JPS6230654Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は空気調和機に係り、特に前面カバーの
枠体に形成した吸込グリル後方にエアフイルター
を挿着するよう同枠体の裏面に設けたガイドレー
ルの取付装置に関するものである。

従来の空気調和機におけるガイドレールの取付
装置は、第３図に示す如くガイドレール４の一端
に形成した掛止片４ａを枠体２の内壁に形成した
係合部２ａに掛止した後、その他端をビス１０等
により螺着するようにしていた。然しながらこの
構造によると、取付けに際し一々ビス１０を螺着
するという煩雑な作業を有するばかりか、このビ
ス１０を外さなければガイドレール４の交換がで
きず、同ビス１０の粉失の虞れが有つた。この
為、第４図に示す様に枠体２内壁に係合孔５を形
成する一方、ガイドレール４に係止爪８を形成
し、この係止爪８を係合孔５に係止することによ
り該ガイドレール４を枠体２に装着するようにし
たものが提供されているが、エアフイルターを挿
着する際、同レール４に加わる外方の押力により
前記係止爪８と係合孔５との係合が外れて転倒し
てしまい、該フイルターを装着できないという不
具合が度々生じていた。

本考案は上記点に鑑みなされたもので、極めて
簡単な構成にしてガイドレールを確実に装着でき
るようにしたものである。

以下図に示す本考案の一実施例を説明すると、
１は空気調和機本体の前面カバー、２は同前面カ
バー１の枠体で、吸込グリルａと吹出グリルｂと
を夫々形成している。３はこの吸込グリルａの後
方に挿脱自在に設けられるエアフイルター、４は
同エアフイルター３挿入案内用の断面略Ｌ字状の
ガイドレールで、前記枠体２裏面に対向して装着
している。

而して、第２図に示す様に前記枠体２の内壁に
は係合孔５と、該ガイドレール４装着時同レール
４と隣接する部位例えばレール４の側方に位置し
て袋状溝７を有する凸部６とを夫々形成する一
方、ガイドレール４には前記係合孔５に係止して
同レール４を固着するための前方に突出する係止
爪８と、その側面に前記凸部６の袋状溝７に嵌合
して転倒防止するための外方に突出する楔状の係
合片９とを夫々形成している。

以上の構成においてその取付状態を説明する
と、先ず、楔状の係合片９を凸部６の袋状溝７に
嵌合すると共に、係止爪８を係合孔５に係止して
ガイドレール４を枠体２の裏面に装着する。そし
て、このガイドレール４にエアフイルター３を挿
入して取付けを終了する。この際、ガイドレール
４はエアフイルター３によつて外方に押圧される
が、楔状の係合片９が凸部６の袋状溝７に嵌合さ
れているため外方に転倒することはない。

なお、上記実施例においては、楔状の係合片９
をガイドレール４の側面に形成するようにしてい
るが、例えばエアフイルターを複数挿入する場合
その中央に位置するガイドレールには、その端部
に楔状の係合片を突出形成する一方、枠体にはこ
れに対応して袋状溝を有する凸部を形成するよう
にしてもよい。

以上の如く本考案では、枠体に係合孔と袋状溝
を有する凸部とを形成する一方、ガイドレールに
は係止爪と楔状の係合片とを形成し、同係止爪を
係合孔に係止すると共に、係合片を凸部の袋状溝
に嵌合して該ガイドレールを枠体に装着するよう
にしたものであるから、ビス等の締結具を用いる
ことなくガイドレールを確実に装着する事がで
き、エアフイルター挿着時同フイルターの押圧に
よつて該ガイドレールが転倒する事がない。ま
た、その取付作業も極めて簡易なものである。し
かも、これ等は上記の様な極めて簡単な構成にし
て安価に実施できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す空気調和機の
前面カバーを裏面から眺めた斜視図、第２図は同
第１図のガイドレールの取付状態を示す要部拡大
分解斜視図、第３図乃至第４図は従来のガイドレ
ールの取付状態を示す要部拡大分解斜視図であ
る。 同図中、１は前面カバー、２は枠体、３はエア
フイルター、４はガイドレール、５は係合孔、６
は凸部、７は袋状溝、８は係止爪、９は楔状の係
合片である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面カバーの枠体の裏面にガイドレールを装着
   し、同ガイドレールにエアフイルターを挿着する
   ようにした空気調和機において、前記枠体には係
   合孔と、該ガイドレール装着時同レールと隣接す
   る部位に位置して袋状溝を有する凸部とを夫々形
   成する一方、ガイドレールには前記係合孔に係止
   される前方に突出する係止爪と、凸部の袋状溝に
   嵌合される外方に突出する楔状の係合片とを夫々
   形成するようにした事を特徴とする空気調和機。