JPH0474593A - 被酸化性物質含有廃液の処理方法 - Google Patents

被酸化性物質含有廃液の処理方法

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JPH0474593A
JPH0474593A JP12166690A JP12166690A JPH0474593A JP H0474593 A JPH0474593 A JP H0474593A JP 12166690 A JP12166690 A JP 12166690A JP 12166690 A JP12166690 A JP 12166690A JP H0474593 A JPH0474593 A JP H0474593A
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waste
waste water
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Hirohiko Tsuzuki
博彦 都築
Yoshiya Ohara
佳也 大原
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は被酸化性物質含有廃液、特に臭化物イオンある
いはヨウ化物イオンを含有する廃液、例えば現像液や定
着液などの写真廃液中の被酸化性物質を酸化分解して浄
化し、その高いCOD値(化学的酸素要求量)を有する
成分を容易に除去することができる新規な処理方法を提
供するものである。
(従来の技術) 液状廃棄物(廃液)の投棄に当っては、有害重金属、P
H1酸素消費量等種々の環境汚染要因について一定基準
を満たして安全であることが確認されていなければなら
ない。
従来、大規模な(たとえば1日当り数トン以上の排出量
)液状産業廃棄物に関しては、効果的な種々の無害化手
段が実施されており、余り問題はないが、小規模の廃液
に関しては、大がかりな設備化は困難を伴う一方、下水
へ投棄するには、下水道法の許容する要件を満たしてい
ない場合が多い。例えば、中小の印刷製版、写真処理、
金属加工メツキ、食品加工などの工場から排出される廃
液には、これに相当するものが多い。これら小規模廃液
の無害化に関しては、種々の方法が提案あるいは実施さ
れている。例えばCOD (酸素消費量をCOD (化
学的酸素消費量)で代表させる。)を低減させるために
は電解酸化法、塩素、次亜塩素酸塩、オゾンなどによる
化学的酸化法、特に過酸化水素と金属または金属化合物
を用いる方法、活性炭、無機吸着剤、有機高分子材料に
よる吸着除去法、廃液を加熱蒸発させる蒸発法、散水ろ
床法をはじめ、活性汚泥処理を簡易化した種々の小型生
分解法、廃液を再利用可能な濃厚液と廃棄可能の希薄液
に分ける逆浸透法や透析法などが実施されている。
(発明が解決しようとする課題) これらの諸方法は、CODの低減には有効なもの、有害
金属の除去には有効なもの、濃厚液には適しているが希
薄液には適さないもの、あるいはその逆のものなどがあ
る。しかし、廃液中の環境汚染要因が複数であって複雑
な場合(これが通常一般の姿である)には、いずれの方
法も十分満足なレベルまで廃液を無害化することが困難
である。
このような廃液の一例としてはハロゲン化銀写真感光材
料処理廃液が挙げられる。この廃液は写真処理工程で排
出される現像廃液、定着廃液、漂白廃液又は漂白定着廃
液あるいは他の液浴がらの廃液を含んでおり、有機、無
機のCOD寄与成分、銀、鉄などの重金属化合物、高濃
度の塩類、特に多くの臭化物イオンやヨウ化物イオンを
含んでおり、環境汚染要因には、COD、BOD、重金
属、場合によりpH、フェノール類などがある。したが
ってその無害化処理はそれぞれの面から有効な手段でな
ければならないので困難な問題である。
それに対する一つの解としては蒸発法が挙げられる。す
なわち廃液を蒸発させて処理し易い濃厚廃液とか固型ス
ラッジ残渣の形にしてしまうと環境中へ液状で排出する
ものがなくなるので前記した種々の水質汚染要因の問題
は解消する。しかし新たな問題として悪臭、有毒等の空
気汚染が生じる。したがって蒸発気体を再凝縮させて、
液体として回収させるという対策も考えられるが、この
凝縮液のCODが新たな環境汚染因子となる。
また廃液の蒸発凝縮液を活性炭で処理する方法が知られ
ているが、多くの写真処理廃液の場合、活性炭カラムの
寿命が短いこと、交換頻度が高くなり交換の手間がかか
ることなどが問題となっていた。
一方、ハロゲン化銀写真処理廃液に対して従来の電解酸
化処理法(例えば特開昭63−116796号)に■被
酸化性物質を多量に含む廃液については酸化分解するに
際し、大量の電流を必要とするため設備費が高く処理時
間が長い。■芳香族環を持つ化合物など高分子化し易い
物質を含む廃液が電極を汚染するなどの問題点があった
また、化学酸化法では、第一鉄塩と過酸化水素との混合
液は古くからFenton試薬((TraneFard
ay Soc、、 47.462(1951年)、同4
7.591(1951年)にその報告がある。))とい
う強力な酸化剤としてしられている。
またその改良法として銅イオンと第1鉄イオンを触媒と
して酸化分解反応を促進させる方法(例えば特開昭55
−33976号)も提案されている。
さらに、被酸化性物質含有排水のpHを調整した後、触
媒として銅被膜鉄粉を添加して攪拌した後、過酸化水素
を連続的に加えて酸化分解を行い、反応終了後アルカリ
剤を加えてpH8以上として沈殿物をつくり濾過分離す
る方法(例えば特開昭5B−51982号)も知られて
いる。
しかし、臭化物イオンあるいはヨウ化物イオンを含有し
・ている場合、特に臭化物イオン濃度が0゜l mmo
le/ 11以上あるいはヨウ化物イオン濃度が0゜0
1 mmole/ 1以上含む被酸化性物質含有廃液を
Fen ton酸化すると、臭化物イオンあるいはヨウ
化物イオンがOHラジカルの酸化反応を阻害し充分な酸
化分解が行なえないことが問題となる。
本発明は以上の問題点を効果的に解決する新たな方法を
提供することを目的としている。
すなわち本発明は第1に、前記したような廃液の水質及
び空気の両面にわたって環境汚染のない有効な無害化手
段を確立することを目的とする。
また本発明は第2に排出量が中小規模で含有成分の種類
が多く、かつ、濃厚な廃液に適した安価、簡易、確実な
除害手段を提供することを目的とすさらに本発明は第3
に高分子化し電極等を汚染しやすい物質を含有した廃液
に対して有効な除害手段を提供することを目的とする。
さらに本発明は第4にCODが高く、重金属を含む廃液
に有効な除害手段を提供することを目的とする。
さらに本発明は第5に上記のような廃液の無害化処理時
間を短縮するるとともに処理を完全に行わせる方法を提
供することを目的とする。
さらにまた、本発明は臭化物イオンあるいはヨウ化物イ
オンを含む完全に処理する方法を提供することを目的と
する。
とりわけ本発明は写真処理廃液に対して上記した諸口的
が特に有効に達せられる方法を提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは種々の検討を行った結果、以下の手段を用
いることにより、本発明の目的が効果的に達成できるこ
とを見出した。
すなわち、被酸化性物質を含有した廃液を過酸化水素と
触媒としての金属もしくは金属化合物とを組合せて作用
させることによって該被酸化性物質を酸化分解(第1工
程)し、その後得られた処理水を電気分解する(第2工
程)ことを特徴とする廃液の処理方法である。
また、廃液が臭化物イオンあるいはヨウ化物イオンを含
む廃液により有効である。
また、廃液がハロゲン化銀写真処理廃液である場合にも
より有効である。
本発明についてさらに詳述する。
ここでいう過酸化水素と金属あるいは金属化合物による
酸化とは、過酸化水素を金属(例えば、Fe、Cu、N
i)あるいは金属(例えば、Fe。
Cu、Ni)化合物触媒のもとOHラジカルとし、被酸
化性物質を酸化する反応であり、好ましくは鉄あるいは
鉄化合物と過酸化水素の組み合わせによるFen to
n酸化であり、さらに好ましくは特開昭58−5198
2号による銅被覆鉄粉と過酸化水素を用いる酸化(以下
、鉄粉法とする)である。
過酸化水素と金属あるいは金属化合物による酸化は臭化
物イオンあるいはヨウ化物イオンを含む廃水では、臭化
物イオンあるいはヨウ化物イオンが下記のように反応す
る。
20H2Bre  −+Brz+20He  −−−(
1)2on・2Ie  −+It+2ooθ ・・・・
・・・・・(2)HzOz ・Brg  →2Bre+
2HO+OZ ・・”””・(3)+(20□+I、→
21e+2HΦ+0□・・・・・・・・・・・・・・・
(4)上記(1)〜(4)の反応が連続的に生じること
で、過酸化水素と臭化物イオンおよびヨウ化物イオンが
触媒的に消費する。すなわち廃液中破酸化物の酸化をB
rθおよびleイオンが阻害することになる。このよう
な阻害は臭化物イオンとして0.05mM742以上、
特に0.1mM/j!、ヨウ化物イオンとして0.00
5mM/j!以上、特に0゜01mM/I1以上のとき
に大きく、このような廃液に対して本発明の方法は特に
有効である。
このため、臭化物イオンおよびヨウ化物イオンが排水中
にない場合に比して、排水の処理効率は低下する。特に
芳香族環や飽和アルキル基を有する物質は完全に分解せ
ず分解中間体として残存する。しかし、この分解中間体
は電解酸化を受は易い形となっているとともに、電極を
汚染しにくくなっていることがわかった。電解酸化のみ
では電極が汚染され電流効率の低下を導くばかりではな
く、長時間の反応を必要とする。しかし、ここであげた
2段階の反応を行うことで短時間に効率よく極めて清澄
な処理水を得ることができる。
次に、本発明の処理工程について説明する。
まず第1工程を以下に示す。
(1)被酸化性物質含有排水を鉱酸を用いて好ましくは
pH2〜5、より好ましくは2〜3に調整整する。
(2)次に、鉄あるいは鉄化合物、好ましくは銅被覆膜
鉄粉を加える。この際、必要あれば液温を30 ’C以
上に加温して消泡剤を加える。
(3)次に、過酸化水素を連続的に添加し、酸化分解反
応を進行させる。
(4)一定時間攪拌後、アルカリ剤を加えてpH6以上
とする。アルカリ剤としては苛性ソーダ又は消石灰或い
はその混合液、好ましくは消石灰をミルク状にして加え
るのが処理効率を良くし凝集を速める。
(5)一定時間攪拌後、高分子凝集剤(例えば、ポリア
クリルアミド)を添加して凝集させ、攪拌を停止して沈
殿後濾過分離を行なう。
その後、第2工程として以下を行う。
(6)濾過液を以下の条件で電解酸化する。
本発明方法において電極としては陽極酸化を連続的に行
っても消耗しない責な電極なら特に制限なく使用できる
。廃液中には、現像主薬やアルコール類のような還元性
の強い有機化合物が含まれている場合、酸化されにくい
十分に責な極が好ましい。具体的には二酸化鉛、白金、
白金イリジウム、二酸化イリジウムなどでチタン基材の
表面を掩ったもの(例えば、商品名工クセロード、日本
カーリット社製)が好ましい。これらの陽極は高電圧を
かけることができ、アルコール、アルデヒド、カルボン
酸などを効率よく電解酸化できる。
1電極対あたり2〜IOV、好ましくは2〜8■の電圧
を使用する。一方陰極としては電解停止中に腐蝕を起さ
ないよう耐蝕性と通電性を持つものなら何でも良いが、
ステンレス板(又は棒)が最も好適である。もちろん各
種の炭素電極や種々の金属電極も使用できる。陽・陰極
対はそれぞれの電極板を1枚ずつ適当間隔で相対させた
り、あるいは陽極を中に両側から陰極板を挟むあるいは
陰極を中に両側から陽極で挾むようなサンドイッチ型の
対など適宜な構造がとられる。ここで電極の形状は線状
、板状、網状、布状、球状などいずれの形状でも良いが
、電極の表面積が大きいものほど好ましい。電解漕は連
続式、回分式のいずれでも反応に必要な充分な時間、濾
過分離液が滞在すれば良い。また、電解漕内の攪拌は電
極を回転させるもの、電解による発生気体で行うもの、
気体を吹き込むもの、回転板あるいは棒で液を動かすも
の、ポンプあるいは重力を用いて液を動かすものなど充
分液が電極表面で動くものであればいずれのものでも良
い。
さらに電解触媒として、金属あるいは金属化合物などを
添加しても良い。
(7)以上の処理完了後、濾過分離あるいは活性炭処理
を行っても良い。
本発明方法を適用しうる廃液は写真処理の廃液、電解メ
ツキなどの廃液その他種々の導電性のある産業廃液が考
えられるがとりわけ、詳細な理由は不明である′が写真
処理廃液に好適な方法である。
以下に写真処理廃液について説明する。
写真処理廃液は写真処理液成分を主成分としている。ま
た写真処理廃液には、そのほか写真処理過程で生成した
現像主薬の酸化体、硫酸塩、ハライドなどの反応生成物
や、感光材料から溶は出した微量のゼラチン、界面活性
剤などの成分が含まれている。
写真処理液はカラー処理、黒白処理液、製版作業に伴う
減力液、現像処理タンク洗浄液などがあり、また写真処
理液は現像液、定着液、漂白液、画像安定化液などから
成る。
多くのカラーペーパー用現像液はカラー現像主薬、亜硫
酸塩、ヒドロキシルアミン塩、炭酸塩、硬水軟化剤など
と共にアルキレングリコール類やベンジルアルコール類
を含んでいる。一方カラーネガ用現像液、カラーポジ用
現像液、一部のカラーペーパー用現像液は、これらのア
ルコール類を含んでいない。本発明方法は、これらアル
コール類を含まないか、あるいは含んでいても1重量%
以下の廃液に対して高い電流効率の維持又は低いCOD
レベルまでの酸化能を発揮するので、従来方法に比較し
て一段と有利である。
カラー現像液は、通常、芳香族第一級アミンカラー現像
主薬を含有する。それは主にp−フェニレンジアミン誘
導体であり、代表例はN、N−ジエチル−p−フェニレ
ンジアミン、2−アミノ5−ジエチルアミノトルエン、
2−メチル−4(N−エチル−N−(β−ヒドロキシエ
チル)アミノコアニリン、N−エチル−N−(β−メタ
ンスルホンアミドエチル)−3−メチル−4−アミノア
ニリンである。また、これらのP−フェニレンジアミン
誘導体は硫酸塩、塩酸塩、亜硫酸塩、1)−)ルエンス
ルホン酸塩などの塩である。該芳香族第−級アミン現像
主薬の含有量は現像溶液12当り約0.5g〜約Log
の範囲である。
カラー現像液中には、保恒剤として種々のヒドロキシル
アミン類を含んでいる。ヒドロキシルアミン類は置換又
は無置換いずれも用いられる、置換体の場合はヒドロキ
シルアミン類の窒素原子が低級アルキル基によって置換
されているもの、とくに2個のアルキル基(例えば炭素
数1〜3)によって置換されたヒドロキシルアミン類で
ある。
ヒドロキシルアミン類の含有量はカラー現像液11当り
0〜5gである。
また黒白現像液中には、1−フェニル−3−ピラゾリド
ン、■−フェニルー4−ヒドロキシメチル−4−メチル
−3−ピラゾリドン、N−メチルp−アミノフェノール
及びその硫酸塩、ヒドロキノン及びそのスルホン酸塩な
どが含まれている。
カラー及び黒白現像液には保恒剤として、亜硫酸ナトリ
ウム、亜硫酸カリウム、重亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸
カリウム、メタ亜硫酸ナトリウム、メタ亜硫酸カリウム
等の亜硫酸塩や、カルボニル亜硫酸付加物を含有するの
が普通で、これらの含有量はOg〜5g/!である。そ
の他保恒剤として、カラー及び黒白現像液にはNN−ジ
アルキル置換ヒドロキシルアミンとトリエタノールアミ
ンなどのアルカノールアミンの組合せも用いられる。カ
ラー及び黒白現像液は、pH9〜12である。上記pH
を保持するためには、各種緩衝剤が用いられる。緩衝剤
としては、炭酸塩、リン酸塩、ホウ酸塩、四ホウ酸塩、
ヒドロキシ安息香酸塩、グリシン塩、N、N−ジメチル
グリジン塩、ロイシン塩、ノルロイシン塩、グアニン塩
、3.4ジヒドロキシフエニルアラニン塩、アラニン塩
、アミノ酪酸塩、2−アミノ−2−メチル−1,3プロ
パンジオール塩、バリン塩、プロリン塩、トリスヒドロ
ジアミノメタン塩、リジン塩などを用いることができる
。特に炭酸塩、リン酸塩、四ホウ酸塩、ヒドロキシ安息
香酸塩は、溶解性やpH9,0以上の高pHej域での
緩衝能に優れ、現像液に添加しても写真性能面への悪影
響(カブリなど)がなく、安価であるといった利点を有
し、これらの緩衝剤が多く用いられる。該緩衝剤の現像
液への添加量は通常0.1モル/!〜1モル/lである
その他、現像液中にはカルシウムやマグネシウムの沈殿
防止剤として、あるいは現像液の安定性向上のために添
加される、各種キレート剤が含まれる。その代表例はニ
トリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ニトリロ
−N、N、N4リメリメチレンホスホン酸、エチレンジ
アミン−NN、N’ 、N’−テトラメチレンホスホン
酸、1゜3−ジアミノ−2−プロパツール四酢酸、トラ
ンスシクロヘキサンジアミン四酢酸、1,3−ジアミノ
プロパン四酢酸、2−ホスホノブタン−12、i)リカ
ルボン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホス
ホン酸などである。これらのキレート剤は必要に応して
2種以上併用されることもある。
現像液は、各種の現像促進剤を含有する。現像促進剤と
しては、チオエーテル系化合物、p−フェニレンジアミ
ン系化合物、4級アンモニウム塩類、p−アミノフェノ
ール類、アミン系化合物、ポリアルキレンオキサイド、
1−フェニル−3ピラゾリドン類、ヒドラジン類、メソ
イオン型化合物、千オン型化合物、イミダゾール類等で
ある。
また、現像液中には、カブリ防止の目的で、臭素イオン
を含有することが多いが、塩化銀を主体とする感光材料
に対しては臭素イオンを含まない現像液を用いることも
ある。その他、無機カブリ防止剤としてNaCl2やK
(4などの塩素イオンを与える化合物を含有していても
よい。また必要に応じて各種有機カブリ防止剤を含有し
ていてもよい。有機カブリ防止剤としては、例えば、ア
デニン類、ヘングイミダゾール類、ヘンズトリアゾール
類及びテトラゾール類を含有していてもよい。
これらのカブリ防止剤の含有量は現像液1!当り0.0
10g〜2gである。これらのカブリ防止剤は処理中に
感光材料中から溶出し、現像液中に蓄積するものも含ま
れる。
また、必要に応して、アルキルホスホン酸、アリールホ
スホン酸、脂肪酸カルボン酸、芳香酸力ルボン酸等の各
種界面活性剤を含有していてもよい。
写真処理において、現像の後に通常漂白処理され、漂白
処理は定着処理と同時に一浴漂白定着(ブリックス)で
行なわれることもある。このような処理廃液にも本発明
方法を適用できる。漂白液には、酸化剤として鉄(II
I)又はCo ([1)のEDTA、ジエチレントリア
ミン五酢酸、ニトリロトリ酢酸、1,3−ジアミノ−プ
ロパン四酢酸塩、ホスホノカルボン酸塩そのほか過硫酸
塩、キノン類などが含まれている。そのほか、臭化アル
カリ、臭化アンモニウムなどの再ハロゲン化剤、硼酸塩
類、炭酸塩類、硝酸塩類を適宜含有する場合もある。定
着液や漂白定着液にはチオ硫酸塩(ナトリウム塩、アン
モニウム塩)、酢酸塩、ホウ酸塩、アンモニウム又はカ
リ明ばん亜硫酸塩などを含有していてもよい。
本発明の方法を実施するにあたっては、長期的に安定に
作業が行えるように、廃液中に必要に応じて既知の防ば
い剤、防菌剤を使用することができる。
本発明方法により、写真処理廃液を処理する場合電解酸
化という手段の性質上いわゆるミニラボと呼ばれる小規
模の現像所、オフィスドキュメンテーションの場でのマ
イクロフィルムの処理、印刷、製版所、カラーコピアな
どのような小規模の写真処理場において実施するのに適
している。
すなわち本発明方法は次のような廃液に適用できる。
)印刷製版工場:黒白・カラー現像液、定着液、漂白液
、エツチング液、減力液、絵の貝類、インク類、有機溶
剤類、タンククリーニング液など種々の排出液。
これらを−括処理できる。
11)カラー現像所:黒白・カラー現像液、定着液、漂
白液、漂白定着液、画像安定浴、その他の処理浴の排出
液。   □ とりわけ、いわゆるミニラボとかサテライトラボといわ
れる小規模ラボには好適である。
好ましい実施態様は■上記の各浴からの排出液を集めて
処理し、水洗水はそのまま流す。■向流多段の節水型水
洗や安定化浴に水洗を兼ねさせる方式をとっている場合
は各排出液を全部混合して処理できる。
ii)事務所、店頭:マイクル1200 (商品名、富
士写真フィルム社製)のようなマイクロフィルム用プリ
ンタープロセッサーやリーダープリンターを使用してド
キュメンテーションを行っている事務所、製図等から図
面コピーをプリンタプロセッサーで行っている設計事務
所、カラーコピーを作成したり、即席プリントの店頭写
真撮影を行っている店頭のプロセッサー等々からの排出
液。
iv)そのほか、食品加工、金属メツキ、その他廃液量
が比較的少なくその内容物が種々の環境汚染因子を含ん
でいるか、及び/又は濃厚で、かつ、低沸点のCOD寄
与成分を含んでいる排出液。
(発明の効果) また本発明方法はエネルギーを有効利用しており、中小
規模の廃液を安価、簡易、確実に処理できる方法として
極めて優れる。
本発明方法は他の従来の廃液処理手段として代表的な微
生物分解法と比較して手間がかからず、したがって自動
化しやすいという特徴がある。
さらに本発明方法は臭化物イオンあるいはヨウ化物イオ
ンの存在に影響されず、廃液を完全に処理できる。
本発明の方法の如く、電解処理の前に酸化剤による処理
を行っているため銀などの重金属を予め効果的に回収す
ることができると共に、電極の汚染を著しく抑えること
ができるため管理が簡単になるという利点もある。
(実施例) 次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明する。
実施例1 市販の撮影済み多層カラーネガフィルム 5HG−10
0,5HG−200,5HG−400,5HG−160
0、REALA (以上商品名、冨士写真フィルム社製
)、GOLD−100、G。
LD−200、GOLD−400、GOLD−1600
、エフター25、エフター125、エフタ−1000(
以上商品名、イーストマンコダック社製)、GX−10
0、GX−200、GX−400、GX−3200,G
XII−100、GX−100M(以上商品名、コニカ
■製)をとくに区別することなく、各種数り混ぜて順次
ミニラボ用のフィルムプロセッサーFP900AL (
商品名、富士写真フィルム社製)で処理液としてカラー
ネガ用現像処理剤CN−16Q(以上商品名、富士写真
フィルム社製)を用いて処理し、このときのオーバーフ
ロー液をカラーネガ処理廃液とした。
また、市販のカラーペーパー(フジカラーペーパー5U
PER,FA、富士写真フィルム社製)にカラーネガか
らプリント焼き付けを行って、フジミニラボチャンピオ
ンFA−170のプリンタープロセサーPP1B00B
 (以上商品名、富士写真フィルム社製)で、処理液と
してカラーペーパー用処理剤CP−43FA (以上商
品名、富士写真フィルム社製)を用いて処理し、このと
きのオーバーフロー液をペーパー処理廃液とした。
ネガ系廃液およびペーパー系廃液を1:1に混合し3倍
に希釈したものを原水として処理した。
第1工程として原水400dをビーカーにとり、これに
硫酸を添加してpH2とした後、充分な攪拌をしながら
コーチロン(銅被覆鉄粉、和光純薬より市販)1.6g
を添加した。次に35%過酸化水素水を30−で添加後
、引続き20分間攪拌した。その後消石灰を添加してp
H7とし、15分間攪拌後凝集剤を添加して凝集分離し
た後、これを濾過した濾液を第2工程処理した。
第2工程において電極対は、陽極に二酸化鉛電極(LD
400型、日本カーリット社製)を使用し、陰極にはス
テンレス(SUS316)板を陽極を挟み形にとりつけ
た。電解漕は強く攪拌しつつ反応させた。このとき、電
力は3■、IOAである。このようにして廃液処理を行
った結果は次表の通りであった。比較例1として前述の
第1工程のみを行なった。ただし過酸化水素量を30m
1から40mと変更した以外は本発明の第1工程と同様
に行なった。また比較例2としては前述の第2工程のみ
を行った場合をあげる。
=25 以上の結果から、従来法に比して本発明方法はCOD除
去法、反応時間、残留金属、電極の汚染いずれの点でも
有利となっていることがわかる。
実施例2 市販の撮影済み多層カラーネガフィルム 5HG−10
0,5HG−200、SH(、−400,5HG−16
00,REALA (以上商品名、富士写真フィルム社
製L GOLD−100、GOLD−200、GOLD
=400、GOLD−1600、エフター25、エフタ
ー125、エフタ−1000(以上商品名、イーストマ
ンコダック社製)、GX−100、GX−200,GX
400、GX−3200、GX■−100、GXloo
M(以上商品名、コニカ■製)をとくに区別することな
く、各種取り混ぜて順次ミニラボ用のフィルムプロセッ
サーFP350 (以上商品名、富士写真フィルム社製
)で処理液としてカラーネガ用現像処理剤CN−Li2
Q(以上商品名、富士写真フィルム社製)を用いて処理
し、このときのオーバーフロー液をカラーネガ処理廃液
とした。また、市販のカラーペーパー(フジカラーペー
パー5UPERHG、富士写真フィルム社製)にカラー
ネガからプリント焼き付けを行って、フジミニラボチャ
ンピオン23SのプリンタープロセサーPP600 (
以上商品名、富士写真フィルム社製)で、処理液として
カラーペーパー用処理剤CP−25Q(以上商品名、富
士写真フィルム社製)を用いて処理し、このときのオー
バーフロー液をペーパー処理廃液とした。
ネガ系廃液およびペーパー系廃液を1:1に混合し2.
8倍に希釈したものを原水として実施例1の方法で処理
した。結果が第2表である。
この結果から、実施例1に比して第1工程でのC’OD
除去率が悪く第2工程の反応時間が長くなっていること
がわかる。これはペーパーのハロゲン化銀が実施例1で
は塩化銀であるのに対し実施例2では塩臭化銀であり、
廃液中の臭素濃度が高く、OHラジカル酸化の阻害反応
の割合が増すためである。しかし、実施例1の割合と同
様に本発明は比較例に比して廃液無害化に有効であるこ
とがわかる。
実施例3 市販の撮影済み黒白ネガフィルム ネオパンSS、ネオ
パン400 PRBSTO、ネオパン1600SUPE
RPRESTO(以上商品名、富士写真フィルム社製)
をとくに区別することなく、各種取り混ぜて順次現像液
フジドールと定着液フジフィックス(以上商品名、富士
写真フィルム社製)を用いて処理した廃液を50m1と
、市販の黒白ペーパー(フジプロWP富士写真フィルム
社製)にネガからプリント焼き付けを行って現像液コレ
クトールと定着液フジフィンクス(以上商品名、富士写
真フィルム社製)を用いて処理した廃液を50−と医療
用Xレイ感材、Ml−3FおよびMI−3F■(以上商
品名、富士写真フィルム社製)を現像液RD−3と定着
液puji−F  (以上商品名、富士写真フィルム社
製)で処理したときの廃液を100−および印刷用感材
システム 富士GRADEXシステムの現像液GR−D
と定着液GR−F (以上商品名、富士写真フィルム社
製)の廃液を100dとを混合し、300dとしこれを
5倍希釈し原水として実施例1の方法で処理した結果が
第3表である。
以上の結果から従来法に比して、本発明はCOD除去率
、反応時間、電極の汚染いずれの点でも有利となってい
ることがわかる。
手続補正書 事件の表示 平成2年特願第121666号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被酸化性物質を含有した廃液を過酸化水素と触媒
    としての金属もしくは金属化合物とを組合せて作用させ
    ることによって該被酸化性物質を酸化分解し(第1工程
    )、その後得られた処理水を電気分解する(第2工程)
    ことを特徴とする廃液の処理方法。
  2. (2)廃液が臭化物イオンあるいはヨウ化物イオンを含
    む廃液である特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. (3)廃液がハロゲン化銀写真処理廃液である特許請求
    の範囲第1項記載の方法。
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