JPS6130283B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は全自動洗濯機等の一連の作業を自動的
に順次遂行させるプログラム制御方式のプログラ
ム設定装置に関するもので、すなわち、洗濯・す
すぎ・脱水等の各工程を、それぞれ洗濯時間、排
水・脱水・すすぎにより構成されるすすぎの繰返
し回数、脱水時間の数段階に分け、その段階に対
応してそれぞれセレクトスイツチを設け、このセ
レクトスイツチの組合せにより数多くのプログラ
ムの中から好みのプログラムを使用者が任意に設
定できるようにするとともに、あらかじめメーカ
ーの方で定めた自動プログラムを装備することに
より、使用者が場合に応じて任意にプログラムを
設定することができるプログラム設定装置を提供
しようとするものである。

従来多数のプログラムの選択を行なう全自動洗
濯機のプログラム制御装置においては、洗濯時
間、すすぎの回数および脱水時間等はメーカー側
であらかじめ設定されたいくつかのプログラムの
中から選択する方法を採用しているもので、使用
者が自由に変化することができなかつた。

また従来のプログラム制御は、セレクトスイツ
チと、洗濯・すすぎ・排水・脱水等の一連のプロ
グラム制御を行なうカム体と、このカム体に時限
作用を与えるためにカム体を低速で駆動する手段
とによつて行なわれている。したがつて多数のプ
ログラムを設けると、カム体および接点構成が複
雑になるとともに、プログラムの選択スイツチが
操作されても、カム機構を瞬時に所定の位置に設
定することが困難であるため、実際に動作が開始
されるまでに時間がかかるという欠点を有し、ま
た途中でプログラム変更を行なう場合には時限軸
の逆転ができないため、変更のための操作が面倒
であつたり、時間を要するという欠点があつた。

本発明は上記従来の欠点を解決するためになさ
れたもので、以下、その一実施例を添付図面にも
とづいて説明する。

第１図は全自動洗濯機におけるプログラム制御
装置の構成を示す全体ブロツク図で、１は洗濯の
プログラムを選択する設定スイツチ群からなるプ
ログラム選択部、２は洗濯槽内の水位、洗濯機の
フタの開閉状態や脱水時の振動状態を検出する状
態検知部である。３はあらかじめ設定されたいく
つかのプログラムを内蔵し、かつ入力信号に応じ
て出力負荷の制御を行なつてプログラム動作を実
行するための動作制御部で、例えばマイクロコン
ピユータあるいは論理回路で構成される。４は各
部の動作に必要な電力の供給と、基準時間の信号
を発生する電源部、５は洗濯・すすぎ・排水・脱
水等の一連の動作を行なうためのモータ・給水
弁・排水弁・ブザー等を駆動する負荷制御回路部
で、この負荷制御回路部５は、負荷を開閉する半
導体スイツチング回路、例えばトランジスタ、サ
イリスタおよび動作制御部３からの信号を前記半
導体スイツチング回路を動作させるのに必要なレ
ベルに変換するインターフエイス回路により構成
される。６は動作表示装置、例えば表示管や
LED（発光ダイオード）等を駆動するための表
示信号増幅部、７は洗濯動作を行なうためのモー
タ・給水弁・排水弁・ブザー等からなる負荷部、
８は動作表示を行なう表示装置よりなる動作表示
部である。

第２図は本発明のプログラム設定装置によつて
制御される全自動洗濯機のプログラムと、各プロ
グラム選択スイツチによつて選択されるプログラ
ム内容の一部を示す動作図である。

第３図は第１図に示すプログラム選択部１およ
び動作表示部８の一実施例を示したもので、９，
１０，１１は洗たく、すすぎ、脱水の各工程を手
動により任意に設定するための各プログラム設定
装置のツマミであり、このツマミ９，１０，１１
の各設定位置に対応してスイツチS₁〜S₉が設けら
れている。１２はツマミ９，１０，１１を所望の
位置にセツトした後、動作を開始させるためのス
タート用ツマミ、１３は一連の工程を遂次進行さ
せるためにあらかじめ設設されたプログラムを実
施する自動プログラム設定装置のツマミ、１４は
水流の強弱を選択するつまみ、１５はすすぎの方
式（ソークすすぎかオーバーフローすすぎ）を選
択するツマミ、１６は選択されたプログラムの実
施する工程および動作・進行状態を表示する表示
部である。

第４図は第１図に示すプログラム選択部１、動
作制御部３および動作表示部８の一具体例を示す
回路構成図である。

上記構成において動作を説明する。まず、第３
図、第４図のS₁〜S₁₃はプログラム選択スイツチ
を示し、S₁〜S₃は、洗濯機時間を設定するための
第１の手動プログラム設定装置の選ぶためのツマ
ミ９により、選択されるスイツチで、このスイツ
チS₁〜S₃のうち、いずれかを閉じると、動作制御
部３からの信号により、スイツチS₁〜S₃のうち選
択されたスイツチが動作制御部３に入力されると
同時に、工程表示部の表示部８が例えば、LED
（発光ダイオード）L₁〜L₃のうち選択された工程
の部分を点灯する。

今洗濯時間を設定するためのツマミ９が、洗た
く６分の位置にセツトされていると、スイツチS₂
が閉じると同時に、工程表示をなすLED（発光
ダイオード）L₂，L₃の２個が点灯して、設定さ
れた工程が表示される。以下、すすぎの回数を設
定するための第２の手動プログラム設定装置のツ
マミ１０、時間を設定するための第３の手動プロ
グラム設定装置のツマミ１１を同様に所部の位置
にセツトして、スタートツマミ１２によりS₁₀を
閉じると、設定されたプログラムにより洗濯が開
始される。この工程が開始されると表示装置の動
作工程を示すLED（発光ダイオード）は点滅
し、動作位置を表示する。そしてその工程が終了
するとLED（発光ダイオード）は消滅し、残り
の工程を示し、工程の進行状態を示している。

また洗濯工程のみを実施したい時は、他の工程
を設定するツマミ１０，１１を“０”の位置にセ
ツトし、洗濯工程のツマミ９を所望の位置にセツ
トすることにより容易に行なうことができる。そ
れと同様にすすぎ工程および脱水工程を実施した
い時は、洗濯工程を設定するツマミ９を“０”に
セツトすればよく、また脱水工程のみを実施した
い時は、洗濯・すすぎ工程を設定するツマミ９，
１０をそれぞれ“０”にセツトすればよい。また
最後のすすぎ工程で水を残したい場合には、脱水
工程を設定するツマミ１１のみ“０”にセツトす
れば可能である。したがつて使用者がツマミ９，
１０，１１を所望の位置にセツトするだけで全工
程を好みのプログラム通りに運転することができ
る。なお本発明の一実施例においては、洗濯・す
すぎ・脱水の設定数が各４通りであるから、４×
４×４−１＝63通りの異なるプログラムの設定が
可能である。

そしてまた洗濯に不慣れな人が操作するのに便
利なように、あらかじめメーカーが設定したプロ
グラムを有する自動プログラム設定用装置のツマ
ミ１３を設けているため、このツマミ１３を操作
することにより、ツマミ９〜１１のセツト位置に
関係なく、標準のプログラムにより洗濯作業を行
なわせることができる。この場合、手動プログラ
ム設定装置のツマミ９〜１１を任意にセツトした
状態で、自動プログラム設定装置のツマミ１３を
操作する前に、スタート用ツマミ１２を操作すれ
ば、自動プログラムに沿つて動作が行なわれるた
め、自動プログラムに沿つて動作させる場合は、
スタート用ツマミ１２を操作しない状態で、自動
プログラム設定装置のツマミ１３を操作するよう
にして、ツマミ９〜１１のセツト位置に関係な
く、標準のプログラムに沿つて洗濯作業が行なわ
れるようにしている。

さらに本発明の上記一実施例においては、手動
プログラム設定装置のツマミ９〜１１として摺動
式ツマミを用いていたが、それぞれに押釦式スイ
ツチを用いても同様の動作をさせることができ、
また工程表示に数字表示管等を用いても上記実施
例と同様の工程表示を行なうことができる。

以上の説明から明らかなように、本発明のプロ
グラム設定装置は一連の工程を遂次進行させるた
めにあらかじめ設定されたプログラムを有する自
動プログラム設定装置と、洗たく工程の時間を自
動により任意に設定できる第１の自動プログラム
設定装置およびすすぎ工程のすすぎ回数を手動に
より任意に設定できる第２の手動プログラム設定
装置および脱水工程の時間を手動により任意に設
定できる第３の手動プログラム設定装置よりなる
手動プログラム設定装置とを備え、前記自動プロ
グラム設定装置と前記手動プログラム設定装置の
いずれか一方から出力する構成としたので、洗濯
に不慣れな人が使用する場合には、あらかじめ設
定されたプログラムを有する自動プログラム設定
装置により、洗たくを容易に実施することがで
き、また、使用者は第１、第２、第３の各手動プ
ログラム設定装置を操作することにより、それぞ
れ洗濯工程の時間、すすぎ工程のすすぎ回数、脱
水工程の時間を任意に設定できるので、数多くの
プログラムを設定でき、非常に便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すプログラム設
定装置を備えた全自動洗濯機におけるプログラム
制御装置のブロツク図、第２図は同プログラム設
定装置のプログラム内容を示すプログラム図、第
３図は同プログラム設定装置の操作部の正面図、
第４図は同プログラム設定装置の回路図である。 ８……表示装置、９……第１の手動プログラム
設定装置のツマミ、１０……第２の手動プログラ
ム設定装置のツマミ、１１……第３の手動プログ
ラム設定装置のツマミ、１２……スタート用ツマ
ミ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一連の工程を遂次進行させるためにあらかじ
   め設定されたプログラムを有する自動プログラム
   設定装置と、洗たく工程の時間を手動により任意
   に設定できる第１の手動プログラム設定装置およ
   びすすぎ工程のすすぎ回数を手動により任意に設
   定できる第２の手動プログラム設定装置および脱
   水工程の時間を手動により任意に設定できる第３
   の手動プログラム設定装置よりなる手動プログラ
   ム設定装置とを備え、前記自動プログラム設定装
   置と前記手動プログラム設定装置のいずれか一方
   から出力する構成としたプログラム設定装置。 ２ 第１、第２、第３の各手動プログラム設定装
   置に対応した表示装置を設けてなる特許請求の範
   囲第１項記載のプログラム設定装置。 ３ 自動プログラム設定装置の出力信号を手動プ
   ログラム設定装置の出力信号より優先して出力す
   るようにした特許請求の範囲第１項記載のプログ
   ラム設定装置。