JPS598710Y2 - 電気洗濯機の操作箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気洗濯機の操作箱に関するものである。

従来の電気洗濯機の操作箱は、第１図および第２図に示
すように、洗濯機の外箱１に取付固定されるハウジング
２と、このハウジング２にその前面開口部を覆うように
取付けられる操作パネル３とを備え、この場合、操作パ
ネル３は、その内壁上部に設けられた補強用ボス４にハ
ウジング２の背面からネジ５を締付けることにより、ハ
ウジング２にネジ止めされるものであった。

この操作箱にあっては、ハウジング２と操作パネル３と
の結合部において、操作パネル３の周端面６がパネル表
面に段違い状に露出するものであるため、この周端面６
にパリ取りなどの端面処理を施こす必要があり、また、
デザイン的にも見栄えのよいものではなかった。

このほかに、ネジ５を用いて操作パネル３をハウジング
２に取付けているため、組立作業が面倒であって、大量
生産には不向きであるという欠点もあった。

したがって、本考案の目的は、滑らかな外観を呈し、し
かも簡単に組立てることができる電気洗濯機の操作箱を
提供することにある。

以下、本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。

第３図および同図の４−４線に沿う断面図が示されてい
る第４図を参照すると、本考案に係る電気洗濯機の操作
箱は、ハウジング１１と、このハウジング１１に嵌金的
に支持される操作パネル１２とを有し、この場合、ハウ
ジング１１は、洗濯機の内胴に装着されている台枠（図
示省略）を介して洗濯機の上部に取付けられる。

操作パネル１２を外した状態で示す第５図を参照すると
、ハウジング１１は、直立する背壁１３、この背壁１３
に対して斜め前方に傾斜する傾斜面を有する前壁１４、
およびこれらの間に配設された両側壁１５．１５からな
る箱形状に形或されていて、前壁１４の傾斜面には、操
作パネル１２を取付けるための長方形状の開口１６が設
けられている。

この開口１６の上縁には、複数の係止用舌片１７が形或
されており、また、開口１６の下縁には、爪１８とスト
ッパ１９とがそれぞれ交互に複数個設けられている。

爪１８は、第６図に示すように、薄肉部２０を介して前
壁１４に連設されていて、背壁１３方向に向って上方に
傾斜するテーパ面と開口１６の下縁に対して直交する後
面とを有している。

この爪１８は、薄肉部２０を支点として弾性変形する。

第７図によれば、ストツパ１９は、操作パネル１２の対
応する下縁に当接するように開口１６の下縁から突出す
るように形或されている。

操作パネル１２は、第８図に示すように、ハウジング１
１の開口１６にほぼ合致する長方形状のプレート部材か
らなり、その所定個所にはタイマー装置などが設けられ
ている。

第９図を参照すると、操作パネル１２の上縁には、開口
１６の係止用舌片１７に対応するように複数の溝２１が
形或されている。

この溝２１は、パネル１２の上縁内壁面２２と、この上
縁内壁面２２から後方に延設された逆Ｌ字状の係合片２
３とにより形或されており、この場合、溝２１の溝幅は
、舌片１７への保合を容易にするため、入口において広
く、かつ溝底にいくにしたがって漸次狭くなるようにな
されている。

他方、操作パネル１２の下縁には、開口１６の爪１８と
対応する位置に操作パネル１２の後方に向って延在する
フランジ２４が設けられており、このフランジ２４には
、爪１８と係合する角孔２５が穿設されている。

なおＪ１０図に示すように、操作パネル１２の内壁周縁
部において、溝２１およびフランジ２４以外の部分には
、開口１６内に嵌合する突出リブ２６が形威されている
。

この操作箱は、次のようにして組立てられる。

まず、箱形状に形戊されているハウジング１１に操作パ
ネル１２を取付ける。

すなわち、ハウジング１１の開口１６の上縁に形威され
ている係止用舌片１７の各々に、操作パネル１２の対応
する溝２１を係合させたのち、操作パネル１２の下端部
を開口１６内に向けて強制的に押し込み、操作板１２の
フランジ２４を爪１８のテーパ面に当接させ、このテー
パ面を介して爪１８を薄肉部２０を支点として下方にた
わませながら開口１６内に嵌合する。

この過程において、フランジ２４の角孔２５と爪１８と
が出合うと、薄肉部２０の弾性復元力により爪１８は角
孔２５内に復帰し、爪１８の後面と角孔２５とが係合し
、操作パネル１２は、ハウジング１１の開口１６に取付
けられる。

この場合、係止用舌片１７と溝２１との係合、爪１８と
角孔２５との係合、ストツパ１９と操作パネルの対応す
る内壁面との当接関係、および開口１６内への突出リブ
２６の嵌今により、操作パネル１２はハウジング１１の
開口１６にしっかりと固定されることになる。

そして、このハウジング１１を洗濯機の内胴上に予め固
定されている台枠（図示省略）に取付けることにより、
操作箱の組立を完了する。

以上説明したように、本考案によれば、ハウジング１１
を箱形状に形威し、その前壁１４の開口１６に操作パネ
ル１２を取付固定するものであるから、従来のようにハ
ウジングと操作パネルとの結合部において操作パネルの
端面が段違い状に露出することはなく、端面の仕上作業
が不用となるとともに、滑らかな外観を呈するためデザ
イン的にもすぐれたものとすることができる。

また、ハウジング１１と操作パネル１２との組立は、す
べてはめ合いにより行なわれるため、ネジ止め作業が不
用となり、操作箱の組立作業をより簡素化することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電気洗濯機の操作箱を示す後方斜視図、
第２図は第１図に示された操作箱の断面図、第３図ない
し第１０図は本考案の電気洗濯機の操作箱を示したもの
で、第３図は操作箱の前方斜視図、第４図は第３図の４
−４線に沿った断面図、第５図は操作パネルを外した状
態のハウジングを示す前方斜視図、第６図は第５図の６
−６線に沿った断面図、第７図は第５図の７−７線に沿
った断面図、第８図は操作パネルの斜視図、第９図は第
８図の９−９線に沿った断面図、第１０図は第８図の１
０一１０線に沿った断面図である。 図中、１１はハウジング、１２は操作パネル、１６は開
口、１７は舌片、１８は爪、１９はストッパー、２１は
溝、２４はフランジ、２５は孔である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗濯機の内胴上部に装着されるハウジングと、該ハウジ
   ングに取付けられる操作パネルとを備え、前記ハウジン
   グは、その前面に前記操作パネル取付用の開口を有する
   箱形体であって、前記開口を形或する上縁および下縁の
   いずれが一方に形或された舌片と、いずれか他方におい
   て前記箱形体の内方に向けて薄肉部を介して弾性変形可
   能に連設された爪とを含み、前記操作パネルは、前記舌
   片に係合する溝および該パネルの裏面がら突出するフラ
   ンジ部において前記爪と係合するように穿設された孔を
   有していて、これらの係合を介して前記開口に取付けら
   れることを特徴とする電気洗濯機の操作箱。