS6339682A (ja) 廃液処理方法
EP0306294B1 (en) Apparatus for treating photographic process waste liquor
JP2005000867A (ja) 写真廃液の処理方法、処理装置及び銀回収方法
JPH0474593A (ja) 被酸化性物質含有廃液の処理方法
US3721624A (en) Process for treating waste effluent
JPS6339681A (ja) 廃液処理方法
JPS6339680A (ja) 廃液処理方法
WO1993019011A1 (en) A method of treating liquid effluents containing organic compounds
Bober et al. Treatment of photographic processing wastes
JP2005208529A (ja) 写真廃液の処理方法、処理装置及び銀回収方法
JPH0440291A (ja) 写真処理廃液の処理方法
JPH04197489A (ja) 被酸化性物質含有廃液の処理方法
JPS6320095A (ja) 写真処理廃液の無害化処理方法
Lorenzo Ozone in the Photoprocessing Industry
JP2722147B2 (ja) 写真廃液の処理方法
JPS63116796A (ja) 廃液処理方法
JPH04100594A (ja) 廃液処理方法
JP2608420B2 (ja) 写真処理廃液の処理装置
JPH04174838A (ja) 写真廃液の処理方法
JPH06254535A (ja) 写真廃液の減圧蒸発処理方法
JPH0418986A (ja) 被酸化性物質含有廃液の処理方法
JPH04104888A (ja) 写真処理廃液処理方法
JPH0416289A (ja) 廃液処理方法