JP3701055B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗濯機に関するものであり、更に詳しくは、表示部に特徴を有する洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来の洗濯機の外観を示す斜視図である。外枠1内には水槽(図示せず)が設けられており、この水槽内には洗濯兼脱水槽2が吊り棒(図示せず)で吊り下げ支持されている。また、外枠1の上には上面板3が固着されており、この上面板3の前側には表示・操作パネル4が設けられている。また、上面板3には表示・操作パネル4を覆うことなく開閉可能な蓋5が設けられている。なお、6はパルセータ、7は排水ホース、8は電源コード、8aはプラグである。
【0003】
図8は、図7に示す洗濯機の背面側要部斜視図である。上面板3の後側上面には給水弁9が設けられている。また、上面板3の後側内部には安全スイッチ10と蓋スイッチ11が設けられている。安全スイッチ10は、洗濯機が脱水時等に異常振動を起こした場合に作動して脱水動作を中断させるように働くスイッチである。一方、蓋スイッチ11は、蓋5の開・閉状態を検知するスイッチであり、例えば、脱水時に使用者が蓋5を開けた場合に危険防止のために脱水運転を停止させるように働くスイッチである。
【0004】
図9は、図7に示す洗濯機の制御に関する回路構成を示すブロック図である。マイクロコンピュータ21は、中央演算処理装置(CPU)14,タイマ15,データ書き込みメモリ(RAM)13,読み出し専用メモリ(ROM)12,入出力ポート部(I/O)20を備えている。ROM12には洗濯機の運転プログラムがすべて記憶してあり、RAM13には入力回路16や検知回路17から出力されたデータが格納される。
【0005】
入力回路16へは、前記表示・操作パネル4に設けられている操作部25(電源キー22,スタートキー23,コース選択キー24c,水位キー24a等)でのキー操作によって信号が送られる。従って、洗濯プログラム等の設定や各洗濯プログラム内容の実行・停止は、操作部25でのキー操作によって行うことができる。検知回路17へは、前記安全スイッチ10や蓋スイッチ11のほかに、水位センサー27,容量検知回路28から信号が送られる。なお、水位センサー27は、前記水槽とつながる導圧パイプ(不図示)に設けられており、導圧パイプ内の圧力を検知することによって、導圧パイプ内の水の高さから水槽内の水位を検知する圧力センサーである。例えば、排水完了時には大気圧と等しい圧力が水位センサー27によって検知されることになる。
【0006】
CPU14は、タイマ15(クロック発生器等で構成される。)でタイミングをとりながら、ROM12から取り出された運転プログラムに従って表示回路18や駆動回路19に出力を行うことにより、洗濯機各部の動作制御を行う。表示回路18は、前記表示・操作パネル4に設けられている表示部26に出力を行うことにより、コース表示,水位表示,終了時間表示,洗濯行程表示等を行う。駆動回路19は、前記給水弁9(図10)のほかに排水弁29や左右に回転する水流を発生させるモータR,L等に出力を行う。
【0007】
図11に、従来の洗濯機の表示・操作パネル4(図7)を示す。表示・操作パネル4は表示部26と操作部25とを備えており、操作部25には図示するような各キー配置で、水位キー24a,洗濯終了予約キー24b,コース選択キー24c及び全自動セレクトキー24dから成る洗濯行程設定部24;電源キー22;並びにスタートキー23が設けられている。
【0008】
通常、電源キー22を押した後そのままスタートキー23を押すと、標準コースの設定状態となり、容量検知回路28(図9)で自動的に被洗濯物の容量が検知されて、被洗濯物の容量に応じた適切な洗濯コースで洗濯が開始される。また、洗濯行程設定部24のキー操作によって、使用者の好みに応じた洗濯行程,洗濯行程終了時刻等を選定することができるようになっている。
【0009】
また、表示部26は現在設定されている内容を表示するようになっているが、その表示は、印刷表示(例えば、「標準」,「洗い」)の近傍に1個ずつ配置されている計15個の発光ダイオード(図中、○で示す。)の点灯,点滅,消灯によって行われる。なお、表示部26(図11)において、3通り(6,9,12時間後)の洗濯行程終了時刻を示す表示記号(「6」,「9」,「12」)S0及びこれらと対応する計3個の発光ダイオードL0は、洗濯行程の運転中には使用されないので、この3つの発光ダイオードL0の発光する組み合わせによって、洗濯機に異常状態が発生した場合にその異常状態を原因別に表示するようになっている。この制御動作については後で説明する(図10中のステップS140,S200)。
【0010】
ところで、洗濯機の異常状態としては、例えば、脱水動作における蓋5が開いた状態(蓋開状態),洗濯機の故障等の原因となる振動の発生状態(異常振動),給水が所定時間を超えても設定水位に達しないような給水状態(給水異常),排水に所定時間を超えた時間がかかる排水状態(排水異常)が知られている。前述したように、蓋5が開いた状態にあるか否かは蓋スイッチ11によって検知され、異常振動は安全スイッチ10によって検知される。そして、蓋開状態は使用者が蓋5を閉じることにより解消され、異常振動は使用者が被洗濯物のバランスを修正することにより解消される。被洗濯物のバランスを修正すると異常振動が解消されるのは、異常振動の主な原因が洗濯兼脱水槽2内での被洗濯物の片寄りにあるからである。従って、バランスの修正の検知は、安全スイッチ10による異常振動検知後の蓋スイッチ11による蓋5の開動作及び閉動作の検知によって行われる。また、給水異常や排水異常が発生したか否かは、前記タイマ15で計測された時間と前記水位センサー27で検知された水位とに基づいて判断される。
【0011】
次に、図10のフローチャートを用いて、従来の洗濯機における脱水の制御動作を説明する。なお、洗濯運転は洗い行程,すすぎ行程及び脱水行程から成る一連の洗濯行程で構成され、洗い行程は給水,洗いの各動作、すすぎ行程は排水,脱水,給水,すすぎの各動作、脱水行程は排水,脱水の各動作から成っているが、ここでは、すすぎ行程,脱水行程における脱水動作中の蓋開状態と異常振動とを洗濯機の異常状態の例に挙げて説明する。
【0012】
まず、ステップS110で脱水を開始する。そして、ステップS120で蓋5が開状態か否かを判定する。蓋閉状態であればステップS180に進み、蓋開状態であればステップS130に進む。ステップS130では脱水運転を停止させ、ついでステップS140で表示記号(「9」,「12」)S0に対応する2個の発光ダイオードL0を点灯させる。そして、ステップS150で蓋5が閉状態か否かを判定する。蓋開状態であればステップS130に戻ることにより、蓋5が閉められるまでこの状態を続行する(S130〜S150)。
【0013】
ここで、洗濯機が脱水停止状態及び発光ダイオードL0の点灯状態(S130〜S150)にあれば、使用者は洗濯機に異常が発生したことに気づくことになる。洗濯機の異常発生に気づけば、使用者は自分で異常箇所を探すか、又は表示記号(「9」,「12」)S0と対応する発光ダイオードL0の点灯表示の意味を取扱い説明書で調べることになる。そして、洗濯行程を中断した原因は蓋5が開いていることにあると理解して、蓋5を閉めることになる。
【0014】
蓋5が閉められると、ステップS130〜S150の状態を抜け、発光ダイオードL0を消灯させることによって異常表示を終了する(S160)。そして、脱水運転を再開して(S170)、ステップS180に進む。
【0015】
ステップS180では異常振動が発生しているか否かを判定する。異常振動が発生していなければステップS240に進み、異常振動が発生していればステップS190に進む。ステップS190では脱水運転を停止させ、ついでステップS200で表示記号(「6」,「9」,「12」)S0に対応する3個の発光ダイオードL0を点灯させる。そして、ステップS210でバランス修正済みか否かを判定する。バランス修正済みでなければステップS190に戻ることにより、バランス修正が行われるまでこの状態を続行する(S190〜S210)。
【0016】
ここで、洗濯機が脱水停止状態及び発光ダイオードL0の点灯状態(S190〜S210)にあれば、使用者は洗濯機に異常が発生したことに気づくことになる。洗濯機の異常発生に気づけば、使用者は自分で異常箇所を探すか、又は表示記号(「6」,「9」,「12」)S0と対応する発光ダイオードL0の点灯表示の意味を取扱い説明書で調べることになる。そして、洗濯行程を中断した原因が異常振動にあると理解して、被洗濯物のバランス修正を行うことになる。
【0017】
バランス修正が行われると、ステップS190〜S210の状態を抜け、発光ダイオードL0を消灯させることによって異常表示を終了する(S220)。そして、脱水運転を再開して(S230)、ステップS240に進む。
【0018】
ステップS240では脱水の所定時間が経過したか否か{つまり、実際に脱水を行ったトータルの時間が所定時間(例えば、4分〜6分)を超えたか否か}を判定する。脱水の所定時間が経過すれば、脱水行程を終了し(S250)、次行程に移る(S260)。ここで、次行程とは、すすぎ行程における残りの行程(給水,すすぎ)又は終了行程である。脱水の所定時間が経過していなければステップS120に戻り、脱水の所定時間が経過するまで動作(S120〜S240)を継続する。
【0019】
上述した従来例では、異常状態の表示を3つの発光ダイオードL0の組み合わせ点灯により行っているが、特開昭62−179496号で提案されているように、異常状態を英字や数字によって表す方法も知られている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の洗濯機においては、異常状態の発生によって洗濯行程を中断した場合、異常状態をON/OFF表示(例えば、図11における発光ダイオードL0の組み合わせ点灯)や英字,数字等の記号で使用者に知らせることによって、どの箇所にどのような異常が発生したかを理解させる構成となっている。そのため、前述したように使用者が自分で異常箇所を探すか、又は取扱い説明書でON/OFF表示や記号の意味を調べた上で異常の修正を行わなければならない。従って、従来の洗濯機には、異常状態を知るために煩雑な作業が必要になるという問題がある。
【0021】
さらに、特開昭62−179496号で提案されているように異常状態を英字や数字によって表示する場合には、英字,数字が表示可能な高価な表示素子を使用しなければならない。これは洗濯機のコストアップを招く原因となる。
【0022】
ところで、従来の洗濯機においては、異常状態ではないが、異常状態が起こりうる状態が発生する場合がある。この「異常状態が起こりうる状態」とは、脱水を含む一連の洗濯行程において、現在動作を中断させる必要はないが後に異常が発生するような要注意の状態をいう。例えば、洗い行程やすすぎ行程における洗い動作中の蓋開状態が挙げられる。蓋開状態は、脱水時には異常であっても、洗い動作中では危険がないため異常とはいえず、従って、洗い行程中に蓋が開けられても洗い動作は中断されないのである。
【0023】
しかし、洗い行程において使用者が蓋開状態のままその場を離れると(例えば、洗濯運転開始時の蓋の閉め忘れ)、洗い行程の後に続くすすぎ行程や脱水行程において、蓋開状態で脱水動作が行われることになる。前述したように脱水動作において蓋開状態となれば洗濯動作を中断するように制御されるため、使用者は洗濯行程が終了したと考えて、洗濯機に近づいたときに初めて蓋の閉め忘れに気づくことになる。その結果、蓋を閉めて洗濯行程を再開しなければならなくなる。このように、洗い動作中の蓋開状態等の「異常状態が起こりうる状態」を放置すると、使用者は無駄な時間と労力を費やすことになってしまう。
【0024】
上記のように、従来の洗濯機には、異常状態,異常状態が起こりうる状態等の洗濯に関連する状態を使用者が容易に知ることができないといった問題があるが、これらの他にも洗濯に関連する状態を使用者が容易に知ることができないために生じる以下のような不都合がある。
【0025】
例えば、従来の洗濯機では、洗濯行程における現在の動作状態(進行状態)を、洗い行程中,すすぎ行程中,脱水行程中といった大まかな行程でしか知ることができない。そのため、現在の動作が脱水行程中の排水動作であっても、使用者は脱水動作中と誤解して、脱水が始まらないと感じたり脱水が始まるのが遅いと感じたりしてしまう。これは洗濯機の信頼感を損ねるものである。
【0026】
また、使用者が洗濯機の使い方を知らない場合、どのような手順で操作を行えばよいのか分からないために、現在どのような操作を行えばよい状態にあるのかを知ることができないといった不都合が生じる。
【0027】
さらに、洗濯機の使用時だけでなく洗濯機の設置時においても、洗濯機の足の状態,排水ホースの設置状態等の洗濯機の設置状態を容易に知ることができないため、洗濯機を使用したときに前記異常状態に陥るといった不都合が生じる。
【0028】
本発明は、これらの点に鑑みてなされたものであって、異常状態等の洗濯に関連する状態を容易に知ることができる洗濯機を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の洗濯機は、洗濯に関連する状態を表示する表示部と、該表示部に設けられた洗濯機の模式図と、洗濯行程が進行した場合に所定の異常状態が起こうる状態を検知する機能を備えた制御部と、前記模式図のうち前記機能により前記所定の異常状態が起こりうる状態を検知する箇所に対応する位置に、当該箇所が洗濯行程が進行した場合に所定の異常状態が起こりうる状態にあることを表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0030】
第1の発明の構成によると、使用者は、異常状態の発生前に異常状態が起こりうることを表示部から知ることができるので、洗濯行程が進行することで異常状態が起こりうる場合には、使用者は表示部を見るだけで、洗濯行程が進行した場合に異常状態が発生する箇所を容易に知ることができる。使用者は表示部以外見る必要がないので、洗濯行程が進行することで発生する異常箇所を早期に発見し速やかに対処することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る全自動洗濯機の実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、従来例や実施形態の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して示す。また、参考例、第1〜第3実施形態の洗濯機の外観構造は、表示・操作パネル4を除いて従来例(図7,図8)と同じであり、参考例、第1〜第3実施形態の制御に関する回路構成も従来例(図9)と同じであるので、これらについての説明は省略する。
【0040】
参考例、第1〜第3実施形態の表示・操作パネル(図1)》
図1に、参考例、第1〜第3実施形態の洗濯機の表示・操作パネル4(図7)を示す。従来例(図11)と同様、表示・操作パネル4は表示部26と操作部25とを備えており、操作部25には図示するような各キー配置で、水位キー24a,洗濯終了予約キー24b,コース選択キー24c及び全自動セレクトキー24dから成る洗濯行程設定部24;電源キー22;並びにスタートキー23が設けられている。
【0041】
従来例(図11)と同様、電源キー22を押した後そのままスタートキー23を押すと、標準コースの設定状態となり、容量検知回路28(図9)で自動的に被洗濯物の容量が検知されて、被洗濯物の容量に応じた適切な洗濯コースで洗濯が開始される。また、洗濯行程設定部24のキー操作によって、使用者の好みに応じた洗濯行程,洗濯行程終了時刻等を選定することができる点も従来例(図11)と同様である。
【0042】
表示部26には、「標準」,「洗い」等の表示;洗濯機外観,蛇口,及び振動マークから成る模式図W等が印刷されている。表示部26は現在設定されている内容を表示するようになっているが、その表示は、印刷表示(例えば、「標準」,「洗い」)の近傍に1個ずつ配置されている計15個の発光ダイオード(図中、○で示す。)の点灯,点滅,消灯と、模式図W中の異常状態を表す位置に設けられている計4個の発光ダイオード(図中、○で示す。)L1〜L4の点灯,点滅,消灯と、によって行われる。これらの発光ダイオードL0,L1〜L4は、英字や数字で表示を行う表示素子よりも安価であるため、洗濯機のコストアップを招かないという効果がある。
【0043】
また、模式図Wには、発光ダイオードL1が配置された給水異常状態を表す蛇口の図、発光ダイオードL2が配置された蓋開状態を表す洗濯機の蓋5の図、発光ダイオードL3が配置された異常振動を表す振動マークの図、発光ダイオードL4が配置された排水異常状態を表す洗濯機の排水ホース7の図が含まれている。このように具体的な表示が設けられているため、使用者は一見して発生した異常状態を理解し、速やかにこれに対処することができる。なお、模式図W中の洗濯機外観は、洗濯機自身の外観であっても、一般的な洗濯機の外観であってもよい。
【0044】
洗濯機に異常状態が発生した場合、発光ダイオードL1〜L4の点灯,点滅によってその異常状態が原因別に表示されるが、その制御動作については後述する(図2中のステップ#160,#190;図3中のステップ#350,#430;図4中のステップ#540;図5中のステップ#630)。
【0045】
参考例の制御動作(図2)》
図2のフローチャートを用いて、参考例における脱水の制御動作を説明する。なお、ここでは、すすぎ行程,脱水行程における脱水動作中の蓋開状態と異常振動とを洗濯機の異常状態の例に挙げて説明する。
【0046】
まず、ステップ#110で脱水を開始する。そして、ステップ#120で蓋5が開状態か否かを判定する。蓋閉状態であればステップ#130に進み、蓋開状態であればステップ#150に進む。ステップ#150では脱水運転を停止させ、ついでステップ#160で蓋開状態を表す発光ダイオードL2を点灯させる。そして、ステップ#170に進む。一方、ステップ#130では発光ダイオードL2を消灯し、ついでステップ#140で脱水運転を再開(継続)する。
【0047】
ステップ#170では、異常振動が発生しているか否かを判定する。異常振動が発生していなければステップ#200に進み、異常振動が発生していればステップ#180に進む。ステップ#180では脱水運転を停止させ、ついでステップ#190で異常振動を表す発光ダイオードL3を点灯させる。そして、ステップ#230に進む。
【0048】
一方、ステップ#200ではバランス修正済みか否かを判定する。バランス修正済みでなければステップ#230に進み、バランス修正済みであればステップ#210で発光ダイオードL3を消灯した後、ステップ#220で脱水運転を再開し、ステップ#230に進む。
【0049】
ステップ#230では脱水の所定時間が経過したか否か(つまり、実際に脱水を行ったトータルの時間が所定時間を超えたか否か)を判定する。脱水の所定時間が経過すれば、脱水行程を終了し(#240)、次行程に移る(#250)。ここで、次行程とは、すすぎ行程における残りの行程(給水,すすぎ)又は終了行程である。一方、脱水の所定時間が経過していなければステップ#120に戻り、脱水の所定時間が経過するまで上記動作(#120〜#230)を継続する。
【0050】
参考例によると、使用者は一見して表示部26のみから異常状態を知ることができるため、速やかに異常状態を修正して、洗濯運転を再開することができる。また、複数の異常状態が発生して洗濯行程が中断している場合でも、すべての異常状態が同時に表示されるため、使用者はすべての異常状態を同時に知ることができる。従って、使用者が何度も異常状態を修正する必要がなくなり、複数の異常によって一連の洗濯行程が中断される場合が減少するという効果が得られる。これに対し、従来の洗濯機では、複数の異常が同時に発生した場合に1つの異常状態しか表示することができないため、使用者は1つの異常状態のみを修正して洗濯行程を再開することになり、その結果、洗濯行程は他の異常によって再び中断されて、大変無駄な時間と労力が費やされることになる。
【0051】
《第実施形態の制御動作(図3)》
図3のフローチャートを用いて、第実施形態における制御動作を説明する。なお、ここでは、電源キー22のONから一連の洗濯行程運転を開始する前における蓋開状態を、異常状態が起こりうる状態の例に挙げるとともに、脱水行程における脱水動作中の蓋開状態を、洗濯機の異常状態の例に挙げて説明する。
【0052】
まず、ステップ#310で電源キー22が押される(ON)と、洗濯行程設定状態となって各種設定が可能となる。つまり、ステップ#320で操作部25でのキー入力の有無を判定し、キー入力がなければステップ#340に進み、キー入力があればステップ#330で設定変更を行った後、ステップ#340に進む。
【0053】
ステップ#340では、蓋5が開状態か否かを判定する。蓋開状態であれば、ステップ#350で発光ダイオードL2を点灯させた後、ステップ#370に進み、蓋閉状態であれば、ステップ#360で発光ダイオードL2を消灯させた後、ステップ#370に進む。ステップ#370ではスタートキー23が押された(ON)か否かを判定し、ONであればステップ#380,#390に進んで洗い行程,すすぎ行程の運転を行い、OFFであればステップ#320に戻る。従って、スタートキー23がONされるまでこの状態を続行することになる(#320〜#370)。
【0054】
ステップ#380での洗い行程及びステップ#390でのすすぎ行程が順次実行された後、ステップ#400から脱水行程に入る。脱水運転(#400)が開始された後、ステップ#410で蓋5が開状態か否かを判定する。蓋開状態であれば、ステップ#420で脱水運転を停止させてからステップ#430で発光ダイオードL2を0.1秒周期のON/OFF動作で点滅させた後、ステップ#460に進み、蓋閉状態であれば、ステップ#440で発光ダイオードL2を消灯させてからステップ#450で脱水を再開(継続)させた後、ステップ#460に進む。
【0055】
ステップ#460では脱水の所定時間が経過したか否か(つまり、実際に脱水を行ったトータルの時間が所定時間を超えたか否か)を判定する。脱水の所定時間が経過すれば、脱水行程を終了し(#470)、終了行程に移る(#480)。この終了行程では、終了音の報知等を実行する。
【0056】
実施形態によると、洗濯行程運転前の異常状態が起こりうる状態(例えば、蓋5の閉め忘れ等)においては発光ダイオードL2が異常状態時の表示(即ち、急速点滅)とは異なる形態で動作して異常状態の事前表示(即ち、点灯)を行うため、使用者は異常状態(即ち、脱水における蓋開状態)の発生前に異常状態が起こりうることを表示部26のみから知ることができる。このように洗濯行程が中断される前に予め使用者に注意が促されるため、使用者は速やかにこれに対処して、異常状態の発生を未然に防止することができる。従って、異常による洗濯行程の中断が極力減少する結果、実質的な洗濯行程の時間短縮、使用者の労力及び無駄時間削減、使用者の信頼感の向上(例えば、洗濯行程が終了したと考えて洗濯機に近づいたときに初めて蓋5の閉め忘れに気づくといったことがなくなる。)を図ることができる。
【0057】
《第実施形態の制御動作(図4)》
図4のフローチャートを用いて、第実施形態における給水の制御動作を説明する。なお、ここでは、洗い行程における給水異常を、異常状態が起こりうる状態の例に挙げて説明する。
【0058】
まず、ステップ#510で給水弁9をONすることにより、給水を開始する。そして、給水開始から10秒経過した時点でステップ#530に進む(#520)。ステップ#530では、水位センサー27の検知結果から水位が60mm以上か否かを判定する。水位が60mm以上の場合、ステップ#550に進み、水位が60mm未満の場合、給水異常を表す発光ダイオードL1を点灯させた後、ステップ#550に進む。なお、水位センサー27の代わりに給水流量センサーを用いて、給水流量センサーの検知結果から所定の給水流量(リットル/分)で給水が行われてるか否かを判定するようにしてもよい。
【0059】
ステップ#550では、設定されている水位(例えば、使用者が設定した水位)まで給水されたことが、水位センサー27で検知された時点で、給水弁9をOFFすることにより、給水を終了する(#560)。次に、発光ダイオードL1を消灯し(#570)、次行程に移る(#580)。ここで、次行程とは、洗い行程における残りの行程(洗い)である。
【0060】
上述したように、第実施形態では、洗濯行程運転開始後、給水開始から10秒後の水位センサー27の検知結果が、予めマイクロコンピュータ21に設定されている値の範囲から外れている場合(これは、使用者が水道の蛇口を開き忘れた場合等に起こりうる。)、給水異常が起こりうる状態として事前表示を行うようになっている。このように給水開始から極力早い段階(つまり給水開始10秒後)で事前表示を行えば、給水異常が起こりうることを、使用者が洗濯機から離れる前に使用者に知らせることができる。これにより、異常による洗濯行程の中断が極力減少する結果、実質的な洗濯行程の時間短縮、使用者の労力及び無駄時間削減、使用者の信頼感の向上を図ることができる。
【0061】
また、第実施形態において、給水異常による給水停止動作を省略し、ステップ#570で発光ダイオードL1を消灯させているのは、上記事前表示を行えば給水異常による動作停止を行う必要はないと考えられるためである。勿論、所定時間経過しても設定水位が検知されない場合に、給水を停止させ発光ダイオードL1を急速点滅させるように制御してもよい。なお、第実施形態における制御を、すすぎ行程における給水の制御に適用してもよい。
【0062】
《第実施形態の制御動作(図5)》
図5のフローチャートを用いて、第実施形態における制御動作を説明する。なお、ここでは、電源キー22のONから一連の洗濯行程運転を開始する前における排水異常を、異常状態が起こりうる状態の例に挙げて説明する。
【0063】
まず、ステップ#610で電源キー22が押されると(ON)、ステップ#620で前回の運転状態を示すフラグFが1か否か判定する。フラグFが1でなければステップ#640に進み、フラグFが1であればステップ#630で排水異常を表す発光ダイオードL4を点灯させた後、ステップ#640に進む。
【0064】
ステップ#640では操作部25でのキー入力の有無を判定し、キー入力がなければステップ#660に進み、キー入力があればステップ#650で設定変更を行った後、ステップ#660に進む。ステップ#660ではスタートキー23が押された(ON)か否かを判定し、ONであればステップ#670に進んで発光ダイオードL4を消灯させ、OFFであればステップ#620に戻る。従って、スタートキー23がONされるまでこの状態が続行され(#620〜#660)、洗濯行程設定状態となって各種設定が可能となる。なお、ステップ#670で発光ダイオードL4を消灯させてしまうのは、使用者はスタートキー23を押せば即座に洗濯機から離れてしまうと考えられるためである。
【0065】
次に、一連の洗濯行程の運転が順次行われるが、ここでは説明を省略する。ステップ#680で排水を開始し、排水開始から排水完了までの時間を計測する(#690〜#710)。ここで、水位センサー27で水位を検知することにより排水完了か否かを検知する。計測された時間Tが予めROM12に設定されている1分よりも大きいか否かを判定し(#720)、大きい場合(即ち、排水異常が発生している場合)にはフラグFに1をセットし(#730)、小さい場合(例えば、排水条件が改善された場合)にはフラグFに0をセットする(#740)。ここでセットされたフラグFは、使用者が次回洗濯行程を運転しようとする際の表示に反映される(#620)。
【0066】
最後に、次行程を実行する(#750)。排水はすすぎ行程の最初又は脱水行程の最初に行われるので、この次行程は、すすぎ行程における残りの行程(すすぎ)又は脱水行程における残りの行程(脱水)である。但し、上述の制御は、通常、最後の排水について行われるため、ステップ#750の次行程はそれに続く行程、即ち脱水行程における残りの行程(脱水)となる。
【0067】
上述したように、第実施形態では、前回の洗濯行程運転時の情報(つまり、フラグFの設定状態)が予めマイクロコンピュータに設定されている値と異なる場合(長年の使用により排水経路に堆積したゴミが排水を妨害している場合や設置状態があまり好ましくない場合等に起こりうる。)、排水異常が起こりうる状態として事前表示を行うようになっている。このように前回運転時の情報から排水異常が起こりうる状態として事前表示を行えば、排水異常が起こりうることを、使用者が洗濯機から離れる前に使用者に知らせることができる。これにより、異常による洗濯行程の中断が極力減少する結果、実質的な洗濯行程の時間短縮、使用者の労力及び無駄時間削減、使用者の信頼感の向上を図ることができる。
【0068】
また、第実施形態において、排水異常による排水停止動作を省略し、ステップ#670で発光ダイオードL4を消灯させているのは、上記事前表示を行えば排水異常による動作停止を行う必要はないと考えられるためである。勿論、排水に1分以上かかった場合に、排水を停止させ発光ダイオードL4を急速点滅させるように制御してもよい。
【0069】
参考例の表示・操作パネル(図6)》
図6に、参考例の洗濯機の表示・操作パネル4(図7)を示す。従来例(図11)と同様、表示・操作パネル4は表示部26と操作部25とを備えており、操作部25には図示するような各キー配置で、水位キー24a,洗濯終了予約キー24b,コース選択キー24c及び全自動セレクトキー24dから成る洗濯行程設定部24;電源キー22;並びにスタートキー23が設けられている。
【0070】
従来例(図11)と同様、電源キー22を押した後そのままスタートキー23を押すと、標準コースの設定状態となり、容量検知回路28(図9)で自動的に被洗濯物の容量が検知されて、被洗濯物の容量に応じた適切な洗濯コースで洗濯が開始される。また、洗濯行程設定部24のキー操作によって、使用者の好みに応じた洗濯行程,洗濯行程終了時刻等を選定することができる点も従来例(図11)と同様である。
【0071】
表示部26には、「標準」,「洗い」等の表示;洗濯機外観,蛇口,及び振動マークから成る模式図Wが印刷されており、模式図W中で異常状態を表す位置には4個の表示記号S1〜S4等が印刷されている。これらの表示記号S1〜S4は、3個の表示記号(「6」,「9」,「12」)S0が2又は3個組み合わされたものとなっている。
【0072】
また、表示部26は現在設定されている内容を表示するようになっているが、その表示は、印刷表示(例えば、「標準」,「洗い」)の近傍に1個ずつ配置されている計15個の発光ダイオード(図中、○で示す。)の点灯,点滅,消灯によって行われる。先に述べたように、表示記号(「6」,「9」,「12」)S0及びこれらと対応する計3個の発光ダイオードL0は、洗濯行程の運転中には使用されないので、参考例では、この3つの発光ダイオードL0の発光する組み合わせ、表示記号S0,S1〜S4及び模式図Wによって、洗濯機に異常が発生した場合にその異常を原因別に表示するようになっている。
【0073】
つまり、上記のように模式図W中の異常状態を表す位置に表示記号S1〜S4が設けられており、更に表示部26の模式図W外位置に表示記号S1〜S4と対応する表示記号S0が発光ダイオードL0と共に設けられているので、使用者は、点灯する発光ダイオードL0を見て、それと共に設けられている表示記号S0と対応する表示記号S1〜S4が模式図W中のどこに位置しているかを知る。これにより、発生した異常状態を表示部26のみから知ることができる。
【0074】
また、異常状態の表示が発光ダイオードL0の点灯で行われるため高価な表示素子等を用いる必要がなく、しかも、異常状態の表示に従来より用いられている発光ダイオードL0が兼用されるため、新たに発光ダイオードを増やす必要がない。従って、安価に実現することが可能である。
【0075】
図6に示すように、模式図Wには、「6」,「9」の表示記号S1が設けられた給水異常状態を表す蛇口の図、「9」,「12」の表示記号S2が設けられた蓋開状態を表す洗濯機の蓋5の図、「6」,「9」,「12」の表示記号S3が設けられた異常振動を表す振動マークの図、「6」,「12」の表示記号S4が設けられた発光ダイオードL4が配置された排水異常状態を表す洗濯機の排水ホースの図が含まれているので、これによって、使用者は発生した異常状態をより具体的に知ることができ、速やかにこれに対処することができる。
【0076】
参考例における異常状態発生時の使用者の対応》
参考例の洗濯機における脱水の制御動作は、前述した従来例の場合(図11)と同じであるため、ここではその説明を省略し、すすぎ行程,脱水行程における脱水動作中の蓋開状態や異常振動が発生したときの使用者の対応を説明する。
【0077】
図10のフローチャートにおいて洗濯機が脱水停止状態及び発光ダイオードL0の点灯状態(S130〜S150)にあれば、脱水運転の停止と表示記号(「9」,「12」)S0に対応する2個の発光ダイオードL0の点灯により、使用者は洗濯機に異常が発生したことに気づくことになる。洗濯機の異常発生に気づけば、使用者は表示部26の模式図W中の異常状態と対応した表示記号S2を見て、異常により洗濯行程が中断された原因は蓋5にあることを簡単に理解することができる。そして、使用者が蓋5を閉めると、ステップS130〜S150の状態を抜けて、ステップS160で発光ダイオードL0は消灯し、ステップS170で脱水が再開されることになる。
【0078】
異常振動が発生した場合も同様である。つまり、図10のフローチャートにおいて洗濯機が脱水停止状態及び発光ダイオードL0の点灯状態(S190〜S210)にあれば、脱水運転の停止と表示記号(「6」,「9」,「12」)S0に対応する3個の発光ダイオードL0の点灯により、使用者は洗濯機に異常が発生したことに気づくことになる。洗濯機の異常発生に気づけば、使用者は表示部26の模式図W中の異常状態と対応した表示記号S3を見て、異常により洗濯行程が中断された原因は異常振動にあることを簡単に理解することができる。そして、使用者が被洗濯物のバランス修正を行うと、ステップS190〜S210の状態を抜けて、ステップS220で発光ダイオードL0は消灯し、ステップS230で脱水が再開されることになる。
【0079】
参考例は、従来例(図11)に模式図Wを印刷で設けただけの簡易で、かつ、安価な構成であるにもかかわらず、これによれば、異常状態が発生した場合に、使用者が自分で異常箇所を探したり取扱い説明書で発光ダイオードL0の点灯の意味を調べたりしなくても、発生した異常状態を容易に知ることができる。
【0080】
参考例の制御動作(図12〜図15)》
図12〜図15のフローチャートを用いて、参考例における制御動作を説明する。なお、ここでは、電源キー22及びスタートキー23のONで開始される一連の洗濯行程において、洗い行程及びすすぎ行程中の給水動作状態並びに脱水行程中の排水動作状態を、洗濯行程における現在の動作状態(進行状態)の例に挙げて、この進行状態の表示に関して説明を行う。
【0081】
洗濯行程が開始されると、まず、ステップ#810で予約設定されているか否かを判定する。予約が設定されていれば、予約時刻まで待機し(#820)、予約が設定されていなければ、順次、洗い行程,すすぎ行程,脱水行程のうち設定されている行程を実行する(#830〜#890)。そして、全行程を終了した時点で終了音を報知し、一連の洗濯行程を終了する(#900)。
【0082】
洗い行程(図13の#910〜#980)は主に給水動作及び撹拌動作から成っており、すすぎ行程(図14の#1010〜#1070)は脱水行程,給水動作及び撹拌動作から成っており、脱水行程(図15の#1110〜#1140)は排水動作及び脱水動作から成っている。洗い,すすぎ,脱水のいずれの行程においても、給水動作中は発光ダイオードL1を点灯し、排水動作中は発光ダイオードL4を点灯させる。そして、その他の場合には発光ダイオードL1〜L4を消灯状態とする。
【0083】
なお、ステップ#950のなじませ(布質センシング),ステップ#1030のなじませ1,ステップ#1050のなじませ2,ステップ#970,#1060の主水流は、いずれも撹拌動作(パルセータの左右回転)であり、反転周期の違いによってそれぞれの名称が異なるものである。
【0084】
先に述べたように、従来の洗濯機によると洗濯行程における現在の動作状態を大まかな行程でしか知ることができないが、参考例によると各行程での給水,排水をも知ることができる。従って、現在の動作が脱水行程中の排水動作である場合には、使用者は排水動作中であることを理解できるため、脱水が始まらないと感じたり脱水が始まるのが遅いと感じたりすることはない。また、現在の動作が洗い行程中の給水動作である場合には、使用者は給水動作中であることを理解できるため、洗いが始まらないと感じたり洗いが始まるのが遅いと感じたりすることはない。以上のように進行状態を表示することによって、信頼性の高い洗濯機を実現することができる。
【0085】
参考例の表示・操作パネル(図16)及び制御動作(図17)》
図16は、参考例の洗濯機の表示・操作パネル4(図7)を示している。この表示・操作パネル4は、模式図Wに洗剤投入を表す図が印刷されており、なおかつ、その近傍に発光ダイオードL5が配置されているほかは、図1と同様に構成されている。
【0086】
図17は、参考例における制御動作を示すフローチャートである。このフローチャートを用いて、以下にその制御動作を説明する。なお、ここでは、電源キー22のONから一連の洗濯行程運転を開始する前における蓋5の開閉状態及び洗剤投入状態を、現在行うべき操作に対応した状態の例に挙げて、この操作手順を示す状態表示に関して説明を行う。
【0087】
まず、電源コンセントにプラグ8a(図7)が差し込まれ(#1210)、ステップ#1220で電源キー22が押される(ON)と、洗濯行程設定状態となって各種設定が可能となる。つまり、ステップ#1230で操作部25でのキー入力の有無を判定し、キー入力がなければステップ#1250に進み、キー入力があればステップ#1240で設定変更を行った後、ステップ#1250に進む。
【0088】
ステップ#1250では、蓋5が開状態か否かを判定する。蓋開状態であれば、ステップ#1270で発光ダイオードL2を消灯させた後、ステップ#1280に進み、蓋閉状態であれば、ステップ#1260で発光ダイオードL2を0.5秒周期のON/OFF動作で点滅させた後、ステップ#1280に進む。このように電源キー22を押した後、蓋5が閉まったままであれば、使用者に蓋5を開けることを促すことにより、被洗濯物の入れ忘れ等を防止することができる。
【0089】
ステップ#1280ではスタートキー23が押された(ON)か否かを判定し、ONであればステップ#1290に進み、OFFであればステップ#1230に戻る。従って、スタートキー23がONされるまでこの状態を続行することになる(#1230〜#1280)。
【0090】
ステップ#1290では、蓋5が開状態か否かを判定する。蓋開状態であれば、ステップ#1310で発光ダイオードL2を0.5秒周期のON/OFF動作で点滅させた後、ステップ#1320に進み、蓋閉状態であれば、ステップ#1300で発光ダイオードL2を消灯させた後、ステップ#1320に進む。このようにスタートキー23を押した後、蓋5が開いたままであれば、使用者に蓋5を閉めることを促すことにより、蓋5の閉め忘れを防止することができる。
【0091】
ステップ#1320では、発光ダイオードL5を0.5秒周期のON/OFF動作で点滅させる。この発光ダイオードL5の点滅によって、現在洗剤投入を行えばよい状態にあることを使用者に知らせる。このように使用者に洗剤投入を促すことにより、洗剤の入れ忘れを防止することができる。
【0092】
ステップ#1330では、発光ダイオードL5の点滅開始から10秒経過したか否かを判定し、10秒経過していればステップ#1340に進んで発光ダイオードL2,L5を消灯させた後、次行程に移る(#1350)。ここで、次行程とは洗濯行程である。一方、10秒経過していなけばステップ#1290に戻り、発光ダイオードL5の点滅開始から10秒経過するまでこの状態を続行する(#1290〜#1330)。
【0093】
以上のように、発光ダイオードL2,L5の点滅によって、被洗濯物や洗剤の入れ忘れ,蓋5の閉め忘れ等を防止することができるため、洗濯機としての使用性が向上することになる。また、使用者が洗濯機の使い方を知らない場合でも、現在どのような操作を行えばよい状態にあるのかを、点滅する発光ダイオードL2,L5とその近傍に位置する蓋5を表す図,洗剤投入を表す図とから知ることができるため、使用者はそれによって示される手順に従って操作を行えば洗濯を行うことができる。
【0094】
参考例の表示部(図19)及び表示例(図20)》
図19は、参考例の洗濯機の表示・操作パネル4(図7)中の表示部26Aを示している。参考例では、この表示部26Aにおいて蛍光表示管の点灯又は点滅により、異常状態等の洗濯に関連する状態を表示するようになっており、特に、異常状態を表す部分単位で点灯又は点滅を行いうるように蛍光表示管で洗濯機を含む模式図WAを構成した点に特徴がある。
【0095】
図18に示すように、蛍光表示管が用いられた表示部26Pは従来より知られており、前述したように英字や数字(日文字で表示される。)で異常原因を表すように構成されている(特開昭62−179496号公報参照)。表示部26Aは、この表示部26Pに上記蛍光表示管から成る模式図WAを追加したものである。
【0096】
この模式図WAは、異常状態を表す部分単位で点灯又は点滅を行いうるようになっているため、全ての異常状態を表示することができ、各異常状態に応じて点灯又は点滅する部分が変更可能である。図20は、脱水中等に蓋5が開いているために異常停止した場合の表示例であり、その蓋開状態は、図20(a)の模式図表示と図20(b)の模式図表示とが、0.5秒ごとに交互に繰り返されることにより表示される。
【0097】
以上のように、模式図WAを構成している蛍光表示管の点灯又は点滅によって、使用者は異常状態を表示部26Aのみから知ることができる。洗濯機自身の模式図で蛍光表示が行われるため、使用者が自分で異常箇所を探したり取扱い説明書で調べたりしなくても、発生した異常状態をより容易に知ることができ、そして、速やかに異常箇所を修正することができる。
【0098】
また、複数の異常状態が発生して洗濯行程が中断している場合でも、すべての異常状態が同時に表示されるため、使用者はすべての異常状態を同時に知ることができる。従って、使用者が何度も異常状態を修正する必要がなくなり、複数の異常によって一連の洗濯行程が中断される場合が減少するという効果が得られる。
【0099】
さらに、模式図WA中に異常振動を表す図,給水を表す図等の複数の図を含ませてもよく、その場合でも、異常状態が発生したときに表示不要な異常状態と対応する部分の図を表示せず、かつ、表示に必要な部分の図のみを表示することによって、使用者にとって理解しやすくすることができる。
【0100】
参考例の表示例(図21,図22)及び制御動作(図23)》
図21,図22は、参考例において設置時に使用者に注意を促すための表示例である。図21は排水ホース設置表示の例であり、図22は洗濯機の足のガタツキ調節の表示例である。参考例では、表示部26Aにおいて蛍光表示管の点灯又は点滅により、異常状態等の洗濯に関連する状態を表示するようになっているが、特に、洗濯機の足の状態,排水ホース7の設置状態等の洗濯機の設置状態を表す部分単位で点灯又は点滅を行いうるように、蛍光表示管で洗濯機を含む模式図WAを構成した点に特徴がある。
【0101】
図23は、参考例における制御動作を示すフローチャートである。このフローチャートを用いて、以下にその制御動作を説明する。なお、ここでは、電源キー22がONされる前における洗濯機の足の状態及び排水ホース7の設置状態を、洗濯機の設置状態の例に挙げて説明を行う。
【0102】
まず、電源コンセントにプラグ8a(図7)が差し込まれると(#1410)、図21の排水ホース設置表示を10秒間行う(#1420,#1430)。この排水ホース状態の表示は、図21(a)の模式図表示と図21(b)の模式図表示とが、0.5秒ごとに交互に繰り返されることにより行われる。このように排水ホースの設置を使用者に促すことにより、排水ホース7の設置忘れを防止することができる。
【0103】
次に、図22の足ガタ調節表示を10秒間行う(#1440,#1450)。この洗濯機の足の状態表示は、図22の(a),(b),(c)の順で模式図表示が0.5秒ごとに切り替えられて、サイクリックに繰り返されることにより行われる。このように、洗濯機の足の部分のガタツキ等に注意することを使用者に促すことにより、洗濯機の足のガタツキ調節忘れを防止することができる。ついで、全表示をOFFし(#1460)、電源キー22がONされるのを待って次行程に移る(#1470,#1480)。
【0104】
以上のように、模式図WAの点滅によって洗濯機設置時の注意部分等を表示することができる。従って、使用者自身で洗濯機を設置することが可能になり、また、使用者又は電気店の人が設置する場合でも、排水ホース7の設置を忘れたり洗濯機の足のガタツキ調節を忘れたりすることがなくなるため、洗濯機としての信頼性,サービス性が向上することになる。
【0105】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、使用者は、異常状態の発生前に異常状態が起こりうることを表示部から知ることができるので、洗濯行程が進行することで異常状態が起こりうる場合には、使用者は表示部を見るだけで、洗濯行程が進行した場合に異常状態が発生する箇所を容易に知ることができる。使用者は表示部以外見る必要がないので、洗濯行程が進行することで発生する異常箇所を早期に発見し速やかに対処することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例、第1〜第3実施形態における表示・操作パネルの外観を示す図。
【図2】 参考例における制御動作を示すフローチャート。
【図3】 第実施形態における制御動作を示すフローチャート。
【図4】 第実施形態における制御動作を示すフローチャート。
【図5】 第実施形態における制御動作を示すフローチャート。
【図6】 参考例における表示・操作パネルの外観を示す図。
【図7】 参考例、第1〜第3実施形態及び従来例の洗濯機全体の外観を示す斜視図。
【図8】 参考例、第1〜第3実施形態及び従来例の洗濯機の背面側要部外観を示す斜視図。
【図9】 参考例、第1〜第3実施形態及び従来例におけるマイクロコンピュータと洗濯機各部との接続状態を示すブロック図。
【図10】 参考例及び従来例における制御動作を示すフローチャート。
【図11】 従来例における表示・操作パネルの外観を示す図。
【図12】 参考例における制御動作を示すフローチャート。
【図13】 図12における洗い行程のサブルーチンを示すフローチャート。
【図14】 図12におけるすすぎ行程のサブルーチンを示すフローチャート。
【図15】 図12における脱水行程のサブルーチンを示すフローチャート。
【図16】 参考例における表示・操作パネルの外観を示す図。
【図17】 参考例における制御動作を示すフローチャート。
【図18】 他の従来例における表示部の外観を示す図。
【図19】 参考例における表示部の外観を示す図。
【図20】 参考例における表示部による蓋開状態の表示例を示す図。
【図21】 参考例における表示部による排水ホース設置表示の表示例を示す図。
【図22】 参考例における表示部による足ガタ調節表示の表示例を示す図。
【図23】 参考例における制御動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
3 上面板
4 表示・操作パネル
5 蓋
10 安全スイッチ
11 蓋スイッチ
21 マイクロコンピュータ
22 電源キー
23 スタートキー
24 洗濯行程設定部
25 操作部
26,26A 表示部
W,WA 模式図
L0 発光ダイオード
S0 表示記号
L1,L2,L3,L4,L5 発光ダイオード
S1,S2,S3,S4 表示記号

Claims (1)

  1. 洗濯に関連する状態を表示する表示部と、該表示部に設けられた洗濯機の模式図と、洗濯行程が進行した場合に所定の異常状態が起こうる状態を検知する機能を備えた制御部と、前記模式図のうち前記機能により前記所定の異常状態が起こりうる状態を検知する箇所に対応する位置に、当該箇所が洗濯行程が進行した場合に所定の異常状態が起こりうる状態にあることを表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする洗濯機。
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