JPH04174838A - 写真廃液の処理方法 - Google Patents

写真廃液の処理方法

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JPH04174838A
JPH04174838A JP30114190A JP30114190A JPH04174838A JP H04174838 A JPH04174838 A JP H04174838A JP 30114190 A JP30114190 A JP 30114190A JP 30114190 A JP30114190 A JP 30114190A JP H04174838 A JPH04174838 A JP H04174838A
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JP
Japan
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waste liquid
liquid
distilled
distillation
distillate
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Application number
JP30114190A
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English (en)
Inventor
Haruhiko Iwano
岩野 治彦
Masaharu Yamada
正治 山田
Fumio Nakagawa
仲川 二三男
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、写真廃液の処理方法に関し、詳しくは、写真
廃液処理の前処理として蒸留操作によってその后の処理
が不要かまたはほとんど要しない希薄な液と容積を滅じ
たその后の処理を要する濃縮液として分離する方法に関
する。
〔従来の技術〕
ハロゲン化銀写真感光材料の写真処理は、黒白感光材料
の場合には、現像、定着、水洗等の工程により、カラー
感光材料の場合には、発色現像、漂白定着(又は漂白、
定着)、安定、安定化等の工程により行われており、各
工程では必要な処理液が使用されている。
多量の感光材料を処理する写真処理においては、処理液
中の、処理によって消費された成分を補充して処理液成
分を一定に保つことによって、処理液の性能を一定に保
つ手段が採られている。補充液が処理液に加えられ、写
真処理タンク内の処理液の一部が排出されて、該タンク
内の処理液に有害な成分などが蓄積しないようにするの
が普通である。
写真処理において使用した水洗水や冷却水を下水道や河
川へ放流することが可能な地域もあるが、これら以外の
使用済等の写真処理液〔例えば、現像液、定着液、発色
現像液、漂白定着液(又は漂白液、定着液)、安定液等
〕の放流は実質上不可能となっている。このため、各写
真現像処理業者は該廃液を専門の廃液処理業者に処理費
用を払って回収してもらったり、無害化処理設備を設置
したりしている。しかしながら、廃液処理業者に委託す
る方法は、廃液を貯留しておくのにかなりのスペースが
必要となるし、また廃液委託処理量が容積によって決め
られているので、コスト的にも極めて高価となる。さら
に無害化処理設備は初期投資(イニシャルコスト)が大
きいなどの問題がある。
したがって、廃液を廃液回収業者に渡すにしても、自家
処理するにしても廃液の量が少いことが経済的である。
また、廃液回収業者が収集した廃液を処理するさいも処
理に先行して廃液容積を減量させることが経済的なこと
が多い、さらに、回収業者が集中処理した液を最終処分
のためにさらに輸送する場合にも廃液量を小さくするこ
とが有利なことが多い。
このように、廃液処理の各段階で容積を小さくすること
が有利なことが多いため、蒸発濃縮を行うことが古くか
ら提案されている。ただ、蒸発濃縮によると、廃液中に
ある揮発性成分あるいは廃液中の加熱により分解され易
い物質から生ずる揮発性成分が大気中に放出されるとい
う問題がある。
齋発濃縮よりも環境への影響が少ない有利な方法として
は、蒸留液、つまり蒸発した成分を大気に放出せず、冷
却凝縮させて処理が不要、あるいは処理が簡単な希薄液
として回収する方法も知られている。蒸留法の中には減
圧下で蒸発させることによって常温に近い暴発温度で稼
動可能なものもある。
しかしながら、写真廃液中には後述するように揮発性成
分が含まれていることがあり、常温に近い1留条件で蒸
留を行っても蒸留液中にこの揮発性成分が含まれること
になり、余分な成分を含まない完全な蒸留水が得られな
いのが普通である。
とくに、廃液中にアンモニアなどの揮発性アルカリが含
まれる場合には、蒸留液は高pHでかつアンモニアを含
み、また廃液中に硫黄系、塩素系の揮発性酸が含まれて
いる場合には、蒸留液は低pHでかつ酸を含み、また廃
液中にベンジルアルコールなどの有機物が含まれている
場合には、蒸留液はBOD、CODやヨウ素消費量の高
いものとなる。
このような現象のため、蒸留液のpH,BOD、COD
、ヨウ素消費量などが水質規制値を超えてしまい、放流
が不可能となるという問題が発生することが多い。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、従来の蒸留液による写真廃液の処理方法にお
ける欠点を解決し、下水又は河川へ放流することが可能
な水質の蒸留液を得ることができるようにしようとする
ものである。
すなわち、本発明は、写真廃液を蒸留して希薄な蒸留液
と濃厚な濃縮廃液又はスラッジに分離するさいに、蒸留
液へ混入する揮発性成分の量を減少させて、下水又は河
川へ放流することが可能なレベルまでその溶存濃度を低
下させた蒸留液が得られるようにするのが、その目的で
ある。
さらに、本発明は、写真廃液の処理において蒸留法によ
る前処理を経済的に実施可能にすることを目的とするも
のである。
〔課題を解決するための手段] 本発明は、写真廃液を蒸留によって希薄な水溶液と濃厚
な濃縮液または濃縮スラッジとに分離することによって
、その後の廃液処理工程に送られる廃液の容積を減少さ
せる廃液処理の前処理工程において、蒸留によって分離
された希薄な蒸留液を再度蒸留することを特徴とする写
真廃液の処理方法によってその目的を達成した。
また、本発明は前記の分離された希薄な蒸留液を再度蒸
留するさいに、前記蒸留液に有害な成分が蒸留液中へ留
出するのを防止又は減少する薬剤を添加する処理を行っ
てから蒸留すると、前記の目的をより一層よく達成する
ことができる。
なお、上記において「有害な成分」とは、主として水質
基準上規制される物質を指すものであるが、衛生上有害
な物質も含むものである。
本発明の方法は、写真廃液のいずれにも通用することが
可能であって、カラー写真、黒白写真の処理における写
真廃液のいずれにも適用できる。
例えば、現像、漂白、定着、漂白定着、安定浴、リンス
浴、前浴、中和塔、コンディショニング浴などの任意の
処理における処理廃液について適用することができ、そ
の個々の処理における単独の廃液でも、これらを混合し
た廃液でも適用することができる。
本発明で処理しようとする写真廃液は、写真処理液から
生じるため必然的に写真処理液成分を主成分としている
ので、以下において写真処理液に含まれている成分につ
いて説明するが、この廃液には、そのほか写真処理過程
で生成した現像主薬の酸化体、硫酸塩、ハライドなどの
反応生成物や、感光材料から熔は出した微量のゼラチン
、界面活性剤などの成分が含まれている。
写真処理液は、その処理対象によりカラー処理、黒白処
理液、製版作業に伴う減力液、現像処理タンク洗浄液な
どがあり、また写真処理液はその処理内容により現像液
、定着液、漂白液、画像安定化液などの種類がある。
多くのカラーペーパー用現像液は、カラー現像主薬、亜
硫酸塩、ヒドロキシルアミン塩、炭酸塩、硬水軟化剤な
どと共にアルキレングリコール類やベンジルアルコール
類を含んでいる。一方力ラーネガ用現像液、カラーポジ
用現像液、一部のカラーペーパー用現像液は、前記のア
ルコール類を含んでいない。
カラー現像液は、通常、芳香族第一級アミンカラー現像
主薬を含有する。それは主にp−フェニレンジアミン誘
導体であり、代表例はN、N−ジエチル−p−フェニレ
ンジアミン、2−アミノ−5−ジエチルアミノトルエン
、2−メチル−4−(N−エチル−N−(β−ヒドロキ
シエチル)アミノコアニリン、N−エチル−N−(β−
メタンスルホンアミドエチル)−3−メチル−4−アミ
ノアニリンである。
また、これらのp−フェニレンジアミン誘導体は硫酸塩
、塩酸塩、亜硫酸塩、P−)ルエンスルホン酸塩などの
塩である。該芳香族−級アミン現像主薬の含有量は現像
容液11当り約0.5g〜約10gの範囲である。
カラー現像液中には、保恒剤として種々のヒドロキシル
アミン類を含んでいる。ヒドロキシルアミン類は置換又
は無置換のいずれも用いられ、11体の場合はヒドロキ
シルアミン類の窒素原子が低級アルキル基によって置換
されているもの、とくに2個のアルキル基(例えば炭素
数1〜3)によって置換されたヒドロキシルアミン類で
ある。
ヒドロキシルアミン類の含有量はカラー現像液11当り
0〜5gである。
また黒白現像液中には、l−フェニル−3−ピラゾリド
ン、1−フェニル−4−ヒドロキシメチル−4−メチル
−3−ピラゾリドン、N−メチル−p−アミノフェノー
ル及びその硫酸塩、ヒドロキノン及びそのスルホン酸塩
などが含まれている。
カラー及び黒白現像液には保恒剤として、亜硫酸ナトリ
ウム、亜硫酸カリウム、重亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸
カリウム、メタ亜硫酸ナトリウム、メタ亜硫酸カリウム
等の亜硫酸塩や、カルボニル亜硫酸付加物を含有するの
が普通で、これらの含有量はOg〜5g/!である。
その他保恒剤として、カラー及び黒白現像液にはN、N
−ジアルキル置換ヒドロキシルアミンとトリエタノール
アミンなどのアルカノールアミンの組合せも用いられる
カラー及び黒白現像液は、pH9〜12である。
上記pHを保持するためには、各種緩衝剤が用いられる
緩衝剤としては、炭酸塩、リン酸塩、ホウ酸塩、四ホウ
酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、グリシン塩、N、N−ジ
メチルグリジン塩、ロイシン塩、ノルロイシン塩、グア
ニン塩、3.4−ジヒドロキシフェニルアラニン塩、ア
ラニン塩、アミノ酪酸塩、2−アミノ−2−メチル−1
,3−プロパンジオール塩、バリン塩、プロリン塩、ト
リスヒドロキシアミノメタン塩、リジン塩などを用いる
ことができる。特に炭酸塩、リン酸塩、四ホウ酸塩、ヒ
ドロキシ安息香遊場は、溶解性やp)19.0以上の高
pHeM域での緩衝能に優れ、現像液に添加しても写真
性能面への悪影響Cカブリなど)がなく、安価であると
いった利点を有し、これらの緩衝剤が多く用いられる。
該緩衝剤の現像液への添加量は通常0.1モル/l−1
モル/lである。
その他、現像液中にはカルシウムやマグネシウムの沈殿
防止剤として、あるいは現像液の安定性向上のために添
加される、各種牛レート剤が含まれる。その代表例はニ
トリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ニトリロ
−N、N、N−トリメチレンホスホン酸、エチレンジア
ミン−N、N。
N’、N’−テトラメチレンホスホン酸、1.3−ジア
ミノ−2−プロパツール四酢酸、トランスシクロヘキサ
ンジアミン四酢酸、1.3−ジアミノプロパン四酢酸、
2−ホスホノブタン−1,2゜4−トリカルボン酸、!
−ヒドロキシエチリデンー1.l−ジホスホン酸などで
ある。
これらのキレート剤は必要に応して2種以上併用される
こともある。
現像液は、各種の現像促進剤を含有する。現像促進剤と
しては、チオエーテル系化合物、p−フェニレンジアミ
ン系化合物、4級アンモニウム塩類、p−アミノフェノ
ール類、アミン系化合物、ポリアルキレンオキサイド、
1−フェニル−3−ビラゾリドン類、ヒドラジン類、メ
ソイオン型化合物、チオン型化合物、イミダゾール類等
である。
また、現像液中には、カブリ防止の目的で、臭素イオン
を含有することが多いが、塩化銀を主体とする感光材料
に対しては臭素イオンを含まない現像液を用いることも
ある。
その他、無機カブリ防止剤としてNaC1やKCZなど
の塩素イオンを与える化合物が含有されることがある。
また必要に応゛じて各種有機カブリ防止剤が含有される
。有機カブリ防止剤としては、例えば、アデニン類、ベ
ンズイミダゾール類、ベンズトリアゾール類及びテトラ
ゾール類を含有していてもよい。
これらのカブリ防止剤の含有量は現像液11当り0.0
10g〜2gである。
これらのカブリ防止剤は処理中に感光材料中から溶出し
、現像液中に蓄積するものも含まれる。
また、必要に応じて、アルキルホスホン酸、アリールホ
スホン酸、脂肪族カルボン酸、芳香族カルボン酸等の各
種界面活性剤が含有される。
写真処理において、現像の後に通常漂白処理され、漂白
処理は定着処理と同時に一浴漂白着(ブリックス)で行
なわれることもある。このような処理廃液にも本発明方
法を適用できる。漂白液には、酸化剤として鉄(III
)又はCo(III)のEDTA、ジエチレントリアミ
ン五酢酸、ニトリロトリ酢酸、1.3−ジアミノ−プロ
パン四酢酸、シクロヘキサンジアミノ4酢酸、グリコー
ルエーテルジアミン4酢酸及びそれらの塩、ホスホノカ
ルボン酸塩そのほか過硫酸塩、キノン類などが含まれて
いる。そのほか、臭化アルカリ、臭化アンモニウムなど
の再ハロゲン化剤、硼酸塩類、炭酸塩類、硝酸塩類を適
宜含有する場合もある。定着液や漂白定着液には定着剤
のほかに酢酸塩、ホウ酸塩、アンモニウム又はカリ明ば
ん亜硫酸塩などが含有されていてもよい。漂白液、漂白
定着液及びそれらの前浴には、必要に応じて漂白促進剤
が使用される。
定着剤としてはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエー
テル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化物塩等をあげる
ことができるが、チオ硫酸塩の使用が一般的であり、特
に千オ硫酸アンモニウムが最も広範に使用できる。漂白
定着液の保恒剤としては、亜硫酸塩や重亜硫酸塩、スル
フィン酸類あるいはカルボニル重亜硫酸付加物が好まし
い。
写真処理液は、上記に説明したような種々の物質を含有
し、しかもその処理内容によっては前記の物質をかなり
の高濃度で含有しているため、それから生ずる写真廃液
は、特に各工程からの廃液を混合したものはきわめて多
くの種々の物質を含有するものとなり、また通常の廃液
に比してかなり高濃度で含有するものとなる。
このため写真廃液は、水質面からは高いBOD、COD
、銀髪を含み、高いヨウ素消費量であり、高いアンモニ
ウム塩濃度、高い塩濃度(炭酸根、硫酸根、チオ硫酸根
)を含み、またカラー写真処理廃液では鉄塩を含むとい
う特徴があり、これを通常の下水(汚水)処理法による
処理を行うことは希釈を十分にすれば可能であるといわ
れているが、実際にはかなり困難を伴い、多量の希釈水
を要し、また処理量が著しく増大することになる。
写真廃液の一例として、典型的なミニラボのカラーネガ
処理とカラーペーパー処理からの廃液の環境特性データ
の一例を第1表に示す。
黒白現像液からの廃液では、さらにBOD、CODの高
いものが多い。
写真廃液は、上述したような組成を有しているために、
この廃液を減容化するために公知のように蒸留法により
処理するときには、その廃液中エコは種々の揮発性物質
が含まれているために蒸留液にそれらの物質が入ってき
て放流が不可能なものになることが多いことは前述した
とおりである。
例えば、塩臭化銀カラーペーパー用のカラー現像液はヘ
ンシルアルコールを含有しているため、その廃液にも該
アルコールが含まれており、該アルコールは比較的蒸気
圧が高いので、蒸留液に多量に入り、ときにはB OD
 5,0OOppmにもなり、加熱蒸留ではBODが1
0,0OOppmにもなる。黒白現像液には比較的低沸
点のエチレングリコール、ジエチレングリコール、アミ
ン類を含んでおり、上述と同様のBOD増加をもたらす
定着液は、チオ硫酸アンモニウムを含むものが多く、現
像液との混合廃液ではpHが上るためアンモニアが蒸留
液にン昆しる。このようにpl(が上るとアンモニアが
含まれるという問題が起る。また、定着液や漂白定着液
の廃液からは亜硫酸ガス、硫化性ガスが蒸留液に混入し
、pHを下げる。
このように、写真廃液を蒸留すると廃液の種類によって
低沸点の水質規制要因物質が蒸留液に入るが、蒸留条件
、例えば温度、圧力によっても前記物質の入り方が変っ
てくる。
例えば、カラーネガ・ペーパー混合廃液を蒸留した場合
には、アンモニアが揮散して蒸留液のpHが9、アンモ
ニア濃度が2,0OOpp−となるが、その蒸留を続行
して濃縮液が固型残渣となるに至ると、蒸留液には亜硫
酸ガスなどの硫黄系ガスが遂には5,0005g/ 1
以上まで含まれるようになる。
その詳細は、米国写真学会(SPSR)のフォトフイニ
シング技術に関する第6回国際シンポジウム(1990
年2月、Las Vegas)の岩野他の報告にある。
したがって、写真廃液を蒸留して得られた蒸留水は、そ
のままでは下水や河川に放流することができない。
しかしながら、本発明により前記蒸留水(以下「第1次
蒸留液」ということがある)を再度蒸留するときにはそ
こで得られる蒸留1(以下「第2次蒸留液」ということ
がある)が水質規制要因物質の含有量の少ないものとな
る。そして、第2次蒸留液中の水質規制要因物質の含有
量が水質基準を満たすものである場合には、その第2次
蒸留液をそのまま放流することができるので、本発明は
簡単な2回蒸留の手段によって写真廃液の減容化という
前処理を行うことができる。また、第2次蒸留液中の水
質規制要因物質の含有量が水f基準を上廻っていた場合
でも、その含有量は第1次蒸留液のそれよりかなり低く
なっているので、簡単な処理をすれば水質基準以下とす
ることは容易である。
また、写真廃液は、前記したような処理液からの廃液で
あるため、その廃液がどこの処理工程からの廃液を主要
部分としているかによってその液性、組成が大きく異な
る。
例えば、定着、漂白定着、水洗、安定化の処理工程から
の混合廃液はアルカリ性であり、このアルカリ性写真処
理廃液を蒸留するときにはアンモニアなどが発生し易い
ために、得られる第1次蒸留液はpHが高く、アンモニ
アなどをかなり含有したものとなる。
また、酸性硬膜定着や低PRの漂白定着の処理工程から
の廃液は酸性であって、この酸性写真処理廃液を蒸留す
るときには亜硫酸ガスなどが発生し易いために、得られ
る第1次蒸留液はpHが低く、亜硫酸ガスなどをかなり
含有したものとなる(亜硫酸などの形で)。
このため、このようなアルカリ性あるいは酸性の第1次
蒸留液をそのまま再蒸留するときには、前記のアンモニ
アなどが多く第2次蒸留液に入ってきやすので、再蒸留
する利点が出ないことがある。そのような場合には第1
次蒸留液のpHを調整してから再蒸留すると、アンモニ
アなどが少ない第2次蒸留液が容易に得られる。
すなわち、アルカリ性写真処理廃液の蒸留で得られたア
ルカリ性の第1次蒸留液をそのpHが7以下になるよう
にpHを調整してから蒸留すると、アンモニアガスなど
の発生が防止される。また、酸性写真処理廃液の蒸留で
得られた酸性の第1次蒸留液をそのpHが5以上になる
ように調整5でから、蒸留すると、亜硫酸ガスなどの発
生が防止される。
このため水質規制要因物質が第2次蒸留液へ入ってくる
のが防がれ、放流可能な第2次蒸留液が得られる。
前記のpH調整手段による効果を見ると、pHを特定の
値に設定したことによるだけでなく、例えばアルカリ性
をpHが7以下とするため酸が加えられることにより、
そのアンモニア成分が揮散し難い形(物質)になること
により、その効果を生ずる面もあるから、このpHff
1整手段を含めた意味で第1次蒸留液に有害な成分が第
2次蒸留液中へ留出するのを防止又は減少させる薬剤を
添加する処理を行えば、その目的を達成することができ
る。
蒸留にさいして有害な成分が揮散するのを防止すること
ができる薬剤を添加する処理としては、例えば第1次蒸
留液が遊離のアンモニアを含んでpHが高い場合には、
硫酸を加えて安定なアンモニウム塩とし、pHを下げる
ことであり、第1次1留液がアミン類を含むときには硫
酸を加えて、そのアミン塩を形成させて安定化させる。
また、第1次1留液が亜硫酸ガスやチオ硫酸に由来する
亜硫酸や硫酸を含んでいるときには、苛性ソーダや苛性
カリを添加して中和し、塩を形成させpHを高めさせる
。還元性物質の場合には過硫酸や次亜塩素酸を加えてそ
の還元性を失わさせるようにすることができる。
要するに、本発明における前記の薬剤を添加する処理は
、酸、アルカリ、酸化剤、還元剤、その他の薬剤を第1
次蒸留液に加えてこの蒸留液中の揮発性成分を反応させ
て不運発性の物質に変えてしまうことである。したがっ
て、それに要する薬剤の添加量は、他に特別な理由がな
ければ、少なくとも前記の揮発性成分の量に対応する量
である。
代表的な写真廃液について好ましい薬剤による処理の例
を第2表に示す。
第2表 前記により薬剤による処理を終えた第1次蒸留液は第2
回の蒸留を行う。この蒸留により得られる第2次の蒸留
液は、第1次蒸留液よりも著しく含有成分が少く、この
ため水質規制要因物質が少いため、下水、河川への放流
が可能であり、また用途によっては再利用することが可
能である。第2次蒸留液は、アンモニア、アミン、ある
いは亜硫酸などの含有量が200ppm以下であること
が好ましい。
一方、第1次蒸留水の蒸留(2回目の蒸留)において生
じた濃縮液は1回目の蒸留で生じた第1の濃縮液と合せ
て廃液回収業者に渡すか、焼却処理するとか、化学分解
処理を行うなどを行う、その容積が少ないため処理負荷
が小さく、経済的に有利である。
本発明における蒸留工程においては、1回目及び/又は
2回目の蒸留は減圧下で行うのが好ましい。そしてその
減圧条件としては10〜500m+sHgが好ましく、
特に10〜100II+*Hgが好ましい。また、それ
らの蒸留は同一のタンク内に設けた2つの蒸留装置で行
ってもよく、並列させた葎留装置で行ってもよい。
さらに、蒸留温度については、不必要な成分が揮散する
ことがないようにする上から、低くすることが好ましく
、具体的には80°C以下とするのがよく、さらに60
°C以下が好ましく、特に20″C以下が好ましい、蒸
留温度を低くすると硫化物などが蒸留液に入ってこない
本発明における1留においては蒸留装置を用いるが、簗
留装置には代表的なものとして次のような方式のものが
あり、本発明においてはそれらの諸方式のいずれも適用
可能であり、その他任意の方式のものでも使用すること
ができる。
a)加熱濃縮装置 電熱で廃液を加熱し、蒸気を冷却凝縮する方式例:米国
ET社製の*m装置 b)常温蒸発・蒸留装置 蒸発面積を広くする、風を当てて接触効率を良くするな
ど、常温でも蒸発量を保たせ、これを冷却凝縮する方式
のもの。
例: 1987年PMA Conventionで富士
フィルム社が発表したFET5 It型 C)減圧蒸発・蒸留装置 減圧にすることにより室温又は弱い加温でも蒸発量が多
いようにしてその蒸気を凝縮させる方式例:米国Ca1
fran社のModel MPTU、へPTUイタリー
のLED Italia社の−TS−Eまた、一般産業
用途に製作されている減圧濃縮装置(例えば、日限製作
所、笹倉製作所製)も写真廃液濃縮に用いることができ
る。
上記装置における凝縮では空冷、冷媒の断熱圧縮膨張に
よる冷却面利用、水冷などの手段を用いることができる
。上記の方式C)においては、減圧は、真空ポンプ、水
流ポンプ、エジェクターなどの諸方式のいずれかを適用
して行うことができる。
本発明の方法を実施するにあたっては、長期的に安定に
作業が行えるように、廃液中に必要に応じて既知の防ぽ
い剤、防菌側を使用することができる。
本発明方法は、いわゆるミニラボと呼ばれる小規模の現
像所、オフィスドキュメンテーションの場でのマイクロ
フィルムの処理、印刷、製版所、カラーコピアなどのよ
うな小規模の写真処理場において実施するのに適してい
る。
同時に、大規模な現像所、いわゆる大ラボにおける廃液
処理の前段として行われるのが有効である。また、廃液
回収業者の処理場においても利用される。
すなわち、本発明方法は、その分野別に述べれば、次の
ような廃液に適用できる。
i)印刷製版工場:黒白・カラー現像液、定着液、漂白
液、28版の処理廃液、フォトポリマー画像材料の処理
廃液 これらは、それにエツチング液、減力液、絵の貝類、イ
ンク類、有機溶剤類、タンククリーニング液など種々の
排出液が混合されたものであってもよく、これらを−括
処理できる。
11)カラー現像所:黒白・カラー現像液、定着液、漂
白液、漂白定着液、画像安定浴、その他の処理浴の排出
液 好ましい実施態様は■上記の各浴からの排出液を集めて
処理し、水洗水はそのまま流す。■向流多段の節水型水
洗や安定化浴に水洗を兼ねさせる方式をとっている場合
は各排出液を全部混合して処理できる。
ij)事務所、店頭:マイクル1200 (商品名、富
士写真フィルム社製)のようなマイクロフィルム用プリ
ンタープロセッサーやリーダープリンターを使用してド
キュメンテーションを行っている事務所、製図等から図
面コピーをプリンタープロセッサーで行っている設計事
務所、カラーコピーを作成したり、即席プリントの店頭
写真撮影を行っている店頭のプロセッサー等々から排出
液。
iv)廃液回収処理の中間基地 ■)廃液を収集した集中処理場 本発明方法で処理する写真廃液の量は、上記したその適
用する分野によって変り、一般の現像所あるいは大手の
印刷工場であれば1日100 ffi〜数ボであるが、
ミニラボならば1日10I!、程度であり、マイクロフ
ィルム複写プロセッサーや病院のレントゲン室ならばも
っと少量である。したがって、それに使用する蒸留装置
もそれに適合する容量のものとし、その型式もその規模
に適した機種を選ぶ。
〔作 用〕
本発明は、写真廃液の蒸留によって分離された希薄な第
1次蒸留液を再度蒸留するか、あるいは前記第1次蒸留
液に、有害な成分を揮散するのを防止することができる
薬剤を添加して揮散性の成分を揮散しがたい物質に変え
た後、再び蒸留することにより、水質規制要因物質の含
有量の少ない第2次蒸留液を得ることができる。
第1次蒸留液をただ単に蒸留をしても、すなわち写真廃
液の2段蒸留を行っても、前記液中の揮散性成分が多量
に第2次蒸留液に入ってくる場合には、第2次蒸留液は
下水や河川に放流できるものとはならない。
蒸留のさいに揮散性成分が蒸留液に入ってくるのを防ぐ
目的だけならば、前記の薬剤を写真廃液に直接加えるこ
とも考えられるが、写真廃液には多量の薬品が含まれて
おり、かつその液量が多いので、揮散しがたい物質に変
えるのに必要な薬剤を多量に要する。またその廃液中に
含まれている薬品の種類も多くて、生起しうる反応も複
雑で使用する薬剤を選択することが難かしく、場合には
アンモニアと硫黄化合物とが同時に発生する。
これに対して、本発明では第1次蒸留液に含まれる揮散
性成分の量は前記したように高濃度になる場合があると
いっても、写真廃液に比すれば濃度が著しく低く、また
その種類も少く、かつ量も少いので、必要な薬剤の量も
著しく少くて、経済的な問題もない。
(実施例) 次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明する。
実施例1 市販の撮影済みフジカラーネガフィルム スーパー)I
G400、スーパーHG−200、スーパーHR−40
0、スーパーHG−1600(以上商品名、富士写真フ
ィルム社製)、コニカラーネガVI?G−100、シR
G−400、VRG−0100、(以上商品名、イース
トマン・コダック社製)、コニカラーネガDD−100
、DD−400,5R−1600,5RG4000 (
以上商品名、コニカ社製)をとくに区分することなく、
各積取り混ぜて、順次ミニラボ用の小型カラーネガフィ
ルムプロセンサーで処理した。
処理工程と処理の温度、時間、補充量を第3表に示した
第3表 各工程に使用した処理液は次の通りである。
(カラー現像液) タンク液 補充液 ジエチレントリアミン五酢酸  3.0g   3.0
g亜硫酸ナトリウム        4.0g   4
.4g炭酸カリウム         30.0g  
 32.0g臭化カリウム          1.4
g   0.7g沃化カリウム          1
.3+sg   −ヒドロキシルアミン硫酸塩2.4g
   2.6g4−(N−エチル−N−β− ヒドロキシエチルアミノ) −2−メチルアニリン硫酸塩 4.5g   5.0g
水を加えて          1.Of   1.0
1pl(10,8010,20 (漂白液) タンク液 補充液 エチレンジアミン四酢酸第二 鉄アンモニウム塩     100.0g  110.
0gエチレンジアミン四酢酸    8.0g   1
0.0g二ナナトリウム 塩化アンモニウム       150.0g  17
5.0g硝酸アンモニウム        8.0g 
  10.0gアンモニア水(28%>       
7.0d   4.0m水を加えて         
 1.O401,1!pH6,005,7 (定着液) タンク液 補充液 エチレンジアミン四酢酸 二ナトリウム         2.0g   4.4
g亜硫酸ナトリウム       16.0g   7
.0gチオ硫酸アンモニウム水溶 液(70%)      200.0m 240d重亜
硫酸ナトリウム      4.0g   12.2g
アンモニア水         −10,0m水を加え
て          1.OR1,0fpH7,37
,5 (安定液) タンク液 補充液 ホルマリン        0.01mol  0.O
15mol冨士ドライウェル      5.Od  
 5.0al!エチレンジアミン四酢酸 二ナトリウム       250mg   250m
g水を加えて        1.Of   1.01
このフィルムプロセッサーの各タンクのオーツー−フロ
ー液を廃液貯留タンクから減圧蒸発濃縮装置(LED 
Italia社製WTS−2150型)に移し、減圧蒸
留を行い、廃液容積(I縮液容積)を当初の25%に減
らし、当初の75%に当る量の第1次蒸留液を得た。そ
の組成等は次のとおりである。
第1次蒸留液組成等: アンモニア   1400麟g/l ヨウ素消費量  100mg/f! PH8,9 この液は、pHが高いため下水や河川へは放流できない
。また全窒素値でも規制に触れる地域があこの第1次蒸
留液にB当り硫酸(1:1)5.5dを添加したのち(
pHはほぼ6.5) 、前記と同じ減圧蒸発濃縮装置で
再度蒸留を行い、−次蒸留液の5%に当る量の第2次濃
縮液と95%に当る量の第2次蒸留液を得た。この第2
次蒸留液は、アンモニア濃度が10mg/f!以下でp
H値もほぼ7であり、放流できるレベルのものである。
一方、第2次濃縮液は、約1.6Nの硫安溶液で、ほか
に有害混合物は含まれていない、第1次濃縮液の量は原
廃液の量の1/4容に減少することができた。
実施例2 市販のカラーペーパー(フジカラーペーパー02タイプ
、富士写真フィルム社製)にカラーネガからプリント焼
き付けを行ってフジミニラボ23Sのペーパープロセッ
サーで処理を行った。処理工程、時間は第4表の通りで
ある。
第4表 リンス浴はリンス3からリンス1への3段向流水洗とし
た。
カラー現像工程及び漂白定着工程で使用した処理液の詳
細は次の通りである。
(カラー現像液) タンク液 補充液 水                  800d  
  800dジエチレントリアミン五酢酸 3.0g 
  3.0gベンジルアルコール      15II
R19jdジエチレングリコール    lOd   
10m亜硫酸ナトリウム       2.0g   
 2.3g臭化カリウム         0.3g 
   −炭酸カリウム         30.0g 
  25.0gN−エチル−N−(β−メタ ンスルホンアミドエチル) −3−メチル−4−アミノ アニリン硫酸塩      5.5g   7.5gヒ
ドロキシルアミン硫酸塩4.0g    4.5g蛍光
増白剤 (スチルベン系)        1.0g   1.
5g水を加えて         1.Of   1.
0fKOHにてpHtJ4整     pH10,80
11,20(漂白定着液) タンク液 補充液 水                  40(1+d
    40(ldチオ硫酸アンモニウム(70%> 
 150d   300d亜硫酸ナトリウム     
  18g    36gエチレンジアミン四酢酸鉄 (II[)アンモニウム     55 g    1
10gエチレンジアミン四酢酸   5g10g水を加
えて          1.on!   1.0fp
HpH6,756,30 (リンス液) タンク液 補充液 1−ヒドロキシエチリデン− 1,1−ジホスホン酸 (60%)           2.5m   2.
5dアンモニア水(28%>      1.8d  
 1.8d水を加えて          1.0IV
、1.0fKO)lで      pH7,07,0カ
ラー現像液、漂白定着液及びリンス液の各補充量は印画
紙1ボ当り各々160d、60af、200iであった
実施例1のカラーネガ廃液約45容と前記のペーパープ
ロセッサーからの廃液55容の比からなる混合廃液を実
施例1と同じ減圧蒸発濃縮装置を用いて減圧蒸留を行い
、混合廃液の量の10%容積に当る量の第1次濃縮液と
90%容積に当る量の第1次蒸留液を得た。
第1次蒸留液の組成等: pH9,1 アンモニア   1500mg/ 42ヨウ素消費量 
 200mg/ 1 この第1次蒸留液にスルファミン1g/lを加えてpH
を下げ、第2次蒸留を行った。第2次蒸留水の12消費
量は10mg/ I!、以下で、アンモニア濃度15I
I1g/lという結果を得た。
実施例3 布中カラーラボ、病院、印刷所から回収した写真廃液の
混合液(およその組成は、カラー写真廃液6:黒白写真
廃液4の比、これらにおける現像液等の廃液と定着、漂
白定着液等の廃液は1:1の割合)を蒸留して濃縮液が
廃液量の10%(容積)の量になるまで濃縮した。その
さいに生じた第1次蒸留液は次のような組成等を有して
いる。
第1次蒸留液の組成等: pH8,9 アンモニア   1100mg/ 1 ヨウ素消費量  950rag/ Ilこの第1次蒸留
液1ffi当り硫酸(1: 1)5dと次亜塩素酸ソー
ダ(12%液)3.2m添加したのち、再び蒸留した。
第2次蒸留液の組成等: pH7 アンモニア  <lhg/j! ヨウ素消費量  60mg/l pn、チン素、ヨウ素消費量のすべてで水質基準を満足
できる結果を得た。
実施例4 病院から回収した銀含有定着液(富士写真フィルム社の
90秒X線処理用の富士Fを主体とする)から銀を回収
したのち、常温蒸留(FETS−1[[使用)を行った
。濃縮液の容積かもとの廃液量の115になるまで蒸留
すると、得られる第1次蒸留液はヨウ素消費量80hg
/l、亜硫酸含有量20mg/ j!であつた。この第
1次蒸留液は苛性ソーダを添加してpH8とし、次亜塩
素酸ソーダ(12%)2mを添加した後、再度蒸留を行
った。
得られた第2次蒸留液は中性で、ヨウ素消費量が50m
g/l以下であり、硫黄系化合物も認められなかった。
〔発明の効果〕
本発明によれば、次のような著しい効果を有するもので
あって、写真廃液の蒸留による前処理が工業的に実施す
ることが可能となった。
1)得られる第2次蒸留液は、水質規制物質の含有量が
きわめて少ないので、下水や河川に放流することが可能
である。
2)写真廃液の減容化としての蒸留法の適用が実用化で
きるため写真廃液は濃縮化されて処理されるので、後の
処理工程での負荷が小さくなる。
3)また、減容化により写真廃液を他の場所にある処理
場に輸送するさいにはそのコストが少なくなる。
4)本発明を行う装置をラボ内に設置すれば、廃液の回
収頻度を減らすことが可能である。
5)蒸留を2回繰り返すものであるため、第1次蒸留液
を他の方法で放出可能なレベルまで精製するように、蒸
留と他の精製方法との組合せによる場合に比して操作が
簡単で作業性がよい。
6)蒸留装置は小型でよいから作業スペースが小さくて
すむ。
7)操作が簡単であるので、作業者の熟練を要しない。
8)加熱によってのみ行われ、発生する蒸気は凝縮して
回収され、しかも第2次蒸留では揮発性成分が1発しな
いように予め処理されているので、騒音、悪臭を伴わな
い。
9)゛第1次蒸留液が多量のアンモニアなどを含有する
場合には、第2次1留で得られる第2次濃縮液から化学
肥料を回収することができる。
10)第1次蒸留液は、かなり多量の揮発性成分が含ま
れているものとしてもよいから、第1次の蒸留において
写真廃液の減容化の度合を大きくするように濃縮をする
ことができ、したがって処理あるいは輸送すべき第1次
濃縮液の量を少くすることができる。
(ほか3名) 手続補正書 平成3年1月25日

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)写真廃液を蒸留によって希薄な水溶液と濃厚な濃
    縮液または濃縮スラッジとに分離することによって、そ
    の後の廃液処理工程に送られる廃液の容積を減少させる
    廃液処理の前処理工程において、蒸留によって分離され
    た希薄な蒸留液を再度蒸留することを特徴とする写真廃
    液の処理方法。
  2. (2)前記の分離された希薄な蒸留液に有害な成分が蒸
    留液中へ留出するのを防止又は減少させる薬剤を添加す
    る処理を行った後、この蒸留液を再度蒸留することを特
    徴とする請求項1記載の写真廃液の処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011072973A (ja) * 2009-10-02 2011-04-14 Sasakura Engineering Co Ltd 揮発性を有する塩基性物質を含有する廃液の処理装置及び処理方法

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JP2011072973A (ja) * 2009-10-02 2011-04-14 Sasakura Engineering Co Ltd 揮発性を有する塩基性物質を含有する廃液の処理装置及び処理方法

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