JPH0245478B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は洗濯機に洗い、すすぎ等の各行程を実
行させるプログラムを設定するための洗濯機のプ
ログラム設定方法に関する。

〔発明の技術的背景〕

近年、例えば脱水兼用洗濯機では、マイクロコ
ンピユータにより制御装置を構成し、洗い、すす
ぎ脱水等の各行程を制御装置に設定されるプログ
ラムに基き実行するようにしたものがある。この
ものでは一般に洗い、すすぎ、脱水の各行程を一
連に実行する全自動プログラムの他、例えば洗い
行程のみを実行する洗いのみプログラム、すすぎ
行程の実行後槽内の水を排水せず再利用するため
に排水を行わない排水停止プログラム或いはすす
ぎ行程及び脱水行程を順に実行するすすぎ・脱水
プログラム等の各種のプログラムを設定し得るよ
うにしており、その各プログラムの設定は各プロ
グラムに対応した選択ボタンを押圧操作すること
により行うようにしていた。

〔背景技術の問題点〕

ところが上述の洗濯機では、実際に全自動プロ
グラムにより洗濯を行おうとすれば、まず電源ス
イツチをオン操作し、次いで全自動プログラムに
対応する選択スイツチをオン操作し、然る後にス
タートスイツチをオン操作するという三段階の操
作を行わねばならない。このため、洗濯機の一般
的な使用者である家庭の主婦等にとつては操作が
頗る面倒に感じられるのが実情で、操作手順を極
力簡素化することが求められていた。また、選択
スイツチは多数設けられるため誤操作が生じ易い
という事情下にあるも、誤操作した場合には一旦
電源スイツチをオフ操作してから再び最初から操
作し直す必要があつてやはり操作が面倒であつ
た。

〔発明の目的〕

そこで、本発明の目的は、操作を極力簡素化で
き、また誤操作した場合でもその修正を簡単に行
うことができる洗濯機のプログラム設定方法を提
供するにある。

〔発明の概要〕

本発明は、電源の投入に伴い制御装置に全自動
プログラムが自動的に設定されて標準的な洗濯を
行う場合には逐一全自動プログラムを設定する手
間を不要ならしめ得、またその後所望の選択スイ
ツチを操作することにより制御装置に特定プログ
ラムが設定され且つこの選択スイツチを再操作す
ることによりその特定プログラムの設定が取消さ
れて取消操作を簡単になし得るようにするところ
に特徴を有する。

〔発明の実施例〕

以下本発明の一実施例につき図面を参照して説
明する。１は脱水兼用洗濯機の操作パネル、２は
この操作パネル１に設けた電源スイツチである。
この電源スイツチ２をオン操作すると図示しない
制御装置に電源が供給される。制御装置は例えば
マイクロコンピユータを備えて構成されており、
これに設定されたプログラムに基きモータ、給水
弁、排水弁等を通断電制御して洗い、すすぎ等の
各行程を実行する。而して、この制御装置は電源
スイツチ２をオン操作して電源を投入すると、標
準的な行程即ち洗い、すすぎ及び脱水の各行程を
一連に実行する全自動プログラムが自動的に設定
されるようにしている。４は操作パネル１に設け
た５個の選択スイツチで、これは念入洗いプログ
ラム、洗いのみプログラム、排水停止プログラ
ム、すすぎ、脱水プログラム及び排水・脱水プロ
グラムの５つの特定プログラムに夫々対応して設
けられている。念入洗いプログラムとは洗い行程
を15分間実行する他は全自動プログラムと同一で
あり、洗いのみプログラムとは洗い行程のみを実
行するプログラムであり、排水停止プログラムと
はすすぎ行程の実行後排水弁を開かずに停止する
プログラムであり、すすぎ・脱水プログラムとは
すすぎ行程及び脱水行程を順に実行するプログラ
ムであり、そして排水・脱水プログラムとは排水
弁を開いた後脱水行程を実行するプログラムであ
る。而して、これらの各選択スイツチ４のうちの
所望の１つを押圧操作すると、「ピツ」という報
知音と共に当該洗濯スイツチ４に対応する特定プ
ログラムが制御装置に設定されるようにしてい
る。また、その特定プログラムの設定後、他の選
択スイツチ４を押圧操作すると前の特定プログラ
ムの設定が取消されて新たな特定プログラムが設
定される。更に、一の特定プログラムの設定後、
同一の選択スイツチ４を押圧操作すれば、「ピツ、
ピツ」という報知音と共に特定プログラムの設定
が取消されて当初の全自動プログラムが設定され
る。５は操作パネル１に設けた行程表示部で、こ
れは「洗い」、「すすぎ」及び「脱水」の各文字の
下方に行程表示ランプ６乃至８を設けて成り、
「洗い」の３個の各行程表示ランプ６は夫々洗い
行程を５分間実行することを表示し、「すすぎ」
の２個の各行程表示ランプ７はすすぎ行程を夫々
１回づつ実行することを表示し、「脱水」の２個
の各行程表示ランプ８は夫々脱水行程を３分間及
び２分間実行することを表示する。この行程表示
部５は設定されたプログラムと行程の進行具合を
表示するものであり、例えば電源スイツチ２をオ
ン操作して全自動プログラムが設定された状態で
は各２個の行程表示ランプ６，７，８が夫々点灯
し各行程が実行されるに伴い対応する行程表示ラ
ンプ６乃至８が順次消灯する。９は操作パネル１
に設けた標準コーススタートスイツチで、これを
押圧操作すると設定されたプログラムが各行程に
おいて標準的な時間又は頻度にて実行される。具
体的には例えば洗い行程は10分間、すすぎ行程は
２回そして脱水行程は５分間実行されるものであ
る。一方、１０はやはり操作パネル１に設けた節
約コーススタートスイツチで、これを押圧操作す
ると設定されたプログラムが各行程において少な
い時間又は頻度にて即ち例えば洗い行程は５分
間、すすぎ行程は１回そして脱水行程は３分間実
行される。尚、１１は停止スイツチで、これを行
程実行中に押圧操作するとその行程の実行が中断
され、その後再度押圧操作するとその行程が再開
される。

次に本実施例の作用につき第２図のフローチヤ
ートを参照して述べる。電源スイツチ２を押圧操
作すると制御装置に自動的に全自動プログラムが
設定される。従つて、一般的な洗濯即ち洗い、す
すぎ及び脱水の各行程を一連に実行したいときに
は、直ちに標準コース又は節約コースのいずれか
のスタートスイツチ９又は１０を押圧操作すれば
よい。一方、全自動プログラム以外の特定プログ
ラムにより洗濯をしたいときには、その特定プロ
グラムに対応した選択スイツチ４を押圧操作し、
次いで標準コース又は節約コースのいずれかのス
タートスイツチ９又は１０を押圧操作すればよ
い。また、洗濯スイツチ４の操作後そのプログラ
ム設定を修正したい場合であつて、別の特定プロ
グラムを設定したいときにはその特定プログラム
に対応した別の選択スイツチ４を押圧操作し、ま
た再度全自動プログラムを設定したいときには同
一の選択スイツチ４を押圧操作する。そして、こ
の後スタートスイツチ９又は１０を押圧操作すれ
ばよい。

尚、上記実施例では脱水兼用洗濯機に適用して
示したが、本発明はこれに限らず二槽式洗濯機に
適用してもよい等種々変更して実施することがで
きる。

〔発明の効果〕

本発明は、電源の投入に伴い前記制御装置に標
準的な行程を一連に実行する全自動プログラムが
自動的に設定され、その後所望の選択スイツチを
操作することにより前記制御装置に該選択スイツ
チに対応した特定プログラムが設定され、その後
前記選択スイツチを再操作することにより前記特
定プログラムの設定が取消されるようにしたとこ
ろに特徴を有し、これにて標準的な洗濯を行う場
合には逐一全自動プログラムを設定する手間を不
要にできて操作を簡素化でき、また誤操作した場
合でもその修正を簡単に行うことができるという
優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は洗濯
機の操作パネルの正面図、第２図はフローチヤー
トである。 図面中、２は電源スイツチ、４は選択スイツチ
である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 洗い、すすぎ等の各行程を制御装置に設定さ
   れるプログラムに基き実行するようにした洗濯機
   において、電源の投入に伴い前記制御装置に標準
   的な行程を一連に実行する全自動プログラムが自
   動的に設定され、その後所望の選択スイツチを操
   作することにより前記制御装置に該選択スイツチ
   に対応した特定プログラムが設定され、その後前
   記選択スイツチを再操作することにより前記特定
   プログラムの設定が取消されるようにしたことを
   特徴とする洗濯機のプログラム設定方法。 ２ 特定プログラムの設定及び取消の際の選択ス
   イツチの操作時には夫々互いに異なる報知音が発
   せられることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   に記載の洗濯機のプログラム設定方法。