JP2570964Y2 - 額縁におけるパネル押え装置 - Google Patents

額縁におけるパネル押え装置

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JP2570964Y2
JP2570964Y2 JP1199393U JP1199393U JP2570964Y2 JP 2570964 Y2 JP2570964 Y2 JP 2570964Y2 JP 1199393 U JP1199393 U JP 1199393U JP 1199393 U JP1199393 U JP 1199393U JP 2570964 Y2 JP2570964 Y2 JP 2570964Y2
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JP
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panel
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screw
campus
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JP1199393U
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JPH0664567U (ja
Inventor
芳治 長井
Original Assignee
オリジン工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、軽金属製や木製等の
額縁において、キャンパスや裏板等のパネルを裏側で押
さえ止める装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、額縁におけるパネル押え装置とし
ては、フレームの裏側にトンボと称される掛止片を回転
可能に軸着したものが古くから知られているが、最近で
は、特殊な止め具を使用する場合が多くなっている。
【0003】特殊な止め具を使用する場合としては、例
えば、倒伏U字形のように、腰曲げ状に屈曲した板ばね
を額縁のフレームの裏部片と、パネルとの間に圧縮して
挿入するもの(実公平2−39412号公報)、フレー
ムに対する取付部と、パネルに対する押え部との間に傾
斜脚を有する両端屈折形の段条板状部材を使用するもの
(実開昭60−145864号公報)、等を挙げること
ができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】額縁におけるパネル押
え装置のうち、トンボを軸着したものでは、強力且つ弾
力的にパネルを押さえることができなく、パネルの脱落
やがたつきが発生するという問題があるために、上記の
ように特殊な押え具が開発されてきた。
【0005】そのうち、倒伏U字形等の板ばねを使用す
るものでは、殊に、パネルがキャンパスのように、厚み
が作品によって異なることが多い場合には、その厚みに
応じてばねの押さえに強弱が生じ、厚いときには、強く
押さえることになるために、押さえの安定性が得られる
けれども、板ばねの挿入や取外し操作が容易ではなく、
取扱いが容易ではない。また、パネルが過度に薄いとき
には、板ばねの取付けが容易であっても、パネルを安定
して止めておくことができない。
【0006】止め具として段状板状部材を使用するもの
では、フレームの裏面に開口する連結用の蟻溝に板状部
材の一端の取付部をねじ止めし、他端の押え部をビスで
パネルに止着するか、若しくは、押え部に押ねじを螺入
し、それでパネルを押さえるようにするものである。そ
こで、押ねじを使用する場合には、その螺入の深さによ
り、幾らかはパネルの厚みに対応できる。しかし、止め
具がフレームに固着されるために融通性に欠け、パネル
の厚みに大きく対応することは期待できなく、また、フ
レームに対する取付けがねじによるために、取付け、取
外しの操作が容易ではなかった。
【0007】この考案は、上記のような実情に鑑みて、
キャンパス等のパネルの厚みに対応する大きな融通性が
有り、しかも、パネルの厚みに関わらず常時安定してパ
ネルを押さえ止めることができ、しかも、取付け取外し
が容易である額縁におけるパネル押え装置を提供するこ
とを目的とした。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この考案は、フレームの前部にキャンパス等のパ
ネルが掛かる段部を設けた額縁において、フレームに
は、パネルの止め具としての押え板が、枠内側方向から
差し込まれる掛止溝を前面側へ低い斜めに深く形成し、
押え板の先端部に、パネルに止める止着ビスの通し孔な
いし螺入孔を設けてパネル押え装置を構成した。
【0009】
【作用】額縁にパネルを装着するときには、フレームの
段部にパネルを掛けてから、フレームの掛止溝に押え板
を挿入しながら、それでパネルを押さえるようにして先
端部を止着ビスによりパネルに止める。そうすると、掛
止溝に対する押え板の挿入の深さ程度によリパネルの厚
みに対応してそれを押さえることができ、対応して押え
た位置が止着ビスにより保持される。
【0010】止着ビスが押え板に螺着されるように、そ
れに螺入孔を設けたときには、止着ビスが押ねじとして
の作用を果たすために、そのねじの螺入の深さ程度によ
っても、パネルの厚みに対応できることになる。
【0011】押え板が板ばねであって、先端部が屈折し
ているときには(請求項2)、ばねとしての弾力によっ
ても、パネルの厚みに対応でき、また、押え板が弾力に
より曲がっても、その屈折形状から止着ビスを安定して
パネルに止めることができる。
【0012】
【実施例】次に、この考案の幾つかの代表的な実施例を
図面に基づいて説明する。
【0013】額縁におけるパネル押え装置は、額縁G
と、パネルの止め具としての複数の押え板2,2,・・
とからなり、額縁Gを構成する縦横フレーム1,1に
は、キャンパス3が掛かる段部5と、押え板2が差し込
まれる掛止溝9とが形成される。そのフレーム1は、軽
金属の押出形材、木材、木と金属との複合部材等により
形成される。このことから、その断面形状については多
様となるので、基本的に概略を図示することにする。
【0014】図1ないし図3は、一実施例を示したもの
で、額縁Gのフレーム1には、前面側の半部に内向突部
11を突設することにより段部5が形成される。また、
掛止溝9が裏面において枠内側開口に傾斜して形成さ
れ、それを深くするために裏面に傾斜突片13が突設さ
れる。
【0015】押え板2は、金属またはプラスチックによ
り弾性変形するやゝ長手の板ばねとして形成され、
「へ」の字形に屈折している。そして、キャンパス3に
接合する先端側の屈折部14には、そのキャンパス3に
螺入できる止着ビス17の通し孔19が設けられる。ま
た、長手方向の両端が半円形のアールに処理されてい
る。
【0016】額縁Gにキャンパス3を装着する手順につ
いては、それをフレーム1の段部5に掛けてから、押え
板2をフレーム1の掛止溝9に挿入し、止着ビス17で
キャンパス3にその押え板2を止める。この押え板2の
取付けの際に、押え板2の屈折部14をキャンパス3に
当てながら、それを枠外側方向Pへ押すようにすれば、
掛止溝9の傾斜方向Qの分力が得られるので、キャンパ
ス3がその分力により段部5に押し付けられ、この押圧
状態が止着ビス17の止めにより保持される。
【0017】図4は、前記実施例の額縁におけるパネル
押え装置を発展させたもので、押え板2の先端部には止
着ビス18の螺入孔20を設け、その押ねじとしての止
着ビス18でキャンパス3が押さえ止められる。
【0018】いずれにしても、押え板2が掛止溝9から
抜ける方向へ作用してはならないので、その脱出を防止
するために、止着ビス18の先端には、キャンパス3へ
の食込み部21が形成されている。この食込みは、キャ
ンパス3の上面においてずれが防止されるものであれ
ば、極微小で足りる。また、このように押ねじとしての
止着ビス18が使用されるときには、押え板2が掛止溝
9に対して二点a,b接触により掛止される。
【0019】図5は、フレーム1に上下複数の(この場
合は二段に)掛止溝9,9を設けたもので、この場合で
あると、押え板2をいずれかの掛止溝9に選択的に掛止
するので、これによってもキャンパス3の厚みに対応で
きる。
【0020】図6および図7は、さらに他の実施例を示
したもので、この場合であると、フレーム1に掛止溝9
が約45度の傾斜において形成され、また、押え板2の
屈折も約45度であって、図6に示すように、前記実施
例(図4)と同様の形態においてキャンパス3を止める
押え板2の使用ができる他、図7に示すように、押え板
2を裏返しにして、キャンパス3の側面に止着ビス18
を止めるようにもできる。そして、このように側面の止
め方によれば、キャンパス3の厚みにさらに大きく対応
できる。
【0021】図8の場合であると、フレーム1の掛止溝
9に押え板2の屈折角22が二点a,b接触のうちの一
点aとして引っ掛かるようにしたもので、この引っ掛か
りにより止着ビス18の位置が保持される。この引っ掛
かりを強くするために、止着ビス18が掛止溝9の傾斜
方向に対して直角に近くなるように傾斜される。また、
この実施例に関連して、図9に示すように、掛止溝9の
内面に、屈折角22が掛かる溝条23,23,・・を列
設しても良い。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、次のような優れた効果がある。
【0023】フレームに押え板を差し込む掛止溝を傾斜
して深く形成したから、掛止溝に対する押え板の挿入の
深さ程度によりパネルの厚みに対応でき、その対応の融
通性が非常に大きくなる。また、押え板の対応した位置
が止着ビスにより保持されるために、パネルの押えが安
定し、がたつきや脱落を有効に防止し得る。
【0024】フレームに対する押え板の取付けが、掛止
溝に対する差込みという極めて簡単な操作であるため
に、押え板の取付け、取外しが容易であり、このことか
ら、作品の取替えの作業能率の向上に適する。
【0025】押え板が板ばねであって、先端部が屈折し
ているときには(請求項2)、弾力によってもパネルの
厚みに対応でき、また、止着ビスをずれないように、安
定してパネルに止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のA−A線矢視においてこの考案の要部を
示す断面説明図である。
【図2】パネルの装着状態における額縁の裏面図であ
る。
【図3】同実施例の押え板の斜視図である。
【図4】他の実施例を示す図1に対応する断面説明図で
ある。
【図5】他の実施例を示す図1に対応する断面説明図で
ある。
【図6】他の実施例を示す図1に対応する断面説明図で
ある。
【図7】同実施例による他の使用形態を示す断面説明図
である。
【図8】他の実施例を示す図1に対応する断面説明図で
ある。
【図9】他の実施例におけるフレームの掛止溝の箇所の
断面説明図である。
【符号の説明】
G 額縁 1 フレーム 2 押え板 3 パネルとしてのキャンパス 5 段部 9 掛止溝 14 屈折部 17 止着ビス 18 止着ビス 19 止着ビスの通し孔 20 止着ビスの螺入孔

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームの前部にキャンパス等のパネル
    が掛かる段部を設けた額縁において、フレームには、パ
    ネルの止め具としての押え板が枠内側方向から差し込ま
    れる掛止溝を、前面側へ低い斜めに深く形成し、押え板
    の先端部に、パネルに止める止着ビスの通し孔ないし螺
    入孔を設けたことを特徴とするパネル押え装置。
  2. 【請求項2】 押え板が板ばね製であって、その先端部
    がパネルの裏面に面するように屈折して形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のパネル押え装置。
JP1199393U 1993-02-23 1993-02-23 額縁におけるパネル押え装置 Expired - Lifetime JP2570964Y2 (ja)

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JP1199393U JP2570964Y2 (ja) 1993-02-23 1993-02-23 額縁におけるパネル押え装置

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JP1199393U JP2570964Y2 (ja) 1993-02-23 1993-02-23 額縁におけるパネル押え装置

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Publication Number Publication Date
JPH0664567U JPH0664567U (ja) 1994-09-13
JP2570964Y2 true JP2570964Y2 (ja) 1998-05-13

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ID=35395471

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009254433A (ja) * 2008-04-14 2009-11-05 Orizin Kogyo Kk 額縁における裏板固定具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009254433A (ja) * 2008-04-14 2009-11-05 Orizin Kogyo Kk 額縁における裏板固定具

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JPH0664567U (ja) 1994-09-13

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