JPH09186467A - カバー取り付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非弾性の材料で形成されるカバーをフロント
パネル等の被取り付け部品に取り付ける場合、融着やビ
スを不要として、簡単に着脱可能な取り付け構造を提供
する。 【解決手段】 パネル３の前面にカバー４を取り付ける
構造において、凹部３ａの一側面に第１の傾斜面５ａを
有する第１の透孔５と、一側面に対向して立設した弾性
係止片６がそれぞれ設けられたパネル３と、一方の側面
に外方へ突出して第１の傾斜面に対向する第２の傾斜面
８ａを有する突起８と、他方の側面に弾性係止片に対向
する第２の透孔９と傾斜ガイド１０がそれぞれ設けられ
たカバー４とで構成し、パネルの第１の傾斜面にカバー
の第２の傾斜面を対向当接してカバーを回動させると、
弾性係止片が弾性変形しながら傾斜ガイドに案内された
後、係止片が第２の透孔に係合して、操作パネルにカバ
ーが取着されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本案は、ビデオテープレコー
ダ等の電子機器における、操作パネルへのカバーの取り
付け構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来パネルにカバーを取り付ける方法と
して、パネルに設けられた透孔に、カバーに設けられた
融着ボスを嵌合させ、該ボスを半田鏝等で融着する方法
が採用されていた。或るいは、カバーに弾性フックを設
けて、パネルの透孔に嵌合していた。例えば、実用新案
公報 実公平７−１０５２１号（Ｈ０５Ｋ ５／０２）
が挙げられる。該当の構成は、図３に示すように、操作
パネル１の爪１ｂをフレーム２の透孔に挿入し、矢印方
向へ操作パネル１を回動させると、フレーム２の突起２
ａに操作パネル１の弾性舌片１ａに設けられた孔１ｃ部
が係合して、操作パネル１がフレーム２に取着される。
又、取り外し時は、弾性舌片１ａ部を変形させ、突起２
ａから外して、操作パネル１を逆方向に回動させればよ
い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述の操作パネル１に
は弾性舌片１ａが設けられているが、該操作パネル１が
例えば、アクリル樹脂等の非弾性の材料で形成される場
合、弾性舌片１ａの形成が不可能であり、たとえ形状的
に舌片が形成されたとしても、該舌片部に外力が加わる
と、舌片部にクラックが入って折れてしまうと云った不
具合がある。本案は弾性舌片等の形成が不可能な材料で
操作パネル・カバー等を形成する場合においても、被嵌
合部品（フレーム・パネル等）に簡単に着脱できる操作
パネル・カバー等の構造を提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】そこで本案では、パネル
の前面にカバーを取り付ける構造において、凹部が形成
され、該凹部の一側面に第１の傾斜面を有する第１の透
孔と、一側面に対向して立設した弾性係止片がそれぞれ
設けられたパネルと、一方の側面に外方へ突出して第１
の傾斜面に対向する第２の傾斜面を有する突起と、他方
の側面に弾性係止片に対向する第２の透孔と傾斜ガイド
がそれぞれ設けられたカバーとで構成し、パネルの第１
の傾斜面に、カバーの第２の傾斜面を対向当接させカバ
ーを回動させると、弾性係止片が弾性変形しながら傾斜
ガイドに案内された後、係止片が第２の透孔に係合し
て、操作パネルにカバーが取着されるようにする。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本案の具体的な一実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図１はカバー取り
付け状態の断面図、図２は外観斜視図である。図２にお
いて、３は電子機器のパネル、４はパネル３の凹部３ａ
に取着されるカバーである。パネル３には、一側面に第
１の傾斜面５ａを有する第１の透孔５，５が設けられ、
該透孔５，５に対向するように反対側に弾性係止片６，
６が立設されている。７は位置決め用の透孔である。カ
バー４には、第２の傾斜面８ａを有する三角形状の突起
８，８が一方の側面に設けられ、対向する他方の側面に
第２の透孔９，９と、該透孔９，９の下方に傾斜ガイド
１０，１０が形成されている。１１は位置決め用の突
起、１２は他の部品である。

【０００６】パネル３にカバー４を取り付けるには、カ
バー４の突起８，８をパネル３の透孔５，５に図１に示
すように斜めから嵌合させると、パネル３の透孔５，５
の傾斜面５ａ，５ａにカバー４の突起８，８の傾斜面８
ａ，８ａがそれぞれ対向し、係合する。その後、突起
８，８を支点にして時計方向へカバー４を回動させる
と、突起１１が透孔７に嵌合し、傾斜ガイド１０，１０
が弾性係止片６，６の傾斜部６ａ，６ａに当接し、該係
止片６，６を矢印Ａ方向へ変形させ、遂には係止片６，
６の爪が透孔９，９に係合して図１（ｂ）に示す状態と
なり、カバー４が取着される。カバー４を外す場合は、
図示のように、パネル３の裏面からドライバー１３等を
差し込んで、右方向へこぜると係止片６，６の爪が透孔
９，９から外れるので、カバー４を内側から押し上げる
と、簡単に外すことができる。本案では、カバー４の右
側に他の部品による壁が形成されているが、パネル３自
体に右側にも側壁が設けられていても適用可能である。

【０００７】尚、本案では、パネルにカバーを取り付け
る構成について説明したが、フロントパネル、或るいは
フレーム等に、飾り具等を取り付ける場合でも同様であ
る。上述の実施例では、ぱねる３の第１の透孔５、及び
カバー４の突起にそれぞれ傾斜面５ａ，８ａを設けた
が、傾斜面でなく単なる平面状に形成しても同様の作用
効果が得られることは云うまでもない。

【０００８】

【発明の効果】上述のように、カバーをパネルの一側面
の透孔に嵌合させ、その部分を支点にして回動させる
と、パネルの透孔の傾斜面にカバーの三角形状の突起の
傾斜面がぴったりと嵌合すると共に、パネルの弾性係止
片の爪がカバーの傾斜ガイドに案内されながら、他側面
の透孔に係合してカバーが簡単に取着される。又、カバ
ーを取りはずす場合は、ドライバー等で簡単に外すこと
ができ、組立て・サービス性に優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】カバー取り付け状態を示す断面図である。

【図２】外観斜視図である。

【図３】従来例の取り付け状態を示す断面図である。

【符号の説明】

３ パネル ４ カバー ５ 第１の透孔 ５ａ 第１の傾斜面 ６ 弾性係止片 ８ 突起 ８ａ 第２の傾斜面 ９ 第２の透孔 １０ 傾斜ガイド

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パネルの前面にカバーを取り付ける構造
   において、 前面凹部の一側面に第１の傾斜面を有する第１の透孔
   と、前記一側面に対向して立設した弾性係止片がそれぞ
   れ設けられたパネルと、 一側面に外方へ突出して前記第１の傾斜面に対向する第
   ２の傾斜面を有する突起と、他方の側面に前記弾性係止
   片に対向する第２の透孔と傾斜ガイドがそれぞれ設けら
   れたカバーとからなり、 前記操作パネルの前記第１の傾斜面に、前記カバーの前
   記第２の傾斜面を対向当接して前記カバーを回動させる
   と、前記弾性係止片が弾性変形しながら前記傾斜ガイド
   に案内された後、前記係止片が前記第２の透孔に係合し
   て、前記操作パネルに前記カバーが取着されることを特
   徴とするカバー取り付け構造。