JPS6243514Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は操作手段の操作状況を表示灯により表
示する洗濯機の操作表示装置に関し、その目的は
洗濯機を種々制御する異なつた機能に対応した多
数の操作手段を有する場合、操作すべき順序が指
示されることによりその必要な操作を迷いなく行
なうことができ、且つ操作不足を防止できる洗濯
機の操作表示装置を提供するにある。

以下本考案の一実施例につき図面を参照して説
明する。第１図には本考案を適用した洗濯機の操
作パネル１が示されている。この操作パネル１に
は水流の強さを繊維別に選択する繊維選択グルー
プ（第二グループ）２、標準または節約コースを
選択する運転コース選択グループ（第一グルー
プ）３並びにプログラムコースを選択するプログ
ラム選択グループ（第三グループ）４に夫々分け
られた以下述べる釦群を設けている。即ち、繊維
選択グループ２には三個の繊維選択釦２ａ，２
ｂ，２ｃが設けられ、運転コース選択グループ３
には標準コース選択釦３ａ及び節約コース選択釦
３ｂが設けられている。そして前記プログラム選
択グループ４には全自動選択釦４ａ，排水停止選
択釦４ｂ，洗いのみ選択釦４ｃ，脱水のみ選択釦
４ｄが設けられている。そして前記各釦２ａ，２
ｂ，２ｃ，３ａ，３ｂ，４ａ乃至４ｄに夫々対応
して表示灯５乃至１３を設けている。１４ａは洗
い表示ランプで洗い行程中点灯され、１４ｂはす
すぎ表示ランプですすぎ行程中点灯され、更に１
４ｃは脱水表示ランプで脱水行程中点灯される。
一方、この洗濯機は第２図に示すような電子制御
回路１５によつて各行程を自動的に制御させるよ
うになつており、これ自体の基本構成（表示装置
を除いた部分）は公知であるのでブロツク図によ
つて説明することとする。即ち、第２図に示す電
子制御回路１５は洗剤による洗いから最終の脱水
まで自動的に行程移行させるためのもので、基本
的には周知の如く、電子タイマー１６、演算処理
装置（CPU）１７、クロツクコントロール回路
１８、メモリー１９、インプツトバツフアコント
ロール回路２０及びアウトプツトバツフアコント
ロール回路２１から構成されている。外部入力部
Ａにおいて、２２は装置全体に電源を供給する電
源スイツチ釦２２ａにより操作される電源スイツ
チ、２３は水受槽内の水位を検出する水位スイツ
チ、２Ａは前記繊維選択グループ２内の釦２ａ乃
至２ｃに連動する繊維用スイツチ群、３Ａは前記
運転コース選択グループ３内の釦３ａ，３ｂに連
動する運転コース用スイツチ群、４Ａは前記プロ
グラム選択グループ４内の釦４ａ乃至４ｄに連動
するプログラムコース用スイツチ群であり、これ
ら各々の状態はフリツプフロツプ等状態変換素子
２４乃至２８の夫々により論理値０，１に変換さ
れる。外部出力部Ｂにおいて、２９は給水弁、３
０は排水弁、３１は洗濯機モータ、３２は前記行
程表示用のランプ１４ａ，１４ｂ，１４ｃより成
る表示ランプ群で、これらはアウトプツトバツフ
アコントロール回路２１によりゲート制御される
サイリスタ等スイツチング素子３３乃至３６によ
り制御されるようになつている。また、前記表示
灯５乃至１３より成る表示灯群３７も外部出力部
Ｂに属しており、その各表示灯５乃至１３は第３
図に示す如くアウトプツトバツフアコントロール
回路２１によりベース制御されるトランジスタ群
３８の各トランジスタ３９乃至４７により点灯制
御されるようになつている。尚、４８は各トラン
ジスタ３９乃至４７のエミツタに直列に介挿され
た保護抵抗である。以上構成において、前記演算
処理装置１７は外部入力部Ａにおける各部の状態
に対応する状態変換素子２４乃至２８の状態をイ
ンプツトバツフアコントロール回路２０を介して
読み込むと共に、メモリー１９から行程データを
読出すことにより、洗い（給水も含む）、排水、
すすぎ（給水も含む）、脱水、等の行程を判断
し、その行程を実行するのに必要な外部出力部Ｂ
中の各部を、アウトプツトバツフアコントロール
回路２１からスイツチング素子３３乃至３６に信
号を与えて制御するもので、その行程移行は電子
タイマー１６により行なわれる。従つて、洗濯機
は操作表示の動作を除き、その他についてタイマ
ーモータ及びカムスイツチより成るタイマーによ
り制御が行なわれる所謂カムスイツチ式タイマー
付洗濯機と同様に制御される。この実施例の洗濯
機における最大行程数は第４図中「行程名」欄に
示す通りである。即ち、Ｗは洗い行程、Ｄ１乃至
Ｄ３は第一乃至第三排水行程、Ｓ１乃至Ｓ３は第
一乃至第三脱水行程、Ｒ１，Ｒ２は第一，第二す
すぎ行程である。

以下、上記構成の特に本考案に直接関連する部
分について更に詳しく述べる。即ち、この洗濯機
において、標準コース選択釦３ａを設定した場合
に、全自動選択釦４ａを設定すると第４図中「標
準コース」内の「全自動」がプログラムコースと
して選択されて丸印を付した行程が前記電子制御
回路１５により実行され、同様に排水停止選択釦
４ｂ、洗いのみ選択釦４ｃ及び脱水のみ選択釦４
ｄが設定されたときは夫々第４図中「標準コー
ス」内の「排水停止」、「洗いのみ」、及び「脱水
のみ」が選択されその丸印で示す行程が実行され
る。節約コース選択釦３ｂを設定した状態におい
ての全自動選択釦４ａ、排水停止選択釦４ｂ、洗
いのみ選択釦４ｃ及び脱水のみ選択釦４ｄの設定
時も、第４図中丸印を付した行程がプログラムコ
ースとして選択され且つその行程が実行される。

次に操作表示について説明する。先ず運転に際
して電源スイツチ釦２２ａを操作して電源スイツ
チ２２を投入し洗濯機に電源を供給すると第一グ
ループである運転コース選択グループ３内の表示
灯８，９が断続点灯され、これによつて先ずこの
グループについて操作すべきことを知らせる。そ
して例えば標準コース選択釦３ａを押圧操作する
とこれに対応する表示灯８が連続点灯に変化さ
れ、操作されない節約コース選択釦３ｂに対応し
た表示灯９は消灯（断続点灯のままでもよい。）
される。この結果運転コース選択グループ３に対
する操作が完了したことを知らされる。そして上
記のように運転コース選択グループ３についての
操作を完了すると、第二グループである繊維選択
グループ２に属するすべての表示灯５，６，７が
自動的に断続点灯され、このグループについて操
作すべきことを知らせる。そして例えば木綿に対
応した繊維選択釦２ａを押圧操作すると、これに
対応した表示灯５が連続点灯に変化され残りの表
示灯６，７は消灯される。この結果、繊維選択グ
ループ２に対する操作の完了が知らされる。この
ときにも繊維選択グループ２についての操作が完
了すると第三グループであるプログラム選択グル
ープ４に属するすべての表示灯１０乃至１３が断
続点灯され、このグループについて操作すべきこ
とを知らせる。そして例えば全自動選択釦４ａを
押圧設定するとこれに対応した表示灯１０が連続
点灯に変化され他の表示灯１１乃至１３は消灯さ
れる。これによりプログラム選択グループ４に対
する操作が完了したことを知らされる。以上によ
り洗濯機に対する必要な操作が完了され、洗濯機
は操作内容の通りに制御すべく運転が開始され
る。以上のような表示灯５乃至１３の制御は演算
処理装置１７からの指令によつて行なわれる。ま
た、電源スイツチ釦２２ａの操作後、所定時間内
に運転コース選択グループ３に対する操作が行な
われなかつた場合はこれを演算処理装置１７が判
断して自動的に標準コースを選択するようになつ
ており、運転コースの選択操作忘れを生じても洗
濯運転を自動的に開始させ得る。

尚、本考案において、各グループ中釦数の最も
少ない例えば運転コース選択グループ３における
標準コース選択釦３ａ、節約コース選択釦３ｂを
電源投入操作手段に兼用させ、以つて電源スイツ
チ釦２２ａを省く構成にしてもよく、この場合、
最初に断続点灯されるグループは繊維選択グルー
プ２となる。また、上記実施例において、表示灯
の断続点灯を或るグループから他のグループへ移
行させて操作に順序を与えているが、これはこの
ような順序で操作しないと洗濯機が動作しないと
云う意味ではないことは勿論である。

本考案は以上述べたように電子タイマーと、行
程データを記憶したメモリーと、前記電子タイマ
ーと共動して前記メモリーから行程データを読出
して行程を自動制御する演算処理装置と、洗いか
ら最終脱水までの一または複数の行程を組合わせ
て成る複数のプログラムコースの所望の一コース
を選択するプログラム選択手段とを備えた洗濯機
において、その洗濯機を制御するための複数のグ
ループに区分された操作手段と各操作手段に対応
して設けられた表示灯とを設け、操作に際して第
一グループに属する表示灯を断続点灯させその第
一グループ内の何れかの操作手段を操作したとき
これに対応した表示灯を連続点灯に変化させると
共に第二グループに属する表示灯を断続点灯させ
その第二グループ内の何れかの操作手段を操作し
たときこれに対応した表示灯を連続点灯に変化さ
せるよう構成し、且つプログラム選択手段が操作
されなかつたとき電源投入から一定時間後に特定
のプログラムコースを自動的に選択するよう構成
したことを特徴とするもので、この結果、洗濯機
を種々制御する異なつた機能に対応した多数の操
作手段を有する場合、操作すべき順序が、表示灯
のグループ単位での断続点灯推移により指示され
るからその必要な操作を迷いなく行なうことがで
き、また、断続点灯によつて操作指示をしている
グループに対して操作を実行すると、その操作手
段に対応した表示灯が連続点灯に変化されるか
ら、すべての表示灯が断続点灯しているグループ
は未操作にあることを容易に判断でき、これによ
り操作不足を防止でき、総じて操作手段が多くな
ることに伴う操作上の誤認混同を防止でき、また
電源投入から一定時間内にプログラム選択手段が
操作されない場合には特定のプログラムが自動的
に選択されるから、操作忘れがあつても洗濯運転
を自動的に開始させることができて使い勝手を一
層向上させ得るという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例に関するもので第１図
は洗濯機の操作パネルの正面図、第２図は制御回
路全体のブロツク図、第３図は表示灯群の結線
図、第４図はコース内容の説明図である。 図中、１は操作パネル、２は繊維選択グルー
プ、２ａ乃至２ｃは繊維選択釦、３は運転コース
選択グループ、３ａは標準コース選択釦、３ｂは
節的コース選択釦、４はプログラム選択グルー
プ、４ａは全自動選択釦、４ｂは排水停止選択
釦、４ｃは洗いのみ選択釦、４ｄは脱水のみ選択
釦、５乃至１３は表示灯、１６は電子タイマー、
１７は演算処理装置、１９はメモリーである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 電子タイマーと、行程データを記憶したメモ
   リーと、前記電子タイマーと共動して前記メモ
   リーから行程データを続出して行程を自動制御
   する演算処理装置と、洗いから最終脱水までの
   一または複数の行程を組合わせて成る複数のプ
   ログラムコースの所望の一コースを選択するプ
   ログラム選択手段とを備えた洗濯機において、
   その洗濯機を制御するための複数のグループに
   区分された操作手段と各操作手段に対応して設
   けられた表示灯とを有し、操作に際して第一グ
   ループに属する表示灯を断続点灯させその第一
   グループ内の何れかの操作手段を操作したとき
   これに対応した表示灯を連続点灯に変化させる
   と共に第二グループに属する表示灯を断続点灯
   させその第二グループ内の何れかの操作手段を
   操作したときこれに対応した表示灯を連続点灯
   に変化させるよう構成し、且つ前記プログラム
   選択手段が選択操作されなかつたとき電源投入
   から一定時間後に特定のプログラムコースを自
   動的に選択するよう構成したことを特徴とする
   洗濯機の操作表示装置。 ２ 第一及び第二グループのうち操作手段数の少
   ないグループに属する操作手段が電源投入操作
   手段を兼用していることを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第１項に記載の洗濯機の操作表
   示装置。