JPS6335273B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、洗濯完了時刻を任意に設定できるよ
うにした洗濯機に関する。

全自動洗濯機は一般に脱水まで自動的に行われ
るが、脱水後長時間放置しておくとしわがよつて
洗濯物の形をくずしてしまうことがある。

従来の全自動洗濯機は、スタートスイツチを手
で押すようになつているために、洗濯を開始して
からすぐ外出するような場合は、脱水した状態で
長時間放置されることが多かつた。

このようなことのないように、洗濯機にタイマ
を接続し、外出から帰つた頃に運転が終了するよ
うに設定することもできるが、洗濯内容によつて
洗濯に要する時間が違い、必ずしも希望する時刻
に運転が終了するようにはできなかつた。

本発明は希望する時刻に運転が終了するように
その時間を外部から設定できるようにしたもの
で、以下本発明を図に基いて説明すると、１は洗
濯機のコントロールパネルで、電源スイツチ２
と、ストツプキー３、クリヤーキー４、スタート
キー５洗濯キー６、すすぎキー７、脱水キー８
と、０〜９の数字キー９と、現在の日時を記憶さ
せるための日時キー１０、及び運転完了時刻を設
定するための完了時刻設定キー１１とを備えると
共に、設定した数字や運転中の残り時間を表示す
る表示部１２を有している。

第２図はマイクロコンピユータ１３と各機器と
の接続状態を示す図である。図中１４は洗濯機の
蓋スイツチ、１５は水位スイツチ、１６は安全ス
イツチで蓋が完全に締らない限り運転を開始せ
ず、又運転中異常に振動した時は運転を停止する
ようになつている。１７は運転終了や異常状態を
報知するブザー、１８は前記各キー３，４，５…
から成るキーマトリツクスである。又前記表示部
１の各螢光管もこのマイクロコンピユータに接続
されている。１９は洗濯モータ２０用のリレー、
２１は脱水モータ２２用リレー、２３は洗濯機の
排水弁２４用リレー、２５は給水弁２６用リレー
で、これ等各リレーもマイクロコンピユータ１３
に接続されている。

第３図はマイクロコンピユータ１３内の構成要
素を示している。２７は読出し専用メモリ
（ROM）で、運転プログラムを全て記憶してい
るものであるが、洗濯時間や脱水時間等は前記数
字キー９を利用して自由に変えることができる。
２８はデータ書込みメモリ（RAM）で、前記キ
ーマトリツクス１８からの信号を入力制御部２９
を通してこのRAMに格納する。３０はプログラ
ムカウンタで、入力信号を前記RAM２８のどの
番地に格納するかを決定すると共に、どの番地か
ら出力信号を取出すかを決定し、前記ROM２７
に記憶されたプログラムに従つて運転を継続する
ものである。３１はRAM２８に格納されたデー
タを比較したり加算減算等を行う演算部、３２は
マイクロコンピユータ内の各部の動作をコントロ
ールする制御部、３３は前記RAM２８から取出
された信号によつて各機器を作動させるための出
力制御部である。

この洗濯機は、洗濯時間等を任意に設定するこ
とができる。洗濯10分、すすぎ５分、脱水３分と
設定するには、電源スイツチ２を入れた後、
WASH６−□１−□０、RINSE７−□５、
SPIN８−□３と押す。この時、数字キー９を押
す毎に、表示部１２に10、５、３と切換表示さ
れ、押し間違いがないか目で確かめることができ
る。また、表示部１２の上縁に設けた洗濯用・す
すぎ用・脱水用の各螢光管３４，３５，３６が点
灯し、これ等行程が設定されたことを表示する。
次にスタートキー５を押すと、設定した時間だけ
各行程を行う。最初は洗濯行程であり、スタート
キー５が押されると前記表示部１２の表示が10に
切換り、時間の経過と共にその数を減じて残り時
間を表示する。洗濯行程の残り時間が０になると
前記螢光管３４が消えて洗濯行程が終了したこと
を知らせ、表示部１２の表示が５と切換つてすす
ぎ行程に入る。全行程が終了した時は、洗濯用・
すすぎ用・脱水用の全ての螢光管３４，３５，３
６が消える。

運転完了時刻を指定したい場合には、日時キー
１０と完了時刻設定キー１１と数字キー９とを操
作する。即ち現在が９月10日15時20分であり、９
月11日８時30分に洗濯を完了したい場合には、
TIME OF DAY（日時キー）１０−□０−□９−□１−□
０
−□１−□５−□２−□０、
DELAY START（完了時刻設定キー）１１−□０
−□９−□１−□１−□０−□８−□３−□０とキー操
作した
後、スタートキー５を押す。すると表示部１２に
は洗濯開始時刻が８：30と表示されると同時に、
螢光管３７も点灯する。一方マイクロコンピユー
タのRAM２８には現在時刻と洗濯開始時刻が記
憶され、現在時刻は演算部３１に於て刻々修正さ
れてRAM２８に記憶し直される。一方設定した
洗濯時間や脱水時間等から洗濯の運転開始時刻が
演算され、その演算結果はRAM２８に記憶され
る。一方この演算結果と現在時刻とが演算部３１
に於て常時比較され、両者の値が町一致した時に
運転が開始される。

以上の如く本発明は、洗濯キー・すすぎキー・
脱水キー等の洗濯内容設定キーと、運転完了時刻
設定キーによつて洗濯内容や運転完了時刻を設定
すると、両者から洗濯開始時間を決定し、その時
間になると自動的に運転を開始するようにしてい
るので、希望する時刻に運転を終了することがで
き、脱水をした状態のまま長時間放置しておかれ
ることによる型くずれ等を防止することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明洗濯機のコントロールパネルの
正面図、第２図はマイクロコンピユータと各機器
との接続状態を示す図、第３図はマイクロコンピ
ユータ内の情報伝達関係を示す図である。 １３……マイクロコンピユータ、１１……運転
完了時刻設定キー、６……洗濯キー、７……すす
ぎキー、８……脱水キー、９……数字キー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ マイクロコンピユータを内蔵した洗濯機に運
   転完了時刻を設定するキーと洗濯内容設定用のキ
   ーとを設け、設定した洗濯コースに要する時間と
   前記運転完了時刻とから演算を行つて洗濯開始時
   間を決定し、その時間になつた時に自動的に運転
   を開始するようにしたことを特徴とする洗濯機。 ２ 運転完了時刻の設定は完了時刻設定キーと数
   字キーとによつて行い、洗濯内容の設定は、洗
   い・すすぎ・脱水の各キーと前記数字キーとによ
   つて行うことを特徴とした特許請求の範囲第１項
   記載の洗濯機。