JPS6333406Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、テレビ受像機等の前面にフイルタ
を取り付けるフイルタの取付装置に関するもので
ある。

〔背景技術とその問題点〕 テレビ受像機等はブラウン管の表面が強い外来
光で照らされると、外来光の明るさ以下のブラウ
ン管の輝点は全てマスクされ、黒レベル部分がつ
ぶれて見えなくなり、コントラスト比が低下して
しまう。そこで、このコントラスト比の低下を補
うためにテレビ受像機等の前面にフイルタを取り
付けると効果的である。

第１図は上記のような効果を持たせた従来のフ
イルタの取付装置の一例を示す概略断面図であ
る。この図において、１はブラウン管等を収納し
ているベズルで、上側に所要数の螺子孔２が設け
てあり、下側に所要数の保持片３がビス４で取り
付けてある。

５はフイルタで、下側は保持片３に係止し、上
側に螺子孔２と対応させて設けた所要数の孔６に
ビス７を挿通し、螺子孔２に螺合させてベズル１
に取り付けてある。

上記のような構成で従来はベズル１にフイルタ
５を取り付けていたので、フイルタ５の交換また
はブラウン管の前面を掃除する等の場合は、所要
数のビス７をドライバ等の工具で取り外さなけれ
ばならず、作業性が悪く、かつ、面倒である。ま
た、保持片３およびビス４，７の別部品が必要と
なり、高価になる等の問題がある。

〔考案の目的〕

この考案は、上記の点にかんがみなされたもの
で、ベズルに設けた凹部とベズルの一部となるス
トツパでフイルタを取り付けるようにし、フイル
タの取り付けおよび取り外しが容易に作業性よく
工具を使用することなく行え、かつ、安価なフイ
ルタの取付装置を提供するものである。

〔考案の概要〕

この考案は、上記した所期の目的を達成するた
め、ベズルに対向させて設けた所要数の凹部およ
び嵌合部と、係止部を有するとともに嵌合部に着
脱自在に構成したストツパとからなり、フイルタ
の爪の一方を凹部に挿入し、フイルタの爪の他方
に係止部を当てるとともにストツパを嵌合部に嵌
合させることによつてフイルタを取り付けるよう
にしたものである。

〔実施例〕

第２図はこの考案の一実施例を示す正面図、第
３図は第２図の凹部を示す拡大断面図、第４図は
第２図の嵌合部を示す拡大斜視図、第５図は第２
図のストツパを示す拡大斜視図、第６図はフイル
タの斜視図、第７図はベズルにフイルタを取り付
けた時の概略断面図である。

第２図において、１１はブラウン管等を収納し
ているベズルで、このベズル１１の上側には第３
図に示す所要数の凹部１２が、下側には第４図に
示す所要数の嵌合部１３が形成され、嵌合部１３
には第５図に示すストツパ１７が挿入、嵌合する
構造となつている。すなわち、嵌合部１３には両
側に段部１４と突条１５が、後方に被係合部１６
（第７図参照）が設けてある。

また、ストツパ１７には上側に係止部１８が、
両側に嵌合部１３の段部１４に乗るつば部１９と
突条１５が嵌合する溝２０が、後方に被係合部１
６と係合する突起２２を有する係止片２１が設け
てある。なお、下側にストツパ１７を引き出すた
めの指を掛ける凹部が設けてある。

フイルタ３１には第６図に示すように、上側に
ベズル１１の凹部１２と対応する位置に爪３２
が、下側にストツパ１７の係止部１８と対応する
位置に爪３３が設けてある。

次に、ベズル１１にフイルタ３１を取り付ける
操作について説明する。

まず、フイルタ３１の爪３２をベズル１１の凹
部１２に挿入して上側を係止し、そしてフイルタ
３１の爪３３にストツパ１７の係止部１８を当て
るとともにストツパ１７を嵌合部１３に挿入す
る。この時、つば部１９は段部１４に乗り、溝２
０は突条１５に嵌合する。そして、この状態でス
トツパ１７を嵌合部１３に押し込むと、突起２２
は係止片２１の弾性でベズル１１の上をすべつて
被係合部１６と係合してクリツク作用により、ス
トツパ１７が嵌合部１３から抜けるのを防止す
る。したがつて、最初にベズル１１に対して傾斜
していた状態のフイルタ３１は第７図のように直
立した状態となる。

また、フイルタ３１の取り外しは、ストツパ１
７を引くだけで被係合部１６と突起２２の係合が
解けるので、容易に行える。

この考案は、上記のようにベズル１１の一部と
なるストツパ１７を嵌合部１３に挿入、嵌合させ
ることによつてフイルタ３１を取り付けることが
できるので、フイルタ３１の取り付け、取り外し
が容易に工具を使用せずに行える。また、係止片
２１が破損したときも、ストツパ１７を交換する
だけでよく、簡単で経済的である。さらに、ベズ
ル１１とストツパ１７は合成樹脂で成形でき、ス
トツパ１７はベズル１１の一部となるので、保持
片を必要とせずフイルタ３１を取り付けた時、ベ
ズル１１の前面とフイルタ３１の前面及びストツ
パ１７の前面で同一平面が形成され、その外観も
すつきりする。

なお、上記実施例ではベズル１１の上側に凹部
１２を、下側に嵌合部１３を設けたが、凹部１２
はベズル１１の下側、左側または右側の一辺に設
けてもよく、嵌合部１３はその凹部１２に対応さ
せ、フイルタ３１の爪３２，３３も凹部１２、嵌
合部１３に対応させればよい。

〔考案の効果〕

以上説明したように、この考案のフイルタの取
付装置はベズルに凹部と嵌合部を設けるととも
に、嵌合部に着脱自在なストツパでフイルタをベ
ズルに取り付ける構成としたので、フイルタの取
り付け、取り外しが容易になり、作業性よく工具
を使用せずに行え、また、ストツパはベズルから
独立した部品であるため、係止片の破損の場合に
も、安価で簡単な修理ができる。さらにストツパ
はベズルの一部となるので、フイルタの取り付け
に保持片を必要とせず、フイルタを取り付けた
時、ベズルとフイルタ及びストツパで同一平面が
形成されるため、外観もすつきりする等の利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のフイルタの取付装置の一例を示
す概略断面図、第２図はこの考案の一実施例を示
す正面図、第３図は第２図の凹部を示す拡大断面
図、第４図は第２図の嵌合部を示す拡大断面図、
第５図は第２図に示すストツパを示す拡大断面
図、第６図はフイルタの斜視図、第７図はベズル
にフイルタを取り付けた時の概略断面図である。 図中、１１はベズル、１２は凹部、１３は嵌合
部、１４は段部、１５は突条、１６は被係合部、
１７はストツパ、１８は係止部、１９はつば部、
２０は溝、２１は係止片、２２は突起、３１はフ
イルタ、３２，３３は爪である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平面もしくは曲面を形成する前面と、該前面の
   上下方向に形成された第１及び第２の端面にあ
   り、かつ、前記前面より後退した位置に所要数の
   突出した爪を設けたフイルタと、一端に前記フイ
   ルタの第１の端面に形成された爪を挿入する所定
   数の凹部を有し、前記一端と対向する他端に段部
   と突条からなる所要数の嵌合部が設けられている
   ベズルと、前記フイルタの第２の端面に設けた爪
   を係止する係止部と前記段部に係合するつば部と
   前記突条に係合する溝と前記係止部から後方に延
   伸し端部に突起を有する弾性を有した係止片が形
   成されているストツパを備え、前記フイルタの第
   １の端面に形成された爪を前記ベズルの前記凹部
   に挿入し、前記フイルタの第２の端面に形成され
   た爪に前記ストツパの係止部を衝合して前記ベズ
   ルの嵌合部に嵌入して前記フイルタを前記ベズル
   に取り付けた際に、前記フイルタの前面と前記ベ
   ズル前面及び前記ストツパ前面が同一の平面とな
   るように構成したことを特徴とするフイルタの取
   付装置。