JPS6244622Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、テレビジヨン受像機などの前面ガラ
ス取付装置に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来のガラス取付手段の一例として、第１図の
ようにＺ型のガラス受け具ａを用いてキヤビネツ
トｂの後面より透孔ｃに挿入しビスｄで固定しガ
ラスｅを取付けているものがあるが、作業性が悪
く、Ｚ型のガラス受け具ａを形成している関係上
スペースを必要とした。

さらには、第２図に示すようにキヤビネツトｆ
と一体成型をしたガラス受け具ｇを用いてガラス
ｈを取付けているものもあるが、成型の際の型抜
きの関係から孔が表面に発生して見えるという不
都合がある。また、肉厚がどうしても厚くなると
いう欠点もあつた。

考案の目的 本考案はこのような従来の欠点を除去するもの
で取付作業を簡単にし、スペースを多く必要とし
ないで、しかも表面に表われている部分の肉厚を
薄くすることのできるガラス取付け装置を提供す
るものである。

考案の構成 本考案においては、キヤビネツト本体に凹部を
設け、一方この凹部へ挿入保持されるガラス受け
具を設け、このガラス受け具のＵ字状部にてガラ
スを受けるようにするとともに、ガラス受け具の
両側面に設けた爪を凹部の両側に設けた切欠きへ
嵌め込んで係止し、さらにガラス受け具に設けた
突起を凹部の底辺に当接せしめてガラス受け具の
前後方向のがたつきをなくすようにしたものであ
る。

実施例の説明 以下に本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。第３〜５図に示すようにキヤビネツト本体
１の両側に設けられた凹部２には、底辺両側に切
欠き３を設ける。この凹部２へ挿入固定するガラ
ス受け具４には、ガラス５を受けるＵ字溝６があ
る。この受け具４の両側には、凹部２の切欠き部
３へはめ込み引掛ける爪７が一体に設けられてい
る。

さらに受け具４には、凹部底辺に当接する突起
８が構成されており、前後方向のガタ付きを防止
してガラス受け具４を強固にキヤビネツト本体１
に取付けることができるものである。

考案の効果 このような本考案によると、前方からの作業性
のみでガラス受け具の取付けができ、しかもビス
を必要としないので、作業性を良くすることがで
きる。また、Ｚ型をしていないため、スペースも
あまり必要でなく、テレビ等としてのコンパクト
化に適応できる。さらに、ガラス受け具として構
成するため、表面の肉厚も薄くできキヤビネツト
本体側に形成された孔をもふさぐことができ、さ
らに突起状の当り部が凹部の底辺に当接して、ガ
ラス受け具の前後方向のがたつきを防止すること
ができ、強固にガラス受け具の取付けが行えるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来例のガラス取付装置を示
す側断面図、第３図は本考案の一実施例における
ガラス取付装置を用いたテレビの全体斜視図、第
４図はそのガラス取付装置の分解斜視図、第５
図、第６図はその要部の側断面図と平面図であ
る。 １……キヤビネツト、２……角孔、３……係止
孔、４……受け具、５……ガラス、６……Ｕ字
溝、７……爪、８……当り部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 断面がＵ字状で一方の側辺の両端部に外側に係
   止用の爪を備えた突片を一体に設け、かつ上記突
   片の内側に位置するように突起状の当り部を一体
   に設けたガラス受け具を備え、キヤビネツトの一
   部に上記ガラス受け具を挿入する凹部を設け、こ
   の凹部の底辺両側に切欠きを設け、この切欠き部
   と上記係止用の爪で上記ガラス受け具を固定する
   ようにするとともに上記当り部を凹部の底辺に当
   接させるようにしたガラス取付装置。